ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

06/03/11 生きる気力

2006-03-11 23:53:51 | 医療・介護・福祉など
娘の卒業の記事に多くの方々からお祝いコメントをいただきましてありがとうございますm(_ _)m
以下は娘がブログに書いていい、というかもう書いたかと思ったと言われたので悩んだけれど書くことにします。

カラオケから上機嫌で帰宅し「5曲も歌っちゃった」とか「今日はいっぱい泣いちゃったねと」とか言い、ネットゲーム仲間に卒業の報告も嬉しそうにしていた。なかなか寝てくれないのでしびれを切らして私が先に寝てしまった。

翌朝の出勤前、娘が大量服薬で朦朧としているところを発見。救急車をよんで日赤へ。命に別状はないので家に戻ってと言われ、入院を希望したら「ここでは受け入れできないのでかかりつけのクリニックから紹介してもらってください」といわれたのを食い下がり、紹介してもらった近くの病院からさらに紹介された病院になんとか入院させることができた。妹がかけつけてくれて持ってきてくれたテレホンカードで電話しまくり、ベッドが空いているかどうかも含めて確認しつつ交渉(日赤では意識が戻ったのを確認するともう車椅子に乗せて帰れモード!)、妹の車で次の病院へと連れて行った。

卒業が見えたころに不安になって登校できなくなった時期があった。その後、バイトに応募しての連絡待ちの宙ぶらりんの気持ち、などなどで「卒業したら死にたい」などと口走ることもあって、「そんなこと言わないでよ」と慰めていた。私も喘息などで気力体力不十分で薬の管理が不十分だったのが...。
昼間はとにかくのことに気が張っていたが、ひとり自宅で夜中になってハタと思い当たった。昨日は娘にとってこの5年間で一番幸せな日だったのではないか、その幸せな気持ちのままで終わりにしようとしたのではないか...と。そう思うと泣けて泣けて...。生きる気力をなくしている娘にこの5年間での私の生きる気力の低下を見透かされているような気がする。それでもドン底からは脱却したつもりなんだけどな。

翌日には覚醒し、おかゆも食べているとのこと。翌々日の今日の午後面会に行き、けろっとしている本人に確認。私の予想は当たっていた。にらみつけて「お母さんに何て言うの?」ときくと「ごめんなさい」と謝ってはくれたが、こうすることを予定していたというし、本当に反省はしていない様子。卒業することを優先させていたために使っていた依存性の高い薬からは離脱をしようということに合意をしてくれたことは大きな前進点。今日しっかりと約束していた主治医と両親揃っての面談でそのこともお願いした。2週間から1ヶ月の入院が必要とおききした。面会時間が午後で極端に短く早い時間に終わるので平日は週に1~2回しか行けそうにないが、なんとか都合をつけて通いたい。

退院後は今までのクリニック・カウンセラーでの治療に戻っていくので連携をはかっていただかなくてはいけないので、そのお願いにも行かなければならないし、いろいろとやらねばならないことがたくさんある。
観劇も少しペースダウンをすることになるので、観劇の感想の記事の頻度が減ると思うが、少しずつでも書いていきたい。

写真は卒業式にいただいたミニ薔薇で台所に飾ってある。


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14 コメント

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なんと言っていいか… (すみよし)
2006-03-12 10:15:20
どういえばいいんだろう。

まず思ったのは日赤の対応

そういう病院が多いんでしょうか。

とにかく症状が治まったら‥という対応なんですね。

入院の手配まで自分て、信じられません!!



お嬢さんのお気持ちもわかるような気もしますが、「予定」と聞かれた時のぴかちゅうさんのお心を思うと



観劇の楽しみがぴかちゅうさんの生きる元気になりますように。

お嬢様のお早い回復を~
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Unknown (azamiko)
2006-03-12 17:49:34
☆ぴかちゅうさん

お嬢さんのご卒業については知っていましたが、お嬢さんの不安なご様子が感じられて、おめでとうを言いたかったけれど、何て言ったらいいか分からなかった。

お嬢さんがブログに書いていいと言われて、ぴかちゅうさんも書いていらっしゃるのも拝見すると、きっと今回のことはいい方へ行くのではないかと思えてきます。

世の中いやなことばっかりじゃなくていいこともあると知ってくれたらいいなあ。

そんな世の中にしたいですね。

まあ、家もいろいろありまして・・・(苦)

というかお間抜けな母なので、当てにしない感じで叱られてばかりです。

ブログを拝見するのも途中からなので、分からないまま言う失礼を許していただくとしたら、親子で苦しんでいる人はきっと沢山おられると思います。

ぴかちゅうさん親子の格闘は同じように悩み苦しんでいるひとの励みでもあるはずです。

先は長いのですもの、のんびり行きましょう!
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励ましのコメントをありがとうございますm(_ _)m (ぴかちゅう)
2006-03-12 18:13:06


★すみよし様

日赤(今回はS市にある日赤)の対応は私も頭にきましたが、元看護婦の妹が医者と喧嘩しても無意味だから現実的な対応をきっちりと指導してくれたのです。

今日も面会してきたら、身体の調子は悪くないようですが、依存性の高い薬からの離脱をはかっているのでやはりイライラしてました。枕とか布団とか投げていたそうです。だから今は本の差し入れもダメ。ナースステーション預けとなりました。卒業式の茶話会のケーキの代わりを買っていって一緒に食べてきました。没収前に本を読んでばかりで話よりそっちがしたいようで、私はちょっと不満だったのだけど...。

観劇のお仲間から声をかけていただいた7月のミュージカルについて確認すると、娘は一緒に観たいと言うので譲っていただくことにしました。もちろん一番安い席ですけど。

★azamikoさま

ダブリ削除OKです。あとこちらで名前を直して手をいれた形で再投稿してみました。だから時間がちょっと違いますが、ご了承くださいm(_ _)m

今日の面会でハグしてやろうとしたのですが「キモイ」と拒否されました。気分感情の機微は難しいですね。

卒業のご褒美に名古屋の従姉妹たちのところへ泊まりに行かせる約束だったのですが、娘が落ち着けば来てもいいと言ってくれていると話すと行きたいから早く退院できるようにしたいと言ってくれました。その後、バイトも一緒に探そうねと約束して帰ってきました。

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気分転換にもなるかもしれませんね (あいらぶけろちゃん)
2006-03-12 23:53:03
従姉妹に会いたいという気持ちが出て、早く退院したいという言葉を聞いてほっとしました。自分も鬱の時は「消えたい」病常習者だからたいそうなことは言えないのですが、思いとどまれる一番の要因は命がけで自分を生んだ母に対して「逆縁だけはできない」と思うからなんですよね。お嬢さんには「お母さんに甘えたい」という感情が極端に走ってしまったのかなという印象も受けたのですが、「人生はいつもこれから」と思ってほしいなと切に願います。ブログタイトルにいただくほどにこの言葉は私にとっては希望に繋がっていったので・・・

娘さんがこれまで受けてきた心の傷は 私には想像できないほどのものでしょうが これから花開く季節を迎えるのですから。いいことたくさんあるよって伝えたいです。
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Unknown (新潟の杉田さん)
2006-03-13 12:46:56
自分の忙しさにかまけて、数日ここを覗かなかったら、大変なことになっていてびっくりです。でも、よくあることだから、あんまりめげないでね。ぴかは、昔からクヨクヨする性格だから心配です。



とにかく理詰めで考えて、理解しようとしないことが大切だと思います。不安だったんだよね、甘えたかったんだよね、卒業の日は本当にバクハツするくらいうれしかったんだよね、そのでっかいバクハツに身を任せてみたかったんだよきっと。人間の心の中では、とてつもなく巨大なうねり(感動でも喜びでも悲しみでも苦しみでも)が起こったとき、ガクッと何かが音を立てることがあるものですよね。思春期ではとくに、それが「喜び」であっても、その裏に成長への不安が張り付いていて、大きな出来事の後には、気をつけねばならない場面が出てくるものです。

だから、よく似たことには、私も幾度か出会いました。



ここまで来ると、大人のできることは、本当に少ない。でも、大丈夫。ぴかの娘だもの。ぜったい自分でなんとかするって!



今できることをヒタヒタとやって、自分を大事にしてくださいね。
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Unknown (mae)
2006-03-14 06:52:44
ぴかさん

読ませていただいて、大変にショックを受けました。

 お母さんの深い大きな愛で明日への希望を持てる娘さんにしてあげてください。

 主治医を信頼して直してもらいましょう。

きっと、家族のこころの支援が大きなささえになるとおもいます。

 早期の回復をこころからお祈りします。
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Unknown (midori)
2006-03-14 10:07:52
起こった一つ一つを受け止めている ぴかちゅうさんの様子に頭が下がります。

無心に咲く可憐なミニ薔薇の写真に、お二人の姿がダブリました。

ぴかちゅうさんとお嬢さんにとって、最良の道筋が開けていけますように!
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続・励ましのコメントをありがとうございますm(_ _)m (ぴかちゅう)
2006-03-15 03:50:33


★あいらぶけろちゃん様

この5年間の中で娘と一時期離れた時、エンプティネスト症候群に陥りました。そんなとき私も両親への「逆縁だけはできない」という思いでなんとか頑張りました。今また腹をくくって母娘ふたりで二人三脚のつもりでいたら、アレアレ相棒どこへ行くんだよう。もう18歳、適度な距離を保ちつつサポートしないといけませんね。>「人生はいつもこれから」...これはいただきます。娘にも囁き続けようと思います。

★新潟の杉田さん様

>ぴかは昔からクヨクヨする性格だから心配です...その通りなんです。けっこうめげる。自分の鈍さになかなか気づけず後から自己嫌悪する。でも

>今できることをヒタヒタとやって...みようと思っています。

★mae様

>明日への希望を持てる娘に...なってもらいたいのですが、その方法は??試行錯誤をしていくつもりです。

★midori様

お花の差し入れも今はできないので卒業式のミニ薔薇を本人はあまり見ていないのです。だから携帯で写真をとってみたのです。病院の外の梅の花もきれいでした。

★★皆様

昼間、本を読んでいいという許可が出て「ソフィーの世界」を読んでいます。次は「指輪物語」のリクエストなんだけど見つからない。ナルニア国物語あたりもいいかな。歴史の本だと寝ちゃうかな。

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どうしたの? (ウーコ)
2006-03-15 08:16:48
ひなまつり講演会で一緒に帰って、アンケートを集約してもらって以来、仕事が山で毎日残業、午前様に近かったのでブログを見逃していました。びっくり!

何もできませんが、家にある「指輪物語」をプレゼントします。



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どんな本がいいのでしょうね。 ()
2006-03-15 23:36:11
明るい本は受け入れないのでしょうか。

う~んと悲しい本の方がいいのでしょうか。

人間は、1冊の本、ことば、音楽で立ち直れることあるよね。

私もあった。

私は人からいただいたことばが一番だった。

本当に元気になれたことがあった。

それも思いがけない人からのことばが良かった。
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つづき ()
2006-03-15 23:47:59
閉じた後で、もしかしたらお父さんからのことばが一番かもと思ったので。

書かずにいられなくてまたコメントしました。

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続続・励ましのコメントをありがとうございますm(_ _)m (ぴかちゅう)
2006-03-16 00:20:53
★ウーコ様

「指輪物語」のセットを有難うございますm(_ _)m娘は以前読もうとして挫折していたところです。今回はあまりにも暇なのでもう一度チャレンジしたいと言っていたところでした。土曜日にでも持っていってやろうと思います。

★和さま

本日、父親が休みをとって面会に行き漫画を5冊持っていったようです。医師や看護婦さんの検閲があって暗い内容の本は許可されません。

父親は忙しすぎて週の半分は出張で放任、半分は甘やかすといった対応をしていた時期がありました。父親が今回の事態に一番呆然としてるのであまり当てにしていません。今の日本では家庭責任を果たせないような働き方をしすぎている人が多すぎるように懸念していますが、まさに典型例ですね。

私は明日はカウンセラーさんのところに報告・相談に行くことにしました。今度の職場からはカウンセラーさんのところは近いのです。でも家からはあまり近くないのがちょっと大変だったのですけど。どうなっていくことやらわかりませんが、やれることはできるだけやっていきます。
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お辛いですね (hitomi)
2013-05-11 13:09:34
昨日美術館ギャラリー3軒回って「木の上の軍隊」観るという無茶をやり帰宅途中に気分悪くなってしまいました。ぴかちゅうさんの木の上の軍隊を再読させてもらおうと思って訪問したらびっくり、前からなかなかナイーブなお嬢さんで、ぴかちゅうさんも辛い思いの毎日、さぞかし御心労がたまっていられることでしょう。難しいですね。社会的にも政治的にもおかしな時代です。
こどもは生きてるだけで親は有難いものです。お大事に。
私も最近大学病院で内科再診したらみてやらないという感じの受付でした。電話ではOKだったのに、無意味な喧嘩でした。
同じ病気でかかっていたし消化器外科も診てもらってるのに。結果はOKでしたが疲れました。
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すいません (hitomi)
2013-05-11 13:11:49
この記事今まで知らなくて失礼しました。今日ぴかちゅうさんのブログ開けたらこの記事が最初に出ました。今頃すいません。
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