09/05/04 新緑の東京都北区王子を散策

ＧＷの行楽地の混雑や高速道路渋滞のニュースを見ながら、5/4には女子高時代の友人たちと近場のランチと散策を楽しんだ。
ＪＲ王子駅は京浜東北線から東京メトロ南北線への乗換えで利用するだけで、ホームから見える飛鳥山公園も一度も行ったことがない。
かねてより玲小姐さんにそのことを話していたのだが、ＧＷにランチ企画という話が出た時にただのランチではなく散策をリクエスト。第一案の川越は行きたかった川越城が修復中とのことでそれなら別の所をとお願いして王子近辺の散策企画を立てていただいた。古地図のコピーやら資料も用意してくれた玲小姐さんに感謝m(_ _)m

１．ＪＲ王子駅に10時半くらいに４人集合し出発。飛鳥山の新緑がまぶしい。
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２．王子稲荷神社：稲荷の関東総社で大晦日に関東中の狐が集まるという。「かがり火年越し」に合わせた「狐の行列」が近年始まったそうで行ってみたいと思った。
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３．名主の滝公園：写真は名主の滝公園の入り口を携帯で撮影。その名の通り江戸時代の名主がつくって近隣の人にも公開していた庭園だが、予想を上回る高低差があってまさに関東台地のへりにあるということを実感。水量が少なかったため４滝のうち一つは水が落ちるのが見えなかったが、３滝は見応えがあった。桜の頃にまた来たいと思った。
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４．王子権現(王子神社)：王子の地名の由来となった神社。先に見た稲荷神社の赤に対して黒の社殿が対照的。春日局がかけた家光の将軍就任の願がかなったということで子育て祈願のご利益があるとのこと。毛塚には蝉丸が姉の逆毛の髪の悩みを解決したという伝説もあって鬘やかもじや床山さんの寄進もあって思わず演劇界との関連もある散策となった。
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５．音無親水公園：王子駅のすぐ近くで飛鳥山の裾にあったのかもという場所だったが綺麗に整備されていたのにあまりの人の姿のまばらさにＧＷとは思えず。
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６．北とぴあ：１７階展望レストラン「山海亭」で食事。休日でも1000円くらいからランチが食べられるのでこれはいい店！「鮪の尾の身ステーキ定食」＠1300が美味しかった。展望台も全く混雑なし。残念ながら富士山は見えなかったが周囲に高い建物がないので遠くまでの展望ができて周囲の地理的感覚も体感しやすい。ここはＧＷの穴場だった！
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７．飛鳥山公園：子ども連れのファミリーはこちらの公園にあふれていた。納得！噴水には身体中濡らした子どももいっぱい。蒸気機関車のＤ５１もあって中に入れるようになっていた。私たちは３つ並んだ博物館の一番奥へ。
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８．渋沢栄一関連施設
①渋沢史料館：埼玉県の豪農出身の渋沢栄一の生涯や功績についてあらためてきちんと知ることができた。尊皇攘夷運動家だったのに徳川慶喜に論破されて家臣となり幕臣に。パリ万博に行っている間に明治維新へ。ヨーロッパ遊学で学んできたことを大蔵省や民間で生かした。産業を盛んにすることと商業教育や女子教育の強化、社会福祉活動の支援など、こんなに偉い人だったのだと４人とも感心。大河ドラマにはならなくても２時間ドラマにはしてもらいたいと、主役を誰にするかを真剣に妄想論議！上川隆也ということで決定した！
企画展「渋沢家の雛祭り」で展示された栄一の曾孫姉妹の寄贈された雛人形や道具も見応えあり。皇族じゃなくても一人ひとりの道具に「お印」を入れる習慣も目鱗。
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②晩香盧(ばんこうろ)、③青淵文庫：栄一の屋敷が空襲で焼失したが残った大正期の建物で国指定重要文化財。栄一の門下生などが贈ったとのこと。熱海で見学した「起雲閣」の雰囲気に似ているところもあって時代の共通性を感じた。
毎週土曜日に内部公開ということで本日は建物の周りのみの見学だったが、今度は土曜日の午後に行ってみたい。

京浜東北線一本で行けるし、駅から近いので飛鳥山は散策にいいかもしれない。紫陽花の季節もいいらしいので土曜日の午後に行ける日を見つけて行ってみたいと思う。

(追記)ミュージアムショップに渋沢栄一の訓言を入れた３色のクリアファイルがあって青色を購入。そこには下記が書いてある。
「商業と道徳とは、油と水のごとく相和せぬように思うは誤りである。いかに智識が発達し、富が増進しても、道徳を欠いては決して世の中に立って、大いに力を伸ばすことはできない。」
派遣切りを平気でするような企業のトップに読ませたい言葉だ。