ロングランだった『マンマ・ミーア』の後に始まった電通四季劇場「海」公演『オペラ座の怪人』、やっと観に行ってきた。友人がC席を2枚譲ってくれたので母娘で観に行った(友人に感謝!)。四季は1週間以内のキャストはHPで公開されているらしいが、特にチェックして観にいくということまではしていない。
2/6にミュージカル映画『オペラ座の怪人』を観た際、ファントムにかかわった10年の回想をまとめた。回想はこちらそこにも書いたが、やはりアンドリュー・ロイドウェバー版は傑作だと思う。
劇団四季の公演は赤坂ミュージカル劇場以来。小学生だった娘を何回か連れていったっけ。開校記念日に回りの親子がディズニーランドに行くところを『オペラ座の怪人』のリハーサル見学つき公演に行ってたりしていた。稽古着で「マスカレード」場面のリハーサルで、ファントムの今井清隆が階段を不気味に降りてくる素顔があまりにも可愛くて、それ以来ご贔屓にしているのだが。
さて、今回の席は2階の最後列。舞台の額縁部分はオペラ座の装飾部分の黄金色の天使像などがある。冒頭の場面では布カバーに覆われているのだが、オークション後にシャンデリアが上がって行く時、カバーがはずされる。それがどうやってはずされているのかを初めて見ることができた。上は怪人も登場する通路のような部分があって、そこに左右2人ずつスタッフがいて覆いをたくしあげる姿がうっすら見えた。そうかやはり人力だ、やっと納得。
クリスティーヌが抜擢されて成功した後、ラウルと再会している時に、マダムジリーが奥でバレエダンサーの稽古を付け直しているのも初めてキレイだなあっと眺めることができた。高い席からの観劇で初めて見えて感心することも多いものだ。
クリスティーヌの沼尾みゆき、ちょっと地味な感じではあるが容姿もまあまあで、声もきれいで安心して聞いていられて合格。頑張ってほしい。ラウルの佐野正幸、オークション場面での老け役の歌ではずしまくり、いきなり失格。その後の若い場面ではまあまあだったが、老け役での声に力が入らないという歌い方もしっかりしてほしい。私が赤坂で観た頃、サードキャストくらいのラウルだった小林克人がムッシュー・フィルマンになっていて、口髭をはやした素敵なムッシューだった。歌は佐野より上手いと思うのだがちょっと二枚目というには地味なのかなあ。カルロッタの種子島美樹やピアンジの半場俊一郎などの赤坂組も健在で嬉しかった。(追記:passer様より種子島さんのキャスティングについての記憶違いについてご指摘いただいた。地方公演からのとのこと。ここにお詫びし訂正します。)
それとちょっとびっくりしたのが、ムッシュー・レイエに田代隆秀が出ていたこと。『レミゼ』の初期に学生グランテール役も演っていた人だ。ライフワークにシェイクスピアの芝居をやっている人だが、四季にも出ているとは思わなかった。なかなか厳しい演出家の雰囲気が出ていてよかった。
さて今日のファントムの村 俊英。♪「私はまだ健在だ~」♪ではないが、赤坂で一度観て以来だったが、素晴らしい声量で健在ぶりを確認した。確かに今井さんに比べるとおじさんだし、背も高くない地味なファントムなのだが、声楽科出身の本格的な歌声できかせてくれる。ファントムの哀愁が色濃く漂うのが村さんだと思う。村・沼尾とも地味ではあるが、2人のバランスがとれているので落ち着いた舞台だった。ラウルはもう一度小林克人で聞いてみたいと思った。未見の高井治ファントムもいつか観たいものだ。
カーテンコールでは、何回も幕が左右に開いて全員が応えてくれた。最後からひとつ前では村・沼尾・佐野の3人がまず出てきて他のキャストを呼んで全員で応え、さらに幕を少し開けて3人だけが出てきてカテコを締めくくった。この間、カテコについての考察を書き、maeさんからオペラの幕前に出てくる応え方をコメントで教えていただいたが、こんな感じかなあってわかった。
写真は劇団四季のウェブサイトから。
2/6にミュージカル映画『オペラ座の怪人』を観た際、ファントムにかかわった10年の回想をまとめた。回想はこちらそこにも書いたが、やはりアンドリュー・ロイドウェバー版は傑作だと思う。
劇団四季の公演は赤坂ミュージカル劇場以来。小学生だった娘を何回か連れていったっけ。開校記念日に回りの親子がディズニーランドに行くところを『オペラ座の怪人』のリハーサル見学つき公演に行ってたりしていた。稽古着で「マスカレード」場面のリハーサルで、ファントムの今井清隆が階段を不気味に降りてくる素顔があまりにも可愛くて、それ以来ご贔屓にしているのだが。
さて、今回の席は2階の最後列。舞台の額縁部分はオペラ座の装飾部分の黄金色の天使像などがある。冒頭の場面では布カバーに覆われているのだが、オークション後にシャンデリアが上がって行く時、カバーがはずされる。それがどうやってはずされているのかを初めて見ることができた。上は怪人も登場する通路のような部分があって、そこに左右2人ずつスタッフがいて覆いをたくしあげる姿がうっすら見えた。そうかやはり人力だ、やっと納得。
クリスティーヌが抜擢されて成功した後、ラウルと再会している時に、マダムジリーが奥でバレエダンサーの稽古を付け直しているのも初めてキレイだなあっと眺めることができた。高い席からの観劇で初めて見えて感心することも多いものだ。
クリスティーヌの沼尾みゆき、ちょっと地味な感じではあるが容姿もまあまあで、声もきれいで安心して聞いていられて合格。頑張ってほしい。ラウルの佐野正幸、オークション場面での老け役の歌ではずしまくり、いきなり失格。その後の若い場面ではまあまあだったが、老け役での声に力が入らないという歌い方もしっかりしてほしい。私が赤坂で観た頃、サードキャストくらいのラウルだった小林克人がムッシュー・フィルマンになっていて、口髭をはやした素敵なムッシューだった。歌は佐野より上手いと思うのだがちょっと二枚目というには地味なのかなあ。カルロッタの種子島美樹やピアンジの半場俊一郎などの赤坂組も健在で嬉しかった。(追記:passer様より種子島さんのキャスティングについての記憶違いについてご指摘いただいた。地方公演からのとのこと。ここにお詫びし訂正します。)
それとちょっとびっくりしたのが、ムッシュー・レイエに田代隆秀が出ていたこと。『レミゼ』の初期に学生グランテール役も演っていた人だ。ライフワークにシェイクスピアの芝居をやっている人だが、四季にも出ているとは思わなかった。なかなか厳しい演出家の雰囲気が出ていてよかった。
さて今日のファントムの村 俊英。♪「私はまだ健在だ~」♪ではないが、赤坂で一度観て以来だったが、素晴らしい声量で健在ぶりを確認した。確かに今井さんに比べるとおじさんだし、背も高くない地味なファントムなのだが、声楽科出身の本格的な歌声できかせてくれる。ファントムの哀愁が色濃く漂うのが村さんだと思う。村・沼尾とも地味ではあるが、2人のバランスがとれているので落ち着いた舞台だった。ラウルはもう一度小林克人で聞いてみたいと思った。未見の高井治ファントムもいつか観たいものだ。
カーテンコールでは、何回も幕が左右に開いて全員が応えてくれた。最後からひとつ前では村・沼尾・佐野の3人がまず出てきて他のキャストを呼んで全員で応え、さらに幕を少し開けて3人だけが出てきてカテコを締めくくった。この間、カテコについての考察を書き、maeさんからオペラの幕前に出てくる応え方をコメントで教えていただいたが、こんな感じかなあってわかった。
写真は劇団四季のウェブサイトから。
種子島さんのところだけ、うろ覚えな記憶に頼って書いてます(^^ゞ京都公演のキャスト表では確認できるのですが、ごめんなさいね。あとはちゃんと確認できてます、ハイm(_ _)m
高井治さんのファントムを一度観てみたいと思ってますが、なかなか手が回らないのが実情です。
しかし、1点だけ気になりましたので書き込みさせていただきます。 冒頭の老ラウルは演技で弱々しく歌っているのですが、お忘れになったのでしょうか。 演技が発展途上中の新人ラウル役者は、メリハリをつけることができないのですが、ベテランのラウル役者はそれぞれ老人の演技を工夫されていますね。
なお、種子島さんは赤坂公演には出演していません。2001年の地方公演からの出演ですね。
>冒頭の老ラウルは演技で弱々しく歌っている
とのことについては、この日だけかもしれませんが音をはずしていたのです。そこにガクッとしたのを書きました。弱々しく歌う場面でも音をしっかりとってはずさないで欲しいというニュアンスで書いたのですが、わかりにくい表現だったかもしれませんね。
これからもお気づきの点があればご指摘くださいませ。
赤坂ミュージカル劇場といえば、娘と行った『美女と野獣』を懐かしく思い出します。
ポチっとな☆
息子さんは演劇部で歌中心の方が好きで、娘さんはダンス道まっしぐら!これからが楽しみですね。
最近は劇団四季観てないのですよ。ロングランものは一通り見てしまったのもありますし、キャストがわからないでチケットとることへの抵抗が強くなってしまったというのもあります。でも『鹿鳴館』は興味あるのですよ。三島は好きじゃないけど作品的にちょっと気になってます。しか~し今は余裕がないのでどうなるかな。
劇団四季のロングランものは作品として本当に一見の価値のあるものばかりだと思います。どんなキャストであろうと一定以上のレベルが確保できていると思うので、観たことない方にはホント一見をおすすめしてます。