ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

2014/02/21 お疲れ様、真央ちゃん、そしてUさん・・・・・・

2014-02-21 23:59:57 | つれづれなるままに

スポーツ観戦があまり好きではない私にとっては、オリンピックもそんなに一生懸命観るものではない。それでも、冬季五輪ではジャンプ競技とフィギィアスケートはついつい見てしまう。どうも札幌オリンピックの時の印象が強く刻まれているからだ。「♪虹の地平を歩み出て~♪」トワ・エ・モアのテーマ曲「虹と雪のバラード」もちゃんと歌えるよ。

今回のソチオリンピックからフィギィア団体という種目ができて、メダルが期待されたが残念な結果に。男子で羽生結弦選手のショートプログラムは見ようというわけでもなくまだ寝ていなかったので見ていたが、あまりのパーフェクトさ、優美さに釘付けになってしまい、ジャンプが決まる度に拍手。

翌日はオンタイムでは観ずに朝のニュースで金メダルを知った。やっぱりフリーの「ロミオとジュリエット」よりショートプログラムの「パリの散歩道」の方が音楽も洒落ている。欧米選手以外の金メダルも初めてとのこと。表彰台に国籍は違えどアジア系の3人の選手が並んだことも感無量だった。

羽生くんが持病の喘息をかかえながらという話は初めて知った。スピードスケートの清水宏保選手もそうで、成人喘息をかかえた私は励まされたものだった。
女子にも期待が高まっていたが、どうも公式練習の時から浅田真央選手の調子がよくなさそうで、これはどんなものかなと思いつつ、滑走順が遅いので寝てしまった。

翌朝のニュースに驚く。「浅田真央まさかの16位」!ショートプログラムの映像はさんざんだったので、どんなに落ち込んでいるだろう。フリーではどうかなと見守りモードに入ってしまった。
滑走順はSPほど遅くないのでしっかりとTVの前に座ってスタンバイ。ラフマニノフのピアノの曲調も青のエッジの効いた衣装もSPの時より断然いい。
最初のトリプルアクセルから6種類の3回転を8回全部成功させるという課題もやりとげて、スピンもステップもスピードに乗った演技すべてが素晴らしかった。途中から泣けてどうしようもなかった。最初の真剣な表情、途中の曲調が変わる時の笑顔、演技終了後の万感あふれた泣き顔もずっと忘れられないだろう。ショートプログラムの失敗からきっちり切り替えて歴史に残るフリー演技ができてしまった浅田真央。人間の弱さと強さの両方を見せてくれた素晴らしい選手として私の記憶に刻まれた。

そして今日は私の職場に週2回ほど2ヵ月の間、渋谷の本部業務で派遣されてきていたUさんの最後の作業日だった。真面目で仕事ぶりも好ましい。契約は今月末までとのことで、どうして彼女のような方が派遣で働いているのかと思えてならない。今の日本の雇用制度はやっぱりおかしい。人をいかに安く働かせるかをつきつめる社会の貧しさよ。すべてをお金に換算する考え方をやめて欲しい。そこから全て間違っていくのだと思う。

オリンピックで成果を出せなかった選手へのバッシングも根は一つだと思う。期待した成果を上げた人だけ厚遇して、そうでなかった人はあしざまに扱う。
使えそうな人だけ正規職員で厚遇して、どちらかわからないような人材と判断すれば正規の労働市場からは締め出す。あまりに格差を拡大すれば、人と人が相手を値踏みをしながらつきあうようになってしまうではないか。

脱線・・・・・・。
Uさんが四ツ谷に通ってくれた御礼に、名物の四谷見附わかばのたいやき
を買いに行った。いつもは買って来てもらってばかりで自分で行くのは初めて(^^ゞお店の場所を教わってもっと早く行くつもりが押せ押せになり、5時20分くらいに事務所を出てお店に向かう。ところが行列ができていて、前に並んでいる人に聞くとこのくらいなら30分くらい待つだろうとのこと。それでは彼女が帰る時間になってしまう。ぎりぎりまで並んだがタイムアップ!冒頭の写真が夕闇迫る中で浮かび上がるお店の看板。東京の3つの有名なたい焼き屋さんでは一つ一つ焼くので「天然物」と言われ、列で焼くのを「養殖物」と呼んでいるという話も前に並んだ方からお聞きできて面白かった。(Wikipediaの「たい焼き」の項)
たい焼きの代わりに、戻る途中でみつけた和菓子屋「坂本屋」で季節限定のさくら餅を買って戻った。名物はカステラらしいが、切って出してあげる時間がない。ぎりぎり6時前に戻ってお茶を入れてねぎらった。
Uさんのことも忘れないよ。有難うm(_ _)m

(追記)
「坂本屋」のHP=実は老舗だった!