ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

2014/02/24 最後のポイント利用で「トリック劇場版 ラストステージ」を観た

2014-02-24 23:59:44 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)

昨日の歌舞伎座昼の部観劇後のおしゃべりの中で、映画館のポイント制度があちこちでなくなっているという話が出た。4月から消費税が8%にアップすることから収益性を考えての見直しだろうと推測している。
隣駅のシネコンMOVIXでもこれまでのメンバーズへのサービスを終了し、新しいサービスを始めると打ち出して昨年の8月末でポイントカードへのポイント付与を終了。2月末にはポイントを使っての特典への交換が終了となる。さらに個別のカードの有効期限というのもあり、娘のカードは期限が切れてしまって1回ただで映画を観られるポイントがたまっていたのにパァになってしまった。

自分のカードの有効期限が2/26だったので、急遽、本日夕方、大宮に歯医者に行った後でさいたま新都心で降りて何か観ることにした。娘は友達とコラボカフェとやらでアキバに行っているのでちょうどいい。

ところが、うーん、これはというのがない。上映時間の関係と消去法で残ったのが「トリック劇場版 ラストステージ」だった。
松竹マルチプレックスシアターズのサイトから「トリック劇場版 ラストステージ」の作品紹介はこちら
仲間由紀恵と阿部寛が共演する人気テレビドラマ「トリック」は、自称天才美人マジシャン山田奈緒子と天才物理学者上田次郎のコンビで様々なトリックを見破って事件を解決していくというものだが、私はずっと好きではなかった。あまりにもくだらないダジャレてんこもりの台詞に辟易し、自分で「天才巨乳美人マジシャン」という仲間の役を「貧乳」とからかったり、生瀬勝久のズラネタなどなど、品がないにもほどがある。

それなのになんで観るつもりになったのか?!それはラストだからであり、ポイントでただで観るのだから、つまらなくても「金返せ」状態にならないからだ。予告編で見て主題歌もいいなと思ったからだ。

堤幸彦監督作品は「20世紀少年」の最終章を観ている。浦沢直樹の原作漫画も全部読んでいるが、社会派でエンタメとしても楽しめる作品だった。
赤道直下の国の秘境でレアアースを採掘するために乗り込んだ日本企業とそこに住んでいて立ち退きを拒否している部族の人々との間に殺人事件が起こるが、その地に繰り返す自然災害から人々を守る霊能力者の果たす役割を同じ能力をもつ山田奈緒子が継承し、大団円を迎える。

なかなかラストステージにふさわしい締め括りに、鬼束ちひろの「月光」がかぶってくる。
♪I am god's child この腐敗した世界に墮とされた
How do I live on such a field?
こんなもののために生まれたんじゃない
突風に埋もれる足取り 倒れそうになる♪

一応、レアアースをねらって発展途上国を日本の企業がふみにじっているということへの批判もあって、笑わせながらもただのおふざけということでもなかったので、けっこう満足できた。
それとラストの曲「月光」は娘がカラオケで歌っていて覚えた。けっこう娘の声に合っていると思うので、また学園祭のカラオケ大会に出る時は絶対「月光」にしなよと言い続けている。

冒頭の写真は、私と娘のカードと余ったポイント分ということでもらったポケットティッシュ。カバのヒッポコブラザーズがMOVIXのキャラで映画が始まる前の劇場からの案内のところで出てきておなじみさん。