股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

貞子3D2

2014年02月28日 14時02分07秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年8月30日
監督:英勉
出演:瀧本美織,瀬戸康史,大沢逸美,石原さとみ,山本裕典,田山涼成
official site

娘の凪を生んだ後、鮎川茜は死亡し、安藤孝則は妹の楓子に娘を託して身を潜める。世間では謎の死亡事件が頻発し、捜査が進むうちにそれが5年前の「呪いの動画」事件に関係することが明らかに。やがて楓子はそれらの死が凪の周辺で起きていることに気付き、過去の事件を調べ始めるのだが…。
精力的なメディアミックス展開なども評判を呼び、大ヒットを記録したJホラー『貞子3D』の第2弾。原作者の鈴木光司書き下ろしで、新たな貞子の子にまつわる呪いの連鎖の恐怖を3Dで映し出す。前作同様英勉が監督を務め、テレビドラマ「GTO」シリーズなどの瀧本美織がヒロインを熱演。彼女の兄を、『ランウェイ☆ビート』などの瀬戸康史が演じている。映画史上初となるスマホアプリ連動の「スマ4D」により、恐怖倍増の新感覚に侵食される。

2012年の年間映画ランキングで断トツの最下位となった「貞子3D」。あれから2年…待望(?)の続編を鑑賞。なんでしょうね、つまらないと分かっていながらも観てしまうのです。前作は石原さとみがサイボーグ並みの技で貞子を倒していましたが、今回は石原さとみは死んだという設定。代わりに義理の妹の瀧本美織が今回の主役です。またまた貞子が大量に登場するのかと思いきや…あれ?貞子?えっ…貞子出てこない??まさかの貞子が登場しない映画でした(笑)たしかに長い髪は何度も出てきましたが、貞子と言える人物がいくら待っても現れない…。おいっこれ“2”とか“3D”とか付ける前に“貞子”じゃねぇよ!!とツッコミたくなる。窓ガラスぶちやぶってきた貞子が2匹ほどいたが、それぐらい?貞子よりも、憑りつかれた人たちが襲ってくるゾンビ映画になっていた。瀧本美織も、警察官も、兄も、何をしたいのかが全く分からない。飯食う時は部屋の電気つけようよ。
「リング」の貞子は本当に怖かったのに…あの頃の貞子はどこえやら…。ジャパニーズホラーがいつのまにかコメディ映画になってしまった。史上初のシリーズ2作連続で年間ランキング最下位に向けて好発進です♪こうなりゃ3作目も作ろう!

この作品の評価・・・・27点
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エンド・オブ・ウォッチ

2014年02月27日 17時59分46秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年8月17日
監督:デヴィッド・エアー
出演:ジェイク・ギレンホール,マイケル・ペーニャ,アメリカ・フェレーラ
official site

ロサンゼルスの重犯罪多発地区サウス・セントラルを担当する白人巡査テイラーとメキシコ系巡査ザヴァラは、固い絆で結ばれた警官コンビ。パトロール中に通報を受けて向かった家で、図らずもメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまう。組織の怒りを買った二人は命を狙われてしまい…。
ロサンゼルスきっての危険地帯を巡回中に犯罪組織の秘密に触れたことで、命を狙われるはめになった警官コンビの運命を描くクライム・アクション。犯罪最前線で常に死と隣り合わせの危険な任務に当たる警官たちの日常と固い絆を、臨場感あふれる演出で浮き彫りにする。監督は、『フェイク シティ ある男のルール』のデヴィッド・エアー。役づくりのため5か月間ロサンゼルス市警の巡回に同行し訓練を受けた、主演のジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャの熱演に圧倒される。

全米初登場1位。ロス市警のリアルな日常を描いているそうで。ジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャの警官コンビが息が合ってて緊迫感がありました。カメラワークも臨場感があって良い。ロサンゼルスがこんなに危険な街なら観光で絶対行きたくはない。街歩いているだけで撃たれそうだもん。命がけで街を守っているロス市警を描いているので、よくテレビで放送している「警視庁 密着24時!」のロス市警版と思っていただければ。完全に男向けの映画でありリアルな感じは伝わってきますが、どこまでが本当なのかも疑問。でも銃社会ってこんなもんか…。娯楽映画としては微妙ですが、ロスの現状を知るには丁度いい作品だと思います。
テイラーとザヴァラが無防備に撃たれまくってるのに一発も当たらないシーンはあまりにも不自然だった。そして死んだかと思ったテイラーが生きてる!?そこは2人とも死んでいいでしょ(笑)

この作品の評価・・・・66点
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ミッドナイト・ガイズ

2014年02月24日 14時20分49秒 | 映画評論マ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月16日
監督:フィッシャー・スティーヴンス
出演:アル・パチーノ,クリストファー・ウォーケン,アラン・アーキン
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28年の刑期が終了したギャングのヴァルは、かつての仕事仲間ドクと久々の再開の喜びをかみ締めていた。一方、ドクは組織のボスから翌朝10時までにヴァルを殺害するよう命じられていることを、悩んだ揚げ句ヴァルに話す。その後、彼らは車を盗み出し、3人目の仲間ハーシュを誘ったが…。
アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンというアカデミー賞受賞経験を持つ名優が共演したクライムドラマ。長年の刑期を終えて出所した老ギャングと、組織から彼を殺す密命を下された旧友が最後の夜をハメを外して過ごすさまを描く。俳優、製作などをさまざまな作品で担当してきたフィッシャー・スティーヴンス、主題歌をジョン・ボン・ジョヴィが担当。友情と忠義の間で揺れ動く男たちの生きざまが胸に迫る。

豪華俳優陣共演のアクションドラマ。アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンという渋さMAXです。内容は地味であるけれど3人の会話が面白いです。何歳になっても若くいたいし、やんちゃな事をしたいし、男らしくいたいし、仲間を大切にしたい。おじいちゃん3人組は車を盗んだり暴行したりとやりたい放題ですが、見ず知らずのレイプされた女性のために復讐の手助けをしてあげたりと、悪と正義の両方を持ってる彼ら。おじいちゃんだけど男から見てもカッコいいと思いました。ラストの2人のスーツ姿も素敵だ!難しい話は一切なく、“ただ友人のために”と行動している彼ら。ただし、ちょっと詰め込み過ぎた感じもある。ラストが中途半端なのも勿体ない。
やっぱりオヤジになっても人生楽しく生きなきゃね!!

この作品の評価・・・・70点
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主

2014年02月23日 14時29分48秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年1月10日
監督:スティーヴン・ソマーズ
出演:アントン・イェルチン,アディソン・ティムリン,ウィレム・デフォー
official site

オッド・トーマスはダイナーに勤務する20歳のコックである一方、実は霊能力の持ち主。女の子の霊に導かれて殺人犯を捜し出すなど、死者が見えると放ってはおけない。そんなある日、ダイナーでボダッハという気持ち悪い悪霊を大量に見つける。ボダッハは流血の惨劇が近づいていることをときに現れる悪霊。オッドは町の危機を救うことができるのか…。
ベストセラー作家、ディーン・クーンツの小説「オッド・トーマスの霊感」を基に『G.I.ジョー』シリーズなどのスティーヴン・ソマーズが映画化したアクション。霊感を持つ青年オッド・トーマスと、町に惨劇を呼び込む悪霊ボダッハとのし烈な戦いをダイナミックに描く。主演は、『スター・トレック』シリーズなどのアントン・イェルチン。『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォーが、主人公と協力し合う警察署長を演じる。悪霊や超常現象などの映像を『アバター』などのVFXチームBUFが手掛けるとあり、迫力あるビジュアルに期待。

B級映画なのかと思いきや、SFありミステリーあり恋愛ありの中身が詰まった作品でした。それでも分かりやすいCGを使っていたり、先が読める展開になっているのが残念。予算が無かったのが伝わってくる。犯人も判明して「ふ~ん、なるほどねぇ」と思っていたら、その後に驚きの展開が。結末は意外だった。あんなに主人公が頑張ったのに切ないラスト。けど、これもありかなと思える終わり方。主人公が頑張り過ぎているが他に頼れる奴がもっといないのだろうか。「シックス・センス」や「コンスタンティン」のように、死人が見えるという設定は新鮮さはないけれど、脚本練られていて飽きさせない演出が続きます。1週間限定上映だったのは勿体ない!
これ続編があるような終わり方だったけど、大丈夫かなぁ!?もし次回作があるなら製作費増やして迫力のシーンを作って欲しい

この作品の評価・・・・74点
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チャイルド・プレイ 誕生の秘密

2014年02月22日 14時19分08秒 | 映画評論タ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
劇場未公開
監督:ドン・マンシーニ
出演:ブラッド・ドゥーリフ,フィオナ・ドゥーリフ,ダニエル・ビスッティ

生まれて以来、車椅子での生活を余儀なくされているニカ。ある日奇妙な小包を受け取る。それは気味の悪い人形だった。家族が次々と遺体となって発見されていくなか、ニカはその人形に原因があるのではないかと疑い始め、調べたネットの記事で驚愕の事実を知る。
あの呪われた人形、チャッキーの惨劇がふたたび。大ヒットホラー「チャイルド・プレイ」シリーズの10年ぶりとなる最新作。四半世紀にわたり続くストーリー、恐怖は決して終わらない。 「第0話」とも云えるストーリーが語られ、チャッキーの誕生の秘密が今明かされる。

世界中で有名なチャッキー。シリーズ6作目となる本作ですが、恥ずかしながらこのシリーズを1つも観たことがなかった。今までの出来事を何も知らずに、いきなり過去を語られてもねぇ…まぁ観ていない私が悪いのですが。昔の作品は劇場公開されていたそうですが、本作は人気が無いのかDVDスルー。ジェイソンやフレディという、いかにも恐ろしい殺人鬼がいる中で、いまの時代に人形っていうのは古臭いのかもしれない。いやでも、中身は王道のホラー映画って感じで悪くはなかったです。詳しいことは知りませんが、ニカとチャッキーの時代を超えたバトルが面白い。感電死や目玉くりぬいたり、ホラー映画だけど怖いと言うよりは面白い。ホラー映画よりもコメディ映画寄りかもしれない。いきなり6作目を観た自分がアホだった。シリーズ物は最初から観よう
宅配便の兄ちゃんは何か関係してくると思ったが、何も関係ねぇじゃん…

この作品の評価・・・・65点
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ウォーム・ボディーズ

2014年02月21日 10時14分06秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年9月21日
監督:ジョナサン・レヴィン
出演:ニコラス・ホルト,テリーサ・パーマー,ジョン・マルコヴィッチ
official site

ゾンビと人類が戦いを繰り広げる近未来。ゾンビのRは、仲間と一緒に食糧である生きた人間を探しに街へと繰り出す。人間の一団と激闘する中、彼は自分にショットガンを向けた美少女ジュリーに心を奪われてしまう。ほかのゾンビに襲われる彼女を救い出し、自分たちの居住区へと連れ帰るR。彼の好意をかたくなにはねつけていたジュリーだったが、徐々にその純粋さと優しさに気付き出す。ついに思いを寄せ合うようになった二人は、ゾンビと人類の壁を打ち壊そうとするが…。
アイザック・マリオンの小説「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」を実写化した、異色のゾンビ作。ゾンビと人類が対峙(たいじ)する近未来を舞台に、人間の女性に心惹かれてしまったゾンビ青年の恋の行方を追い掛けていく。主人公の恋するゾンビを、『シングルマン』『ジャックと天空の巨人』のニコラス・ホルトが好演する。メガホンを取るのは、『50/50 フィフティ・フィフティ』で注目を浴びたジョナサン・レヴィン。奇想天外な設定とコミカルな展開もさることながら、随所にちりばめられたゴア描写も見応えあり。

今までのゾンビ映画とは違ったタイプの作品でした。ゾンビ版ロミオとジュリエットか。ゾンビと女の子が恋に落ちるという、ありえない展開。しかしゾンビの一途な気持ちに応援したくなってしまう。ゾンビだけど、まだ人間の感情が若干残っているR。しかも人間の感情を完全に取り戻せばそのまま人間に戻れちゃうという。ゾンビから人間に戻れるなら最高だわ!そんな中でコメディ要素もあり、ラブストーリーであり。とても素敵な作品でしたが…途中で中だるみもあり。でもハッピーエンドだったらから良いかな。心温まるゾンビ映画も悪くない。ご都合主義な部分もあるが新鮮でした。

この作品の評価・・・・72点
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ある会社員

2014年02月20日 00時10分30秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:韓国
日本公開:2013年6月1日
監督:イム・サンユン
出演:ソ・ジソブ,イ・ミヨン,クァク・ドウォン,イ・ギョンヨン
official site

ヒョンドは殺人請負会社に勤務して10年になるプロの殺し屋だった。ある日、共に仕事をした新人のフンを会社の指令通りに殺害しようとしたヒョンドだったが、死を覚悟したフンに貯めた金を家族に渡してくれるよう頼まれる。フンの家を訪れたヒョンドは、フンの母親がヒョンドが昔から好きだった一発屋の歌手・ミヨンだと気付き…。
商社と偽る殺人請負会社で働くプロの殺し屋が、殺しの仕事に懸けたそれまでの人生と愛する女性の間で揺れ動く姿を描くアクション・ドラマ。テレビドラマ「ごめん、愛してる」や『映画は映画だ』のソ・ジソブが主演を務め、『純愛中毒』などのイ・ミヨンが主人公が昔から憧れていた歌手を演じる。監督は、本作で長編映画デビューを飾ったイム・サンユン。殺し屋の完璧なテクニックやし烈なアクションが見応えたっぷりに描かれ、主人公のたどる過酷な運命からも目が離せない。

ある会社員の、愛と復讐劇を描いた本作。最近観た韓国映画はどれも面白い。 『映画は映画だ』、『ただ君だけ』のソ・ジソプ主演作。普通の会社員が実は殺し屋。容赦ない描写と展開の速さに、韓国映画の底力を感じる。この先どうなるのかドキドキしていましたが後半になって失速気味。普通の銃撃戦で終わってしまうのは惜しい。頭を狙えばいいのに防弾チョッキ着ている胸ばかり狙う敵陣の行動も謎である。同僚も殺し屋なのだから彼1人くらい皆でかかれば殺させそうな気がするが…。ソ・ジソブのミステリアスな雰囲気は殺し屋にピッタリ!無表情で冷酷な演技が「ただ君だけ」と同じく役にハマっていました。しかし脚本が残念。復讐劇ってだけで何も残らない作品でした。つまらなくはないが、最近の他の韓国映画と比べると低い評価になってしまった。
会社に文句はあるけど、会社の歯車の1つになり続けるのも悪くはない。普通の会社員になることがいかに大変なことか、思い知らされました(笑)

この作品の評価・・・・70点
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パニック・マーケット

2014年02月19日 12時44分55秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:オーストラリア/シンガポール
日本公開:2013年8月24日
監督:キンブル・レンドール
出演:ゼイヴィア・サミュエル,フィービー・トンキン,シャーニ・ヴィンソン
official site

突如起こった大洪水。一軒のスーパーマーケットに、13人の生存者たちが取り残されていた。浸水した店内には高圧電線が垂れ下がり、水中からどう猛な人食いザメが襲い掛かるなど、絶体絶命の状況に追い込まれていた。しかも13人の中に強盗犯、殺人犯が紛れ込んでいることが判明し、地獄のような店内から彼らは命懸けで脱出を図るが…。
大洪水の被害を受けた一軒のスーパーマーケットに取り残された人々が、次々と絶体絶命の危機に見舞われるパニックホラー。浸水した店内には巨大人食いザメ、さらに殺人鬼が紛れ込んでいるという最悪の状況下、脱出を図る生存者たちの決死のサバイバルを描く。監督は、『Cut カット!』のキンブル・レンドール。キャストには『エクリプス/トワイライト・サーガ』のゼイヴィア・サミュエル、『ステップ・アップ3』のシャーニ・ヴィンソンらオーストラリアの俳優陣がそろう。

いかにもB級映画ってかんじ。津波によってスーパーマーケットは水浸しに。それだけでも最悪なのに人食いサメまで来ちゃうもんだからパニック!B級映画らしく設定は面白い。サメが明らかにCGなのが残念だし、生き残る人間が予想以上に多い。「ジョーズ」や「ディープ・ブルー」などの恐怖度と比べてたら見劣りしてしまう。まぁその見劣りするのがB級の良いところなのかもしれないが。食われそうな奴が水に飛び込む→サメに食われる。この展開はお決まり。予告編では殺人鬼やら人食い蟹やら言ってるけど、殺人鬼はすぐ殺されるし、蟹は何もしないし…。そもそも血も出てないのにサメが襲ってくるものか?津波シーンがあるので鑑賞にはご注意を。

この作品の評価・・・・61点
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大統領の執事の涙

2014年02月18日 01時16分52秒 | 映画評論タ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年2月15日
監督:リー・ダニエルズ
出演:フォレスト・ウィテカー,オプラ・ウィンフリー,ジョン・キューザック
official site

綿花畑で働く奴隷の息子に生まれた黒人、セシル・ゲインズ。ホテルのボーイとなって懸命に働き、ホワイトハウスの執事へと抜てきされる。アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、フォードなど、歴代の大統領に仕えながら、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争といったアメリカの国家的大局を目の当たりにしてきたセシル。その一方で、白人の従者である父親を恥じる長男との衝突をはじめ、彼とその家族もさまざまな荒波にもまれる。
実在したホワイトハウスの黒人執事の人生をモデルにしたドラマ。奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男の波乱に満ちた軌跡を追う。主演を務める『ラストキング・オブ・スコットランド』などのフォレスト・ウィテカーを筆頭に、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、テレンス・ハワードなどの実力派が結集。メガホンを取るのは、『プレシャス』などのリー・ダニエルズ。濃密なドラマとストーリー展開に加え、アメリカ近代史を見つめた壮大な視点にも引き込まれる。

生涯で7人の歴代アメリカ大統領の執事として仕えた男の物語。こういう実話を基にした作品は大好物です。目の前で歴史が動く瞬間を見てきたセシルは何を感じながら働き続けたのだろうか。数々の歴史の出来事を描いているため、政治色や戦争色が強いかと思いきや、そうでもありません。この映画の軸は“家族の絆”です。仕事をしながらも常に愛する妻と息子への愛を忘れないセシルの姿がとても素晴らしかった。人種差別が当たり前だった時代。黒人は何もかもが白人たちと分けられていた時代。それでも黒人たちは真正面から立ち向かっていった。たとえどんな高い壁だとしても乗り越えようと努力をすることってホントに大事なんだと改めて思いました。セシルの妻は酒におぼれ、長男は社会に反発して捕まり、二男はベトナム戦争へ出兵…。セシルの人生はまさしく波乱万丈と言える。それでも家族の絆は深いんだなとラストシーンで思いました。上手くまとめ過ぎている感じもしますが…。
人種差別→黒人大統領の誕生。オバマ氏が大統領になったことに本当に良かった!ホワイトハウスの裏側を見れた作品でした♪

この作品の評価・・・・77点
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ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界

2014年02月17日 15時17分16秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア
日本公開:2013年8月31日
監督:サリー・ポッター
出演:エル・ファニング,アリス・イングラート,クリスティナ・ヘンドリックス
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冷戦下の1960年代ロンドン、ジンジャーとローザは何をするのも一緒の幼なじみ。思春期を迎えた二人は学校をさぼって宗教や政治、ファッションについて議論し、反核運動に興味を示すなど青春を過ごしていた。しかし、ローザがジンジャーの父親に恋心を抱いたことや反核運動への意見の相違から、二人の友情に溝が広がっていく。
『耳に残るは君の歌声』などで知られるサリー・ポッター監督による青春ドラマ。冷戦下の1960年代ロンドンを舞台に、思春期の少女が激変する社会の中で成長していく姿を描く。いつも一緒に行動していたが成長するにつれ互いの関係に変化が生じていく幼なじみ同士を、『SUPER 8/スーパーエイト』のエル・ファニングと、ジェーン・カンピオン監督の娘アリス・イングラートが好演。共演には『ココ・アヴァン・シャネル』のアレッサンドロ・ニヴォラら実力派がそろう。

冒頭で広島の原爆投下映像が映し出される。2人の少女の友情と恋を描いた本作。思春期の子供ながらに想う不満。家族に対しても、政治に対しても言いたいことはあるものだ。少女は許されない恋に走り、少女は核反対運動へと走る。核兵器の恐ろしさも伝わってくるが、それ以上に人間の欲深さも伝わってきて、とてもメッセージ性が強い作品だと思いました。
親友だったり2人が大人になるにつれて状況が一変していく過程が面白くも怖かったです。ごめん許して…そう簡単に少女たちの友情が元通りになるほど世界は単純ではないのかもしれない。ジンジャー役のエル・ファニングには不思議な魅力を感じました。思春期の感情と、世界情勢を上手く織り交ぜた作品でした♪

この作品の評価・・・・73点
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偽りの人生

2014年02月16日 15時14分16秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:アルゼンチン/スペイン/ドイツ
日本公開:2013年7月12日
監督:アナ・ピターバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン,ソレダ・ビジャミル,ダニエル・ファネゴ
official site

ブエノスアイレスで妻と暮らすリッチな医師アグスティンは、誰もが憧れる生活を送るも空虚な気持ちを抱えていた。そんな中、長年会っていなかった一卵性双生児の兄ペドロがやって来るが、アグスティンは兄を殺害してしまう。アグスティンは殺害した兄と入れ替わり、新たな人生を歩もうとするのだが、生前ペドロが手を染めていた犯罪に関与することに…。
『イースタン・プロミス』などで知られる演技派俳優ヴィゴ・モーテンセンが主演と初プロデュースを務めたサスペンスドラマ。一卵性双生児の兄を殺した後、彼に成り済まし、人生の再スタートを図る男の運命を描く。幼い頃にアルゼンチンで生活していたこともあるヴィゴが、全てスペイン語のセリフで挑み、誰もがうらやむ暮らしを営む医師と、闇社会に関わる双子の兄の二役を演じる。

殺した兄の人生を乗っ取り、偽りの人生としてやり直そうとする男の日常を描いた本作。ヴィゴ・モーテンセンの1人2役が面白い♪入れ替わった後のアグティンの葛藤や苦悩が上手く伝わってきます。周囲に偽物だとバレないように必要最低限の会話をして騙し続ける。だが、どうもこの映画は説明不足が多い。登場人物たちが何者なのかも詳しく描かれないまま、弟は兄を殺して入れ替わる。いくら夫婦生活が破綻していたからって、貧しい兄の生活に飛び込む理由もよく分からなかった。貧乏が金持ちに成りすますなら分かるが、金持ちが貧乏になりたいと思うものか??そして見るからに奥さんよりも魅力的ではない女性に惹かれる理由も分からない。
そもそもこのアグスティンという男は優柔不断すぎる!養子を貰う話を進めてたら直前で「やっぱり嫌だ!」と言い出すし、兄を殺害だって急に態度を変えて衝動的に殺すし…。奥さんの「あなた何やってんの?」という言葉に全く同感(笑)

この作品の評価・・・・57点
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エージェント:ライアン

2014年02月15日 23時18分58秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年2月15日
監督:ケネス・ブラナー
出演:クリス・パイン,キーラ・ナイトレイ,ケヴィン・コスナー,ケネス・ブラナー
official site

ウォール街にある投資銀行のコンプライアンスと経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリストという、二つの顔を持つジャック・ライアン。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きをキャッチし、上官ハーパーにエージェントの現地派遣を要請する。しかし、彼から返ってきたのはライアン自身による調査命令だった。チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだが、そんな彼に同グループの警護員が襲い掛かってくる。
『レッド・オクトーバーを追え!』などの原作で知られる、トム・クランシーの人気小説「ジャック・ライアン」シリーズを新たに実写化したサスペンスアクション。投資銀行員という表向きの顔を持つCIA情報分析アナリストのジャック・ライアンが、世界恐慌勃発を狙う巨大な陰謀に立ち向かう。主演は『スター・トレック』シリーズのクリス・パイン。共演には、監督も務めるケネス・ブラナーに『プライドと偏見』などのキーラ・ナイトレイ、ベテランのケヴィン・コスナーと、実力派が結集する。

観る前から“たぶん普通のアクション映画だろうな”と思ってましたが、まさにその通り。定番のアクションに、定番の展開。主人公に都合良く話が進んでいく。あっさりと敵のアジトを見つけてしまうし、あっさりと世界を救う。そんな簡単な話でいいのか!?(笑)ライアンにはもっと頭脳戦で勝負してほしかった。新鮮さも無く、観終わってから何も残らない作品でした。まぁ良い言い方をすれば“安定している”作品と言えるでしょう。せっかくキーラ・ナイトレイやケヴィン・コスナーを使っているのだから、裏切りの1つくらいあって良かったんじゃないの?ロシア人が悪者扱いされてるけど、ロシア人が観たら思うのだろうか…
デートムービーとしては良いと思います。アメリカらしいスパイ映画でした。同じスパイならイーサン・ハントやジェームス・ボンドの方が良い仕事してます!

この作品の評価・・・・67点
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さよなら渓谷

2014年02月13日 17時27分40秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年6月22日
監督:大森立嗣
出演:真木よう子,大西信満,鈴木杏,井浦新,新井浩文,鶴田真由,大森南朋
official site

緑が生い茂る渓谷で幼児の殺害事件が発生し、容疑者として母親が逮捕される。隣の家に住んでいる尾崎俊介がその母親と不倫していたのではないかという疑惑が、俊介の妻かなこの証言によって浮かぶ。事件を取材する週刊誌の記者、渡辺がさらに調査を進めていくうちに、尾崎夫妻をめぐる15年前の衝撃的な秘密にたどり着き…。
『悪人』『横道世之介』などの原作者として知られる芥川賞作家・吉田修一の小説を、『まほろ駅前多田便利軒』などの大森立嗣監督が映画化。幼児が殺害された事件をきっかけに暴かれる一組の夫婦の衝撃的な秘密を描きながら、男女の愛と絆を問う。愛と憎しみのはざまで揺れるヒロインの心情を、『ベロニカは死ぬことにした』などの真木よう子がリアルに体現。その夫役には『キャタピラー』などの大西信満がふんするほか、大森監督の実弟である大森南朋をはじめ、井浦新、新井浩文ら実力派が名を連ねる。

真木ようこのカラダを張った迫真の演技が凄かった!幼児殺害で逮捕された女。女の部屋の隣に住む尾崎俊介が女と不倫していたという情報が警察に入る。その情報を流したのは俊介の妻のかなこだった…。男女のドロドロした話かと思いきや、実際はもっともっともっと奥深くドロドロしたお話でした。何故2人が一緒にいるのか…それを知ったとき、何とも言えない気持ちになりました。傷ついた女性と、過去に罪を犯した男。それは決して消えることのない2人の関係。たぶん僕らが考えている以上に2人はずっとずっと悩み続けているのだろうな。一度犯した罪は消えない…その罪を背負って生きていかなければならない。でも2人の共同生活が何故成り立っていたのかが最後まで分からなかった。加害者の気持ちも被害者の気持ちもわかるが、もう少し感情移入できるような題材にしてくれたほうが良かったかも。ちょっと重すぎる…(笑)ラストは答えが出ない終わり方です。たしかに、これは答えがない問題なのかも…

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アップサイドダウン 重力の恋人

2014年02月11日 17時11分24秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:カナダ/フランス
日本公開:2013年9月7日
監督:フアン・ソラナス
出演:ジム・スタージェス,キルステン・ダンスト,ティモシー・スポール
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富裕層が暮らす星と貧困層が暮らす星が、上下で接近するように引き合っている世界。下の星で貧しい暮らしを送っていたアダムは、とある山頂で上の星の住人であるエデンと出会って恋に落ちる。ロープを使って彼女を自分の世界に引き下ろそうとするアダムだったが、星の境を監視する警備隊に発見されてエデンは上の星へと落下してしまう。それから10年後、エデンは死んだと信じ込んでいたアダムだったが、彼女が生きていることを知って再会を誓う。
『スール/その先は…愛』などで知られるアルゼンチンの巨匠、フェルナンド・E・ソラナスを父に持つフアン・ソラナスによるSFロマンス。二つの惑星が重力で上下に引き合う世界を舞台に、上下別々の星で暮らしていた男女の運命的な恋の行方を映し出す。主演を務めるのは、『ラスベガスをぶっつぶせ』などのジム・スタージェスと『メランコリア』などのキルステン・ダンスト。自然や都市が上下に広がる世界の不思議なビジュアルはもちろん、ロマンチックな物語も魅力的。

時空じゃなくて世界を越えたラブストーリー。重力が真逆の方向にはたらく“上の世界”と“下の世界”。最近だと『エリジウム』も似たような作りだった。住む世界が違う男女2人の恋模様。なかなか斬新な設定で、映像もどうやって撮ったのだろうかってくらい面白い。ストーリーは意外と普通な感じで進んでいきますが、映像だけ観ても楽しめる作品かと思います。何だか同じようなシーンが多かったような…。今どっちの世界なんだ?と混乱してしまいました。ご都合主義で、終わり方も微妙…。世界観が良いだけに、ちょっと勿体ない作品でした。キルスティン・ダンストがどうしても可愛いと思えないのでした

この作品の評価・・・・63点
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100回泣くこと

2014年02月09日 13時54分50秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:日本
日本公開:2013年6月22日
監督:廣木隆一
出演:大倉忠義,桐谷美玲,ともさかりえ,忍成修吾,波瑠,村上淳,大杉漣
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4年前に起こしたバイク事故で記憶の一部を喪失した藤井は、友人の結婚式で出会った佳美と交際をスタートさせる。交際間もなくプロポーズした藤井に、佳美は1年間は結婚の練習をしようと提案。そんな幸せ絶頂の最中、佳美を病魔が襲う。実は、佳美が練習期間と言い出したのには理由があり…。
記憶の一部を失った青年と病魔に侵された女性との切ない恋愛を描いた中村航原作のベストセラー小説を映画化したラブ・ストーリー。関ジャニ∞の大倉忠義が単独での映画初主演を務め、ヒロインを『荒川アンダー ザ ブリッジ』シリーズの桐谷美玲が演じる。監督は、『恋する日曜日 私。恋した』といった作品で、男女の関係を繊細に映し出すことに定評のある廣木隆一。また、脚本を『ソラニン』などの高橋泉が手掛け、原作とは異なる設定に組み変えている。次第に明かされる二人の過去、やがて訪れる悲しい運命に号泣すること必至。

よくある恋愛映画。邦画って病気とか記憶喪失とかの話が好きだよなぁ。盛り上がりにも欠けるし、泣けもしない。淡々と話が進み、いつのまにか終わってしまった感じでした。主演2人の大根演技が気になってしまって感情移入どころではない。大倉忠義と桐谷美玲のカップルでは安っぽさが出てしまう。とりあえず病気とか記憶喪失とかを描いておけばいいだろうとか、泣かせよう泣かせようっていう製作側の作り方が見え見えでした。こんな薄っぺらい話で泣けるほど日本人は馬鹿じゃない。愛とか命とかを描くのなら、もっと心にグッとくるくらい丁寧に作るべき。

藤井と佳美は同い年なのか先輩後輩なのかも分からない。友達の夏子は2人の間にどんどん入ってくるけど、出しゃばり過ぎではないのか。佳美が泣きながら電話しているのに、それすら気づかない藤井のアホっぷり。イラストブックに佳美の気持ちが詰まっているのかと思いきや、そうでもない。2人が本当にお互いを好きな理由が描かれていない。
100回どころか1回も泣けなかった…(笑)

この作品の評価・・・・49点
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