股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

デッドガール

2013年08月31日 09時08分46秒 | 映画評論タ行
製作年:2008年
製作国:カナダ
日本公開:2013年4月20日
監督:マルセル・サーミエント,ガディ・ハレル
出演:シャイロー・フェルナンデス,ノア・セガン,ジェニー・スペイン
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高校生のリッキーは、憧れの女の子との会話もままならず、もんもんとした日々を送っていた。ある日、彼は悪友のJTに誘われひそかに入り込んだ廃れた病院の地下で、ビニール袋に包まれ拘束された裸の女性を発見する。死体に見えた彼女は実は生きていたが、リッキーがひるむ一方、興味を示したJTは女に襲い掛かり…。
トロント国際映画祭など各国の映画祭で、常軌を逸した内容に賛否両論を巻き起こした問題作。廃虚となった病院に侵入した落ちこぼれ学生2人組が、拘束された女ゾンビを発見したことから狂気の世界へ突き進んでいくさまを描く。主演は、『赤ずきん』やリメイク版『死霊のはらわた』のメインキャストに抜てきされたシャイロー・フェルナンデス。拘束女性に暴虐の限りを尽くす悪友JTにふんした『LOOPER/ルーパー』のノア・セガンの鬼気迫る演技にも注目。

男子高校生2人が廃墟になった精神病院で女性のゾンビを見つけたことから狂気の世界へと足を踏み入れていくストーリー。青春映画のようなゾンビ映画。お金がかかってないなぁっとB級映画の雰囲気を漂わせています。地下室に裸の女が拘束されていたら…最近の高校生は警察にも通報せずに自分の性欲を満たすのが先なのかよ!!と思いました(笑)というか、いくら飢えてるからといって臭い女とヤるのか!?噛むなよ…噛むなよ…噛まれたー!!!って、何だよそのフリは(笑)
ゾンビの女性の怪演も見事だし、男子高校生たちのエスカレートしていく行動も見物。映画としては良く出来ていると思いますが、せっかくゾンビが出てくるのだからグロいシーンもハッキリ見せて欲しかった。あと、終わり方がよくある展開だったのも残念。結局ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも分からなかったなー。悪くはないB級映画ってかんじです

この作品の評価・・・・67点
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すーちゃん まいちゃん さわ子さん

2013年08月30日 00時06分06秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:日本
日本公開:2013年3月2日
監督:御法川修
出演:柴咲コウ,真木よう子,寺島しのぶ,木野花,銀粉蝶,佐藤めぐみ,井浦新,染谷将太
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すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんの3人は、以前同じアルバイト先で働いていた。出会ってから10年以上がたった今も年齢や職業が異なる彼女たちの友情は変わらず、時間を見つけては集まっている。だが、一見平和に暮らしているように見える彼女たちも、それぞれ悩みや不安を抱えていて…。
益田ミリ原作の漫画「すーちゃん」シリーズを映画化し、柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶが共演を果たした人間ドラマ。お互い日々の暮らしの中で傷ついたり、迷ったりしながらも小さな幸せを糧にプラス思考で生きていこうとする3人の女性たちの人生を映し出す。メガホンを取るのは、『人生、いろどり』の御法川修監督。『ヒミズ』の染谷将太と『かぞくのくに』の井浦新が共演する。ごく平凡な彼女たちのリアルな日常に心がなごむ。

女同士の友情、そして日常に対する本音を描いている本作。似たような内容の作品で言うと香里奈主演の「ガール」ですか。まぁ「ガール」のような上っ面だけ描いてるのではなく、どちらからと言えば本作の方がリアリティがあって良かったです。自分は男なので女性の気持ちっていうのは理解し難い部分もありましたが、上司や世間に対する愚痴などは共感しました♪誰もが日常生活で悩んだり、喜んだり、泣いたり、怒ったりすることは絶対ある。すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんの3人のように、自分の道は自分で決める。だけどたまには親友の力を借りてもいいのかも。幾つになっても友情って変わらないんだなと改めて感じました。傷つきながら人って成長していくもんなんだ。男性でも十分に楽しめる作品です。
でももう少しドロドロというか、面白く出来たのかなと思います。30代女性のあるあるネタを描いてはいるものの、綺麗にまとまり過ぎてる。ラストも物足りなさが残る。出てくる男たちは皆最低な奴ばかりで面白かったです。大きな事件が起きるわけでもなく、ほのぼのしているけど、良い映画です!!

この作品の評価・・・・75点
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草原の椅子

2013年08月28日 18時46分39秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
2013年2月23日公開
監督:成島出
出演:佐藤浩市,西村雅彦,吉瀬美智子,小池栄子,AKIRA,黒木華,貞光奏風,中村靖日
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バツイチサラリーマン遠間憲太郎は、50歳を過ぎて取引先の社長・富樫や骨董店オーナーの篠原貴志子と出会い、互いに友情を深めていく。そんな折、彼らは母親から虐待を受けて心に傷を負ってしまった幼い少年と出会い、その将来を案じる。やがて偶然見た写真に心を動かされた彼らは、世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタンのフンザへと旅立つ。
芥川賞作家の宮本輝が阪神・淡路大震災で被災したことをきっかけに、シルクロード6,700キロ、40日にわたる旅を体験して執筆した小説を映画化。『八日目の蝉』の成島出監督がメガホンを取り、男女4人が世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタンのフンザへ旅する姿を描く。人生の岐路に立ち今後の生き方を模索する登場人物たちを、佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子が演じる。パキスタンで日本映画初となる長期撮影を敢行した雄大な光景が見もの。

あまり期待もせず、地味な作品かと思ってましたが、とても奥が深い作品でした。あるキッカケで他人の子供を預かることになった憲太郎。他人の子供を愛し、そして育てるという事を決意しながらも、やはり越えられない壁はある。最期まで飽きずに観ることが出来たのは脚本の良さもありますが、それ以上に演技派の役者が揃っているからだろう。特に小池栄子の演技は凄い!!そして子役の圭輔クンは天才!!

人生って生きた歳だけ色々なことがある。良いことも悪いことも…。ふと立ち止まった時に何を想うか。そして残された人生をどう生きるか。とても考えさせられる作品でした。都合のいい展開もあり、淡々と進みますが、登場人物たちに共感できる部分が多く感動します。そして彼らが最後に向かった場所、パキスタンのフンザ。そこには貧しいながら幸せに生きる人々がいました。幸せって人それぞれだし、人生にマニュアルも答えもなんて無いんだなと思いました。後悔したり、喜んだり、そんな事を繰り返して人は成長していくのだろう。大人向けの映画です。家でゆっくり観てほしい作品でした。

この作品の評価・・・・78点
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蜜の味 テイスト オブ マネー

2013年08月27日 15時50分36秒 | 映画評論マ行
製作年:2012年
製作国:韓国
2013年2月17日公開
監督:イム・サンス
出演:キム・ガンウ,ペク・ユンシク,ユン・ヨジョン,キム・ヒョジン

金のために財閥ペク家の娘と愛のない結婚をした夫。そんな自分の人生を恥じている彼は、若く美しいメイドと肉体関係を結ぶ。一方、嫉妬深い妻は純朴な秘書の青年を誘惑。その秘書はペク家の裏の仕事を手伝うことで金の味を覚えていき…。
「ハウスメイド」の鬼才イム・サンスが、野心と欲望にまみれた財閥一家が繰り広げる愛憎を描いたサスペンスドラマ。キャストには「外事警察 その男に騙されるな」のキム・ガンウ、「ユゴ 大統領有故」のペク・ユンシクら実力派がそろう。

ある財閥一家の中で繰り広げられる嫉妬、裏切り、怒り…。金が絡むと人間って何をするか分からない…恐ろしや~。韓国映画ってこういうドロドロした作品が得意ですよね。ただ、個人的にはもっとドロドロ感が欲しかったなと思います。以前観た「ハウスメイド」の監督さんですが、どうも「ハウスメイド」と内容が似てる…。てかほぼ一緒か…しかも劇中で家族が『ハウスメイド』を観てるし!!(笑)
どちらが面白いか言えば…どっちもどっちか

この作品の評価・・・・58点
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スター・トレック イントゥ・ダークネス

2013年08月26日 15時47分31秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
2013年8月23日公開
監督:J・J・エイブラムス
出演:クリス・パイン,ザカリー・クイント,ゾーイ・サルダナ,ベネディクト・カンバーバッチ
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西暦2259年、カークが指揮するUSSエンタープライズは、未知の惑星の探索中に巨大な地殻変動に遭遇。彼は深刻なルール違反を犯してまで原住民と副長スポックを救おうと試みるが、地球に戻ると船長を解任されてしまう。ちょうど同じ頃、ロンドンの宇宙艦隊データ基地が何者かによって破壊され…。
前作に引き続きJ・J・エイブラムスが監督を務め、クリス・パインやザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナらも続投するSFアクション大作の続編。謎の男によって混乱にさらされる地球の命運に加え、カーク船長率いるUSSエンタープライズ最大の危機を活写する。冷酷な悪役を、『裏切りのサーカス』のイギリス人俳優ベネディクト・カンバーバッチが怪演。人類の未来を懸けた壮大な戦闘に加え、人間味あふれる物語に引き込まれる。

前作「スター・トレック」は74点でした。続編でしたが前作の話を何となくしか覚えてなかったので不安でしたが、まぁなんとか大丈夫でした。さすがJ・J・エイブラムス監督!映像の迫力が凄い!!まるで自分もその場にいるような撮り方は見事です!宇宙での戦闘シーンも迫力がありました。本作では謎の反逆者が地球を危機に陥れるというストーリー。愛情、友情、正義、仲間、戦争…様々な要素が詰め込まれていて、なかなか面白い映画で自分は好きな方です。でも、これといって印象的なシーンが無いのも事実。ストーリーもよくある話。それと、転送装置があるのにエンタープライズが海に潜入したのは何故?放射能浴びすぎても助かっちゃうのだから、映画って何でもありですね。

“人類最大の弱点は愛だ”という宣伝文句がどこのことを言っているのか分かりませんでした(笑)前作よりは劣るものの、劇場で楽しめる作品でした。他のSF映画とは何か違ったものがあれば、もっと良かったと思う!

この作品の評価・・・・70点
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さよならドビュッシー

2013年08月24日 01時51分34秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:日本
2013年1月26日公開
監督:利重剛
出演:橋本愛,清塚信也,ミッキー・カーチス,柳憂怜,相築あきこ,吉沢悠
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ピアニストになることを目標にしている16歳の遥は両親や祖父、いとこらに囲まれ幸せに暮らしていたが、ある日火事に巻き込まれ一人だけ生き残る。全身に大やけどを負い心にも大きな傷を抱えた遥だったが、ピアニストになることを諦めず、コンクール優勝を目指して猛練習を再開。しかし、彼女の周囲で不可解な現象が続発し…。
第8回「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた中山七里の小説を、久々にメガホンを取る利重剛監督が映画化。火事で重傷になりながらも、懸命にピアニストを目指す少女が不可解な事件に巻き込まれていくさまを、ドビュッシーやショパンの名曲に乗せて描く。主演は、『桐島、部活やめるってよ』など話題作への出演が相次ぐ橋本愛。ピアノ教師を、テレビドラマ「のだめカンタービレ」の吹き替え演奏で知られる人気ピアニストの清塚信也が演じる。

「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた作品。原作は知りませんでした。でも映画の中身はそんなにミステリー色が濃いわけではなかったです。ていうかほぼミステリー要素がゼロです!真相もそんなに驚きはなかったし…。切なさや悲しさもありましたが、中盤に入ってからの話の展開のグダグダ感が退屈でした。ミステリー映画として期待して観たのでガッカリでした。それよりも橋本愛の演技であったり、清塚信也のピアノ演奏の方が凄かったです!素人の自分から見ても清塚さんのピアノは素晴らしいと思います。美しい演奏を聴くための作品って感じです。

雰囲気を楽しめばいいのかな?


この作品の評価・・・・60点
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ひまわりと子犬の7日間

2013年08月23日 23時48分05秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:日本
2013年3月16日公開
監督:平松恵美子
出演:堺雅人,中谷美紀,でんでん,若林正恭,吉行和子,夏八木勲,左時枝,檀れい
official site

妻に先立たれ、シングルファーザーとして二人の子どもを育てている保健所職員の彰司は、命懸けでわが子を守ろうとする母犬と出会う。その犬は、老夫婦のもとで大切にされていたが、夫婦が去り、孤独な中で子犬を生んで育てていた。彰司は犬の母子を守ろうと決意し、母犬に「ひまわり」と名付ける。
『日輪の遺産』の堺雅人と『しあわせのかおり』の中谷美紀が共演し、動物管理所で起きた実話を基に人と犬とのきずなを描いた感動のヒューマン・ドラマ。二人の子どものシングルファーザーでもある動物管理所の職員が、人間不信になり子犬を育てるのら犬と出会い、犬と人が信頼を築くプロセスを通して命やきずなといった大切なものをつづる。監督は、山田洋次監督のもとで助監督や脚本を務めるなど経験を積み、本作が初監督作品となる平松恵美子。犬と人との交流と周囲の人々の人情を描く、ハートフルなストーリーに期待。

心温まる映画っていうのは、こういう作品のことを言うのか。犬を飼ったことがない自分でも、犬と人間の絆の描き方が良かったです。動物の殺処分の問題や、命の大切さを描いており子供に見せたい映画です。無責任な飼い主のせいで日本では毎日たくさんの犬や猫が殺されているのですね。飼ったからには最期まで責任を持たなかきゃいけない。当たり前のことだけど、大事なメッセージが伝わってきました。でも子供でも観やすい映画にしてる雰囲気でしたが、なんか物足りなさがありました。結末も「やっぱりそうか」っていう終わり方。泣かせよう、感動させようとする場面が多くあって若干嫌気がさしてしまった…。実話を基にした映画らしいので仕方がないのかもしれませんが…泣けると期待してたのにちょっと期待はずれでした。てか7日間じゃなかったよね?(笑)
でも良い映画なのは間違いないです!保健所の職員さんも大変な仕事されてるんですね。自分も将来ペットを飼うことになったら、ペットショップじゃなくて保健所から引き取りたいと思います。

オードリーの若林の棒読み演技はどうにかならんかな?演技派の俳優陣の中で1人だけ浮いてたぞ!


この作品の評価・・・・71点
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ホワイトハウス・ダウン

2013年08月22日 11時40分54秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
2013年8月16日公開
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:チャニング・テイタム,ジェイミー・フォックス,マギー・ギレンホール
official site

大統領ジェームズ・ソイヤーを警護するシークレットサービスを目指すも、不採用となってしまった議会警察官のジョン・ケイル。不採用だったことで幼い娘を悲しませたくないと、気晴らしも兼ねて彼女を連れてホワイトハウスの見学ツアーに参加する。だが、そこへ謎の武装グループが乗り込み、瞬く間にホワイトハウスを制圧した上に大統領とケイルの娘らを人質にして籠城。未曽有の事態に全世界が混乱する中、ケイルは武装グループに挑む。
『インデペンデンス・デイ』『2012』などのローランド・エメリッヒ監督が放つアクション大作。謎の武装集団に占拠されたホワイトハウスを舞台に、邸内に居合わせた議会警察官が人質となった大統領と自身の娘の救出とホワイトハウスの奪還に挑む姿を活写する。主人公の議会警察官に『マジック・マイク』などのチャニング・テイタム、大統領に『ジャンゴ 繋がれざる者』などのジェイミー・フォックスら実力派俳優が結集。危機迫る展開はもとより、爆発炎上して崩落するホワイトハウスといった迫力の破壊描写にも息をのむ。

6月公開の「エンド・オブ・ホワイトハウス」に続いて、今年2回目のホワイトハウス崩壊です。今まで『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』で地球を壊しまくってきたので、ホワイトハウスだけを壊すっていうのはローランド・エメリッヒ監督にしては少々スケールが小さい気がしますが…。確かに迫力は凄かったです♪どうしても「エンド・オブ・ホワイトハウス」と比較してしまうのですが、まぁ内容としてはほぼ一緒です(笑)敵が“北の国”か“内部の人間”かってだけの違い。

面白いか面白くないかと言われると面白いのだけど、なんだか盛り上がりに欠けて淡々と話が進んでいってるように感じました。予想ができる展開で、話のわりには緊張感もあまり無い。気になる点も幾つか。死んだ息子の復讐のためにあそこまでする必要もあるのか疑問。敵の天才ハッカーのマヌケな死に方も引っかかる。敵が弱い…。特に訓練もしていない主人公がプロの集団をどんどん倒していく謎。敵集団の計画を邪魔し続ける主人公の娘を最後まで殺さない謎。ちょいちょい笑い要素が入ってたが正直いらない。副大統領と秘書が乗った航空機があっけなく撃ち落とされるのが気になりました。これなら「エンド・オブ・ホワイトハウス」の方が迫力がありました。まぁ終わり方はアメリカ映画らしかったです

この作品の評価・・・・70点
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ジャックと天空の巨人

2013年08月21日 01時37分18秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
2013年3月22日公開
監督:ブライアン・シンガー
出演:ニコラス・ホルト,エレノア・トムリンソン,スタンリー・トゥッチ,ユアン・マクレガー
official site

何百年も前に、地球には巨人が存在しており、地上で生活していた。ある日、一人の青年が人間界と巨人界を隔てる扉を開けてしまい、巨人たちは地球を取り戻そうと人間を襲撃。王国を守るべく、ジャックは巨人を相手に戦うことを決意。果たして、300人の人間たちで100人の巨人の猛攻撃を抑え切れるのか…。
1700年代初頭の民話「ジャック・ザ・ジャイアント・キラー」と童話「ジャックと豆の木」を基に、人間と巨人のバトルを圧倒的映像で描くアドベンチャー大作。人間界と巨人界を隔てる開かずの扉が開けられたことから、巨人たちの人間への逆襲が繰り広げられる。メガホンを取るのは、『X-MEN』シリーズや『スーパーマン リターンズ』のブライアン・シンガー。主人公のジャックを『シングルマン』のニコラス・ホルトが演じ、スタンリー・トゥッチやユアン・マクレガーなど実力派のキャストが脇を固める。巨大な豆の木の映像や100人の巨人対300人の人間の壮絶な死闘は見ものだ。

原作の「ジャックと豆の木」の話すら知らないのに本作を鑑賞。まぁ子供から大人まで安心して観れる作品でした。日本語吹き替えで観たのですが、吉本興業の芸人が巨人の吹き替えをやってましたが、これが違和感あり過ぎてずっと気になってました。関西弁はダメでしょ!(笑)そして巨人がどいつも気持ち悪い。あんなに汚く気持ち悪くする必要があったのだろうか。
ツッコミどころも満載。王妃と主人公の出会い方がワザとらしい。恋愛要素を入れないほうが良かったかもしれない。城に攻めてくる巨人と人間が綱引きで勝負するのだけど、なんで巨人はあんなに苦戦するんだ??映像はなかなか迫力があっただけに、気になる部分が多くて集中できませんでした。あー字幕で観れば良かったー

この作品の評価・・・・68点
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人生、ブラボー!

2013年08月20日 02時12分05秒 | 映画評論サ行
製作年:2011年
製作国:カナダ
2013年1月26日公開
監督:ケン・スコット
出演:パトリック・ユアール,アントワーヌ・ベルトラン
official site

42歳の独身男ダヴィッドはある日突然、693回に及ぶ精子提供を通じて533人の子どもの父親であることが発覚。さらに142人の子どもから身元開示の訴訟を起こされていることを知る。身元を明かすつもりはないダヴィッドだったが、子どもの一人が応援しているサッカーチームの選手であることに気付くと、ほかの子どもたちにも興味を持ち始め…。
過去に行った精子提供によって、遺伝子上533人の子どもがいることが発覚した男をめぐるハートフル・コメディー。自分の子どもの一人に応援するサッカー選手がいたことから、さまざまな境遇の子どもたちと交流し人生を見つめ直していくさまを、涙と笑いでつづる。監督は、『大いなる休暇』の脚本を手掛けたケン・スコット。借金まみれのダメ男でありながらもどこか憎めない主人公を、俳優以外にもマルチに活躍するパトリック・ユアールが好演。

ある日突然、533人の子供の父親になったら…。ありえなさそうで、ありえそうな話。いやっ533人っていうのは、さすがにやり過ぎかもしれない…。綺麗にまとまっていて、最後まで楽しめました♪他人同士のような子供たちが互いに手と手を取り合って1つの事に向かって進んでいく姿に感動しました。障害を持った子供への、ダヴィッドの接し方も父親としての優しさが伝わってきました。子供たち1つ1つのエピソードが丁寧に描かれていて、ほのぼのとしています。中盤でも中だるみはあるものの、家族の絆を感じられる作品でした。でも、もう少し短くまとまてくれた方が良かったかも…。

生き方は人それぞれ。何が正しいとか間違っているとかではなく、どんな生き方も自分が幸せなら良いのだ。人間は失敗をして強くなっていく。“失敗は成功のもと”と言うように、失敗することは恥ずかしいことではないと思う。ただし後悔だけはしてはいけない。そこに愛があれば良いのだ。ほのぼの観ることができる作品ですが、考えさせられる作品でもありました。

この作品の評価・・・・73点
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マーサ、あるいはマーシー・メイ

2013年08月19日 00時27分39秒 | 映画評論マ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2013年2月23日公開
監督:ショーン・ダーキン
出演:エリザベス・オルセン,ジョン・ホークス,サラ・ポールソン
official site

森の中を追跡してくる男たちをかわし、カルト教団のコミューンから脱出した20歳の女性マーサ。唯一の家族である姉のもとを訪ねる彼女だったが、姉夫婦は何も尋ねずに受け入れてくれる。美しい湖のほとりに建つ屋敷で姉夫婦と暮らし始め、安らぎを感じるようになっていくマーサ。だが、徐々にマーシー・メイという名前で呼ばれていたコミューンでの異様な日々の記憶がフラッシュバックしてくる。やがて彼女は、妄想と現実、過去と現在、さらには自分がマーサとマーシー・メイのどちらなのか判別できなくなる。
サンダンス映画祭監督賞を筆頭に、各国の映画祭で称賛を集めたサスペンス・ドラマ。カルト教団のコミューンから逃走を図った女性が、そこでの異様な体験を思い出すうちに妄想と現実の間をさまよっていく姿を見つめる。主演はテレビドラマ「フルハウス」などで人気を集めた双子のアシュレイ、メアリー=ケイト・オルセン姉妹の妹であるエリザベス・オルセン。精神的に追い詰められていく主人公を繊細かつリアルに演じ切り、本作で映画デビューしたとは思えぬほどの風格を見せつける。メガホンを取るのは、新鋭ショーン・ダーキン。

カルト教団から逃げてきた女性が、教団内での異様な体験を忘れることができず妄想と現実の狭間で苦しんでいくというお話。マーサの精神的に追い込まれていく姿はリアルに描かれていて良かったのですが、その原因となった教団が細かくは描かれていないために、マーサの苦しみの根本的なものが見えてきませんでした。しかし強盗や殺人をしていた教団なのだからマーサが逃げ出す気持ちも分かります。重い空気が最後まで漂っていましたが、ラストの終わり方が理解できませんでした…。なんだろう、あの意味深な終わり方は…。結局“カルト集団っていうのは怖い”ということだ。洗脳やら宗教やらと社会で問題になっているけど、そういう変なものに引っかからないようにしようと改めて思いました。カルト教団の恐ろしさは伝わってきましたが、映画として面白いかと言われると、あまりお勧めは出来ません。

この作品の評価・・・・63点
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HK/変態仮面

2013年08月18日 15時23分12秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:日本
2013年4月13日公開
監督:福田雄一
出演:鈴木亮平,清水富美加,ムロツヨシ,安田顕,佐藤二朗,池田成志,塚本高史,岡田義徳
official site

紅游高校に通い拳法部に所属している色丞狂介は、同じクラスに転校してきた姫野愛子に、一瞬にして心を奪われてしまう。ある日、姫野が銀行強盗事件に巻き込まれてしまい、人質となってしまう。彼女を助けるために覆面をかぶって強盗に挑もうとするも、何とかぶったものは女性用のパンティーだった。ところがその瞬間、これまでに感じたことのない感覚が体中をよぎり…。
「週刊少年ジャンプ」に掲載され、異様なビジュアルと設定で人気を博したあんど慶周原作の「究極!!変態仮面」を実写映画化。女性のパンティーを頭にかぶることで、人間としての能力が飛躍的にパワーアップする主人公の悲喜こもごもを映し出す。『コドモ警察』シリーズなどの福田雄一がメガホンを取り、脚本協力に人気俳優の小栗旬。主演を、小栗監督作『シュアリー・サムデイ』にも出演した鈴木亮平が熱演。体作りを1年以上実施したという鈴木の肉体美、独特かつ変態的な原作の世界観がどれだけ再現されているか期待が高まる。

先日、レンタルビデオ屋に行ったのですが売り場には全て貸出し中になっていました。レジの店員に返却されているか聞こうと思いましたが「変態仮面ありますか?」と聞くのはさすがに恥ずかしいので、売り場に戻るまで待ってました。
変態仮面…変態すぎる…というか出演者たちの体を張った演技に感動すらしました(笑)「週刊少年ジャンプ」に掲載されていた原作は知りませんでしたが、なんとまぁ…変態です。たしかに、最初から最後までくだらないけど、変態仮面たちの真剣さが面白かったです。きわどいシーンも幾つかあります…終盤、愛子が自分のパンツを脱いで変態仮面に渡したり…なんという変態行為!!主役の鈴木亮平も教師役の安田顕もカラダを張ってました。マッチョな鈴木亮平よりも、顔がハッキリ見える安田顕のほうが恥ずかしかっただろうな…母親役の片瀬那奈の弾けっぷりも好き!!

中盤まではくだらなさが面白かったのですが、後半になるとやり過ぎ感が出てきてグダグダになっていきました。ロボットとか必要あったか?あと、ラストのボスとの戦いもいらない気がする。安田顕との戦いで終わればスッキリしたかも。ふざけるのは良いけど、もう少し真面目に作って欲しかったなと思います。

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マリーゴールド・ホテルで会いましょう

2013年08月17日 15時39分27秒 | 映画評論マ行
製作年:2011年
製作国:イギリス/アメリカ/アラブ首長国連邦
2013年2月1日公開
監督:ジョン・マッデン
出演:ジュディ・デンチ,ビル・ナイ,ペネロープ・ウィルトン,デヴ・パテル
official site

「マリーゴールド・ホテルで、穏やかで心地良い日々を-」という宣伝に魅力を感じ、イギリスからインドに移住してきたシニア世代の男女7人。夫を亡くしたイヴリンをはじめ、それぞれに事情を抱える彼らを待ち受けていたのは、おんぼろホテルと異文化の洗礼だった。そんな周りの様子を尻目にイヴリンは、街に繰り出しほどなく仕事を見つけ…。
『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督が、ジュディ・デンチら実力派ベテラン俳優陣を迎えた群像コメディー。人生の終盤を迎えそれぞれに事情を抱える男女7人が、快適な老後を送るため移住したインドで織り成す人間模様を描く。出演は、ジュディのほかにビル・ナイ、マギー・スミス、トム・ウィルキンソンら。豪華リゾートホテルのはずがぼろホテルだったなど、想定外の事態に戸惑いながらも、前向きにセカンドライフを謳歌しようとする7人の姿が涙と笑いを誘う。

ジュデイ・デンチら、ベテラン俳優たちが出演している本作。シニア世代の彼らが残りの人生をどう生きるか、それぞれの生き方を描いている。インドの美しい風景だったり、ユニークな人々がたくさん出てきて面白いのだけど、なんかこう…思ってたより地味な作品でした。7人の男女、それぞれが様々な過去や傷を持ち、そして未来へ希望を持って前に進もうとする。要は「上を向いて生きていくのも、下を向いて生きていくのも、自分次第」ってこと。どうせ生きるなら楽しくいきた方が得だっていうメッセージが伝わってきました。老人たちの恋模様も面白い!けど7人のそれぞれの話の描き方が薄いかなと感じました。もう少し展開が欲しかったかなと思います。

こんな素敵なホテルで過ごしたいし、インドにも行ってみたくなりました♪ジュデイ・デンチの存在感はさすがだし、「ミリオネア$スラムドッグ」に出てた男の子も演技上手い!役者が良かっただけに、惜しい作品でした…。

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パシフィック・リム

2013年08月16日 13時59分02秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2013年8月9日公開
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム,イドリス・エルバ,菊地凛子,ロン・パールマン,芦田愛菜
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2013年、突然未知の巨大生命体が太平洋の深海から現われる。それは世界各国の都市を次々と破壊して回り、瞬く間に人類は破滅寸前へと追い込まれてしまう。人類は一致団結して科学や軍事のテクノロジーを結集し、生命体に対抗可能な人型巨大兵器イェーガーの開発に成功する。パイロットとして選ばれた精鋭たちはイェーガーに乗り込んで生命体に立ち向かっていくが、その底知れぬパワーに苦戦を強いられていく。
『ヘルボーイ』シリーズなどの鬼才ギレルモ・デル・トロが放つSFアクション。世界各国を襲撃する謎の巨大生命体を倒すべく、人型巨大兵器イェーガーを操縦するパイロットたちの姿を壮大なスケールで活写する。『ザ・レッジ -12時の死刑台-』のチャーリー・ハナム、『バベル』の菊地凛子、『ヘルボーイ』シリーズのロン・パールマンらが出演。さらに、子役の芦田愛菜がハリウッド作初出演を果たす。最先端VFXを駆使した生命体とのバトル描写に加え、細部まで作り込まれたイェーガーの設定なども見逃せない。

言ってしまえば「怪獣vsロボット」ってだけの映画。けれど、そのシンプルなストーリーが逆に良かったのか、最後まで楽しめました♪そしてCGがなかなか凄い!!CGに感じさせないほどリアルな映像の連続でした。話のテンポもよくて、分かり易くて夏休みに親子揃って観るには良い映画だと思います。昔「ウルトラマン」や「ゴジラ」が好きだった世代だったら楽しめます←自分もその世代ですから(笑)
菊地凛子も芦田愛菜もあまり好きではなかったけど、なかなかの存在感で良かったです♪ツッコミどころも確かにあるけど、怪獣にパンチする映画もたまには良いもんです!頭を使わないで観る映画も楽ですね。操縦の仕方も独特で面白い♪
まぁ怪獣とロボットが戦って、お決まりの展開だったのでもう少し新しい要素が欲しかったかなと思いますが、映画館で観る価値はありました!

この作品の評価・・・・75点
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少年H

2013年08月15日 09時53分39秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
2013年8月10日公開
監督:降旗康男
出演:水谷豊,伊藤蘭,吉岡竜輝,花田優里音,小栗旬,早乙女太一,原田泰造,佐々木蔵之介
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昭和初期の神戸。洋服仕立て職人の父・盛夫とキリスト教徒の母・敏子の間に生まれた肇は、胸にイニシャル「H」が入ったセーターを着ていることからエッチというあだ名が付いていた。好奇心旺盛で曲がったことが嫌いな肇だったが、オペラ音楽について指南してくれた近所の青年が特別高等警察に逮捕されるなど、第2次世界大戦の開戦を機にその生活は暗い影を帯びていく。やがて、彼は盛夫に対するスパイ容疑、学校で行われる軍事教練、妹の疎開といった出来事に直面し…。
1997年に発表されベストセラーを記録した、妹尾河童の自伝的小説を実写化したヒューマン・ドラマ。戦前から戦後までの神戸を舞台に、軍国化や戦争という暗い時代の影をはねつけながら生きる家族の姿を見つめていく。実際に夫婦でもある水谷豊と伊藤蘭が、テレビドラマ「事件記者チャボ!」以来となる共演を果たし、少年Hの父母を演じる。メガホンを取るのは、『鉄道員(ぽっぽや)』などの名匠・降旗康男。感動にあふれた物語もさることながら、当時の神戸の街並みを再現したオープンセットも見どころだ。

ベストセラー小説の映画化。って言っても原作を読んだことはありません。戦時中という時代に、どんなに辛くても真っ直ぐに生きようとする家族の物語。生きることすら困難な時代に、笑顔で明るく振舞う盛夫や敏子が凄いなと感じました。もちろん守るべき子供たちがいるからだけど。それでも他人を思いやれる気持ちを捨てずにいられるってことが素晴らしいです!そして肇の視点から見た戦争の悲惨さが伝わってきて良かったです。あれほど父親や世の中から多くのことを学んだ肇は立派な大人になるだろうな。改めて家族の絆って深いんだなぁと思いました。

しかし最後までとても良い話なのだけど、感動したり泣けるかと言われると「う~ん…」って感じ。観客を泣かせようとするシーンがたくさんあって、それがワザとらしく感じてしまい「どこで泣けばいいんだ!?」と考えているうちに終わってしまいました。おとこねえちゃんや、うどん屋の兄ちゃんのエピソードも薄くてよく分からなかった。号泣するかも期待していたのでちょっと残念…。観終わった後に「やっぱり戦争ってダメだな」という気持ちしか持てなかった。少年Hの演技がもう少し上手ければ良かったかも?まぁ戦争の悲惨さや、命の尊さを学ぶには良い映画だと思います。子供に見せるなら「風立ちぬ」よりこっちの方が良いですよ

この作品の評価・・・・69点
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