股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

彼岸島

2010年06月28日 00時30分30秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本=韓国
2010年1月9日公開
監督 : キム・テギュン
原作 : 松本光司
出演 : 石黒英雄,渡辺大,水川あさみ,山本耕史,弓削智久
official site

明は二年前から行方不明になっている兄・篤が、彼岸島と呼ばれる孤島にいる事を教えられる。謎の美女・冷に篤を助けるために力を貸して欲しいと言われ、明は仲間とともに彼岸島に向かう。しかし、その島は既に吸血鬼と化した住人に支配されていた。明たちは吸血鬼と必死の闘いを繰り広げながらも兄を捜し、ついに再会する。篤を連れて帰ろうとする明。しかし、篤にはこの島で吸血鬼と戦わなければならない理由があった…。
週刊ヤングマガジンで大好評連載中の大人気漫画「彼岸島」がついに実写化。松本光司の原作は累計420万部を突破し、日本のみならず韓国、台湾、タイ、フランスなど、海外でも高い評価を得ている。その“実写化不可能”と評された壮絶なアクション描写を、新進気鋭のスタッフが脅威のサバイバル・アクションエンターテイメントとして完成させた!監督は『火山高』『Crossing』で世界的に評価の高いキム・テギュン。行方不明の兄を捜す弟・明を『ごくせん THE MOVIE』の石黒英雄が、弟想いの兄・篤を『ラストゲーム 最後の早慶戦』の渡辺大が好演。水川あさみが大人の色香を放つ冷を演じ、山本耕史が妖しくも美しい吸血鬼の首領・雅で存在感を放つ。

原作漫画のファンなのですが、この漫画を実写化しようなんて明らかに不可能でしょうね。なんというか、この映画は“彼岸島”ではありません(笑)彼岸島と言えば、あの独特な世界と残酷な映像な見所の1つ。それがこの映画では全くと言っていいほど描かれていない。鬼なんて、ウルトラマンに出てきそうな怪獣じゃん!!(笑)雅もなぁ…納得できないなぁ。
“鬼って何だ?”“雅って何者なんだ?”“そもそも彼岸島って何だ?”原作を読んでいる人なら多少は理解できるかもしれないが、初めてこの映画を観た人にとっては何が何だか分かるわけがない!あんなにヘタレだったアキラが短時間で強くなるっていうのも説得力がないし。長い原作を2時間で収めようなんて無理ですよ。
続編が製作されないように祈ってます…

この作品の評価・・・・37点
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Do As Infinity LIVE TOUR 2010 ~ETERNAL FLAME~

2010年06月21日 16時49分00秒 | ライブレビュー
昨日はDo As InfinityのLIVEに行ってきましたー♪


中学生の頃からドゥアズの大ファンで、ずっとライブに行きたいと思ってたけど機会がなく、そして解散…。昨年、再活動をしてくれて今度こそ行きたいって思ってました!
偶然にも会社の同期でドゥアズファンがいて、お互い仕事休みだったので行ってきました♪

今回は再始動第1弾アルバム「ETERNAL FLAME」を引っさげてのツアー。アルバム曲ばかりかと思いきや、懐かしい曲もたくさん歌ってくれました。

-セットリスト-
1:Perfect World
2:最後のGAME
3:under the sun
4:Everything will be all right
5:Standing on the hill
6:Desire
7:陽のあたる坂道
8:Feelin' The Light
9:nice & easy
10:トレジャプレジャ
11:ナイター
12:菜ノ花畑
13:ETERNAL FLAME
14:名もなき革命
15:パイルドライバー
16:君がいない未来
17:Perfect Lady
18:冒険者たち
19:One or Eight
20:本日ハ晴天ナリ
21:HARUKA

アンコール
1:1/100
2:遠くまで
3:summer days


ドゥアズを知るキッカケとなった「Desire」

王道の「陽のあたる坂道」

「under tha sun」とか「冒険者たち」とか懐かしすぎる!!!

「本日ハ晴天ナリ」はCDで聴くとそこまで好きじゃないけど、LIVEでの盛り上がりはハンパない!あの独特の手拍子が良い!!


今回のALBUM「ETERNAL FLAME」で一番好きなのが「ナイター」という曲。死んだ父親のことを娘の視点から歌っているこの曲は初めてCDで聴いた時に泣きそうになったくらい
伴ちゃんが「家族や友達、生きてる事をみんなに感謝しなきゃいけない」って言って「ナイター」を歌い始めました。会場ではすすり泣く声が…。前の席の人も隣の席の人も…まぁ…俺も泣きましたけどね(笑)ホントに名曲です!!!

そのあとに伴ちゃんが「この前のLIVEに来てくれたお客さんの中に妊婦さんがいて、その方のためにぜひ贈りたい曲がある」と言いました。なっ、なんとその妊婦さんが昨日も来てました伴ちゃんもこれにはビックリだったみたいです

そして歌い始めた曲は…



「菜ノ花畑」!!!!!!!!!


うぉおおおおおおおおおおお!!この曲ね、俺がドゥアズの中で一番好きな曲なんよ。まさかこのLIVEで歌ってくれるとは!!「ナイター」からの流れで「菜ノ花畑」って、もう涙腺がー!!って感じでした(笑)

アンコールでは、これまた懐かしい「遠くまで」と「Summer days」盛り上がりは最高潮でした♪
他にも16日発売の「∞2」からの曲を披露してくれたり、昔のアルバムから「nice & easy」や「One or Eight」も歌ってくれて大満足でした

欲を言っちゃえば「week!」とか「タダイマ」とか「翼の計画」とか「Yesterday & Today」とか「あいのうた」とか歌って欲しい曲たくさんあったけど、「菜ノ花畑」を歌ってくれたのでもう満足ですわ。同期も友人も一番好きと言ってた「遠くまで」を歌ってくれたので満足だったみたいです。


ストレス発散できて良かったです♪こうなると他のアーティストのLIVEも行きたくなってしまう
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第9地区

2010年06月17日 21時51分11秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年4月10日公開
監督 : ニール・ブロムカンプ
製作 : ピーター・ジャクソン
出演 : シャルト・コプリー,デヴィッド・ジェームズ,ジェイソン・コーブ
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南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に突如現れた巨大な宇宙船。船内の宇宙人たちは船の故障によって弱り果て、難民と化していた。南アフリカ政府は“第9地区”に仮設住宅を作り、彼らを住まわせることにする。28年後、“第9地区”はスラム化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者ヴィカスを派遣、彼はエイリアンたちに立ち退きの通達をして回ることになるのだが…。
キャストは無名、監督は新人にも関わらず口コミで評価を集め、全米興行収入1億ドルを突破、本年度アカデミー賞で作品賞をはじめとする4部門にノミネートされた話題作。SF娯楽作でありながらも、根底には人種差別、国家や企業のモラル、格差社会などを想起させるメッセージ性の強い内容が評価されたのだろう。舞台が南アフリカというのも、アパルトヘイト政策を連想させ興味深い。エイリアンの移送を通達する役目を負った担当者の男の身に起きた事件を、関係者の証言で振り返る疑似ドキュメンタリー的な展開から、後半は一変、ハードなアクションが繰り広げられる。その予測不可能なストーリー展開に、真実と虚構の見分けがつかなくなりそうだ。

有名な俳優は出演していないにもかかわらずアカデミー賞で作品賞にノミネートされた本作。実在するかのようなドキュメンタリーっぽく作られておりエイリアンたちが妙にリアルで怖いです“エビ”と呼ばれる彼らはスラム街で難民となりゴミ溜めを漁っては食料を見つけて食べる日々。エイリアンとは言え、人間だって世界には同じような生活を送っている人もいるんだと思うと考えさせられる。そんな“エビ”を調査していた主人公ヴィカスはある日、謎の液体を浴びてしまい自身もエビ化してしまう…。
今まで異様と思っていた生物に自分がなってしまった時の絶望。人間というのは生物の中で一番残酷な生き物なんだと思いました。人間の嫌な面を見させられると怖い。結局は自分が大事で、結局は利益が大事で…嫌だね人間って(笑)最後はエイリアン親子に主人公は感情移入してしまうわけですが、それもどこか納得してしまう。“平和”“共存”というのはホントに難しい…。ただのエイリアン映画とは思わず、色々考えながら観ると楽しめると思います。

この作品の評価・・・・76点
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アイアンマン2

2010年06月16日 08時28分17秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年6月11日公開
監督 : ジョン・ファヴロー
出演 : ロバート・ダウニー・Jr.,グウィネス・パルトロウ,スカーレット・ヨハンソン
official site

前作で、自分がアイアンマンだと公表してしまったトニー。パワードスーツを没収し、軍事目的で利用したい国防省からは圧力をかけられ、さらにロシアからやってきた謎の男に急襲されるなど、次から次へと災難が降りかかる。そのうえ胸に埋め込んだ「リアクター」の副作用で、体内毒素値が急激に上昇。肉体に深刻なダメージを受けたトニーは、人知れず苦しみはじめる。自分自身の生命の危機が迫る中、“アイアンマン”は試練に立ち向かうことができるのか!?
大企業の社長 兼 天才発明家だけど、けっして褒められた人間ではない中年男が、世界を救うスーパーヒーローに…!? そんな斬新で型破りな設定がウケて、全世界で興収600億円以上を叩き出したヒット作に、続編が誕生した。主役のトニー・スタークこと“アイアンマン”を演じるのは、もちろん前作で世界的トップ俳優となったロバート・ダウニーJr.。彼と煮え切らないビミョーな関係を続ける秘書役に、しっとりとしたオトナの色気ただようグウィネス・パルトロウ。さらに本作では、ロシアからやってきた屈強なライバルに扮するミッキー・ローク、猛特訓したというキレのある超絶格闘シーンで魅せるスカーレット・ヨハンソン、底知れぬ存在感をたたえたサミュエル・L・ジャクソンなど、超豪華な共演陣も見逃せない。もちろん、アクションシーンも前作よりパワーアップ! なかでもモナコGPで強敵“ウィップラッシュ”が大暴れするシーンは、超クール!!  まさに老若男女が文句ナシに楽しめる、ヒーロー・アクション超大作だ。

アメリカでは大ヒットしてる本作も、日本じゃそんなに話題になってないような。
主人公トニーが悪に立ち向かう姿や、自身の肉体も生命の危機にさらされる部分など、身近なヒーロー的なところは「悪を倒してハッピーエンド」的な単純なヒーロー映画っぽくなくて良かったと思う。けど、全体的にトニーと敵との絡みが予想以上に少なかったこと。もっと激しいバトルをするのかと思いきや、個人個人で頑張っちゃっててラストの方がバトる程度しかも意外とあっさり敵倒しちゃうし(笑)個々のキャラクターは良いんだけど、まとまり感がなくて残念でした。ドン・チードルまでアイアンマンにならなくてもよかったんじゃ…。CGを使いすぎてるところはアメコミっぽくて仕方ないのかな。
映像は楽しめるけど作品だけどシリーズ化するほどじゃない気がします…

この作品の評価・・・・69点
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噂のモーガン夫妻

2010年06月15日 18時50分53秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年3月12日公開
監督 : マーク・ローレンス
出演 : ヒュー・グラント,サラ・ジェシカ・パーカー,エリザベス・モス
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ニューヨークの人気弁護士ポール・モーガンは、一度の浮気に怒った妻に家を追い出され、3ヶ月もホテル暮らしを余儀なくされていた。セレブ相手の不動産業を営んでいる妻・メリルは電話にも出てくれず、プレゼント攻撃も効き目なし。しかしある日、夫婦揃って歩いていた所、殺人事件を目撃してしまう。犯人の顔を見た二人は命を狙われ、FBIの証人保護プログラムにより、何もないワイオミング州・レイで暮らす羽目になる…。
『トゥー・ウィークス・ノーティス』『ラブソングができるまで』のマーク・ローレンス監督が三たびヒュー・グラントと組んで作り上げた、離婚の危機に陥った夫婦を描くラブ・コメディ。『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーが、夫の浮気や田舎での生活に戸惑う妻を演じている。ヒュー・グラントのちょっとトボけた魅力や、サラ・ジェシカ・パーカーのキュートな笑顔も健在。お互いに少しずつ問題を抱えながらも、歩み寄って行く夫婦の姿を、息もぴったりに演じており、夫婦漫才のような、二人のやり取りも楽しめる。保安官夫妻役のサム・エリオットとメアリー・スティーンバージェンの演技も見ごたえあり。

「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカーと、ラブコメの帝王ヒュー・グラントが夫婦を演じるコメディ。前半の部分(殺し屋から逃げてレイで暮らし始める)あたりは面白かったけど、途中からよくあるラブコメになっていました。事件に巻き込まれて、逃げてきた街で人々の温かさや自然に触れて2人の愛が徐々に近づいていく展開は確かに分かりやすくて良いですが。無理矢理な展開部分もありますが、難しく考えず気楽にまぁまぁ楽しめる映画でした。

この作品の評価・・・・70点
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パリより愛をこめて

2010年06月13日 14時29分29秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2010年
製作国 : フランス
2010年5月15日公開
監督 : ピエール・モレル
出演 : ジョン・トラボルタ,ジョナサン・リース・マイヤーズ,カシア・スムトゥニアク
official site

パリのアメリカ大使館員・リースには上司にも婚約者にも言えない秘密があった。CIAの見習い捜査官として諜報活動に従事していたのだ。繊細な性格で人を撃った事もない彼は、いつかはエージェントとして華やかな活躍を夢見ていた。そんな彼の元にワックスという相棒が現れる。推理力も腕力もピカイチ、口よりも先に銃を撃つ危険な男だ。彼らの初任務である麻薬密売組織の捜査が終わりに近づいたとき、意外な事実が発覚する…。
原案リュック・ベッソン、監督ピエール・モレルという、『TAXi』『96時間』のコンビが花の都・パリを舞台に織り成す極上のサスペンス・アクション。過激で行動派な敏腕捜査官・ワックスをハリウッドのトップスターであるジョン・トラボルタが、繊細で知性派の新米捜査官リースをジョナサン・リース・マイヤーズが演じる。どこまでも対称的でありながら息の合った二人の掛け合いは軽妙で、過激でありながらどこかユーモラスに満ちている。バディ・ムービーは基本的に性格や立場が異なる二人がコンビを組み、事件を引き起こしたり解決するのがパターンだが、ここまで性格も立場も特徴も正反対な二人も珍しいだろう。

ひたすら出てくる相手を殺しまくってるようなジョン・トラボルタの印象が強く残る作品。躊躇なく殺していくので意外とスッキリするかも!?B級アクションの王道のような展開なので、最初は「面白いかな?」と期待したけどグダグダ感が残る作品でした。婚約者が敵だったなんて、よくある展開だし新鮮さがない!映像は見応えはあるけど、もうちょい工夫が欲しかったです。

この作品の評価・・・・67点
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告白

2010年06月12日 11時51分46秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年6月5日公開
監督・脚本 : 中島哲也
原作 : 湊かなえ
出演 : 松たか子,岡田将生,木村佳乃
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女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし、ある方法にてその二人の生徒に復讐する。そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。
2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が映画化。娘を殺されたシングルマザーの教師を、松たか子が鮮烈に演じている。中島監督は、これまでのポップな演出とは打って変わったリアリティあふれる映像を見せる。一見無邪気に見える13歳の中学生たち。彼らの中に潜む残酷な心の闇が巻き起こした事件が、女教師の告白をきっかけに拡散していく様子は、観る者の心を波立たせずにはおかないだろう。娘を殺された母を演じた松たか子、犯人Bの母を演じた木村佳乃、二人の母親を演じた女優たちも会心の演技。子どもと母親の関係性、現代の子どもたちの生き辛さを、痛いほどに生々しく描き出した問題作だ。

本屋大賞を受賞した原作を読んでからの鑑賞。、『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督なので独特の世界観でした。あの原作本を映像化するのですから、相当難しいだろうと思っていたけど、ある意味裏切られました。それに加えて松たか子、岡田将生、木村佳乃が演じるそれぞれのキャラクターの存在が強烈で怖いくらいでした。“命の重さ”という教育的な面を描いたかと思いきや、少年たちへ復讐する女性教師を描いている怖い面も描いている。登場人物それぞれの告白が事件の真相に迫っていきます。序盤で犯人A,Bが誰なのか分かるし、結末も知っていましたが、それでもこの後どうなっちゃうんだろ!?という緊張感が続きました。観終わったあとに何とも言えない余韻が残ります“愛”というのは時に取り返しのつかない絶望に繋がってしまうものか…。登場人物たちそれぞれの相手への愛は決して異常では無い気がする。ただ少しの亀裂で脆く崩れてしまっただけなのだ…。命の尊さを違った視点で教えられる作品でした。R15指定だけど若い人たちも観た方がいいんじゃないかなー?
牛乳パックがあれほど効果的に使われているとはね。ラストも小説とは多少違っていますので原作を読んだ人でも楽しめる作品です!邦画としては久しぶりの傑作だ。

この作品の評価・・・・85点
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RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

2010年06月11日 12時43分09秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年5月29日公開
監督 : 錦織良成
出演 : 中井貴一,高島礼子,本仮屋ユイカ,三浦貴大,奈良岡朋子,橋爪功,佐野史郎
official site

大手家電メーカーに勤める筒井肇は、昇進も決まり順風満帆なサラリーマン生活を送っていた。そんな矢先、故郷で一人暮らす母親が倒れたとの知らせが入る。追い打ちをかけるように、入社同期の親友が事故死したとの連絡が…。久しぶりに帰省した故郷・島根で、仕事に追われ家族を気遣うことなく走り続けてきた日々を顧みる。そして彼は決意する。子供の頃夢見ていた“バタデン”の運転士になる事を。
50歳目前の男がふと人生を振り返り、自分らしく生きるために幼い頃の夢を追い求め始める…。何歳になっても、何時からでも、人は前に進む事ができるんだという主人公の生きざまが、世の男性に勇気と希望を与えてくれる感動ドラマ。『白い船』『うん、何?』など、出身地島根に根差した映画を作り続ける錦織監督が、出雲地方、宍道湖畔を走る一畑電車をモチーフに、島根の風土をふんだんに盛り込み描く。電車の運転士になる夢を実現させる主人公を中井貴一が好演。そんな彼を見守る三人の女性(妻・母・娘)を高島礼子、奈良岡朋子、本仮屋ユイカが演じる。また、一畑電車(バタデン)のデハニ50形(日本最古の電車)が登場するのも鉄道ファンには嬉しい。

鉄道関係の仕事をしている僕としては、観ておいた方がいいかなと思いまして映画館へ向かいました。50歳を向かえる大企業のエリートサラリーマンが、もう一度人生を振り返り、新たな人生を始める物語。裕福な暮らしていながらも、今の自分に満足せずに夢を追い続ける主人公の姿がとても素敵でした!一生懸命に働いてきた事と引き換えに失ってきた家族や夢。

何のために働いているのか?

考えさせられました。変わろうとする主人公を観て、妻・娘・同僚の青年も自分自身を見つめなおします。変わらなきゃいけない事がある一方で、変わっちゃいけない事もあるんだと思いました。何をするにも自分1人じゃなくて周りの支えがあるからこそ出来ることなんだ。ラストシーンで主人公が妻に言った言葉「終点まで乗っていってくれよな」=「死ぬまで一緒にいてくれよな」ってことかな?とても印象的でした☆
ただし、バタデンの運転士にあっさりなれちゃった部分が疑問でした。そんな簡単になれる仕事じゃないし、もう少し苦悩とかを描いて欲しかったかなと思います。まぁ実話なのだから、それだけでもう凄いことですが
電車は決まったレールを走らなきゃいけないけど、人生は分かれ道があって自分でレール決めて進んでいくことが大事なんだよね。幾つになっても夢を追いかけたい!そんな気持ちにさせてくれる映画でした。

この作品の評価・・・・82点
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