股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ゴースト・エージェント/R.I.P.D.

2014年04月30日 14時16分38秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年10月18日
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ライアン・レイノルズ,ジェフ・ブリッジス,ケヴィン・ベーコン
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潜入捜査中に亡くなった刑事ニック。だが、生前の刑事としての活躍や経歴を見込まれて、成仏できずに現世に紛れ込んでいる悪霊たちを逮捕しては霊界に送還する組織R.I.P.D.のエージェントにスカウトされる。1800年代からエージェントを務めている大ベテランのロイとコンビを組み、次々と悪霊を捕まえていくニック。その後、二人は霊界へと通じているトンネルから悪霊たちを現世に逆流させるという陰謀が進められていることを逮捕者から聞き出す。
幽霊捜査官コンビの活躍を描いた、異色のバディームービー。現世に潜む成仏できない悪霊たちを逮捕する霊界捜査組織にスカウトされた殉職刑事とベテランの相棒が、世界の存亡を左右する巨大な陰謀と対峙する。幽霊捜査官になってしまった若き刑事ニックに『[リミット]』などのライアン・レイノルズ、19世紀から捜査官を続ける相棒にして大先輩ロイに『クレイジー・ハート』などのジェフ・ブリッジスと、実力派スターが共演。奇抜な設定やコミカルな展開に加えて、迫力のアクションも見もの。

亡霊が悪霊退治っていう設定はなかなか面白い。なのに展開が普通過ぎて面白みに欠ける。コメディなのは良いけど、アホらしさが最初から最後まで続くのは飽きてしまう。ライアン・レイノルズ,ジェフ・ブリッジス,ケヴィン・ベーコンと、一流の俳優が揃っているにもかかわらず、この内容じゃ残念すぎる。子供向けに作られている感じもする…。「ゴースト・バスターズ」や「MIB」の完成度の高さが、本作を観るとよく分かります。CGも微妙だったし、どこかで見たことあるようなネタを寄せ集めてきました感の演出も新鮮味がない。ケヴィン・ベーコンの悪そうな顔は毎度のことながらハマり役だと思います。

この作品の評価・・・・61点
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ハダカの美奈子

2014年04月29日 19時12分22秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年11月9日
監督:森岡利之
出演:中島知子,菅谷哲也,平嶋夏海,冨手麻妙,美奈子,蛍雪次朗
official site

離婚から10年。介護施設で勤務しつつ子育てをする美奈子のもとに、5年前に家を飛び出した長男シオンから結婚の知らせが届く。シオンを祝福しようと旅立った美奈子と5人の娘たち。父の暴力、高校中退と15歳での出産、夫のDV、そしてビッグダディこと林田キヨシとの結婚、離婚。子どもたちの成長を見て、美奈子は過去の自分を思い返していた。
大家族を追ったドキュメンタリー番組「痛快!ビッグダディ」シリーズで全国区となった美奈子の著書を基に映画化した家族ドラマ。離婚後にシングルマザーとして生きる美奈子の壮絶な半生をフィクションを交えながら描く。美奈子役は、芸人で『三年身籠る』などで女優としても活躍する中島知子。子どもたちを、テレビ番組「テラスハウス」の菅谷哲也、元AKB48の平嶋夏海などが演じるほか、美奈子本人も特別出演を果たす。監督は、『上京ものがたり』などの森岡利行。活動休止から一転、女優として復活した中島の体当たりの熱演に注目。

最近ちょいちょいテレビ出演しているタレント・美奈子の半生を描いた本作。「痛快!ビッグダディ」シリーズを一度も観たことがなかったので、バラエティでちょいちょい過去の話をしているのを聞いた程度です。それにしても、自分の壮絶な半生を映画化しているというが内容がめちゃくちゃ過ぎて寒気がした。ビックダディとのラブシーン、美奈子を演じる中島知子のヌード、指名手配犯との旅行…。もう何がしたいのか分からない。家出した長男のシオンは久しぶりに美奈子にメールをしたかと思えば結婚すると言うが、まさかの結婚相手を演じているのが美奈子本人wwww美奈子を演じているのが中島知子で、長男の婚約者を演じているのが美奈子で…ややこしいわ!!!美奈子のアヒル口にもイラっとするし、テラスハウスの哲っちゃんと美奈子のキスシーンもイラっとさせられる。さすがに歳の差がありすぎて違和感があり過ぎ!哲っちゃん、もう少し仕事を選びましょう。
そして指名手配犯との生活をするという謎。良い人だとしても警察から追われている人間とあんなに仲良くするか?娘も何も抵抗なく中年男の車に乗っちゃうって何考えてんだか…。娘に対しても「自分一人で生きていきなさい」と急に車から放り出すのは美奈子は親としてどうなの?こんなもの見させられて“理想の家族です”“理想の親です”“私は頑張ってるんです”と言われても何も共感できない。これ誰が見て得をするのか?

この作品の評価・・・・29点
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ある愛へと続く旅

2014年04月28日 17時06分19秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:イタリア/スペイン
日本公開:2013年11月1日
監督:セルジオ・カステリット
出演:ペネロペ・クルス,エミール・ハーシュ,アドナン・ハスコヴィッチ
official site

サラエボで運命的な出会いを果たし、夫婦となったジェンマとディエゴ。切望する子どもが望めなかった彼らは代理母候補を探し出し息子ピエトロを授かるが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が勃発する。息子を連れて難を逃れたジェンマだが、ディエゴだけが街に残って命を落としてしまう。それから16年後。ローマで暮らしていたジェンマは、サラエボ時代の友人に誘われてピエトロと一緒にボスニアへ向かう。街の風景を眺めながら、ディエゴとの深い愛を思い返す彼女だが…。
『赤いアモーレ』原作のマルガレート・マッツァンティーニの小説が基になったドラマ。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で夫を亡くしたローマ在住の女性が、同国への再訪を機に彼から向けられていた大きな愛を改めてかみ締める姿を見つめる。主役となる夫婦に、ペネロペ・クルスとのエミール・ハーシュ。監督を務めるのは、原作者の夫でもある『赤いアモーレ』のセルジオ・カステリット。壮大かつ感動的な物語に加え、ヒロインの女子大生時代から中年期までを見事に体現したペネロペの熱演も見ものだ。

ボスニア紛争時代。イタリア人女性とアメリカ人男性との運命的な出会いと別れを描いた本作。過去から現在へと時代を越えて描かれた愛が切なく愛おしく感じます。戦争の悲惨さを描きながらも、恋愛をメインに描いていて120分見応えがあります。不妊や戦争など、テーマを色々と含めながらも見事にまとまっていた。当時の映像を実際に流しているところもリアリティがあり人間が持つ残虐性が恐ろしい。同じく内戦を取り上げたアンジェリーナ・ジョリー監督の『最愛の大地』よりも、こちらの方が良かったです。ラストの結末は何とも言えない切なさがあります。ディエゴが何故あのような行動を取ったのかは謎でしたが。戦争も恋愛も、皆が幸せになれる方法なんて無いのかもしれない。オリンピックが開催された国でさえも、民族問題は何も解決はしていなかった。ピエトロが真実を知らないまま生きていくことが幸せなのだろうか…。ジェンマの苦悩はこれからも続くが、ディエゴへの愛も続くことを願う。久しぶりに期待を大幅に超える作品が観れた!

この作品の評価・・・・80点
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危険なプロット

2014年04月27日 13時13分01秒 | 映画評論カ行
製作年:2012年
製作国:フランス
日本公開:2013年10月19日
監督:フランソワ・オゾン
出演:ファブリス・ルキーニ,クリスティン・スコット・トーマス,エマニュエル・セニエ
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作文の添削ばかりで刺激のない毎日に嫌気が差している高校の国語教師ジェルマンは、クロードという生徒が書いた同級生とその家族を皮肉った文章に心を奪われる。その秘めた文才と人間観察能力の高さに感嘆したジェルマンは、彼に小説の書き方を指南する。かつて諦めた作家になる夢を託すようにして熱心に指導するジェルマンだが、クロードの人間観察は次第に過激さを増すように。そして、その果てにジェルマンを思わぬ事態に引きずり込んでいく。
『スイミング・プール』『しあわせの雨傘』などのフランソワ・オゾンが、フアン・マヨルガの戯曲を原作にして放つサスペンスドラマ。類まれな文才を秘めていた生徒と彼に物語の書き方を指導する国語教師が、思わぬ事態を引き起こしていくさまを見つめていく。『屋根裏部屋のマリアたち』などのファブリス・ルキーニ、『サラの鍵』などのクリスティン・スコット・トーマスなど、実力派が出演。ユーモアを絡めながら日常に存在する狂気や人間が抱える闇を浮き上がらせる、オゾン監督の卓越した演出手腕に引き込まれる。

フランス映画って洒落てる作品が多いのだけど、この映画は結構なドロドロでした。少年が書いた文章によって同級生とその家族、そして教師までもが翻弄されていく様が面白かったです。文章というのはこれほどまでに人を魅了して、そして人生までも変えてしまうものなのかと思うと恐ろしい。人間って一度その世界に入ってしまうと結末まで知りたくなってしまう。次のページ、また次のページと深いところまで入り込み引き返せなくなってしまう。しかし少年が何をしたいのかが不明確だったのがマイナスポイント。少年の家庭も色々とあったのだが、その少年が他の家庭を壊したいのかが分かりづらい。終わり方も予想できる範囲。だがアパートを映したラストシーンは人生色々と考えさせられた。淡々と進むストーリーにもう少し捻りがあればよかったです。

この作品の評価・・・・68点
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凶悪

2014年04月26日 00時34分09秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年9月21日
監督:白石和彌
出演:山田孝之,ピエール瀧,池脇千鶴,リリー・フランキー,白川和子
official site

ある日、ジャーナリストの藤井は、死刑囚の須藤が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男の罪を告発する衝撃的なものだった。藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始め…。
『ロストパラダイス・イン・トーキョー』の白石和彌が、ベストセラーノンフィクション「凶悪-ある死刑囚の告発-」を映画化した衝撃作。ある死刑囚の告白を受け、身の毛もよだつ事件のてん末を追うジャーナリストが奔走する姿を描く。主人公を『闇金ウシジマくん』シリーズなどの山田孝之が演じ、受刑者にピエール瀧、冷血な先生をリリー・フランキーが熱演する。それぞれの男たちの思惑が複雑に絡み合う、見応えたっぷりの展開に引き込まれる。

実際に起きた事件を基に作られたという本作。人間はこんなにも冷血な生き物なのかと思うくらい恐怖を感じました。ピエール瀧、そしてリリー・フランキーの怪演は凄すぎです!ピエール瀧の多重人格かと思うほどの表情が恐ろしい。そして法廷でのリリー・フランキーの目つきは本当に恐ろしかった。最初から最後までドキドキしっぱなしでした。人間の弱い部分と怖い部分の調和が見事!誰もが被害者になり加害者になる世の中かと思うと恐ろしい。考えれば考えるほど、自分がこの映画の深い闇に入っていってしまいそうで、また恐ろしい。ラストの、先生の言葉「一番死刑を望んでいるのはアンタだよ」の一言がグサッときた。人間って本当に“凶悪”な生き物。久しぶりに邦画の底力を見た気がする

この作品の評価・・・・79点
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そこのみにて光輝く

2014年04月25日 00時06分52秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2014年4月19日
監督:呉美保
出演:綾野剛,池脇千鶴,菅田将暉,高橋和也,火野正平,伊佐山ひろ子,田村泰二郎
official site

仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児と出会う。拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り…。
『海炭市叙景』の原作者、佐藤泰志の三島由紀夫賞候補となった小説を基に、北海道函館を舞台に生きる場所のない男女の出会いを描くラブストーリー。仕事を失った男がバラックに住む女と出会い、家族のために必死な彼女をいちずに愛し続ける姿を描く。主演は、『シャニダールの花』などの綾野剛。主人公と惹かれ合うヒロインを、池脇千鶴が演じる。メガホンを取るのは、『オカンの嫁入り』などの呉美保。美しい函館を背景につづられる、男女の愛の軌跡と人生の過程が心に突き刺さる。

評判が良かったので遠出して鑑賞。思った以上に重いテーマの作品でした。家族のカタチとは、愛のカタチとは…この映画に登場する人間たち全員が心に闇を抱えて生きている。どん底の世界で生きていようとも、優しさを持った人はいるし、そこに光は必ず差し込むのだと感じました。しかし少しでも希望を持たせるような演出ならばいいのだが、与えられた環境から抜け出そうと努力しようとする姿が感じられないために感情移入が出来ませんでした。辛い…苦しい…のならば、いくらでも現状を変えることは出来るはずなのに、誰も自分で努力しようとしないのが残念。主人公も過去のトラウマから殻に閉じこもってしまったが、その辛さが伝わりづらかった。ラストで、主人公と千夏が救われたかのように描いているが何も解決していないように思う。
しかしながら役者陣の演技派素晴らしかったと思います。綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉と、それぞれがそれぞれの役を見事に演技きっていました♪池脇千鶴と綾野剛の濡れ場のシーンは凄いです。本当のAVのような…。
こういう暗くて考えさせられる映画は好きだけど、もう少し光輝く部分があれば良かったと思います。

この作品の評価・・・・69点
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THE ICEMAN 氷の処刑人

2014年04月24日 15時55分58秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月9日
監督:アリエル・ヴロメン
出演:マイケル・シャノン,ウィノナ・ライダー,ジェームズ・フランコ
official site

1960年代、アメリカ・ニュージャージー州。愛する妻と2人の娘に恵まれ、幸せに満ちあふれた日々を過ごしているリチャード・ククリンスキーには家族も知らない恐ろしい秘密があった。誰の目から見ても良き家庭人である彼の正体は腕利きの殺し屋で、捜査のかく乱やアリバイ工作のために命を奪った者を冷凍保存し、死亡日時をずらした上で遺棄することからアイスマンの異名を持っていた。約20年間にわたり、100人以上の人間をあやめてきたリチャードだったが、1986年に逮捕されてしまう。
実在した殺し屋リチャード・ククリンスキーの姿を描いた、実録クライムサスペンス。家族に殺しの仕事を隠し通し、100人超を葬ってきた彼の20年を追う。監督は『ザ・カオス』のアリエル・ヴロメン。『マン・オブ・スティール』のマイケル・シャノンが、良き家庭人にして冷酷な暗殺者でもある主人公を熱演する。また、『若草物語』などのウィノナ・ライダー、『127時間』などのジェームズ・フランコら、実力派が脇を固める。事実は小説よりも奇なりを地で行くリチャードの人生に、ただただ驚かされる。

実話を基にした作品だそうで。生涯で100人以上もの人間を殺害したという殺し屋のお話。冷酷な殺し屋が次々と殺していくのですが、人を殺しているわりには家族を大切にしたいとか守りたいとか言ってる。いやっ、だったら足洗ってまともな仕事をすりゃあいいじゃんと思うのだが…。これでは残された家族が可哀そうすぎる。まぁ家族に自分の正体がバレるのが怖いから、また人を殺し続けるのですが、これじゃ誰も救われない。全体的に可哀そうな映画としか思えないのだが、もっと主人公の生い立ちや弟との繋がりをしっかりと描いてくれれば良かったかなと思います。

この作品の評価・・・・70点
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名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)

2014年04月23日 01時53分43秒 | 映画評論マ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年4月19日
監督:静野孔文
声の出演:高山みなみ,山崎和佳奈,小山力也,福士蒼汰,パトリック・ハーラン
official site

高さ635メートルを誇るベルツリータワーのオープニングセレモニーに出席し、東京を見渡せる展望台からの景色に胸を躍らせるコナンたち。そんな中、一発の弾丸が強固なガラス窓を貫通し男性の胸を撃ち抜く。騒然とする状況下で、コナンと女子高生探偵・世良真純はFBIを巻き込む形でスナイパーを追い掛けるものの、すんでのところで逃げられてしまう。警察、FBI、コナン、世良が調べを進めていく過程で、海軍特殊部隊ネイビーシールズと事件の関連が浮上。さらに謎めいた大学院生・沖矢昴の暗躍も…。
コミックとテレビアニメの双方で絶大な人気を誇る、青山剛昌原作による『名探偵コナン』シリーズの劇場版第18弾。高層タワーで正体不明のスナイパーによる狙撃事件に遭遇したコナンと仲間たちが、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズも絡んだ陰謀に立ち向かっていく。監督は、『名探偵コナン 11人目のストライカー』や『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』なども手掛けている静野孔文。スケールの大きなストーリーやアクションに加えて、コナンと共闘する女子高生探偵・世良真純の活躍も見もの。

なんだかんだ劇場で毎年観ている劇場版コナン。右肩下がりで駄作になりつつあったのですが、前作「名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)」から一気に盛り返してきた感じがしました。そして本作…。またしてもコナンの超人的な能力が復活していたのが残念でした。定番の蘭が「新一…助けて…」と言ってコナンが助ける場面。えぇ~そんな距離から~!?って思うほど超人的なことをしています。ストーリーとしては前作に続いて、しっかりした作りになっていて推理×アクションとして、初期のコナンらしい映画になっています。今回はFBIやネイビーシールズといった組織が絡んできて大人向けの仕上がりになっていました。でももう少し子供向けに分かりやすくしてくれた方が個人的にはコナンらしくて好きかも。僕の中でのコナン黄金期は「ベイカー街の亡霊」「迷宮の十字路」あたりなので。本作では外人がたくさん出てくるので「あれっこの名前…誰だっけ?」と途中で混乱してしまう。今回は沖矢昴の正体が…驚愕のラストが待っているので、そういう展開が付いているのはファンにとっては嬉しい♪しかしながらファン以外で、劇場版しか見ていない人にとっては「えっ誰?」と思うかもしれません。これは来年も期待しよっ!

この作品の評価・・・・73点
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風俗行ったら人生変わったwww

2014年04月22日 15時30分13秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年11月9日
監督:飯塚健
出演:満島真之介,佐々木希,松坂桃李,穂のか,谷村美月,佐藤二朗,滝藤賢一
official site

29歳の童貞男・遼太郎は、自分を変えるため初めて風俗店へ行くが、緊張のあまり過呼吸になってしまう。そこで介抱してくれた風俗嬢かよに心を奪われた遼太郎は、彼女と親しくなるにつれ、なぜ風俗で働くのか疑問を抱く。やがて遼太郎はインターネットで知り合った仲間たちの応援を得て、風俗嬢として働くかよを何とかしようと立ち上がる。
インターネット掲示板2ちゃんねるに投稿されるや反響を呼び、単行本化もされた純愛物語を映画化。29歳童貞男が初めて行った風俗店で心優しい風俗嬢に恋したことから、彼女の人生を救おうと奮闘する姿を描く。監督は、『荒川アンダー ザ ブリッジ』シリーズの飯塚健。何事もすぐに諦めてしまう自己完結型の主人公には、満島ひかりの弟で映画初主演となる満島真之介、ワケあり風俗嬢に佐々木希がふんする。

タイトルが面白そうだったので観てみました。佐々木希が風俗嬢役なので、まさか脱いじゃうのか!?と思ってましたが脱ぐ脱がないの前に演技が棒過ぎた。童貞男が風俗嬢のために奮闘するっていう設定は面白かったが、途中からのサラ金の話やネット住民の出しゃばりが、しつこかったです。そして屋上からのジャンプが意味分からない。テンションが常に高い人たちを見るのは疲れますね。みんな純粋すぎてリアル感が無いんだよな。これを観るなら「電車男」の方が全然面白い。

この作品の評価・・・・50点
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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

2014年04月21日 18時26分05秒 | 映画評論カ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年4月19日
監督:アンソニー・ルッソ,ジョー・ルッソ
出演:クリス・エヴァンス,スカーレット・ヨハンソン,サミュエル・L・ジャクソン
official site

アベンジャーズのメンバーとして戦ってから2年、キャプテン・アメリカはS.H.I.E.L.D.(シールド)の一員として活動していた。ある日、キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウを世界屈指の暗殺者ウィンター・ソルジャーが襲撃。さらにウィンター・ソルジャーの正体は、キャプテン・アメリカの親友で第2次世界大戦で亡くなったバッキー・バーンズで…。
『アベンジャーズ』でのニューヨークの戦いから2年後を舞台に、キャプテン・アメリカと暗殺者ウィンター・ソルジャーとの死闘を描くアクション大作。70年の眠りから覚め、アベンジャーズの一員として戦ったキャプテン・アメリカが、S.H.I.E.L.D.(シールド)の仲間に突如襲われ、その裏に潜む真実を追う姿を映し出す。監督は、『ウェルカム トゥ コリンウッド』のアンソニー・ルッソとジョー・ルッソ。キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスやスカーレット・ヨハンソンらが出演。新たに加わる名優ロバート・レッドフォードの役どころにも注目。

前作が「アベンジャーズ」のために作られた感が満載で素直に楽しめなかったですが、今回はモヤモヤも一切なく楽しめました♪まぁそうは言っても「アベンジャーズ2」への伏線もありますが。人間離れしている身体能力持ちながらも人間らしい感情を持っているキャプテンがカッコいい!誰が味方で誰が敵なのかが分からない状況での緊張感がたまりません。アイアンマンやマイティソーは武器や、特殊能力に頼り過ぎていて面白くないのですが、キャプテン・アメリカは人間寄りなので自らのカラダを駆使して闘うところが共感できます。アクションシーンも満載でCGも自然な印象。正義が悪を倒すという王道のストーリーでありながらも飽きさせない演出が最後まで続きます。クリス・エヴァンスの肉弾戦、スカーレット・ヨハンソンのセクシーさ、ロバート・レッドフォードの渋さが見事に混ざっている。“アベンジャーズ”の中では目立たない存在のキャプテン・アメリカですが、今回は大活躍で“これぞヒーロー!”と言える作品でした。前作「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」の61点から大幅にアップ↑

この作品の評価・・・・78点
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サプライズ

2014年04月20日 10時24分01秒 | 映画評論サ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月14日
監督:アダム・ウィンガード
出演:シャーニ・ヴィンソン,ニコラス・トゥッチ,ウェンディ・グレン
official site

両親の結婚35周年をみんなで祝福するため、息子のクリスピアンと恋人エリンをはじめ、久しぶりに家族が顔を合わせる。だが、彼らの一家団らんの時間は、ヒツジやキツネやトラのマスクをかぶった集団が押し入ったことにより突如終わりを告げることになる。いきなりの襲撃に誰もがパニック状態に陥るが…。
『V/H/S』シリーズや『ABC・オブ・デス』などのホラーで知られる俊英、アダム・ウィンガード監督による戦慄(せんりつ)のスリラー。家族パーティーの最中にアニマルマスクの集団に襲撃される人々の困惑を、テンポよく撮り上げる。最悪の事態に巻き込まれることになった面々を、『パニック・マーケット3D』のシャーニ・ヴィンソンや『コロシノジカン』のニコラス・トゥッチらが熱演。素晴らしいカメラワークで映し出される衝撃のてん末に言葉を失う。

タイトルからして一体どんな“サプライズ”が待っているのかと期待してはいましたが…あぁ、あるあるネタね…。コテージに集まった家族に正体不明の動物マスクの殺人鬼が襲ってくるというお話。怖さはあるものの、殺人鬼たちもどこかマヌケで緊張感があまりない。このジャンルに笑い要素は必要ないと思う。ヒロインの身体能力が素晴らしいために、なんだか安心して観てしまう(笑)途中から犯人の正体が判明してしまってからは、使い古された展開が続く。遺産目当ての殺人だということが中盤から判明するのですが、ここまで大がかりな事をしてまで殺す必要が本当にあるのだろうか。もっと自然な方法で殺すことなんて幾らでも出来るはず。捻りもない、ただただ普通のスプラッター映画でした。何が“サプライズ”だったのだろうか?せっかく面白いマスク着けてるんだから、それを活かして欲しかったです

この作品の評価・・・・59点
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I am ICHIHASHI 逮捕されるまで

2014年04月19日 13時18分22秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年11月9日
監督:ディーン・フジオカ
出演:ディーン・フジオカ
official site

2007年3月、千葉県市川市のマンションでイギリス人女性の変死体が発見される。住人である市橋達也は捜査員の追跡をかわして、行方をくらましてしまった。市橋は青森、四国、沖縄、名古屋、大阪、福岡と行く先々で名前を変え、顔さえも変えて、逮捕されるまで2年7か月にも及ぶ逃亡を続ける。
イギリス人女性を殺害し、捜査員の追跡をかわして2007年3月から2年7か月に及ぶ逃亡生活を送った殺人犯・市橋達也の手記を基に映画化した衝撃の実録ドラマ。死亡説や女装潜伏説といった憶測が世間に広まる中、名前や姿を変えながら千葉から青森など日本中を転々とした市橋の逃亡生活をたどる。監督を、台湾で活動する日本人俳優のディーン・フジオカが務め、自ら市橋を熱演。市橋が3年近くも捕まらずに逃げることができた理由や、市橋自身が明かした逃亡生活の中身が赤裸々につづられる。

2007年にイギリス人女性を殺害し、2年7ヶ月ものあいだ逃亡を続けていた市橋達也容疑者。本作は市橋容疑者の手記を基にして作られています。逃亡中の出来事を描いてはいるのだが、これを観たところで何も伝わってこないのが事実。彼に共感するわけでもなく、殺害動機が語られるわけでもなく、じゃあ一体誰が得をするのか?逃亡生活を描くのであれば、もっとリアルに描いて欲しかったです。逃亡生活を続けながら、生きたいと思った市橋容疑者の心境は何だったのかが伝わってこなかった。唇をハサミで切ったりしてまで逃走を続けた理由が分からない。そして、インタビュー記者は必要なかったんじゃ?ただし逃亡中の整形手術や、そのための費用何十万も稼ぐことや、無人島でのサバイバル生活など、すげぇことしてるんだなとは思った。
主演・監督・そして主題歌までも務めたディーン・フジオカは台湾で活躍している俳優だそうです。かなりのイケメンだし才能ありますね。

この作品の評価・・・・54点
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オン・ザ・ロード

2014年04月18日 02時38分13秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:フランス/ブラジル
日本公開:2013年8月30日
監督:ウォルター・サレス
出演:サム・ライリー,ギャレット・ヘドランド,クリステン・スチュワート
official site

父親の死を引きずり鬱屈とした日々を過ごす青年作家サル・パラダイス。ある日、彼は内省的な自分とは正反対である奔放な男ディーンとその幼妻メリールウと知り合う。社会規範にとらわれずにセックスやドラッグをむさぼるディーンの生き方、メリールウの美貌に惹き付けられたサルは、彼らと一緒にニューヨークを飛び出して各地を放浪することに。かつてないほどの充足感と自由を得る彼だったが、そんな日々にも終わりが近づこうとしていた。
アメリカ文学をけん引したビート・ジェネレーションの中心人物であるジャック・ケルアックの小説を基にした青春作。自分とは真逆の破天荒な性格の男とその妻に出会った作家が、彼らと一緒にアメリカを放浪する中で成長していく姿を映し出す。『コントロール』のサム・ライリー、『トロン:レガシー』のギャレット・ヘドランド、『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートら実力派が出演。アメリカ、カナダ、メキシコ、アルゼンチンでロケを敢行して撮られた雄大な風景も、深遠な物語にさらなる奥行きを与えている。

クリステン・スチュワートが脱いでることに驚き。美女とイケメンのロードムービーってやつか。旅をしていく中で成長していく姿を描いているというが、その一番大事な成長部分が伝わってこないのが残念。無駄に旅に出ている若者としか思えない。酒、ドラッグ、女と様々な経験をしていく中で小説家として成功するのだが、この旅の事を小説を書けるなら逆の意味で凄いと思う。エイミー・アダムス、ヴィゴ・モーテンセン、キルステン・ダンストと意外にも豪華な俳優がカメオ出演しているので、ちょっと楽しい。しかし、だらだら長いだけの映画でした。この破天荒な若者たちに共感出来る人は楽しめると思います。

この作品の評価・・・・58点
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地獄でなぜ悪い

2014年04月17日 15時08分52秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年9月28日
監督:園子温
出演:國村隼,堤真一,長谷川博己,星野源,二階堂ふみ,友近
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とある事情から、激しく対立する武藤と池上。そんな中、武藤は娘であるミツコの映画デビューを実現させるべく、自らプロデューサーとなってミツコ主演作の製作に乗り出すことに。あるきっかけで映画監督に間違えられた公次(星野源)のもとで撮影が始まるが、困り果てた彼は映画マニアの平田に演出の代理を頼み込む。そこへライバルである武藤の娘だと知りつつもミツコのことが気になっている池上が絡んできたことで、思いも寄らぬ事件が起きてしまう。
『冷たい熱帯魚』などの園子温が、十数年前から温めてきた企画を実写化した異色作。まな娘の映画デビューをかなえようと奔走する男が、彼と激しく憎み合うヤクザ、映画監督に間違えられた青年、彼に代わってメガホンを取る映画マニアといった者たちと共に騒動を巻き起こす。名バイプレーヤーの國村隼、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの堤真一、『鈴木先生』シリーズの長谷川博己ら、実力派俳優が結集してクセのあるキャラを怪演。ハイテンションな語り口に加え、全編にちりばめられた35ミリ映画への愛も作品の大きな魅力もなっている。

鬼才・園子温が長年温めてきた企画を実写化した作品。ヤクザが映画製作をするという、今までにない設定が新鮮でした。豪華な俳優陣が集結して、園子温監督の独特の世界観が本作でも健在でした。しかしながら、今回は何を伝えたいのかがよく理解できなかった。刀が頭に刺さったり、血の海だったり、ブラックジョーク過ぎるというか、笑えないシーンが多いうえに、話の繋がりも雑に感じてしまう。それぞれのキャラクターは個性的で面白いのだが、俳優たちの、はっちゃけっぷりのノリについていけなかった。テンションが高い人が、テンションの高いまま、どんどん死ぬだけの映画としか思えませんでした。「冷たい熱帯魚」を観た時の衝撃がまた欲しい。

この作品の評価・・・・60点
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最愛の大地

2014年04月16日 12時02分42秒 | 映画評論サ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年8月10日
監督:アンジェリーナ・ジョリー
出演:ジャーナ・マリアノヴィッチ,ゴラン・コスティッチ,ラデ・シェルベッジア

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下の1992年、セルビア兵に捕まり収容所に送られたアイラは、女性としてのプライドをズタズタにされるような日々を送っていた。そんな中、以前付き合っていた将校ダニエルから、肖像画の制作を依頼される。やがて二人の間に愛が再燃するが、一方で戦況はさらに悪化していき…。
著名なハリウッド女優であり人道支援家としても活躍するアンジェリーナ・ジョリーが、長編初監督を果たした社会派人間ドラマ。1990年代に泥沼化したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を舞台に、恋人でありながら内戦により敵になってしまったボスニア人女性とセルビア人男性の愛の行方を描く。同紛争で人間の盾として使われ虐げられた女性たちの悲劇に基づく物語は、女性団体から抗議を受けアンジー自ら説明しに行くなど、多方面で論争を巻き起こした。

アンジェリーナ・ジョリーの長編初監督作品。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下の話なので予想以上に重い作品でした。女性が性処理の道具としか思われていなかった時代。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の事を恥ずかしながら何も知らなかったのですが、虫を殺すかのように市民を虐殺し続けるシーンには目を覆いたくなります。同じ人間でありながら民族が違うというだけで、これほどまでに簡単に人を殺せるものなのか。「ホテル・ルワンダ」を思い出しました。しかし戦争の悲惨の中でも揺るぎない愛のカタチが印象的でした。しかし愛さえも引き裂いてしまう戦争。愛さえも越えられなかった紛争。ラストは衝撃的です…。平和であることが改めて素晴らしいことを認識できる作品。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を描いた作品って今まで観たことがなかったのでとても勉強になりました。悲劇を女性目線で描いた監督の力量は凄い。アンジェリーナ・ジョリー監督、次も期待しています!

この作品の評価・・・・77点
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