股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ラストマイル

2024年08月31日 22時20分46秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年8月23日
監督:塚原あゆ子
出演:満島ひかり,岡田将生,ディーン・フジオカ,大倉孝二,酒向芳,宇野祥平

映画『ラストマイル』公式サイト

監督:塚原あゆ子×脚本:野木亜紀子の最強タッグがおくる「アンナチュラル」と「MIU404」の世界線と交差するノンストップサスペンスエンタテインメント! 主演:満島ひかり 岡...

 


ブラックフライデー前夜の11月、ビッグイベントにより流通業界が繁忙期を迎えようとする中、有名なショッピングサイトから配送された段ボールが爆発する事件が起きる。さらに事件は全国へと拡大し、日本中が混乱に陥る。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曽有の事態の収拾に追われる。
ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」などの演出を手掛けた塚原あゆ子監督と、脚本の野木亜紀子が再び組んだサスペンス。大手ショッピングサイトのセンター長とチームマネージャーが、協力して連続爆破事件の解決にあたる。『海辺の生と死』などの満島ひかり、『ゴールド・ボーイ』などの岡田将生らが出演している。

大手ショッピングサイトの物流センターから発送された商品が爆発する事件が連続で発生。センター長とチームマネージャーがその解決に挑むサスペンス作品。ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の演出を手掛けた塚原あゆ子監督と、脚本の野木亜紀子が再タッグを組んだ本作。「アンナチュラル」は全話鑑賞済みですが、「MIU404」は初回しか観てないかも…。ですがドラマを観てない人でも理解できる内容でした。大まかに見ると爆破事件を描いた作品なのですが、非常に社会風刺が効いた作品でした。物流業界を通して、企業の闇、仕事の責任の重さ、過重労働、ドライバー不足…。この映画を観るとブラックフライデーだからお得だからと何も考えずに商品をポチポチ押して買いまくってることに関して考えさせられました。商品の数だけそれを運ぶ人が必要になる。再配達にならないように気を付けないと。この事件の本当の解決策は観客1人1人にかかっているということか…。山崎はただベルトコンベアが止まってほしかっただけなのに、再び動き出したときはこちらまで怖くなった。
しいて言えば「アンナチュラル」や「MIU404」のメンバーと、エレナたちの直接的な絡みを見たかったです。そして2時間に収めようとしたせいか、少々駆け足気味だったのが気になる。やはり野木亜紀子作品はドラマでじっくり観たいところ。

最後の洗濯機の伏線は見事でした!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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デューン 砂の惑星PART2

2024年08月24日 20時08分37秒 | 映画評論タ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2024年3月15日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ティモシー・シャラメ,ゼンデイヤ,レベッカ・ファーガソン

映画『デューン 砂の惑星PART2』公式サイト。デジタル好評配信中!7.3 ブルーレイ&DVD/4K UHDリリース!

映画『デューン 砂の惑星PART2』デジタル好評配信中!7.3 ブルーレイ&DVD/4K UHDリリース!

ワーナー・ブラザース映画

 


その惑星を支配する者が、全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューン。宇宙帝国を統べる皇帝とハルコンネン家に命を狙われるポール(ティモシー・シャラメ)は、先住民フレメンのチャニ(ゼンデイヤ)と共に数奇な運命に翻弄されながらも、皇帝とハルコンネン家への反撃に立ち上がる。
『メッセージ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴが監督、『君の名前で僕を呼んで』などのティモシー・シャラメが主演を務め、フランク・ハーバードの小説を映画化したSFの第2弾。宇宙帝国の統治者である皇帝に命を狙われる主人公が、惑星デューンの砂漠に暮らす先住民フレメンの女性らと共に反撃を開始する。ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンなど前作の出演者のほか、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥなどが共演に加わる。

フランク・ハーバードの小説を映画化したSFの第2弾。もちろん1作目は鑑賞済みですが、内容を忘れてしまっていたのでYouTubeで予習動画を観てからの本作鑑賞。相変わらずのティモシー・シャラメの美しさ。そしてフェイド=ラウサ役のオースティン・バトラーの気味悪さが最高でした。
とにかく前作に引き続き映像が凄い。映画館で観たほうが絶対に良かったと後悔。砂の惑星デューンをめぐるアトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な宇宙戦争を描いた本作。デューンを狙う世界戦争が軸になっていますが、政治、恋愛、宗教、支配など、様々な要素が盛り込まれていて飽きることなく最後まで楽しめました。難しそうな話に見えて実はシンプルな物語である。でも難解なとこもある。復讐に燃えるポールが、民族フレメンからの信頼を得て、世界の救世主として支持され、そして皇帝との直接対決にまで辿り着く展開は壮大なドラマを見せられた気分でした。「支配」と「愛」のどちらを選ぶのか…ラストシーンは驚きと切なさがありました。ポールの決断と、チャニの想い。人として、リーダーとして、女性としての自立や決心というものが感じられました。
映画は3部作の予定なので続編に期待!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ボーはおそれている

2024年08月14日 16時37分06秒 | 映画評論ハ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2024年2月16日
監督:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス,,ネイサン・レイン,エイミー・ライアン

映画『ボーはおそれている』公式サイト|絶賛上映中

『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』で世界を震撼させたアリ・アスター監督×主演ホアキン・フェニックス。最狂コンビから、貴方の精神に挑戦状。怪死した母の元へ駆け...

映画『ボーはおそれている』公式サイト|絶賛上映中

 


日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男性・ボー(ホアキン・フェニックス)は、ある日、直前まで電話で会話していた母親が死んだという知らせを受ける。母親のもとへ向かうべくアパートを出ると、世界は様変わりしていた。現実なのか悪夢なのかも分からないまま、次々に奇妙な出来事が起こる里帰りの道のりは、いつしか壮大な旅へと変貌していく。
『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』などのアリ・アスター監督と、『ジョーカー』などのホアキン・フェニックスが組んだスリラー。ささいなことでも不安になる怖がりの男性が、母親の突然の訃報を受けて帰省しようとするも、その旅路は現実とも悪夢ともつかぬものになっていく。共演には『プロデューサーズ』などのネイサン・レイン、『ストレンジ・アフェア』などのエイミー・ライアン、『ドライビング Miss デイジー』などのパティ・ルポーンらが名を連ねる。

鬼才アリ・アスター監督作品。ささいなことで不安になってしまう男の姿を描いた180分スリラー。『ヘレディタリー/継承』と同様に、本作もネタバレあらすじを読みながらの鑑賞。おかげで多少は理解できましたが、それでも難解なシーンが多々ありました。簡単に言ってしまえば「母親に支配されている息子の物語」。冒頭から最後まで、母親が支配する世界で身も心もコントロールされてしまっている主人公のボーが、いかに毒親から親離れできるのかが見どころになっています。最悪の悪夢が続く世界ってどんな地獄なのだろうか。母親の支配に苦しんでいる一方で、その母親に依存しているボー。母親の言う通りにしていれば…と思っていたボーですが、その母親は想像以上の呪いモンスターだったことにアリ・スターらしさが光っていました。『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』ほどの没入感は無かったかな。ホアキン・フェニックスの演技があったからこそ3時間なんとか観れたかんじ。
家族の呪いの話…いやっ、とことん不幸のどん底に突き落とすような話でした。次回作に期待しよう。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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夜明けのすべて

2024年08月10日 13時29分06秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2024年2月9日
監督:三宅唱
出演:松村北斗,上白石萌音,渋川清彦,芋生悠,藤間爽子,りょう,光石研

映画『夜明けのすべて』公式サイト

松村北斗と上白石萌音のW主演『夜明けのすべて』2024年2月9日(金)ロードショー

映画『夜明けのすべて』公式サイト

 


月に1度、PMS(月経前症候群)の影響で激しいイライラを感じてしまう藤沢美紗(上白石萌音)は、転職してきたばかりの同僚・山添孝俊(松村北斗)のささいな行動をきっかけに、ストレスを爆発させてしまう。その後美紗は、やる気がなさそうに見える孝俊が実はパニック障害を患っており、生きがいや気力も失っていることを知る。互いの事情を知った二人は職場の人たちの理解に支えられながら、同志のような関係を築いていく。
『そして、バトンは渡された』の原作などで知られる瀬尾まいこの小説を映画化。瀬尾自身のパニック障害の経験を基に、人には理解されにくい疾患を抱え、生きづらさを感じながら生きる男女の交流を描く。『ケイコ 目を澄ませて』などの三宅唱が監督・脚本、『体操しようよ』などの和田清人が三宅監督と共同で脚本を担当。パニック障害を患う男性を『ライアー×ライアー』などの松村北斗、PMS(月経前症候群)の影響でイライラしがちな女性を『舞妓はレディ』などの上白石萌音が演じる。

障害を持つ人々の交流を描いた作品。淡々としていて大きな展開も無い地味な作品ではありますが、周りから認められにくい障害を持つ人の生活や、人の温かさを感じられる作品でした。パニック障害もPMSも、あまりよく知らないけれど、世の中に同じ人間はいないわけで、生きづらいと感じながら生活している人がたくさんいる。理解するって難しい。でも美紗や山添のような人がいても周りにサポートしてくれる理解者がいる世界が本当に理想的な世界。こんな職場で働きたい。
美紗と山添が恋人関係ではなく、友達のような、互いに理解し合える良い関係なのも良かった。けど登場する人が皆良い人ばかりで、なにか物足りなさも感じました。ドキュメンタリーのような何かの資料映像を観た気分でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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青春18×2 君へと続く道

2024年08月08日 19時24分30秒 | 映画評論サ行

製作年:2024年
製作国:日本/台湾
日本公開:2024年5月3日
監督:藤井道人
出演:シュー・グァンハン,清原果耶,ジョセフ・チャン,道枝駿佑,黒木華

映画『青春18×2 君へと続く道』公式サイト

映画『青春18×2 君へと続く道』公式サイト。大ヒット公開中 『余命10年』のスタッフが贈る、新たな傑作ラブストーリー 監督・脚本 藤井道人“日台合作”初の国際プロジェクト...

 


高校生のジミー(シュー・グァンハン)のアルバイト先に、日本から来たバックパッカーのアミ(清原果耶)が現れる。二人は夏の間同じ店で働くことになり、ジミーは4歳年上のアミに淡い恋心を抱くようになる。バイクで夜道を走ったり、映画を観に行ったりするうちに、彼らの距離は縮まっていくが、ある日突然アミが日本に帰ることになり、戸惑うジミーにアミはある約束をする。
台湾の紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作に描くラブストーリー。台湾と日本の男女がアルバイト先で出会い、お互い惹かれ合うものの突然の別れが訪れる。『最後まで行く』などの藤井道人が監督などを手掛け、『雪暴 白頭山の死闘』などの俳優チャン・チェンがエグゼクティブプロデューサーを担当する。『僕と幽霊が家族になった件』などのシュー・グァンハン、『宇宙でいちばんあかるい屋根』などの清原果耶らが出演している。

日本の女性と台湾の男性の恋を描いたラブストーリー。久しぶりに美しい映画を観たなぁという印象。そして旅って良いなぁという印象。どのシーンを切り取っても絵になる。さすが藤井道人監督です。夜の台湾をスクーターに二人乗りして走るシーンなんて、素敵すぎる。不思議と旅行に行きたくなる作品でした。
昨年、台湾に旅行に行ったせいか、夜市や十分が映ると懐かしく感じてしまい、さらに作品の世界に引き込まれました。十分で願い事を書いたランタンを飛ばしたのが懐かしかった。ストーリー的にはシンプルな展開ではあるけれど、それでも場面の撮り方や、アミを演じる清原果耶とジミーを演じるシュー・グァンハンの繊細な演技が素晴らしかったです。
旅というのはその土地での新たな発見や、出会いや別れがある。もう二度と出会えないような場所や人との出会い、恋心も、それは悲しいことではなく自分の人生に夢や希望を与えてくれる前向きなものなのだと感じました。一期一会の出会いって素敵。旅にゴールなんてない。アミからの視点で語られる後半は涙腺がちょっとヤバかったです。好きと伝えたいけど相手を傷付けてしまうから嘘をついてしまう…アミの気持ちを考えると切なすぎました。岩井俊二監督の「Love Letter」を観たくなった。

これを観た人は絶対に台湾に行きたくなると思う!台湾でも江ノ島でも松本でも福島でも、もうどこでもいいから旅に出たい!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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フォールガイ

2024年08月07日 22時37分43秒 | 映画評論ハ行

製作年:2024年
製作国:アメリカ
日本公開:2024年8月16日
監督:デヴィッド・リーチ
出演:ライアン・ゴズリング,エミリー・ブラント,ウィンストン・デューク

映画『フォールガイ』公式サイト

『ブレット・トレイン』デヴィッド・リーチ監督×主演:ライアン・ゴズリング!スタントマンが映画撮影以上の危険に挑む超ド派手アクション『フォールガイ』8.16[FRI]公開!!

映画『フォールガイ』公式サイト

 


大けがで一線を退いていたスタントマンのコルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)。思いがけずハリウッドの撮影現場に舞い戻ることになった彼は、そこで監督を務める元恋人ジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)と再会し、彼女の気を引こうと命懸けのスタントを披露する。そんなとき、主役俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が突如姿を消す。ジョディとの復縁とともに自らの銀幕復帰も期待し、コルトはトムを捜し始めるが、次第に危険な状況に追い込まれていく。
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などのデヴィッド・リーチ監督によるアクション。ある映画スターの失踪を機に、その行方を追うスタントマンが思いがけない事態に巻き込まれる。スタントマンを『ブレードランナー 2049』などのライアン・ゴズリング、彼の元恋人である映画監督を『クワイエット・プレイス』シリーズなどのエミリー・ブラントが演じ、リーチ監督作『ブレット・トレイン』などのアーロン・テイラー=ジョンソン、『アス』などのウィンストン・デュークらが共演する。

久しぶりの試写会参加。主人公のスタントマンが思いがけない事件に巻き込まれていくラブコメ・アクション作品。デヴィッド・リーチ監督がスタントマン出身なだけあってアクションシーンが迫力凄い!CGだろうなぁと思っていたシーンが、まさかのスタントマンがやっていたことに驚かされました。後半にいくにつれてアクションシーンがド派手になっていきます。特にラストシーンはやりたい放題!「そんな事できちゃうの!?」と驚きの連続でした。ストーリーとしては、よくある王道アクション映画だったかなと思います。
スタントマンの命懸けのアクションを見せられて、ぜひアカデミー賞にスタント部門を作ってほしいと切に思いました。スタントマンへのリスペクトが詰まった作品。映画ネタが詰まっていたり、エンドロールまで楽しませてくれる演出は良い。
完成した「メタルストーム」は最初は全然面白くなさそうと思ったけど、“あの人”が主演なら一気に観たくなった。

デヴィッド・リーチ監督って昔、ブラッド・ピットのスタントマンしてたそうな。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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セーヌ川の水面の下に

2024年08月04日 17時50分46秒 | 映画評論サ行

製作年:2024年
製作国:フランス
日本公開:2024年6月5日
監督:ザヴィエ・ジャン
出演:ベレニス・ベジョ,ナシム・リエス,レア・レヴィアン,アンヌ・マリヴィン

2024年、夏のパリ。セーヌ川がワールドトライアスロンシリーズの開催地に選ばれるが、科学者のソフィアは、環境活動家のミカからセーヌ川の奥深くに巨大なサメが生息していることを知らされる。二人はセーヌ川を管轄する警察署のアディール署長と協力して、巨大ザメによる被害を未然に防ごうと対策を講じるが、その中でソフィアは自身の悲惨な過去に向き合うことになる。
『死霊院 世界で最も呪われた事件』などのザヴィエ・ジャンが監督を務めるサスペンス。トライアスロンの国際大会を控えたパリで、セーヌ川に巨大ザメが出現したことから惨劇が起きる。『キャメラを止めるな!』などのベレニス・ベジョ、ジャン監督作『FRANG/ファラン』などのナシム・リエス、ドラマシリーズ「呪われた宿命」などのレア・レヴィアンのほか、アンヌ・マリヴィン、森本渚らが出演する。

パリ五輪応援の意味も込めて鑑賞。オリンピック開会式でも使用されたセーヌ川で起きる惨劇を描いたパニック作品。現実世界では大腸菌が問題になっていたセーヌ川でしたが、映画の中ではサメ問題。ただのサメ映画ではなく不法投棄、環境問題、人間のエゴなど、自然破壊を続けてきた人間たちのせいでサメを巨大化、凶暴化させてしまった。サメの頭の良さ、そしてアホな行動をする人間が食われていく展開は、怖いけど観ていて面白かった。風刺がきいた作品でした。いつか異常気象によってサメが支配する日が来るかもしれない。
結末はまさかのまさかでした!サメよりも不発弾のほうが怖いかも。これは続編が気になる!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

2024年07月24日 18時36分52秒 | 映画評論ハ行

製作年:2024年
製作国:アメリカ
日本公開:2024年7月19日
監督:グレッグ・バーランティ
出演:スカーレット・ヨハンソン,チャニング・テイタム,ウディ・ハレルソン

映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』7月19日(金)全国の映画館で公開!人類初の月面着陸に関するあの噂!歩いたのは月の上?それとも?

映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

 


人類初の月面着陸に挑むアポロ計画が始動して8年が経過した、1969年のアメリカ。ソ連との宇宙開発競争で後れを取る中、ニクソン大統領に仕える政府関係者のモー(ウディ・ハレルソン)を通して、PRマーケティングのプロであるケリー(スカーレット・ヨハンソン)がNASAに雇われる。手段を選ばないケリーのPR作戦が、NASAの発射責任者のコール(チャニング・テイタム)の反発を押し切りつつ成功を収める中、彼女はモーからあるミッションを指示される。
人類初の月面着陸に成功した、アポロ11号の舞台裏を描くドラマ。アポロ計画を何としても成功させたい政府に雇われたPR担当者とNASAの発射責任者が、ある極秘任務をめぐって対立する。監督を手掛けるのは『フリー・ガイ』などに携わってきたグレッグ・バーランティ。『ブラック・ウィドウ』などのスカーレット・ヨハンソン、『ローガン・ラッキー』などのチャニング・テイタム、『チャンピオンズ』などのウディ・ハレルソンらがキャストに名を連ねる。

アポロ11号は本当に月面着陸に成功したのか。お仕事ドラマのような、コメディのような、ラブストーリーのようなお話でした。月面着陸計画が世間から関心されなくなっていく中で、偽のPR活動で注目させようとするケリー。それを良くは思わないNASA責任者のコール。対照的な2人のやり取りが面白かったです。偽物が本物に見える時もあれば、本物が偽物に見える時もある。でも“真実”も“嘘”も、どちらも必要な時があるのだと考えさせられました。嘘を通そうとするケリーも、真実を見せようとするコールも、謎多きモーも、登場人物みんなが憎めないキャラクターであり、程よく物語に絡んでくるのがバランス良い。お仕事ドラマにしても、ラブストーリーにしても、気軽に見れる感じが良い。この映画を観て感じたのは、アポロ11号が本当に月に行ったのかを明らかにするのではなく、大きな夢に向かって諦めずに努力することの大切さ。そして同じ夢を追いかける仲間を想う大切さ。アポロ1号で亡くなった宇宙飛行士の努力や犠牲の上に、今の宇宙技術がある。それは自分たちの日々の生活においても同じこと。宇宙飛行士だけにスポットが当たってしまいがちだが、裏で多くの人たちが支えている。そんな物語の裏側を見せてくれた良質な作品でした。人間ドラマがメインですが、それでもロケット発射の映像は鳥肌が立ちました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ゴールデンカムイ

2024年07月23日 18時46分57秒 | 映画評論カ行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2024年1月19日
監督:久保茂昭
出演:山崎賢人,山田杏奈,眞栄田郷敦,矢本悠馬,大谷亮平,玉木宏,舘ひろし

映画『ゴールデンカムイ』公式サイト

シリーズ累計2700万部突破のベストセラー漫画がついに実写化!生きて輝けッ‼血湧き肉躍る、埋蔵金争奪サバイバル・バトルが、今始まるッ—!!!!〈2024年1月19日(金)公開〉原作...

 


明治時代後期の北海道。日露戦争に従軍した元陸軍兵・杉元佐一(山崎賢人)は、一獲千金を夢見て砂金を採っていた際、アイヌ民族から奪われた金塊のうわさを知る。金塊を奪った男は投獄されたとき、その隠し場所を示す入れ墨を24人の囚人の体に彫って彼らを脱獄させ、彼ら全員の入れ墨によって一つの暗号が構成されているのだという。あるとき、ヒグマに襲われた杉元はアイヌの少女(山田杏奈)に救われる。アシリパという名前の彼女は金塊を奪った男に父親を殺されており、父の敵を討つため、金塊を追う杉元と行動を共にし始める。
「週刊ヤングジャンプ」にて連載され、アニメ化もされた野田サトルの漫画を実写化。明治時代後期の北海道を舞台に、日露戦争に従軍した元軍人とアイヌの少女、脱獄囚など、さまざまな思惑を持つ人々が、アイヌから奪われた金塊を巡り争奪戦を繰り広げる。監督は『HiGH&LOW』シリーズなどの久保茂昭、脚本は『キングダム』シリーズなどの黒岩勉が担当。主人公の杉元佐一を山崎賢人、彼の相棒として旅をするアイヌの少女・アシリパを山田杏奈が演じるほか、眞栄田郷敦、矢本悠馬、玉木宏、舘ひろしらが共演する。

人気漫画の実写化。原作は未読です。金塊を狙って、多くの人間たちが死闘を繰り広げる物語。キャストが豪華!北海道のロケーションは美しいし、金塊強奪戦アクションも迫力やスピード感があり楽しめました。戦争、北海道、ヒグマ、アイヌ、開拓。普通のアクション映画ではなく、日本の歴史、時代背景に映画が上手い具合に溶け込んでいて楽しめました。冒頭の日露戦争の戦場のシーンが洋画の戦争映画並みに臨場感があって驚かされました。
アクション満載ですが、コメディ要素も多め。ウ〇コ、ウ〇コ、ウ〇コ…そんなに言わなくてもと思ってしまった。団子串はトラウマレベル。アクションシーンは多少のツッコミ要素あり。
原作は31巻あるそうで、本作はまだ3巻目くらいらしい。やはり消化不良なところで終了。続編が気になるところですが、まさかの続編はWOWOWでの配信。その後の続編は映画版での上映も検討中らしいが、WOWOWに加入する気は今のところないので、話についていけなさそう。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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DOGMAN ドッグマン

2024年07月22日 10時43分49秒 | 映画評論タ行

製作年:2023年
製作国:フランス
日本公開:2024年3月8日
監督:リュック・ベッソン
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ,ジョージョー・T・ギッブス

映画『DOGMAN ドッグマン』オフィシャルサイト

Now showing|リュック・ベッソン最新作!映画史に刻まれる愛と暴力の切なくも壮絶な人生

映画『DOGMAN ドッグマン』オフィシャルサイト

 


ある晩、警察によって停止させられたトラックには女装した男性(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が乗っており、荷台には何匹もの犬が乗せられていた。ドッグマンと呼ばれる男性は、自らの半生を語り始める。犬小屋に入れられ、暴力を浴びながら少年時代を過ごし、トラウマを抱えて生きていく中で何度も犬たちに救われた彼は、やがて犯罪に手を染めていったのだという。
『レオン』などのリュック・ベッソンが監督と脚本を手掛け、実際の事件に着想を得て描くアクション。ドッグマンと呼ばれる男性の壮絶な半生を映し出す。『ニトラム/NITRAM』などのケイレブ・ランドリー・ジョーンズのほか、『フレッシュ』などのジョージョー・T・ギッブス、クリストファー・デナム、クレーメンス・シックらがキャストに名を連ねる。第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。

リュック・ベッソンが監督したアクション作品。普通の復讐劇なのかと予想していましたが、斬新な構成で作られた男の壮絶な半生を描いたドラマでした。主人公を演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの圧倒的な存在感が凄い。精神科医と話し合うシーンは「ダークナイト」でジョーカーを演じたヒース・レジャーと重なりました。リュック・ベッソン版「ジョーカー」ってかんじ。そして忘れちゃいけないのが犬たちの演技!CGかと思うくらい見事なアクションを見せてくれました。家族に捨てられたダグラスが、犬たちの存在に救われた。恋をして、人を信じ、人に裏切られ、犬たちと犯罪に手を染める展開が非常に見応えがありました。もしも女性や犬がいなかったら、完全にダグラスはジョーカーになっていたと思う。人は裏切るけど、犬は裏切らない。信頼関係を築くのに、人間も犬も関係ないのだと感じました。そしてこれが回想シーンで見せる演出がまた面白い。ドラッグクイーンとして舞台で歌うシーンも印象的。
ラストはハッピーエンド??続編は無いだろうけど続編が観てみたい。何ならDCコミックスに参加してほしいくらい。

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屋根裏のラジャー

2024年07月19日 16時46分16秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年12月15日
監督:百瀬義行
出演:寺田心,鈴木梨央,安藤サクラ,仲里依紗,杉咲花,山田孝之,寺尾聰
『屋根裏のラジャー』公式サイト

少女アマンダの想像から生まれた少年ラジャーの姿は、彼女以外の誰にも見えない。「イマジナリ」と呼ばれるラジャーのような存在は、人間に忘れられると消えていく運命にあるのだった。その後ラジャーは、人間に忘れられたイマジナリたちが暮らす町へとたどり着く。
『メアリと魔女の花』などのスタジオポノックが制作を手掛け、A・F・ハロルドの小説「ぼくが消えないうちに」を原作に描く長編アニメ。子供たちの想像から生まれたイマジナリーフレンドたちが暮らす想像の世界と、現実の世界が交錯する。監督を担当するのは『二ノ国』などの百瀬義行。『ばあばは、だいじょうぶ』などの寺田心が主人公・ラジャー、『こどもしょくどう』などの鈴木梨央が少女アマンダの声を務めるほか、安藤サクラ、仲里依紗、杉咲花、イッセー尾形らもボイスキャストを担当する。

「メアリと魔女の花」以来のスタジオポノック鑑賞。少女の想像の中で生きる少年ラジャーの冒険を描いた作品。まずは映像がとても綺麗!スタジオジブリの良さを残しつつ、カラフルで奥行きのある映像がとても素敵でした。登場するキャラクターたちも魅力的。ラジャーが可愛かった。ストーリー的には現実世界と想像の世界、2つの世界が描かれていますが、壮大なスケールのわりには、やっていることがコンパクトにまとめ過ぎていたかなという印象。どちらの世界も巻き込んだ大きな展開が欲しかったです。感動しそうでしない…「メアリと魔女の花」もそうだったけどスタジオポノックって表面上だけ見せてきて細かいところはカットって感じがする。
ストーリーの物足りなさはあるものの、メッセージ性は「メアリと魔女の花」よりも分かりやすかったと思います。子供の時の純粋な気持ち、想像力、諦めない気持ち…大人になるといつのまにか忘れちゃうけど、こういう気持ちって忘れちゃいけないんだなと改めて思いました。子供向けに見えるけど、実は大人向けの映画でした。
バンデイングの横にいる貞子のようなイマジナリが怖かった。なんであんな姿なんだろう。ていうかバンディングも何者だったのかよく分からなかった。

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カラーパープル

2024年07月13日 00時01分04秒 | 映画評論カ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2024年2月9日
監督:ブリッツ・バザウール
出演:ファンテイジア・バリー,タラジ・P・ヘンソン,ダニエル・ブルックス

映画『カラーパープル』公式サイト|大ヒット上映中

スピルバーグ監督の名作『カラーパープル』がミュージカルとしてスクリーンによみがえる!映画『カラーパープル』2024年2月9日(金)公開!

映画『カラーパープル』公式サイト|大ヒット上映中

 


10代のセリー(ファンテイジア・バリーノ)は、父親の決めた相手と強制的に結婚させられる。夫のせいで最愛の妹と引き離され、不遇な日々を送る中でも彼女はユーモアを忘れずにいた。そんな折、セリーは人気歌手の世話をすることになる。二人は次第に絆を深めていき、やがてある出来事をきっかけにセリーの未来は大きく動き出す。
アリス・ウォーカーの小説を原作に、スティーヴン・スピルバーグが監督を手掛けた作品のミュージカル版リメイク。過酷な状況に置かれながらも、前向きに生きる女性の姿を描く。『ブラック・イズ・キング』などのブリッツ・バザウールが監督を務め、オリジナル版監督のスピルバーグのほか、同作に出演したオプラ・ウィンフリーらが製作を担当。ブロードウェイミュージカル版で演じたセリーをファンテイジア・バリーノが再び担当するほか、『ドリーム』などのタラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックスらが出演する。

スティーヴン・スピルバーグが監督を手掛けた作品のミュージカル版リメイク。スピルバーグ版は観ていません。劇中で使われている音楽が耳に残る名曲ばかりでした。キャスト陣の歌唱力と重なり、ミュージカルシーンが本当に素晴らしかった。ストーリーとしては、ありがちな内容、重い内容でしたが、主人公のセリーが幾度の困難にも負けずに、自分自身を見失わずに、自由や希望を求めて戦い続ける姿がとても素敵で、観終わったあとは爽快感すら感じました。望まない結婚、家族との別れ、人種差別、女性差別、黒人同士の争いなど、過酷な状況で暮らす人々の弱さと強さが丁寧に描かれていて、自分がこの時代の当事者ならどう生きるか考えさせられました。セリーもソフィ―もシュグも強い人。信念を持って生きている人ってカッコいい。ラストシーンは泣きそうになった。こんな風に男女、人種関係なく、皆が幸せに生きられたらいいなと思いました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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マッチング

2024年07月05日 21時55分16秒 | 映画評論マ行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年2月23日
監督:内田英治
出演:土屋太鳳,佐久間大介,金子ノブアキ,真飛聖,杉本哲太,斉藤由貴

ウエディングプランナーの輪花(土屋太鳳)は恋愛に消極的だったが、同僚に勧められてマッチングアプリに登録する。間もなくある男性とやり取りが始まり初デートに向かうと、現れたのはプロフィールとは程遠い雰囲気の男だった。同じころ、アプリ婚をした利用者が殺害される事件が相次ぎ、彼女が出会った男が捜査線上に浮かぶ。
マッチングアプリがもたらす恐怖を描いたサスペンススリラー。恋愛に消極的なウエディングプランナーが、アプリでの出会いをきっかけに想像を絶する恐怖を味わう。『ミッドナイトスワン』などの内田英治監督が自らオリジナル脚本を執筆し、『にじいろトリップ~少女は虹を渡る~』などの宍戸英紀が内田監督と共同で脚本を担当。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』などの土屋太鳳が主人公を演じる。

マッチングアプリがもたらす恐怖を描いたサスペンススリラー。現代社会では当たり前になってきたマッチングアプリですが、主人公がアプリに登録したことによってストーカー被害に遭う展開と、新婚夫婦だけが狙われる猟奇殺人。点と点が線で繋がっていく。予想通りの展開ではありましたが、予想外の展開もあったりして面白かったです。写真やプロフィールだけで相手を判断して会うって確かに怖い。初回のデートで遅刻した挙句、意味不明な話をしてくる奴は怖すぎる。
何故、新婚夫婦ばかり狙ってあんな殺し方をしたのかは最後まで分からずでした。というかマッチングアプリである必要もなかったようにも感じるほど、あまり活かされてなかった。主人公の輪花は大切な人をあんな形で立て続けに亡くしたらトラウマレベルだろうな。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

2024年07月02日 22時13分01秒 | 映画評論ア行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年12月8日
監督:成田洋一
出演:福原遥,水上恒司,伊藤健太郎,嶋崎斗亜,出口夏希,中嶋朋子,松坂慶子

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』公式サイト|6.14(金)Blu-ray&DVD発売

2024.6.14(金)Blu-ray&DVD発売!デジタル配信開始!初めて恋をした人は、特攻隊員でしたー。福原遥×水上恒司ダブル主演!SNSで「初めて本を読んで泣いた」「号泣した」と...

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』公式サイト|6.14(金)Blu-ray&DVD発売

 


女子高生の百合(福原遥)は、学校や親に対して不満を募らせるなど、全てにいら立ちを募らせる日々を送っていた。ある日、百合は母親とけんかをして家を飛び出し、ふと目を覚ますと1945年の戦時下の日本にタイムスリップしていた。混乱する百合だったが、偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、彼の真面目で優しい人柄に惹かれていく。しかし、彰は特攻隊員として戦場に飛び立つ運命にあった。
汐見夏衛の小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を実写化したファンタジーロマンス。現代から1945年にタイムスリップした女子高生が、特攻隊員の青年と恋に落ちる。メガホンを取るのは『光を追いかけて』などの成田洋一。NHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」などの福原遥、『OUT』などの水上恒司らが出演する。


戦時中にタイムスリップした女子高生と、特攻隊員の青年の恋を描いた本作。予想通りの内容でしたが、予想以上に良く出来た脚本で、涙腺がウルっときてしまうシーンも幾つかありました。若者の恋愛を描きつつ、戦争、特攻隊、命の大切さについても描かれており、学校向けの教材としても十分に使えそうな内容でした。限られた時間の中で大切な人と過ごす時間。毎日何も考えずに生活して平和ボケしている自分が少し恥ずかしくなった。国のため、愛する人のためとは言え、愛する人に見送られながら戦地に向かうのはどんな気持ちだったのだろうか…。もう二度と会えないと思いながら戦地へ向かう愛する人を見送るのはどんな気持ちだったのだろうか…。劇中の台詞から、平和であることを当たり前だと思わないようにしなきゃと改めて気付かされました。冒頭で、自分の将来や家族に不満を感じていたヒロインが、最後に“今を生きる意味”を知る流れがとても良かったです。
タイムスリップのことや、百合がピンチの時は何故かいつも彰が傍にいたりなど、ツッコミ部分もあると言えばありますが、そんな事は気にならない程、よく出来た作品。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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上半期映画ランキング 2024

2024年07月01日 14時22分23秒 | 年間・半期 映画ランキング
2024年も半年が過ぎました

というわけで

上半期 映画ランキング2024

発表です





1月~6月までに観た映画は…

45作品(映画館:7作品 試写会:0作品 レンタル:17作品 動画配信:21作品)


今年は仕事が忙しかったせいか、上半期では歴代ワーストの鑑賞数になりました。
少ない!!少なすぎる!!

今年は年間で100本超えれば良いほうかな


それでは45作品の中から勝手に選んだ2023年上半期のベスト10の発表です

【第10位】
余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。


SNSを中心に話題を呼んだ森田碧の同名ベストセラー小説を、アイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉と、ドラマ「舞妓さんちのまかないさん」の出口夏希の共演で映画化し、今を大切に生きようとする男女が織りなす期限付きの恋を描いたラブストーリー。「今夜、世界からこの恋が消えても」の三木孝浩監督がメガホンをとり、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」でも三木監督と組んだ吉田智子が脚本を担当。Netflixで2024年6月27日から配信。

【第9位】
コンクリート・ユートピア


大災害により荒廃した韓国・ソウルを舞台に、崩落を免れたマンションに集まった生存者たちの争いを描いたパニックスリラー。「非常宣言」のイ・ビョンホンが支配者ヨンタク、「マーベルズ」のパク・ソジュンがミンソン、「君の結婚式」のパク・ボヨンがミョンファを演じた。監督・脚本は「隠された時間」のオム・テファ。

【第8位】
グランツーリスモ


世界的人気を誇る日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。主人公ヤンを「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、GTアカデミーの設立者ダニーをオーランド・ブルーム、指導者ジャックをデビッド・ハーバーが演じる。監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。

【第7位】
オッペンハイマー


「ダークナイト」「TENET テネット」などの大作を送り出してきたクリストファー・ノーラン監督が、原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画。2006年ピュリッツァー賞を受賞した、カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによるノンフィクション「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く。

【第6位】
関心領域


「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」のジョナサン・グレイザー監督がイギリスの作家マーティン・エイミスの小説を原案に手がけた作品で、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリ、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人びとを死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描く。

【第5位】
Pearl パール


タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー「X エックス」のシリーズ第2作で、1970年代が舞台だった「X エックス」の60年前を描く前日譚。「X エックス」に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。

【第4位】
シチリア・サマー


イタリア・シチリア島の美しい景色を背景に、少年たちのみずみずしい初恋と彼らを待ち受ける運命を、実在の事件を基に描いたラブストーリー。オーディションで選ばれた新星ガブリエーレ・ピッツーロとサムエーレ・セグレートが主人公ニーノとジャンニをそれぞれ演じ、「はじまりは5つ星ホテルから」のファブリツィア・サッキが共演。「海と大陸」などに出演する俳優ジュゼッペ・フィオレッロが長編初メガホンをとり、イタリア最古の映画賞であるナストロ・ダルジェント賞で新人監督賞を受賞した。

【第3位】
ミッシング


「空白」「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督が、石原さとみを主演に迎えてオリジナル脚本で撮りあげたヒューマンドラマ。幼女失踪事件を軸に、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿をリアルかつ繊細に描き出す。愛する娘の失踪により徐々に心を失くしていく沙織里を石原が体当たりで熱演し、記者・砂田を中村倫也、沙織里の夫・豊を青木崇高、沙織里の弟・圭吾を森優作が演じる。

【第2位】
雪山の絆


「ジュラシック・ワールド 炎の王国」「永遠のこどもたち」のJ・A・バヨナ監督が14年ぶりに母国語であるスペイン語の映画を手がけ、1970年代にアンデス山脈で起きた遭難事故の実話をもとに描いた人間ドラマ。事故機に搭乗していたラグビー選手団が所属するウルグアイのステラ・マリス学園に通っていた作家パブロ・ビエルチが事故から36年後に発表した著書を原作に、極限状態に置かれた人々の恐怖と葛藤、生への渇望と強い絆を描き出す。第96回アカデミー賞で国際長編映画賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門ノミネート。

【第1位】
哀れなるものたち


「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した。プロデューサーも務めるストーンが純粋無垢で自由奔放な主人公ベラを熱演し、第96回アカデミー賞で自身2度目となる主演女優賞を受賞。天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じた。アカデミー賞では作品賞ほか計11部門にノミネートされ、ストーンの主演女優賞のほか、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門を受賞した。


というわけでアカデミー賞も受賞した「哀れなるものたち」が上半期1位となりました。下半期はたくさん観れるといいな。
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