股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ファウンテン 永遠につづく愛

2008年06月30日 04時02分17秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2007年7月14日公開
監督・脚本 : ダーレン・アロノフスキー
出演 : ヒュー・ジャックマン,レイチェル・ワイズ,エレン・バースティン
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医師のトミーは最愛の妻イジーを死の病から救うため、新薬の開発に没頭していた。運命を受け入れたイジーは、残された時間を少しでも夫と過ごしたいと願うが、薬の完成を焦るトミーは彼女を遠ざけてしまう。そんな中、イジーは「私の死後、あなたが完成させて」と書きかけの本をトミーに託す。それはトミーの前世とおぼしき中世スペインの騎士が、愛する王女のために、永遠の命を授けるという<ファウンテン(生命の泉)>を探す物語だった…。
まったく舞台と設定の異なるヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズの3つのラブストーリーが、並行して語られていく異色作。とはいえ中心にあるのは、愛する人の死が目前に迫り、途方にくれる現代のトミーのストーリー。イジーが綴った中世スペインの物語と、<生命の泉>が育んだ<生命の木>の前に取り残された男の物語は、あくまでトミーの内面を体現する存在なのだ。…と、ここまで読んで「なにやら小難しい映画だなあ」と思われた方、ご心配なく。白と金色を基調とした美術が、とにかく秀麗。心地よく別世界へと誘う、素晴らしいビジュアルにゆったりと身を任せるのが正しい観賞方法だ。ちなみにレイチェルと監督は、本作での出会いをきっかけに結婚している。
「何度生まれ変われば、僕は君を救うことができるのだろう。」このキャッチコピーからは普通のラブストーリーなのかと思ったら、時空を越えた話でした。なんか騙された気分う~ん、ちゃんと観ていないと話が全然分からなくなります。なんてったって3つの物語が同時進行なんですもん過去と現実と未来が次々と出てくるので大変です。宇宙や生命の神秘など、理解しようとしても理解できずに、ただ観ていた感じです(笑)まぁ簡単に言っちゃえば妻を愛する夫がどうこうっていう話。愛する人の死を受け入れられるか、そして死を再生できるか、奥が深すぎて自分には難しい話でした独特の映像美は◎

この作品の評価・・・・50点
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アナコンダ2

2008年06月30日 03時56分05秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
2005年3月5日公開
監督 : ドゥワイト・リトル
出演 : ジョニー・メスナー,カディ・ストリックランド,マシュー マースデン

7年に1度、2週間だけ咲くという幻の蘭「ブラッド・オーキッド」。その成分に不老の効果があることを知ったケイディー・ストリックランド(サム・ロジャース)をはじめとする製薬会社のチームは、採取するためにボルネオのジャングルへ向かう。彼らが現地で案内役に雇ったのは怪しげな船長ビル・ジョンソン(ジョニー・メスナー)。やがて船は蘭を求めて旅立って行くのだが、近道が災いして船は滝に落ち、一行は歩いての旅を余儀なくされる…
怪しげな男性の船で希少な花を求めて密林の奥地に進む科学者の一行が、巨大ヘビのアナコンダに襲われる。シリーズ第2作。ドワイト・リトル監督。研究所で働く科学者チームが、ボルネオの奥地で7年に1度だけ咲くという花の成分に、細胞の老化防止の効能を見つけた。それを商品化すれば世界を席巻することができる。科学者の一行は会社の利益と自らのキャリアアップのため、ボルネオに向かう。当地に着いた科学者たちは、手違いから怪しげな男性、ジョンソン(メスナー)の船で密林の奥へ。やがて、激しい雨による流木で船が故障。動きがとれなくなった彼らに巨大なアナコンダが迫る。
かなり前に1作目を観ました。たまたま今日、テレビで2作目を放送してたので観ました。 まぁどうせ何人か食われて何人か助かるっていうオチは分かっていたので、予想通りというか、暇つぶし程度の作品でした。前作はジャニファー・ロペスが出てたせいか結構良かったけど、今回のはイマイチ盛り上がりに欠けてた気がします。知ってる役者が出てないからってわけじゃなくて。だってさ、正直この映画を観る人って、ストーリーがどうとかよりアナコンダの暴れっぷりが見たいわけじゃん。なのに今回はアナコンダは脇役で、メインは巨額の利益を生むというナントカ花集めになってるこれじゃあタイトルの「アナコンダ」の意味が無くなってしまうんだよね。アナコンダは途中途中しか出てこないし、肝心の人間を食うシーンもハッキリ描かれていないのが残念んでもって、人間さんたちも正直言って邪魔な感じがしました(笑)あんだけ人が出てくるなら、もっとテンポよく死んでいって欲しい(笑)あっ、この映画観ちゃうとインドネシアのボルネオ島には絶対行きたくないって思うよね(笑)

この作品の評価・・・・55点
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ホートン ふしぎな世界のダレダーレ

2008年06月29日 20時48分29秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2008年7月12日公開
監督 : ジミー・ヘイワード 、 スティーブ・マーティノ
声の出演 : ジム・キャリー,スティーヴ・カレル,ジョシュ・フリッター
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ジャングルヌールに住むゾウのホートン。ある日、昼寝から覚めると、耳元に小さな声がする。耳をすますと、声は風に乗ってクローバーの上に舞い降りた埃の中からだった。「埃の中にも世界があるんだ」。ホートンは、埃の中の国、ダレダーレの人々の声を聞こうとした。しかし、独裁者のカンガルーがやってきて、クローバーを取り上げてしまう。「目に見えなくたって人は人だ」。ホートンは、ダレダーレ国を助けるために立ち上がる。
ゾウのホートンと埃の中にある小さな国、ダレダーレの市長との心温まる友情の物語。原作は、『グリンチ』のドクター・スース。日本ではあまり知られていないが、アメリカでは「グリンチ」も「ホートン」も子供時代に誰もが読むという、アメリカのアンパンマンのような名作絵本なのだ。これまでも映画化されているドクター・スース作品だが、3Dアニメは本作が初めて。監督のジミー・ヘイワードとスティーブ・マーティノは、原画からメモ書きまでスースのあらゆる創作物を研究し、5年の歳月をかけて、家族そろって楽しめる作品として完成させた。声優は、ジム・キャリー、『40歳の童貞男』のスティーブ・カレル、キャロル・バーネットら。
アメリカのアニメって文化の違いからか、日本人ウケする作品って少ないよね本作も何だか理解するのが難しかったです。内容は良かったと思うけど、子供向けに作られてるから途中で飽きてしまいます。小さい子はゲラゲラ笑ってましたが、大人たちは睡魔と闘ってたと思います(笑)カンガルーのおばさんの役がよく分かりませんでしたが、ラストのメッセージはすごく感動しました!「小さくたって、ひとはひと」。ダレダーレの住民たちが力を合わせて、ジャングルの動物たちに「私たちは生きてる!」と伝えるシーンは、意外にもジワァっと心にきました

この作品の評価・・・・69点
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008年06月28日 15時45分30秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2008年6月21日公開
監督 : スティーブン・スピルバーグ
原案・製作総指揮 : ジョージ・ルーカス
出演 : ハリソン・フォード,シャイア・ラブーフ,ケイト・ブランシェット
official site

1957年.相棒マックに裏切られ、スパルコ率いるソ連工作員の魔手から危うく逃れたインディ。大学も強制休職となり街を出ようとしていた彼に、マットという若者が声をかけてきた。いわく「伝説の古代秘法“クリスタル・スカル”を手に入れられる」という。その言葉を信じ、インディはマットと共にペルーへと向かう。そこでようやくクリスタル・スカルを手に入れるものの、待ち構えていたスパルコたちに捕らえられてしまい……。
言わずと知れたアドベンチャームービーの金字塔的シリーズの第4弾。伝説の神殿に納めることで神秘のパワーを得られるという幻の秘宝“クリスタル・スカル”を巡って、インディたちとソ連工作員との激しい争奪戦が繰り広げられる。このシリーズらしいテンポのよいトレジャーハントやアクションは健在で、伝説の都市探しや密林のカーチェイスなどで、ぐいぐい観客を引き込んでいく。インディを演じるハリソン・フォードはさすがに老いを隠せないものの、圧倒的な覇気と存在感はさすが。新星シャイア・ラブーフも彼を上回るアクションを披露。続編を待ちわびたファンに、興奮と、ある種のノスタルジーを感じさせる作品に仕上がった。
全世界で既に6.5億ドル(約700億円)を超える成績をあげている本作。日本でも今年公開された作品では1位となるオープニング記録14億円達成したそうで、2008年度最大の話題作と言ってもいいほど。さて、実は前3作を一つも観た事がないですそれなのに、いきなり4作目を観ちゃったから、まず人間関係が全然分かりませ~ん。ハリソン・フォードはおじいちゃんなのに、あまりCGに頼らずに体張ってますねぇ。ストーリーとしては予想通りで、アクション&アドベンチャー満載って感じでした。ただ、あんまり話がまとまってなかったのが気になりましたね考古学的なクリスタルスカルの呪いだとか、遺跡に行ってどうとかかと思ったら、「え…結局ラストは宇宙人!?」と、UFOが出てきた途端、B級映画になってしまってガッカリでしたそんでもって、いくらインディ・ジョーンズとはいえ「どんだけ運が良いんだ!?」ってぐらい不死身なのも気になりましたねだってさ、核爆弾で吹っ飛ばされて、いくら冷蔵庫の中に入ってたとはいえ、あんだけの衝撃なら死ぬでしょ普通(笑)ラストの結婚式もイマイチよく分からなかったし…。このシリーズももう終わりかな?

この作品の評価・・・・70点
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幸せになるための27のドレス

2008年06月27日 02時03分36秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2008年5月31日公開
監督 : アン・フレッチャー
出演 : キャサリン・ハイグル,ジェームズ・マッデン,マリン・アッカーマン
official site

アウトドア・ブランドの社長秘書として働くジェーンは、ブライド・メイド(花嫁付添い人)に生き甲斐を感じ、毎日、誰かの結婚式の準備に奔走していた。そんな彼女に、地元新聞で結婚式の取材記事を書いているケビンが目をつける。結婚記事の仕事に飽き飽きしていたケビンは、ジェーンのブライド・メイド人生を記事にし、それを手柄に部署から抜け出そうとしたのだ。しかし、取材を続けるうちにジェーンに惹かれるようになり…。
『プラダを着た悪魔』の脚本家が恋に臆病な女性たちに贈るラブストーリー。ブライド・メイドに生き甲斐を感じ、プライベートでは上司に万年片思いのジェーンが、自分を見つめ、成長していく姿を描く。友達の幸せを祝うのは素敵なこと。でも、人の世話ばかりで、肝心の自分の恋には臆病になってしまうことって、結構あるかも。スクリーンに登場する数々の結婚式と27着のドレスに、うっとり。主演は、ドラマ「グレイズ・アナトミー」のキャサリン・ハイグル、『X-メン』のジェームズ・マッデン、『ホリデイ』のエドワード・バーンズほか。監督は、ダンサー、振り付け師で、ダンス映画『ステップ・アップ』で監督デビューしたアン・フレッチャー。
『プラダを着た悪魔』の脚本家ということで、観ていて『プラダ…』と同じだなぁと思いましたまぁ正直、ストーリーに新鮮味もなく、結末も普通でした。まぁだからこそ安心して観れたし、普通に楽しめましたよ。登場人物たちが互いに惹かれあう理由がイマイチ薄かったかなと思いますね。最後にブライズメイトが27人並ぶシーンは「おぉ~」って感じでした(笑)

この作品の評価・・・・74点
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マリと子犬の物語

2008年06月26日 20時33分53秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
2007年12月8日公開
監督 : 猪股隆一
出演 : 船越英一郎,松本明子,広田亮平,佐々木麻緒,高嶋政伸,宇津井健
official site

新潟県山古志村に住む仲良し兄妹、亮太と彩。母親は病気で亡くなり、父親と祖父の4人家族だった。ある日、彩は原っぱで捨て犬を拾う。父親が犬嫌いのため、一度は諦めようとするが、彩はひとりぼっちの子犬を見捨てる事ができない。父親も彩の優しい心に負け、一家で飼う事になった。マリと名づけられた子犬はすくすくと成長し、ある日、子犬を3匹産んだ。家族が増えて彩と亮太は大喜び。そんな時、山古志村を悲劇が襲った…。
2004年に起きた新潟県中越地震の被災地、山古志村で生き抜いた母犬マリと3匹の子犬たちの物語。村人たちが避難した後、村に遺された母犬マリは、自然の厳しさと戦いながら、たった1匹で3匹の子犬を守り抜いたのだ。16日後、無事救助された犬たちのエピソードは、住む所を失くし、失意の底にいた人々に生きる勇気を与えた。この奇跡のような実話は、「山古志村のマリ」として発表され、アニメやコミックにもなっている。主演は、船越英一郎、松本明子、広田亮平、佐々木麻緒ら。また「Jupiter」が中被災地応援ソングとなった平原綾香が、本作品でも主題歌を担当。被災地の人々の心を代弁してメッセージを送っている。
実話という事にまず驚きました。ベタなストーリー展開は初めから予想出来ますが、子供たちのマリを助けたいという気持ちに感動しました!「子供と動物を出しとけばヒットするだろ」という配給会社の戦略も多少感じなくもないですが、それ以上に地震という悲しい出来事を乗り越えていく人々やマリが印象的でした。マリも子犬3匹を命をかけて守ろうとする姿がとても良かったです。彩とおじいちゃんを瓦礫の下から必死で助けようとするマリの姿はウルっときましたね地震によって住む場所さえ失ってしまったけど、この映画に描かれてる以上に、実際の新潟中越地震はひどかったと思う。でも子供たちやマリによって本当に大切なこと“生きること”“信じること”を教えてもらいました。ありがとうマリ!

この作品の評価・・・・78点
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奇跡のシンフォニー

2008年06月22日 04時45分38秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年6月21日公開
監督 : カーステン・シェリダン
出演 : フレディ・ハイモア,ジョナサン・リース=マイヤーズ,ケリー・ラッセル
official site

両親が必ず迎えに来ると信じながら養護施設で暮らしていた、孤児のエヴァン。鋭い音感を持つ彼は、ある日、不思議な音に導かれるようにNYのマンハッタンへと向かう。そこで“ウィザード”と名乗る男にギターを習い、ストリートミュージシャンとして音楽の才能を開花させていく。一方結ばれぬまま別離したエヴァンの母ライラと父ルイスも、それぞれの想いを胸にマンハッタンを目指し……。
天才的な音楽の才能を持つ孤児の少年エヴァン、彼と意図せず離れ離れとなってしまったチェリストの母ライラと、元ミュージシャンの父ルイス。それぞれがそれぞれの想いを抱きながら、運命の再会を果たすために奔走するドラマ。音楽を愛し、信じる3人が、その音楽によって奇跡のように引き寄せられていく姿を感動的に描いていく。主演のフレディ・ハイモアはエヴァンをピュアな演技で表現。ギターを弾くシーンは音楽の楽しさを全身で表していて、観ている側も心が躍る。ライラ役のケリー・ラッセル、ルイス役のジョナサン・リース=マイヤーズもそれぞれ見事な演奏シーンを披露。壮大な狂誌曲と共に訪れるラストシーンは純粋な感動を与えてくれる。
施設で育った少年と、その少年が生きている事を知った両親が再会するという、なんともベタなストーリー奇跡なのだから、良い感じに事が進んで行くのは仕方ないけど、やっぱこういう暗い時代だからこそ“信じれば夢は叶う”っていうメッセージが込められていると思いました。全体的に観客を泣かせようとしている雰囲気がありましたが、自分はその策略にハマり、中盤とラストでポロポロ泣いてしまいました(笑)展開が分かっていながらも、少年と両親の絆に感動しました!映画館で観た作品では久しぶりに当たりでしたね♪音楽も良い曲ばかりなので要チェック

この作品の評価・・・・80点
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ザ・マジックアワー

2008年06月22日 04時43分15秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2008年6月7日公開
監督・脚本 : 三谷幸喜
出演 : 佐藤浩市,妻夫木聡,深津絵里,綾瀬はるか,西田敏行
official site

港町・守加護でクラブ「赤い靴」の支配人を任されている備後は、ギャングのボス・手塩の情婦・マリに手を出したのがバレて大ピンチ。5日以内に幻の殺し屋・デラ冨樫を探し出して連れて来なければ命はないと脅される。が、デラの居場所に皆目見当もつかない備後は替え玉を仕立てる苦肉の策に出る。そこで白羽の矢が立ったのが売れない俳優・村田大樹。主演映画を撮りたいと村田を騙し守加護へ連れて来るのだった。
「マジックアワー」とは夕暮れ時のほんの一瞬、世界が一番美しく見える瞬間のこと。映画のセットのような港町を舞台に、ウソの映画撮影を交えながら登場人物それぞれの崖っぷちの葛藤が展開する本作は、これが監督第4作となる三谷幸喜の映画愛に溢れたノンストップコメディだ。主演はこれまでにないお茶目な一面を発揮し新境地を開いた佐藤浩市。日本を代表する美術監督・種田陽平が手がけた見事な「つくりものの街」で、降って湧いた主演映画に飛びつく売れない俳優に扮し、一世一代の大芝居となる「マジックアワー」を見せてくれる。中井貴一、唐沢寿明ら主演級の豪華な役者陣がワンポイントで登場する劇中映画の数々も楽しい。
自分も93点を付けた前作「THE有頂天ホテル」から約2年。三谷幸喜監督、待望の新作でございます。前作がかなりの面白さだったため、三谷監督も最高傑作だと豪語してたし今回も相当期待してました。ストーリーとしては悪くないけど少し無理があった気がします。なんか淡々と話が進んでいて、前半のナイフ3回舐めるシーンが笑いのピークって感じがしますね。笑えたのはその1シーンだけで、その後は「ふっ…」と鼻で笑う程度です最後になるにつれてダラダラ感が目立ってきて、周りで笑ってる人は少なかったです。キャストも今回は豪華な割には、役とマッチしてなかった人が多かったような妻夫木聡、深津絵里、佐藤浩市は演技上手いのに役にハマってなかったです。綾瀬はるかは…ん~可愛いけど、綾瀬はるかって、どのドラマや映画出ても綾瀬はるかなんだよね(笑)西田敏行や戸田恵子はなかなかハマリ役ですねぇ。ボス役の西田敏行はホントぴったりでした!!その他にもチョイ役で豪華な役者さんが出演しています。市川崑監督が出てたのは驚きでしたセットにお金かけすぎたからキャストが中途半端になっちゃったかな。

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ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

2008年06月15日 13時59分08秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
2008年1月19日公開
監督 : 北村拓司
出演 : 市原隼人,関めぐみ,浅利陽介,三浦春馬
official site

寮生活をする高校生、山本陽介は自分の人生に漠然とした不安を感じていた。バイク事故で死んだ親友の能登は自分とは全く違っていた。能登のことを思い出す度、「自分も何かしなくては」と悶々としていた。ある日の夕方、公園で何かを見上げる制服姿の美少女を見かける。そこに、唸るチェーンソーを持った大男が現れた。驚く陽介を尻目に少女は男にナイフを投げつけた。少女、絵理は謎のチェーンソー男を倒そうと闘っていたのだ!
角川ライトノベルの人気作家、滝本竜彦のデビュー作が映画に。死んだ友人に憧れとコンプレックスを感じる主人公が、謎のチェーンソー男と闘う女子高生と出会ったことで、自分自身を見つけ、不安から解き放たれていく。常識のタガをはずした痛快なシチュエーションの中で、ティーンの抱く漠然とした不安と自分に対する苛立ちを描いた原作を、「必殺仕事人」を思わせる映像を取り入れた斬新な演出と表現で、観る者をグイグイと引き込んでいく。主演は、『天使の卵』の市原隼人と、『恋は五・七・五』の関めぐみ。市原隼人演じる主人公の気持ちは、ティーン(またはティーンだった)男子なら誰でも頷けるはず。監督はこれが長編デビュー作の北村拓司。
んー何だかよく分からない映画でしたね。主人公が謎のチェーンソー男と戦うわけなんだけど、それによって主人公が成長していったりするから一応は青春映画なわけで。チェーンソー男との戦いがメインになってる感じが気になりますが、悲しみや憎しみから人が少しずつ変わっていく(ネガティブ→ポジティブ)姿が描かれています。ストーリーが非現実的なようで、万人受けするような作品ではありませんが、若者向けって感じでしょうか

この作品の評価・・・・72点
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2008年06月12日 18時50分28秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年1月19日公開
監督 : ティム・バートン
出演 : ジョニー・デップ,ヘレナ・ボナム=カーター,アラン・リックマン
official site

19世紀、ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と共に幸せに暮らしていた。しかし、美しい妻に恋をしたターピン判事の陰謀で、バーカーは無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。15年後、妻と娘を奪われたバーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻って来た。理髪店を構え、パイ店の店主、ミセス・ラペットの協力を得て、ターピン判事への復讐を始める。
『ビッグ・フィッシュ』、『チャーリーとチョコレート工場』など、このところファミリー向けの作品が続いたティム・バートン監督が、『シザーハンズ』以来の朋友、ジョニー・デップと組み、久しぶりにダークでゴシックな世界に戻って来た。18世紀のロンドンに実在したと言われる伝説の人物、スウィーニー・トッドを主人公とした、英国では150年以上のロングランを誇るミュージカルの映画化である。本作もセリフの半分以上が歌という本格的ミュージカルで、ジョニー・デップも見事な歌いっぷりを披露している。共演は、私生活でもバートン監督のパートナーであるヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポールら。
ティム・バートン監督の作品ってあんまり好きじゃないんだよね…。今回の作品はミュージカル調。「ドリームガールズ」を見てからミュージカル映画は好きになったから、ジャンルとしては良いしジョニー・デップの歌声も良かったと思います!でも今回の作品はどうも引き込まれなかったです愛のための復讐っていう悲しいお話だし、結末も悲しいです妻と娘を奪われた復讐をするのだけど、復讐っていうよりは、ただの殺人者って感じでした来る客来る客みんな殺して、ミートにしてパイにしちゃうって、いくら愛する人のための復讐とはいえ全く共感できませんよ。結局みんな殺しちゃうっていう結末はティム・バートン監督らしくないですね。いくらなんでも残虐なシーンありすぎで、ホラー映画好きの自分もうんざりしました(笑)まぁ独特の雰囲気があったので最後まで見れました

この作品の評価・・・・69点
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JUNO/ジュノ

2008年06月09日 15時37分34秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年6月14日公開
監督 : ジェイソン・ライトマン
出演 : エレン・ペイジ,マイケル・セラ,ジェニファー・ガーナー
official site

16歳のジュノは、バンド仲間のポーリーと興味本位でしたたった一回のセックスで妊娠してしまう。高校生が子供を育てられるわけがなく、ジュノは親友リアに「中絶するつもり」と報告するが、中絶反対運動中の同級生に「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われ、産む決心をする。フリーペーパーで子供を欲しがっている理想的な若夫婦を見つけ、里子に出す契約を交わしたジュノは、大きなお腹を抱えて通学する生活を始める。
16歳で“できちゃった”女子高生と家族、友人、里親志願のカップルの騒動を描くハートウォーミング・ドラマ。早すぎる妊娠というテーマにも関わらず、日本の作品にありがちな後ろ暗さは微塵もない。ただ事実を事実として受け止め、あっけらかんとした明るさと愛にあふれた良作だ。アメリカではわずか7館での公開から2448館に拡大し、ついに興収全米第2位へと大躍進した作品だけに、オモシロさは折り紙つき。また元ストリッパー(!)の脚本家ディアブロ・コディは、デビュー作の本作でアカデミー賞脚本賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。クールで風変わりな言動を繰り返すけれど、いつだって真摯なタイトルロールを演じたエレン・ペイジも最高!
高校生が妊娠するというお話ですが、映画としてはコメディっぽく描いているため、考えさせられるけど気持ちが重くはならなかったです。妊娠した少女の周囲は、最初は驚きと不安でいっぱいって感じでしたが、徐々に家族や友人が彼女を守ろうとしていく姿が印象的でしたね。両親がジュノを見る見方が“娘”から“母親”へと変わっていき、ジュノ自身も“母親になるんだ”と自覚していきます。きっとこういう事って日本でもたくさん起きてる事なんだよね。里子先のお母さんの“子供が欲しい”という気持ちもすごく共感できました。アカデミー賞でも脚本賞を受賞!

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

2008年06月08日 03時25分03秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
2007年7月7日公開
監督・脚本 : 吉田大八
出演 : 佐藤江梨子,佐津川愛美,永作博美,永瀬正敏
official site

両親の訃報を受け、音信不通だった澄伽が東京から戻る。家には、母の連れ子だった兄・宍道と結婚相談所の紹介で嫁いできた兄嫁・待子、内向的な妹・清深がいた。4年前、女優になることを反対された澄伽は、同級生を相手に売春して自己資金を貯めた。それを清深が漫画にし、雑誌に掲載されたことを澄伽は恨んでいた。ある日、澄伽は新進の映画監督が次回作の主演女優を探していることを知り手紙を書く。思いがけずに返事が来て…。
女の自意識やエゴ、妄想を題材に作品を世に送り続ける「劇団 本谷有希子」が手がけた同名の戯曲が映画に。主人公の澄伽は、自分は特別な人間なのだと思い込み、田舎を捨てて、女優を目指す。しかし、実際は才能もなく、自己中心的なわがまま女なのである。仕事でも恋愛でも、とかく女性の方が自意識が強く、夢を見がち。女性が社会で活躍するようになった今も変わらない、女性のエゴにど真ん中から焦点を当てる。親しみやすく、セクシーな魅力の佐藤江梨子は、パワフルな勘違い女にいい意味で適役。また、『蝉しぐれ』の佐津川愛美が、愛らしいルックスを隠して、ネクラな妹、清深を不気味に演じている。監督は、これがデビューとなる吉田大八。
「口裂け女」の素人演技が記憶に新しいサトエリ主演作。でも今回は作品に恵まれたおかげで予想外に楽しめました!性格のせいで女優としての仕事が見つからない姉と、内向的で自分の意見がなかなか言えない妹。両親の事故死でによって再会した2人の間には恨み憎しみが…天然ボケな兄貴の嫁を演じる永作博美や、優しい兄貴の永瀬正敏という演技派が脇を固めてるため、昼ドラのようなドロドロしてるけど、どこかコメディっぽい不思議な作品でした。妹に対しての姉の澄伽の暴力は怖かったですそんな自己チューな姉をネタにして漫画を描いて出版社に投稿する妹。先が見えない姉と、将来が見える妹。この2人の表と裏に注目です!最近観た映画としては久しぶりヒットですね♪

この作品の評価・・・・81点
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ラスベガスをぶっつぶせ

2008年06月07日 16時54分23秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2008年5月31日公開
監督 : ロバート・ルケティック
出演 : ジム・スタージェス,ケイト・ボスワース,ローレンス・フィッシュバーン
official site

マサチューセッツ工科大学に通うベンは夢のハーバード大学医学部進学資格を得ながら、30万ドルの学費を捻出できずに頭を痛めていた。そんな時、ミッキー・ローザ教授から秘密の研究チームに誘われる。彼は優秀な学生たちにブラックジャックの必勝法であるカード・カウンティングを習得させ、ラスベガスに乗り込んでは大金を稼いでいたのだった。学費のためにチーム入りを決めたベンは天才的な数学力を発揮する。
イギリスの新鋭で『アクロス・ザ・ユニバース』にも主演したジム・スタージェス扮する貧乏なオタク学生が、持てる才能を生かしてカジノで荒稼ぎしながらスマートに変貌する。もちろん即席セレブ・ライフがもたらす手痛い洗礼も受けるのだが。MITの秀才学生チームによるラスベガス攻略というこの展開、実話を元にしているというから驚きだが、ベン・メズリックによる原作「ラス・ベガスをぶっつぶせ!」に惚れ込んで製作とミッキー役を買って出たのは名優ケヴィン・スペイシー。能天気な女子大生の大逆転劇『キューティ・ブロンド』をヒットさせたロバート・ルケティック監督がスリルとロマンに満ちた青春映画に仕上げている。
ラスベガスを舞台にした作品って最近多いなぁって思います。本作は実話だそうで、実話だと思いながら観ると楽しめると思います!ブラックジャックのルールを知らなくても、観てれば“21”にすればいいのかって事ぐらいは分かります。ただし、ストーリーにもう一つオチが欲しかった気がします。ハッピーエンドってわけじゃないけど、ありがちな展開かなと。ブラックジャックのゲーム中の緊張感ってのもあまり感じられず「本当に儲かってんのぉ?」って疑問に感じました。思っていたより普通の映画でしたよ…

この作品の評価・・・・72点
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シルク

2008年06月06日 01時31分20秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2007年
製作国 : カナダ=イタリア=日本
2008年1月19日公開
監督・脚本 : フランソワ・ジラール
出演 : マイケル・ピット,キーラ・ナイトレイ,役所広司,中谷美紀,芦名星
official site

19世紀フランス。戦地から故郷に戻った青年、エルヴェは、製糸業を営むヴァルダヴューから、蚕卵を入手するためアフリカ行きを依頼される。危険な旅を経て、蚕卵を持ち帰ると、それで得た富で美しい女性、エレーヌと結婚。自らも製糸工場を経営し、結婚生活は順風万帆であった。しかし、アフリカの蚕が病気にやられ、新婚のエルヴェに再び買い付けの依頼が。しかも、行く先はアフリカより遥かに遠い日本だった…。
『海の上のピアニスト』の原作で知られるアレッサンドロ・バリッコの3作目「絹」を映画化。監督は、『レッド・バイオリン』、舞台「シルク・ド・ソレイユ」の鬼才、フランソワ・ジラール。19世紀、蚕卵を求めて日本に渡ったフランス人青年エルヴェと日本人の少女との秘められた純愛を描く。加・伊・日の合作であり、主演にマイケル・ピット、キーラ・ナイトレイのほか、日本からも役所広司、中谷美紀、國村隼らが参加。エルヴェが恋をする少女を演じた芦名星(あしな・せい)は、新人でありながらフランソワ・ジラール監督に見出され、「日本の美の象徴」と絶賛された。日本が参加する国際的な作品に欠かせない坂本龍一が音楽を手がけている。
あまりの人気の無さに、うちの店では新作から1週間で準新作に落ちました。まぁ観ればその理由が分かると思います。音楽や映像などは凄く美しいのだけど、なんか美しいもの以外は映しませんっていう感じが出てて話の繋がりが分かりずらかったですラストまで観ても意味がわからず。主人公は絹を求めて日本まで来たくせに、そこで出会った女に惚れて何度も何度も日本に行くとか、ただの浮気者のお話じゃねぇか(笑)おいおい肝心な絹はどうしちゃったの???そんな浮気者の夫を持った妻が可哀相に思えました。子供が出来ない体なのに夫に抱かれ、遂には病に倒れてしまうなんて切ないですね…。

この作品の評価・・・・54点
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オリヲン座からの招待状

2008年06月05日 22時30分48秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
2007年11月3日公開
監督 : 三枝健起
原作 : 浅田次郎
出演 : 宮沢りえ,加瀬亮,宇崎竜童,田口トモロヲ,樋口可南子,原田芳雄
official site

町の映画館・オリヲン座は、毎日、たくさんの人で賑わっていた。経営しているのは映写技師の豊田松蔵と妻・トヨだ。ある日、一人の青年が映画館にやってきた。映画を観たくて仕方がないが、お金がない。トヨはその青年を「途中からだから」と言って入れてやった。上映が終ると、その青年、留吉は松蔵にここで働かせてくれと頼み込む。留吉は熱心に働き、映写技師となる。しかし、松蔵が急死してから、映画館は段々寂れるように…。
“泣ける作家”として国民的人気の浅田次郎原作の「鉄道員」に収められた短編小説を『MISTY』の三枝健起監督が映画化。昭和30年代の映画黄金時代から、映画が斜陽になり、現代に至るまで、亡き夫から受け継いだ映画館、オリヲン座を守る妻と映写技師の純愛を描く。昭和30年代を描いた映画がヒットしているが、湿り気のある映像は、まさに昭和そのものだ。劇中、上映されている映画として『無法松の一生』『二十四の瞳』『ひめゆりの塔』など、名作の映像が流れるなど、和製『ニューシネマ・パラダイス』と言ったところ。主演の宮沢りえが『たそがれ清兵衛』、『花よりもなほ』に続き、愛する男性を陰で支える献身的な女性を好演している。
派手さはなく、静かな映画でした。昭和感が出ていたせいか、自分みたいな若者には少し眠くなるかもしれませんが、心が温まります。1人では生きていけない。大切な人が傍にいてくれる事はどれだけ幸せなことなのかを教えてくれる作品だと思います。でも、宮沢りえと加瀬亮の関係をハッキリして欲しかったですね加瀬亮が年取ったら原田芳雄になるとは思えないけど(笑)あと何十年後かに観ればまた違った気持ちになれるのかな

この作品の評価・・・・73点
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