股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

チョコレートドーナツ

2014年07月28日 11時49分39秒 | 映画評論タ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年4月19日
監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング,ギャレット・ディラハント,アイザック・レイヴァ
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1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。 母親に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)と出会った二人は彼を保護し、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。 しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。
1970年代アメリカの実話を基に、母親に見捨てられたダウン症の少年と一緒に暮らすため、司法や周囲の偏見と闘うゲイカップルの姿を描いた人間ドラマ。ゲイであるがゆえに法の壁に阻まれる苦悩を、テレビドラマ「グッド・ワイフ」シリーズなどアラン・カミングと、『LOOPER/ルーパー』などのギャレット・ディラハントが熱演する。メガホンを取るのは、『17歳のカルテ』などのトラヴィス・ファイン。血のつながりはなくとも、少年を守るため奔走する主人公たちの無償の愛が胸を打つ。

友人に勧められたので鑑賞。ショーダンサーのルディと弁護士のポールはゲイのカップル。2人は親に見捨てられたマルコというダウン症の少年を引き取り育てることに。しかし世の中の偏見と差別に苦しむことになる…。
なんだろなぁ…観終わったあとに悲しみと怒りがジワジワとこみ上げてくる作品は久しぶりかもしれない。今でこそ同性愛者にしても障害者にしても平等に扱われる時代だけど、70年代80年代はまだ“同性愛=気持ち悪い”という世間のイメージがあった。ルディとポールはマルコを本当の息子のように保護して育てようとする。たったそれだけの事なのに世間はそれを認めない。本当の家族のカタチって何だ?本当の愛のカタチって何だ?本当の幸せってな何だ?愛する者同士が結ばれて何が悪いんだ?鑑賞中、ルディたちへの世間の冷たい態度に苛立ちさえ覚えました。包み隠さずに自分自身をさらけ出すことがこれほど世間から反感を買うなんて…。誰のための法律なんだよ。
「一人の人生の話だぞ!」というポールの言葉。まさしくその通りだ。血の繋がりがそんなに大事なのか?一番大事なことはマルコの気持ちなんじゃないか。子供は親を選べないのだから。それでもマルコの母親を憎いとは思えない。障害を持つ子供を育てる事は簡単なことじゃない。誰が悪くて何が悪いのかをハッキリとは言えないけれど…なんだろうなぁこのモヤモヤ。そしてラストの手紙のシーン。偏見や差別が生んだり返しのつかない悲劇に思わず泣いてしまいました。100分という短い時間の中でこれほど内容、そして愛が詰めたのは素晴らしい!ストーリー、そして歌声に感動しました。ダウン症のマルコを演じたアイザック・レイヴァは実際にダウン症だそうです。あの表情の演技は本当に素晴らしかったです!

この作品の評価・・・・84点
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早熟のアイオワ

2014年07月27日 00時33分29秒 | 映画評論サ行
製作年:2008年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年2月22日
監督:ロリ・ペティ
出演:ジェニファー・ローレンス,クロエ・グレース・モレッツ,セルマ・ブレア
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1976年、アイオワ州にある閑散とした町カウンシルブラフス。売春婦サラの娘に生まれた14歳のアグネスとキャミーは、ポーカーハウスと呼ばれる不法居住者たちが集う屋敷で暮らしていた。夜ごと、ポーカー賭博やセックスを求めるドラッグディーラーたちがポーカーハウスにやって来るという異様な環境から、彼女は幼い妹たちを懸命に守ろうとする。そんな中、サラに自分と一緒に売春をするように迫られてしまう。
『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのジェニファー・ローレンス、『キック・アス』シリーズなどのクロエ・グレース・モレッツら、実力派女優が共演したドラマ。売春婦を母親に持つ姉妹が、劣悪な環境で生きながらも希望を見いだそうとする姿を追い掛けていく。監督を務めるのは、女優としても活躍する『ハートブルー』などのロリ・ペティで、彼女の自叙伝的作品にもなっている。撮影当時、17歳、10歳であったとは思えない、ジェニファーとクロエの堂に入った演技も見もの。

ポーカーハウスと呼ばれる売春宿に住む母親とその娘3人。地獄のような生活の中で必死に生きていこうとする子供たちの姿を描いた本作。『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのジェニファー・ローレンスと、『キック・アス』シリーズなどのクロエ・グレース・モレッツが出演という、いまが旬の女優2人が共演しています。監督自身の体験を基にしている本作。3人の少女の演技がリアルで迫力がありました。ジェニファー・ローレンスは当時17歳、クロエ・グレース・モレッツは当時10歳ですから、幼いのにすごい存在感です。もちろん次女を演じたソフィア・ベアリーも演技上手だった。売春宿の話なので暗くて地味、たまに明るいシーンもある。ラストは悲しい終わり方なのかと思いきや、一応はハッピーエンドで終わりました。しかし後半にアグネスに起きる事件までは退屈なシーンが続くので眠くなってしまうかと思います。しかし絶望から希望を見つける彼女たちの姿に感動しました。

この作品の評価・・・・68点
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ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

2014年07月23日 16時37分03秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:韓国/日本
日本公開:2014年1月24日
監督:キム・ソンス
出演:西島秀俊,キム・ヒョジン,真木よう子,浜田学,中村ゆり,伊武雅刀
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ある日、石神は自宅で殺害された妻を見つけてわれを失うが、いきなり鳴り出した電話の音で現実に引き戻される。電話に出ると通話の相手は死んだはずの妻で、彼は混乱したまま警察を装った男たちに追われることに。そんな彼に正体不明の女性記者や、彼の妻をかたる謎の女性らが近づいてきて…。
意欲的に海外の監督作品にも出演している西島秀俊が、『美しき野獣』のキム・ソンス監督と手を組んだサスペンスアクション。司城志朗原作のミステリー小説「ゲノムハザード」を映画化し、妻の死と奪われた記憶の謎を追う主人公が体験する驚きのてん末を描き出す。共演は、キム・ヒョジンと真木よう子。パワフルな展開はもとより、複雑に絡み合う謎が一気に氷解する衝撃のてん末に言葉を失う。

司城志朗原作のミステリー小説「ゲノムハザード」を日韓合作で製作した本作。監督が韓国人なので韓国よりに仕上がってます。ネタバレをしちゃうと石神武人という人物の記憶を上書きされた天才科学者のオ・ジヌが、自分自身は本当は何者なのか、真相を追うお話。二重人格というわけでもなく、一人の人間の中に2つの記憶があるというのは面白い。ウィルスで記憶が書き換えられちゃうなんてネタとしては斬新かもしれない。 自分は何者で、何故追われているのか、研究していた事は何だったのか、誰が妻を殺したのか…ラストにその謎が分かる展開はスッキリしましたが、石神が天才科学者であることを日本版の邦題で知らせてしまうというミスを犯してしまった事が残念…。でも西島秀俊のアクションはなかなか迫力がありました。韓国語も自然な感じがしましたし。ラストも悲しくもあり切なくもあり…ツッコミどころは多いけど楽しめました。

この作品の評価・・・・71点
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複製された男

2014年07月21日 23時35分29秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:カナダ/スペイン
日本公開:2014年7月18日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ジェイク・ギレンホール,メラニー・ロラン,サラ・ガドン,イザベラ・ロッセリーニ
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何も刺激のない日々に空虚なものを感じている、大学で歴史を教えているアダム・ベル。ある日、何げなく映画のDVDを観ていた彼は、劇中に出てくる俳優が自分自身とうり二つであることに驚く。彼がアンソニー・クレアという名だと知ったアダムは、さまざまな手を尽くして彼との面会を果たす。顔の作りのみならず、ひげの生やし方や胸にある傷痕までもが同じであることに戦慄する。
ノーベル文学賞作家でポルトガル出身のジョゼ・サラマーゴの小説を実写化したミステリー。至って普通の日々を送ってきた教師が、ある映画に自分と酷似した男が出ているのを見つけたことから思わぬ運命をたどっていく。メガホンを取るのは、『灼熱の魂』『プリズナーズ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ。キャストには『ブロークバック・マウンテン』などのジェイク・ギレンホール、『マイ・ファミリー/遠い絆』などのメラニー・ロランら実力派が集う。全編を貫く不穏なムード、幻惑的な物語、緻密な映像が混然一体となった世界観に引きずり込まれる。

「プリズナーズ」を観てからドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の他の作品も気になっていました。世の中には自分と同じ顔の人間が3人いるそうです。淡々とした日々を過ごしている大学教授のアダム。ある日、DVDの中で出てきた俳優が自分とそっくりな顔をしていることを見つけ、会いにいくのだが…。素直に面白い!とも言えないし、観終わった後でスッキリした!とも言えない。しかし何故か物語に引き込まれてしまう。物語の中盤で彼らが同一人物であり2つの人格を持っていることが推測できる。身重の妻がいながら、愛人との関係を続けている俳優のアンソニーが主人格であろう。彼は今の生活を打破したいと思い、愛人との別れを決める。愛人であるメアリー、そして大学教授のアダムは架空の人物だと思う。俳優と言う夢を追いかけながらも、現実を受け入れて愛人と別れ、妻の元へと戻ろうとする男の心理的な葛藤を描いた物語と考えれば、自分としてはスッキリする。ラストにアダムと妻が愛し合うシーンで、一応は全てが丸く収まったかのように想える。しかし妻が蜘蛛に化ける衝撃的なシーンの意味は何だ??蜘蛛は一体何を意味していたのか?人によって様々な解釈ができる作品であろう…。全ての答えが出るわけではないので、時間つぶしに観るのはおススメしません!サスペンス映画としてはとても面白い作品だと思います。「プリズナーズ」「灼熱の魂」そして「複製された男」…ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の次回作が楽しみ♪♪
「サード・パーソン」といい、最近は観終わった後で悩まされる作品が多いです(笑)

この作品の評価・・・・72点
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思い出のマーニー

2014年07月20日 02時06分35秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年7月19日
監督:米林宏昌
声の出演:高月彩良,有村架純,松嶋菜々子,寺島進,根岸季衣,森山良子,吉行和子,黒木瞳
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心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。
『借りぐらしのアリエッティ』などの米林宏昌が監督を務め、ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を映画化したファンタジーアニメ。北海道を舞台に、苦悩を抱えて生きる12歳の少女杏奈と彼女同様深い悲しみを心に宿すミステリアスな少女マーニーとの出会いを描写する。『ジョーカーゲーム』などの高月彩良と『リトル・マエストラ』などの有村架純が声優を担当。主人公たちの目線で捉えた物語に心打たれる。


宮崎駿監督が引退して、新しい時代を迎えたスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」。ここ数年のジブリだと「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」などがありますが、本作は「借りぐらしのアリエッティ」の米林宏昌が監督を務めました。
ハッキリ言えます。ここ数年のジブリ作品の中では間違いなくナンバー1だと思います!ジブリらしさで言えば個人的には2001年の「千と千尋の神隠し」以来の完成度かもしれない。杏奈とマーニー、2人の少女の出会いと別れ…。普通の友情モノの作品かと思いきや、“家族”“友情”“絆”“裏切り”“孤独”様々なテーマが盛り込まれていて、それが心地よいほどに物語に溶け込んでいる。杏奈の現代っ子らしい感情や、マーニーの優しい気持ち、そして周囲の人々の温かさはジブリらしさを感じられます。人に裏切れられて孤独の中で生きて、愛を知らない杏奈の気持ちに共感する人は多いと思います。どんな形であろうとも、どんなに時が経とうとも、杏奈へ愛が伝わって本当に良かった!いつか必ず幸せが訪れる…マーニーの正体を最後に知ってウルッときてしまった。ラスト10分の感動は本当に素晴らしい。繊細な少女の気持ちと成長をこれほど見事に表現した米林監督の次回作も期待しています!
映画の舞台が北海道の湿地帯ですが、海辺の青と湿地の緑の調和がとても美しかったです。ジブリの美しい世界に行ってみたい!

この作品の評価・・・・80点
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ビフォア・ミッドナイト

2014年07月19日 16時20分35秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年1月18日
監督:リチャード・リンクレイター
出演:イーサン・ホーク,ジュリー・デルピー,シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック
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パリ在住の小説家ジェシーと環境運動家のセリーヌは、双子の娘を伴いギリシャでバカンスを過ごすことにする。同時にシカゴでジェシーの前妻と暮らす息子ハンクも呼び寄せる。彼らは共に海辺の町で夏休みを過ごした後、ジェシーはハンクを空港まで見送るが…。
イーサン・ホークとジュリー・デルピー主演の『恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』に続くラブロマンスのその後を描く第3弾。風光明媚(めいび)なギリシャの海辺の街を舞台に、熱烈な恋に落ちて人生を共にするようになった男女のその後の現実を、小気味いい会話を通して映し出す。前2作同様リチャード・リンクレイターが監督を務め、再び主演の二人と強力タッグを組む。恋人から家族になった主人公たちの本音満載の内容が、観る者の共感を呼ぶ。

『恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』と続く、その後を描いた第3弾。すいません、『恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』を観たことがありません。続編だということを後から知りました…。この作品のみ観た感想を書きます。

若い人向けというよりは大人向けの映画です。小説家のジェシーと、その妻セリーヌ。2人の会話シーンが最後までずっと続いていきます。中盤の、数組の夫婦やカップルが恋愛やセックスに関して赤裸々トークを繰り広げるところは男女の本音が見れて面白かったです。夫婦がくっ付いたり別れたりする展開が繰り返されるので多少の退屈はありました。特に凄いことが起きるわけでもなく淡々と進んでいく。ロマンチックな展開を期待していた自分としては物足りなさがあります。夢や理想を追い求めても、待ち受けているのは現実の世界。共に同じ時間を過ごした夫婦でも時にはすれ違う事はあるが、それでも最後にたどり着くのは同じ場所なのか…。未婚の自分にはまだまだ先の出来事のように感じますが、こんな夫婦になりたいものです。30代、40代になってもう一度観た時に、また別の視点で観れそうです。

この作品の評価・・・・65点
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パッション

2014年07月18日 01時21分06秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:フランス/ドイツ
日本公開:2013年10月4日
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:レイチェル・マクアダムス,ノオミ・ラパス,カロリーネ・ヘルフルト
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自らの地位を広告会社の重役まで押し上げた、野心的な女性クリスティーン。アシスタントのイザベルは、そんなクリスティーンを羨望のまなざしで見つめていた。しかし、狡猾なクリスティーンにアイデアを横取りされ、恋人にも裏切られてしまったイザベルは、クリスティーンへの殺意を抱くようになり…。
キャリアや異性をめぐる女と女のいさかいを、『リダクテッド 真実の価値』などのブライアン・デ・パルマがエロチックに描くサスペンススリラー。フランスのアラン・コルノー監督作品を、『きみに読む物語』などのレイチェル・マクアダムスと『ミレニアム』シリーズなどのノオミ・ラパスを迎えてリメイク。狡猾な上司をレイチェルが、彼女に手柄を取られ、リベンジを誓うアシスタントをノオミが演じる。デ・パルマ監督の大胆で個性的な演出で描かれる、女同士の危険なバトルから目が離せない。

女性の恐ろしさを堪能するには丁度いい作品かと思います。レイチェル・マクアダムスとノオミ・ラパスの演技合戦は見もの!レイチェル・マクアダムスの悪女っぷりは凄いけど、ノオミ・ラパスが後半で一気に追い上げてくる感じがまた恐ろしい…。3人の女性が登場しますが、3人とも悪女っていうのが面白い!画面を分割した手法もなかなか面白い♪サスペンス映画としてはもう一つ何か捻りが欲しかったところだが、独特の空気感を漂わせた作品と言える。ヒッチコック風の演出は好きです!

この作品の評価・・・・71点
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利休にたずねよ

2014年07月14日 13時46分06秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年12月7日
監督:田中光敏
出演:市川海老蔵,中谷美紀,成海璃子,福士誠治,市川團十郎,柄本明,伊武雅刀
official site

3,000もの兵に取り囲まれ、雨嵐の雷鳴が辺り一帯に響き渡る中、豊臣秀吉の命によって切腹しようとする茶人・千利休の姿があった。ついに覚悟を決めて刃を腹に突き立てようとする彼に、利休夫人の宗恩は「自分以外の思い人がいたのではないか?」という、かねてから夫に抱いていた疑念をぶつける。その言葉を受けた利休は、10代から今日に至るまでの波瀾万丈な道のりを思い出していく。
直木賞に輝いた山本兼一の小説を実写化した歴史ドラマ。戦国時代から安土桃山時代に実在した茶人・千利休の若い頃の恋、それを経て培った美への情熱と執着を壮大に映し出す。『一命』の市川海老蔵が千利休にふんし、10代から70代間際までの変遷を見事に体現。さらに、利休の妻・宗恩に中谷美紀、豊臣秀吉に大森南朋、織田信長に伊勢谷友介と、実力派が集結。三井寺、大徳寺、神護寺、彦根城など、国宝級の建造物で行われたロケ映像も見ものだ。

茶人・千利休の生き様を描いた本作。常に美しいものを求め続けた利休のプロ意識を感じました。しかし具体的に利休の凄さは分からなかった。伝統的な日本文化、美しい日本の風景に日本らしい映画だと途中までは思いましたが、途中から拉致された朝鮮人と利休の恋が入ってきて、モヤモヤ感が出てきました。映画の中では朝鮮人が良く描かれていて、日本人は馬鹿な奴のように描かれています。お茶って中国から伝えられたはずなのに、韓国が起源なのだろうか…?…??昔から日本人が朝鮮人を拉致していたような設定。 監督は日本史を完全に無視してこの作品を作ったとしか思えません。秀吉を、日本文化を、そして千利休を馬鹿にしている。韓国を推しまくってり韓国ドラマでした。

この作品の評価・・・・43点
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マレフィセント

2014年07月13日 10時19分15秒 | 映画評論マ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年7月5日
監督:ロバート・ストロンバーグ
出演:アンジェリーナ・ジョリー,エル・ファニング,サム・ライリー
official site

とある王国のプリンセス、オーロラ姫の誕生祝賀パーティー。幸せな雰囲気があふれるその会場に、招かれざる邪悪な妖精マレフィセントが出現する。オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけたマレフィセント。それは、なぜなのか。答えは、謎に包まれたマレフィセントの過去にあった。
ディズニーアニメ『眠れる森の美女』ではオーロラ姫に呪いをかけた悪役だった、邪悪な妖精マレフィセントを主人公とするダークファンタジー。マレフィセントをアンジェリーナ・ジョリーが演じ、彼女の封印された過去とオーロラ姫を永遠の眠りにつかせる呪いをかけた理由が明かされる。監督は、『アバター』などのプロダクションデザインを手掛けたロバート・ストロンバーグ。エル・ファニングやアンジーの娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットが共演。おとぎの国のごとく幻想的で美しく、一方でダークな映像世界に期待できる。

「アナと雪の女王」が歴史的大ヒット中のディズニーの最新作。アニメ「眠れる森の美女」を観たことがありませんが、王子様のキスで目を覚ますくらいの知識はありました。今回は姫に邪悪な魔法をかけた妖精マレフィセントを主人公にしたダークファンタジー。一応はディズニー映画ですけど、これは大人向けの映画だと思いました。怖いシーンもあれば、衝撃的なシーンもある。しかし、物語の流れがとても上手くて最後まで飽きることはありませんでした。善と悪がハッキリしていたと思いきや、正義と悪が中盤で逆転する展開は面白いです♪マレフィセントを演じた主演のアンジェリーナ・ジョリーの演技は素晴らしい♪恐ろしい魔女の絶妙な心境の変化を見事に演じきっていました。一人の男性を愛し、信じ、そして裏切られ、復讐の道へと突き進んでいく過程が切なくもあり恐ろしくもあり。妖精の国の映像美も見どころの一つ。可愛いくて憎めない妖精たちがたくさん出てくるのも楽しめます。王子様のキスで目覚めるという単純な結末ではなく、予想外のハッピーエンドが待ち受けているのもディズニーらしくて良いです。97分の上映時間内でここまで綺麗にまとめ上げたのは凄い!

この作品の評価・・・・77点
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オーバードライヴ

2014年07月12日 13時05分48秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月30日
監督:リック・ローマン・ウォー
出演:ドウェイン・ジョンソン,スーザン・サランドン,ジョン・バーンサル,バリー・ペッパー
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何も知らずに友人から麻薬を手渡されたばかりに、逮捕されてしまった18歳の少年。その父親ジョンは、無実の罪を着せられている息子を少しでも早く刑務所から出所できるようにと検事に掛け合う。そんな彼に検事は、捜査に貢献することで刑期が軽減されるシステムがあることを告げる。ほかに手立てはないと感じたジョンは、息子の減刑と彼が巻き込まれた事件の真相をつかむためにも麻薬組織に潜入することに。やがて、組織の中枢へと近づき、大物密売人と対峙するジョンだが…。
実際にあった潜入捜査を題材にしたサスペンス。濡れ衣によって投獄された息子の解放と引き換えに、麻薬組織への潜入捜査をする男の姿を息詰まるタッチで活写する。『G.I.ジョー バック2リベンジ』などのドウェイン・ジョンソンが主人公にふんし、等身大の父親像を巧みに体現。『デッドマン・ウォーキング』などのスーザン・サランドン、『ローン・レンジャー』などのバリー・ペッパーら、実力派が脇を固めている。壮絶なカースタントやガンファイトはもとより、家族の絆を見つめたドラマ部分にも注目。

友人から預かった麻薬のせいで逮捕された息子。その息子の刑を軽くするために麻薬組織に潜入する父親の物語。ドウェイン・ジョンソンってアクションのイメージがあるけど、この映画はどちらかと言えばサスペンス要素が強い。なんと実話を基に作られているのが驚き!まぁどこまでが実話なのか分かりませんが…。いくら息子のためと言ってもこんな危険なミッションをしなきゃいけないのか…父親って尊敬します(笑)やっぱりドウェイン・ジョンソンはアクション俳優のイメージが強いので、もう少しアクション要素があればもっと楽しめたかなと思います。展開も予想通りでしたし…。

この作品の評価・・・・68点
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GODZILLA ゴジラ

2014年07月11日 12時50分49秒 | 映画評論カ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年7月25日
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン,渡辺謙,エリザベス・オルセン
official site

1999年、日本。原子力発電所で働くジョーは、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラを亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォードは、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。
怪獣映画の傑作として映画史に名を残す『ゴジラ』を、ハリウッドが再リメイクした超大作。突如として出現した怪獣ゴジラが引き起こすパニックと、ゴジラの討伐に挑む人類の姿を壮大なスケールで活写する。メガホンを取るのは、『モンスターズ/地球外生命体』のギャレス・エドワーズ。キャストには『キック・アス』シリーズなどのアーロン・テイラー=ジョンソン、『ラスト サムライ』などの渡辺謙ら実力派が結集。ゴジラの暴れぶりもさることながら、凶悪度の増したデザインに息をのむ。

久しぶりのジャパンプレミアに参加。ギャレス・エドワーズ監督、渡辺謙、その他にもゴジラ1作目で主役を演じた宝田明、武田鉄矢、サッカーの澤穂希、レスリング吉田沙保里、元フィギュアスケートの安藤美姫、モデルの蛯原友里、押切もえ等が来ていました。
子供の頃「ゴジラ」が大好きで、レンタルビデオ屋に親と行っては毎回ゴジラシリーズを借りていました。ハリウッド版は今回で2作目。前作ローランド・エメリッヒ監督『ゴジラ』はゴジラではなく、気持ち悪いトカゲ映画に仕上がってしまっていた。あれから16年…本作の監督は『モンスターズ/地球外生命体』のギャレス・エドワーズ。いきなり超大作の監督を任されたのだからプレッシャーはだいぶあったろう。

で。感想は…たしかにローランド・エメリッヒ監督版のゴジラよりは、今回の方がゴジラらしさが出ていたと思う。ちょっとポッチャリのゴジラでしたが(笑)しかし、なんだろう…ゴジラが脇役にしか思えまんせんでした。主軸を人間ドラマに置いているのだろうけど、それにしてもゴジラの登場シーンが少なすぎる印象でした。「おっ!ついにゴジラが暴れるぞ」って思ったら急にカメラが切り替わって人間を映す。劇中にメインで登場するのはムートーという虫みたいな怪獣。ムートーが暴れまくるせいでゴジラの出番は僅かです。ゴジラが登場してすぐに“ゴジラ=良い奴”と観客に知らせてしまったのも減点。ムートーと共に攻撃されて、最後に「もしかしてゴジラは我々の味方なのか!?」と思わせる演出をした方が数倍良くなった。まぁゴジラの暴れっぷりで言えばローランド・エメリッヒ監督版の方がまだ良かった。なぜ今回はゴジラを見せてくれないのだ??その人間ドラマですら薄っぺらい。日本で起きていることなのに日本人がほぼ出てこないのは違和感ありすぎた。唯一の日本人として登場する芹沢博士役の渡辺謙は、あーだこーだ言ってるくせに結局は何もしない役でした。必要だったか?主人公のフォード家族の再会話も感動すらしない。

そして何より許せないのが原発事故、大地震、津波のシーンがあること。この映画の脚本を書いたのは2010年から2012年らしい。アメリカ人からしたら「今の日本を描くなら“原発”“地震”“津波”だね」と思って取り入れたとしたら腹が立つ。そして全てが軽々しく描いているのがまた許せない。“広島の原爆”も無理に付け足したような感じもする。
ドキドキ感も無く、観終わってから「あれっ?今日観た映画は“ゴジラ”だったのか?」と疑問が残る作品でした。登場する怪物がゴジラである必要がない。今なぜ“ゴジラ”でなければならないのか、その理由が伝わってきませんでした。

この作品の評価・・・・60点
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キック・アス/ジャスティス・フォーエバー

2014年07月09日 11時58分47秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:イギリス
日本公開:2014年2月22日
監督:ジェフ・ワドロウ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン,クロエ・グレース・モレッツ
official site

キック・アスことデイヴと、ヒット・ガールのミンディは普通の日々を送っていた。ところがそんなある日、デイヴは元ギャングで運動家のスターズ・アンド・ストライプス大佐とスーパーヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成。そこへ、レッド・ミストが父親を殺害された恨みを晴らそうと、刺客と共に乗り込んできて…。
美少女暗殺者を演じたクロエ・グレース・モレッツが注目を浴びた前作の続編として、キック・アス、ヒット・ガールらがヒーロー軍団を結成し悪党と戦うアクション。前作でマフィアの父親を殺されたレッド・ミストが悪党マザー・ファッカーを名乗り、キック・アスやヒット・ガールのもとへ次々と刺客を送り込む。前作の監督マシュー・ヴォーンは製作に回り、新鋭のジェフ・ワドロウが監督。アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエのほか、ジム・キャリーがヒーロー軍団のリーダーとして登場する。より過激になったバイオレンスシーンの数々に注目。

前作の「キック・アス(69点)」から3年。待望の続編です。ヒット・ガール役のクロエもずいぶん大人っぽくなったなぁ。前作のヒットのおかげで予算も増えたのだろう。アクションシーンも増えてドンパチも多いです。そして相変わらずのグロさが本作でも健在。血がどんどん出てくる。デイヴとミンディのやり取りが面白いし、敵側のちょっとマヌケなキャラクターも面白かったです。スターズ・アンド・ストライプス大佐がジム・キャリーだとは最後まで気付かなかったです。コスプレをすることで本当の自分を出せる“ジャスティス・フォーエバー”軍団はカッコ良かった!!弱いけれど強い意志を持ったヒーローたちの戦いは観ていて共感できます。
飽きずに観ることは出来ましたが、デイヴの父親を死に追いやった友人のトッドは何のお咎めもなく、みんなと仲直りしているのが引っかかりました。そして、前作よりも無駄で安っぽい殺しが多かった気もする。前作はコメディだったから許されていたことも、今回はシリアスな面を出してきたから違和感あったのかもしれない。個人的には前作より好きですが、もーちょい何か足りない…

この作品の評価・・・・72点
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カノジョは嘘を愛しすぎてる

2014年07月08日 15時46分10秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年12月14日
監督:小泉徳宏
出演:佐藤健,三浦翔平,窪田正孝,水田航生,浅香航大,大原櫻子,相武紗季,反町隆史
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人気バンドCRUDE PLAYのメンバーだったものの、デビューする前に抜けた小笠原秋。サウンドクリエイターとしてバンドに楽曲を作ってきたが、ビジネス優先な音楽業界にうんざりしていた。そんなある日、CRUDE PLAYのファンだという女子高生・小枝理子と出会い、彼女に正体を明かさず恋人同士になる。理子との日々に安らぎを覚える秋だったが、類いまれな歌声を持つ彼女を音楽プロデューサーの高樹がスカウトしたことで…。
ベストセラーになった青木琴美のコミックを実写化したラブストーリー。音楽業界を冷めた目で見つめるサウンドクリエイターと、シンガーとしての人並み外れた才能を秘めた少女の恋の行方を描く。『るろうに剣心』などの佐藤健が主演を務め、およそ5,000人もの候補から選出された大原櫻子がヒロインを熱演する。メガホンを取るのは、『FLOWERS フラワーズ』などの小泉徳宏。ロマンチックな物語はもとより、パワフルで臨場感に満ちたライブや歌唱シーンにも魅了されてしまう。

少女漫画が原作なので男の自分には抵抗があるかと思いましたが、甘ったるいベタベタな恋愛映画というよりは爽やかな純愛映画で意外と良かったです。とにかくこの映画の良さは音楽。映画全体に広がるメロディ、そしてオーディションで5000人の中から選ばれた大原櫻子の歌声に魅了されました。ただ可愛いだけの新人を使う映画が多いけど、しっかりと歌える女の子を主役に抜擢したのは素晴らしい♪もちろん佐藤健の自然な演技も良い!この才能は凄いと思う!CRUDE PLAYのライブシーン、そして理子のソロライブシーン…飽きることない良質な音楽が耳に残ります。そして秋と理子の“嘘”から始まる恋模様がまた切なくて素敵。天才サウンドクリエーターの秋、純粋な天性の歌声を持つ女子高校生の理子が、音楽を通じて惹かれ合うストーリーが観ていて心地よい。登場人物それぞれの気持ちがしっかりと描かれています。サントラ借りにいこーっと♪

この作品の評価・・・・79点
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ソウルガールズ

2014年07月06日 17時38分35秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:オーストラリア
日本公開:2014年1月11日
監督:ウェイン・ブレア
出演:クリス・オダウド,デボラ・メイルマン,ジェシカ・マーボイ,シャリ・セベンズ
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1968年のオーストラリア。アボリジニの居住区で生活しているゲイル、ジュリー、シンシアは、小さな頃から歌うことが大好きな3姉妹。いとこのケイと一緒にカントリーミュージックを歌いながらシンガーとして成功をつかもうと奮闘していたが、コンテストに出場しても先住民族に対する偏見や差別から落選させられてばかり。意気消沈する四人だが、ミュージシャンを自称する男デイヴと出会い、彼からソウルミュージックのレッスンを受ける。
オーストラリアの先住民族であるアボリジニ初の女性ボーカルグループ、サファイアズをめぐる実録ドラマ。1960年代末のオーストラリアで、人種差別などの壁を乗り越えながら音楽シーンで活躍していく3姉妹といとこの姿を追い掛ける。監督はテレビシリーズなどを手掛けてきた新鋭、ウェイン・ブレア。オーストラリアの人気歌手ジェシカ・マーボイや、『裸足の1500マイル』などのデボラ・メイルマンらが、ヒロインたちを快演する。夢を持つことの素晴らしさを描いた物語はもとより、魂の込もった歌唱シーンも必見。

差別や貧困を乗り越えて、それでも夢に向かって突き進む女性たちのドラマ。アボリジニ初の女性ボーカルグループとして活躍した“サファイアズ”の実話をもとに作られています。オーストラリアの先住民族であるアボリジニの事はなんとなく理解はしていたものの、1960年代のオーストラリアではこれほどまでに差別や暴力が日常的に行われていたことに驚きました。貧しいながらも大好きな歌だけは決して諦めずに歌い続けた彼女たちの姿に感動しました。とにかく彼女たちの歌声が素晴らしい!特にベトナム戦争で苦しむ兵士たちの前で歌うシーンは印象的でした。困難を乗り越えることは容易いことではないけれどそれを越えた先には最高の結果が待っている。歌を通して“自由”という素晴らしさと、戦争や貧困の悲しみを感じました。「ドリームガールズ」のような派手さは無いけれど、心に沁みる素敵な作品でした♪日本でも最近、ヤジ問題があったけど、差別が世界から無くなりますように…

この作品の評価・・・・76点
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バイロケーション

2014年07月05日 17時02分46秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2014年1月18日
監督:安里麻里
出演:水川あさみ,千賀健永,高田翔,滝藤賢一,浅利陽介,酒井若菜,豊原功補
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結婚後も画家を夢見て、キャンバスに向かう日々を送る高村忍。ある日、スーパーでニセ札使用の容疑を掛けられたことから、見た目はうり二つだが全然違う別人格の“バイロケーション”(通称バイロケ)と呼ばれるもう一人の自分が存在することを知る。さらに、バイロケはオリジナルよりも攻撃的で…。
自分の近くに出没するもう一人の自分“バイロケーション”に命を狙われるヒロインを、テレビドラマ「シェアハウスの恋人」などの水川あさみが一人二役で演じるホラー。画家になるため奮闘する若い主婦がもう一人の自分に遭遇し、オリジナルよりも凶暴なバイロケーションの存在により命の危険にさらされる姿を描く。原作は、法条遥による第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作品。監督を、『リアル鬼ごっこ』シリーズなどホラー映画を数多く手掛けてきた安里麻里が務める。正反対のキャラクターを演じ分ける水川の演技に注目。

自分に外見がそっくりな別人格の人間“バイロケーション”との死闘を描いたサスペンスホラー。本物と区別がつかないほど似ているバイロケーション。もし自分のバイロケがいたら…仕事してもらって、本物の自分は家でグータラ生活を送りそう…。しかしバイロケは本物よりも凶暴という難点がある。んーやっぱり自分は自分1人でいいかな。
ネタとしては面白いのだけど、途中から本物かバイロケかどっちなのか分からなくなってしまった事も何度か。飯塚が何をしたかったのかも理解できなかったし、加賀美の存在も必要ないような。怖さも弱い。そして水川あさみが主演というのはちょっと弱い。この映画で唯一良かったのは刑事役の滝藤賢一の演技かな。ラストは切なく怖くハッピーエンドのような感じ。“裏”バージョンもあるらしいが、観るほどじゃない。というか“裏”がほぼ同じ内容らしい。宣伝文句の「シックス・センス」を超える衝撃的な結末!!というのは詐欺です。

この作品の評価・・・・59点
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