股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ブラック・スキャンダル

2016年02月29日 21時09分30秒 | 映画評論ハ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年1月30日
監督:スコット・クーパー
出演:ジョニー・デップ,ジョエル・エドガートン,ベネディクト・カンバーバッチ
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1970年代、サウスボストン。アイリッシュ・マフィアのボスとして同地一帯を牛耳るジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーに、FBI捜査官のジョン・コナリーが接触を図ってくる。彼はFBIと手を組んでイタリア系マフィアを駆逐しようとホワイティに持ち掛け、密約を交わすことに成功。両者の連携によってイタリア系マフィアの勢力は弱まるが、その一方でホワイティは絶大な権力を持つようになる。
ジョニー・デップが主演を務めた実録クライムドラマ。実在するアイリッシュ・マフィアのボス、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーが裏社会でのし上がっていく姿を追う。メガホンを取るのは、『ファーナス/訣別の朝』などのスコット・クーパー。『エクソダス:神と王』などのジョエル・エドガートン、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチらが共演する。さまざまな思惑が渦を巻く人間模様に加え、圧倒的存在感を放ちながらホワイティを演じるジョニーにも目を奪われる。

実在したマフィアのボスをジョニー・デップが演じたクライムドラマ。ジョニー・デップと言えば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「アリス・イン・ワンダーランド」など誰からも愛されるようなキャラクターを演じることが多い俳優。しかし今回はジョニー・デップ史上、最も凶悪なキャラクターだと思います。冷酷非道なジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー。彼は全てを自分の思い通りにしようとする。仲間を作り、裏切り者には容赦ない制裁を。バルジャーという人物が如何に凶悪だったかを実感させられます。自分の子供、そして母親の死から、さらに悪へと落ちていく姿は恐ろしかったです。しかし展開としては盛り上がりに欠ける。バルジャーの極悪っぷりを2時間見せられただけで、盛り上がりも無く終わってしまった。ジョニー・デップや、他の俳優たちの怪演っぷりを見れたことで後悔は無いけれど、映画としては退屈かもしれません。マフィア・FBI・政治家という3つの視点から、もっとドロドロした展開を期待していたのに…。実話だから仕方ないかもしれない。マフィアと手を組んでしまったせいで破滅してしまったFBI捜査官は自業自得だけど、なんだか可哀そうな気もする。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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レッドカーペット

2016年02月20日 13時12分56秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2014年
製作国:韓国
日本公開:2015年8月15日
監督:パク・ボムス
出演:ユン・ゲサン,チャンソン,コ・ジュニ,オ・ジョンセ,チョ・ダルファン
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あることがきっかけでルームシェアをすることになったアダルト映画の監督ジョンウと元人気子役のウンス。ジョンウがアダルト作品を手掛けているとは知らないウンスは、ジョンウの脚本を読んで感銘を受け、女優としての再起を決意する。それから1年後、ジョンウは周囲からのバックアップを受けながら自主映画の制作を開始、ウンスも事務所に黙ってヒロイン役で参加する。しかし、そんな彼女の出演がマスコミに報道されてスキャンダルに発展してしまう。
アダルト映画界を舞台にした、韓国発のロマンチックコメディー。商業映画デビューを目標にしているアダルト映画の監督と、彼の自主映画でヒロインを演じた人気女優が巻き起こす騒動と恋の行方を追い掛ける。『プンサンケ』などのユン・ゲサン、『結婚前夜 ~マリッジブルー~』などのコ・ジュニらが出演。アダルト映画界の内幕もさることながら、本作で映画デビューを飾る2PMのチャンソンの好演も見どころ。

アダルト業界を舞台にした恋愛コメディー。何をしても“ポルノ監督”と言われる主人公が、自分の夢を追いかけるお話。そして、偶然に知り合った元子役の女性と恋に落ちる。仲間と支え合いながら夢を叶える姿はとても良かったです。ちょっとエッチなシーンもあったり、ご都合主義なシーンもあったりしますが韓国映画の王道を行った感じです。境遇の違う2人が出会い、一度はすれ違いながらも互いを想い続ける展開は、観やすくて素敵でした。恋愛映画というよりは、仲間や家族の繋がりを描いた作品かな。とにかく王道の作品です。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ピース オブ ケイク

2016年02月19日 16時24分29秒 | 映画評論ハ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年9月5日
監督:田口トモロヲ
出演:多部未華子,綾野剛,松坂桃李,木村文乃,光宗薫,柄本佑,菅田将暉,中村倫也,安藤玉恵
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一人きりよりはいいという安易な理由で男性と付き合ってきた梅宮志乃は、アルバイト仲間との浮気が発覚しDV体質の恋人からフラれ、バイト先から去ることに。状況を変えるべく引っ越した先で出会った隣に住む人は、新しい職場の店長・菅原京志郎だった。京志郎に強く惹かれる志乃だったが、彼には一緒に住んでいる恋人がいて…。
映像化もされた「恋文日和」「平凡ポンチ」などで知られ、女性たちの熱い支持を集めるジョージ朝倉の人気漫画を実写映画化。個性派俳優としても活躍する田口トモロヲがメガホンを取り、脚本は『色即ぜねれいしょん』でも田口監督とタッグを組んだ向井康介が手掛ける。恋愛に依存し流されるままに男性と付き合ってしまうダメ女の主人公に、『君に届け』などの多部未華子。彼女と恋人との間で揺れ動く年上の男性を、『シャニダールの花』『そこのみにて光輝く』などの綾野剛が演じる。

恋愛に依存してしまうダメ女を描いた本作。俳優としても活躍する田口トモロヲが監督。エロい多部ちゃんを観るのは初めて(笑)でも可愛いから許そう。周囲の事を考えずに自分の想いのままに行動してしまう主人公の志乃には、観ていて子供っぽさを感じてしまいました。しかし若いころの恋愛なんてこんなもんなのかも。志乃と京志郎の自然な雰囲気や会話が良かったです。京志郎も志乃もいい歳して行動が幼い…。いやでも、志乃は犯罪ギリギリのこともやってたな…。大人向けの若者映画って感じでしょうか。多部未華子も綾野剛も、オネエ役の松坂桃李も良い味出てました♪終わり方は一応ハッピーエンドではあるけれど、内容が軽めなだけに感動はしませんでした。まぁ、こんな恋愛もありかなと思いながら観るのがいいでしょう。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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人生スイッチ

2016年02月18日 12時13分38秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:アルゼンチン/スペイン
日本公開:2015年7月25日
監督:ダミアン・ジフロン
出演:リカルド・ダリン,リタ・コルテセ,ダリオ・グランディネッティ
official site

飛行機の乗客たちは、不思議なことに全員に共通点があり……(『おかえし』)。偶然にも自分が働く店を訪れた親の敵に遭遇した女性に、調理担当が料理に毒を入れることを提案する。さすがに毒はと戸惑うが……(『おもてなし』)。ドライバーは走る車もほとんどない道路で、追い越しを邪魔するボロ車を抜き去るが……(『エンスト』)。
『トーク・トゥ・ハー』などのスペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが製作を担当し、ひょんなことから窮地に立たされる男女6人の姿を描くコメディー。あることがきっかけで不運に見舞われる、ごく平凡な人々の姿をブラックユーモアを交えて活写する。『瞳の奥の秘密』などのリカルド・ダリンらが出演。まるで悪い冗談のように続く災難と、衝撃のラストに思わずうなる。

6つのストーリーがオムニバス形式で構成されたアルゼンチン版ブラックジョーク映画。人生は急にスイッチが入ったり切れたりする。人間の傲慢さ、貧弱さ、欲深さなどなど、描かれていて飽きずに楽しめました。ハッピーエンドもバッドエンドもあるけれど、それぞれシュールな内容で面白い♪
【第1話】飛行機に搭乗した乗客たち。一見すると無関係かと思われていた人々だが、ある共通点があった…。
【第2話】深夜のレストランに来た横暴な男性客。ウエイトレスはその男が過去に自分の親を自殺に追い込んだ男だと気付く…。
【第3話】山道で男性が車を走らせていると、前方にノロノロ運転の車が。罵倒しながら追い越すと、その車が追い付いてきて…。
【第4話】路駐していた車がレッカーされる。納得がいかない男はレッカー代と罰金の支払いを拒否するのだが…。
【第5話】金持ちの息子はひき逃げで妊婦を死なせてしまう。父親は身代わりを探して弁護士たちと交渉を始めるのだが…。
【第6話】結婚式の披露宴の最中に、花嫁は参列者の中に新郎の浮気相手を発見してしまうのだが…。
どれもインパクト大の物語です。面白いので1つ1つの話をもっと観ていたかった!痛快な映画でした!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ピクセル

2016年02月17日 14時10分34秒 | 映画評論ハ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年9月12日
監督:クリス・コロンバス
出演:アダム・サンドラー,ケヴィン・ジェームズ,ミシェル・モナハン,ピーター・ディンクレイジ
offcial site

地球や人類の文化ついての情報を電波に乗せて、宇宙人との交流を図ろうとしていたプロジェクト。それを宇宙人が受信したものの、彼らは人類からの宣戦布告だと勘違いしてしまう。「パックマン」「ギャラガ」「ディグダグ」「ドンキーコング」「スペースインベーダー」と、送られた情報からテレビゲームについて知った宇宙人たちはそれらに出てくるキャラクターに姿を変えて地球を侵攻し始める。巨大なキャラクターが次々と現れ、都市をブロック化していく事態に世界はパニックに陥り……。
パックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーなど、日本の名作ゲームのキャラクターたちをフィーチャーしたアドベンチャー。ゲームキャラクターにふんして地球侵略を開始したエイリアンと人類の攻防を活写する。メガホンを取るのは、『ハリー・ポッター』シリーズなどのクリス・コロンバス。『ジャックとジル』などのアダム・サンドラー、『ブラインド・フィアー』などのミシェル・モナハンらが出演する。奇想天外なストーリーもちろん、メーカーの垣根を越えてキャラクターたちが共演するビジュアルにも圧倒される。

パックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーなどなど、ゲームの世界のキャラクターたちが地球侵略を開始する。エイリアンと人類との攻防戦を描いた作品。懐かしいキャラクターもマニアックなキャラクターも登場して楽しいけど、内容としてはB級感が否めない。笑いが子供向けです。そして下品な大人たちの言動。吹き替えで観たせいか、柳沢慎吾の声が下手過ぎて違和感ありすぎて気になりました。地球が侵略されているというのに、皆さん危機感無さすぎですね…。ゲームの中のヒロインとキスをしてハッピーエンドという、よく分からないオチも謎です。エイリアンのボスがドンキーコングっていうのも弱いし何かしっくりこない。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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スティーブ・ジョブズ

2016年02月14日 11時46分52秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年2月12日
監督:ダニー・ボイル
出演:マイケル・ファスベンダー,ケイト・ウィンスレット,セス・ローゲン,ジェフ・ダニエルズ
official site

1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、スティーブ・ジョブズは部下のアンディともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担当者のジョアンナは諦めるよう説得するが…。
『スラムドッグ$ミリオネア』などの鬼才ダニー・ボイル監督がメガホンを取り、故スティーブ・ジョブズの半生に迫る伝記ドラマ。ウォルター・アイザックソンのベストセラー評伝を基に、希代の天才の知られざる素顔を丁寧に描写する。『それでも夜は明ける』などのマイケル・ファスベンダーがジョブズを熱演し、『愛を読むひと』などのオスカー女優ケイト・ウィンスレットらが共演。世界を大きく変えた製品を次々と世に送り出してきた逸材の姿に胸が熱くなる。

2013年公開のアシュトン・カッチャー主演「スティーブ・ジョブズ」に続く、2作目の「スティーブ・ジョブズ」関連作品を鑑賞。本作でスティーブ・ジョブスを演じたのはマイケル・ファスベンダー。アップル社の創業者として、完璧主義者のように見えるスティーブ・ジョブズも、実は私生活では苦労していた。本作では娘と向かい合う父親としての姿にスポットライトを当てています。娘との関係、父親との関係、そして仕事仲間との関係。一見完璧だと思っていた彼のプライベートが垣間見えました。ただフィクションの部分も多いそうです。自分のようなパソコンに詳しくない人が観ると、台詞が多いのと専門的な情報量の多さに混乱するかもしれません。そしてリーダー的な面というよりは、常に周囲と言い争いをしているだけのような印象。それも発表会の直前に毎回言い争い…。天才は自分の考えを突き通してこそ天才になれるのかもしれないが、映画としては展開も無く少々退屈に感じました。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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キャロル

2016年02月13日 01時42分46秒 | 映画評論カ行
製作年:2015年
製作国:イギリス/アメリカ
日本公開:2016年2月11日
監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット,ルーニー・マーラ,カイル・チャンドラー,ジェイク・レイシー
official site

1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズは、娘へのプレゼントを探すキャロルに応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが…。
「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」などで知られる作家パトリシア・ハイスミスの小説を基にしたラブロマンス。同性ながらも強く惹(ひ)かれ合う女性たちに待ち受ける運命を追い掛ける。メガホンを取るのは、『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などのトッド・ヘインズ。『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラが共演。彼女らの熱演はもとより、舞台となる1950年代初頭のニューヨークを再現した美術にも注目。

女性同士ながらも強く惹かれ合う2人の運命を描いた本作。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの美の共演です!アカデミー賞女優のケイト・ブランシェットの妖艶で存在感のある演技に魅了されました。ルーニー・マーラの一見すると気弱で大人しそうに見えるが禁断の恋に落ちていく演技もまた引き付けられました。恋人はいるが愛していないbデパートの販売員をしているテレーズ。そのデパートに子供へのプレゼントを買いに来たキャロルは、夫との生活に耐えられず、娘の親権を巡って協議中。“運命的な出逢い”というのは同性も異性も関係ない。同性愛映画、レズビアン映画に抵抗がある人もいると思いますが、この映画はそういう映画ではありません。2人の人間が運命的な出会いをして、互いに惹かれ合い、そして成長していく正統派のラブストーリーです。女性同士のベッドシーンに美しさを感じました。テレーズの純粋な愛情、そしてキャロルの母性にも似た愛情。恋をすることに罪はないが、同性愛が許されていなかった1950年代。罪とは分かっていながらも気持ちが抑えられないキャロルとテレーズの心情が切なく伝わってきました。自分の気持ちに正直に生きることの難しさ…。ラストシーンのキャロルの表情が非常に印象に残ります。素敵な映画でした♪

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★☆(満点は★10)
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ファンタスティック・フォー

2016年02月10日 18時30分18秒 | 映画評論ハ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年10月9日
監督:ジョシュ・トランク
出演:マイケル・B・ジョーダン,マイルズ・テラー,ジェイミー・ベル,ケイト・マーラ
official site

天才的な才能を持つリード、彼の相棒ベン、科学者の養女スーとその弟ジョニーは、人類の未来を左右する研究に参加。研究の末に完成した物質転送装置で異次元空間プラネット・ゼロへのテレポートに挑むが、想定外の事故に巻き込まれ超人的パワーを宿してしまう。一方、事故により行方不明になっていたビクターは、彼らのパワーを上回る能力を得ていて…。
マーベルコミックスの中でも長きわたり愛されている原作を基に、ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」誕生の瞬間を描くアクション大作。『クロニクル』で長編デビューしたジョシュ・トランク監督と『X-MEN』シリーズの脚本などを務めたサイモン・キンバーグがタッグを組み、事故で特殊能力を得た若者4人の成長や苦悩、地球を守る壮絶な戦いを映し出す。『クロニクル』などのマイケル・B・ジョーダン、『セッション』などのマイルズ・テラー、『リトル・ダンサー』などのジェイミー・ベル、『127時間』などのケイト・マーラらが出演。

何故に「ファンタスティック・フォー」を再び製作したのかが謎ですが、アメリカではコケたようです。宇宙放射線を浴びて超人となった4人組“ファンタスティック・フォー”が、地球のために戦う人気アメリカン・コミックの映画化。映像のクオリティは前作の方が良かったような気がします。アクションも盛り上がらない。メンバーたちの苦悩や友情も盛り上がらない。訓練風景も盛り上がらない。4人が特殊能力を使えるようになるまでが長い。悪者も登場したと思ったら、意外とあっさり死にます。最初から最後まで全く盛り上がりがありませんでした。「セッション」で世界的に有名になったマイルズ・テラーを主演にしたとはいえ、他が知名度が無い俳優を揃えてしまったのも盛り上がりに欠けます。アメリカでもコケたのに続編作る気なのでしょうか?何がファンタスティックなのか最後まで分かりませんでした。

この作品の評価・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ブラック・シー

2016年02月08日 16時02分31秒 | 映画評論ハ行
製作年:2014年
製作国:イギリス/ロシア
日本公開:2015年8月15日
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジュード・ロウ,スクート・マクネイリー,ベン・メンデルソーン,デヴィッド・スレルフォール
official site

海難救助専門家のロビンソンは、11年続けた仕事を失ってしまう。そんな折、金塊を積んだまま黒海に沈没したといわれるナチスドイツの潜水艦のうわさを聞いた彼は、金塊の引き揚げを考える。ロシア人とイギリス人によって構成されたメンバーで挑むが…。
ナチスドイツの潜水艦に眠るといわれる金塊引き揚げに挑む12人の男たちの野望を描く海洋サスペンス。一獲千金を夢見るくせ者ぞろいの男たちが乗り込んだ海底の潜水艦を舞台に、緊迫感あふれるドラマが展開。監督は、『ラストキング・オブ・スコットランド』などのケヴィン・マクドナルド。人気俳優ジュード・ロウをはじめ、『ゴーン・ガール』などのスクート・マクネイリー、『アニマル・キングダム』などのベン・メンデルソーンらが出演する。

海底に沈む金塊を引き上げて一攫千金を夢見る男たちの物語。潜水艦を舞台にした映画ってだいたい似たような設定が多いんだよね。12人もの男が大金を目の前にして「じゃあ均等に分けましょう!」なんて上手くいくわけがない…。錆びれた潜水艦に乗り込み、閉塞空間の中でワケありばかりの男たちがいるわけだから、そりゃあトラブルが起きるでしょうね。イギリス人とロシア人が同じ潜水艦に乗り込んでる時点でそうなるでしょ(笑)しかし深海の中で繰り広げられる金に目が眩んだ人間たちの裏切りと欲望のドラマは緊張感があって見応えがありました。ジュード・ロウ演じるロビンソンが最後にとった行動は非常に考え深かった。金塊を引き上げると引き換えに彼が取った行動は海難救助専門家だからこその行動。そう考えると、とても切ない…。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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オデッセイ

2016年02月07日 23時34分49秒 | 映画評論ア行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年2月5日
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン,ジェシカ・チャステイン,クリステン・ウィグ,キウェテル・イジョフォー
official site

火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。
『グラディエーター』などのリドリー・スコットがメガホンを取り、『ボーン』シリーズなどのマット・デイモンが火星に取り残された宇宙飛行士を演じるSFアドベンチャー。火星で死亡したと思われた宇宙飛行士が実は生きていることが発覚、主人公の必死のサバイバルと彼を助けようとするNASAや乗組員たちの奮闘が描かれる。共演は、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインや『LIFE!/ライフ』などのクリステン・ウィグなど。スコット監督による壮大なビジュアルや感動的なストーリーに注目。

火星に取り残された男のサバイバルを描いた本作。もしも自分だったらと考えると…恐ろしやぁ。火星にいるのにマークがあまりにも危機感を持っていないのも気になるし、人物描写も多少浅い。上手くいきすぎている点もありますが、上映時間の長さを感じさせない最後まで緊張感が続く娯楽作品でした!いやっ、これぐらい豪快さや爽快さがないと宇宙飛行士にはなれないし、火星では生き残れないのかもしれない。食料も無い、空気も少ない、住む場所も無い、通信手段も無い…極限状態の中で1つずつ問題を解決していくマークの勇敢な姿がとても良かったです。何が起きようとも最後まで諦めないマークは本当に凄い!そしてそんなマークの還りを地球で待ち続ける70億人の人々。マーク・ワトニーを演じたマット・デイモンの演技は素晴らしかった!!似たような作品では「ゼロ・グラビティ」がありますが、本作の方がリアリティがあると思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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at Home アットホーム

2016年02月05日 23時37分07秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2015年8月22日
監督:蝶野博
出演:竹野内豊,松雪泰子,坂口健太郎,黒島結菜,池田優斗
official site

空き巣の父・和彦と結婚詐欺師の母・皐月は、 犯罪で生計を立てながら3人の子どもたちと暮らしていた。そんなある日、 母の詐欺が相手に見破られたことで誘拐され、身代金を要求されてしまう。血のつながりはなくとも、それぞれに苦しい過去を持つ寄せ集めの家族は、ささやかな幸せを守るため立ち上がる。
「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞し、単行本デビュー作「MISSING」で一躍脚光を浴びた本多孝好の人気小説を映画化。一見何の変哲もない幸福に満ちた家族ながら、裏では犯罪に手を染める一家の母が結婚詐欺相手に誘拐され身代金を要求されたことで、母を取り戻すため奮闘する家族の姿を描く。監督は、『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』の蝶野博。それぞれに過去を抱える血のつながらない5人家族の父親に竹野内豊、結婚詐欺師の母には松雪泰子がふんする。

血の繋がらない家族。空き巣の父親と、結婚詐欺師の母親。そして3人の子供たち。母親が詐欺相手に誘拐され、母を取り戻すために奮闘する家族の物語です。バラバラの家族が1つに繋がっていく…一見すると感動的な話になりそうですが、どうも感動しない。根本的な事を言ってしまえば犯罪で生計を立てているからだと思います。いくら孤独な子供たちを引き取って暮らしているとしても、やっぱり人の金を奪って生活している家族に感動なんて出来るわけない。食卓で子供に「今日はこれを盗んできた!」なんて言う親は最低ですよ。前半は偽家族の生活を描き、後半は何故に偽家族が誕生したのかを描いている。ただこれだけ…。これだけじゃ映画としての面白さが何も伝わってきません。そして無駄に多い、吉本芸人たちの出演。演技下手の芸人に重要な役どころを与えてしまっては残念感が否めない。母親を誘拐する詐欺相手役のウーマンラッシュアワー村本の演技にいたっては、もう言葉を失います(笑)足を撃たれただけなのにピクリとも動かないのは何故だ??絶対死んでるよ!!家族の物語だけど、最後まで家族になれたとは思えませんでした…

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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コンテンダー

2016年02月03日 15時02分09秒 | 映画評論カ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年11月28日
監督:オースティン・スターク
出演:ニコラス・ケイジ,ピーター・フォンダ,コニー・ニールセン,サラ・ポールソン
official site

2010年に発生したメキシコ湾原油流出事故を解決すべく奔走する政治家のコリン・プライスは、同時に次の選挙に向けて活動していた。ところがセックススキャンダルによりキャリアも妻も失い、元市長の父親の力も及ばず追い詰められる。それでも再起を懸けてもがくコリンを、さらなる陰謀が待ち受け…。
アメリカ・ルイジアナ州ベニス沖にある原油掘削施設の爆発によって起こったメキシコ湾原油流出事故を題材に、ニコラス・ケイジが主演を務めたサスペンス。事故の解決に向けて奔走する政治家が、やがて陰謀に巻き込まれていくさまを描く。メガホンを取るのは、本作で長編監督デビューを果たしたオースティン・スターク。主人公の父親を『イージー・ライダー』などで著名なピーター・フォンダが演じる。主人公をめぐる緊迫感あふれる人間関係に注目。

油流出事故の解決のために奔走する政治家が、陰謀に巻き込まれていくサスペンス。作り方によってはシリアスで重厚なサスペンス物になるとは思いますが、とっても地味な仕上がり。何が危機的な状況で、どこで盛り上がればいいのか分からないままラストを迎えます。政治的な面白さも無い。内容が内容なので派手さは無いのは分かっていましたが、話し合いだけ延々と見させられている感じです。エネルギー問題や、地方財政など、面白くする要素はたくさんあるのに、それを一切使わない。新人監督だから、こういう演出がまだまだです。主人公の下半身事情だけがピックアップされて、観終わったあとで何も残らない。結局はエロ親父のニコラス・ケイジが蒔いた種だったのだと思います。これを自業自得と言うのだろう。主演がニコラス・ケイジじゃなければ観なかったでしょう。アカデミー主演男優賞を受賞するほどの大物ですが最近はB級映画ばかりに出ている印象です…。

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ザ・ウォーク

2016年02月01日 21時34分40秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年1月23日
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット,ベン・キングズレー,シャルロット・ルボン
official site

1974年。フランス人の大道芸人フィリップ・プティは、誰も考えついたことのない挑戦をすることに。それはニューヨークのマンハッタンにそびえ立つ2棟構造の高層ビル、ワールド・トレード・センターの屋上と屋上の間にワイヤーロープを張って命綱なしで渡っていくというものだった。そして、ついに決行の日を迎えるフィリップ。地上110階の高さに浮いているワイヤーを、一歩、また一歩と進んでいく彼だったが…。
1974年にワールド・トレード・センターでの空中綱渡りに挑戦した、フィリップ・プティの著書を実写化した実録ドラマ。彼が成し遂げた前代未聞の偉業の全貌が映し出される。メガホンを取るのは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』などのロバート・ゼメキス。『ドン・ジョン』などのジョセフ・ゴードン=レヴィットがフィリップ・プティを熱演、その脇をオスカー俳優のベン・キングズレーらが固める。事実は小説よりも奇なりを地でゆく物語はもとより、めまいがしそうな歩行シーンも見どころ。

3Dにて鑑賞。今は無きワールドトレードセンターを見ると考え深い…。映像を見ているのに自分もワイヤーの上に立っているかのような感覚になり、手汗が止まりませんでした。綱渡りのシーンは必見だと思います。実在する人物をモデルに描かれているので、そう考えると緊張がさらに高まりそうではありますが、映画の冒頭で彼が生きているのが分かるので、少し緊張感が欠けてしまうところもあります。綱渡りのシーン以外は特に印象には残らないです。何度も綱を往復するよりは、一回をゆっくり撮ってハラハラさせた方が面白かったかも。ハラハラドキドキの凄い映像とは思うけど、ストーリー的にはなにか物足りない。恋人との描写も薄い。ハトは必要あったのか?
何故彼が無謀な挑戦をしようとしたのか、そして彼がいかにして綱渡りを成功させたのか。それは不可能と言われることに挑戦する勇気、そして周囲の仲間の支えがあるからこそ出来ること。綱渡りは“死”ではなく“生”だと言うフィリップ。何故こんな危険なことをしたのか…それに意味は無い。やりたいこと、美しいことをするだけという彼の意志は到底我々には理解できないだろう。狂った世界の映像を楽しむだけでも映画館に足を運ぶ価値はあります!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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