股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ハイテンション

2007年02月28日 18時59分00秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2003年
製作国 : フランス
2006年8月26日公開
監督 : アレクサンドル・アジャ
出演 : セシル・ドゥ・フランス,マイウェン,フィリップ・ナオン
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マリー(セシル・ドゥ・フランス)は試験勉強のため、親友のアレックス(マイウェン)と一緒に彼女の実家を訪れた。その晩突然玄関のドアベルが鳴り、マリーは父親(アンドレイ・フィンティ)がいきなり男(フィリップ・ナオン)に刃物で斬りつけられるのを目撃。彼女は慌てて自分の痕跡を消し、ベッドの下に隠れるが……。
とうもろこし畑に囲まれた、田舎の一軒家を襲った惨殺を描いたスプラッター・ホラー。一人、そしてまた一人と住人が息絶えていく様をリアルに描く。殺人鬼と渡り合うボーイッシュなヒロインを体当たりで演じたのは、『ロシアン・ドールズ』のセシル・ドゥ・フランス。『カルネ』のフィリップ・ナオンが冷酷な殺人者を熱演。底なし沼のような恐怖が観る者を次々と襲い、究極の恐怖が体感できる。
フランス産のスプラッタホラー。公開当初はそのグロさから映画史上最もグロいと多少話題になりました。んで実際に観てみるともうグロいグロいグロすぎる!!「ソウsaw」「デッド・コースター」そして本作「ハイテンション」で3大グロ映画は決まりでしょ!本作がどれぐらいグロいかと言うと、頭をグシャ…腕をチョッキン…ライフルでドォーン…斧でグチャ…チェーンソーでギィーンとまさにオンパレード次から次へとグロい映像が続いていきます。チェーンソーは「テキサス・チェーンソー」を思い出します。しかし映像はよく出来てるのにストーリーがとにかく普通過ぎるホラー映画でお決まりの人がどんどん死んでいくけど、最後はそれっぽい人が生き残る。そしてありがちなラストの展開。ここにラストの展開を書くとこれから観る人に怒られるので書きませんが今までに数え切れないほど使われてきた終わり方です…。つい最近も「親指さがし」であった展開だよね(笑)これじゃあこのパターンの映画が出てくるたびにどんどん評価が下がっていきそうです一般的なB級ホラーよりは楽しめる作品だとは思いますが脚本に期待し過ぎるとガッカリします。なのでグロさだけを求める人はぜひ見てください!!ちょっと人間不信になるかもしれないけど(笑)

この作品の評価・・・・60点
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ハード キャンディ

2007年02月28日 16時41分37秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2005年
製作国 : アメリカ
2006年8月5日公開
監督 : デイヴィッド・スレイド
出演 : パトリック・ウィルソン,エレン・ペイジ
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出会い系サイトで知り合ったヘイリーとジェフ。ヘイリーは、好奇心旺盛な14才の女の子、ジェフは、32才の売れっ子カメラマンだった。3週間の間、二人はお互いのことを話し、ついに実際に会う約束をする。待ち合わせのカフェで初めて会う二人。14才にしては、大人びて見えるヘイリーに、ジェフは一目で惹かれる。父親が医学博士で、自分も大学院の授業を受けているというのも、魅力的だった。彼は、郊外にあるスタジオ付きの自宅へと少女を招き入れる。しかし、それは彼を陥れるために仕組まれた巧妙な罠だった。
ミュージック・クリップで活躍してきたデイヴィッド・スレイドの長編デビュー作。日本の女子高生が起こした「オヤジ狩り」をヒントにしたサイコ・サスペンスである。出会い系サイトを軸にしたサスペンスは多いが、その中でも異彩を放つ秀作だ。女性をくどくために買ったようなジェフのデザイナーズ・ハウスで、一体何が起こったのか。詳しく述べるのは敢えて控えておくが、全ての男性にとって、身の毛がよだつこと間違いなし。主演は、『オペラ座の怪人』のパトリック・ウィルソンと、これがハリウッド・デビュー作となるエレン・ペイジ。ほとんどが、二人の会話のみで構成されており、危険な役に体当たりで挑んだ19才のエレン・ペイジは見事。
少女役のエレン・ペイジ、どこかで見た事ありませんか?そぉ、「X-MEN:ファイナル ディシジョン」で壁を通り抜けてた少女です(笑)さて内容ですが、今回は“赤ずきんが仕掛けるオオカミへのゲーム”ということで、まぁ簡単に言えば“遊び半分で出会い系なんてしたら復讐されるぞ”って感じです。予告編を見て“面白そう!!”って思いました。何てったって“左と右、どっちの玉を切る?”なんて言っちゃってるんだもん(笑)童話と出会い系という組み合わせで発想は面白いと感じましたでも発想が面白いわりにはストーリーの流れがグダグダなかなか話が進まないし、そもそもどうやってヘイリーはジェフをネット上から探し出したのかも説明されてない…。失踪した女性は結局何だったのか?まぁアソコをチョッキンするシーンは多少のハラハラ感はあったけどね。このハラハラ感は男しか分からないでしょう。ある意味「ソウsaw」より怖かったかも(笑)もともとの話のベースが良かっただけに、とても惜しい作品だと思います。もうちょい細かく書いて欲しかったですそれにしても“エレン・ペイジって誰かに似てるなぁ”って思ったけど、よ~く見ると大竹しのぶに似てる!?(笑)

この作品の評価・・・・62点
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ウルトラヴァイオレット

2007年02月26日 18時51分18秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年6月24日公開
監督 : カート・ウィマー
出演 : ミラ・ジョヴォヴィッチ,キャメロン・ブライト,ニック・チンランド
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人間の政府によるファージの抹殺運動激化に伴い、ファージの夫を政府に殺された過去を持つヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。今やファージの地下組織の中でも最強の女戦士と化した彼女は、政府が開発した最終兵器を奪うべく政府のビルに乗り込む。しかし、その最終兵器とは9歳の人間の少年(キャメロン・ブライト)で……。
新種のウイルスに感染した超人間“ファージ”と、彼らを抹殺しようとする人間の攻防を描いた近未来アクション。監督は『リベリオン』のカート・ウィマー。ファージの戦士ヴァイオレットを『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチが熱演する。上海ロケによって生み出されたスタイリッシュな近未来世界の映像と、剣と銃を駆使したアクロバティックなアクション、さらにはミラの美しきスーパーヒロインぶりが見どころ。
ミラ・ジョヴォヴィッチってこういう役がホント多いよね。まぁ顔つきが女戦士って感じだから仕方無いのかも。内容についての感想ですが話の設定はまぁまぁ面白い!でも途中から話を複雑にし過ぎて何が言いたいのかさっぱり理解できませんでしたミラが言ってた「理解を越える世界」ってのも納得です(笑)そんで脚本以上に力を入れたって感じの映像。目がチカチカしそうなぐらい原色ばかり使ってます。最初は“へぇ~斬新だねぇ”なんて思ったけど慣れてくればビジュアルのチャッチさに愕然とさせられます。そんな中でも頑張ってたと思うのはミラの戦闘シーン。“ゾンビが出てきてもそこまでしないだろう”というくらい派手なアクションでした(笑)今まで多くの女戦士モノを観てきて、どれも微妙な作品ばかりでしたが今回は特にひどかったと思います!素人でも脚本がひどいって事はわかるのに何故にスタッフはこれで完成させたのだろうか…。つーか敵、いくらなんでも弱すぎませんか?

この作品の評価・・・・57点
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ゆれる

2007年02月26日 17時12分24秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年7月8日公開
監督 : 西川美和
出演 : オダギリジョー,香川照之,伊武雅刀,新井浩文,真木よう子
official site

写真家の猛は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔とは良好な関係を保っている。翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子と渓谷へと向かった。智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼がふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と智恵子がいた。そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた智恵子に混乱する稔の姿だけがあった…。
『蛇イチゴ』の西川美和監督による、重厚なドラマ。本音と建前、明と暗の間でゆらぐ人の心、それと同様に揺れ動く人と人の関係の不確かさを、綿密に練り上げられた演出とストーリーで見事に撮りあげた。兄の心の暗部に触れて湧き上がる感情を、時に繊細に、時に激しく演じるオダギリジョー。感情を抑えつつ、わずかな表情と身体の動きで心のゆらぎを表す香川照之。彼らの素晴らしい演技は、作品の骨格として確かに機能している。脇を固める伊武雅刀、新井浩文、蟹江敬三らの好演も光る。「揺れる吊橋のように不安定な心と絆の先に一体何があるのか」…観終わった後には、それを考えずにはいられなくなる作品だ。
兄弟の気持ちの変化を揺れるつり橋に例えた何とも面白い作品でした。主演のオダギリジョーと香川照之は文句無しに素晴らしい演技でしたよ♪2人の心理合戦のような場面は迫力があったと思います。裁判のシーンが出てくるたびに「あの時、つり橋の上で何があったのか?」と考えてしまいます。ただし、予想していたより泣いたり終わった後で何かを感じるような作品ではなかったです。中盤までは良かったと思うけどラストは何だか中途半端でした…あの後2人がどうなったのかを描いて欲しかったです。でも地味なストーリーにも関わらずグイグイ作品の中に引き込まれましたよ。気になったのが裁判官が“プロジェクトⅩ”のナレーションの人だったこと(笑)あの人がしゃべるたびにプロジェクトⅩを思い出しちゃいました

この作品の評価・・・・76点
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地獄の変異

2007年02月24日 12時16分45秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2005年
製作国 : アメリカ
2006年9月30日公開
監督 : ブルース・ハント
出演 : パイパー・ペラーボ,コール・ハウザー,エディ・シブリアン
official site

ルーマニア。地質学者のニコライ博士が、山脈付近にある巨大洞窟に、地球最大規模の水の流れがあることを発見。調査にはプロのダイバーたちの同行が必要と、精鋭ぞろいのジャックたちのチームに声がかかる。中世のテンプル騎士団を滅ぼした“翼をもった悪魔”が住むと伝えられる巨大洞穴に、足を踏み入れていく現代の冒険家たち。しかし調査を始めた矢先、爆発が発生。落ちてきた岩石で入り口が塞がれた!彼らは地底人の支配する世界に閉じ込められてしまった……。
“地底人”というキーワードを聞くだけで、そそられる人もいるだろう。本作は、そうしたB級系ファンはもちろん、逆にあまり食指の動かなかった人でも満足できる作品に仕上がっている。監督のブルース・ハントは、これが長編初監督。しかしCMディレクターとしてのこれまでの活躍は世界で評価されており、あの『マトリックスリローデッド』『マトリックスレボリューションズ』セカンドディレクターを担当。本作でもデビュー作とは思えぬキレのよい演出力を発揮している。地底人との戦いを余儀なくされる『コヨーテ・アグリー』のハイパー・ペラーポら欧米の俳優に混じって、「LOST」に出演の韓国人俳優ダニエル・デイ・キムが、カメラマン役で顔を覗かせているのもチェック。
予告編を観た人は分かると思いますが、川口弘探検隊のような予告編(笑)この予告編を観た時から“絶対観よう!”と思ってました。こういうモンスターパニック映画は似たようなパターンばっかり、しかも地下深くの洞窟という逃げられない状況なので最初から予想できるような展開にある意味感動しました。数人が洞窟に入り、最初に1人死んでみんなパニックになって脱出しようとする。そして文句言う奴が殺されていき、数人が生き残る。というお決まりのお決まりのパターンです(笑)脚本は良くないものの、洞窟内の撮り方だったり怪物もまぁまぁよく出来てたと思うので脚本以外を考えれば楽しめる作品だと思います!もうちょい怖くして欲しかったな…

この作品の評価・・・・59点
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オトシモノ

2007年02月24日 01時23分44秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年9月30日公開
監督 : 古澤健
出演 : 沢尻エリカ,若槻千夏,小栗旬,杉本彩,浅田美代子,板尾創路

奈々の妹から携帯電話に連絡が入り、駅でオトシモノの定期券を拾った帰りで、以前に同じく駅でオトシモノを拾ったまま行方不明中の友達を見たという、メッセージを残して行方不明になってしまう……。奈々のクラスメートの香苗も、駅で拾ったブレスレットに悩まされていた。そしてそのブレスレットをプレゼントしてくれた茂が、ホームから転落。「ヤエコに気をつけろ」との言葉を残し、列車に轢かれて死亡する。一方、三葉電鉄に勤務する久我は、トンネル工事にまつわるある噂を耳にしていた。
『パッチギ!』の好演で一躍脚光を浴び、ドラマ「1リットルの涙」で感動を誘った旬の若手女優、沢尻エリカ主演で送るホラー。妹の失跡をきっかけに、恐怖と立ち向かっていく奈々役で、初主演を堂々と務めている。奈々の同級生で、おとなしい奈々とはこれまで接することなしに、過ごしてきた香苗に若槻千夏。このティーンふたりが築き上げていく友情へのフォーカスによって、コワイだけでない魅力をたたえた作品になった。監督・脚本は黒沢清監督の『ドッペルゲンガー』の共同脚本を手がけた古澤健。『ドッペルゲンガー』や『奇談』などの水口智之による撮影も、独特の世界を作り出している。
日本独特のまとまりのない、そこまで怖くない作品でした。ホラー映画がどぉとか言う前に沢尻エリカの可愛さが目立ってた気がします。化け物の怖さより、沢尻エリカがインターホンを鳴らさずに他人の家に堂々と入ってたのが怖かったです(笑)杉本彩の役はあんまり必要なかったと思います。それに若槻千夏だって、何か中途半端な時に死んじゃうし結局あのトンネルは何だったのか?あの死体の山は何のためだったのか?青沼八重子が被害者なら誰がどんな目的で被害者たちを殺してるか?何で妹だけが上手い具合に生きてたのか?謎が謎を呼ぶとはまさにこの事ですよ(笑)これが金田一だったら間違いなく苦情殺到ですねラストまで謎は解明されず、トンネル内を爆破で崩落させて終了です。この無理矢理感がすごく嫌な気分でした。話は駅でオトシモノを拾ったために殺されていくという、何とも気の毒な話。定期券を拾ったから駅員に届けたのに殺されるという、親切が仇になって返ってくるどーしようもない流れ結局この映画で伝えたかったのは他人には関わらない方がいいってことでしょうか。今の世の中、注意しただけで刺されちゃうなんて時代だからね。駅で定期券やブレスレットを見つけても拾わないでください。いやっ、パスネットなら拾っちゃうかも…(笑)

この作品の評価・・・・55点
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レディ・イン・ザ・ウォーター

2007年02月23日 21時51分40秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年9月30日公開
脚本・製作・監督・出演 : Mナイト・シャマラン
出演 : ポール・ジアマッティ,ブライス・ダラス・ハワード,ボブ・バラバン
official site

フィラデルフィア郊外のアパート。住み込みの管理人クリーブランドは、日々雑用や修繕に明け暮れていた。そんなある夜、中庭のプールに女性が潜んでいたのを発見したクリーブランドは、彼女を自室に連れ帰って休ませる。まだあどけなさの残る美しい彼女が一体どこからやってきたのか、何者なのか、“ストーリー”という名前以外は何もわからない。その謎を解く鍵は、意外なところにあった。韓国人の女子大学生が語る東洋の伝説に、彼女が奇妙なほど合致していたのだ。そしてすべては、伝説通りに動き始める……。
『シックス・センス』の1作で、ハリウッドの寵児となったM.ナイト・シャマラン最新作は、監督が2人の娘を寝かしつけるため、即興で語っていた物語から生まれた。これまでも自作に顔を出していた監督が、初めてメイン・キャラクター(作家のタマゴ役)で登場。退屈な日常に突如として不可思議な存在が現われ、ごく普通の市民が奇跡を体験する筋書きは、『未知との遭遇』を彷彿とさせる。舞台となるアパートには何の変哲もないが、そのすべてが一から組まれたセットだとか。住民の個性まで伝えるインテリアに、是非ご注目を。主演は『シンデレラマン』でオスカー候補となったポール・ジアマッティ、『ヴィレッジ』で一躍注目を浴びたブライス・ダラス・ハワード。ちなみに彼女、ロン・ハワード監督と女優シェリル・ハワードの娘というサラブレッドだ。
自分の中で最も嫌いな監督であるM.ナイト・シャマラン。「シックス・センス」「サイン」「ヴィレッジ」と数多くの意味不明な作品を観てきたので今回も相当つまらないだろうなと思ってましたが、まぁそこまでの駄作ではなかったです。水の精と人間との繋がりを描いたファンタジー作品ですが、まぁ考えてみれば話が上手くいき過ぎてるような気もしますね。韓国人親子からの情報通りにすれば上手くいくような単純な流れアパートの住人みんながここまで真剣になれるってのも凄い!これならご近所トラブルなんてなさそうですね(笑)怪物などのCGはまぁ良かったと思います。“守護神は誰だぁ!”って言われたら、自分だったら真っ先に“ケビン・コスナー!”って言っちゃいそうです(笑)最後に、こんなおとぎ話を寝かしつける時に言われたら絶対寝れません…

この作品の評価・・・・66点
コメント (2)
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出口のない海

2007年02月23日 14時17分06秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年9月16日公開
監督 : 佐々部清
出演 : 市川海老蔵,伊勢谷友介,上野樹里,塩谷瞬,柏原収史,香川照之
official site

時は1945年4月。青年が、一隻の潜水艦に乗り込んでいく。彼の名は並木浩二。戦況苦しい日本を前に、自ら志願した極秘任務を果たそうとしているのだ。野球ボールを握る彼の胸に、思い出が去来する。高校時代、甲子園優勝投手として周囲の注目を集め、大学に進学したこと。大事な肩を痛めたこと。しかし夢をあきらめなかった日々。そして日米が開戦。同級生らが志願しはじめ、並木も海軍への志願を決める。彼の任務は人間魚雷“回天”としての、敵艦への激突だった。
『半落ち』の佐々部清がメガホンを執り、再び横山秀夫の小説を基に映画化。仰々しさに陥ることのない演出で、人間ドラマを細やかに紡ぎ、感動を喚起させる。『半落ち』原作・監督コンビに加え、脚本を日本映画界が誇るふたりが担当しているのも見逃せない。作品の土台を、『たそがれ清兵衛』の山田洋次と、海外でも高く評価された『うなぎ』の脚本家・冨川元文が、きっちりと作り上げている。主演の市川海老蔵は、満を持しての映画デビューで、戦争に身を投じた青年・並木を熱演。並木と想いを寄せ合う女性・美奈子を演じた上野樹里も、これまでのイメージとは違う表情を見せる。戦争を通じ、生きる意味を深く問いかける大作。
こういうジャンルの作品には涙脆い自分でも今回は泣けませんでした…。まずテーマが曖昧すぎる戦争モノにするなら“若者たちの悲劇”って感じで描けばいいのに“野球”とか“ラブストーリー”とかが中途半端に盛り込んであるから感動が薄れました。肝心の戦闘シーンだって毎度毎度“隊長!故障で発進できません!”ばっかり。迫力が全く伝わってきませんでしたぁ。もうちょい戦闘シーンに金かけても良いのに。主演の市川海老蔵だって演技力は上手いような気がしたけど名演技ってほどじゃなかった。やっぱ歌舞伎出身の俳優を起用したのは間違いだったんじゃないか?彼にはもうちょい似合った作品が他にあると思います。ラストは少しは感動する終わり方かと思いきや、あっけない終わり方最後は敵艦に突っ込んで欲しかったです。でもやはり戦争をテーマにしているだけあって考えさせられる作品でした。人間魚雷という恐ろしい兵器で多くの若者が亡くなった事を忘れてはいけないなと思いました。

この作品の評価・・・・65点
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明日の記憶

2007年02月21日 15時29分36秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
2006年5月13日公開
監督 : 堤幸彦
出演 : 渡辺謙,樋口可奈子,坂口憲二,吹石一恵,木梨憲武
official site

広告会社の営業マンとして働く雅行は、時に家庭を返り見ないほど仕事に没頭してきた。大きなプロジェクトと娘の結婚を控え、忙しい日々を送っていたが、50歳を前にしたある日、原因不明の体調不良に襲われる。ミーティングを忘れたり、部下の顔が思い出せず、心配になった雅行は病院を訪れ、医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。そんな雅行を、妻の枝実子は献身的に支え、一緒に病と闘うことを決心する……。
『私の頭の中の消しゴム』でも注目された「若年性アルツハイマー病」をテーマに、病を背負った働き盛りの男性と、彼を支える妻の絆を描いた感動作品。当たり前だった風景が記憶から消えていく恐ろしさを、渡辺謙が卓越した演技力で見せている。また、辛さを心の内にひた隠しながら、最後まで夫の傍にいることを決めた妻を、樋口可奈子が熱演。監督は、ユニークな映像で独特の世界観を発揮する堤幸彦。複雑な感情表現が必要なドラマで、新境地を開いている。原作は、第18回山本周五郎賞を受賞した、荻原浩の同名小説。忘れてしまうことの恐れと、忘れられてしまうことの痛み、それらを乗り越え、なお笑顔を見出していく夫婦の姿が、深く心に残る。
今やハリウッド俳優となった渡辺謙の邦画主演作。意外だけど日本では映画初主演だそうです。テーマは自分たち若者には聞き慣れない“若年性アルツハイマー”。でも医者役のミッチーが言うには20代でも発病する恐れがある病気なんだって。でもほとんど人は“まだ自分には関係ない”と思ってる。でも久しぶりに号泣しましたとにかく主演の渡辺謙が良い演技してます!!「硫黄島からの手紙」でも素晴らしい演技力でしたが、病気になって少しずつ記憶を失っていくという難しい役を見事に演じてました。そして妻役の樋口可奈子がまた素晴らしいのよ!夫を必死で看病しようとする姿は感動したわホントに最初から最後まで泣きっぱなしの映画でした!こんなに泣いたのは「ワールド・トレード・センター」以来かなぁ…。退職する日に名前を書いた写真を後輩からもらう場面はボロボロ泣いてました(笑)そしてラストシーンはもうやばかったわ若い人でも絶対に泣ける作品だと思います!かなりおススメですよ♪

この作品の評価・・・・94点
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バックダンサーズ!

2007年02月21日 01時00分53秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年9月9日公開
監督 : 永山耕三
出演 : hiro,平山あや,ソニン,サエコ,田中圭,陣内孝則,長谷部優
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人気絶頂のトップヴォーカリスト・ジュリが、突然の電撃引退を発表!後に残ったのは、4人のバックダンサーだった。不器用だけどダンスが大好きなミウ、ダンスの才能はピカイチ!チームのリーダー的存在よしか、セクシー担当の元キャバクラ嬢ともえ、ダンサーよりもアイドル志望の愛子。華やかなステージを奪われた4人は、新米マネージャーと活躍の場を探し始めるが、気持ちがすれ違い…。
「東京ラブストーリー」など、数々の名作ドラマを演出してきた永山耕三。「1999…月が地球にKISSをする」や、「HEART of GOLD」などダンス、ミュージカルの演出でも活躍してきた彼が、本格的ダンス青春ムービーで映画初メガホンを取った。主役の“バックダンサーズ”を演じるのは、元SPEEDのhiro、平山あや、ソニン、サエコの4人。なんと平山あやはダンス未経験だったという。それを短期間の特訓で、他の3人に引けをとらないレベルまで持っていったプロ根性には脱帽。思わず踊りだしたくなる、軽快な作品に仕上がっている。
いわゆる青春映画。でも久しぶりに最後まで楽しめた作品でした♪メインのhiroや平山あやより子持ちで元キャバ嬢という設定のソニンの方が演技が光ってたような気がします。ストーリーは「幸せのちから」のようなサクセスストーリー。でも不幸になったのに彼女達4人は自分達の力で何とかしようとするわけでもなく、「なんとかしろよ、茶野!」と半ギレのような感じで他人の力に任せっきりという感じがしましたバックダンサーズの後にデビューしたライバルグループの名前が○○○(名前忘れた)withスーパータイガースでしたが、安室奈美恵withスーパーモンキーズをマネたんでしょうか(笑)まぁ面白かったけど映画館で観なくて良かったです

この作品の評価・・・・74点
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ドリームガールズ

2007年02月20日 22時41分42秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2007年2月17日公開
監督・脚本 : ビル・コンドン
出演 : ビヨンセ・ノウルズ,ジェイミー・フォックス,エディー・マーフィ
official site

1962年デトロイト。エフィー、ローレル、ディーナのコーラストリオは、歌で成功しようと毎夜オーディションなどに出場していた。そんな彼女たちを、カーティスという男が目を付けた。やがて、デトロイトで抜群の人気を誇るスター、ジミー・アーリーのバックコーラスを務めることに。そんな3人はカーティスをプロデューサーに、ドリームガールとしてデビューを飾る。次々にヒット曲を放ち、トップスターの仲間入りを果たすが…。
R&Bの魅力を余すところなく詰め込んだミュージカル映画。『シカゴ』の脚本家、ビル・コンドンが監督し、主演には、ビヨンセ、エディー・マーフィ、ジェイミー・フォックスと、今考えられるこの上ない豪華なキャストが勢ぞろい。共演者からの影響でか、エンターティナー、エディー・マーフィが、「これでもか」というくらい熱い歌と演技を魅せつけており、ほとばしる情熱に身震いがするほど。そして、新ゴッド姉ちゃん、ジェニファー・ハドソンの筆舌に尽くしがたいド迫力!今年の注目作品でもある本作。本年度の映画賞レースでも各賞を総なめにしている作品。アカデミー賞も最多6部門8ノミネートされた。でも8ノミネートなのに肝心の作品賞はノミネートならずでしたさて本作の感想はと言いますと、やはりアカデミー賞最多ノミネートだけあって凄く楽しめました!ダイアナ・ロスがモデルとなってるみたいだね。個人的にはミュージカル映画とか嫌いなんだけど、この作品はただのミュージカル映画じゃなくてストーリー性がきちんと描かれているのでミュージカル嫌いな人でも十分楽しめる作品だと思います♪何と言ってもキャストが良いディーナ役には歌姫ビヨンセ・ノウルズ、プロデューサーのカーティス役には「Ray/レイ」でアカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス、人気歌手ジミー・アーリー役にはコメディ俳優エディ・マーフィーといった豪華なキャスト。そして忘れちゃいけないのが本作で映画賞を総なめにしているエフィ役の大型新人ジェニファー・ハドソン!彼女は新人なのに演技も歌唱力も素晴らしかったです!!今年のアカデミー賞たぶん助演女優賞イけると思うよ。まぁルックスではビヨンセに負けますが、たしかにそれ以外は勝ってたと思います。ビヨンセは最初は“オバサンじゃん”って感じだったけど着替えたらメッチャ綺麗っすなストーリーの流れも良かったと思います。ほとんど歌ってるシーンばっかりだけど、その歌がすごく良い曲でした一度聴いたらなかなか頭から離れないような印象的な曲ばかりでした。とくに「ワンナイト・オンリー」とビヨンセが歌ってた「リッスン」が自分は好きです。サントラ欲しいー!最初のアマチュアのオーディションシーンで歌ってた曲全部がめっちゃええ曲に聴こえたけど(笑)観た人じゃないとわからないけど、あれはジャクソン5だよね??この作品は“夢”について考えさせられる作品でもあります。“夢を叶える”というのは色んなものを犠牲にしなきゃいけないわけだけど、それ以上に得るものがあるんだと思います!たとえ途中で辛い事があったって最後にはかならず夢は叶うと信じてます。そしてもう一つこの映画で教えられた事は“友情”。一度は裏切りや絶交をしたけど、やはり友達って一生の宝物だとラストで教えられ、ちょっと泣いてしまいました苦悩や挫折を経験しながら夢を叶えるって素晴らしいねでも一つだけ気になるのが…ドリームガールズは解散したけど、エフィとディーナはまぁソロでも成功すると思うけどローレルとかはどうなんだろ!?そこが少し気になりましたがホントに良い作品だと思います。夢を持ってる人は観た方がええよ

この作品の評価・・・・88点
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僕の、世界の中心は、君だ。

2007年02月15日 00時59分33秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2005年
製作国 : 韓国
2006年8月26日公開
監督 : チョン・ユンス
出演 : チャ・テヒョン,ソン・ヘギョ,イ・スンジェ,キム・ヘスク
official site

平凡な高校生のスホ(チャ・テヒョン)に、中学時代から想いを胸に秘めていたスウン(ソン・ヘギョ)は、意を決して自分の気持ちを告白する。ほどなく気持ちが通じ合い、関係が深まっていくふたり。そんなある日、おせっかいな友人のはからいで、スウンはスホとふたりだけで島へ出かけることになるのだが……。
“セカチュー”の略称で社会現象にまでなった片山恭一の大ベストセラー小説を映画化した『世界の中心で、愛をさけぶ』を、韓国映画界がリメイクした純愛ラブストーリー。大学教授の顔も持つチョン・ユンス監督が『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンと本作が映画デビューとなる「秋の童話」のソン・ヘギョをダブル主演に迎え、愛の物語に新風を吹き込む。観光名所としても名高い、巨済島(コジェド)の美しい風景が、素朴で純粋な物語の演出に一役買っている。
あのセカチューをラブストーリー大国の韓国がリメイクしたので、どれだけ感動できるかと思ってましたが、ほとんど日本版と同じなので新しい感動は生まれませんでした原付が自転車だったり写真屋が葬式屋など多少の変更点はあったものの、まぁ良いかなって感じです。でも日本版ではオーストラリアに行こうとすることも韓国版では無く、“世界の中心はどこ?”という肝心なテーマも出てこないのがつまらないです主演の2人はどう見ても高校生というより中年男って感じだしさ(笑)そして一番の問題シーンは竹島が映ってるところ。監督は何でよりによって竹島を映したのでしょうか?日本に喧嘩売ってるのかなぁ?こりゃあ映画というより政治問題に発展しそうな作品ですヒロイン役のソン・ヘギョの髪が最後まで全く抜けていないのが気になりました(笑)てかエンドロールのの時に流れた“瞳をとじて”の韓国ヴァージョン、なんか微妙だったかな。歌までリメイクしなくてもいいと思うんだけど…

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ザ・センチネル 陰謀の星条旗

2007年02月14日 18時25分29秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年10月7日公開
監督 : クラーク・ジョンソン
出演 : マイケル・ダグラス,キーファー・サザーランド,エヴァ・ロンゴリア
official site

シークレットサービスのピート・ギャリソンは、ファーストレディ護衛の任務に就いていたが、守るべき彼女と愛し合う関係となっていた。そんな中、彼の同僚が自宅前で射殺され、ギャリソンのかつての部下、デヴィッド・ブレキンリッジは事件の捜査を開始。しかし事件が解決せぬ内に、ギャリソンに接触してきたタレ込み屋から、大統領暗殺計画の存在と、それにシークレットサービスの高官が関わっているという情報がもたらされ…。
緊密かつ強固な体制でアメリカ大統領警護の任務にあたるシークレットサービスに、もし大統領暗殺計画の内通者がいたら…そんな危機的な状況に挑む2人の男を描いたのがこの作品。伝説ベテランエージェントにマイケル・ダグラス、気鋭のトップ調査官にはキーファー・サザーランドが扮し、緊迫した演技を見せてくれている。大統領の暗殺を狙う正体不明の存在とそれを助ける内通者という2つの敵、さらに事件の謎を追うベテランエージェントと彼を第一容疑者として追う調査官という2人の追跡者、この二重構造が作品の緊迫感に深みを与えている。大きな驚きがあるわけではないが、リアルな緊張感を味わえるサスペンスアクションだ。
大統領暗殺計画なんて結構今までたくさん作られてきましたが「24」のキーファー・サザーランドが出てるだけで緊迫感が増したような気になってしまうのは自分だけでしょうか?そう思わなくても今回の作品は予想以上に楽しめた作品だったと思います。大統領暗殺に内部の者が手を貸してるという事と、ギャリソンがその犯人として追われるという二重サスペンスになってるところが凄く楽しめた理由だと思います!でもギャリソンの不倫好きにはちょっと呆れました彼の女癖の悪さが無ければ今回の事件は複雑にならかったんじゃないかと感じました。ラストには犯人がわかるのですが、その犯人があまり意外じゃない人というか犯人が発覚した瞬間、“えっ?この人誰だっけ?”と思った人も多いはず。その後の敵のボスとの会話で“あぁ~あの時の人か~”とやっと納得できます。もうちょい意外な犯人(大統領夫人とか)だったらもっと面白かったんじゃないかと思います

この作品の評価・・・・82点
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守護神

2007年02月14日 02時19分06秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2007年2月10日公開
監督 : アンドリュー・デイヴィス
出演 : ケビン・コスナー,アシュトン・カッチャー,ニール・マクドノー
official site

アメリカ沿岸救助隊に所属するレスキュー・スイマー、ベン・ランドール。数々の命を救った伝説的なスイマーだった彼だが、ある任務で相棒を目の前で失い、心に深い傷を負ってしまう。妻にも別れを告げられ、失意に沈むベン。そんな重い気持ちの彼は一時現場を離れ、レスキュー隊員を養成する学校・Aスクールに教官として赴任する事になった。そしてそこで元高校水泳チャンプの訓練生、ジェイク・フィッシャーと出会い…。
海難レスキューで危険な任務を担うレスキュー・スイマーを題材にした、熱いドラマ。ケビン・コスナー演じる伝説のレスキュー・スイマーと、アシュトン・カッチャー演じる新人レスキュー・スイマーの二人の関係を中心に、男と男の絆、命を救う事の意味、そして人命救助に命を懸ける男たちの姿を描いていく。ケビン・コスナーは伝説の男を渋みの増した演技で表現。一方のアシュトン・カッチャーは若々しく苛立ちを表に出した演技を見せてくれている。表面的には対照的な二人だが、心に刻まれた傷や想いは同質のもの。それゆえに互いを認め合うシーンや、ベンがジェイクを救出に向かうシーンでは、深い感動を味わう事ができるはずだ。
海系の映画ってワンパターンだからあんまり期待せずに観てましたが意外と楽しめた作品だったと思います!一言で言えば典型的なハリウッド作品。誰が観ても“うん、まぁ良かったよ”って言いそうな作品です。前半から荒れ狂う海上でのシーンはCGとは言え迫力は凄かったです物語は伝説のレスキュースイマーがある事情でA級エリート学校に教官として行き、そこで生徒たちにレスキュー隊としての厳しさや命の大切さを教えるというベタな話。師弟関係の2人が少しずつ互いに理解し合いながら成長していく姿は良かったと思います。でも観た人は分かると思いますが「海猿」と8割以上同じストーリーなので新鮮さが感じられませんでした…。まぁ「海猿」は恋愛もテーマになってたけど、こっちは教官と訓練生がメインだから男臭い映画になってかな。「海猿」よりは厳しい訓練を受けてるなとは思ったけどね1時間も浮いてろなんて厳しいにも程がありますって(笑)でもそれぐらい厳しくないと立派なレスキュースイマーにはなれないのかもね。全体的には「海猿」と全く同じ話なので淡々と話が進んでた気がしましたが、ラストでジェイクがベンの手を掴んで“死んでも守る!”って言った時は泣きはしないけどジィ~ンときた。個人的にはジェイクも20分間指先だけでベンを支えて助けて欲しかったけど残念ながら落下しちゃったねあれで助けてればもっと評価高たったかもしれません…。観る前は「守護神」というタイトルに多少疑問を持っていましたが、観終わってから思えばこの映画にピッタリのタイトルだったと思います。やっぱり海には神がいるのかもしれません…

この作品の評価・・・・77点
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ドラゴンヘッド

2007年02月12日 17時00分18秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2003年
製作国 : 日本
2003年8月30日公開
監督・脚本 : 飯田譲二
出演 : 妻夫木聡,SAYAKA,山田孝之,藤木直人

高校生のテル(妻夫木聡)は、修学旅行帰りの列車に乗っていた。トンネルに入ったとき、突然、原因不明の大事故が起きる。意識を取り戻したテルが見たものは、折り重なるようにして死んでいる同級生たちだった。生き残ったのは、テルとノブオ(山田孝之)と、アコ(SAYAKA)の3人。しかし、ノブオは恐怖から正気を失い、2人に襲い掛かろうとする。ノブオから逃れ、トンネルの外に出たテルとアコ。そこには、灰と化した大地が広がっていた。2人は、東京を目指して歩き始めるが…。
若い世代から絶大な支持を受ける人気漫画家、望月峯太郎の原作本が、またまた映画化された。『ドラゴンヘッド』は、世界の終わりを迎えた人間たちの、狂気の姿を描いたドラマ。なぜ世界は灰と化したのか? そして、謎の存在、ドラゴンヘッドの正体とは? 生き残った2人が東京へと近づくにつれ、疑問と恐怖が次々と襲い掛かり、空想的な非現実世界を描きながらも、ジワジワとした怖さを感じさせる。全編、ウズベキスタンでロケが行われ、東京ドーム約6個分にあたるオープンセットには、ほぼ実物大の駅や病院などが組み立てられたという、壮大な製作が行われた。そのスケール感は、大きなスクリーンたっぷりと堪能できるはず。未来の先にあるのは、果たして希望か、絶望か?
原作の漫画は全10巻あり、9巻以外は全部持ってます。何故9巻だけ買ってないのかと言うと先に10巻を読んでしまい。あまりにも結末がつまらなかったので9巻を買いたくなくなったわけです(笑)そんな漫画の映画化なので不安はありつつ。ラストの終わり方の良さに期待しましたが。やはりダメですねぇ最初の新幹線がトンネル内で脱線するシーンとかはセットのわりには良く出来てるなぁとは思いましたがSAYAKAが出てきた途端に“あぁ~学芸会みたい”と思いました…。SAYAKAは劇中でほとんど泣きわめいているシーンが多いので台詞も少なめだったと思いますが、それでも演技力の無さには驚きです学芸会で主役をやれば評価は高いだろうね(笑)SAYAKAは演技力の無さも光ってましたが。それ以上に火山灰が大量に降ってるというのに髪が綺麗なまま。火山灰がつかないような特殊な液体を塗ってるなら文句はないですけどね…。たぶん事務所的にNGだったのでしょうか?(笑)妻夫木くんはまぁ良い演技力は言う事無いんですけどとにかく運が良いというか無敵というか。新幹線が脱線したって助かるし、狂った人間に殺されそうになってもナイスタイミングで助けがきて脱出出来ちゃうし、車が大破して車外に放り出されても生きてるし、ヘリから落っこちても助かるし、物凄い強運です(笑)観ていて“サイボーグかよ!”って感じました。そのうえ、僅かな食料だけで何日も歩き続けられるし、火山灰を吸い込んでるはずなのに体に何も異常はないし…中でも一番驚いたのはデッカい東京のどこにいるか知らないはずなのに簡単に仲間と合流出来ちゃうし。コナンでさえアガサ博士が作った道具無しで仲間と合流する事なんて不可能な事をテルには出来ちゃうんです渋谷駅の地下にあった感情を忘れさせる食料を誰が何のために作ったのかさえ描かれぬまま映画は終わりました。結局何が言いたいのか全くわからない作品でした!「地球の磁場が狂ったから世界が崩壊していきました。チャンチャン♪」ってこんなの誰も納得出来ませんって!!“絶対生き続けてやる!”って言ってるけど観客はその後を知りたいのにね。やっぱり漫画10巻を2時間でまとめようなんて無理だったのかもしれません。そもそもラストが微妙なこの漫画を映画化しようなんて提案したスタッフに問題があるでしょう。「日本沈没」のように最後は最後でちゃんとまとめれば良かったのにね

この作品の評価・・・・50点
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