股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

X-MEN:フューチャー&パスト

2014年05月31日 02時35分11秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年5月30日
監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマン,ジェームズ・マカヴォイ,マイケル・ファスベンダー
official site

2023年、バイオメカニカルロボットのセンチネルの攻撃により、X-MENと地球は危機的状況に陥る。プロフェッサーXは宿敵マグニートーと共闘し、1973年にウルヴァリンの魂を送る。しかし、1973年の地球でセンチネル・プログラムの開発を阻止しようとする間も、2023年では地球滅亡の危機が迫っており…。
未来から過去へと送り込まれたウルヴァリンや、超人的パワーを持つX-MENのメンバーが、二つの時代を舞台に地球の危機を救うべく戦いを繰り広げるSFアクション。ブライアン・シンガーが『X-MEN2』以来の監督として復活し、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンをはじめ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ハル・ベリーなど豪華俳優陣が競演。プロフェッサーXと宿敵マグニートーの共闘、過去へ向かうウルヴァリン、X-MENの集結など、過去と未来で複雑に絡み合うストーリーと壮絶なアクションに期待が高まる。

世界中で大ヒット中の人気シリーズ“X-MEN”の最新作!前作「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」は2011年の年間ランキングでは洋画作品トップの80点を付けました。
過去と未来が交差する舞台で、繰り広げられるアクションは見応え十分!!久しぶりのキャラクターも登場してくれるのでファンとしては嬉しい♪今回はアクションよりもドラマ性を重視した作りだと感じました。タイムスリップする展開に少し不安がありましたが、過去と未来が見事に調和していて飽きさせない演出です。ただし、今までのシリーズを観ておかないと理解できない部分もあります。センチネルはめちゃくちゃ強い!!これは、どんな特殊能力を持ったミュータントでも勝てないんじゃないのか…(笑)今回はウルヴァリンが大活躍だが、それ以上にミスティークの存在感があり過ぎです。マグニートーは良い奴だと一瞬思ったけど、やっぱりクズだったか…。とにかくX-MENファンを裏切らない出来に今回もなっています。何より懐かしい顔ぶれに感動!!これは次回作も期待です

この作品の評価・・・・78点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくたちの家族

2014年05月27日 22時51分44秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2014年5月24日
監督:石井裕也
出演:妻夫木聡,原田美枝子,池松壮亮,長塚京三
official site

重度の物忘れにより病院で検査を受けた玲子は、末期の脳腫瘍で余命1週間と宣告される。そして認知症のような状態になった玲子は、それまで話すことのなかった家族への本音をぶちまけ、長男・浩介、次男・俊平、夫・克明はうろたえてしまう。やがて経済破綻や家庭内不信など、ごく普通の家族に隠されていた問題が明るみに出てきて…。
映画化もされた「ひゃくはち」の作家・早見和真の小説を、『舟を編む』などの石井裕也監督が映画化した人間ドラマ。母親の突然の病気をきっかけに、それまでバラバラだった家族に隠されていたさまざまな問題が噴出し、その後関係を見つめ直し家族が再生していくさまを描く。妻夫木聡と池松壮亮が、責任感の強い長男と家族に対して素直になれない弟という正反対の兄弟役で初共演。彼らの両親を、ベテランの原田美枝子と長塚京三が演じる。

バラバラだった家族が直面する問題と、そこからの再生と絆を描いた本作。石井裕也監督…『舟を編む』を観た時も感じたのだが、この人の日常にある自然な空気を出す演出は凄いと思う。認知症の症状が出始めた母親は医師から余命1週間の宣告を受ける。兄弟2人は母親のために奮闘するのです。病気の母と、自己破産寸前のダメな父親、そして遊んでばかりの弟。そんな中で全てを背負おうとする長男の姿は見ていて可哀そうでした。そんな長男に母親が言った一言「あなた…誰?」。自分に置き換えながら観てしまい、途中途中で涙が止まらなかったです。でもやっぱり家族って良いなと観ていて素直に思いました。“親だから”“子供だから”っていう前に“家族”なのだから時には甘えたっていいし弱い部分を見せたっていいし…。そうやって家族の絆って深まっていくもんだと。不器用でもカッコ悪くても、家族ってずっと離れられない存在なんだと。何か起きてから家族の大切さに気付くのではなくて、普段から家族に感謝しなきゃな。どこにでもいる家族の再生を静かにリアルに描いた石井裕也監督は本当に才能がある監督だと思います!

この作品の評価・・・・80点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青天の霹靂

2014年05月26日 01時36分41秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年5月24日
監督:劇団ひとり
出演:大泉洋,柴咲コウ,劇団ひとり
official site

場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。すると、突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップしたことにがくぜんとする晴夫。さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母と出会い…。
作家や俳優としても活躍する人気お笑い芸人の劇団ひとりが書き下ろした小説を、自らメガホンを取って実写化したヒューマンドラマ。40年前にタイムスリップした売れないマジシャンが、同じマジシャンであった若き日の父とコンビを組み、自身の出生をはじめとする家族の秘密を知る。『探偵はBARにいる』シリーズなどの大泉洋が不思議な体験をする主人公を快演し、その両親にふんする劇団ひとり、『GO』などの柴咲コウが物語を盛り上げる。涙と笑いに満ちた物語に加え、4か月の練習を経て臨んだ大泉洋のマジックシーンにも目を見張る。

さえないマジシャンが過去にタイムスリップしてしまい、そこで若い頃の父とコンビを組み、自分の出生秘話を知るというお話。『陰日向に咲く』に続く2度目の劇団ひとり監督作です。短い上映時間の中にも、家族への愛や、親から子供への愛が詰まった心温まる作品でした。前半は笑えて、後半はウルっとさせられる。前評判が高かっただけに号泣するかと思ってましたが、あと一歩足りなかった感じ。ラストで父親が本当の事を打ち明けようとするシーンがありますが、あれは必要なかったと思います。父親はあのまま死んだ設定の方が良かったかも…。 でも確かに感動したので映画館に行った価値はありました。大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり、皆さん演技がお上手で♪お笑い芸人が監督すると変な映画しか作らないけど、劇団ひとりだけは格別!ひとり監督の次回作も期待しよっ!Mr.childrenの新曲「放たれる」は映画にピッタリでした。
人生って良い事ばかりじゃないけど、たくさんの愛に支えられて生きていられる事だけで幸せなんだと改めて思いました。自分が生まれた日にタイムスリップして親に会ってみたい♪

この作品の評価・・・・74点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セイフ ヘイヴン

2014年05月24日 12時55分15秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年10月26日
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジョシュ・デュアメル,ジュリアン・ハフ,コビー・スマルダーズ
official site

小さな港町。長距離バスに乗り、逃げるようにやって来たケイティは、そこで新しい生活をスタートさせる。ケイティは男手ひとつで2人の子どもを養っているアレックスと出会い、近所に住むジョーのアドバイスもあって親しくなっていく。そんなある日、アレックスは警察署でケイティの指名手配書を目にする。
『きみに読む物語』などのニコラス・スパークスの小説を、『サイダーハウス・ルール』などのラッセ・ハルストレム監督が映画化した恋愛ドラマ。小さな港町にやって来た女性が最愛の妻を亡くした男と恋に落ちるも、逃亡中の身であるヒロインの真実が次第に明かされていく。ヒロインとの出会いで悲しみから癒やされていく男を『トランスフォーマー』シリーズのジョシュ・デュアメルが、暗い過去を抱えるヒロインを『ロック・オブ・エイジズ』のジュリアン・ハフが演じる。ミステリアスでロマンチックな物語と、温かく驚きに満ちたラストに胸を揺さぶられる。

『サイダーハウス・ルール』の監督作品だったのね。小さな町で恋をした女性は実は…的なお話。ラブストーリーだけどサスペンス要素も若干入っていて、ラストはまさにファンタジー。全体的にはまぁまぁ良かったと思います。確かに終わり方は「えぇぇ!?」と思う人もいると思います。ラストの演出が必要なかったかなと思いますが、まぁ新鮮な恋愛映画として良しとしよう。ただ、もう少しDV夫の死を想う気持ちが描かれていればもっと良かったと思います。ラブストーリーが苦手な人でも楽しめる作品です。
ジョシュ・デュアメルは「トランスフォーマー」にも出演してたけど、カッコいい!!田舎の風景も素敵でした♪

この作品の評価・・・・71点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コン・ティキ

2014年05月23日 10時17分43秒 | 映画評論カ行
製作年:2012年
製作国:イギリス/ノルウェー/デンマーク
日本公開:2013年6月29日
監督:ヨアヒム・ローニング / エスペン・サンドベリ
出演:ポール・スヴェーレ・ハーゲン,アンドレス・バースモ・クリスティアンセン
official site

ノルウェーの学者、トール・ヘイエルダールは、南太平洋ポリネシア諸島の住民の起源が南米にあるという説を信じていた。ヘイエルダールはインカ帝国を征服したスペイン人の図面を参考にし、古代インカでも簡単に手に入る材料を使用し、コン・ティキ号という名前のいかだを作る。そして1947年、ついにペルーからポリネシアまで約8,000キロに及ぶ航海に出発する。
ノルウェーの人類学者で海洋生物学者、トール・ヘイエルダールの実話を基に、太平洋の航海をダイナミックに描いた海洋アドベンチャー。南太平洋に浮かぶポリネシア諸島の人々の起源が南米にあることを立証すべく、ヘイエルダールが敢行したいかだ「コン・ティキ号」による8,000キロにも及ぶ旅を活写する。監督は、『ナチスが最も恐れた男』でコンビを組んだエスペン・サンドベリとヨアヒム・ローニング。危険を伴う壮大な冒険に挑む男たちの姿に圧倒される。

トール・ヘイエルダールの実話を基に作られた8,000キロにも及ぶ航海の描いた本作。最近「オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜」を観たので比べてしまうのですが、本作の方が完成度は良かったです。どこまでが事実なのかは分かりませんが、海の美しさと怖さがよく伝わってくる作品でした。特に海の中の映像はリアル過ぎです。夢を追いかける男と、現実を見る女。夢と家族を同時に持つのは難しいものか…。もう少し妻も待ってあげればいいのにと思ってしまうのは男の一方的な考えなのかな。どちらかと言えば男性向けの映画かと思います。

嵐やサメによって何度も命を落としそうになるのですが、8,000キロという長い航海の苦労が伝わってこなかったのが残念。たしかに2時間で8,000キロの事を描けというのも無理な話なのだが、観終わったあとで感動できるポイントが欲しかった。

この作品の評価・・・・72点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人類資金

2014年05月22日 14時10分38秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年10月19日
監督:阪本順治
出演:佐藤浩市,香取慎吾,森山未來,観月ありさ,石橋蓮司,豊川悦司,寺島進
official site

終戦後、ひそかに回収されたというM資金と呼ばれる旧日本軍の秘密資金。それをネタにした詐欺を行い続けてきた真舟は、石という青年から彼が所属する日本国際文化振興会なる財団の人間に会うよう迫られる。だが、財団のビルに足を踏み入れた瞬間、高遠が率いる防衛省秘密組織の一団に襲撃される。石の助けを借りて逃げ出した真舟は、そのまま本庄という男に引き合わされ、50億円の報酬と引き換えに某投資ファンドが管理する10兆円ものM資金の奪取を持ち掛けられる。
『亡国のイージス』『大鹿村騒動記』などの阪本順治が監督を務め、原作の福井晴敏と共に脚本も担当したサスペンス。いまだ、その存在が議論されている旧日本軍の秘密資金、M資金をめぐる陰謀と戦いに巻き込まれていく男の姿を活写する。佐藤浩市、香取慎吾、森山未來をはじめユ・ジテやヴィンセント・ギャロら、海外からのキャスト陣を含む豪華な顔ぶれが結集。彼らが見せる演技合戦はもちろん、壮大で緻密な展開のストーリーも見もの。

金融映画というとお堅いイメージがある。資本主義社会への警告を訴えかける映画なのだろうか。それにしても中身がめちゃくちゃだし薄っぺらい作品でした。もともと難しいテーマの映画なのに、途中で急にシーンが変わって整理出来ないまま、どんどん進んでいくので余計に難しくなってしまっている。伏線が最後に繋がればいいのだが、それも無く。登場人物たちの考え方も理解しがたい。香取慎吾は完全にミスキャスト。シリアスな役がこんなに似合わない人はなかなかいない。その他は演技派の役者を揃えているが無駄使いと言っていいほど活かされていない。日本人が英語ばかりの台詞を使うのもしっくりこない。そもそも“M資金”というものが何なのか、詳しい説明がないまま物語が進んでいくの歴史初心者の自分には難し過ぎた。2時間で詰め込むだけ詰め込んだ映画って感じ。観ている最中、常に頭の上に“???”が浮かんでました。
ベテランの阪本順治監督なのに、これは失敗作だろう…。森山未來の長台詞だけは凄いと思った!

この作品の評価・・・・37点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~

2014年05月21日 17時04分25秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年5月10日
監督:矢口史靖
出演:染谷将太,長澤まさみ,伊藤英明,優香,西田尚美,光石研,柄本明
official site

大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキのしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが…。
『ウォーターボーイズ』など数々のヒット作を送り出してきた矢口史靖監督が、人気作家・三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化した青春ドラマ。あるきっかけで山奥の村で林業に従事することになった都会育ちの若者が、先輩の厳しい指導や危険と隣り合わせの過酷な林業の現場に悪戦苦闘しながら、村人たちや自然と触れ合い成長していく姿を描く。『ヒミズ』などの染谷将太をはじめ、長澤まさみ、伊藤英明、ベテラン柄本明らが共演する。

「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督最新作。ヘタレ男子が林業に朝鮮するお話。林業ってあまりピンとこないのですが、こういう人たちがいるから家が建つのかと改めて思いました。染谷将太さん、ちょくちょく顔は拝見していますが、作品によって雰囲気が全然違うんだよなぁ。本作でもカッコいいけどヘタレな少年を見事に演じていました。若手の中でも演技派の1人だと思います。1人の少年が林業を通して成長していく姿がよく描かれていて、テンポも凄く良かったです。仕事だけでなく、地域の人々との交流だったり、目標を持つ大切さだったり、色んなメッセージが詰まっていて、最後はホロっと泣かされました。なんか…田舎のスローライフも良いなと思いました(笑)自然をもっと大切にしなきゃね。
ほのぼのした話の流れの中にも、自然な笑いが詰まっている作品。無理矢理に笑わせようとする「テルマエなんちゃら」より、こっちの方が自然と笑ってしまいます

この作品の評価・・・・78点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

灼熱の魂

2014年05月18日 11時25分24秒 | 映画評論サ行
製作年:2010年
製作国:カナダ/フランス
日本公開:2011年12月17日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ルブナ・アザバル,メリッサ・デゾルモー=プーラン,マキシム・ゴーデット

ある日、カナダで暮らす双子の姉弟ジャンヌとシモンの母親ナワルが永眠する。後日、長年彼女を秘書として雇っていた公証人により、母の遺言が読み上げられる。その内容は、所在がわからない自分たちの父と兄に手紙を渡してほしいというもので…。
『渦』のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督と脚本を務め、レバノン出身の劇作家ワジ・ムアワッドの原作を映画化した人間ドラマ。中東からカナダに移り住んだある女性の壮絶な人生を、過去と現代を行きつ戻りつしながら映し出す。『パラダイス・ナウ』のルブナ・アザバルが陰のある母親を演じ、その娘を、カナダのテレビで活躍するメリッサ・デゾルモー=プーランが演じている。過酷な生涯を生きた女性の胸に秘められた思いに涙する。

先日「プリズナーズ」を鑑賞して、この監督は何者!?と思って過去の監督作品を物色してたら辿り着いた作品。淡々と進む話の中に、過激なシーンもありつつ、人間ドラマが濃厚に描かれていたと思います。亡くなった母親が遺した遺書。残された双子の兄弟は、父親と兄を探す旅に出る。しかし遺書の中には衝撃の事実が書かれていた…。ラストに予想が付かないほどの衝撃的な事実が判明し、かなり驚きました。父と兄を探す過程を、母の過去の出来事を織り交ぜながら進む展開は見事にバランスが取れています。たった1つの出来事が、人生を全く違った方向へと導いてしまう。母の壮絶な人生は救いようがないほど重く感じました。重たい重たい重たい映画だけど、見応えがある作品でした。

この作品の評価・・・・77点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すべては君に逢えたから

2014年05月17日 00時22分31秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年11月22日
監督:本木克英
出演:玉木宏,木村文乃,東出昌大,本田翼,高梨臨,市川実和子,時任三郎,倍賞千恵子
official site

アパレル会社で働く山口雪奈と建設会社の仙台支社で働く津村拓実は遠距離恋愛中の恋人同士だが、お互いの多忙さから次第に擦れ違いが生じ始め…(『遠距離恋愛』)。言い寄ってくる女性を全て疑うウェブデザイン会社の社長・黒田和樹は、一人で過ごす方が気が休まる。そんな彼が、愛していた人を失った直後の佐々木玲子と偶然出会い…(『イヴの恋人』)。
2014年に開業100周年を迎える東京駅を舞台に、クリスマスを間近に控えた男女10人が織り成す恋模様を描く群像ラブロマンス。監督を『釣りバカ日誌』『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの本木克英が務め、それぞれの愛を紡ぐ六つのエピソードが交錯していく。JR東日本の全面協力のもと、夜間でも撮影困難な東京駅でのロケが実現。玉木宏、高梨臨をはじめ、時任三郎、大塚寧々、小林稔侍、倍賞千恵子ら実力派キャストも名を連ねている。

クリスマスを間近に控えた人々が織りなす6つのストーリー。2014年に開業100周年を迎える東京駅で夜間に撮影するなど、JR東日本が全面協力したそうです。運命の恋も、遠距離恋愛も…それぞれが様々な想いでクリスマスを迎える。様々な想いを乗せて走る新幹線って素敵だなと思っちゃいました。6つのラブストーリーは繋がっていそうで繋がってないので、ラストに全ての話が1本にまとまってくれれば、スッキリしたと思う。そもそも6つも話あったっけ??と観終わってから考えてしまう…。本田翼や倍賞千恵子のエピソードは無理矢理くっ付けた感があります。玉木宏×高梨臨と木村文乃×東出昌大のエピソードはよく描かれていたけど、どこかで観たことあるような話だったので新鮮味も無く。話6つは多いので3つぐらいにして、もっと1つ1つを掘り下げて欲しかったです。クリスマスの時期に観ないと感動も半減する気がします…。JUJUとゆずの音楽は良かったです♪

この作品の評価・・・・65点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くじけないで

2014年05月16日 01時42分28秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年11月16日
監督:深川栄洋
出演:八千草薫,武田鉄矢,伊藤蘭,檀れい,芦田愛菜,上地雄輔,ピエール瀧
official site

夫に先立たれたトヨは一人で生活していたが、小説家を目指して就職もせずにふらふらしている一人息子の健一のことがいつも気がかりだった。嫁の静子は黙って健一を支え、トヨにも精いっぱい尽くしていた。ある日、白内障の手術を受けて元気のないトヨに、いきなり健一が詩を書くように勧める。
八千草薫と『神様のカルテ』などの深川栄洋監督がタッグを組み、柴田トヨのベストセラー詩集「くじけないで」「百歳」を基につづる感動の物語。90歳を迎えて以降に詩を書くようになった主人公の山あり谷ありの半生や、彼女を取り巻く家族にまつわるドラマを優しく見つめる。主人公の一人息子を武田鉄矢、その心優しい妻を伊藤蘭が好演。心が浄化されるような温かくて優しい詩人の言葉に勇気をもらう。

柴田トヨさんという人の事は存じ上げませんでしたが、この映画を観て、素敵な方だなと感じました。気持ちをストレートな言葉で綴った詩は、どれも共感してしまうものばかりでした。家族の大切さ、生きることの素晴らしさ…会ったこともないトヨさんに「くじけないで」と言われている気がする。八千草薫さん、優しいおばあちゃん役がピッタリでした♪親孝行は出来るときにしよう。でもちょっと長く感じた。泣けるほどではないけど、安心して観れる作品でした。

この作品の評価・・・・74点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくを葬る

2014年05月15日 12時07分22秒 | 映画評論ハ行
製作年:2005年
製作国:フランス
日本公開:2006年4月22日
監督:フランソワ・オゾン
出演:メルヴィル・プポー,ジャンヌ・モロー,ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ

パリで活躍しているファッション・フォトグラファーのロマンは、ガンで余命3か月だと宣告される。化学療法を拒み、家族や恋人にも病気のことを話さず、たった1人で死を受け入れることを決意する。そんなとき、夫に問題があって子どもができない女性ジャニィと知り合うが…。
余命3か月と宣告された31歳のフォトグラファーが、死に直面したことにより自分自身を見つめ直す姿をつづったヒューマンドラマ。監督は『8人の女たち』の名匠フランソワ・オゾン。『まぼろし』に続き“死”を題材に取り上げたオゾン監督の分身とも言うべき主人公を、『夏物語』の実力派俳優メルヴィル・プポーが演じる。穏やかで静かな語り口と、主人公の心の葛藤を細やかに表現したプポーが印象的。

余命宣告を受けた青年の残された日々を描いた本作。81分という短い時間ですが、内容はとても濃い作品だったと感じました。重くて暗い映画ではあるのですが、残された時間をどう生きるかを考えさせられる作品でした。家族、恋人、病気…いま何をするべきなのかを普段は特に考えてはいないけど、もし自分が死ぬと知ったら自分には何が出来るのか…本気で考えてしまいました。いずれ死ぬ時に誰かのために何かを残せる人でありたいです。あえて別れを選ぶことも正しいのかもしれない。夕日が沈む海のシーンはとても切なかったですが、全てやりきった主人公の姿が素敵でした。かなりのイケメンなのに、最後は本当に末期の病人にしか見えなかった。同性愛のシーンも幾つかあるのでご注意を。でも嫌な感じはしないのが不思議。個人的には120分くらいの映画にして欲しかったなと思います。

この作品の評価・・・・78点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルージャスミン

2014年05月14日 02時04分06秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年5月10日
監督:ウディ・アレン
出演:アレック・ボールドウィン,ケイト・ブランシェット,サリー・ホーキンス
official site

ジャスミンは夫ハルとニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャーのアパートに身を寄せる。過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイトと出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。
ウディ・アレン監督がケイト・ブランシェットをヒロインに迎え、サンフランシスコを舞台に転落人生の中でもがき、精神を病んでいく姿を描くドラマ。ニューヨークでセレブ生活を送っていたものの夫も財産も失ったヒロインが妹を頼りにサンフランシスコに引っ越し、再生しようとする過程で、彼女の過去や心の闇を浮き彫りにしていく。実業家である夫をアレック・ボールドウィンが演じるほか、サリー・ホーキンスやピーター・サースガードが共演。シリアスな展開と共に、ケイトの繊細な演技に引き込まれる。

一人の女性の転落人生を描いた本作。アカデミー主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットの演技は凄かった!ケイト・ブランシェットって「エリザベス:ゴールデン・エイジ」や「ロード・オブ・ザ・リング」など女王様のイメージが強かったが、本作ではセレブから落ちていく哀れな女性を見事に演じきっていました。誰もが“あの頃は良かったな~”と過去の栄光にすがってしまう事はある。ジャスミンもセレブ時代を忘れられずに、いつまでも見栄っ張りで自分中心に考えてる人。こんな人が知り合いにいたら関わりたくないと思うし自業自得と思ってしまうが、どこか憎めない部分もある。ダメ人間なのだけど、生きるための強さよいうのも同時に感じました。それはやっぱりケイト・ブランシェットの演技力のおかげか。しかし、いつまで経っても自分が変わらなければ何も生まれないないし、失うものは増えていく。人間の弱い部分を浮き彫りにした作品だと思います。ウディ・アレン監督らしい雰囲気が漂う良作でした。

この作品の評価・・・・77点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キッズ・リターン 再会の時

2014年05月13日 10時26分58秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年10月12日
監督:清水浩
出演:平岡祐太,三浦貴大,倉科カナ,中尾明慶,市川しんぺー,小倉久寛,池内博之
official site

落第生のシンジとマサルは高校卒業後、それぞれボクシングと極道の道へと進んだ。だが、現実は思いのほか厳しく、サエない日々を送っていた二人が、卒業以来10年ぶりにたまたま再会したことをきっかけに一念発起。シンジはもう一度リングに上がる決意をし、前科者のマサルは全てを懸けた大きな勝負に出る。
平岡祐太と三浦貴大が共演を果たし、北野武監督の名作『Kids Return キッズ・リターン』のアフターストーリーを描く人間ドラマ。それぞれ別々の道を歩んでいた高校の同級生が10年後に再会し、パッとしない己の人生に活を入れる姿を描き出す。原案はビートたけし、『ソナチネ』『HANA-BI』などの助監督を務めた清水浩がメガホンを取る。池内博之や杉本哲太らが脇を固めた、人生の一発逆転を狙う物語に魅了される。

金子賢と安藤政信が前作の主役だったのね。北野武監督の『Kids Return キッズ・リターン』を観ていないので比べられませんが、ボクシングシーンやら、何やら、インパクトが薄い作品でした。シンジがリングに上がる決意をする点はしっかり描かれて良かったけど、一方でマサルは何をしたいのか理解しがたかった。三浦貴大がヤクザには見えなかった…。平岡祐太はなかなか良かったかな。ボクシングシーンは本物っぽくて見応えあったし。しかしストーリーは予想できる結末に特に感動も無く。北野武監督の『Kids Return キッズ・リターン』の方が評判は高いので、今度そっちを観てみるか…

この作品の評価・・・・62点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プレーンズ

2014年05月12日 16時11分34秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年12月21日
監督:クレイ・ホール
声の出演:デイン・クック,ステイシー・キーチ,セドリック・ジ・エンターテイナー
official site

農薬散布機のダスティは世界で一番速いレーサーになることを夢見ているが、レース用飛行機でない上に、高いところが大の苦手で低空飛行しかできなかった。しかし、最速のレーサーになりたい気持ちを抑えられないダスティは、仲間や伝説の元海軍飛行教官の協力により、念願の世界一周レースへの出場を果たす。最新鋭機に交じって奮闘するダスティの前に、世界最高峰のヒマラヤ山脈が姿を現わし…。
ディズニー / ピクサーが生み出した『カーズ』シリーズの世界観から生まれた、飛行機が主人公のアドベンチャーアニメ。世界最速のレーサーを夢見るも、高所恐怖症で低空での飛行しかしない農薬散布機ダスティが、仲間たちに支えられながら世界一周レースに挑む姿を描く。監督は、『ティンカー・ベルと月の石』のクレイ・ホール。飛行機たちが猛スピードで大空を駆けるフライトアクションの迫力に圧倒され、夢を追い掛けるダスティの冒険が胸に響く。

農薬散布機の主人公が世界一周レースを目指すストーリー。カーズのスピンオフムービーとして作られたそうですが、あっさりと始まってあっさりと終わる映画でした。そもそもカーズの世界からわざわざ飛行機の映画を作る必要があったのだろうか?カーズの話をそのまま空に持って行ったとしか思えない。しかしながらカーズのような感動も無ければ、主人公が自分の力で努力している感じもしない。子供がヒマ潰しに観る分にはいいと思うけど、大人が観たら物足りないと思う作品です。続編決定していますが、たぶん観ません…

この作品の評価・・・・57点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

REDリターンズ

2014年05月11日 18時41分12秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月30日
監督:ディーン・パリソット
出演:ブルース・ウィリス,ジョン・マルコヴィッチ,メアリー=ルイーズ・パーカー
official site

恋人サラと一緒に生活し、諜報活動から縁遠い毎日を過ごしていた元CIAのフランク。しかし、かつての仲間マーヴィンが関わった小型核爆弾をめぐる冷戦時代の極秘計画が原因となったトラブルが持ち上がる。解決の手掛かりを追い求め、フランクはサラ、マーヴィンと共にヨーロッパへと足を運ぶが…。
引退した元スパイたちの活躍を描いた、人気アクション『RED/レッド』の続編。至って静かに日々を過ごしていた元CIAの敏腕エージェントが、仲間らと行方不明の小型爆弾を追いながら事件の裏に潜む巨悪に挑む。ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンら名優たちが前作に続いて登場。さらにアンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、イ・ビョンホンという豪華な面々が共演。老いてますます盛んを地で行くようなノリや見せ場を堪能できる。

前作は73点のまあまあの評価。年寄りパワーが今回も健在です。そしてアンソニー・ホプキンスもキャサリン・ゼタ・ジョーンズも出演しているので、もう超超超豪華すぎる!相変わらずの派手なアクションで楽しめましたが、逆を言えば目新しさが無かったかなと思いました。年寄りが年寄りらしからぬ動きをしているのも違和感。イ・ビョンホンが出ているのので「G.I.ジョー」を観ているような感覚になったし。ヘレン・ミレンは前作に続いてカッコ良かったけど。キャサリン・ゼタ・ジョーンズのあっさりした死に方は何かあるんじゃないかと期待したが何もなかった…。でもスカッとする映画なのは間違いないですよ♪3作目があるなら、ぜひ盛り返してほしいです。

この作品の評価・・・・70点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする