股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

武士の一分

2006年12月31日 16時02分40秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年12月1日公開
監督 : 山田洋次
原作 : 藤沢周平
出演 : 木村拓哉,檀れい,笹野高史,桃井かおり,坂東三津五郎,緒形拳
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三村新之丞は、近習組に勤める下級武士。毒見役という役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、一度は命を絶とうとしたが、加世と徳平のために思い留まった。ある日、加世が外で男と密会しているという噂を聞く。新之丞は徳平に尾行をさせ、加世が番頭・島田と密会していることを知る……。
『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』に続く、山田時代劇三部作。原作は藤沢周平の隠し剣シリーズ第2作である『隠し剣秋風抄』の「盲目剣谺返し」。最終作となる本作では、主演の三村新之丞役に木村拓哉を迎えた。常に“最高以上”を求める山田演出が冴える。この三部作が「新しい時代劇」と呼ばれるのは、時代劇でありながら、現代にも通じる人々の心情が丁寧に描かれているからだろう。本作も、「平等」や「個性の尊重」など、社会へのメッセージがセリフの端々にちりばめられている。音楽を担当するのは、山田組にかかせない存在となった富田勲。音を大切にする山田監督だが、新之丞が耳が頼りであるため、特にこだわったようである。
『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』両方とも観ずにいきなり最終作となる本作を鑑賞。感想を一言で言うと予想していたより2時間たっぷり楽しめました!キムタクが出てるからとか、そういうのは関係なく若い人でも十分に山田洋次ワールドを楽しめると思います♪わかりやすいストーリー展開の途中で数回笑ってしまうようなシーンもあり、“時代劇”という印象は全く感じられませんでした。今回の作品の中で一番の注目はやはり主演のキムタク。テレビでは出るドラマ全てが高視聴率を叩き出す彼ですが、その理由はたぶん彼の演技力しかしそれは現代を描いたドラマだからこそ彼の今風の喋り方などが通用するのであって、時代劇となると話は別。やっぱり武士の格好をしていたとしても、彼の独特の喋り方は同じでした笹野高史は“さすがベテラン!”って思うくらい時代劇っぽいゆっくりとした喋り方でしたが、キムタクの喋り方は今風の若者で、なおかつ喋るスピードが速いでも中盤からはそんな演技にも慣れてきて、山田監督が言ってたように“目の力”というものが光っていて良かったと思います。とくに離縁を求めるシーンの時に新之丞が加世を見る目はホントに“目の力”というものを感じたし、キムタクってやっぱすげぇなって思いました(笑)キムタクの絶妙な演技力をカバーしていたのは脇を固める俳優陣。笹野高史はもちろん上手いし、妻役の壇れいも文句無し。そして個人的に一番上手いと思ったのはおばさん役の桃井かおり。この人の憎めない演技には圧倒されました。一見退屈そうに感じる下級武士夫婦の愛の物語をこんなにも見事に描ききった山田洋次監督に拍手を送ります

この作品の評価・・・・88点
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花よりもなほ

2006年12月31日 15時58分42秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年6月3日公開
監督 : 是枝裕和
出演 : 岡田准一,宮沢りえ,古田新太,國村準,中村嘉葎雄,浅野忠信
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父の仇を討つため信州松本から江戸に出てきた青木宗左衛門は、おんぼろ長屋で実家からの仕送りだけが頼みの貧乏生活を送りつつ、憎き仇、金沢十兵衛の所在を探っていた。仇討ちに成功した暁には、名誉の回復だけでなく藩からの賞金も手に入るはずだ。ところが、この宗左、剣の腕はからっきしで、その不甲斐なさは長屋の住人たちもあきれるほど。刀を差してはいても武芸にとんと疎い宗左は、近所の子どもたちを集めて寺子屋を開く。
大義名分なんぞなくても人は十分生きてゆける。雨露さえ凌げればなんとかなるのだ。そんな庶民のしたたかさが、生活臭たっぷりの長屋ライフと共に描かれる。売られた喧嘩を買わない術や、仕返しをしない生き方だってあることを謳うこの異色時代劇は、『誰も知らない』の是枝裕和監督のオリジナル。天下泰平な世にあって武士なんて何も生み出さない役立たずと罵倒され、「色男金と力はなかりけり」を地で行く宗左衛門は反論できない。この軟弱な主人公を演じるよれよれの岡田准一に色気がある。美貌の未亡人から、無邪気な子ども、泥だらけの長屋の男たち、果ては雪の道を静かに進む浪士の脚まで、膝下のショットでキャラクターを描き分ける手法も秀逸。
「フライ・ダディ・フライ」での演技が光っていた岡田くんと、「たそがれ清兵衛」の宮沢りえ。脇役も豪華なのでキャストに関してはあまり問題はないと思います。しかしストーリーが意味不明長屋に住む人達を描いているのは分かるけど、それと仇討ちがどんな関係があるんだ!?と思わせるぐらい理解できませんでしたぁ…。その仇討ちのシーンだってつまらなかったし…。観終わってから“だから何が言いたいの?”って言いたいくらい2時間だらだらと、まとまりのない話が続いていましたそれと、俳優たちの喋り方。とくに岡田くんのどー聞いても現代の若者っぽい喋り方は作品の中で浮いていた気がします。まぁ岡田くんファンにはそこそこ楽しめるんじゃないの?

この作品の評価・・・・55点
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初恋

2006年12月30日 03時13分12秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年6月10日公開
監督 : 塙幸成
出演 : 宮崎あおい,小出恵介,宮崎将,小嶺麗奈,柄本佑
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高校生のみすずは、小さい頃から孤独だ。みすずの母親は小さい頃、兄を連れていなくなったきりだった。ある放課後、みすずはとある場所に足を運んでいた。目の前にはBというネオン看板。みすずの手に握られたマッチの名と同じだ。数日前、兄が突然現れ手渡したマッチだった。店内に進むと、彼らはいた。兄の亮、女優ユカ、浪人生タケシ、肉体派テツ、お調子者ヤス、そして東大生の岸。仲間に加わったみすずの生活は少しずつ変化していく。そして岸に対して生まれた切ない感情…。そんなある日、岸がみすずに驚くべき相談を持ちかける。
本作の原作となる小説「初恋」。この、2002年に中原みすずによって書かれた物語の中で、みすずという名の18歳の女子高生はこう語り始める。「私は“府中三億円強奪事件”の実行犯だと思う」と。主人公が明かす三億円強奪事件の知られざる真実、そしてそこに交差していく、どこまでも純粋で、どこまでも切ない初恋の想い出。本作で主演を務める宮崎あおいが原作を読み、10代最後に出演を切望したという傑作、遂に映画化。1968年に起こった府中三億円強奪事件の犯人は、実は女子高生だったという驚きの設定。三億円事件は1975年に時効を迎え現在でも謎のままになっています。事件で強奪された三億円の紙幣は未だに一枚も使われていないそうです…。三億円事件が物語のベースになっているにもかかわらず、タイトルは「初恋」。タイトルが「初恋」なのだから、男女の恋愛が描かれているのかと思いきや、そこまで細かく描かれておらず主人公2人の気持ちの変化が全然わかりませんでしたストーリーも作品の8割ほどは3億円事件とはあまり関係ない話で展開も無いので途中で眠くなります(笑)個人的には三億円事件をもっと細かく描いて欲しかったってのが正直な意見です。まぁ学生闘争を体験した40代ぐらいの方々には少なくとも自分よりは楽しめると思います。それにしても金八先生の生徒役で出てた小嶺麗奈が脱いだのには驚きでした。

この作品の評価・・・・65点
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トリック劇場版2

2006年12月28日 20時17分49秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年6月10日公開
監督 : 提幸彦
出演 : 仲間由紀恵,阿部寛,野際陽子,片平なぎさ,堀北真希
official site

自称・売れっ子奇術師の山田奈緒子は、物理学教授の上田次郎と筐神島に乗り込んだ。例のごとく、ひとりでは恐かった上田が奈緒子を巻き込んだのだ。事の発端は、上田の研究室に、“どんと来い、超常現象”を持った青年が現れたこと。10年前、彼の幼なじみを連れ去ったという筐神佐和子に会うべく、島へと入ったふたりは、佐和子による数々のスペクタクルな奇蹟を目にする。佐和子の霊能力は本物なのか?最強の霊能力者を前にした奈緒子と上田の運命やいかに。
山田奈緒子と上田次郎のでこぼこコンビが初登場したのは2000年の夏。テレビ朝日系の深夜枠で放送された第一シリーズは、キャラクターのおもしろさと奇抜な展開、独特の空気感で瞬く間に評判を呼んだ。今回の劇場版は、約三年半ぶりとなるスクリーンを舞台に、お馴染みのキャラクターが期待以上のトリックワールドを繰り広げる。奈緒子と上田の前に新たに立ちふさがる霊能者に扮したのは、片平なぎさ。シリーズ最強ともいえる敵役を堂々と演じている。回を追う毎にしっくり度を増す仲間由紀恵と阿部寛から生まれるユルさも最高潮!
前作の劇場版1が面白かったので今回も期待しましたが、何だか生ヌルい作品でした。トリックファンはすごく楽しめるだろうけど、自分はそこまでファンではないので…。随所に散りばめられた小ギャグは面白かったものの、肝心のトリックはそこまで驚かされるほどじゃなかったです。幾つかは途中でトリックが何となく予想できちゃったしそれに加えて許せないのは、阿部ちゃんの手が伸びたり宙に飛んだりする意味不明なCG。これはトリックでもなんでもなくて、ただの中途半端な演出だろ!(笑)生瀬さんのシーンがメッチャ少なかったのも残念片平なぎさは妙に崖の上が似合ってて印象的だったけど、それ以上に平岡祐太の演技が色んな作品を観るたびに“下手だな”と思ってしまう自分でした♪

この作品の評価・・・・69点
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リトル・ランナー

2006年12月28日 01時25分02秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2004年
製作国 : カナダ
2006年3月4日公開
監督 : マイケル・マッゴーワン
出演 : アダム・ブッチャー,キャンベル・スコット,ジェニファー・ティリー
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1953年、カナダ。カトリックの私立学校に通うラルフは、戦争で父を亡くし、母親も病気で入院している。学校では、校則破りの常連として校長から目をつけられていた。ある日、ラルフの母が昏睡に陥った。看護婦のアリスは、「奇跡でも起こらない限り目覚めない」と、ラルフに辛い真実を告げるが、同じ頃、クロスカントリー部に召喚されたラルフは、ボストン・マラソンで優勝する奇跡を起こせば、最愛の母が目覚めると信じ、走り始める。
厳格なカトリックの学校で、「罪」を悔い改める日々を送っている少年たち。その中で、奇跡を信じ、自らその奇跡を成し遂げようとする14歳のランナーを描いた感動作。タバコを吸ってみたり、女子更衣室を覗いたり、年頃の少年ならば誰もが体験する「思春期」に、母を失う恐怖と孤独に怯えながら、ただひたすらにレースに向かう姿が眩しく映る。貧弱な体型だったラルフが、物語の終わりにはたくましいマラソン走者の肉体を得て、心も体も成長していく様子は、観客の心に刻々としみ込んでくるだろう。ラルフを演じたアダム・ブッチャーはテレビシリーズで注目された少年俳優。本作が初の主演映画となる。ラルフを見守り、コーチを務めるヒバート神父には、『シェルタリング・スカイ』のキャンベル・スコットが扮し、元マラソン走者の神父という役で、優しい存在感を発揮している。少年の一途な思いに、誰もが心を動かされるはずだ。
年末なので“今年最後に泣ける映画が観たい!”ということでこの映画を借りてみました。内容は有りがちな話だけどすごく良い話で、脚本がが素晴らしいなと思いました。1人の少年が奇跡を信じて走り続けることに、観ているこっちまで勇気付けられた気がします。ラストは敵だった校長先生も同級生も応援してくれる姿にはジーンとしてしまいましたただし、母親が昏睡状態から戻ったあとの事をもう少し描いて欲しかったです。それがあれば泣けたかもね♪

この作品の評価・・・・72点
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オーメン

2006年12月27日 00時07分45秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年6月6日公開
監督 : ジョン・ムーア
出演 : リーヴ・シュライバー,ジュリア・スタイルズ
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6月6日午前6時にこの世に誕生した母親不明の赤ん坊ダミアン。実の子を亡くしたロバート&キャサリンのソーン夫妻はダミアンを引き取り、愛をもって育てる。ところが、成長したダミアンの周囲で家政婦、神父らが次々に謎の死を遂げる。キャサリンまでが不可解な事故で重傷を負うなか、ロバートはダミアンに恐るべき疑いを持つようになる。やがて “666”という数字に込められた秘密を知ってしまったロバートは、驚愕の真実に直面するのだった…。
本作の監督は『エネミー・ライン』の若きヒットメーカー、ジョン・ムーア。主人公ロバート・ソーンには、『トータル・フィアーズ』のリーヴ・シュライバー。妻キャサリンには『ボーン・スプレマシー』のジュリア・スタイルズ。天使のような外見におぞましい素顔を秘めた悪魔の化身ダミアン役には、映画初出演の子役ショーン・フィッツパトリックを抜擢。そして『ローズマリーの赤ちゃん』の大物女優ミア・ファローが、悪魔の手先である家政婦ベイロック夫人を演じるのも見逃せない。30年前のオリジナルはまだ観てません。ただ話的には面白そうだったので期待してましたが、何だか中途半端なホラー映画だなって思いました。まず何であんなに可愛かったダミアンがあそこまで怖い顔になれるのかが不思議(笑)途中までは謎めいた話で面白かったしどのシーンも「デッド・コースター」並にグロくて良かったけど、中盤から宗教が話に含んできてパっとしなかった気がしますお父さんがダミアンの頭に刻まれた666の数字をすぐに見つけてしまったのが驚きです(笑)

この作品の評価・・・・75点
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美しき野獣

2006年12月26日 23時16分29秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2005年
製作国 : 韓国
2006年2月11日公開
監督 : キム・ソンス
出演 : クォン・サンウ,ユ・ジテ,オム・ジウォン
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ソウル地方警察の凶悪犯罪捜査班、チャン・ドヨン刑事は、男気あふれるまっすぐな性格。犯人逮捕のためには手段を選ばず、力づくで解決しようとする過激な人物だが、家族には不器用ながらも深い愛情を傾けている。一方、完璧なエリート検事として犯罪者からも恐れられている、ソウル中央地検の検事オ・ジヌ。捜査方法も性格もまるで正反対の2人は、それぞれの事件を追ううちにソウルで出会う。しかし2つの事件は交差し、予測もつかない方向へ大きく動き出していく・・・。
『恋する神父』や「天国の階段」で大ブレイク中のクォン・サンウ、『オールド・ボーイ』の難役で一気に評価を高めた若手実力派ユ・ジテ。今が旬の二大スターを迎え、総製作費8億円を投じた本格刑事アクションドラマ。巨大なシステムの壁にぶつかりながらも、愛と正義をかけて孤軍奮闘する2人を描いたのは、新鋭のキム・ソンス監督(『武士-MUSA-』の監督と同名だが、別人)。見どころは何と言っても、そろって1976年生まれの二大スター競演だ。クォン・サンウは野獣のように荒々しくも、深い悲しみをたたえたドヨン役で新境地を開き、10キロ近く体重を落として冷徹なエリートに扮したユ・ジテからは、並々ならぬ気迫が伝わってくる。またハードなトレーニングを経て、危険なシーンに自ら挑んだクォン・サンウのアクションも必見だ。
主演のクォン・サンウの役は男気があって良かったと思うけど、役柄としては何でも暴力で解決しようという考え方には賛成できませんそのせいで作品全体が乱暴に作りました感があるかもしれません。アクションシーンはすごく迫力があって良かったと思います!まぁクォン・サンウファンの人なら楽しめる映画でしょうね…

この作品の評価・・・・66点
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大奥

2006年12月26日 02時03分23秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年12月23日公開
監督 : 林徹
出演 : 仲間由紀恵,井川遥,及川光博,杉田かおる,松下由樹,高島礼子
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時は正徳2年、第7代将軍・家継の時代。将軍と呼ぶにはあまりにも幼い将軍を巡って、江戸城では表と裏舞台が蠢いていた…。第6代将軍に取り立てられ幼将軍・家継の後見人として摂政の地位を占めた側用人・間部詮房。その振る舞いを快く思わない大老・井伊掃部頭直該を始め、他の老中たちとの醜い権力争いが表面化する中、大奥でも、先代将軍未亡人・天英院と若く美しい将軍生母・月光院との女の意地を賭けた闘いが繰り広げられていた。そんな混沌とした大奥に、月光院の推挙で早くも御年寄に昇格した絵島。聡明な絵島は、月光院の信頼も厚く、それは対立する天英院派の不満の矛先へと変わっていった。
現代人に通じる人間模様が繰り広げられるスーパー時代劇の傑作「大奥」が、3度のTVシリーズを経て、ついに映画化される。映画版の主演をつとめるのは、幅広い演技力を備え、TV・映画・CMで大活躍の仲間由紀恵。彼女が豪華絢爛な江戸時代の装いを、その時代に生きた女性を、煌びやかに凛と演じる。また、男子禁制の園『大奥』で繰り広げられる人間ドラマを演出するのは、TVシリーズでも手腕を遺憾なく発揮した林徹。「101回目のプロポーズ」で連ドラ初演出後、「ナースのお仕事」シリーズなどで磨きをかけ、満を持して今回初メガホンを取る。華麗なキャストとシリーズを熟知する名工の技により、『大奥』最上のラブ・ストーリーとして、2007年、スクリーンに絢爛豪華な世界を構築する。
ドラマ版を一度も観たことが無かったのでストーリーも“女たちの戦い”程度しかわからないまま観ましたが意外と話は難しくなくて楽しめたと思います。ただし、時代が時代なので役の名前がわかりにくい名前ばかりで、「犬神家の一族」の時程ではありませんが少し混乱しましたでもキャストはすごく豪華!!そして衣装も1億円以上かかったというだけあって豪華です♪絵島役の仲間由紀恵もハマリ役ですが、いじめ役の浅野ゆう子,松下由樹,高島礼子もすごい迫力で観ている自分までゾクっとするぐらいでした(笑)今回は大奥史上最大のスキャンダル事件と言われている「絵島(江島)生島事件」がベースになってまいます。しかし実際の事件がベースなってるせいか、もしくは脚本が悪いせいなのか、何となく想像してたよりはドロドロした女の戦いが無かった気がします前半は天英院たちが月光院をいじめるシーンが多くて“大奥って面白いじゃん!!”って思ったけど、後半はいじめるシーンは全くと言っていいほど無く、絵島の恋がメインになっているので、最初から最後までドロドロの女の戦いを見たかった自分としては少々物足りない気がしました。絵島の恋がメインになっている後半の中で、隠れキャラ的な存在なのが宮路役の杉田かおる。ある意味この映画の中で一番違和感無かった役だったかもしれません(笑)でも宮路の行動がちょっと不可解歌舞伎座に火を点ける事は天栄院の策略だったはずだけど、絵島が隠れて男と会ってたことはバレてるくせに、宮路が火をつけた事はバレてない何で誰も犯人を捜さなかったのかが不思議です。それと、あんな大火事なのに一つ路地を抜ければたくさんの人が笑顔で祭を楽しんでる…。あの時代なら火事が起きたら笑って祭なんてやってる場合じゃない気がするけども…。でも一番驚いたのはあんなに幼い家継が全てを理解できる子だったってことかもね(笑)

この作品の評価・・・・78点
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間宮兄弟

2006年12月23日 18時39分01秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年5月13日公開
監督・脚本 : 森田芳光
出演 : 佐々木蔵之介,塚地武雄,常盤貴子,沢尻エリカ,戸田菜穂
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兄・明信と弟・徹信の間宮兄弟は、マンションで2人暮らし。一緒にご飯を食べ、野球観戦で熱くなり、ビデオを観ては涙する。もういい大人の2人だけれど、仲の良さは子供の頃と全く同じ。いや、むしろ人生を共にしてきた太い絆の分だけ、さらに仲良くなっているかも。ある日、彼らは行きつけのレンタル屋さんの店員、直美ちゃんと、徹信の務める小学校の依子先生を誘ってカレーパーティーを開くことを決意。頑張って彼女たちに声をかけるのだった。
『黒い家』『阿修羅のごとく』などで知られる森田芳光が、人気作家、江國香織の同名小説を監督。互いを思いやりながら、誠実に暮らしている間宮兄弟が、日頃のストレスを忘れる一時を与えてくれる作品だ。本作には特別な事件は何も起こらない。ドラマチックな展開があるわけでも、泣きの場面が待っているわけでもない。綴られていくのは、間宮兄弟のただの日常。しかし大人になっても自然に互いを思いやっている2人の姿は、ずっと観ていたくなる不思議な魅力を放つ。テレビドラマ「離婚弁護士」などで人気の佐々木蔵之介と、お笑いコンビ、ドランクドラゴンの塚地武雄が主演。息の合った演技を見せている。また出演作の続く沢尻エリカなど、取り巻く女優たちも豪華だ。
ハッキリ言っちゃえば“日常にある幸せ”を描いた盛り上がりのない作品です。刺激が欲しい人は決して観ないでください。前半は笑えるシーンが多くて楽しめましたが中盤から何も起きない事に気づき、すごく退屈でしたぁ。時間も内容の割には長すぎると思いますキャストはすごく良かったと思いますよ。とくに母親役の中島みゆきは違和感なし!(笑)しかし内容を見れば少々物足りません浴衣パーティーのシーンは笑えたけど、後半のストーカーまがいの行動はちょっと引きました。そもそも常盤貴子や沢尻エリカみたいな美女があんな30代の兄弟の家に誘われて即OKするのか?ってのが疑問。

この作品の評価・・・・70点
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日本以外全部沈没

2006年12月23日 18時34分22秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年9月2日公開
監督 : 河崎実
出演 : 小橋賢児,柏原収史,松尾政寿,藤岡弘,村野武範
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2011年。原因不明の大規模な天変地異によって、アメリカ大陸が一週間で海に沈んだ。世界各国が合衆国からの難民を受け入れたものの、犠牲者の数は天文学的数字に。ペピトーン合衆国大統領と政府首脳はエアフォースワンで脱出、日本の沖縄米軍基地にやってくる。しかし異常事態は終わらなかった。一週間後、中国大陸が沈没を始め、立て続けに各大陸が沈没。結局数週間で、日本以外のすべての陸地が沈没してしまう…。
小規模なB級作品なのを逆手に取り、かなり過激なブラック・ユーモアをシレっとブチかました衝撃作。世界中からやってきた外国人が、国外追放されないように日本人にゴマをする。国際社会で軽んじ続けられてきた日本がチヤホヤされる図は、不謹慎だが何とも小気味よく痛快だ。このパロディが生まれたのは、小説「日本沈没」がベストセラーとなった1974年。SF作家仲間で小松左京の成功を祝う会が開かれた時に、星新一が筒井康隆をつかまえて「君、「日本以外全部沈没」を書きなさい」とけしかけたのが発端だとか。つまり、原作者も公認のパロディなのだ。
今年興行収入60億円の大ヒットを収めた草なぎ剛主演の「日本沈没」の逆バージョン。改めて言うほどのことじゃないですがB級……いやっZ級……いやっここまでやってくれれば逆にB級まで上がるかなって作品です(笑)でもただのB級映画というわけではなく、どこか吹っ切れてる感じがするので観ているこっちもボケェ~っとしながら観れるので楽ですよ。開始40分はあまりの馬鹿らしさに笑ってしまい気づけばハマってましたが、そんな気持ちが1時間半も続くわけもなく、その後の1時間はもう我慢との戦いでした(笑)話はタイトルの通り、地震大国の日本以外が全部海に沈んでしまいます。ということはもちろん全世界のみなさんが日本に移住してくるわけですが、ちょこちょこ微妙に引っかかることが多くてすごく気になりました。元大統領がボディガードも無しでバーで飲んでたり、編集者のテレビが異様に小さかったり、大統領の緊急会見でバニーガールが出てきたり…でもまぁそこら辺はB級なので許されます(笑)その他にもB級要素はたくさん!!とくに特撮のヒドさにはあまりのヒドさに呆れるどころか感動を覚えました。朝にやってる戦隊モノの特撮もヒドいけどそれ以上にヒドかった(笑)そのあと日本は、外人で溢れかえるわけなんですが大量にいる外人を何とか減らそうと安泉総理大臣は恐ろしいことに国外追放することを思いついちゃいますまるでリアル鬼ごっこの王様みたいな考えだね(笑)まぁ日本しか残ってないんだから、各国の首相は安泉総理大臣の言いなりになるしかないんです。そんな恐ろしい外国人抹消計画でブルース・ウイルス(?)とかシュワちゃんは果たして助かったのかが気がかりです。外人の話では追放されたらチベットに流れ着くらしいけど日本以外全部沈没してるんだからチベットとか無いんじゃないの?って思うんだけども…そして忘れてはいけないのがそぅ北朝鮮のアイドル、金正日!!彼は日本に来てからも暴れまくります。ただし最初から姿を現すのではなくバーのボーイに変装してるのです!!!そんな金正日に人質として捕らえられた総理と各国首相。一方同時に国会議事堂では藤岡弘施演じる石山防衛庁長官が人質に捕らえられました。しかしさすがは防衛庁長官、腹に爆弾を付けているのです♪……えっ?(笑)次の瞬間、国会議事堂もろともボォ~~~~~~~~ン!!!おいおい何をやっとるのですか防衛庁長官まぁそれこそB級だぁ!ラストは結局日本も沈んでしまうんですが終わり方もまた微妙。あっけなくみんな死んじゃいましたよ。たぶんラストは平和になれっていうメッセージも込められてた気もしたけど、それでもこの終わり方はひどかった!!普通に考えればZ級の作品ですが、作品の馬鹿らしさを考えれば決して低い評価ではないです。

この作品の評価・・・・54点
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NANA2

2006年12月23日 04時10分59秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年12月9日公開
監督・脚本 : 大谷健太郎
原作 : 矢沢あい
出演 : 中島美嘉,市川由衣,玉山鉄二,姜暢雄,丸山智己,成宮寛貴
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大崎ナナ(ナナ)と小松奈々(ハチ)は、東京での共同生活を楽しんでいた。ナナのバンドBLACK STONESは、プロデビューに向けて精力的に動き出し、ハチはナナの成功を心から願っていた。ある日、ハチはレンの所属するTRAPNESTのタクミと再会。二人は付き合うようになるが、タクミの冷たい態度にハチは、すぐに別れを決意。その後、BLACK STONESのノブに告白され、付き合い始めるが、ハチはタクミの子供を身ごもっていた…。
コミック、映画、音楽と大ブームを巻き起こした『NANA』の続編にして、完結編の『NANA2』。「デビューしたブラストとハチの成長を描きたくて、『NANA』を頑張った」と大谷健太朗監督が語るように、「NANA」の最もせつない部分が『NANA2』に凝縮されている。オリジナルとは違うエンディングが用意されているのも必見。前作とキャストが変わった役は奈々、シン、レンの3人。3人も中心メンバーが変わっちゃうと何かヌルい感じがして最初は続編とは思えませんでしたとくに宮崎あおいは奈々にハマリ役だったから市川由衣はパッとしなかった気がします…。“ハチが妊娠するから自分のイメージと合ってない”ってことで降板した宮崎あおいですが、そこまで今回のハチはディープな感じでもないし、そのまま続けた方が良かったと思うんだけどもさて内容はと言うと、物語は前作のすぐ後っていう設定らしいんだけど、なかなか話が展開せずに少し退屈してしまいました。でもハチが妊娠したあたりから面白くなってきたけどね♪個人的にタクミの言動は許せないよ!! 劇中でNANAが“何で大切なものは全部TRAPNESTにとられちゃうんだろ…”って言ってたけど、俺が思うにはTRAPNESTの方が歌唱力もカリスマ性も、ビジュアルもBLACK STONESより上だからなんじゃね?(笑)今回の曲だってBLACK STONESの「一色」よりTRAPNESTの「Truth」の方が断然上だし今回の作品は前作の“自分たちの力で這い上がっていく”というテーマが全く消えていて、有名人との熱愛でBLACK STONESが有名になっちゃうっていう、今までの努力は何なのさ!?とツッコみを入れたくなる流れになってます。NANAだってカッコいい事言っておきながら結局は有名人のレンに便乗するのかと知った時はすごく残念でした…。そしてそんな調子のいい話にかき消されそうなヤスの記者に対する暴力。たぶん彼はあの後訴えられただろうけど、その事は一切触れてません(笑)終わり方だって、果たしてハッピーエンドなのかバッドエンドわからないまま上映終了色んなシーンで“えっ?えっ?”と思わせてくれた作品でした♪もう一つ言っちゃえば、ラストに映画の中で使われた歌(一色とTruth)が記録を塗り替えられないほどヒットしたって言ってるけど、そこまでの名曲じゃないし何だかなぁって感じです(笑)

この作品の評価・・・・68点
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犬神家の一族

2006年12月23日 04時05分26秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年12月16日公開
監督・脚本 : 市川崑
出演 : 石坂浩二,松嶋菜々子,尾上菊之助,富司純子,松坂慶子
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信州の製薬王・犬神佐兵衛が亡くなった。血縁関係者が揃った場で公開された遺言状には、3人の孫のいずれかとの結婚を条件に全財産を、佐兵衛の恩人の孫娘・野々宮珠世に譲渡するという内容だった。珠世をめぐる3人の男たちによる争奪戦が繰り広げられ、遂には殺人事件が。遺言状を預かる法律事務所から仕事の依頼を受けた名探偵・金田一耕助は捜査に乗り出すのだが、第2、第3の殺人事件が起きてしまう。
1976年に角川映画の記念すべき第1弾として製作された『犬神家の一族』は、現在の興収に換算すると50億円に相当する大ヒットを記録。その後しばらく横溝正史ブームが続いたことを覚えている方も多いことだろう。そして30年の時を経て、監督・市川崑×金田一・石坂浩二の黄金コンビが復活した。当時のセリフ、画面の構図、カット割りを踏襲しながらも、フレッシュなキャストでまた違った作品の雰囲気を醸し出している。石坂=金田一だけでなく、30年前と同じ役を演じる加藤武と大滝秀治、そして犬神三姉妹の次女と三女を演じた草笛光子と三條美紀が違う役で出演している事など、ファンには嬉しい気配りも多数ある。
わざわざ映画にするほどの作品では無かった気がします例えればお正月の目玉特番としてテレビで放送して視聴率20%ってぐらいって感じの作品でしょうか(笑)何故に市川崑は30年前の自分の作品を今更になってリメイクしちゃったのか…それが事件が解決した今でも謎です(笑)30年前の作品を観てないので何とも言えませんが、それでも良い意味で言えば懐かしさが、悪い意味で言えば古くささが漂ってきそうな作品でしたやはり松嶋菜々子や深田恭子を起用したとしても昔の古くささは取り除かくことは出来ませんでしたよ…それにしても深田恭子は見ていて富豪刑事を思い出させるような演技でしたまぁ自分はテレビで稲垣吾郎版の「犬神家の一族」を観たんで内容は薄々知ってました。でも犯人を忘れてしまってたんでそこは不幸中の幸いだろうか。まぁそれなりに楽しめたと思うよ♪しかし出てくる出演者が多いのに加え、名前がみんな似ているからよぉ~く耳を凝らして聞かないと誰が誰だか分からなくなりそうですそんで、上映時間が2時間ということですごく長く感じました。話がダラダラしていて事件と事件の間の時間が空きすぎていたようなもうちょいテンポよく殺人事件が起きてくれれば良かったです。それと特殊効果のちゃっちさが全体的にありましたぁ!血糊や死体は大学生が映像コンテストに出品する程度のレベルでした。犯人を知った時は多少の驚きはあったものの、その後の展開が金田一シリーズでは有りがちな設定で先が予想できてしまったのが残念ですスケキヨは個人的には好きですが、さすがに風呂で逆立ちは出来ないね(笑)

この作品の評価・・・・72点
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森のリトル・ギャング

2006年12月23日 04時00分44秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年8月5日公開
監督 : ティム・ジョンソン
声の出演 : 役所広司,BoA,武田鉄矢,友近,石原良純,夏木マリ
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ずっと1人ぼっちで生きてきた流れ者のアライグマRJは、ある日ついに空腹に耐えかね、冬眠中のクマ・ヴィンセントがため込んだ人間のスナック菓子に手をつけてしまう。RJが食糧奪取に成功したと思った矢先、目を覚ましたヴィンセントは激怒!お菓子のかわりに食べられたくないRJは、1週間で蓄えてあった食糧を取り戻すと約束。偶然出会ったお人よしで世間知らずな動物たちを上手くだまし、新興住宅地での食糧集めに協力させるのだが…。
『シュレック2』と『マダガスカル』のドリームワークス アニメーションが贈る、かわいい動物たちの冒険アドベンチャー。静かに森で暮らしていた“善良”な動物たちが世慣れたアライグマにそそのかされ、人間の食べ物の味を知ってしまう…!タダでさえ危険な人間の世界に、残酷な害獣駆除会社までやってきたから、さあ大変!スリル満点の“お菓子争奪戦”が繰り広げられていく。主人公RJの声は、ブルース・ウィリス/声優初挑戦の役所広司。おシャマなオポッサムの娘ヘザー役にアヴリル・ラヴィーン/BoAなどなど、日米両方とも豪華なキャストです♪しかしBoAの声が片言の日本語で少し気になったけどね(笑)それとカメ役の武田鉄矢、どうしても金八先生になってたような…!?さて内容ですが、どうもドリームワークス・アニメーションの作品は好きになれない自分でも今回は意外と楽しめました!ただ菓子が奪うっていうテーマだけではなく、前半は森林保護を訴えるような“自然が無くなってきているんだ”的な雰囲気で、後半は友情や家族愛をテーマにしていてすごく分かりやすくて良かったと思いますそれに加えて笑える場面も多いです!マイナスポイントを言うと、どのシーンも少し大袈裟過ぎたんじゃないかぁ?って思います。爆発したからって宇宙まで映さなくてもいいと思うが…その辺はやはり子供向けだよね。基本的には内容も上映時間83分という部分から子供向けといった感じですでも大人が観ても十分楽しめる作品なので観る価値はあると思います!

この作品の評価・・・・80点
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ラブ★コン

2006年12月15日 01時47分26秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年7月15日公開
監督 : 石川北ニ
出演 : 藤澤恵麻,小池徹平,谷原章介
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背が高くて悩む小泉リサと、背が低くて悩む大谷敦士。コンプレックスを抱えつつも、「チビ!」「デカ女!」と呼び合う二人は、趣味も会話のテンポもぴったりで、「学園のオール阪神・巨人」と呼ばれていた。親友からは、「つき合ってみたら」と、冷やかされるが、「自分より背が低い男なんて」と、その気がない。しかし、背が低くても、一緒にいると楽しい大谷をリサはだんだん好きになっていく。大谷の男らしい面を見るたびに、胸キュンしっぱなし。しかし、大谷より背が高いことが、リサはどうしても気になり…。
中原アヤ原作の同名のコミックの映画化。“ラブ・コン”とは、背が高い・低いという、ルックスのコンプレックス、“ラブリー・コンプレックス”の略である。リサ役を「non-no」モデルの藤澤恵麻が演じているだけあって、主人公たちの登校スタイルも、ポップでカラフル。教室や、放課後に、友達とおしゃべりするカフェなど、セットのデザインも独特のセンスで作られ、ティーンの女の子なら誰もが大喜びするはず。「こんな高校生活だったらいいのにな」という、可愛い夢を叶えてくれる作品。大谷を演じるのは、WaTの小池徹平。彼自身、背が低いことを武器に、本作の主演を射止めたことでますます好感度アップだ。
意外と笑えるシーンが多かったのは良かったです。でもコミックの映画化の割には平凡なストーリーだったと思います。とくに一番の盛り上がりであろうバスケの試合のシーンも何だか、無駄に長いし、わざとらしい流れになってましたよ…。もうちょいみなさん真剣にやって欲しいですな(笑)バスケのシーン以外にも手抜きって雰囲気が作品全体に漂ってますそして出てくる役者全員の演技の下手さがすごく目立ちました。コメディなら許されるのかもしれないけど、でもちょっとねぇ…。まぁ中高生の一部の女子は楽しめるであろう作品です。DVDで借りるほどの作品じゃないです

この作品の評価・・・・64点
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007/カジノ・ロワイヤル

2006年12月10日 19時19分00秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2006年
製作国 : イギリス=チェコ=ドイツ=アメリカ
2006年12月1日公開
監督 : マーティン・キャンベル
出演 : ダニエル・クレイグ,エヴァ・グリーン,マッツ・ミケルセン
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暗殺の仕事を2度成功させたジェームズ・ボンドは“00(ダブルオー)”の地位に昇格し、最初の任務で、世界中のテロリストの資金源となっている“死の商人”ル・シッフルの存在を突き止める。高額掛金のポーカーで資金を稼ごうとするル・シッフルと勝負するため、モンテネグロに向かうボンドの前に、国家予算である掛金1500万ドルの監視役として財務省から送り込まれた美貌の女性ヴェスパー・リンドが現れる。
新ボンドのキャスティングを巡ってはワールドワイドに物議を醸したが、ダニエル・クレイグという選択は間違いではなかった。原作はイアン・フレミングのボンド・シリーズ第1作。ゆえに殺しのライセンスを与えられた諜報員としてはまだまだ未熟で、これまで描かれたボンドたちとは違い、失敗もするし、本気で恋にも-ヴェスパーはシリーズ最高のイイ女かもしれない-落ちる。アクションやセックスアピールだけではない一人の男の複雑な魅力がよく出ている。引き続きジュディ・デンチが演じるMとの辛辣でウィットに富んだ会話もいい。
おすぎが大絶賛していた新ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ。彼はスピルバーグ監督の「ミュンヘン」にも脇役として出演していました。やっぱり僕らの時代はピアース・ブロスナン=ボンド役というイメージが強いですが、本作を観てダニエル・クレイグも意外とハマり役だと感じました。男前では無いけれどブルーの眼が印象的だし、脱ぐとめちゃくちゃマッチョだし、でも何気に人妻好きだし前作「ダイ・アナザー・デイ」まではカッコいいボンドっていう印象が強かったのですが今回は男気の濃い、少々強引なボンドでした。失敗してばかりいるので今までボンドとは違いますが、やっぱボンドも人間なんだなと妙な親近感が湧きます(笑)カジノのシーンでは“さすがボンド!”ってぐらいクールでした。話は1人の男がジェームズ・ボンドになるまでの話なので女性の方でも十分に楽しめると思います!とくに迫力満点の追走やアクションシーンは久しぶりに興奮しました!!“CGなんじゃないの?”って思うぐらい凄いシーンもあったしね話のテンポも良くて展開が二転三転あるので予想外の展開に飽きずに楽しめますよ。こりゃあ次回作もすっごい楽しみです♪てか、あの拷問のシーンはかなり痛そうだったけど…。まぁ男しか分からない痛みですな(笑)

この作品の評価・・・・85点
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