股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ベラミ 愛を弄ぶ男

2013年09月27日 23時15分08秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:イギリス
日本公開:2013年3月9日
監督:デクラン・ドネラン,ニック・オーメロッド
出演:ロバート・パティンソン,ユマ・サーマン,クリスティン・スコット・トーマス
official site

1890年のパリ、アルジェリア帰還兵のジョルジュは鉄道会社に職を得たものの薄給で貧乏のどん底にいた。ある日、彼は騎兵隊時代の友人シャルルと酒場で再会する。ジョルジュは新聞社勤務で金回りが良いシャルルに招かれ夕食に行き、才色兼備なシャルルの妻マドレーヌとかわいらしいド・マレル夫人に出会う。
『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンを主演に迎え、文豪ギイ・ド・モーパッサンの長編小説「ベラミ」を映画化。19世紀、パリのブルジョア社会を舞台に、恵まれた容姿を武器にのし上がって行く青年のな野心を描く。タイプの違う貴婦人を演じるのはユマ・サーマン、クリスティン・スコット・トーマス、クリスティナ・リッチ。美女たちに愛されながらも満たされない主人公の陰のある表情にぞくりとする。

ベラミとはフランス語で“美しい男友達”という意味だそうな。イケメンに翻弄される3人の女性。無一文のイケメンが女性を誘惑しながらのし上がっていく物語です。ロバート・パティンソンって肌が白すぎてイケメンに思えない(ヴァンパイア役がピッタリ)のですが…。ロバート・パティンソンが女性たちを落とせるほどの魅力を持っているとは思えなかった。3人の女性を弄んだというよりは、結果的には“弄ばれた”と言うのが正解だと思う。女は強いし、女を甘く見てはいけないのだと映画を観ていて思いました。もう少し主人公ジョルジュの内心を描いてくれれば共感できたかもしれない。何を考えてるのか分かりづらかったです。
もっとドロドロした男女の関係を期待していましたが、意外とあっさりした作品です。

この作品の評価・・・・64点
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アンナ・カレーニナ

2013年09月26日 19時23分10秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:イギリス
日本公開:2013年3月29日
監督:ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ,ジュード・ロウ,アーロン・テイラー=ジョンソン
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19世紀末のロシア。政府高官カレーニンの妻にして、社交界の花として人々から注目されるアンナ・カレーニナ。しかし、華やかな生活の裏で夫との愛なき結婚に空虚なものを抱いていた。そんな中、彼女は離婚の危機に陥った兄夫婦の関係を修復させようと、彼らのいるモスクワへ。駅に降り立ったアンナは、そこで青年将校ヴロンスキーと出会う。彼から強い思いをぶつけられて戸惑う彼女だが、自分にも彼を慕う気持ちで胸がいっぱいだった。
ロシアの文豪L・N・トルストイの代表作を実写化した大作ドラマ。19世紀ロシアを舞台に、青年将校に惹かれたのを機に政府高官である夫との愛のない結婚や社交界から離れようと決意した女性に振り掛かる試練を追う。メガホンを取るのは、『つぐない』『ハンナ』などの鬼才ジョー・ライト。『つぐない』でライト監督と組んだキーラ・ナイトレイが、許されぬ恋に身を焦がしながらも自分らしく生きようとするヒロインのアンナ・カレーニナを熱演。実力派スターが集結した豪華な共演陣、豪華絢爛な衣装や美術も見どころだ。

第85回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞した作品。豪華絢爛な美しい衣装が印象的でした。舞台劇のような演出も新鮮で良かったです。恋に生き、運命に翻弄される女性アンナでしたが、どうもこの女に共感が出来ないのです。前半は恋に悩み続ける純粋な女性なのかと思いきや、話が進むにつれてワガママで自己中なクソ女としか思えなくなってきました。「私は可哀そうな女性です」的な描き方をしているけど、一番可哀そうなのは夫と愛人である。この女には絶対近づきたくありません(笑)ただただワガママ女の話を2時間観させられたようなかんじ。リョーヴィンとキティの恋が本当に美しく見えました。結局つまらない不倫映画でした…

この作品の評価・・・・59点
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エリジウム

2013年09月25日 02時04分05秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年9月20日
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:マット・デイモン,ジョディ・フォスター,シャールト・コプリー,ディエゴ・ルナ
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2154年。スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。エリジウム政府高官のローズが地球の人間を消そうと動く中、地球で暮らすマックスはエリジウムに潜入することを決意。残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。
『第9地区』が第82回アカデミー賞作品賞などにノミネートされた新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えたSFアクション。22世紀、富裕層だけが居住を許されるスペースコロニー“エリジウム”を舞台に、虐げられた地球の住人の反撃をハードに描く。マットのほか、ジョディ・フォスターや『第9地区』『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』のシャールト・コプリーが出演。ブロムカンプ監督の斬新なアイデアや演出に期待。

「第9地区」の監督最新作。アカデミー賞作品賞にもノミネートされた「第9地区」は個性的で独特な世界観の作品でしたが、本作「エリジウム」は思っていたよりも普通のSF映画に仕上がっていました。でも話のテンポも良かったと思います。富裕層が住む“エリジウム”と貧民層が住む“地球”。対照的な2つの世界の描き方がなかなか面白いです。ただ世界観のわりにはホントに普通の話になってしまっていたのが残念。もう一つ捻りが欲しいところだ。ジョデイ・フォスターの扱いが勿体ない。悪役をもっと悪者として描けば良かったかも。

致死量の放射線を浴びたのに生きてる彼も凄いし、あれだけ凄いエリジウムという空間を作っておいてセキュリティが甘いあたりは、ちょっと引っかかりました。どんな病気や怪我でも治せる治療器を地球人に開放したら…地球の人口は増えるのは良いけど、それで格差社会が解決されるのだろうか?結局は何も解決していないような気もします。「第9地区」のような作品を期待して行くとガッカリします。何も考えずに映像を楽しんで観るには丁度いい作品かもしれません。

この作品の評価・・・・70点
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10人の泥棒たち

2013年09月24日 17時03分32秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:韓国
日本公開:2013年6月22日
監督:チェ・ドンフン
出演:キム・ユンソク,キム・ヘス,イ・ジョンジェ,チョン・ジヒョン
official site

韓国を中心に暗躍する窃盗団メンバーは、リーダー、ポパイの元相方マカオ・パクから唯一無二のダイヤモンド「太陽の涙」を、巨大カジノから盗み出すという計画を聞かされる。香港へ向かったメンバー6人を、中国人窃盗団の4人が出迎える。太陽の涙争奪のため、計10人のメンバーが挑むが…。
それぞれ野望を胸に秘める男女10人の窃盗団チームが、世界に一つしかない幻のダイヤモンド奪取に挑む犯罪アクション。CGなしのアクションシーンや、華麗な盗みのテクニックとともに展開する予測不可能なドラマが展開する。監督は、『チョン・ウチ 時空道士』のチェ・ドンフン。キャストには『チェイサー』のキム・ユンソク、『イルマーレ』のイ・ジョンジェ、香港の名優サイモン・ヤムらアジアのスターが勢ぞろいする。

アジアを代表する俳優が勢揃いの本作。アジア版「オーシャンズ11」といったかんじか。いやっ「オーシャンズ11」よりも好きかも。10人の泥棒たちはプロ集団でありながらも、ミスもするし裏切りもする。最後に笑うのは誰なのかが予想つかないので楽しめました♪10人が1つのダイヤを盗むってだけの作品ではあるけれど、アクションシーンも迫力あるしテンポも良い!ダイヤを盗んでからが本当の物語の始まりなのです。もうこれで終わりかと思ったら、まだ先がある…ドキドキさせられました。10人もいる必要があったのかは謎ですが…。あと、もう少し時間を短くして欲しかった。けれどTSUTAYAだけレンタルってのは勿体ない。いまの日本映画じゃ、これほどのクオリティの作品は作れないだろうな。韓国映画恐るべし!チョン・ジヒョンの美しさも恐るべし!

この作品の評価・・・・78点
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メッセンジャー

2013年09月21日 22時19分22秒 | 映画評論マ行
製作年:2009年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年3月9日
監督:オーレン・ムーヴァーマン
出演:ベン・フォスター,ウディ・ハレルソン,サマンサ・モートン,ジェナ・マローン
official site

イラク戦争から帰還したばかりのウイルは上官のトニー大尉と共に、戦死した兵士の遺族に訃報を伝えるメッセンジャーの任務に就く。訃報を受けた遺族は、やり場のない感情を国や戦争に対してではなくウイルたちにぶつけ、日々罵声を浴びる彼は憔悴しきっていた。そんな中、夫を戦争で失ったオリヴィアと出会い、心を通わせていく。
戦死した兵士の遺族に第一報を伝えるメッセンジャーに就くことになった若手兵士の苦悩を描き、世界各国で絶賛された戦争ドラマ。リアルな戦闘シーンではなく、戦死を伝える側と遺族側の悲しみや混乱を描写することで、戦争の悲惨な現実を浮き彫りにする。メッセンジャーを『パンドラム』のベン・フォスターと、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたウディ・ハレルソンが熱演。さらに『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』のサマンサ・モートン、個性派のスティーヴ・ブシェミが脇を固める。

アカデミー賞で助演男優賞と脚本賞にノミネートされた作品。日本じゃ全くと言っていいほど話題にならなかった…。主演のベン・フォスター、どこかで見たことある気がすると思って調べたら『X-メン』のエンジェルだったのね。イメージ違いすぎ!


↓↓↓↓↓



兵士の死を遺族に伝える“メッセンジャー”という仕事。実際にある仕事。戦争が無くならない限り、“メッセンジャー”という仕事も無くならないだろう。ある遺族は泣き崩れ、ある遺族は彼らに罵声を浴びせる。「どうしてお前は生きているんだ!!なぜ息子が死んだんだ!!その時お前は何をしていたんだ!!」もし自分が遺族の立場だったら、きっと同じように彼らに怒りをぶつけてしまうのかもしれない。しかし遺族と同様に、悲しい報告をしなければならないメッセンジャーも辛いだろう。精神的に強くなければ絶対に勤まらない仕事だ。戦争というテーマを別の視点から描いた、とても考えさせられる作品でした。

感動…も確かに少しはしましたが、なんだか話のテーマからずれてる感じがして物足りなさも残る作品です。未亡人となった奥さんと関係を持ったりして…もっと他に描いて欲しいことがたくさんあったのに!!ウィルとトニーの私生活での交流場面もそんなに必要ではない。意外と話が淡々進んでいくので、もう少しドラマっぽく描いてくれた方が個人的には良かったかもしれない。しかしベン・フォスターとウディ・ハレルソンは良かった。“戦争反対”というメッセージをストレートに出すのではなく“悲しみを乗り越える”ことを描くことで戦争を悲惨さを描いている作り方は上手い!世界から悲しみの涙が無くなることを願っています。

この作品の評価・・・・70点
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ビトレイヤー

2013年09月20日 21時33分33秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:イギリス,アメリカ
日本公開:2013年5月4日
監督:エラン・クリーヴィー
出演:ジェームズ・マカヴォイ,マーク・ストロング,アンドレア・ライズブロー
official site

大物犯罪者ジェイコブを追い掛けてきたものの、深手を負わされた上に逃げられてしまった捜査官のマックス。そんな中、あるトラブルに巻き込まれた息子の身を案じたジェイコブが潜伏先から姿を現す。逮捕する絶好のチャンスだとしてすさまじい執念で彼を追うマックスと、その追撃を巧みにかわしていくジェイコブ。やがて、自分たちが政府と強大な謎の組織が関与する陰謀に巻き込まれているのを知った彼らは、一時的に手を結んで戦いに臨んでいく。
『グラディエーター』などの巨匠リドリー・スコットが製作総指揮を手掛けたクライム・サスペンス。激闘を繰り広げてきた捜査官と大物の犯罪者が、図らずも共に巻き込まれた巨大な陰謀に挑もうとタッグを組む姿を活写する。『つぐない』のジェームズ・マカヴォイと『キック・アス』のマーク・ストロングが、深い因縁で結び付く主要人物を熱演。メガホンを取るのは、日本未公開作『シフティー(原題) / Shifty』で注目された新鋭エラン・クリーヴィー。熱いドラマのみならず、スタイリッシュなビジュアルの中でさく裂するガン・アクションも見ものだ。

リドリー・スコット製作総指揮というだけで気になってしまう。ジェームズ・マカヴォイのカッコ良さと、リアルなアクションシーンが良かった!刑事と犯罪者が手を組むという設定は新鮮で面白かったです。スピード感もあって良かった…のですが、だんだんと話が進むにつれて普通のアクション映画に収まっていってしまったのが残念。盛り上がりにも欠けるし、幾つか解決していない点もあるので続編があるかと思いますが…。果たして主人公は巨大な陰謀に勝ったのだろうか?観ている側が一番気になる部分が解決していないように思います。
ジェームス・マカヴォイとマーク・ストロングの魅力のおかげで最期まで飽きることはありませんでしたが。青みがかったロンドンの夜景が素敵でした☆

この作品の評価・・・・65点
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ヘンゼル & グレーテル

2013年09月19日 16時14分37秒 | 映画評論ハ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ,ドイツ
日本公開:未公開
監督:トミー・ウィルコラ,D・W・ハーパー
出演:ジェレミー・レナー,ジェマ・アータートン,ファムケ・ヤンセン,ピヒラ・ヴィータラ
official site

両親に捨てられ、森の奥深くの「お菓子の家」に迷い込んだヘンゼルとグレーテル。そこに住む魔女に捕えられたふたりは、すきを見て魔女をかまどに突き落として生還する。―15年後、大人になった兄妹は魔女ハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていた。ある日、子供の誘拐が多発する村から事件の解決を依頼され、黒魔女ミュリエルを追うことになるが、魔女は彼らの出生の秘密を握っていた…。
グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をベースにしたダークアクション。凄腕の魔女狩りとして賞金を稼いで暮らす兄妹・ヘンゼルとグレーテルが、黒魔女・ミュリエルと熾烈な戦いを繰り広げる。

全米初登場1位となったのに日本ではDVDスルー。『アベンジャーズ』のホークアイ役のジェレミー・レナーは主演。DVDスルーとは勿体ないほど、グリム童話らしくダークな世界観のなかなか面白い作品だったと思います。たくさんの魔女が出てくるのですが、人間のの殺し方も魔女の殺し方も結構グロい…。これが日本未公開の理由か?上映時間が短かったのも良かったかもしれない。アクションシーンは良いけど、ちょっと安っぽさもあった。魔女との戦いが肉弾戦っていうのも新鮮。保安官たち、もう少し活躍してほしかった。続編製作が決定したそうで、ぜひ劇場公開してほしいですね

この作品の評価・・・・69点
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凍える牙

2013年09月18日 12時26分47秒 | 映画評論カ行
製作年:2012年
製作国:韓国
日本公開:2012年9月8日
監督:ユ・ハ
出演:ソン・ガンホ,イ・ナヨン
official site

車中にいた男の体が突如として燃え上がり、車ごと全焼する事件が起きた。ベテランのサンギルと元白バイ警官の新人ウニョンの二人が事件を担当するが、サンギルは自殺だと判断。だが、遺体に獣のかみ跡があり、腰に締めたベルトに発火装置と強い引火性のある化学物質が見付かる。さらに、被害者が麻薬絡みの犯罪者であったことを突き止めたサンギルたちは、彼の周辺を念入りに調べていく。そんな中、被害者の知人である前科者が、おおかみとも犬ともつかぬ獣に殺されるという新たな事件が起きる。
人気作家・乃南アサの直木賞受賞作を基にした、クライム・サスペンス。原因不明の人体発火事件を追い掛けるベテランと新人の刑事コンビが、犬とおおかみを交配させた“殺人犬”が絡む驚がくの真相と対峙していく。『マルチュク青春通り』のユ・ハがメガホンを取り、緩急自在なタッチで異様な事件の行方を活写。『グエムル -漢江の怪物-』などのソン・ガンホが、出世コースから外れた哀愁漂う中年刑事を力演する。彼とコンビを組む刑事に『悲夢(ヒム)』のイ・ナヨンがふんし、バイクを駆る迫力のアクションを体当たりでこなしている。

なんと原作が日本の小説なんですね!韓国映画らしく仕上がっていたと思います。原因不明の人体発火事件を追い掛けるベテランと新人の刑事コンビのサスペンス・ミステリー作品。韓国人の名前がたくさん出てくるので途中でちょっと混乱しました…。猟奇的な事件なので真相が気になるところですが、事件よりも警察内部の人間関係の方が多く描かれているのが残念なところ。中盤で犯人が分かってしまう点も勿体ない。せっかく韓国で映画化したのだから、もう少しグロさも欲しかったところ…。
しかし日本の原作を韓国が映画化したのは正解だと思う。日本じゃこれほどのリアルさは出せないだろう。

この作品の評価・・・・66点
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ユダ

2013年09月17日 02時00分45秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2012年
製作国:日本
日本公開:2013年1月26日
監督:大富いずみ
出演:水崎綾女,青柳翔,水橋研二,田島優成,NorA,青山倫子,板尾創路
official site

裏切りを体験し、それによって他人を信じることができなくなってしまった女子高生の絵里香。彼女はキャバクラ嬢の胡桃となって過去に別れを告げ、夜の世界で生きていこうと決意する。ナンバーワンキャバクラ嬢の座に君臨すべく、客の男たちの心をつかみ、操り、大金を稼ぎ出していく胡桃。しかし、一方でいいようのない深い寂しさやむなしさを感じていた。そうした自分の弱さを少しでも振り払おうとキャバクラ嬢のトップを目指して突き進む中、心を覆っていた硬くて厚い壁を優しく取り払おうとする男に出会う。
元カリスマキャバクラ嬢、立花胡桃の自伝的小説を完全実写化。キャバクラ嬢となった女子高生が、さまざまな思惑がうごめく夜の世界で頂点を目指す姿を活写していく。約3,000人ものオーディションを経て主演に抜てきされた『アベックパンチ』などの水崎綾女が、恐れや孤独を抱えながらも歓楽街でナンバーワンキャバクラ嬢を目指すヒロインを熱演。彼女を取り巻く男たちとして、『メンゲキ!』の青柳翔、『美代子阿佐ヶ谷気分』の水橋研二、『月光ノ仮面』の板尾創路などが共演。劇中で水崎がまとう、つややかな衣装の数々も必見だ。

元カリスマキャバクラ嬢、立花胡桃の自伝的小説を映画化した作品。観る前からだいたい予想がつくストーリーでしたが、ほぼ予想通りの展開でした(笑)ナンバー1になるための女同士のドロドロした嫉妬とか面白かったけど、それよりもナンバー1に上り詰めるまでの過程が全くと言っていいほど描かれていないため「えっ?いつのまに!?」って驚くほど。大宮の店でも、歌舞伎町の店でもいつのまにかナンバー1。この子、いつ努力したのだろうか…?正直、容姿も会話もイマイチなのにナンバー1になれた理由が最後まで分からなかった。ラストも中途半端な終わり方。夜の世界を覗くには良いかもしれませんが、なんとも薄っぺらい話でした。

この作品の評価・・・・58点
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L.A. ギャング ストーリー

2013年09月16日 15時44分27秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年5月3日
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジョシュ・ブローリン,ライアン・ゴズリング,ショーン・ペン,ニック・ノルティ
official site

1949年ロサンゼルス、ギャング王ミッキー・コーエンはドラッグや銃器売買、売春などで得た金で街を牛耳っていた。警察や政治家も意のままに操るコーエンに誰も歯向かえずにいたが、街の平和を取り戻すべく6人の男たちが立ち上がる。ロサンゼルス市警のジョン・オマラとジェリー・ウーターズらのチームは、身分を隠し闇社会に戦いを挑んでいく。
ロサンゼルスで暗躍した実在のギャング、ミッキー・コーエンと、街の平和を取り戻そうと立ち上がった市警との壮絶な抗争を描いたクライム・アクション。ポール・リーバーマンによる実録ルポを基に、『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督がメガホンを取る。オスカー俳優ショーン・ペンが伝説のギャング王にふんし、彼との戦いに挑む男たちに『ミルク』のジョシュ・ブローリン、『ドライヴ』のライアン・ゴズリングら実力派が顔をそろえる。

“ギャング組織VS警察組織”。分かりやすい設定でありながら見ごたえのある作品でした。キャストの豪華さも見どころの一つ。特にショーン・ペンの悪っぷりは凄かった!ギャング映画というよりはアクション映画に近いかも。重い映画かと思ってましたが、テンポよく進んでいtったという印象です。盗聴器とか仕掛けちゃうあたりは頭脳戦ってかんじでしたが、最後は正面からぶつかっていきましたね。観終わったあとはスカッとしますが王道のストーリーってかんじ。もう少し何かヒネり(仲間の裏切りとか?)があれば良かったかもしれない…。でも男性でも女性でも楽しめる作品だと思います!

この作品の評価・・・・74点
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ウルヴァリン:SAMURAI

2013年09月15日 12時46分45秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年9月13日
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン,真田広之,TAO,福島リラ,ハル・ヤマノウチ
official site

カナダで人目を避けるように暮らすウルヴァリンことローガンは、以前命を救ったことのある日本人実業家・矢志田からの願いで、彼の部下ユキオと共に日本へと向かう。不敵なまなざしを向ける矢志田の息子シンゲンに迎えられ、病身の矢志田と再会したローガンは彼から謎めいた言葉を告げられる。ほどなくして亡くなった矢志田の葬儀が執り行われるが、そこをギャングたちが襲撃。ローガンは矢志田の孫娘・マリコを連れ、その混乱から逃げ出すが…。
『X-メン』シリーズのメインキャラ、ウルヴァリンを主人公にした人気アクションの第2弾。超人的治癒能力と手の甲から飛び出す鋭利な爪を持つウルヴァリンが、日本で自身の運命を大きく左右する戦いに身を投じる。『X-メン』シリーズと前作に続き、『レ・ミゼラブル』などのヒュー・ジャックマンがウルヴァリンを力演。メガホンを取るのは、『ナイト&デイ』などのジェームズ・マンゴールド。一大ロケを敢行して撮影された日本の風景をバックに展開する壮絶なバトル描写や、ハリウッドでも活躍している真田広之の共演にも注目。

日本が舞台というは、やはり嬉しいもんです。しかし、まさに“外国人から見た日本のイメージ”って感じで違和感があるところが幾つか。東京から長崎の移動があっという間だったり、逃走経路が秋葉原→高田馬場→上野だったり、忍者が出てきたり、日本人のハラダ役の役者が何故か片言の日本語だったり。新幹線での戦闘シーンもやり過ぎ。日本のヤクザがあんな事出来るわけないし、誰か列車止めろよ…。長崎に着いた田舎のバスに“高速”って書いてあるし…。恋に落ちる展開が速すぎる。ユキオ役とマリコ役の女優さんは素人らしい演技でした。『X-メン』シリーズとして並べるのは納得できないけど、日本を舞台にした単体の作品として考えればまぁまぁ面白いのかも。

エンドロールの後、次回作に繋がるシーンがあるのでお見逃しなく!てか、このエンドロール後のシーンが一番良かったかも(笑)Ⅹ-MENシリーズだから変なサムライロボットなんて出さずにミュータントをたくさん出して欲しかったです。それにしてもヒュー・ジャックマンの血管がやばかった!

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許されざる者

2013年09月14日 01時43分28秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年9月13日
監督:李相日
出演:渡辺謙,柄本明,柳楽優弥,忽那汐里,小池栄子,國村隼,小澤征悦,三浦貴大,佐藤浩市
official site

1880年、開拓が進む江戸幕府崩壊後の北海道。人里離れた土地で子どもたちとひっそりと暮らす釜田十兵衛だが、その正体は徳川幕府の命を受けて志士たちを惨殺して回った刺客であった。幕末の京都で人斬りとして名をとどろかせるも、幕府崩壊を機に各地を転々と流れ歩くようになり、五稜郭を舞台にした箱館戦争終結を境に新政府の追手をかわして失踪。それから10年あまり、十兵衛に刀を捨てさせる決意をさせた妻には先立たれ、経済的に困窮する日々を送っていた。そこから抜け出そうと、再び刀を手にする彼だが…。
クリント・イーストウッドが監督と主演を務め、アカデミー賞作品賞などに輝いた西部劇をリメイク。江戸幕府最強の刺客として恐れられた男が、やむを得ぬ事情から一度は捨てた刀を手にしたことから壮絶な戦いに身を投じていく姿を描く。メガホンを取るのは、『フラガール』『悪人』の李相日。ハリウッドでも活躍が目覚ましい渡辺謙をはじめ、、柄本明、佐藤浩市らキャストには実力派が結集。彼らの妙演に加え、開拓時代の西部から明治初期の北海道への舞台移行などの改変点にも注目。

アカデミー作品賞に輝いたクリント・イーストウッド監督の「許されざる者」を日本を代表するキャストを集めてリメイク。北海道の大地を舞台に男たちの、そして女たちの生き様を描いています。大自然の美しさや、迫力のある映像も見ごたえがありました。しかし…一体何を言いたかったのかが観終わってから分かりませんでした。生きるということの厳しさか?悪に立ち向かうことか?正義を貫き通すことか?家族を守り抜く大切さか?登場人物それぞれに“孤独”というものを感じたものの、感情移入するほどではなかった。

イーストウッド監督のオリジナル版をほぼそのままリメイクしているので新鮮さはありません。西部劇を時代劇にしただけ…。やはり比べるとイーストウッド監督の偉大さが分かります。あの独特の切ない世界観は本作には無かった。主人公の十兵衛が最後は人斬りとしての本能に目覚めて斬りまくりますが、町人まで殺さなくてもいいだろうと思いました。そして十兵衛はその後どうなったのだろうか?柳楽優弥と忽那汐里が子供たちを育てるってことか??なんかスッキリしない…。許されざる映画でした。

この作品の評価・・・・63点
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体脂肪計タニタの社員食堂

2013年09月12日 17時01分09秒 | 映画評論タ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年5月25日
監督:李闘士男
出演:優香,浜野謙太,宮崎吐夢,小林きな子,草野イニ,草刈正雄
official site

剛腕で有名な社長・谷田卯之助率いる健康機器メーカーの株式会社タニタは、世界初の体脂肪計を開発したものの、2代目副社長・幸之助ら太りぎみな社員が多かった。そんな折、新商品発表会のプランを考えることになった幸之助は、社員がダイエットを敢行し、逐一発表するというプランを思い付く。肥満を克服した栄養士の菜々子を迎え、いざダイエット作戦が始まるが…。
レシピ本が空前のベストセラーを記録し、レストランも話題の株式会社タニタの社員食堂にまつわる実話を大胆に脚色したハートフル・コメディー。史上初の体脂肪計を開発しながらも太った人が多いタニタの社員たちと、元肥満の落ちこぼれ栄養士が社運を懸けたダイエット・プロジェクトに挑む。監督は、『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男。ヘルシーなダイエット・メニューを考案すべく悪戦苦闘するヒロインを、およそ7年ぶりの映画主演となる優香が好演。

ベストセラーを記録した体脂肪計タニタのレシピ本。そのレシピ本の裏話を描いた本作。4人のぽっちゃり社員たちがダイエットに奮闘する姿が面白いです。出てくる料理も美味しそうなモノばかり。美味しくてカロリー少なめなら、毎日でもタニタの社員食堂に通いたい!!ただ、コメディ要素が強すぎたのが残念。タニタという企業をこれほど世間に知らしめた努力ってものを描いて欲しかった。ならドキュメンタリー映画でも良かったかも!?
どこまでが実話なのかは分からないし地味な作品ではありますが、まぁタニタの企業宣伝にはなったでしょう。檀蜜が出てたのは驚いた!

この作品の評価・・・・68点
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ゴーストライダー2

2013年09月09日 22時51分55秒 | 映画評論カ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年2月8日
監督:マーク・ネヴェルダイン,ブライアン・テイラー
出演:ニコラス・ケイジ,イドリス・エルバ,ヴィオランテ・プラシド,キアラン・ハインズ

父の命と引き換えに悪魔と契約を交わし、復讐の精霊、ゴーストライダーとなったジョニー・ブレイズ。ある日、ひっそりと暮らしていたジョニーのもとに僧侶のモローが訪れてきて、悪魔ロアークが取りつこうと狙う少年をロアークの魔の手から守ってほしいと頼まれる。少年の体に取りつけば、世界を支配するほどの強大な力となってしまうことを知ったジョニーは…。
燃え盛る炎に包まれながらバイクで疾走する、髑髏(どくろ)の姿をしたマーベル・コミック発のヒーローをニコラス・ケイジが演じるアクション第2弾。悪魔との契約によってゴーストラーダーの呪いに苦しむ主人公が、悪魔に狙われた少年を救うべく戦いを繰り広げる。『アドレナリン』シリーズにおける過剰な演出で度肝を抜いたマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーが監督を務める。『マイティ・ソー』のイドリス・エルバや『マリア』のキアラン・ハインズが共演する。過激なアクションとニコラスの熱演に手に汗握る。

前作を観た時も思ったけど、ニコラス・ケイジがヒーローってのが、しっくりこない…。今回も宗教要素が入っていて、前作以上にニコラス・ケイジの暴走っぷりが目立っていました。アクションシーンも新鮮さは無いし、ゴーストライダーが強すぎて応援する気も起きない…。それとも敵が弱すぎるだけか…。顔が燃えてバァ~っていう同じような場面ばかりでつまらない。アベンジャーズに加入出来なかった理由が分かる気がします(笑)

今作もご都合主義の展開で、この内容でよく続編作ったな。最近ヒット作が無いニコラス・ケイジにお願いされたから?唯一の救いは上映時間が短かったことです(笑)

この作品の評価・・・・56点
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愛、アムール

2013年09月08日 00時59分50秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:フランス/ドイツ/オーストリア
日本公開:2013年3月9日
監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン,エマニュエル・リヴァ,イザベル・ユペール
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パリ在住の80代の夫婦、ジョルジュとアンヌ。共に音楽教師で、娘はミュージシャンとして活躍と、充実した日々を送っていた。ある日、教え子が開くコンサートに出向いた2人だが、そこでアンヌが病で倒れてしまう。病院に緊急搬送され、かろうじて死だけは免れたものの、半身まひという重い後遺症が残ってしまう。家に帰りたいというアンヌの強い願いから、自宅で彼女の介護を始めるジョルジュ。しかし、少しずつアンヌの症状は悪化していき、ついに死を選びたいと考えるようになり…。
第65回カンヌ国際映画祭で、最高賞にあたるパルムドールに輝いたヒューマン・ドラマ。長年にわたって連れ添ってきた老夫婦が、妻の病を発端に次々と押し寄せる試練に向き合い、その果てにある決断をする姿を映し出す。『ファニーゲーム』『白いリボン』の鬼才ミヒャエル・ハネケが、沈痛かつ重厚なタッチで追い詰められた老夫婦が見いだす究極の愛を浮き上がらせていく。『Z』『消される男』のジャン=ルイ・トランティニャン、『トリコロール/青の愛』のエマニュエル・リヴァと、フランスが誇るベテラン俳優が老夫婦を演じているのにも注目。

感動するというよりは、気が滅入ってくる作品。ラストに近づくにつれて気持ちが暗くなってきました。でも老夫婦の日常がリアルに描かれていて、アルツハイマーに向き合おうとする夫の愛が感じられました。施設や病院に行けばきっと他の方法で救えたのかもしれない。だけどジョルジュとアンヌがが決めた道こそが“愛”なのかもしれない…。主演2人の演技が見事です!

暗くて辛い映画なのは確か。だけど、これが世の中の現状なのかもしれないし、誰の身にも起こりえることなんだと思います。介護の現状はこれなのだ。淡々と進んでいく話の中に、考えさせられることがたくさんある作品でした。愛する人のために、何が一番なのかは人それぞれなのか…。ラスト、妻の幻と共に外に出ていく夫に唯一の救いを感じました。夫婦の愛を感じる素敵な作品です。

この作品の評価・・・・75点
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