股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

シンデレラ

2015年04月30日 02時51分39秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年4月25日
監督:ケネス・ブラナー
出演:リリー・ジェームズ,ケイト・ブランシェット,リチャード・マッデン,ステラン・スカルスガルド
offcial site

貿易商を営む父親が再婚し、継母とその連れ子である姉妹ドリゼラとアナスタシアと暮らすことになったエラ。だが、父親が不慮の事故で命を落とし、それを機に継母と義理の姉妹からつらく当たられ、召使いのように扱われる毎日を送る。勇気と優しさが魔法の力になるという亡き母の教えを胸にひどい仕打ちに耐えてきたエラだったが、ついにこらえきれずに家を飛び出してしまう。森へと馬を走らせた彼女は、城で働いているという青年キットと出会い、心惹かれるが…。
古くから人々に親しまれている「シンデレラ」の物語を実写化したラブストーリー。継母と義姉妹から冷遇される日々を送っていた女性が、未来を切り開く姿を追い掛ける。メガホンを取るのは、演技派俳優で『ヘンリー五世』などで監督としても高い評価を得ているケネス・ブラナー。テレビドラマ「ダウントン・アビー」で注目を浴びたリリー・ジェームズがシンデレラにふんし、その脇を『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット、『英国王のスピーチ』のヘレナ・ボナム=カーターといった実力派が固めている。

同時上映の「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」は吹き替えで観たいけど、「シンデレラ」は字幕で観たい!!どっちを選ぶべきか…悩んだ挙句、吹き替えを選択しました。誰もが知っているディズニーの『シンデレラ』を実写化。継母や義理の姉たちにいじめられるシンデレラですが、最後は王子様と結ばれる。予想通りというか、安心して観れる王道のストーリーでしたが、映画用に幾つかオリジナルのシーンもあります。“ありのまま”の自分を受け入れることが出来るかというメッセージが込められており、観終わった後で爽快な気分になれます。魔法にかけられるシーン、舞踏会でのダンスシーン、ガラスの靴もかぼちゃの馬車もブルーのドレスも美しくて素敵でした♪嫌味な継母役を演じたケイト・ブランシェットの存在感は凄い。女性向きかと思われますが、男性が観ても感動できます。
アナ雪の短編はあっという間に終わって、必要なかったように思います…

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆
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名探偵コナン 業火の向日葵

2015年04月29日 02時20分20秒 | 映画評論マ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年4月18日
監督:静野孔文
声の出演:高山みなみ,山崎和佳奈,小山力也,山口勝平,榮倉奈々,林原めぐみ
officia site

金持ちたちが一堂に会したニューヨークのオークションで、鈴木次郎吉は以前日本で焼失したといわれているゴッホの傑作「ひまわり」を落札する。彼が3億ドルという大枚を支払ってその作品を手に入れたのは、世界中に分散してしまったゴッホの7枚のひまわりをそろえ、日本で展覧会を開くためだった。江戸川コナンたちもその大ニュースに注目していたが…。
テレビアニメとコミックの両方で、ファンの心をわしづかみにしてきた青山剛昌の原作を基にした『名探偵コナン』シリーズの劇場版第19弾。巨匠ゴッホの名画「ひまわり」にまつわる謎をめぐり、コナンと仲間たちが怪盗キッドと激しい攻防を繰り広げる様子が展開する。『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』でも手を組んだ、静野孔文監督と脚本の櫻井武晴が再び集結。シリーズ初となるアートミステリーの行方に引き込まれる。

なんだかんだ今年も劇場に足を運んでしまった名探偵コナン劇場版19作目。今回は巨匠ゴッホの名画「ひまわり」に隠された謎にコナンや怪盗キッドたちが挑みます。 うぅ~ん…今年のコナンはハズレでした。殺人事件が起きず、名画「ひまわり」に思い入れがある人たちの人間模様をただ見ているだけで退屈でした。「江戸川コナン。探偵さっ…」の決まり文句が無いのでは、コナンじゃない!!登場人物のプロフィール紹介もさらっと。犯人の動機も「えっ、そんな単純な理由で!?」と驚かされる。そんな理由で飛行機テロまで起こしたなんて、くだらない。、老婆と犯人が何か繋がっているのかと思ったら何も関係ないし。久しぶりに怪盗キッドを登場させるなら、何かしらの展開があればいいのに。いつもの事ですがコナンの超人的なアクションは今回もありましたが、それ以上に蘭姉ちゃんの蹴りの破壊力は、もう人間ではありません(笑)そのわりには水に流されるとすぐに気を失う蘭姉ちゃん…。ゲスト声優の榮倉奈々の声は棒読みで違和感ありました。てか鈴木財閥は総資産いくらあるんだろうか。

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆
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ドラキュラZERO

2015年04月27日 17時13分37秒 | 映画評論タ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年10月31日
監督:ゲイリー・ショア
出演:ルーク・エヴァンス,サラ・ガドン,ドミニク・クーパー
official site

トランシルバニア君主ヴラド・ドラキュラが統治する国は栄え、人々は平和に暮らしていた。だがある日、ヨーロッパ攻略を狙うオスマン帝国が、彼の息子を含む1,000人の少年の徴兵を要求してくる。愛する妻や息子と国を守るため、ヴラドは大国相手に反旗を翻し、古代より伝わる絶対的な闇の力と契約を交わす。
『ワイルド・スピード EURO MISSION』などのルーク・エヴァンスが主演を務め、オスマン帝国の侵略から自国を死守するため悪に変じた君主の戦いを描くアクション。ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」のモデルとなった15世紀の実在の君主をモチーフに、愛ゆえに強大な悪と化す男の数奇な運命に迫る。主人公の妻を、『アンチヴァイラル』などのサラ・ガドンが好演。悲しくも美しいヒーロー伝説に圧倒される。

自ら悪魔と契約して帝国を死守しようとするドラキュラになった男の物語。男の色気ムンムンのルーク・エヴァンスがカッコいい!!ってだけの映画かな。戦闘シーンは短いし普通だし、展開が速くて感動とか恐怖とか感じている暇がありませんでした。コウモリもっと出番増やしてよ。ドラキュラになってから最強になり過ぎてて、敵側がちょっと可哀そうに思えてしまった。民を守ると言いつつ、数人をヴァンパイアにして仕事が済んだら全員殺す。そして自分だけ復活って…自己チュー(笑)ヴラドが何をしたいのか理解し難かった。暇つぶしに見るには丁度いいかもしれません。続編がありそうな終わり方。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
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ブラック・ハッカー

2015年04月26日 16時52分34秒 | 映画評論ハ行
製作年:2014年
製作国:スペイン/アメリカ
日本公開:2014年11月22日
監督:ナチョ・ビガロンド
出演:イライジャ・ウッド,サーシャ・グレイ,ニール・マスケル
official site

人気女優とひと時を過ごすことができるという企画に当選したニック。しかし、マネージャーを名乗る男に女優が体調を崩したということでキャンセルされ、代わりに隠し撮りしている彼女の部屋のライブ映像をパソコンで閲覧できるようにしようと提案される。言われるがまま女優のプライベートライブ映像を見たニックは、やがて思いも寄らぬ事態に陥り…。
インターネットで人気女優のプライベートライブ映像をのぞき見た青年が、悪夢のような出来事に巻き込まれていくサスペンススリラー。ネットワークが普及し、誰もが個人情報流出の危機にさらされている現代社会の闇をあぶり出したのは、長編第1作『TIME CRIMES タイム クライムス』などのスペイン出身のナチョ・ビガロンド。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどのイライジャ・ウッド、のぞかれる女優を『ガールフレンド・エクスペリエンス』などのサーシャ・グレイが演じる。

プライベート映像を見てしまった青年が、危険な事件に巻き込まれていくストーリー。イライジャ・ウッドは頼りない役がピッタリです♪しかし人気女優役のサーシャ・グレイは微妙。ポルノ出身らしいですが、人気女優ってほどの美しさも可愛さもなかった。さて、肝心のストーリーですが、冒頭は頭良さげなハッカーで正体不明な雰囲気がドキドキしたのですが、徐々に正体を見せ始めた頃から「あれ?バカなの?」と思うほどの、おっちょこちょい(笑)全体的に安っぽくて映像もチープ。無理矢理、話を複雑にし過ぎてて途中から何やってんだか分からなくなりました。コードもネバダも3人組のハッカーも、それぞれの行動の動機が理解不能…。イライジャ・ウッドって最近B級映画出演が増えたよなー

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆
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ニンフォマニアック Vol.2

2015年04月25日 00時49分18秒 | 映画評論ナ行
製作年:2013年
製作国:デンマーク/ドイツ/フランス/ベルギー/イギリス
日本公開:2014年11月1日
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール,ステラン・スカルスガルド,ステイシー・マーティン,シャイア・ラブーフ
official site

最愛の男ジェロームに去られた寂しさを埋めるように、さまざまな男とのセックスにふけるジョー。さらに父をなくしたのも相まって、スケジュールを組んでまで情事に励むようになる。そんな中、妻と別れたジェロームと再会して久々に求め合うが、彼女は性感を得られない体となっていた。ジェロームは常軌を逸した性欲をぶつけるジョーを持て余し、彼女が浮気をすることを認める。刺激を求めてさまようジョーは、Kというサディストと出会う。
セックスに取りつかれた女性が歩む波乱に満ちた半生を、『アンチクライスト』などのラース・フォン・トリアーが2部作形式でつづった異色ドラマの後編。1人の男を愛しながらも、さまざまな者たちと体を重ねてきた女性がたどり着く衝撃的な結末を映す。前作に続きシャルロット・ゲンズブールがヒロインにふんし、その脇をジェイミー・ベルやウィレム・デフォーといった実力派が固める。数奇な物語を巧みに紡ぐトリアー監督の手腕に加えて、シャルロットが繰り出す大胆なつやっぽさも見もの。

鬼才ラース・フォン・トリアーがセックスを題材にして放つ2部作ドラマの後編。後編では6章から8章までが描かれています。前編のようなエロさは無くなり、後編は暗くて痛々しい場面が多かったです。まぁ色んな人の性癖が見れた点は面白かったけど。やっぱりモザイクかけるほど過激じゃないって!!前編であんなに性への執着があったのに、性を感じなくなってしまったジョー。あの手この手でジョーは性を感じるように努力します。その方法がまた凄い…。SMだの3Pだの。結果的に彼女は自分自身を見つめ直し、生きようとするのですが…夫や子供を捨ててまで快楽に走ったジョーが、意外とあっさり落ち着いたなという印象。あぁ~やっぱり男ってアホだと思ってしまう終わり方。前編がまぁまぁの盛り上がりだっただけに、後編では淡々と描かれていて残念でした。この監督には、たまには救われるような映画を作っていただきたいな。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆
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ニンフォマニアック Vol.1

2015年04月24日 13時43分29秒 | 映画評論ナ行
製作年:2013年
製作国:デンマーク/ドイツ/フランス/ベルギー/イギリス
日本公開:2014年10月11日
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール,ステラン・スカルスガルド,ステイシー・マーティン,シャイア・ラブーフ
official site

幼少時から自分の性器を意識していたジョーは、15歳の時にバイク好きの青年ジェロームに処女を奪われる。2年後、彼女は幼なじみのBと共に挑発的な服装で列車に乗り込んでは、男性を誘惑しては関係を持つゲームに興じるなど、過激で奔放な高校生活を送る。やがて印刷会社に就職したジョーは、そこでジェロームと再会。彼に恋心を抱くがほかの女性に奪われ、その反動から無数の男と体を重ねていくように…。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『メランコリア』などの鬼才、ラース・フォン・トリアーがセックスを題材にして放つ2部作ドラマの前編。幼少時代から性に執着し、さまざまな男たちと体を重ねてきた女性の思春期から20代までの遍歴がつづられていく。ヒロインにふんする『アンチクライスト』などのシャルロット・ゲンズブールを筆頭に、ステラン・スカルスガルド、シャイア・ラブーフ、ユマ・サーマンといった豪華な顔ぶれが集結。実力派である彼らが繰り出すストーリー展開はもちろん、物議を醸した過激なセックス描写にも目を奪われる。

鬼才ラース・フォン・トリアーがセックスを題材にして放つ2部作ドラマの前編。ある1人の女性の“性”に関わる人生を描いています。路地に倒れていたジョーを助けたセリグマン。ジョーは過去の性体験をセリグマンに赤裸々に語り始めるのです。1作目では1章から5章までが描かれています。エロ満載の過激なモノかと思っていましたが、そこまで過激なほどでもなく海外のポルノ映画って感じ…。まぁモザイクがかかっているのでリアリティに欠けるのが残念ですが、アート的な映画という印象を受けました。性器が画面いっぱいに映し出されるのは衝撃的(笑)ただし、モザイクを入れるほどのいやらしさはありませんでした。ジョーの性に対する興味と執着心は相当なものだと感じます。この作品は“愛”や“性”を考えるための映画なのだと思いますが、観終わったあとで何か思うかと言われると特に何も残らない。エロい女と、アホな男たちの話です。それよりもジョーとセリグマンの掛け合いが面白いです。物語はVol.2に続いているので、後編次第ですね。
若い頃のジョー役のステイシー・マーティンの脱ぎっぷりは凄い!!

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆
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イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所

2015年04月21日 16時14分16秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年10月11日
監督:R・J・カトラー
出演:クロエ・グレース・モレッツ,ミレイユ・イーノス,ジョシュア・レナード,ジェイミー・ブラックリー
official site

高校3年のミアはチェロ奏者を夢見ていた。ミュージシャンの恋人アダムと交際をスタートしてから1年、充実した日々を送っていた。しかしある雪の日に、ミア一家が乗った車が対向車と衝突。昏睡状態のミアは、なぜか意識不明の自分自身の姿を見ていた。そしてミアの生死の行方は彼女自身に委ねられ…。
ゲイル・フォアマンによるベストセラー「ミアの選択」を基に、昏睡状態に陥ったヒロインを『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが演じたドラマ。チェロ奏者を目指すヒロインとその一家が交通事故に遭遇し、生と死のはざまにいるヒロインと彼女の17年間の人生を交錯させながら、彼女自身に委ねられた生死の行方をつづる。メガホンを取るのは、『ファッションが教えてくれること』などのドキュメンタリー作品などを手掛けてきたR・J・カトラー。クロエの表情豊かな演技に魅了される。

事故で昏睡状態になった少女が自らの決断で生死を見つめ直す作品。幽体離脱してしまう設定が面白そうと思いましたが…まぁその設定が上手く活かせずに普通のラブストーリーに仕上がってしまいました。“生”と“死”の狭間で揺れ動くヒロインの心境を深く描いているのかと思っていましたが、本編の大半は10代の少女が恋をして、失恋して、よりを戻すという使い古された恋愛映画でした。まぁこんな事があったから彼女が最後に決断するのですが、ならばもう少し感動的な出来事とか、印象的な出来事を付け加えるべきだったのでは?クロエ・グレース・モレッツの可愛さとイケメンを見るだけしか見どころがありませんでした。若い子がデートで観るには良いかな

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆
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セッション

2015年04月19日 00時40分49秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年4月17日
監督:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー,J・K・シモンズ,メリッサ・ブノア,ポール・ライザー,オースティン・ストウェル
official site

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャーだった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。
サンダンス映画祭でのグランプリと観客賞受賞を筆頭に、さまざまな映画賞で旋風を巻き起こした音楽ドラマ。ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年と、彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師の姿を追い掛けていく。メガホンを取るのは、『グランドピアノ 狙われた黒鍵』などの脚本を手掛けてきた俊英デイミアン・チャゼル。主演は『ダイバージェント』などのマイルズ・テラーと『JUNO/ジュノ』などのJ・K・シモンズ。熱いドラマはもちろん、マイルズが繰り出すパワフルなドラミングにも圧倒される。

第87回アカデミー賞では助演男優賞ほか計3部門を受賞した本作。監督は28歳の若さで本作が長編2作目となるデイミアン・チャゼル。彼自身が高校時代に経験した鬼コーチのスパルタ指導のトラウマを元にして作られたそうです。予告編を観てから気になっていました。これは…ジャンルで言うと何になるのだろう。ホラーのようなアクションのような…今までに感覚でした。J・K・シモンズが演じる鬼教師フレッチャーの狂気のレッスンに鳥肌が立ちました。対する生徒のニーマンも、また内に秘めた恐ろしい狂気を持っています。2人の対決は最後まで見ごたえ十分です!J・K・シモンズの怪演は凄すぎる!プロとして妥協の無いフレッチャーの指導は“いじめ”“熱血”“パワハラ”“愛のムチ”何が答えなのか分からないほど恐ろしかった。映画が始まってからあっという間に終わってしまった感じ。まだまだ観ていたい気分。ラストは「そこで終わるの!?」と意外でしたが、よく考えてみるとラストシーンは互いの狂気が最高潮に達した圧巻のシーンであり、心地よささえ感じられました。ドラムの事を何も知らない僕ですら「うわぁ~、すげぇ~」って思いました。107分の曲を聴かされたような、リズム感とスピード感、緊張感に圧倒されました。こっちが作品賞で良かったんじゃない?

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★★
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ワイルド・スピード SKY MISSION

2015年04月18日 00時46分43秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年4月17日
監督:ジェームズ・ワン
出演:ヴィン・ディーゼル,ポール・ウォーカー,ドウェイン・ジョンソン,ミシェル・ロドリゲス
official site

巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ一味を撃破し、彼から恋人レティを取り戻したドミニク。ロサンゼルスへと戻った彼は、相棒のブライアンや妹のミアらと平穏な毎日を過ごしていた。しかし、オーウェンの兄である特殊部隊出身の暗殺者デッカード復讐を開始し…。
高級車や名車が続々と登場し、迫力満点のカーアクションが繰り広げられるヒットシリーズの第7弾。ヴィン・ディーゼル演じるドミニクら、すご腕ドライバーにしてアウトローの面々が、東京、アブダビ、ロサンゼルスといった世界各地を舞台に壮大な戦いに挑む。メガホンを取るのは、『ソウ』シリーズなどに携ってきたジェームズ・ワン。オリジナルメンバーに加え、ジェイソン・ステイサム、カート・ラッセル、トニー・ジャーがシリーズに参戦する。スリリングな展開はもちろん、故ポール・ウォーカーの勇姿も必見。

大人気カーアクションのシリーズ第7弾。「ワイルド・スピード MEGA MAX」から急に面白くなったのがこのシリーズです。ポール・ウォーカーの最後の勇姿を観るためにも劇場へ行きました。撮影中に事故で亡くなったポール・ウォーカーですが、残りのシーンは彼の兄弟が代役で務めたそうです。顔似てる?似てない?

今回もアクションシーンは文句なしの大迫力です!CGを使わずに実際に上空から車を落とすという、もう考えることがヤバい!!ビルを突き破って隣のビルへ…。崖から落ちたり、ミサイルで狙撃…。シリーズが続くごとにアクションの規模がデカくなってきていますが、もう可能とか不可能とかいう問題じゃなくて、やりたい放題やって許されるのがこのシリーズの良いところ。まぁさすがに無理があるだろーってシーンは幾つかありましたが。多少のマンネリ感は否めない。シリーズ完結編としては最後にして最強の敵役でジェイソン・ステイサムが登場するのも見どころの1つです。ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・sテイサム…ハゲ率が高い(笑)今回は善と悪の境界が分かりやすくて観やすかったです。ストーリー的にポールへの想いが込められた作品だと思いました。素敵なエンディングで不覚にもちょっと泣きそうになってしまった自分がいました。ドミニクの言葉、ラストに分かれ道、エンディング曲…これからもブライアンの魂は生き続けるのだと感じました。今までありがとうブライアン!ありがとうポール・ウォーカー! FOR POUL!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆
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ふしぎな岬の物語

2015年04月15日 16時38分26秒 | 映画評論ハ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年10月11日
監督:成島出
出演:吉永小百合,阿部寛,竹内結子,笑福亭鶴瓶,笹野高史,小池栄子,春風亭昇太,井浦 新
official site

海と花畑に囲まれた心休まる里、その岬の突端にあるカフェ「岬カフェ」には、店主の柏木悦子がいれるコーヒーを目当てに里の住人たちが集まってくる。店の隣に住むおいの浩司は、何でも屋を営みながら悦子を献身的に見守ってきた。そんな穏やかな日々が営まれていたある日、常連客の娘で音信不通だったみどりが数年ぶりに帰郷するが…。
人気作家・森沢明夫の小説を基に、のどかな里で小さな喫茶店を営む女店主と、店に集う人々との心温まる交流を描いた人間ドラマ。日本映画界を代表する女優・吉永小百合が『八日目の蝉』などの成島出監督と共同で、映画人生で初めて企画に挑戦。主演の吉永とは初共演となる阿部寛、『おとうと』などの笑福亭鶴瓶、『ストロベリーナイト』シリーズなどの竹内結子ら実力派が脇を固める。原作のモデルとなった喫茶店が実在する千葉県明鐘岬を中心にロケを敢行した景色も魅力。

観ていて思ったのは“吉永小百合による吉永小百合のための映画”ってこと。完全に自己満足で作りました感がありました。岬カフェに訪れる人々と店主の柏木悦子との交流を描いているのだけど、複数のエピソードがどれも薄っぺらくて何一つとして共感も感動もありません。泥棒と仲良くなっちゃうのは、さすがに無理がある。周りの男たちが吉永小百合に惚れるのは吉永映画ではいつもの事だが、親子ほどの年齢が離れている阿部寛がそこまで好意を寄せる意味が分からず。てか気持ち悪かった(笑)まぁ終盤で血がつながっていることが明らかになりますが、だから何なのって感じ…。結局、久しぶりに帰ってきた竹内結子との間に子供作るし…もう急展開過ぎる!悦子の人柄が良いだけで、他には何も残らない作品でした。これが海外で賞獲れるのが“ふしぎ”。本作では吉永小百合が初めて企画から参加したそうですが、自分をよく魅せようと気持ちが前面に出し過ぎてて脚本なんて二の次になってました。今後は女優業に専念していただきたいです。

この作品の評価・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆
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ソロモンの偽証 後篇・裁判

2015年04月14日 07時02分17秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年4月11日
監督:成島出
出演:藤野涼子,板垣瑞生,石井杏奈,清水尋也,富田望生,前田航基,佐々木蔵之介,夏川結衣
official site

被告人大出俊次の出廷拒否により校内裁判の開廷が危ぶまれる中、神原和彦は大出の出廷に全力を尽くす。同様に藤野涼子も浅井松子の死後、沈黙を続ける三宅樹理に証人として校内裁判に出廷するよう呼び掛ける。涼子は柏木卓也が亡くなった晩、卓也の自宅に公衆電話から4回の電話があったと知り…。
宮部みゆきのミステリー巨編を映画化した『ソロモンの偽証』の後編。男子生徒の転落死により動揺が広がる中学校内で、生徒たちが自主的に行う校内裁判の様子を臨場感たっぷりに映し出す。前編同様成島出監督がメガホンを取り、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華といった実力派キャストが集結。オーディションによって選出された生徒役たちも続投する。裁判によって明らかになる、ショッキングな真相に言葉を失う。

クラスメートの死は自殺なのか?それとも同級生が殺したのか?先月に観た前編に続き、後編を鑑賞。結末が気になっていたので上映前からワクワクしていました。しかし、前編の重厚感と緊張感はどこへやら…。完全に失速していました。校内裁判がメインとなるストーリー展開は良かったのですが、証人が次々と出廷していき、真実に近づいていく過程はドキドキしましたが、事件の真相が判明しても大した驚きは無かった。話を大きくして大きくして結局はそんなオチだったのかと少しガッカリしました。そういうオチなら仕方ないが、それでも登場人物たちのそれぞれの描写が足りなくて何も共感できなかった。神原くんが何故あんなに自分を責めるのかが分からないし、柏木くんがあんな事をした背景もよく理解できない。なんだか“1人のサイコパスな生徒がいました”という印象しか残らない。前編が良かっただけに…勿体ない!!
しかし生徒役を演じた新人たちの演技は今回も素晴らしかったです!大人たちに負けないくらい感情のこもった演技でした。主演の藤野涼子さん、今後注目の俳優の1人になりました。校内裁判という初めての体験が出来たので、観て良かったです。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

2015年04月13日 02時45分42秒 | 映画評論ハ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年4月10日
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン,ザック・ガリフィナーキス,エドワード・ノートン,アンドレア・ライズブロー
official site

かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡した俳優リーガン・トムソンは、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナーの才能がリーガンを追い込む。さらに娘サムとの不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め…。
『バベル』などのアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督を務め、落ち目の俳優が現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いたブラックコメディー。人気の落ちた俳優が、ブロードウェイの舞台で復活しようとする中で、不運と精神的なダメージを重ねていく姿を映す。ヒーロー映画の元主演俳優役に『バットマン』シリーズなどのマイケル・キートンがふんするほか、エドワード・ノートンやエマ・ストーン、ナオミ・ワッツらが共演。不条理なストーリーと独特の世界観、まるでワンカットで撮影されたかのようなカメラワークにも注目。

第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞など主要4部門を制覇した本作。過去の栄光を忘れられない落ち目の俳優の“現実”と幻想”を描いています。ほぼ全編がワンカットに見える撮影方法は凄いし面白かった!楽屋、廊下、舞台上、舞台裏、ブロードウェイの街中…全てが1つのシーンで繋がっているように見えます。一体どうやって撮っているのだろう???シリアスな映画でもあり、コメディ映画でもあり。そこにドラムの音が混ざり合い、新鮮で異色な映画に仕上がっています。ドラムの使い方が素晴らしい!映画を観ているような舞台を観ているような、まるで自分がその場にいるような感覚になります。自分はスターなのか、落ちぶれた人間なのか、過去を捨てるべきか…リーガンが抱える悩みは誰しもが持っている悩みなのかもしれない。過去の栄光にすがるマイケル・キートンの演技は上手過ぎる!現代社会を皮肉っている演出も面白い!しかし、哀しみに落ちぶれていく男の物語を、長回しの演出にする必要があったのかと考えると疑問が残る。ミステリー映画ならもっと面白くなったかもしれない。ラストは本当にバードマンになれたのかな…?「(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の意味が分かったような分からなかったような。台詞や展開の速さに少しついていけない部分もありましたが、今までにない作品でした。『ブラックスワン』の男版みたいな感じかな。ちょっと前半は眠かった…

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆
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泣く男

2015年04月12日 14時43分45秒 | 映画評論ナ行
製作年:2014年
製作国:韓国
日本公開:2014年10月18日
監督:イ・ジョンボム
出演:チャン・ドンゴン,キム・ミニ,キム・ヒウォン,ブライアン・ティー,キム・ジュンソン
official site

悲しい過去を持つゴンは、中国系マフィアの殺し屋として暗躍していた。すご腕のプロとして名をはせた彼だったが、ある晩、任務遂行中に無関係の幼い少女ユミの命を奪うという大きなミスを犯す。彼は取り返しのつかないことをしたと行方をくらますが…。
『アジョシ』などのイ・ジョンボム監督が、『ブラザーフッド』などの韓国を代表するスター、チャン・ドンゴンを主演に迎えた衝撃のアクションドラマ。クールな殺し屋が少女の命を奪ったことをきっかけに、次第に人間的な感情に目覚めていく悲痛な葛藤を本格的アクションと共に描き切る。『恋愛の温度』などのキム・ミニが、殺された少女の母親を熱演。孤独な主人公が贖罪のために選んだ壮絶な死闘はもとより、彼の揺れ動く感情が胸を締め付ける。

少女の命を奪ってしまったことをキッカケに、苦悩の日々を送る殺し屋の男の物語。銃を使ったアクションシーンはリアル過ぎて恐怖を感じるほどの出来でした。いまの韓国映画はハリウッドに負けないくらいのアクションシーンを作れる技術がある!ただし、主人公のゴンの行動がたまによく理解できない点があったので、そこがマイナス。片っ端から人を殺してる男が、少女1人誤って殺したくらいであんなに落ち込むのかな…。まぁ彼自身も過去にトラウマを抱えているので何とも言えませんが。もっとゴンが抱える“過去”と“現在”の苦悩を重ねることが出来たら全体的に良くなったと思います。「泣く男」というタイトルも内容と合っていない気が…。なぜにこのタイトルにした?しかしながら最後まで見応えは十分にありました。ラストの結末も切ない…。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆
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イヴ・サンローラン

2015年04月11日 14時41分18秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:フランス
日本公開:2014年9月6日
監督:ジャリル・レスペール
出演:ピエール・ニネ,ギョーム・ガリエンヌ,シャルロット・ルボン,ローラ・スメット
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1953年、パリ。亡きクリスチャン・ディオールの後継者として関心を向けられるファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。デビューを兼ねた初コレクションを成功させた彼は、21歳にしてファッション業界の天才としてあがめられる。そんなイヴとディナーで出会ったピエール・ベルジェは、その才能に惹かれると同時に恋をする。ベルジュは仕事でもプライベートでもパートナーとしてイヴを支え、彼の名を冠したブランドを一緒に立ち上げてファッションの革命をもたらしていく。
ココ・シャネルやクリスチャン・ディオールと並び称されるフランスのファッションデザイナー、イヴ・サンローランの伝記ドラマ。若くしてファッション界の寵児として活躍する裏で、孤独と重圧に押しつぶされそうになっていた彼の素顔に迫っていく。メガホンを取るのは、『パリ、ただよう花』などに出演した俳優のジャリル・レスペール。『キリマンジャロの雪』などのピエール・ニネが、繊細で複雑なイヴの内面を見事に体現する。次々と現れては画面を彩る、ピエール・ベルジュ-イヴ・サンローラン財団所有の貴重な衣装も大きな見どころ。

世界的に有名なファッションデザイナーであるイヴ・サンローランの伝記映画。輝かしい人生の裏には挫折や苦悩があった。天才的な才能があるからこそ、頂点に立った人間にしか分からない悩みがあるのだろう。私生活で何があっても素晴らしいデザインを作り続けることは凄い。しかし彼も天才的なデザイナーである前に一人の青年。この映画はどちらかと言うと、ファッションの世界を描いた映画というよりも、青年の恋模様を描いたラブストーリーに思えました。イヴ・サンローランはホモセクシャルであり、なかなか濃厚な描写があるのである意味で衝撃的です。まぁ恋には色んな形があるのでそこをツッコむつもりはありません。それに生々しいゲイ話というよりは、“愛の物語”という印象です。彼ほどの天才でも薬、酒、他の男に手を出して孤独を感じる人間なのかと思うと切ない。しかし彼自身の生活、仕事、そして彼を支えた周囲の人々、全てがあったから、今でもトップブランドであり続けられるのだろう。恋人のピエールの苦しみや想いが感じられる作品でもありました。「彼を愛してる。でも生涯の男は君だ。」なんて言われたら離れたくても離れられないだろう。同性愛映画ではありますが観終わってみると普通の映画だったかなと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
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柘榴坂の仇討

2015年04月10日 11時36分38秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年9月20日
監督:若松節朗
出演:中井貴一,阿部寛,広末涼子,高嶋政宏,真飛聖,吉田栄作,堂珍嘉邦,藤竜也,中村吉右衛門
official site

安政7年、彦根藩士・志村金吾は主君である大老・井伊直弼に仕えていたが、登城途中の桜田門外で井伊は暗殺されてしまう。その後、あだ討ちの密命を受けた金吾は敵を捜し続けて13年が経過する。明治6年、時代が移り変わり時の政府があだ討ちを禁止する状況で、最後の敵である佐橋十兵衛を捜し出し…。
『鉄道員(ぽっぽや)』など数多くの著作が映画化されてきた人気作家・浅田次郎による短編集「五郎治殿御始末」所収の一編を映画化した時代劇。主君のあだ討ちを命じられた武士の不器用な生きざまを通し、幕末から明治へと時代が激変する中、武士として、人としての誇りと覚悟を持って生きる侍たちの姿を描く。監督は『沈まぬ太陽』などの若松節朗、音楽を映画音楽の巨匠・久石譲が担当。『壬生義士伝』などの中井貴一が主人公を熱演し、阿部寛、歌舞伎役者の中村吉右衛門ら実力派が共演する。

仇討ち禁止令が出された日、仇討ちを命じられた武士と最後の敵である男が出会った。“使命を全うしようとする男”と“新たな人生を歩もうとする男”柘榴坂のシーンでの2人の男の緊迫感ある掛け合いが見応えありました。時代が変わっても、変わらないものがある。時代が変わる時、人を斬ることの意味を知った武士。武士として武士道を突き通す金吾の姿はカッコ良かったです。「この垣根を越えてはくれまいか。生きてはくれまいか。」その言葉で救われた運命。互いに許し合い、互いの傷を認め合うことの勇気に感動しました。お互いの正体を探り合うシーンは緊張感がありました。そして愛する人への想いにもまた感動。ミサンガの話が素敵でした♪時代に翻弄されながら、不器用な男たちの生き様が印象的でした。生きる事、愛する事、守り抜く事…今の日本社会でも重なる部分があると思います。中井貴一と阿部寛の演技は素晴らしかった!結末まで観終わった後で爽快感を感じられます。映画なのに登場人物たちの幸せを切に願ってしまいました。日本人に生まれて良かったと思える作品です。
中盤での多少の中だるみと、セットがちょっと安っぽく見えてしまったのが残念…。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆
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