股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

2008年11月30日 01時13分13秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2008年5月21日公開
監督 : アンドリュー・アダムソン
出演 : ジョージー・ヘンリー,スキャンダー・ケインズ,ウィリアム・モーズリー
official site

ペペンシー兄妹の治めた黄金時代から1300年の歳月が流れたナルニア国。かつて全能なる王アスランに祝福され、生きとし生けるもの全てが幸福に包まれていた魔法の国は、戦闘民族テルマール人に征服され、もはや存在しない。人間たちに迫害され生き残ったナルニアの民は森に逃れ、この暗黒の世界に再び光をもたらす者の出現を待ち続けていた。一方、テルマールの王宮では、亡き王の弟ミラースが、正統な王位継承者カスピアンの暗殺を企てる。“伝説の四人の王”を呼び戻すと言われる魔法の角笛だけを手に城から逃亡した美しき王子は、テルマール人が決して足を踏み入れない森の奥深くで、ナルニアの民と出会う…。
映像化不可能と言われていたC.S.ルイスが遺した壮大なファンタジーの名作を映画化し、全世界で社会現象を巻き起こした『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』。その偉業を成し遂げたスタッフとキャストが再結集して贈る本作は、構想、スケール、ドラマ性において前作を遥かに凌いでいる。また、新たなる主人公、美しき悲劇の王子・カスピアン役に英国俳優ベン・バーンズを抜擢。時空を超越した美しさと気品は映画史に新たなる伝説を生むだろう。ちなみに、「ナルニア」シリーズでも最も人気の高いキャラクターの一人、ネズミのリーピチープも映像化され登場するというから、原作ファンもお楽しみに。

前作を何故か81点もの高得点を付けていました。今振り返ればそこまで良かったのか疑問ですね?(笑)さてさて、その続編となる第二章。今回は前作にあったファンタジーの要素が薄くなり、多少は大人向けになったかなと感じます。ナルニア国と人間の戦いは子供向けかと思いきや、「戦争なんかしないで仲良くして!!」と思わず言いたくなるような展開でいつのまにか見入ってしまいました(笑)残念だったのが主人公の子供達4人!悪運が良いというか、ピンチの時に何かしら助けが入るっていうのが不思議でした1人ぐらい死んでも…いや夢が壊れるかぁあとアスランに皆さん頼りすぎじゃね?もうちょい自分たちで頑張ろうよ結局今回もアスランかぁ…と残念でした。でもまぁシリーズ物って続編が出るたびにつまらなくなるのがほとんどだけど、このシリーズは結構楽しめるかもしれません♪続編に期待!!!

この作品の評価・・・・76点
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ひぐらしのなく頃に

2008年11月29日 02時49分04秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
2008年5月10日公開
監督・脚本 : 及川中
出演 : 前田公輝,飛鳥凛,松山愛里,あいか,小野恵令奈,杉本哲太
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昭和58年5月。雛見沢村に引っ越してきた前原圭一は、クラスメイトの園崎魅音、竜宮レナらと友人になり、村にも馴染んでいった。しかしかつてダム建設を巡って起こった事件の噂について訊くと、誰もが頑なに拒絶を示した。やがて村は年に1度開かれる綿流しの祭りの夜を迎え、圭一はそこで「毎年綿流しの夜に殺人と行方不明事件が起こる」ことを知る。それは“オヤシロサマの祟り”として恐れられていて……。
2002年夏に同人サウンドノベルゲームとして公開されて以降、さまざまなメディアで展開され話題を呼んできた竜騎士07/7th Expansion原作の「ひぐらしのなく頃に」。元々は舞台用のアイディアだったというこの作品が、実写での映画化を果たした。ストーリーはシリーズ1作目の「鬼隠し編」がベース。“オヤシロサマの祟り”に触れた主人公の前原圭一が少しずつ血生臭い世界に引きこまれていく様を、緊迫感ある映像で描いていく。サスペンス作品ながら、原作同様 “謎解き”は一切なし。観た者がそれを考えることも、ひぐらしシリーズの楽しみの1つだ。果たしてあなたは“正解率1%”という答えにたどり着けるだろうか?

元々はゲーム?アニメ?そんな事も分からず、とりあえず見ました。見る前から嫌な予感はしてましたが、やはり中途半端な出来「リアル鬼ごっこ」ほど悪くはなかったと思うけど、結局は謎の終わり方にするのなら、もうちょい上手くまとめられたんじゃないかな?一応はホラーなのかなと思うのですが、んーこれは演技力に問題なのか…それとも演出に問題があるのか…何とも言えませんね。所々にグロいシーンがあったので、そこは良しとしよう。続編を見ないと全体図が見えてきませんが、今回のだけ観れば、そこそこですかね

この作品の評価・・・・62点
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D-WARS ディー・ウォーズ

2008年11月28日 02時20分29秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2007年
製作国 : 韓国
2008年11月29日公開
監督・製作総指揮・脚本 : シム・ヒョンレ
出演 : ジェイソン・ベア,アマンダ・ブルックス,ロバート・フォスター
official site

LA郊外の広範囲な地面陥没事件を取材していたTVリポーターのイーサンは、現場で鱗状の化石を目撃する。それは少年時代に聞かされた、世界に訪れる危機の話を裏付けるものだった。イーサンは危機から世界を救う鍵となる“運命の女性”を探すために奔走し、ようやくその女性・サラを見つける。しかし同じく彼女を追っていた巨大なモンスターもLAに出現し、街を破壊しながらイーサンとサラに襲いかかってきた!
韓国のシム・ヒョンレ監督が作り上げた本格的なSFアクション作品。古来よりの伝説に記された世界の危機に立ち向かう男女と、彼らに襲いかかる巨大なモンスター軍団を、最先端の映像技術を駆使して描く。注目すべきはやはりCGで表現されたクリーチャーたち。ファンタジー感とリアルさを兼ね備えたデザインのドラゴンの大群がLAの空を覆い、街には砲台を取り付けた地竜と兵士を乗せた小型竜の大群。そしてその中心たる巨大竜が蛇のようにうねりながらLAを破壊していく。中でも飛竜と戦闘ヘリのドッグファイトシーンは圧巻だ。作品全体としては現代を舞台にしたファンタジーに災害映画のエッセンスを加えた形に仕上がっている。

えっ…舞台がLAなのに韓国映画だったのか…どうりで韓国人がたくさん出てくるなと思いました。結局は怪獣が大暴れして終わりっていうB級感丸出しの作品でした。そもそも韓国人がLAを舞台にすること自体、間違ってるんじゃないかな?数年前の「グエムル」のように怪物を描きつつも人間模様をしっかり描いているという要素が、この映画には足りない気がしますまぁ戦闘シーンはそこそこの迫力を感じましたが、脚本に問題がありすぎですね。主人公がいる意味が全然わからず怪物モノを当てるのって難しいですね…

この作品の評価・・・・55点
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1408号室

2008年11月23日 02時55分25秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年11月22日公開
監督 : ミカエル・ハフストローム
原作 : スティーヴン・キング
出演 : ジョン・キューザック,サミュエル・L・ジャクソン
official site

娘を亡くして心に痛手を負っているオカルト作家マイク・エンズリンの元に、一通の葉書が届く。それは「ニューヨークのドルフィンホテルの1408号室に入ってはいけない」とだけ書かれたものだった。調査を始めたマイクは、この部屋の宿泊客が次々と自殺を遂げたことを知る。ホテルの支配人の警告を無視し、部屋の宿泊を決めたマイク。しかし、恐るべき超常現象が彼を襲い始める…。
本作は全米公開されると、『グリーンマイル』を抜いてS・キング原作映画史上最大のヒットを記録した。キングには「キャリー」「シャイニング」といったホラーと、「スタンド・バイ・ミー」や「ショーシャンクの空に」のような非ホラー作品があるが、「呪われた部屋」が舞台という本作は、ホラーでもまさに直球勝負の作品。「幽霊を信じないオカルト作家」という、キング自身を皮肉ったような主人公が、呪われた部屋で恐怖のひと時を過ごす。監督は『Evil』でアカデミー外国語映画賞にノミネートされたスウェーデン出身のミカエル・ハフストローム。派手な残酷シーンはないので、「残酷シーンは苦手」という方も安心して怖がる事ができるだろう。

またしてもスティーヴン・キング原作映画が到着しました。今年公開の「ミスト」は賛否両論といった感じで自分としてはあまり良くはなかったです。そして今回の
「1408号室」。呪われた部屋で主人公が恐怖を味わうという分かりやすいお話。でも作品の出来を考えれば、やはり今回の駄作になってしまいましたねどうしてこんなにスティーヴン・キングミステリーはつまらないのか?「グリーン・マイル」や「ショーシャンクの空に」など数々の名作を出しているのにミステリーはパっとしません。今回も何が言いたかったのか…1408号室泊まったことで様々な恐怖に襲われますが、主人公の心の中になるガンで愛する娘を亡くしたという喪失感を持っています…。部屋で苦しむ彼に幽霊になった娘と再会し、そしてまたいなくなってしまいます。それがキッカケで主人公は立ち直るわけです。結局は、怪奇現象は主人公を立ち直らせるキッカケでしかなかったのかな!?グロいシーンがないのでホラーが苦手な人でも大丈夫です。目覚ましがカウントダウンを始めるシーンは結構ドキドキしましたね見終わると「ん~」と納得できないと思います。火事で幽霊がいなくなったような終わり方は、あっけなかったですしホテルを舞台にしているのであれば「シャイニング」ぐらいの恐怖を期待してたので残念です…。サミュエル・L・ジャクソンは中途半端だった…w

この作品の評価・・・・65点
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レッドクリフ PartI

2008年11月23日 02時53分37秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ=中国=日本=台湾=韓国
2008年11月1日公開
監督・製作・製作総指揮・脚本 : ジョン・ウー
出演 : トニー・レオン,金城武,チャン・フォンイー,チャン・チェン
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西暦208年。曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。しかし孫権軍では曹操に脅威を感じているものの非戦を唱える臣下が多く、同盟は容易に成立しそうもない。そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜と出会い、そのカリスマ性に魅了される。一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、その存在を意識するようになる。そして二人は信頼を深め、共に戦う事を決意するのだった。
日本でも高い人気を誇る中国の史伝・英雄譚「三国志」。その中でも最も有名な合戦である「赤壁の戦い」を、名匠ジョン・ウー監督の手で映像化。壮大な戦いと戦の最中に繰り広げられる人間模様を2部構成で描いていく。第1部にあたる本作は周瑜、孔明を中心に「赤壁の戦い」に至るまでの経緯を丁寧な描写で追う。周瑜を演じたトニー・レオンは芯のしっかりとした演技でカリスマ性を見事に表現。一方、諸葛孔明を演じた金城武は常に微笑をたやさぬ悠然とした演技で、希代の名軍師の懐の深さを印象づけることに成功した。名将たちが奮戦する戦闘シーンも迫力満点。『Part II』の公開が楽しみになる作品に仕上がった。

完結するのかと思いきや、2部構成だったのね三国志の話を全く知らなかったので不安でしたが、最初に説明があるので初心者でも安心です。何と言っても見所は戦闘シーンでしょう。さすが金かけただけあって、迫力はすごいと思います!しかし…何だか同じようなシーンばかりで退屈でした。2時間半の割には、もう少しコンパクトにまとめられたのかなと思います。あとラブストーリーの要素は必要だったのか疑問ですPartⅡを映画館で見たいとは思えません。ただ三国志好きな人は楽しめるかもしれません!!

この作品の評価・・・・68点
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センター・オブ・ジ・アース

2008年11月16日 03時38分58秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年10月25日公開
監督 : エリック・ブレヴィグ
出演 : ブレンダン・フレイザー,ジョシュ・ハッチャーソン,アニタ・ブリエム
official site

今は亡き兄の遺志を継ぎ地質学研究に打ち込む冴えない男トレバーは、3年ぶりに甥っ子ショーンを預かった。ちょうどその日、過去に取り付けたアイスランドの地震調査装置が異常な計測地を示していることが発覚する。トレバーは、ぶっきらぼうで何事にも無関心なショーンに困りながら、ともにアイスランドへ。現地山岳ガイドのハンナを加えて現場のスネフェル山脈にたどり着いた彼らを、激しい落雷が襲う。避難のために入った洞窟を進むことになる3人に、突如地底世界への入口があらわれた。果てしない縦穴を経てたどり着いたのは、誰も見たことのない前人未到の地底世界だった…。
ディズニーシーのアトラクションでお馴染み、冒険SF小説の金字塔ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」の世界を完全映画化。主演のトレバーに「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザー、甥のショーンに『テラビシアに架ける橋』のジョシュ・ハッチャーソン。監督は、米映画界でビジュアル・エフェクトの第一人者として活躍するエリック・ブレヴィグ。本作は、最新の立体デジタル撮影装置フュージョン・カメラ・システムを使用した初の長編大作。

3Dが話題になっているにも関わらず2Dでの鑑賞。「このシーンが3Dなら飛び出してくるのか…」と少々羨ましさもありつつ。まぁー2Dでもワクワク感はあるのだけどもストーリーに今ひとつ物足りなさがありました。地底探検というだけあって色んな生き物が襲ってきたり、トロッコに乗ったりしてるのは楽しいと思うけども、ありえねー事ばかりしていて、さすがにウンザリしました(笑)現実に行ったら3人中2人は死んでるでしょうねどちらかと言えばファミリー向けの作品でした。難しい事は分からん子供にとっては十分に満足できる作品だと思います!

この作品の評価・・・・72点
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ブタがいた教室

2008年11月12日 23時32分21秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2008年11月1日公開
監督 : 前田哲
出演 : 妻夫木聡,原田美枝子,大杉漣,田畑智子,池田成志,戸田菜穂
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「卒業までの1年間でブタを飼育し、最後にはみんなで食べたいと思います」─新任の星先生の提案に6年2組は騒然となる。校庭の片隅に小屋を作り、掃除、エサやリなど生まれて初めての経験に戸惑いながらも、成長してゆくブタに愛着を抱いてゆく子どもたち。“Pちゃん”と名づけ、家畜ではなくペットとして慈しむようになるが、卒業の時は迫り、Pちゃんを「食べる」「食べない」で教室を二分する大論争が巻き起こる。
大阪の小学校で新任の黒田恭史先生が始めた「ブタを飼育し、自分たちで食べる」という実践教育。その模様を追ったテレビドキュメンタリーが大きな反響を呼んでから10年以上の時を経て、黒田氏の著作「豚のPちゃんと32人の小学生」を原案に、『ドルフィンブルー フジ、もう一度宙ヘ』の前田哲監督が念願の映画化を果たした。オーディションで選ばれた26人の子どもたちに手渡されたのは白紙の台本。初めから用意された結論ではなく、ひとりひとりの感情や言葉が紡ぐ白熱のディベートシーンを経て、彼らは自分たちで答えに辿り着く。自身も悩みながら子どもたちを見守り共に成長してゆく星先生を教師役初挑戦の妻夫木聡が好演。

実話ということなので楽しみにしてましたが、テレビ番組で特集してて結末を知ってしまったので、ちょっと残念でも“命の授業”に感動してウルっときました“ブタを飼う”ということは“命を育てる”ということ。飼い始めた当初は子供達はブタに愛情なんて全然なく育てて食べようって思ってましたが、段々とPちゃん(ブタ)を6年2組の仲間として意識していきます。そして卒業が近づき“食肉センターに連れて行く”“下級生に世話をしてもらう”の2択に意見が分かれるわけです。この映画では台本がなく子供たちの自然な感情で作られたそうで、特にディベートシーンを見るとそう感じます。自分の意見を言って真剣に命について考える姿はすごく印象的でした。けど、子供たちが悩んでいるのにそれを「子供達だけで解決しろ」っていう大人(特に星先生)にはちょっと疑問を感じました。先生が連れてきたブタなんだし、もう少し子供たちにアドバイスしてあげてもいいかなと思います。あれだけ涙してケンカしてる彼らを見てるとちょっと可哀相ね

「この問題には正解とか不正解はありません」という星先生の言葉。たしかにどちらが正しいなんて決められない。生徒達が討論する中で1人の女の子がこう言いました

「命の長さって誰が決めるんですか?」

そんなの誰も決められないと思う。でも私たち人間は動物たちを殺して、その肉を食べて生きている。Pちゃんも人間に食べられるために生まれてきたんじゃなくて、生きるために生まれてきたのに私たちはその命を天秤にかけている。んー難しいテーマです。鑑賞中、自分なりにずっと考えましたがどちらが正しいかは分かりません。でもこの映画で伝えたいことはブタを食べるかどうかではなく“命”というものに感謝すべきということがテーマだと思います。命の長さは誰も決められないのに、「誰でもよかった」という気持ちで人の命を奪っていく今の世の中が何だか悲しくなりました。“いただきます”というのは、その食べ物の命を“いただきます”という意味です。自分たちがたくさんの命によって生かされている事を改めて考えさせられる作品でした。

結局Pちゃんを食べたのか気になります…

この作品の評価・・・・77点
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パラノイドパーク

2008年11月08日 02時33分54秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ=フランス
2008年4月12日公開
監督・脚本 : ガス・ヴァン・サント
出演 : ゲイブ・ネヴァンス,テイラー・モンセン,ジェイク・ミラー,ダン・リウ
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16歳の少年アレックスは始めたばかりのスケボーに夢中。その日も、スケボー少年の聖地・パラノイドパークに向かった。しかし頭をよぎるのは家族の事や彼女のジェニファーの事ばかり。不良グループに声をかけられたアレックスは、スリルを味わうために貨物列車の飛び乗りに参加する。その時、ふとした偶然から鉄道警備員を死なせてしまう。不安に駆られながらも、何事もなかったかのように日常生活を送るアレックスだったが…。
『エレファント』や『ラストデイズ』など、若者の心の揺らぎや痛みを、彼らと同じ目線に立って描くことで定評のあるガス・ヴァン・サント監督作品。ある一夜の“事件”で、いきなり人生の試練に直面する事になった少年の揺れ動く気持ちを、監督独特のスタイリッシュな映像で映画化(35ミリとスーパー8を駆使して、その研ぎ澄まされた映像を作り出したのはクリストファー・ドイル)。主役に抜擢された地元ポートランド出身の新人、ゲイブ・ネヴァンスが、危うさを内包した10代の心模様を見事に演じた。また、ニーノ・ロータの映画音楽や、エリオット・スミスのナンバーなど、その音楽の使い方にも注目したい。

思っていたより淡々とした展開で、これといって印象に残る作品ではありませんでしたとは言っても「つまらない」とも言えず、人を殺したっていう少年の罪悪感だったり、逃げ出したい気持ちだったり難しい話だと感じました。主人公の少年が感情を表に出さないため、謎が多い部分が多々あるのですが、「きっと心の中は複雑なんだろうなぁ」と観ている側が感じる事はバラバラかもしれません。主人公の感情が見えてこないからこそ、大人には分からない少年ならではの気持ちっていうのを監督は表したかったのかもしれませんね

この作品の評価・・・・72点
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X-ファイル:真実を求めて

2008年11月06日 03時57分39秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2008年11月7日公開
監督・脚本 : クリス・カーター
出演 : デイビッド・ドゥカブニー,ジリアン・アンダーソン,アマンダ・ピート
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かつてFBIで“X-ファイル”事件を担当していた医学博士スカリーのもとに、FBIが訪ねてきた。彼女しか居場所を知らない元FBI捜査官モルダーに、ある事件への協力を求めてきたのだ。その事件とは女性捜査官・モニカの失踪事件。協力を申し出た超能力を持つ神父・ジョーが透視したところ、雪の中から切断された腕が見つかったのだ。現場復帰を決意したモルダーは事件の捜査に乗り出す。まずはジョーと面会を果たすが……。
レンタルビデオから火がついて地上波放送でも好評を博すなど、現在の海外ドラマブームの礎を築いたスーパーナチュラルドラマ「X-ファイル」が、放送終了から6年の時を経てスクリーンに帰ってきた。主人公はもちろん、モルダーとスカリーの名コンビ。今回彼らが挑むのは、FBI女性捜査官の失踪事件。協力者であり怪しげな存在でもあるサイキック神父のジョーと関わりながら、異常な事件の謎に迫っていく。未知の恐怖と謎をミステリアスに描いていく「X-ファイル」らしさは健在。またFBIを去ってから時を経たモルダーとスカリーの関係と心情も丁寧に描写されている。かつてTVシリーズに熱狂した人なら必見の作品だ。

小学生の頃、なぜか毎週テレビで「Ⅹ-ファイル」を怖いと知りながらドキドキしながら観ていた記憶があります。以前に映画化されていたことを知らず今回が映画版2作目なんですね久しぶりに観た感想は…うーん何だか物足りないですねぇ。お馴染みのモルダーとスカリーのコンビは良いのだけど、ストーリーに刺激が足りない気がします。いやっ、普通のミステリー映画であれば、きっと面白い方なのかもしれないが…だってこれⅩ-ファイルだよ!?UFOだとか宇宙人だとか、そういうネタで昔は楽しませてくれたのに、今回はそんな要素が全然ありませんね…臓器売買、人体実験などスケールが小さいくせに最後のハッピーエンド的な終わり方が許せん(笑)やはりⅩ-ファイルは怪奇現象ネタで勝負してほしいですなぁ

この作品の評価・・・・68点
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[REC レック]

2008年11月03日 03時02分03秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2007年
製作国 : スペイン
2008年6月14日公開
監督・脚本 : ジャウマ・バラゲロ,パコ・プラサ
出演 : マニュエラ・ヴェラスコ,フェラン・テラッツァ,ホルヘ・ヤマン
official site

TV局レポーターのアンヘラは消防士への密着取材中、あるアパートを訪れた。老婆が暴れているらしく、消防士や警官らが取り押さえようとするが、老婆は逆に警官に噛み付いてしまう。なんとか襲われた警官を助け出し、手当てのためにアパートの外に出ようとすると、出入り口はなぜか警察によって封鎖されていた。このアパートには何があるのか? そしてアンヘラたちが回し続けるカメラには、恐怖の一夜が映し出されることになる……。
本国スペインで大ヒットを記録したパニック・ホラー。TV局レポーターとカメラマンが、ドキュメンタリーの取材で訪れたアパートで、恐怖の出来事に巻き込まれていく様子を克明に描いていく。全編がハンディカメラによるポイント・オブ・ビュー撮影で、劇中のカメラマンが撮影した映像としてスクリーンに映し出される。ドキュメンタリータッチの完全なる一人称視点だけに、迫力とリアルさは満点。感じる恐怖もより生々しい温度で伝わってくる。主演のアンヘラ役を務めたマニュエラ・ヴェラスコも元本物のTVリポーターであり、“本物”へのこだわりは相当なものだ。監督は『ダークネス』のジャウマ・バラゲロとパコ・プラサが共同で務めた。

最近、アメリカのリメイク版が公開されましたが興行収入はイマイチみたいですねさて、スペインで大ヒットを記録したパニック・ホラーということで、訳もわからずにアパートに隔離された人々の恐怖を描いた作品。まー言っちゃえば伝染病が原因のゾンビ映画です(笑)しかし、これがなかなかの怖さがあります何故かと言うと、最初から最後まで劇中に登場するテレビ局のカメラマンが持っているハンディカメラで映されているからです(※クローバー・フィールドと同じかんじ)封鎖された密室のようなアパートという設定のためか、自分もその場にいるような感覚になり「いやぁーライト早く点けて~!」「後ろに絶対いるよ~!」とドキドキハラハラでしたストーリーとしては使い古しのような気もして、とくにラストの展開は観た人には考え方が違ってくると思います。総合的に見れば合格でしょう♪ゾンビ映画は当たりが少ないですが、珍しく当たりだと思いますよ

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