股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

17歳の肖像

2011年02月19日 00時31分43秒 | 映画評論サ行
製作年:2009年
製作国:イギリス
2010年4月17日公開
監督:ロネ・シェルフィグ
出演:キャリー・マリガン,ピーター・サースガード,ドミニク・クーパー
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1961年。ジェニーは、ロンドン郊外のトゥイッケナムの学校に通う16歳の少女。楽団でチェロを弾き、フランスに憧れ、ロマンティックな恋を夢見るジェニーの今のボーイフレンドは、生真面目だが冴えない同級生のグラハム。そんなジェニーは大学に入ればもっと自由に好きなことができると信じていた。楽団の練習の帰り道、どしゃぶりの雨に見舞われたジェニーは、高級車を運転する見知らぬ大人の男性から「君のチェロが心配だ」と声をかけられる。
イギリスの女性ジャーナリスト、リン・バーバーの回想録「An Education」を映画化した本作。女子高生が16~17歳という多感な時期に、大人の男性と初めての恋に落ちていく様子を描く。主人公のジェニーを演じたのは、撮影当時22歳の女優、キャリー・マリガン。その童顔と透明感のある佇まいで、無邪気な少女から憂いのある女性へ成長していく姿を見事に演じている。ジェニーと恋に落ちるデイヴィッドを演じたのはピーター・サースガード。

10代の多感な時期の少女が中年の男性と恋に落ちるストーリー。少女の視点から見る大人の世界というのは華やかでドロドロしているもの。自分の親も学校の先生もウザい!と思ってしまう気持ちは何となく分かるし、大人の男性に惹かれてしまう子供ながらの気持ちも何となく分かる。一度は道を外れて理想だけを追い求めていたジェニーも、大切なモノは何かに気づく結末は見終わってからスッキリします。女の子のための教訓映画って感じかな。学校の先生ってホントに素晴らしい方達ばかりですね。人生ってもんは甘いもんじゃない!けれど素晴らしいものだ!

この作品の評価・・・・70点
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ザ・タウン

2011年02月18日 00時27分56秒 | 映画評論サ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2011年2月5日公開
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック,ジョン・ハム,レベッカ・ホール,ブレイク・ライブリー
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広大なアメリカのどこよりも強盗が多発する街。それが、ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。そこに暮らす者たちは、愛と憎しみを込めて、その街を“タウン”と呼んでいた。タグは、強盗を親から子へと家業のように引き継がれてゆくこの街から抜け出そうとしていた。しかし、その思いとは裏腹に、今では強盗一味のリーダーに収まり、狭い街角で家族のように血と骨を分け合って育った3人の仲間たちと、ひとつの証拠も残さない完全犯罪に命を張っていた。その日も綿密な計画に従って銀行を襲撃。だが、逃走するまでの間、予定外の人質を取る羽目になる。
ボストンの一角にある強盗犯罪多発地区を舞台に、彼の地をこよなく愛すベン・アフレックがメガホンをとった監督第二作である。初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続いてタッグを組むアーロン・ストッカードと共同脚本も手がけ、地元でのロケーションやエキストラ起用など徹底的にリアルな街を描くことで、緊張感みなぎるクライム・ドラマを完成させた。過去の失敗やしがらみに決別し、生き方を変えようとする主人公ダグをアフレック自身が、凶暴な親友ジェムを『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが好演。

丁寧にまとまっていて最後まで楽しめる作品。しかし、銀行強盗や仲間割れやら恋に落ちるやら、ありがちな展開が詰まった作品でもある。人質になったクレアと恋に落ちてしまうタグの心の変化が上手く描かれていたかな。逃れられない現実と、何か変えたいと思う理想。チャールズタウンで生きる彼らにとっては毎日が生きるか死ぬか。人間関係っていうのは、時に大切なモノで時に邪魔なモノになってしまう。運命は残酷なものだ。
ハラハラ感は最後まで楽しめますが、ラストのクレアの行動は共感できませんでした。タグとクレアの関係がハッキリ描かれていなかったのも残念。もう少しラストを納得できるものにして欲しかったかな。

この作品の評価・・・・69点
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GANTZ

2011年02月17日 12時31分45秒 | 映画評論カ行
製作年:2011年
製作国:日本
2011年1月29日公開
監督:佐藤信介
出演:二宮和也,松山ケンイチ,吉高由里子,本郷奏多,夏菜,山田孝之
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就職活動中の大学生・玄野計は、地下鉄のホームで幼馴染の加藤勝を見かける。正義感の強い加藤は、線路上に転落した酔っ払いを助けようとするが、手を貸した玄野と共に進入してきた電車に轢かれてしまう。次の瞬間、二人は見慣れぬマンションの一室にいた。そこには同じように死んだはずの人々が集められ、リビングの中央にはGANTZ<ガンツ>と呼ばれる謎の大きな黒い球が異様な存在感を誇っていた。出ることの許されないその部屋で、GANTZ<ガンツ>は死んだはずの人々に生き残るためのミッションを与える。
週刊ヤングジャンプで連載が開始され、コミックスの売上が累計1350万部を突破した人気コミック『GANTZ』が、ついに映画化された。主演は、『硫黄島からの手紙』で世界的な評価を受け、映画出演オファーが殺到する二宮和也と、『デスノート』から『ノルウェイの森』まで、幅広いキャラクターをこなす松山ケンイチ。スタイリッシュなヴィジュアルやワイヤーアクションはもちろんのこと、若手演技派俳優の筆頭をなす二人が交わす、憧れと反発が表裏一体となった男の友情模様も見応えあり。

原作を読んだことがなく、何の知識もないままに鑑賞。
まぁまぁの迫力にそこそこのグロさ。お金をかけた感じが伝わってきましたが、ストーリーとしては特別面白いってほどじゃなく普通でした。ガンツの世界観は良かったけど、ところどころ謎が残る。パート2に繋がるわけだが、説明がもっと欲しかった。ネギ星人、田中星人、おこりんぼう星人、個性的な星人たちだけど千手観音は強すぎる!!あれに刀1本で立ち向かっていく加藤が凄い!無理だろ(笑)タエちゃんの告白も、あのタイミングで出すのは無理矢理すぎです!!
前編だけ観ても何とも言えませんね。後編でどこまで面白く出来るのか注目ですね♪予告がチラッと流れましたが後編の方が中身が濃そう。一緒に言った友人は原作のファンでしたが物足りなかったみたいです。
それと、線路に落ちたら誰か緊急停止ボタン押しましょうね。あんだけ客がいたんだから誰か動こうよ。

この作品の評価・・・・68点
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マイ・ブラザー

2011年02月13日 00時06分45秒 | 映画評論マ行
製作年:2009年
製作国:アメリカ
2010年6月4日公開
監督:ジム・シェリダン
出演:トビー・マグワイア,ジェイク・ギレンホール,ナタリー・ポートマン
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サムとトミーは2人きりの兄弟だが、対照的な人生を送っていた。兄のサムは、チアリーダーのグレースと結婚、2人の娘に恵まれる。その後、米軍大尉として功績を残し、人望も厚い男だった。一方、弟のトミーは、長年定職にも就かず、挙句の果てに銀行強盗で服役する。元海兵隊の父・ハンクは厄介者の次男に辛辣な言葉を投げつけ、グレースと娘たちも彼への嫌悪を隠そうとしない。トミーが唯一心を開くのは、母親を亡くし、寂しい子供時代を共に支え合ったサムだけであった。ところが、サムが戦地へ旅立って間もなく、サムの一隊がアフガニスタンで撃墜されたとの知らせが届く。
スザンネ・ビア監督によるデンマーク映画『ある愛の風景』を、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンらのスター競演でリメイクした人間ドラマ。戦場での“ある秘密”を抱えた帰還兵士とその妻、そして鼻つまみ者の弟を中心に、家族の崩壊と再生を描いている。過酷な捕虜体験のために心が壊れた兄・サムを、トビー・マグワイアが鬼気迫る表情で熱演。戦争がもたらす心の傷と、それを家族の絆が癒すことが出来るのかを問う珠玉の感動作だ。

デンマーク映画「ある愛の風景」は以前に鑑賞しました。衝撃的でもあり考えさせられる作品です。そんな同作を豪華なキャスト陣でリメイク。
兄弟、家族、親子。当たり前のように目の前にあるものが、突然崩れていく恐怖。リメイク版なのであらすじは知っていますが、何度観てもその怖さは伝わってきます。自分では気付かないうちに壊れていく自分。止めることの出来ずに苦しみ続けるサムの姿が切なかったです。そしてそんなサムを必死で支えようとする妻のグレース。最後まで信じ続ける彼女の姿がまた切ない。トビー・マグワイアもナタリー・ポートマンも、もちろんトミー役のジェイク・ギレンホールもそれぞれに良い味を出していて素晴らしかったです!個人的にはサムの娘たちの表情に心打たれました。庭で遊んでいるとサムがやってきて、不自然な父の笑顔にその場では笑顔になる長女なんだけど、父親が立ち去った瞬間に泣き顔になるシーン。変わってしまったお父さんを、小さな体で怯えながらも必死で受け入れようとする娘たちの姿に涙涙長女役の女の子、天才です!
戦争の恐怖と無意味さも感じ、そして家族の大切さも感じられる作品です。実際に戦地から帰ってきた兵士達の中にも同じような苦悩を抱えている人たちがいると思うと、なんか悲しいですね…。ハッピーエンドではないけれど、犯した罪を後悔するだけでなく前を見て生きていくことが大事なんだと思いました。

この作品の評価・・・・78点
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ケンタとジュンとカヨちゃんの国

2011年02月11日 00時04分50秒 | 映画評論カ行
製作年:2009年
製作国:日本
2010年6月12日公開
監督:大森立嗣
出演:松田翔太,高良健吾,安藤サクラ,宮崎将,柄本佑
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同じ児童養護施設で兄弟のように育ったケンタとジュン。2人は、工事現場で壁の破壊を行う“ハツリ”と呼ばれる仕事をして暮らしていた。だが、職場は低賃金、劣悪な労働環境に加え、先輩の裕也からの執拗ないじめに遭い、快適さからは程遠い場所だった。ある日、カヨちゃんという女の子と知り合ったジュンは彼女の家に転がり込む。一方、ケンタは毎月、裕也に金を払い続けていた。
孤児院で兄弟のように育ったふたりの若者。親もお金も居場所も、夢を持つことさえどんなことか分からない彼らが、すべてをぶっ壊して“ここ”から抜け出し、盗んだ車で走り出す――ただひとつ、目指した小さな希望に向かって……。現代社会に生きる等身大の若者を、溢れる気迫と存在感で演じ切った松田翔太と高良健吾が、若者たちが抱える不安や憤りを生々しく体現する。

施設で育ち、兄弟のように一緒に生きてきた2人。今の状況から抜け出したい…本当の愛が欲しい…。彼らのように何もかもぶち壊して進んでいくような勇気は自分には無いが、でも彼らが少し羨ましく思えてしまうのは自分だけかな?壁を壊しても壊しても見えない壁がケンタとジュンには最後まであったんだと思います。カヨちゃんも良い味出してて好きです。誰かに愛されたいけど自分が誰にも愛されないのは分かっている。変わりたいのに変われない自分が嫌だという気持ち。共感する部分もあるけど、言ってしまえば自分はここまで不幸じゃないので理解できない部分も多かったです。ケンタたちのロードムービーですが、途中で出会う人たちの意味がよく分からなかったかな。この映画にはそこまで必要じゃなかったかなって。
お涙頂戴映画でもなく、スッキリするような映画でもありません。ラストに近づくにつれて絶望感が高まっていく映画。最後に僅かな“希望”が見えるか見えないかは観た人次第だと思います。

この作品の評価・・・・64点
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BECK

2011年02月10日 07時47分22秒 | 映画評論ハ行
製作年:2010年
製作国:日本
2010年9月4日公開
監督:堤幸彦
出演:水嶋ヒロ,佐藤健,桐谷健太,忽那汐里,中村蒼,向井理
official site

田中幸雄、通称コユキは平凡な毎日を送る高校生。学校ではヤンキーたちにこき使われ、つまらない毎日を送っていた。ある日、犬を助けたことから、飼い主の南竜介と知り合う。竜介は天才的なギターテクニックを持つニューヨーク帰りのミュージシャンだった。彼の犬の名はBECK。お礼に古いギターを譲り受けたコユキは、次第に音楽にのめりこんでいく。
累計発行部数1500万部超を誇るハロルド作石の人気コミックを、豪華キャストで映画化。平凡な高校生が天才ギタリストと出会ってバンドを結成、音楽を通じて成長していく姿を描く。出演は「ドロップ」の水嶋ヒロ、NHK大河ドラマ『竜馬伝』の佐藤健、「ちょんまげぷりん」の忽那汐里。監督は「20世紀少年」三部作の堤幸彦。

人気漫画の実写化。冴えない高校生がトントン拍子でロックフェスに出演しちゃう物語。仲間たちとの絆や、恋愛やら、いかにも青春映画っぽく作った感じです。ところどころに盛り込まれてるギャグがつまらなくて気になりました。いやっ、それよりもコユキの奇跡の歌声だろう。何だよあれ!何回も同じ演出して結局聴かせないって…一番気になる部分を最後まで教えないっていうのは残念すぎるまぁ原作のイメージが壊れるからっていう理由もあるだろうけど、なにか他に方法がなかったのかな。
2時間半と無駄に長いし、悪者が最後は良い奴でしたと正当化するのも変。長いだけで中身が薄い作品でした。

この作品の評価・・・・66点
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RED/レッド

2011年02月09日 01時45分38秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2011年1月29日公開
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリス,モーガン・フリーマン,ジョン・マルコヴィッチ
official site

フランクは、かつて腕利きのCIAエージェントだったが、今は引退、田舎町で一人穏やかに暮らしている。ある夜更け、フランクは家の中に3人の侵入者を察知。最新銃火器で武装したコマンドを一人ずつ倒した彼は、さらに家の外から容赦ない銃弾を浴びせかけてきた敵もあっさり葬り去り、役所に勤めるOLサラの家へと車を走らせた。フランクは、自分はついさっき暗殺されかけ、政府監視下にあって電話も盗聴されていたので救いに来た、とサラに話すが彼女は信じない。だが二人が言い争う中、アパート前に新たな暗殺者たちが現れる。
静かな引退生活を送る元CIAの男が昔の仲間たちと共に巨大な陰謀に立ち向かう姿を描くアクション。タイトルの『RED』は、「Retired(引退した)」「Extremely(超)」「Dangerous(危険人物)」の略。原作はコミックで、主人公と仲間たちがみな引退した年寄りエージェントという事からも、本作はリアリティ重視のシリアスアクションではなく、コミカルな要素が強い娯楽作である事がわかるだろう。

単純で爽快なアクション映画!ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン。ハリウッドを代表する豪華な顔ぶれが揃いました。おじいちゃん、おばあちゃんが元気に戦う姿って何か面白いしカッコいい♪アカデミー賞女優のヘレン・ミレンがマシンガンを乱射させえうシーンなんか好きだな(笑)モーガン・フリーマンの最期はちょっとあっさりし過ぎてて残念難しいこと無しで観れます。前半はブルース・ウィリスのアクション満載で楽しかったけど、後半が失速気味ストーリー的にはよくあるアクション物に入ってしまう。平凡な物足りなさがを感じてしまいます。
しかし何も考えずに出演者の年寄りパワーを楽しめばいいと思います!

この作品の評価・・・・73点
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ウォール・ストリート

2011年02月08日 00時58分30秒 | 映画評論ア行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2011年2月4日公開
監督:オリヴァー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス,シャイア・ラブーフ,ジョシュ・ブローリン
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ウォール街の若き金融マン、ジェイコブ・ムーアの会社が突然破綻した。心の師である経営者は自殺、ジェイコブ自身も資産を失ってしまう。それが金融業界の黒幕ブレトンの陰謀だと知ったジェイコブは復讐を誓い、刑務所を出た元大物投資家ゴードン・ゲッコーに助言を求める。しかしゲッコーはジェイコブの最愛の恋人ウィニーの父親でもあった。ゲッコーは絶縁状態のウィニーとの仲を取り持つことを条件にジェイコブと手を組むことに同意する。
非情なマネーゲームの行方を描いた「ウォール街」の続編。監督は同じくオリバー・ストーン。23年ぶりにゴードン・ゲッコーというカリスマ的キャラが復活、演じるのはもちろんマイケル・ダグラスだ。若手注目株のシャイア・ラブーフが若く有能なトレーダーを演じ、息詰まる駆け引きをスリリングに描き出している。社会の裏側と人間の深層心理をあぶり出す演出は、オリバー・ストーンの真骨頂。人間の強欲が招いた最悪の金融パニックによって、価値観が問い直される今の現代性に鋭く迫っていて見応え充分だ。

名作「ウォール街」の続編。経営者のルーを自殺で失った主人公ジェイコブが、
黒幕であるドン・ブレトンに、投獄された元カリスマ投資家のゲッコーと組んで復讐する話。とは言っても「ウォール街」の方は観ておりません(笑)
金というのは人を動かし、時には人を幸せに、時には人を地獄に突き落とすものだ。出てくる金額がケタ違いなので想像できませんし、業界用語がどんどん出てくるので金融の事を全く知らない自分にとっては“?”“?”“?”ばかりでした(笑)しかし、自分の人生を賭けてでも守りたいモノのために、悩み奮闘する登場人物たちの姿がとても印象的でした。この映画を観ていると思い出すのが2008年のリーマン・ショックだろう。劇中に出てくる人達のように、実際に苦しんだ人もたくさんいると思います。ホントに金は人の人生を一瞬にして変えてしまう、その恐怖を感じました。欲を出さないのも、欲を出しすぎるのも、とても勇気がいることだ。
もっと勝つか負けるかのマネーゲームの心理戦を期待していたのですが、そういったシーンがあまりなかったので残念でした。ジェイコブは良いとしても、ゴードンとウィニーの気持ちがあまり理解出来なかったかな。ラストは無理矢理ハッピーエンドにした感じがする…。観終わったあとにスカっとするような作品ではないかな。

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ガフールの伝説

2011年02月06日 01時24分10秒 | 映画評論カ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2010年10月1日公開
監督:ザック・スナイダー
声の出演:ジム・スタージェス,ライアン・クワンテン,アビー・コーニッシュ
official site

フクロウのソーレンは、父から“ガフールの勇者たち”の話を聞く。それは、世界征服を企む純血団からフクロウたちを救うべく、大戦に挑んだ戦士たちの伝説だった。その話に夢中になったソーレンは、勇者になることを夢見る。しかし、狩りや飛ぶことに夢中で好戦的な兄のクラッドは、そんなソーレンをせせら笑い、父の愛情を独占しようとしていた。そんなクラッドの嫉妬心が原因で、兄弟は木の上にあった巣から落ちてしまい、純血団に捕らえられてしまう。
フクロウの世界を舞台に、悪と戦う若きフクロウたちの活躍を描いたキャスリン・ラスキーの小説『ガフールの勇者たち』をアニメ化。監督は、「300」のザック・スナイダー。声の出演は、「ラスベガスをぶっつぶせ」のジム・スタージェス、「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩(うた)」のアビー・コーニッシュ。

映像がとっても美しい。フクロウの毛が細かく映されていてCG技術の高さを感じます。フクロウたちの冒険を描いた本作ですが、ストーリーに関しては展開が軽く進み過ぎていて物足りなさを感じました。お兄ちゃんフクロウは悪者に捕まったかと思いきや、悪に染まるのが早すぎるし、その理由が深く描かれていない。兄弟の対決シーンも少なかったのが残念。すぐ捕まっちゃうし、すぐ助かっちゃうし、すぐ島に到着しちゃうし…。純血団の方だってホントに世界征服を企んでいるのかなぁってぐらい強さが伝わってこない。青白く光ってた固まりは一体何だったのか!?
子供向けに分かりやすく作りましたって感じ。
途中から誰が味方で誰が敵かも分かりにくくなってしまいました。大人向けにもっと掘り下げて描いていれば楽しめたと思います!

この作品の評価・・・・64点
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イエロー・ハンカチーフ

2011年02月01日 00時24分23秒 | 映画評論ア行
製作年:2008年
製作国:アメリカ
2010年6月26日公開
監督:ウダヤン・プラサッド
出演:ウィリアム・ハート,マリア・ベロ,エディ・レッドメイン,クリステン・スチュワート
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アメリカ南部。鬱屈した気持ちを抱えていた若い娘マーティーンは、変わり者の青年ゴーディにドライブに誘われ、自暴自棄ぎみにそれに応じる。二人はミシシッピー川のほとりに佇む中年男ブレッドと知り合い、ひょんなことから彼を車に乗せ、共に旅をすることになった。しかし、ブレッドは6年の刑期を終えて出所したばかりで、彼の妻メイが暮らすニューオリンズに行って確かめなければならないことがあった…。
刑期を終えた男が、偶然出会った若い男女と共に妻が待つ街へ向かう――原典は、山田洋次監督の名作『幸福の黄色いハンカチ』。基本的な設定はそのままに、舞台を北海道からアメリカ中南部に移し、雄大な風景の中にもどこか殺伐としたものを漂わせる風景の中で、孤独を抱える3人の道行が描かれる。オスカー俳優のウィリアム・ハートが、オリジナルで高倉健が演じた主人公を演じている。

名作『幸福の黄色いハンカチ』をハリウッドがリメイク。相変わらず昔のオリジナルを観ていないパターンです(笑)
一途に妻を愛する男の旅の物語。孤独を感じる主人公たち3人の葛藤はどこか共感できるところもある。人を愛するって素敵ですね。そして素直に愛してると伝えることも素敵。人を信じることも大事。当たり前のことに幸せを感じられる人間になりたいもんです。良いお話でしたがもっと感動すると思っていたので、ちょっと残念。ブレッドが最後に見た景色に黄色いハンカチは映っていたのか、ぜひご自身で確認を!

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