股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

白ゆき姫殺人事件

2014年03月31日 02時37分53秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年3月29日
監督:中村義洋
出演:井上真央,綾野剛,菜々緒,金子ノブアキ,小野恵令奈,谷村美月,染谷将太
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人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫。テレビディレクターの赤星雄治は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され…。
『告白』などの原作者・湊かなえの小説を基に、美人OLの殺害容疑を掛けられた女性をめぐって人間の悪意を浮き彫りにしていくサスペンスドラマ。報道によって浮かび上がる容疑者像をきっかけに、インターネット上での匿名の中傷やマスコミの暴走など現代社会の闇が描かれる。監督は、『ゴールデンスランバー』などの中村義洋。容疑者である地味なOLを井上真央が熱演。テレビディレクター役の綾野剛のほか、菜々緒、貫地谷しほりらが共演する。容疑者がいかなる結末をたどるのか最後まで目が離せない。

湊かなえ原作ということで迷わず劇場で鑑賞。「告白」「贖罪」「夜行観覧車」を今まで読んできましたが、どれも面白かったです♪しかしながら本作の原作本は未読。ミステリーサスペンスかと思いきや、人間ドラマも描かれていて最後はちょっと感動してしまいました。エンターテインメント作品として見事だと思います。誰もが自分の思い通りになるように考え、そして自分にとって都合の良いように嘘をつく。噂や嘘だったはずが、いつのまにか本当の事のようになってしまっている。この映画を観ると人間、とくに女性って恐ろしいと思ってしまうと同時に、誰かと繋がってるって良いなとも思います。ツイッターやワイドショー番組の使い方もすごく上手くて現代らしい描き方でした。あんなに単純な理由だけで人を殺してしまうのも現代らしい。明らかに城野美姫が犯人であり、その通りに物語は展開していく。しかし徐々に覆される事件の真相が観ていて面白いです。しかし真犯人があっさり分かってしまうのは残念。もう少し捻りが欲しかったしラストは少し駆け足になってしまってた。しかし、この作品は誰が犯人なのかというよりは、現代のネット社会やメディアによる情報により人間が間違った方向へと惑わされる怖さを描いているのだと思います。

この作品の評価・・・・78点
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キャリー

2014年03月30日 09時07分46秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月8日
監督:キンバリー・ピアース
出演:クロエ・グレース・モレッツ,ジュリアン・ムーア
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狂信的クリスチャンの母親から厳しい教育を受け、学校では周囲から疎外されている女子高生キャリー。彼女は、激しい興奮状態に陥るとある能力を使うことができるテレキネシスだった。それを誰にも打ち明けることなく、キャリーはつらく寂しい日々を送っていた。そんな中、ひょんなことから彼女は女生徒たちの憧れの的であるトミーとプロムパーティーに参加することに。喜びに浸るキャリーだが、その裏では彼女への残酷ないたずらが計画されていた。
1976年にブライアン・デ・パルマ監督の実写版もヒットした、人気ホラー作家スティーヴン・キングの代表作を再映画化。念動力の持ち主であるいじめられっ子の少女が、抑圧されていた怒りや苦しみを爆発させたことから起きる恐怖と悲劇を描く。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが、悲壮な運命をたどるヒロインを熱演。監督は、『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース。念動力がさく裂してプロムが地獄と化す悲惨なクライマックスには、ただただ圧倒される。

1970年代に映画化された作品のリメイク。オリジナルの方を観たことはありません。母親の狂信的な愛情によって育てられた少女が、周囲からイジメに合い、徐々に怒りを爆発させていくという単純なお話でした。クロエ・グレース・モレッツの可愛さと、ジュリアン・ムーアの怖さが目立ってましたが、ストーリーとしてはちょっと物足りない。主人公のキャリーの悲しみや苦しみがどうも伝わってこない…。クロエちゃん可愛かったけど演技はもう一つってとこか。もしくは、キャリーよりも母親役のジュリアン・ムーアの圧倒的な存在感が強いせいか?プロムで怒りが頂点に達したキャリーは、超能力で次々と殺していきます。観終わったあとにモヤモヤは残りますが、同時にスッキリした気分です。もっとドロドロした怖さが欲しい作品でした。クロエがあんなに可愛いのにイジメられっ子っていうのが説得力ないんだな

この作品の評価・・・・69点
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ザ・コール [緊急通報指令室]

2014年03月29日 15時04分20秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月30日
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:ハル・ベリー,アビゲイル・ブレスリン
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911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダンは、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが…。
緊急通報指令室のオペレーターが、何者かに誘拐され車のトランクに監禁された少女からの通報を受け、通話だけを頼りに少女の救出に奔走するサスペンススリラー。『マシニスト』などのブラッド・アンダーソン監督が普段は陰で活躍する緊急通報指令室のオペレーターに焦点を絞って、電話1本で展開する決死の救出劇をスリリングに描く。主演は『チョコレート』でオスカーに輝いたハル・ベリー、彼女に助けを求める少女を『リトル・ミス・サンシャイン』などのアビゲイル・ブレスリンが熱演。

誘拐された少女を救うためにオペレーターが頑張っちゃうお話。よくある誘拐映画で、使い古された展開ではるけれどその展開が上手くて飽きさせない。それなりにハラハラ感もあります。いつ殺されてもおかしくないのに、少女は大胆な行動を次々と起こしていきます。そしてオペレーターのジョーダンも正義感が強すぎるせいか自ら犯人の居場所を探してしまうのです。いくら心配だからって敵のアジトに1人で行くかね?終わり方もちょっと納得いかない。犯人を閉じ込めるだけじゃ、きっとまた犠牲者が出るだろ。最後は殺すべきだった。前半のスピード感が後半になると失速してしまったのが残念でした。緊急通報のオペレーターって仕事も大変だよなと感じる作品です。オペレーターは時に生死にかかわる状況に遭遇し、そして決断しなければならない。これからは大したことでないのに、すぐに110番や119番に電話するのはやめましょう。

この作品の評価・・・・74点
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サイド・エフェクト

2014年03月26日 00時55分37秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年9月6日
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジュード・ロウ,ルーニー・マーラ,キャサリン・ゼタ・ジョーンズ,チャニング・テイタム
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金融マンであった夫マーティンが違法株取引で逮捕されたのを機に、以前に患ったうつ病を再発させてしまったエミリーは、交通事故や自殺未遂を引き起こすように。診察にあたる精神科医バンクスは、かつて彼女を診ていたシーバート博士に相談。エミリーが抱える症状の詳細を聞き出し、彼女の了承も得て抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。症状が快方に向かっていたある日、マーティンがナイフで刺されるという事件が起き…。
『トラフィック』などのスティーヴン・ソダーバーグ監督が放つサスペンス。新薬の副作用によって夢遊病となり、夫を殺害してしまった女性と、その悲劇の裏側に隠された真実を、彼女の治療にあたった精神科医が暴こうと奔走するさまを活写。精神科医にジュード・ロウ、事件を引き起こす謎めいたヒロインに『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラ、そしてキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、チャニング・テイタムが結集した。アルフレッド・ヒッチコック監督作品のテイストを感じられる演出にも目を見張る。

夫を殺してしまった精神患者の女性と、その裏側に隠された真実を精神科医が暴こうとするサスペンス映画。豪華な俳優陣が出演しているので飽きません。病や薬などは副作用があるのではと思いましたが、観ていくうちに薬に関係なく人間誰もが何かの副作用に惑わされて理性を失ってしまうものなのかと思いました。人間の怖さを知るにはとても良い作品かと思います。なにより主演のルーニー・マーラの演技が見事。ただ、もう少しまとまりが欲しかったし、訴えかける何かがあれば。新薬の秘密だったり、もっと恐ろしい陰謀が隠されているのかと想ったら普通に男女の話だった。犯人も最初から分かるし、もっとサスペンス要素が強ければ良かったです。

この作品の評価・・・・66点
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ウォルト・ディズニーの約束

2014年03月25日 13時51分03秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年3月21日
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:トム・ハンクス,エマ・トンプソン,ポール・ジアマッティ,コリン・ファレル
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1961年、パメラ・L・トラヴァースは、ウォルト・ディズニーが長年熱望する「メリー・ポピンズ」の映画化について話し合うためにロサンゼルスに向かう。傑作児童文学の著者である彼女は気難しい性格で周りを困惑させる。スタッフたちはどうにかしてトラヴァースに映画化の契約書に署名してもらおうと心を砕くが…。
エマ・トンプソンとトム・ハンクスという英米のオスカー俳優が共演を果たし、傑作ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』誕生秘話に迫る感動のヒューマンドラマ。ウォルト・ディズニーの映画製作の舞台裏を初めて描き、原作者と映画製作者の激しい攻防を情感豊かに映し出す。ポール・ジアマッティやコリン・ファレルら名優たちも豪華共演。頑固な作家の心の奥深くに秘められた、ある思いを浮き彫りにする展開に心打たれる。

ミュージカル映画「メリー・ポピンズ」の誕生秘話を描いた本作。オスカー俳優のエマ・トンプソンとトム・ハンクスが共演なので、期待していました♪しかしながら「メリー・ポピンズ」を観たことがないので若干の不安も…。最初は「なんだこの原作者のおばさん。なんでこんなにケチつけるんだよ!」と思いましたが、彼女は暗い過去を持っていて、その過去から作られたのがメリー・ポピンズであり、原作者だからこそ、その作品を守り大切にしたいと思うのだろう。幼少期の父親や母親との思い出がトラヴァース夫人を今でも苦しめ続ける。子供の頃って“親に好かれよう”“親を悲しませないようにしよう”って自然に思ってしまうもの。こんなにも父親への愛が詰まった映画なら「メリー・ポピンズ」を観たくなった。しかし、それでもあんなに映画化に対して文句を言うほどなのかな。まぁ映画化に対しては厳しいですが、トラヴァース夫人は実は情に厚い人なんだとラストには思いました。完成披露試写会で少しだけ映るメリー・ポピンズの本編シーンを見ながら、トラヴァース夫人は号泣し始める。ジワっとくるものはあったけど、やはり感動するほどではなかった。
これから観ようと思ってる人は「メリー・ポピンズ」観てからにした方がいいと思います。所々“?”って部分もあるし、感動が違うと思います。

この作品の評価・・・・68点
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共喰い

2014年03月24日 12時33分17秒 | 映画評論タ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年9月7日
監督:青山真治
出演:菅田将暉,木下美咲,篠原友希子,光石研,田中裕子
official site

昭和63年。高校生の遠馬は、父と父の愛人・琴子と暮らしている。実の母・仁子は家を出て、近くで魚屋を営んでいた。遠馬は父の暴力的な性交をしばしば目撃。自分が父の息子であり、血が流れていることに恐怖感を抱いていた。そんなある日、遠馬は幼なじみの千種とのセックスで、バイオレンスな行為に及ぼうとしてしまい…。
小説家・田中慎弥による人間の暴力と性を描いた芥川賞受賞作を、『サッド ヴァケイション』『東京公園』などの青山真治が映画化した人間ドラマ。昭和の終わりの田舎町を舞台に、乱暴なセックスにふける父への嫌悪感と自分がその息子であることに恐怖する男子高校生の葛藤を映し出す。主演は、『仮面ライダーW(ダブル)』シリーズや『王様とボク』の菅田将暉。名バイプレイヤーとして数々の作品に出演する光石研と田中裕子が脇を固める。閉塞感漂う物語がどう料理されるか、青山監督の手腕に期待。

皆さんカラダ張ってますねぇ。人間の奥底に眠る暴力と性を描いた本作。エロいシーンもあれば暴力シーンもある。父親の血が流れていることを憎みながらも、自らも同じ道に走ってしまう少年の姿が印象的でした。しかしテーマが濃いわりには、描き方が薄く感じる。人間の愚かさや、怖さを表現するならもっと激しくしなければ観客には伝わってこない。父親の過去も描かれていないので、何故に彼がこうなったのかが分かりづらいのです。小さい街で子供をレイプしているのだから、当然噂がすぐに広まって逮捕されるでしょ普通。これが韓国映画なら遠慮なく性描写や暴力シーンを映すだろうなと思うと、韓国でリメイクしてほしいと思ってしまう。日本映画は制限をかけて作るからつまらない。

この作品の評価・・・・61点
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ローン・サバイバー

2014年03月23日 11時29分04秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年3月21日
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ,テイラー・キッチュ,エミール・ハーシュ,ベン・フォスター
official site

2005年6月、アフガニスタンの山岳地帯である特殊任務に就いていた4人のネイビーシールズは200人を超えるタリバン兵の待ち伏せに遭い、猛攻撃を浴びてしまう。それは世界最強の戦闘能力を持つ精鋭部隊といえども、死に等しい絶望的な状況だった。そんな想像を絶する極限状況の中、一人の兵士が生き延び奇跡的に生還する。
アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズ史上最悪の惨事と呼ばれるレッドウィング作戦の全貌を映画化した戦場アクション。実際に作戦に参加し唯一生還した兵士の回顧録を原作に、極限状況下の戦場の真実をリアルに描く。監督は、『ハンコック』などのピーター・バーグ。『ディパーテッド』などのマーク・ウォールバーグを主演に、『バトルシップ』などのテイラー・キッチュ、『メッセンジャー』などのベン・フォスター、『イントゥ・ザ・ワイルド』などのエミール・ハーシュら実力派が共演する。

アメリカ軍の特殊部隊ネイビーシールズの史上最悪の惨事となったレッドウィング作戦を描いた本作。唯一の生存者となった兵士の証言を基に作られており、リアルに作られています。とにかく迫力と緊張感が凄いです!自分もその場にいてタリバン兵に囲まれているような気分。いつ、どこから撃たれるのか分からない緊迫感にハラハラさせられました。崖から落ちるシーンはどうやって撮影したのだろうか…。本当に痛々しくて見ていられなかったほどリアルでした。そして何故一人だけ生き残った兵士の意外な理由には驚きました。
戦場の最前線で戦っている兵士がいること、アフガニスタンにもアメリカ兵を助けようとする市民がいること、そしてこの作戦で亡くなった大勢の若い兵士がいたこと。戦争の恐ろしさを改めて感じる作品でした。しかしあれほど撃たれても歩き続けられる4人はちょっと引っかかりました。いくら特殊訓練を受けているからといって、撃たれてもあれだけ動けるのだろうか。そこは映画用なのかな…。あと、無線はもう少し性能良いの作れないのかな?でもエンドロールで実在のSEALS隊員を取り上げたところは良かったです。戦争映画としては良作です。観る価値はありです!!味方にも家族がいれば、敵にも家族がいる。戦争が早く終わることを祈ります。

この作品の評価・・・・78点
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怪盗グルーのミニオン危機一発

2014年03月22日 02時18分52秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年9月21日
監督:ピアー・コフィン / クリス・ルノー
出演:スティーヴ・カレル,クリステン・ウィグ,ミランダ・コスグローヴ
official site

皮肉屋の怪盗グルーは心を入れ替え、バナナが大好きなミニオンたちに支えられながらマイホームパパになろうと努力していた。ある日、彼は世界トップクラスの超極秘組織「反悪党同盟」に引き抜かれ、相棒のルーシーと共に捜査にあたることになる。そんな折り、彼の家から無敵のチームであるミニオンたちが何者かにさらわれてしまう。
黄色い不思議な生物が話題となり、大ヒットを記録した3Dアニメ『怪盗グルーの月泥棒 3D』の続編。今は平和に暮らす主人公グルーが、誘拐されたミニオンたちの救出にあたる勇姿を描き出す。監督のピアー・コフィンとクリス・ルノーをはじめ、グルーの声優スティーヴ・カレルらが続投。キュートなキャラクター、ミニオンたちが大活躍する軽快な物語に夢中になる。

『怪盗グルーの月泥棒 3D』の続編。日本でも24億円の興行収入をあげている本作。なによりミニオンの可愛さに惚れてしまう。一匹くらい家に欲しいくらい。秘密組織にさらわれたミニオンたちをグルーとルーシーが力を合わせて助けだすというストーリー。グルーが今回は良い奴になってました!やっぱり鶴瓶の関西弁が引っかかるのだが、やっぱりグルーの声にはぴったりなのかも。ルーシーの声がどこかで聞いたことあるなと思ったら中島美嘉だったんですね。でもルーシーの魅力が全然分からなかった。ストーリーが普通なので新鮮味は無かったですが、ミニオンの可愛さに見とれて飽きずに最後まで観れました。でももう少しストーリーがしっかりしていれば笑えたかも。前作の方が僕は好きかな。

この作品の評価・・・・65点
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あなたを抱きしめる日まで

2014年03月21日 14時15分29秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:イギリス
日本公開:2014年3月15日
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ジュディ・デンチ,スティーヴ・クーガン
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1952年アイルランド、未婚の母フィロミナは強引に修道院に入れられた上に、息子の行方を追わないことを誓約させられてしまう。その後、息子をアメリカに養子に出されてしまった。それから50年、イギリスで娘と暮らしながら常に手離した息子のことを案じ、ひそかにその消息を捜していたフィロミナは、娘の知り合いのジャーナリスト、マーティンと共にアメリカに旅出つが…。
10代で未婚の母となり幼い息子と強制的に引き離された女性の奇跡の実話を、『クィーン』などのスティーヴン・フリアーズ監督が名女優ジュディ・デンチを主演に迎えて映画化。ジャーナリストのマーティン・シックススミスによる「The Lost Child of Philomena Lee」を基に、50年前に生き別れた息子との再会を願う母親フィロミナの姿を描く。彼女の息子捜しを手伝うマーティン役には、本作のプロデューサーと共同脚本も務める『マリー・アントワネット』などのスティーヴ・クーガンがふんする。

本年度アカデミー賞作品賞にもノミネートされた本作。生き別れてしまった息子との再会を願ってアメリカへと向かう母親の姿を描いた実話を基にした作品です。大女優のジュディ・デンチが母親役を熱演!希望と絶望を抱き続けた母フィロミナの心境を見事に演じきっていました。あの頃の貧しかった時代。強引に息子と引き離された母親は大勢いただろう。それでも50年間という長い間、奇跡を信じて想い続けた母親の気持ちは計り知れないと思います。ジャーナリストのマーティント共に、フィロミナなアメリカへと息子を探しにいきます。息子との再会を果たせてハッピーエンドかと思いきや、意外な事実が明らかになるのです…。

実話を基にした良作なのは間違いないと思いますが、話がスムーズに行き過ぎていて泣けるほど感動はありませんでした。息子の居場所も意外と簡単に見つけるし、その後も展開も予想が付く。修道院で起きていた事実は恐ろしいものであり、その真実を訴えかけるメッセージ性はありましたが…結局は“修道院で行われていた出来事”を伝えるだけの映画になってしまったことが残念。タイトルの“あなたを抱きしめる日まで”というのも内容と違う気がする。これはまさしく告発映画だ。それでもジュディ・デンチの喜怒哀楽の名演技が観れたことは良かったです。現在でも生き別れた子供を探す親が世界中にたくさんいると思います。1日でも早く子供を抱きしめる日が来ますように


この作品の評価・・・・73点


※これで本年度アカデミー賞作品賞ノミネート作品は「her/世界でひとつの彼女(6月28日公開)」を除いて8作品観ました。個人的に順位を付けるなら
1位「ゼロ・グラビティ」  
2位「キャプテン・フィリップス」 
3位「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」

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ランナウェイ/逃亡者

2014年03月20日 14時17分35秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年10月5日
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード,シャイア・ラブーフ,ジュリー・クリスティ
official site

1969年、ベトナム戦争反対を世に訴えるために連続爆破事件を起こした過激派組織ウェザーマンはFBIの最重要指名手配リストに記載された後、突如消息を絶つ。30年後、元メンバーの一人が警察に捕まる。再び話題を呼んでいる事件を調査する新聞記者のベンは、一見真面目そうな雰囲気のシングルファーザーの弁護士ジム・グラントにたどり着く。
俳優や監督として、オスカー受賞作『普通の人々』など数々の名作に携わってきたロバート・レッドフォードが監督、主演を務めた社会派サスペンス。反体制活動を展開した実在の過激派組織を題材に、素性を隠して30年間暮らしてきた元幹部が、当時の仲間の逮捕によりFBIと記者から追われるさまを描く。若手記者を『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフが熱演するほか、スーザン・サランドン、リチャード・ジェンキンス、クリス・クーパーら豪華共演陣が物語を盛り上げる。

実在する過激派を題材に、逃亡犯となった男の物語。過激派組織ウェザーマンの存在をこの映画で初めて知りました。名優ロバート・レッドフォードが監督と主演を務めた本作ですが、チョイ役で他のキャストも豪華♪しかし“逃亡者”とタイトルに付いているのに派手さがほとんど無い。ハラハラドキドキもなく、ただただ逃げているだけの男を2時間観ているだけでした。ちょっとくらいカーチェイスとか爆破シーンとかあってもいいんじゃないのか。元メンバーのミミが急に自首しようと決意したのは驚きでした。あれ?そんな感じじゃなかったのに…(笑)静かな作品は好きですが、ジャンル的にはドンパチして欲しかったなー。77歳のレッドフォードに11歳の娘がいる設定は少々無理があるような…。結局ジム・グラントは何をしたかったのかなぁ~

この作品の評価・・・・58点
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レッド・ドーン

2014年03月19日 00時13分27秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年10月5日
監督:ダン・ブラッドリー
出演:クリス・ヘムズワース,エイドリアンヌ・パリッキ,ジョシュ・ハッチャーソン
official site

アメリカの田舎町にパラシュート部隊が襲来し、瞬く間に町を制圧。 休暇で帰郷していた海兵隊員ジェドは弟やその友人たちと共に森に逃げ込み、アメリカ全土が北朝鮮軍に占領されたことを知る。やがて敵の襲撃に遭い目の前で兄弟の父を殺されたことから、愛する人々を守り祖国を取り戻すため、若者たちは徹底抗戦を決意する。
冷戦真っただ中の1984年に製作された『若き勇者たち』をリメイクした戦争サバイバル。北朝鮮がアメリカを占領するという前代未聞の設定のもと、自分の大切な人々を守り祖国と自由を取り戻すため、強大な敵との戦いに挑む若者たちの姿を描く。『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース、『ハンガー・ゲーム』のジョシュ・ハッチャーソンらが集結。『007/慰めの報酬』などのアクション演出を手掛けたダン・ブラッドリーが初監督を務める。

『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース主演の戦争アクション映画。アメリカの田舎町。ある日、空を見上げると北朝鮮の部隊が襲ってきた。そして瞬く間にアメリカ全土が制圧されてしまう。超大国アメリカが北朝鮮に…普通に考えたらそんなことはありえない。アメリカ軍はどうしたー?大統領は何してんだー?そんな説明も一切なく、北朝鮮の軍隊は次々と街を襲撃していく。アメリカ軍も出てこないのに、若者たちの集まり“ウルヴァリンズ”が敵に立ち向かっていく。こんなガキ達にアメリカの未来を任せていいものかと思うのだけども、まぁ政府が何もしないのなら仕方ないか(笑)海兵隊が出てきたと思ったら「助けてくれ…」ってお前ら今まで何してた!?仲間に裏切り者がいたり、結局最後は北朝鮮を倒すっていうお決まりの展開が続く。最後はアメリカの若者たちが決起して終わってしまう。何が言いたかったんだろうか。“北朝鮮は悪だ!!”“アメリカは最強だ!”と伝えるための映画なのかな。わざわざ敵を北朝鮮にする理由もない。クリス・ヘムズワースが出演していなければ観ていなかった。

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ロボコップ

2014年03月18日 15時09分21秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年3月14日
監督:ジョゼ・パヂーリャ
出演:ジョエル・キナマン,ゲイリー・オールドマン,マイケル・キートン
official site

2028年、アメリカのデトロイト。巨大企業オムニコープ社がロボットテクノロジーを牛耳っていた。警官のアレックスは愛する家族と幸せな日々を過ごしていたが、ある日、車の爆破に巻き込まれる。かろうじて命を取り留めたアレックスは、オムニコープ社の最先端のテクノロジーによってロボコップとして生まれ変わり…。
1987年製作のポール・ヴァーホーヴェン監督作『ロボコップ』をリメイクした近未来SFアクション。爆破によりひん死の重傷を負った警官が最新技術によりロボコップとして生まれ変わる姿を描く。メガホンを取るのは『バス174』などのジョゼ・パヂーリャ。主演には、『デンジャラス・ラン』などにも出演したスウェーデン人俳優のジョエル・キナマンを抜てき。ゲイリー・オールドマンやマイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソンら実力派俳優が脇を固める。ブラックを基調とする新生ロボコップのデザインやさまざまなガジェットなど、クールな武器にも注目。

80年代の傑作SFアクション「ロボコップ」のリメイク作品。昔の作品をだいぶ前に観たので何となく覚えています。今回のロボコップ…まぁ強いこと強いこと。どんだけ撃たれても何されても倒れない執念深さ。頭狙えと敵のボスが言ってるに1人も頭を狙わない気遣い。ロボコップ独特の動きも今回は無し!機敏過ぎるほどの動きで「あれ?これロボコップ?」と思ってしまうほど。その上、あんだけイケメンだったらすぐに市民のヒーローになるだろうよ。前作の治安の悪い街も、今回はそこまで街が悪くない。観終わってみると誰が悪者なのかが分かりづらい。戦闘シーンもスピード感がありすぎて何をしているのか見えづらい。CGばかりに力を入れるのではなく、ロボットの苦悩や人間ドラマをもっと深く描いてほしかった。しかしながらロボコップではなく全く別のSFアクション映画として観れば面白いと思うし、続編もあれば観たい。
主演俳優よりもサミュエル・L・ジャクソンの方が存在感ありありでした。

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ビザンチウム

2014年03月17日 02時11分50秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:イギリス/アイルランド
日本公開:2013年9月20日
監督:ニール・ジョーダン
出演:ジェマ・アータートン,シアーシャ・ローナン,サム・ライリー
official site

神秘的な16歳の少女エレノアは、彼女の保護者である八つ年上のクララと共に海辺のリゾート地にたどり着く。一見姉妹のように見える二人は、長年定住することなく街から街へと放浪する日々を送っていた。実は、なまめかしい美貌を持つクララと悲しげな瞳を持つエレノアにはある秘密があり…。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の鬼才ニール・ジョーダン監督が、約20年ぶりにヴァンパイア映画に挑んだヒューマンドラマ。大きな秘密を抱えた少女が、悩んだり傷ついたりしながらも新しい人生の第一歩を踏み出す勇気を、情緒豊かに映し出す。主人公を『つぐない』『ハンナ』のシアーシャ・ローナンが演じ、相棒を『アンコール!!』などのジェマ・アータートンが熱演。ピュアな魂と胸がちぎれるような孤独を抱えた少女のあらがえない宿命に心打たれる。

ヴァンパイアの少女の秘密と過去を描いた本作。『ラブリーボーン』の少女を演じたシアーシャ・ローナンが今回はヴァンパイアを演じています。冷たく静かな空気が漂う映画でした。しかし静かというか地味な感じが最初から最後まで続くので、その空気に飽きてきます。母と娘がヴァンパイアになった過程が200年もの時をえて描かれていますが、前半は目立った出来事がない。後半になるにつれて多少は面白くなってきました。ラストは普通だったけど…。吸血鬼が生きていくのも大変なんですね。

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31年目の夫婦げんか

2014年03月16日 17時40分57秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年7月26日
監督:デヴィッド・フランケル
出演:メリル・ストリープ,トミー・リー・ジョーンズ,スティーヴ・カレル
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変わり映えのない毎日を送る結婚31年目の夫婦、ケイとアーノルド。これまでの夫婦の生活を改めたいと考えていたケイは、フェルド医師のカップル集中カウンセリングを知り、夫に知らせずに予約を入れる。セラピー参加に反対していた夫を連れ、二人はメーン州のフェルドのもとを訪れた。そして、カウンセリングがスタートしたものの…。
結婚31年目に夫婦の絆を取り戻そうと奮闘する夫婦を、オスカー受賞のメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが演じるヒューマンドラマ。カップルセラピーに振り回されながらも、結婚生活を振り返り、未来のための答えを見つけ出すまでの夫婦の姿を描く。『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケルがメガホンを取り、夫婦に性生活などを指南するセラピスト役で、『40歳の童貞男』などのスティーヴ・カレルが共演。夫婦だからこその迷いを見事に演じる名優の演技に引き込まれる。

大物俳優2人が共演したヒューマンドラマ。31年間も連れ添った夫婦のケンカなのだから、どんな理由なのかと楽しみにしていました。観てみると予想以上に深刻な内容。笑っていいのか笑っちゃいけないのか、ちょっと迷ってしまう。まぁ夫婦の夜の営みの話です。高齢になるとセックスの回数が減っていくのは仕方がないことなのかと自分は思いますが…。しかしカウンセラーのフェルドの忠告を聞きいれて2人はセックスに勤しみます。料金1週間4000ドルかぁ…高い!奥様もそんなに積極的に「したい!したい!」言っても、旦那だって心の準備ってものがあるでしょと、思ってしまった。セックスすることが大切なのではなくて、もっと夫婦の愛を確かめる別の方法は幾らでもあると思う。しかしこの映画で描かれているのは“セックス推進運動”ばかり。なら、もっとコメディタッチで描いて欲しかった。メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが演じなければ不快に感じるかも。熟年夫婦も色々あるんだと思う作品でした。ケイとアーノルドのように、上手くいく夫婦が何組いるものか?

この作品の評価・・・・63点
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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海

2014年03月15日 13時52分48秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年11月1日
監督:トール・フロイデンタール
出演:ローガン・ラーマン,アレクサンドラ・ダダリオ,ブランドン・T・ジャクソン
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ギリシャ神話でも知られる海の神ポセイドンと人間の母の間に生まれた、ハーフゴッドのパーシー。謎のクリーチャーに襲われた彼は、それをきっかけに人間界と神々の世界の境目にあった結界が破られ、ハーフゴッドの世界を守るタレイラの木が枯れようとしているのを知る。また、その裏にはポセイドンらによって封印された神々の父クロノスの復活が関与していた。彼の邪悪なパワーを食い止め、世界を救うべく、パーシーと仲間たちはその鍵となる黄金の毛皮を探し求める冒険に出発し…。
リック・リオーダンの人気ノベルを原作にしたファンタジーの続編。ギリシャ神話の神々と人間の間に生まれたハーフゴッドと呼ばれる少年少女たちが、世界滅亡の危機とその裏に隠された陰謀に立ち向かう。メガホンを取るのは、『グレッグのダメ日記』のトール・フロイデンタール。前作に引き続き、主人公パーシーを『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』などのローガン・ラーマンが快演する。壮大で幻想的な物語はもとより、最先端の技術で創造されたクリーチャーたちや神の力を用いたバトルからも目が離せない。

前作はまぁまぁの出来。今回も色んな変な生き物たちが出てきます。海の中にいるデカい化け物だったり、鉄製の牛だったり…。工夫されてる感は伝わってきますが、敵が剣で簡単に倒れていくのがつまらない。ラスボスですら一撃で死んだような…弱すぎるでしょ。前作に比べて資金不足なのか、CGも安っぽさがある。続編ありきの作品なのかもしれませんが、それでももう少しハラハラさせてくれても良いだろう。肝心の“魔の海”の印象も薄い。海のシーンがあっという間に終わってしまった。ハーフゴッドたちの決断も安易すぎないかな?前作がストーリー重視だったのに、今回はキャラクターメインになっていて残念でした。ぶっちゃけ“神々”らしさが今回は無い。次回作はもっと大人向けに作ってほしい。
これを観るなら他のファンタジー映画「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」を観た方が数倍楽しめると思う。

この作品の評価・・・・59点
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