股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

月に囚われた男

2010年11月30日 20時58分46秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2009年
製作国 : イギリス
2010年4月10日公開
監督・脚本 : ダンカン・ジョーンズ
出演 : サム・ロックウェル,ドミニク・マケリゴット,カヤ・スコデラーリオ
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宇宙飛行士のサムは、エネルギー資源のヘリウム3を地球に送るため月へと派遣された。契約期間は3年だ。地球との直接通信を許されておらず、話し相手は人工知能搭載ロボットのガーティだけだ。楽しみにしていたテレビ電話での妻テスとの会話も衛星事故によって交信不能となってしまっていた。それでも孤独に耐え任期終了まで2週間を切ったある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇して…。
デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズが監督・脚本を務め、ナショナル・ボード・オブ・レビューで新人監督賞を受賞するなど、多くのアワードで絶賛されたSFスリラー。月で孤独にエネルギー採掘に勤しむ男に起きた奇妙な現象を描いていく。低予算のインディーズ映画ながら、『2001年宇宙の旅』など古典的本格SFに通じる雰囲気があり、SFファンなら必見のタイトルと言える。主演は『フロスト×ニクソン』のサム・ロックウェル。1人2役を見事にこなす演技力を披露。また人工知能ロボットの声を名優ケヴィン・スペイシーが演じた。親の七光りなどよりも、新鋭ジョーンズ監督のセンスが圧倒的に輝く作品だ。

エイリアンも出てこないし、隕石もぶつかってこない、地味でありながらも、ちょっと怖くてちょっと切なくなる作品でした。3年の契約で月に行き、1人で作業を行う。契約が終了し地球に帰還する日が近づきつつあったある日、彼は自分と同じ顔の人間と出会うのです。彼は何者なのか、自分は何者なのか。ラストの結末は切なすぎました。結局、彼も会社の利益のために働かされていたんですね。利益のために誰かが犠牲になる。会社っていうのは、そんなに残酷なものなのかな。「地球に帰りたい…」という彼の心情が伝わってきて悲しくなりました。
派手な映画ではありませんが人間の内面的な部分が上手く出てる作品だと思います。人間の存在価値を改めて考えさせられました。

この作品の評価・・・・74点
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Disney's クリスマス・キャロル

2010年11月22日 10時07分01秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年11月14日公開
監督 : ロバート・ゼメキス
出演 : ジム・キャリー,ゲイリー・オールドマン,ロビン・ライト・ペン,ボブ・ホスキンス
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主人公のスクルージにとって、人生は金が全て。家族を持たず、人との絆に背を向け、ただ己の金銭欲を満たすためだけに生きる彼は、町一番の嫌われ者。あるクリスマス・イブの夜、かつてのビジネス・パートナーの亡霊が世にも恐ろしい姿で彼の前に現れ、「お前は3人の亡霊にとり憑かれるだろう」と予言する。それは、幸福な思い出とは無縁のスクルージにとってさえ、人生最悪のクリスマス・プレゼント…。翌日から“過去の亡霊”“現在の亡霊”“未来の亡霊”が一夜ずつ現れ、スクルージを彼自身の過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す。そこで彼が目撃したのは、貧しく孤独な“過去”のスクルージ、富を手に入れる代わりに温かな心を失った“現在”のスクルージ。そして、最後に導かれた“未来”で彼が見た、想像を絶する己の姿とは…?
ロンドンが大不況にみまわれた1843年に出版されたチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」は、絶望の日々を送っていた当時の市民たちに希望の光を灯し、今なお世界中で愛され続けている“世界で最も有名な”クリスマス・ストーリー。この原作の輝きを現代に蘇らせるために、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス監督が、彼自身の映画制作スタジオであるIMDをディズニーとの協力関係の下で始動。俳優の実際の演技をデジタル的にとりこむ<パフォーマンス・キャプチャー>の技術を駆使し、実写でもアニメーションでもない、全く新しい映像世界を誕生させた。主演は『トゥルーマン・ショー』『マン・オン・ザ・ムーン』のジム・キャリー。彼の驚異的な表現能力が<パフォーマンス・キャプチャー>によって増幅され、主役のスクルージをはじめ7役ものキャラクターを演じきる。

ジム・キャリーの1人7役が凄い!そしてCG技術も凄い!なのにストーリーがつまらない!神を信じるか信じないか…キリスト教の要素も若干入ってくるので、日本人には理解しにくい部分もあるのかもしれないけど、それでも物足りなさが残ります。
簡単に言っちゃうと、ワガママじいさんが過去・現在・未来の自分を見つめなおして改心していくというお話。誰だってこういうの見させられたら改心するんじゃないかなと思っちゃうのは自分だけでしょうか?もちろん、じいさんも改心するわけですが人が変わったかのように別人になっちゃってるのは、どうも不自然である。子供向けのように見えますが、色んな意味でリアルなので大人向けの映画かと思います。
スクルージには、自分では気付かないほど周りには愛があったんですね。

この作品の評価・・・・63点
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レポゼッション・メン

2010年11月21日 00時07分38秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ=カナダ
2010年7月2日公開
監督 : ミゲル・サポチニク
出演 : ジュード・ロウ,フォレスト・ウィテカー,リーヴ・シュレイバー
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人工臓器を付けることで健康と延命が図られている未来。ユニオン社は、様々な臓器をローンで売っていたが、支払いが滞った場合、レポ・メンを差し向け、臓器を容赦なく「回収」していた。一流のレポ・メンであるレミーは、親友のジェイクとともに回収した臓器の数を競っていた。しかしレミーの妻は人の命を奪う夫の仕事に嫌気がさし、家を出てしまう。ある日、レミーは仕事中に「事故」に合い、今度は自分に人工心臓が取り付けられる事態に陥る。
大企業が支配する近未来を描いたSF作品は多いが、本作はシリアスな中にもユーモアを入れている。人工臓器が普及している、そう遠くない未来。人々はローンに追われ、命はその臓器よりも軽い。この世界では、取立てのために命を奪うことは合法的。女子供だろうが、支払いが滞れば、殺され容赦なく臓器を抜かれる。そんな世界で、腕利きの人工臓器回収人“レポ・メン”は、合法的な殺人者だ。ところが主人公は、弱者を狩る立場から一転し、自分が追われる立場になる。そこで初めて今まで自分がしてきた事に疑問を持つのだ。友人のレポ・メンを演じるフォレスト・ウィテカーの陽性な演技が、ダークな話の息抜き的な存在で、いい味を出している。

不治の病になった患者に高額な人工臓器をローンで貸し出し、返済が滞ると臓器を“回収=殺す”臓器回収人の運命を描いた本作。ネタとしては面白いと思いましたが、ところどころでグロいシーンがあってホラー映画じゃないのに、そこまでしなくても…と思ってしまう。途中までは楽しめましたが結末が分かるにつれて“ん?”と思ってしまいました。親友のせいで主人公はあんな事になってしまったのに、最後は親友と仲良く南の楽園でバカンスする夢見ちゃうって、どうなのさ?家族も仕事も奪われたのに、どこまでこの主人公は心が広いんだろうかと疑ってしまいます。回収人を辞めさせたくなかったジェイクの気持ちもよく分からないし。
将来こんな金融機関が出来るのだろうか。実際にあんな回収の仕方されたら嫌だろうな。もっと気付かないようにやって欲しいもんです(笑)

この作品の評価・・・・64点
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9 <ナイン> ~9番目の奇妙な人形~

2010年11月20日 01時08分57秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年5月8日公開
監督 : シェーン・アッカー
声の出演 : イライジャ・ウッド,ジェニファー・コネリー,クリストファー・プラマー
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古びた研究室で、麻を縫い合わせて作られた人形が目を覚ました。腹部には大きなジッパーがつき、背中に「9」と書かれた彼は、自分が誰なのかも分からない。外を見ると見渡す限りの廃墟が広がっていた。茫然としていると、背中に「2」と書かれた自分と似た人形がやってきた。2は、壊れていた9の発声装置を直し、自分たちは仲間だと語りかける。
2005年アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされた作品が、80分の長編作品として生まれ変わった。そもそもは、監督のシェーン・アッカーが、映像を学んだUCLAの卒業制作として完成させた11分の短編アニメ作品だったのだが、鬼才・ティム・バートンが惚れ込み、彼が出演を呼びかけた豪華キャストにより、世界的に公開される作品に仕上がったのだ。麻で出来た奇妙だけど愛嬌のある人形や人類滅亡後というダークで悲哀に満ちた世界観は、ティム・バートンとも共通するものがある。声の出演は、イライジャ・ウッド、ジョン・C・ライリー、ジェニファー・コネリー、マーティン・ランドーほか。

人類が滅亡し文明が崩壊した世界。機械が人間を殺し出した世界で、目覚めた人形たち。
人形たちは仲間を助けに行き、そして何故人類が滅びたのか、自分たちは何故ここにいるのか、知るのです。マシンに頼りすぎた人間たちが滅亡してしまうっていうのは、未来に起きてもおかしくなさそうで妙にリアルでした。あのテイム・バートンが惚れこんだだけあって、ちょっぴり可愛くて切なくなる作品。9体の人形たちは、どれもそれぞれの性格があるのが面白い♪けれどもっとキャラを掘り下げていっても良かったんじゃないかと思います。それに、物語に新鮮味がないのが惜しい。9体の人形がマシン軍団に立ち向かっていくっていうだけど物語では物足りなさを感じます。結局は“9”が仕出かしたせいで、こんなに大事になってしまったのだから、それを友情だの仲間だのって事でまとめるのは疑問に感じます。映像が美しいだけに残念…。

これならティム・バートンが惚れこんだ11分の短編アニメの方をぜひとも観てみたいものです。

この作品の評価・・・・68点
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プレシャス

2010年11月19日 00時24分36秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年4月24日公開
監督・脚本 : リー・ダニエルズ
出演 : ガボレイ・シディベ,モニーク,ポーラ・パットン,マライア・キャリー
official site

ニューヨーク・ハーレムに暮らす16歳の黒人少女プレシャスは、二人目の子どもを妊娠していた。二人とも、実の父親に性的虐待されてできた子どもだ。彼女は実の母からも虐待を受けている。妊娠の事実が学校に知れ、プレシャスは学校を退学になる。代替学校に通い始めたプレシャスは、レイン先生と出会い、文字が読めるようになり、自分の感情を文字で人に伝える方法を知る。そして、劣悪な環境から抜け出そうと戦い始める…。
ハル・ベリーに黒人女性初のアカデミー主演女優賞をもたらした映画『チョコレート』でプロデューサーを務めたリー・ダニエルズが、初監督した本作。家族からの虐待に苦しむ黒人少女が、文字を知ることにより自我を確立し、自身の可能性を大きく広げて行く物語だ。彼女を襲うのは、目を覆いたくなるようなむごい現実の数々。しかし、彼女は自分をしっかりと持ち、周囲の人々に支えられながら生き抜こうとする。自身も虐待を受けていたという監督がプレシャスに託した希望が、強いメッセージと共に伝わって来る作品だ。プレシャスを虐待する母親を演じたモニークが、物語終盤に見せる凄まじい独白にも注目して欲しい。

実父、義父、そして母親からも虐待を受けた少女が、周囲の人の助けによって希望を見出していくという作品。よくある“ラストはハッピーエンド♪”かと思いきや、この映画は最後の最後まで暗い。しかし、それが今実際に起きている現実なのであって観ている側にとっては納得もするし考えさせられる。
わずか16歳で2人の子持ち。親にも見離されて少女は“人を信じること”“人を愛すること”を拒むようになります。そんな中でも少女を助けようと必死で支え続ける先生や友達。
そして少しずつ光が見えてくるわけです。イジメや虐待など、暗いシーンばかりなのですが、途中で入るプレシャスの“妄想シーン”が、この作品の暗さを感じさせずにしています。
母親からの暴力は、観ていて本当に腹が立ちました。なぜこんな事をされても家にいようとプレシャスは思うのか。それは心のどこかで“誰かに愛されていたい”という気持ちが1%でもあるからだと思います。人は皆“誰かに愛されたい”と思っている。けれどそれを素直に出せないから人は人を傷つけるのだろう。ラストシーンの母親の言葉がすごく印象的でした。「本当に人って孤独な生き物なんだな」って思ってしまいます。
あの後、プレシャスがどうなったのかまで描いてほしかったです。まぁCGばっかり使いたがる最近のハリウッド映画なんかよりも観る価値ありの良い作品でした。

母親役のモニークも良いが、先生役のポーラ・パットンの演技がとっても好き。あんな親身になってくれる先生が傍にいたら、きっとプレシャスはこれから新しい人生を始められると思います。

この作品の評価・・・・79点
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プレデターズ

2010年11月18日 13時30分38秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年7月10日公開
監督 : ニムロッド・アーントル
出演 : エイドリアン・ブロディ,トファー・グレイス,ローレンス・フィッシュバーン
official site

ロイスは、ある地球外生命体によって惑星に集められた戦闘のエリート集団をしぶしぶ率いることになるが、実は彼ら自身がその地球外生命体の獲物だったことに気づく。一人の医師を除く、傭兵、囚人、暗殺団の一員など、まさに全員が“最強の人類”と言える戦闘のエリートであり冷血な殺人鬼たち。彼らが新種のプレデターたちと人類史上最凶の壮絶バトルを繰り広げることになる。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演で大ヒットとなったサバイバル・アクションの金字塔『プレデター』から23年……あの究極の地球外生命体、プレデターが復活を遂げる!本作の〈仕掛け人〉と言えるのが『シン・シティ』『デスペラード』『フロム・ダスク・ティル・ドーン』等、想像性溢れる作品で世界中に熱狂的ファンを持つハリウッド随一の鬼才ロバート・ロドリゲス。彼がプロデューサーとして“再起動”させる『プレデターズ』では、新たに“スーパー・プレデター”が誕生!プレデターの狩猟場である未知の惑星を舞台に、ハリウッド映画史上最もエキサイティングな戦いが幕をあける。

「エイリアンVSプレデター」を観たことはありますが、プレデター単体の映画は今回が初めて。最強の地球外生命体のプレデターと人間との死闘。プレデターの人間狩りの獲物として放り込まれた8人。あんなところに放り込まれたら発狂するでしょうな。しかし彼らはプロの特殊部隊や殺し屋たち。プレデターに立ち向かっていくわけです。
「エイリアンVSプレデター」では透明になったりして強えぇなぁと思いましたが、今回は意外と普通…というか弱すぎですタコ殴りにされたり、日本人のヤクザと互角に戦って刀で死んじゃうって…ちょっとガッカリ。もうちょっとプレデターたくさんいるかと思ったら少人数だし。
殺しまくって「続編あります」っていう何の工夫もない展開じゃ物足りないです!なんだかプレデターの怖さよりも、人間の裏切りの方が怖いなと思った作品でした。

この作品の評価・・・・60点
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ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

2010年11月15日 19時04分07秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年7月3日公開
監督 : トッド・フィリップス
出演 : ブラッドリー・クーパー,エド・ヘルムズ,ザック・ガリフィアナキス
official site

結婚を控えた花婿のために男友達が集まってハメを外すバチェラー・パーティー。2日後の本番を前にしたダグは、親友のフィル、スチュ、そして婚約者の弟のアランとラスベガスへ向かう。高級ホテルのペントハウスを借り、乾杯後に街へ繰り出したはずだが…。翌朝、部屋でひどい二日酔いで目を覚ました友人たち。部屋は荒れ放題、ダグは失踪、そしてなぜかクローゼットに赤ん坊、バスルームにはトラが!?いったい昨夜、何が起きたのか?
ほとんど無名のスタッフ、キャストながら、全米で週間ランキング1位になり、全米コメディ映画史上、歴代最高の興収を記録。消えた花ムコの行方を捜すため、記憶がとんだ主人公たちは、昨夜の自分たちの足跡をたどっていく。しかしベンツはパトカーに変わり、仲間のひとりはストリッパーと結婚式を挙げていた事実が発覚。さらに中国人マフィアに命を狙われ、警察に逮捕される。「記憶喪失」はサスペンスの定番だが、ここでは「二日酔い」という身近な体験から、次々に降りかかる災難が謎解きを笑いに変えている。『40歳の童貞男』、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』など、ダメ男たちによるコメディが人気だが、本作もその一本となるだろう。

独身最後の日に男4人で遊びに行った先で大事件が起きてしまうドタバタコメディ。物語は荒らされたホテルの部屋から始まります。行方が分からない花婿、赤ん坊、トイレにいるトラ。そこから残された男達3人は自分がたちに昨晩何が起きたのかを明らかにするために行動するわけです。
関係がありそうな人や場所に会いにいき少しずつ昨晩の出来事が明らかにあっていく。一見すると推理物かと思いますが、頭の中をカラッポにして見れます。アメリカのコメディ映画って日本人から観ると笑いのツボが違くて飽きちゃうけど、ちっちゃい演出がちょこちょこあって楽しめます。実際にはありえない事ばかりなので、くだらないのですが、あんだけ派手に遊べたら楽しいだろうなー!でもマイク・タイソンとトラには会いたくないですが…(笑)
しかし、つまらなくはないけどラストが普通すぎて無難に終わった感じがしました。ここまで細かい演出をしてきたならラストでドンデン返しが欲しかったな。

この作品の評価・・・・68点
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ナイト&デイ

2010年11月12日 11時19分23秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年10月9日公開
監督 : ジェームズ・マンゴールド
出演 : トム・クルーズ,キャメロン・ディアス,マーク・ブルカス,マギー・グレイス
official site

理想の男性を追い求める平凡な女性ジューンは、ある日、空港でハンサムな男性と運命的な出会いを果たす。だがその男の正体は、ジューンが夢に見た理想の男性どころか、重要任務を帯びたスパイだった。予想外の裏切りや暗殺者による執拗な攻撃など、何度も危険な目に遭遇するジューンは、ミステリアスなロイに疑念を抱き始める。そして彼の背後には、巨大な組織の陰謀の影が…。
ごく平凡な女性がミステリアスな男と偶然の出会いを果たすも、その男がスパイだったため大騒動に―。CIAや謎の男たちを敵にまわした決死の逃亡劇に巻き込まれてしまう、ロマチックでスリリングなアクションムービー。ボストン、NY、オーストリア、スペイン、アイルランドと世界を股にかけた冒険が大迫力のアクションとともに描かれ痛快この上ない。監督は『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』などのジェームズ・マンゴールド。『バニラ・スカイ』で共演したトム・クルーズとキャメロン・ディアスが再び顔を合わせているのも話題。軽快でウィットに富んだ会話の応酬は見もの。そんなコミカルな面も披露しつつ、息の合った演技を見せてくれる。

普通の女と、スパイの男の逃亡劇を描いた本作。トムもキャメロンも結構いい年齢だと思うんだけど、それを感じさせないくらいカッコいいしカワイイこの映画の見所はやはりアクションでしょう。どうやってんの!?ってぐらい迫力がありました。
ストーリーとしてはよくあるハリウッド・アクション映画なのかもしれませんので、あまり期待はなさらずに!こういう映画って結末がなんとなく分かってしまうから残念。しかしテンポがいいので飽きずに最後まで観られます♪そこそこ笑えて、そこそこなラスト。ツッコミどころは満載だし王道のアクション映画ではありますが主演2人の体を張ったアクションを見てるだけでも楽しめます!

この作品の評価・・・・75点
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シェルター

2010年11月11日 00時01分45秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年3月27日公開
監督 : マンス・マーリンド,ビョルン・ステイン
出演 : ジュリアン・ムーア,ジョナサン・リス・マイヤーズ,ジェフリー・デマン
official site

解離性同一性障害、俗に言う多重人格を認めない精神分析医のカーラ。ある日彼女は、道で倒れていたデヴィッドという青年の診察を行うことになった。すると彼に突然別の人格らしきものが現れ、態度が豹変してしまう。しかしカーラはこの現象をデヴィッドの愉快犯を演じていると考え、彼の身辺を探ってみることに。調べていくうちに、デヴィッドは25年前にすでに亡くなっていることがわかり……。
多重人格に否定的な考えを持つ精神分析医が、とある多重人格と思われる患者に出会ったことから、この世のものとは思えない事態へと巻き込まれていくスーパーナチュラル・スリラー。やがて訪れる超常現象、先の読めない謎めいた展開、そして衝撃のラストと、きっちりとツボを押さえた展開で観る者を作品に引き込んでいく。主人公の精神分析医カーラを演じたのは『ブライドネス』のジュリアン・ムーア。さすがの演技力で作品全体を引きしめた。『マッチポイント』のジョナサン・リス・マイヤーズが難役のデヴィッドを見事に演じている。監督を務めたのはスウェーデン出身の新鋭マンス・マーリンドとビョルン・ステイン。

超常現象、精神異常…。不気味な雰囲気の中、話が進んでいくので「どういう事なんだ!?」と考えながら観ると面白いかもしれません。前半は謎の部分が多いので、「これは後半でドンデン返しがあるのかぁ」と思ってましたが見事に失速。関係者が次々に死んでいき、デヴィッドの多重人格は本当なのか!?っていう面白さが前半にはあったのに、後半は呪いだの悪魔だのってサスペンスなのかホラーなのか、どっちかにして欲しかったなと思います。心理サスペンスなのかと思いきやオカルトホラーっぽいし。宗教的な部分があるのも残念とりあえず悪魔だの宗教だの、そういう仕業にしておけばいいっていう終わり方は止めて欲しいもんです。
精神患者役を演じたジョナサン・リス・マイヤーズ、怖いくらい見事な演技でした!あんなにイケメンなのに怖さが充分に伝わってきます。ジュリアン・ムーアも良かったし、キャストは良いのに脚本がイマイチだった作品でした。

この作品の評価・・・・64点
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矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ

2010年11月10日 12時10分43秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年4月29日公開
監督 : 中島信也
出演 : 石橋貴明,木梨憲武,DJ OZMA,黒木メイサ,アヤカ・ウィルソン,松田聖子
official site

父・徳次郎が営むアメリカ・ネバダ州の矢島美容室で、平凡ながらも幸せに暮らしていた矢島家だったが、父の突然の家出により事態は急展開。必死に家族を支えようとする母・マーガレット。恋愛とお化粧に夢中な長女・ナオミ(17歳)の夢はオスカー女優。その足がかりとしてミス・ネバダコンテスト優勝を目指すが……。次女・ストロベリー(11歳)は小学校のソフトボールチームでエースを務める。密かに同級生ケンに片想いをするが、彼にはとんでもない秘密が…!最強の宿敵ラズベリーとの試合に仕組まれた罠。友情と恋愛の板ばさみになるストロベリー。そして失踪した父親とは一体誰なのか…。
フジテレビ系列で放送されているバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」から生まれた大人気ユニット・矢島美容室を映画化。日本人が忘れかけていた家族の絆、友情、恋愛、夢が満載のハートウォーミング・コメディ。今までヴェールに包まれていた矢島デビューの秘密、父・徳次郎の正体が明かされる。

観たくて観たわけじゃないけど、他に観たいものもなかったので。
面白いっちゃ面白いけど、特に声に出して笑ったりするほどでもなく正直言って前半の時点で飽きてました。しかし、くだらないコメディ映画って感じになってはいますが中盤から「結構ええ話じゃないかー」と盛り返してきて、まぁまぁ楽しめました。くだらない脚本の割には脇役が結構豪華。それはぜひご自身の目で確かめてもらいたいです。意外な人が登場します。予告に反して松田聖子の出番がホントに僅かだったのが意外でした。そこそこ笑えて中身が無い映画なので、テレビ放送を待ったほうがいいかもしれません。
明らかにパート2がある終わり方でしたが、興行収入的にはパート2もコケるだろうなぁ~

この作品の評価・・・・62点
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ザ・ウォーカー

2010年11月08日 00時35分58秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年6月19日公開
監督 : アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
出演 : デンゼル・ワシントン,ゲイリー・オールドマン,ミラ・クニス,トム・ウェイツ
official site

核戦争により文明が崩壊した未来。世界で一冊だけ残る本を運び、30年間旅をしている男イーライ。しかし、彼はその目的地を知らない。本に触れる者をためらわずに誰でも殺すイーライだが、彼は旅の目的地を知らない。ひたすら西へ向かう――それだけを手掛かりに歩き続けている。ある日、とある小さな町に立ち寄ったイーライ。そこは、本を探し続ける独裁者カーネギーという男が独裁者として君臨する町だった……。
『フロム・ヘル』のヒューズ兄弟が、デンゼル・ワシントンを主演に迎えたSFサスペンス・アクション。世界が崩壊した近未来のアメリカを舞台に、この世に一冊だけ残った本を守りながら、西へと向かい孤独な旅を続ける男の姿をスタイリッシュな映像で描いている。ヒューズ兄弟のシャープな演出が光る1作だ。『マッドマックス』を想起させる世界観のもと、西部劇や時代劇のスタイルを取り入れたアクションが見どころ。また、本を探すもう一人の男を演じるゲイリー・オールドマン(『ダークナイト』など)の強烈な個性も秀逸。しかし、何よりも主人公イーライを演じるデンゼルが発揮する孤高のカリスマ性、かっこいい救世主ぶりに心酔したい。

世界感はデカいのに何でだろう…話が小さすぎてパっとしませんでした文明が崩壊した世界の映像は美しいほどリアリティがある。また主人公を演じたデンゼル・ワシントン、敵役のゲイリー・オールドマンの演技力は、善悪が見ている側からして分かりやすくて良かったです。しかし、こんなに壮大なストーリーなのに、目的が一冊の本っていうのは何とも寂しい…。たった1冊しか残ってないっていうのも疑問に感じるし、あれだけ刺されたりしているイーライが最後まで生きていられるっていうのも不思議。宗教色がちょっと強くて日本人にはピンとこないかもしれません。ラストの結末もあまり驚きはありませんでした…。
これを観るなら先日観た「ザ・ロード」の方をおススメします。

この作品の評価・・・・63点
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セックス・アンド・ザ・シティ2

2010年11月07日 11時31分38秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年6月4日公開
監督 : マイケル・パトリック・キング
出演 : サラ・ジェシカ・パーカー,キム・キャトラル,クリスティン・デイヴィス
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前作から2年。ベストセラー作家のキャリーは、ようやく結ばれたミスター・ビッグと平和な結婚生活を送っていた。PR会社社長のサマンサは自ら選んだ独身生活を、シャーロットは優しい夫と可愛い子どもに囲まれた結婚生活を謳歌。弁護士のミランダは、キャリアと家庭の両立に励んでいた。一見幸せそうにみえる4人だったが、実はそれぞれの生活に不穏な空気が流れはじめていた…。そんな暗雲を吹き飛ばすべく、彼女たちはアブダビへの超ゴージャス旅行に出発する。
世界中の女性をトリコにした「セックス・アンド・ザ・シティ」が、2年ぶりにスクリーンに登場! 前作でそれぞれのハッピー・エンドを手に入れたはずの彼女たちに、誰も予想しなかった問題が勃発する!! そんな中、サマンサの仕事関係者からアブダビに招待された4人は、しばし現実を忘れるため、超豪華なバカンスに出発。経済、文化、ファッション、すべてにおいてアラブ首長国連邦の中心地という話題の街で、思いっきりハジける4人! バカンスらしくリラックスした、それでいてラグジュアリー&エキゾチックな彼女らのファッションからも目が離せない。本作でも「男や子どもより、大事なのはソウルメイト」という劇中のセリフこそ真実だと、身をもって教えてくれるキャリーたち。すべての独身女性のバイブルだったSATCは、すべての“元”独身女性にとっても“親友”と呼ぶべき作品に進化した。

ドラマシリーズを少し観て、映画パート1も観ました。前作でハッピーエンンドを迎えたと思いきや、まだ続きがあったんですね。4人の女性それぞれの生活を楽しみながらも悩みもあり。そんな4人が気分転換に向かったのがアラブ首長国連邦!リゾート地での派手なバカンス、買い物♪まさに女性目線で描いた作品のように思いました。ゴージャス感はさらに増して、こんな自由奔放な生活を一度は送ってみたいものです。
しかし主人公4人の女優さんたち。やはりドラマ版から数年経ってるわけで容姿の衰えを感じますおばさん4人がキャーキャー言ってるのを見てても、あまり面白くない(笑)この手の作品で2時間半っていうのは、ちと長いかな。ドラマチックな展開がないため、アブダビでの旅行を楽しむだけの作品になってるような気がします。
それでも暇つぶしには丁度いい作品だと思います♪

この作品の評価・・・・69点
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エルム街の悪夢

2010年11月06日 00時22分42秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年6月26日公開
監督 : サミュエル・ベイヤー
出演 : ジャッキー・アール・ヘイリー,ルーニー・マーラ,カイル・ガルナー
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エルム街に住む10代の若者たち―ナンシー、クリス、クエンティンら若者たちは、みな一様に同じような不気味な悪夢にうなされていた。それは、赤と緑のストライプのセーターに顔のやけどを隠すフェドーラ帽、鉄の爪を持つ男(ジャッキー・アール・ヘイリー)の夢だった。やがて夢の中の殺人事件が現実のものに……夢を見た若者の一人が、現実の世界でも殺されてしまったのだ。若者たちは、殺人鬼から逃れるには眠ってはいけないと気付くが……。
1980年代に一世を風靡した、夢の中の殺人鬼、フレディ・クルーガー――『エルム街の悪夢』は、84年の第1作公開以降、長く成功をおさめたホラー映画ファンから愛されたシリーズだ。本作はウェス・クレイヴン監督による第1作を、新たな設定を加味してリメイクしたもの。生前のフレディのルーツを明らかにしながら、スリリングに描き出している。フレディを演じるのは、ロバート・イングランドに替わり『リトル・チルドレン』でオスカーにノミネートされ、『ウォッチメン』のロールシャッハ役で存在感を見せたジャッキー・アール・ヘイリー。数々の傑作ミュージック・クリップを手掛けたサミュエル・ベイヤー監督のスピーディーな演出にも注目だ。

リメイク版と言われてもオリジナル版を観た事がないので、自分にとっては本作がオリジナル版のようなもの。
夢の中に現われる殺人鬼フレディ。若者たちはフレディに殺されないために眠らずに真相を明らかにしていく。若者たちは自分たちの親が何かを隠していることに気付き始めるのです。フレディの生い立ちも見れて分かりやすさはある。殺人鬼というだけで悪いと思われるけど、生い立ちを見れば「あれ?フレディだけが悪いんじゃないのかな?」って思ってしまいました。主人公だと思ってた人たちがどんどん死んでいったのは意外でした。クエンティンがあんなに準備万端で寝ているナンシーを助けようとしてたのに、あっさり自分が夢の中に行っちゃったのには笑えました(笑)
観終わって考えると特に良いというほどでもなく、よくあるホラー映画の1作品というほどの作品でした。怖さもほどほどだし驚きもほどほど。殺し方も普通だし。ラストの終わり方はモヤモヤ感が残るので、ああいう終わり方は止めて欲しかったな。

この作品の評価・・・・66点
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ウディ・アレンの夢と犯罪

2010年11月03日 01時11分00秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2007年
製作国 : イギリス
2010年3月20日公開
監督・脚本 : ウディ・アレン
出演 : ユアン・マクレガー,コリン・ファレル,ヘイリー・アトウェル,サリー・ホーキンス
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きらびやかなビジネスの世界で成功を夢見るイアンと、酒とギャンブルの退廃した日々にもそれなりの充足感を得ているテリー。そんな兄弟は、格安で売りに出されていた小型クルーザーを購入し“カサンドラ・クロス”と名付けた。ある日、イアンは美しい舞台女優アンジェラと運命的に出会い、彼女との優雅な新生活を夢見るが、一方のテリーはポーカーで惨敗し、巨額の借金を背負うハメになってしまう…。
名匠ウディ・アレンが『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』に続き、ロンドンを舞台に描いた3部作の締めくくりとして撮り上げた本作。華麗なる上流階級の世界を描いた前2作から一転、今回は労働者階級の若者が野望を抱き、やがて破滅への道を転がり落ちていく切なさと滑稽さを“話術の達人”ウディ・アレンならではの語り口で描きながら、観客に手に汗握らせるサスペンスに仕上げた。ユアン・マクレガーとコリン・ファレルの2大スターが、各々のイメージを覆すような対照的な性格の兄弟役を好演。“モラルの一線”に心乱し、罪と良心の呵責にもがく姿が印象的だ。

ロンドンを舞台にしたウディ・アレン作品の最後を締めくくる作品。前2作品も、なかなか見応えがある作品だったが、前2作品と比べると重い作品に仕上がっていると思います。夢を追う一方で、現実に苦しむ兄弟役にはユアン・マクレガーとコリン・ファレル。2人の演技は素晴らしいです!特にコリン・ファレルのどこにでもいそうな頼りない弟役が良かったです♪
仲が良かった兄弟でしたが弟が背負ってしまった多額の借金。その事を伯父に相談すると、伯父は借金を無しにする代わりに、伯父は兄弟に殺人の依頼をするわけです。撮り方や音楽が上手い具合にそのシーンにマッチしていて好きです♪日常の生活が徐々に徐々に崩れていく。その過程はさすがウディ・アレン!精神的に崩壊していく兄弟の描き方が上手い!人生も人も何もかも、欲や夢に本気になってしまうと成功もするし取り返しの付かないことになってしまう時もある。平凡に生きることが一番良いのかもしれない。それでも欲深くなってしまうのが怖い…。臆病だけどスリルを味わいたい。人間の心理を描いた見事な作品だと思います!

この作品の評価・・・・79点
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