股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ヘブンズ・ドア

2009年07月31日 17時55分46秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2009年2月7日公開
監督 : マイケル・アリアス
出演 : 長瀬智也,福田麻由子,長塚圭史,大倉孝二,和田聰宏,黄川田将也
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仕事をクビになった挙げ句、脳に腫瘍が見つかり、突然、余命3日を宣告された28歳の勝人。同じく余命わずかの14歳の春海と出会い、長い入院生活で春海が一度も海を見たことがないと知ると、一緒に海を見に行こうと病院を抜け出す。たまたま病院の前に止めてあった車を盗み、思いがけず拳銃と大金を手にすることに。「死ぬまでにやりたいこと」リストを叶えながら海を目指す2人に警察と怪しげな組織が迫る。
海も見ず、キスも知らずに死ぬなんていいわけない。ちゃらんぽらんに生きてきた男は人生のタイムリミットを告げられたとき、少女のささやかな夢を叶えようと最初で最後の本気を見せる。ボブ・ディランの名曲から生まれた97年のドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を原案に、『デトロイト・メタル・シティ』の大森美香が脚本を担い、死を覚悟した青年と少女の痛快でせつない最後の旅の物語が出来上がった。これが初の実写映画となる『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督の独特の映像センスが光り、長瀬智也と福田麻由子の主演コンビも絶妙だ。注目の主題歌は日本語詞も手がけたアンジェラ・アキ。

余命1ヶ月の花嫁も早いけど…余命3日って早過ぎないか??(笑)ドイツ映画が原作になってるそうですが、正直ツッコミ満載の作品でした。というか展開が不自然すぎる!2人が「海行こう」って決めてもパジャマ姿って…着替えようよしかも運よく目の前に車が停まってるし。お金がなくてガソリンスタンドでいきなり拳銃見つけて強盗しちゃうってのも変な話…。強盗と言えば郵便局強盗も変でした。顔も隠さずに郵便局を襲って簡単に金盗むって…今の銀行とか郵便局ってそんな簡単に強盗できなち思うけどなー。
警察も警察でおかしい。容疑者の居場所が分かってから到着するまで遅すぎないか??しかもあんなにサイレン鳴らしてたらバレバレじゃん(笑)警察官の服装をあんな簡単に盗めちゃうのもおかしい。相手は武道とかやってるであろうプロでしょ?メキシコ料理屋でも、なんで警察はすぐに突入しないの??しかも店の前だけにいて、なんで裏口とか確認しないんだろ??
トラックが必要に追いかけてくるハッキリした理由も曖昧だし崖から落ちて怪我してないって…どんだけ不死身なんだ?(笑)
最後だけ綺麗にまとめて、それまでの話がボロボロでした…。主人公2人だけに焦点を当てて、悪人とかのサイドストーリーは無い方が良かったと思います。

結局この映画もジャニーズ映画レベルだね…

この作品の評価・・・・62点
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ボルト

2009年07月29日 00時58分16秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年8月1日公開
監督 : クリス・ウィリアムズ 、 バイロン・ハワード
声の出演 : ジョン・トラヴォルタ,マイリー・サイラス,スージー・エスマン
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ボルトは大好きな少女ペニーのためならたとえ火の中水の中、スーパー・パワーで駆けつけるスーパー・ドッグ。ただし、それはTVドラマの中のこと。ところが、ボルトはすべてを現実だと信じ切っていた。高視聴率を叩き出す迫真の演技を引き出すために、撮影スタジオの外に現実の世界があることを教えられずに育ったのだ。ある日、ハプニングで外の世界に飛び出してしまったボルトは否応なく真実を突きつけられるのだった。
ハリウッドのスター犬と人気ティーン女優が育む真実の愛と信頼の絆を描き、大人の涙腺をもゆるませる愛おしさに溢れた本作は、CGアニメ界の雄ピクサーを率いて『トイ・ストーリー』や『ウォーリー』など名作の数々を送り出してきたジョン・ラセター製作総指揮による新生ディズニーの第一弾であり、初の自社製作3D作品でもある。すれっからしの野良猫ミトンズやTVオタクのハムスター、ライノら十八番の動物キャラクターも秀逸。ボルトにはアニメ声優初挑戦のジョン・トラヴォルタ。TV「シークレット・アイドル・ハンナ・モンタナ」のマイリー・サイラスが敵役ペニーの声を担い、エンディングではトラヴォルタとのデュエットも聞かせてくれる。

久しぶりに良い作品に出会いました♪少々ベタな話ではありますが安心して観れました。全てが本物の世界で、自分はスーパーヒーローだと信じこんでいたボルトが、現実の世界を知った時に生き抜いていこうする姿に感動しました!信じたい、けど信じられないボルトがペニーを探しに旅に出る懸命な姿が印象的でした。大切な人を守ろうとする気持ち、仲間との絆など、さすがディズニー作品だなって感じです。勘違い犬でも良いじゃないか!飼い主のペニーを想うボルトの気持ちがすごく伝わってきました。あんだけ飼い犬に愛されたら良いなぁ(笑)ラストはやっぱりそうなるか的な終わり方ではありますが良かったと思います。
たった一つの愛、絆、家族にたどり着くために、どんな困難にも向かっていき。それを乗り越えていくボルトを飼いたい!!(笑)

この作品の評価・・・・81点
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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2009年07月28日 18時53分22秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年3月27日公開
監督 : デヴィッド・フランケル
出演 : オーウェン・ウィルソン,ジェニファー・アニストン,エリック・デイン
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新聞のコラムニストをしている新婚夫婦のジョンとジェニーは、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。そして、やって来たのがマーリーだ。ところが彼は、手に負えないほどにやんちゃなだった!ほかの犬や飼い主に飛びかかり、顔中をヨダレまみれにする。雷にパニクる。家具を噛みちぎり、何でもかんでも食べたがる。おかげでジョンは、マーリーのうんちにまみれるハメに…。訓練学校でもサジを投げられ、お払い箱にされる始末。やがて子供たちに恵まれた家族は、そんなマーリーに手を焼きながらも、人生の喜びを味わい、そしてかけがえのない日々を過ごしていく…。
愛犬を通して結婚や家庭生活をめぐる普遍的なテーマを描き出し、世界中の人々に熱い共感を呼び起こしたジョン・グローガンの大ベストセラーエッセイを完全映画化。監督は『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル。ラブラドール・レトリバーのマーリーとかけがえのない人生を共にする夫妻を、『ズーランダー』『シャンハイ・ナイト』のオーウェン・ウィルソンと、TVシリーズ「フレンズ」や『グッド・ガール』のジェニファー・アニストンが演じている。

動物モノだと、それだけでもうウルウルしちゃうからズルいよなー。ストーリーはよくある動物映画です。マーリーのおバカ過ぎるほどのヤンチャな姿に前半は笑えますが、後半にいくにつれてお決まりの展開になっていきます。自分は犬を飼ったことがないので飼い主の気持ちはよく分かりませんが、犬も家族の一員として大切な存在だと感じました。楽しい時も辛い時もマーリーが傍にいてくれた。時には厄介者扱いされることもあったけど、大切な家族なんだよね。ベッドで犬と寝る生活にちょっと憧れました(笑)分かっていながらもラストシーンや、マーリーを車で病人に連れて行くところでウルウルしてしまった
ただ、中盤の中弛みが少々気になりました。マーリーと関係ない話までちょくちょく入ってきたので、なんだか感情移入しにくかったです。

この作品の評価・・・・73点
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チェ 28歳の革命

2009年07月28日 01時41分49秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2008年
製作国 : スペイン=フランス=アメリカ
2009年1月10日公開
監督 : スティーヴン・ソダーバーグ
出演 : ベニチオ・デル・トロ,デミアン・ビチル,サンティアゴ・カブレラ
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1955年、貧しい人々を助けようと志す若き医師のエルネスト(チェ)・ゲバラは、放浪中のメキシコでフィデル・カストロと運命的な出会いを果たす。キューバの革命を画策するカストロに共感を覚えたチェは、わずか82人で海を渡り、キューバ政府軍と戦うというカストロの作戦に同意し、すぐにゲリラ戦の指揮を執るようになる。チェという愛称で呼ばれ、軍医としてゲリラ戦に参加したチェ・ゲバラは、女性と子供には愛情を持って接するのだった……。
“20世紀最大のカリスマ”という評価が世界のスタンダードになっている感のあるキューバ革命の英雄チェ・ゲバラ。『トラフィック』や「オーシャンズ」シリーズで知られるスティーヴン・ソダーバーグが、彼の波乱に満ちた39年の人生を描く“生”と“死”の2部作。その第1部で語られるのは、本気で世界を変えようとした男の熱き“生”。若き日のゲバラがフィデル・カストロと出会い、革命を成し遂げるまでと、彼が革命後に国連総会に出席し、演説を行った日々を描いている。理想とヒロイズムの象徴であるチェを、全身全霊で演じたベニチオ・デル・トロの熱演(カンヌ映画祭男優賞を受賞)が最大の見どころだ。

チェ・ゲバラという人物をこの映画で初めて知りました。カリスマと呼ばれた人間らしく、確かに映画を観ていても、その行動力や決断力には驚きでした。理想と現実の両面を持ち続けたチェは勝利のためには理想だけでは勝てないと分かっていたと思います。民衆の支持を得るからこそ勝利があると。そして厳しい規則や処罰があるからこそ勝利があると。キューバ革命を勝利に導いた人間の偉大さを感じました。
しかし自分の勉強不足かもしれないが、理解しづらい点も幾つか…。そのせいで十分には楽しめませんでした娯楽のために作られた作品ではなく、チェという人間の生涯を描いた事実をそのまま描いた作品です。観る方はぜひ鑑賞前にキューバ革命やチェ・ゲバラについて予習したおいた方が良いと思います♪

ベニチオ・デル・トロの演技には圧倒されます!

この作品の評価・・・・70点
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コドモのコドモ

2009年07月27日 18時06分37秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2008年9月27日公開
監督 : 萩生田宏治
出演 : 甘利はるな,麻生久美子,宮崎美子,谷村美月,草村礼子,斉藤暁

小学5年生の春菜の担任は、東京からやって来た若い女の八木先生だ。性教育の授業に力を入れるべきだと考える八木は、同僚の反対を押し切って教室で妊娠の仕組みについて科学的に教えようとするが、春菜ははたと思い当たる。これって仲良しのヒロユキとした“くっつけっこ”のことじゃないのかと。やがてお腹が丸みを帯び始め、春菜は小さな命の芽生えを実感するが、大人たちは誰もそのことに気づかないのだった。
『神童』に続いて萩生田宏治監督が漫画家さそうあきらの原作に挑んだ。小学校5年生の妊娠・出産というセンセーショナルでショッキングな題材を取り上げながら、貫かれているのは命に対する真摯なアプローチだ。新人・甘利はるなをはじめとする子役たちが見せる野蛮で、たくましい生命力に驚かされる。問題の本質を無視して文句と非難を繰り返す大人たちに対し、子どもたちの現実への対応能力はどうだ。ただシンプルに起こった事に向き合い、当たり前のように命の尊厳を守るのだから。麻生久美子演じる志し高い教師の八木さえも教え子たちから置き去りにされ、本当の「責任」の意味を子どもたちによって教えられるのだ。

小学生が妊娠するという、現代社会でも起こりえそうなテーマです。主人公のはるなと、その彼氏(?)のヒロユキは、“くっつけっこ”をしてセックスや妊娠をまるで遊びの1つとしか考えていません。確かに小学生じゃ、赤ちゃんってどうやって作るのかなんて分かるはずもない。子供だけで出産するという、なかなか重くて難しい題材でした。題材は置いといて、なんだか真剣さがイマイチ伝わってこなかったです…。はるなの両親も祖父母もはるなの事を愛してるっていうのは分かるけど、娘が妊娠している事に気付かないものかね??「母親を馬鹿にするんじゃないよ!アンタたちの顔を見れば何考えてるのか分かるんだから!」と言ってるくせに娘の妊娠には気付かないものだろうか。唯一、違和感を感じた祖母も出産に関して快く了解しちゃうし。
大人と子供それぞれの話が一方通行で進んでいってしまっていたのが残念でしたこんな田舎の街で、わざわざ小学生の妊娠を題材にしなくて犬か牛とかの出産をテーマにした方が良かったんじゃないかな?

この作品の評価・・・・66点
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さよなら。いつかわかること

2009年07月26日 04時27分20秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年4月26日公開
監督・脚本 : ジェームズ・C・ストラウス
出演 : ジョン・キューザック,シェラン・オキーフ,グレイシー・ベドナルジク
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ホームセンターで働くスタンレーは、二人の女の子の父親。母親は陸軍軍曹として、イラクに赴任中だった。長女のハイディは、父親のいない時に、こっそり戦争のニュースを見ていた。スタンレーは、母親を恋しがる娘たちとうまく接することが出来ず、いつもぎこちなく食卓を囲んでいた。ある日、妻が亡くなったという報せが届く。突然の妻の死を伝えることが出来ないスタンレーは、娘たちと小旅行に出かけることを思いつく…。
アメリカでは、イラク戦争で戦った人々の「その後」の人生が社会問題になっているが、本作は戦争で父親ではなく、母親を亡くした家族の再生の物語。主人公は、妻の死を子供たちに話すことが出来ない。それは、子供に話す以前に、自分自身が妻の死という事実を受け入れることが出来ないからだった。日本では、戦争で家族を亡くす(それも母親)ということにリアリティを感じられないが、アメリカでは少ないケースではないようだ。しかし、車で旅をしながら父娘の距離が近付き、心を開くまでの過程は、「分かる、分かる」と頷く人が多いのでは?全編にわたり、亡くなった母親の顔も戦地の様子も出てこないが、戦争を描いた作品と言っていいだろう。

母親が亡くなった事を娘達にそう伝えればいいのか悩む、父親を描いた物語。とってもシンプルな話です。上手く娘たちに伝えられないまま、旅に出ようと言い出す父親…。日本では戦争や、母親が戦死するといった事はあまりピンとこないかもしれないが、アメリカではよくあるみたいです。何も知らずに“魔法の庭”に行ける事を楽しみにする娘たちと、どう伝えればいいのか分からず悩み続ける父親の辛さが伝わってきました。
娘たちに全てを話した時、この家族にはもっと温かくて深い絆が出来たんじゃないかと思いました。喜びも悲しみも受け止めて生きていこうとする家族に感動でした!

クリント・イーストウッドが音楽を担当してるとのことで。この人の才能はどんだけ凄いんだ!!

この作品の評価・・・・77点
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カムイ外伝

2009年07月23日 02時21分40秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年9月19日公開
監督 : 崔洋一
原作 : 白土三平
脚本 : 宮藤官九郎
出演 : 松山ケンイチ,小雪,伊藤英明,佐藤浩市,小林薫,大後寿々花
official site

17世紀、日本。貧しい村で、一人の男がこの世に生を受けた。男の名はカムイ。理不尽な階級社会の最下層で、少年はたくましく育つ。カムイの願いはただ一つ。強くなること。それは、人間として生きることだった…。
「週刊少年サンデー」(第1部 1965-67)、「ビッグコミック」(第2部 1982-87)に連載され、後にアニメ化されるなど一世を風靡した白土三平の傑作漫画「カムイ外伝」を、『クイール』『血と骨』の崔洋一の手により実写映画化。主役のカムイには、「DEATH NOTE」シリーズ、『デトロイト・メタル・シティ』など、新時代を担う若手実力派俳優の松山ケンイチ。激しいアクションに初めて挑んだだけでなく、孤独感と強さを併せ持つ新しいヒーロー像を作り上げた。ヒロインのスガルには『ラストサムライ』で世界に名を馳せた小雪。更に伊藤英明、小林薫、佐藤浩市、大後寿々花、土屋アンナ、芦名星、そして香港のアクションスター、イーキン・チェンといった主役級実力派俳優の競演が実現した。

久しぶりの完成披露試写会での鑑賞。松山ケンイチとクドカンと崔監督が来ました-。生で松山ケンイチを観ましたが背がデカいでもカッコエエです。
で。肝心の映画ですが…予想以上につまらなかったです白土三平の傑作漫画の映画だそうで、原作本カムイ伝は全38巻あります。この38巻を2時間にまとまるって事がそもそも無理な話では?と思いました。
愛する人を守るために、生き抜くために斬り続ける主人公のカムイ。人を信じようとしないカムイだったが、半兵衛という漁師に出会い“家族の温かさ”“大切な日人を守ること”を知るようになります。まぁここまでは良かったです。しかしカムイに追っ手が迫ります。その追っ手がどうも中途半端途中から何のために追っているのかが、よく分からなくなります。アクションだけは力入れてると感じましたが、脚本は薄っぺらいです。というかオチがない!!ボスも倒さずに終わりって…カムイにとっても観客からしても納得できるわけがない。3部作とかにするなら分かるけど、これで完結にするなら絶対納得できません!!

漫画を映画化するなら作品を選んで欲しいものです…

この作品の評価・・・・64点
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アマルフィ 女神の報酬

2009年07月22日 23時30分57秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年7月18日公開
監督 : 西谷弘
出演 : 織田裕二,天海祐希,戸田恵梨香,佐藤浩市,福山雅治
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クリスマス目前のローマ。G8に出席する川越外務大臣のイタリア訪問準備でバタバタの日本大使館に、外交官・黒田康作が赴任する。秘密裏にG8テロ対策の命を帯びる黒田だったが、赴任直後に任されたのは日本人少女失踪事件の通訳。しかし犯人から少女の母・紗江子の元にかかってきた電話を受け、成り行きで父親だと名乗ってしまったことから、紗江子の“偽りの夫”として事件に深く関与することに。誘拐犯との身代金取引が違法の国で、黒田と紗江子はあえて犯人に指定された取引に応じるが…。
邦画初のオールイタリアロケが敢行された(セット撮影も巨匠フェリーニの本拠地でヨーロッパ最大級の名門スタジオ、チネチッタで!)、豪華なサスペンス・アクション。主演に織田裕二、娘をさらわれる不運の母親に天海祐希、彼女を支える友人役に佐藤浩市、また福山雅治が怪しげなフリーライター役で特別出演と、キャスト陣も超豪華! 世界の歌姫サラ・ブライトマンが歌う「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の旋律と、きらめくようなイタリアの風景もうっとりするほど美しい。予想を裏切るストーリーの緊迫感と同時に、世界遺産だらけのローマ、“世界一美しい場所”と呼ばれる港町アマルフィの、ゆったりとして優美な雰囲気も堪能できる。“マインド・トリップ”感が存分に味わえるので、ストレスがたまっていて現実逃避したい人にもオススメ!

全編オール海外ロケだそうで。世界遺産がたくさん出てくるのもみどころ♪観た人は絶対にイタリアに行きたくなりますよ(笑)それなりに面白い作品なので映画館で観ても損はしないと思います。キャストも豪華だ♪ですが、何だか新鮮味が足りない…。防犯カメラを切るためだけに女の子を誘拐する必要はないような…。紗江子が拳銃出してシステムをシャットダウンさせちゃうっていうのも、何だか強引過ぎるしかもすぐにハッキングされちゃうし。犯人も意外とあっさり分かります。もう少し脚本を練って欲しかったですねぇ。でも犯人の動機は何だか可哀相でした。
それから、場面転換の時に急にブチっと切り替わるのが気になりました…。フジテレビの「トリビア」で外人の俳優と色々あったみたいですが、それでもあの切り方は気になります。

織田外交官は結構ハマり役かもしれません。こういう話なら幾らでも続編が作れるので、次回作があるなら期待してます!

この作品の評価・・・・73点
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永遠のこどもたち

2009年07月20日 18時30分21秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2007年
製作国 : スペイン=メキシコ
2008年12月20日公開
監督 : J・A・バヨナ
出演 : ベレン・ルエダ,フェルナンド・カヨ,ロジャー・プリンセブ
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子ども時代を過ごした海辺の孤児院に30年ぶりにラウラが戻ってくる。閉鎖されて久しい古い屋敷を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建する計画だ。気がかりなのは、難病を抱えた7歳の息子シモンが空想の友だちに夢中になっていることだったが、怪しげな老女ベニグナの突然の訪問がラウラの不安を一層掻き立てる。そして、子どもたちを集めたパーティの最中にシモンは忽然と姿を消してしまう。
これはホラーであり、サスペンスであり、何よりも我が子を思う母の狂おしいほどの愛を描いた物語だ。ダークファンタジーの傑作『パンズ・ラビリンス』の鬼才ギレルモ・デル・トロが、新鋭J・A・バヨナ監督の才能と、セルシオ・G・サンチェスの脚本に惚れ込んで製作を買って出ただけあって、タイトルバックから張り巡らされた伏線の緻密さはもちろん、古い屋敷や美しい砂浜に続く洞窟などもミステリアスな展開に拍車を掛け、質の高い仕上がりになっている。本国スペインで大ヒットを記録し、08年のゴヤ賞では7部門を受賞。ハビエル・バルデム主演『海を飛ぶ夢』で好演が光ったベレン・ルエダがヒロインを熱演。

ホラー映画だけど、ファンタジーっぽい作品でした。独特の世界観があって「アザーズ」が好きな人には楽しめる作品だと思います!ですが説明不足を感じました怖さだけに追求し過ぎて、登場人物たちの人物像や背景が伝わってきませんでした。洞窟にいた子供らしき影は誰だったのか?ベッドでラウラの隣にいたのは誰だったのか?孤児院で育ったラウラだからこそ、子供に対する愛情は人一倍。それがあんな事になってしまうとは…。結局は自分の過失で子供を殺してしまった話なんだけど、子供の亡霊だとかでホラーっぽくまとめた作品です。でも観終わった後で、母親に愛されずに死んでいった子供達を考えるとちょっと悲しい気持ちになりました。ラストは…まぁあれで良いと思いますよ。

この作品の評価・・・・74点
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シャカリキ!

2009年07月19日 01時34分57秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2008年9月6日公開
監督 : 大野伸介
出演 : 遠藤雄弥,中村優一,鈴木裕樹,中越典子,原田泰造,南沢奈央
official site

野々村輝は自転車大好きな高校生。彼の通う亀ヶ岡高校自転車部は部員不足のため廃部寸前で、エースの鳩村ら3人と、マネージャーの永田桜だけだった。ある放課後、ひょんな事から路上で練習する鳩村を通学用の自転車で追う事になる輝。そこへ現れ抜き去ったのは、ライバル高のエース由多比呂彦だった。ムキになって追う輝。その様子を見ていた亀ヶ岡高校自転車部の監督であり比呂彦の父でもある比呂士は、輝の才能を見抜いていた。
自転車を愛する人のバイブルとも言われる曽田正人の原作マンガを映画化。子供の時から、「坂道なら誰にも負けない」という自転車大好き少年の挑戦を描いた青春ストーリー。メインキャストは、映画、TVドラマ、舞台と多方面で活躍を見せている若手俳優集団D-BOYSの3人。持前の運動神経の良さに加え、プロのロードレーサーの協力を得て、本物の選手と見紛うばかりのテクニックを身につけ撮影に臨んだという。クライマックスのレースシーンでは、自転車のハンドルにカメラを取り付けて撮影するなど、臨場感あふれる迫力の映像は見逃せない。今村昌平や北野武など、数々の巨匠の助監督を歴任してきた大野伸介が満を持して発表する初監督作だ。

よくあるスポーツ映画。それしか言いようがないです(笑)原作がどうなのか知りませんが、やっぱりそうなるか的な展開でした。ロードレースってチームの信頼
だとか協力によって勝利に繋がるんだろうなぁ。そういう面は伝わってきたのだけど、なんか主役の3人にイマイチ迫力が無いんだよね…。ロードレーサーの人たちってもっとマッチョで太ももなんてすっごい太いんだろうけど、なんか主役の3人は細いまぁ仕方無いんだろうけど、あれで坂道はキツくねぇか?(笑)
輝は自分のせいでレースが失格になったのに「何が悪いんじゃ!?まだ負けてない!」なんて言ってるし…。そんなに自分勝手な奴なのかとガッカリでした。
それと、由多と父親の関係が全然分かりませんでした。なんであんなに仲悪いの??

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ナイト ミュージアム2

2009年07月18日 03時42分39秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年8月13日公開
監督 : ショーン・レヴィ
出演 : ベン・スティラー,ロビン・ウィリアムズ,オーウェン・ウィルソン
official site

NYの自然史博物館を見事に守りぬき、息子との絆も取り戻した夜の警備員ラリー。その後自分のビジネスも成功し、忙しい毎日を送っていた。ある日、久しぶりに博物館へ行くと、近代化によって不要になってしまった展示物たちが、首都ワシントンのスミソニアン博物館に運ばれようとしていた。その引越しが終わった夜、助けを求める展示物の仲間からラリーに電話が入る。NYに残されるはずだった魔法の石版が、猿のデクスターのいたずらで一緒に運び出されてしまい、スミソニアンの展示物たちまでも動き出してしまったというのだ。そして、生き返ったエジプトの王ファラオは、歴史上の有名な戦士たちをかき集めて世界征服の野望に燃えていた!あわててワシントンに向かったラリーは、仲間たちを助けるために石版を取り戻そうとするが…。
“夜の博物館ってどうなってるんだろう?”という想像力をかきたてるテーマを見事に映画化し、世界中で大ヒットをとばした『ナイト ミュージアム』から2年。おなじみのティラノサウルス、エジプトのミイラやモアイ像たちに加え、今度は世界最大の博物館スミソニアンで、もっともっと動き出す!!前作のキャスト、スタッフが再結集しながら、新たに『魔法にかけられて』でお姫様を演じ、『ダウト~あるカトリック学校で~』でアカデミー助演女優賞にもノミネートされたエイミー・アダムスを迎え、さらに豪華な顔ぶれに。舞台も登場キャラクターも、そして謎もスリルも、すべてが前作を遥かに上回る圧倒的なスケールで登場だ!

前作が結構楽しめたし、アメリカでもヒットしてるので期待しましたが新鮮さが感じられませんでした…。たしかに前作よりはスケールアップしています!絵の中に入れちゃうなんて面白いですねぇ♪世界最大の博物館で、色んな物が動き出します!ダースベーダーまで出てきちゃうんだから何でもありです(笑)子供が観れば、夏休みの良い思い出になることは間違い無しですだけど…前作からほとんど話の流れは一緒です。笑えるけど物足りない感じですな。まさに“ナイトミュージアム”って感じです(笑)前作では展示物が夜中に動き出すというドキドキ感があったけど、今回はそういう部分も薄れてしまったし…。
てか、あんだけ博物館を壊しちゃって大丈夫なのかな???しかも最後は、博物館のモノが全部公開されてるしもう続編は無いだろうね…。家族向けの作品でした!

この作品の評価・・・・72点
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モンスターVSエイリアン

2009年07月14日 03時07分50秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年7月11日公開
監督 : ボブ・レターマン,コンラッド・ヴァーノン
声の出演 : リーズ・ウィザースプーン,ヒュー・ローリー,ウィル・アーネット
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挙式寸前の花嫁スーザンを、宇宙から飛来した隕石が直撃し、彼女の身体は見る見るうちに15m21cmに巨大化する。パニックが巻き起こる中、軍隊に捕えられ、モンスター“ジャイノミカ”として秘密基地に監禁されてしまう。一方、地球侵略を目論むギャラクサーが送り込んだエイリアン・ロポットに苦戦するアメリカ軍に業を煮やしたW.R.モンガー将軍は“モンスターvsエイリアン作戦”を大統領に進言する。
夫婦はチームと信じて幸せな結婚生活を夢見たものの、あっけなく夢破れるヒロインが見出すのは、熱い心のモンスター仲間たちとのチームプレイの素晴らしさだ。このドリームワークス・アニメーション初の本格的3D作品は、過去の名作へのオマージュ満載の娯楽大作。加えて、モンスターやエイリアンらクレイジーで強烈なキャラクターのオンパレードだが、中でも大統領のいかれっぷりは抜きん出ていて爆笑もの。声優陣にはオスカー女優リース・ウィザースプーン、「24」のキーファー・サザーランドら演技派を配し、メガホンをとったのは『シャーク・テイル』のロブ・レターマンと『シュレック2』のコンラッド・ヴァーノン。

全米で上半期1位の大ヒットらしいです。タイトル通り、政府軍のモンスターvsエイリアンの戦いです。子供向けに面白くは作ってあるのだけど、似たような場面ばかりですまぁ上映時間が短かったので飽きはしませんでしたが…。やっぱりラストはそうなるかと予想通りではありますが見終わった後はスッキリすると思います!暇つぶしにどうぞ

この作品の評価・・・・67点
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サマーウォーズ

2009年07月14日 02時50分24秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年8月1日公開
監督 : 細田守
声の出演 : 神木隆之介,桜庭ななみ,谷村美月,仲里依紗,富士純子
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高校2年の夏休み、天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、憧れの先輩・夏希にアルバイトを頼まれる。二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の曾祖母・栄は、室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の当主であり、一族を束ねる大黒柱だ。栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな“ご親戚”の面々。そこで健二は突然、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。栄のためにと強引に頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二。賑やかな親戚の面々に気圧されながら、必死に大役を果たそうと奮闘するのだった。その夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…翌朝、世界は大きく一変していた。健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。「私たち一家でカタをつけるよ!」栄の号令のもと、健二と夏希、そして陣内家の面々が、一致団結して世界の危機に立ち向かう!
2006年夏、単館公開からスタートしたアニメーション『時をかける少女』は、口コミでロングランヒットとなり、国内外の各映画・アニメ賞など23冠を獲得、多くの人に愛される作品となった。あれから3年、『時をかける少女』を手がけ一躍注目を浴びたアニメーション監督・細田守が、満を持して送り出す最新作が本作。キャラクターデザイン・貞本義行、脚本・奥寺佐渡子など『時をかける少女』のスタッフが再結集したこの作品は、ふとした事から片田舎の大家族に仲間入りした少年が、突如世界を襲った危機に対して戦いを挑む物語である。

「時をかける少女」の監督なので期待していましたが、話に強引さを感じたり、不自然なシーンがあって納得できませんでした。話としては、デジタルの世界OZからある日突然、主人公に謎の暗号が送られてきます。その暗号を解いたとたんに、OZの世界は大混乱!現実の世界へも危機が及んでいきます。そんな時に人類を守るために立ち上がったのが田舎の家族たちなのです!コンピューターで生活の全てがコントロールされている世界は、いずれやってくるでしょう。金融機関まで全てがコンピューターに任せる事は便利と同時に、危険なのです。しかし時代がいくら進もうとも“家族の絆”“人々のつながり”はずっと変わらずに在り続けるのだと思います。
確かに面白い場面もありましたが、衛星が田舎に落ちるシーンだって1人ぐらい死んでるんじゃねぇの??って思うし黒幕が家族の中にいると勝手に期待してたら、意外とあっさり終わっちゃったし…。大袈裟な部分と、あっさりし過ぎてる部分が気になりました!
でも夏休み映画としては世代問わず楽しめる作品だと思います♪おばあちゃん最高だぁ!

こいこい!

この作品の評価・・・・75点
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ファニーゲーム U.S.A.

2009年07月07日 00時22分40秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ=フランス=イギリス
2008年12月20日公開
監督・脚本 : ミヒャエル・ハネケ
製作総指揮・出演 : ナオミ・ワッツ
出演 : ティム・ロス,マイケル・ピット,ブラディ・コーベット
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夏のバカンスを楽しむために湖畔の別荘にやってきた三人家族。夫のジョージは早速息子とヨットのマストを組み立て始め、妻のアンは夕食の準備を始めていた。その時、玄関先に一人の青年が現れる。彼はピーターと名乗り、卵を分けてほしいとアンに頼む。最初は快く応じたアンだったが、ただならぬ雰囲気を感じ、ピーターを家から追い出した。すると彼は、もう一人の青年・ポールを連れて戻ってきた…。
他人の別荘に押し入り、“ゲーム”と称して家族を監禁、容赦なくいたぶる二人の美青年。あたかも観客はゲームの犠牲者になったような感覚に陥る…そんな不快感は、ミヒャエル・ハネケの真骨頂だ。『ピアニスト』でカンヌ国際映画祭審査委員特別グランプリに輝くなど、その挑戦的な作風と大胆な映像表現で世界中にファンの多いハネケ監督。本作は自身が97年に発表した『ファニーゲーム』の完全セルフ・リメイクだ。舞台をアメリカに移し、ナオミ・ワッツを始めとする国際派キャストを起用していても、その“毒”は何ら変わらない。クラシック音楽から、突如ノイズ・サウンドに変わるBGMなど、ハネケ監督らしさが満載のサスペンスだ。

映画ファン必見の作品!と宣伝してたので「どれどれ」と観ましたが…いやぁ何じゃこりゃ!?って感じです2人の青年が一家を監禁してゲームを始めるという流れ。でも物語としては全くと言っていいほど展開がない…グロテスクな描写も全てカットされていて、正直言って怖さも感じませんでした。こういう作品って被害者がある程度の抵抗をして殺人犯を殺して生き延びるっていう流れが主流だと思うけど、されるがままです(笑)途中で逃げ出した息子やアンも2人とも捕まっちゃうし…それとあの巻き戻しは何!?!?!?「やっと反撃だぁ!!」と思ったら巻き戻されちゃうし…どうやっても家族はゲームに勝つことが出来ないってことを伝えたい製作者の意図なのか?

卵どんだけ割るんだよ!!(笑)

観ていてイライラする作品でした

この作品の評価・・・・53点
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落下の王国

2009年07月06日 23時22分33秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2008年9月6日公開
監督・製作・脚本 : ターセム
出演 : リー・ペイス,カティンカ・アンタルー,ジャスティン・ワデル
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1915年のアメリカ、オレンジの木から落ちて怪我をし、入院中の5歳の少女、アレクサンドリア。人懐こい少女は、あどけない笑顔で病院中の人々に可愛がられていた。ある日、足の怪我でベッドから起きられない青年と知り合う。病室に入ってきた利発そうな少女に、青年は自分が作った物語を聞かせる。たちまち夢中になって、続きを聞かせてとせがむ少女。しかし、それは少女に自殺するための薬を盗み出させるための作戦だった…。
『ザ・セル』のターセム監督が構想26年、撮影に4年の歳月を費やして完成させた、壮大なスケールの叙事詩。映画の撮影で怪我をし、主演俳優に恋人を盗られて生きる希望を失っていたスタントマン青年と、腕を怪我して入院中の少女が青年の「お話」で心を通わせていく。自殺願望のある青年が無垢な少女のために綴った物語は、いつしか青年自身を励ますようになるのだった。その物語は、万華鏡のような鮮やかな色彩で描かれていて、子供の頃胸をときめかせて読んだ絵本を映像に再現したかのよう。ベートーベンの交響曲第7番が締めくくるエンディングは、ラストを盛り上げ、いつまでも余韻を残してくれることだろう。

美しい映像の数々…世界中の世界遺産の映像の凄さにまず驚かされます現実の世界と空想の世界、2つの世界が見事に描かれていました。ただのファンタジー映画かと思いきや、少女と青年の物語が心にグっときます!死のうと決意した青年が、自殺薬を保管室から盗むために少女に作り話をします。始めは騙すためだけの話でしたが、少しずつ少女の一生懸命さに青年の心は動かされていきます。まぁこの少女の子供らしくない言動に、ある意味ファンタジーを感じましたが(笑)何故に青年がそこまで死にたがるのか理由が曖昧になっていたのが難点でした。でも映像を観るだけでも楽しめるかもしれません♪
ラストのスタントの映像はホンモノ!?あれがホンモノだったら凄すぎる

この作品の評価・・・・71点
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