製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2009年10月10日公開
監督 : ジェームズ・ワン
出演 : ケビン・ベーコン,ギャレット・ヘドランド,ケリー・プレストン
official site
投資会社で働く男ニックは、愛する妻と2人の息子を持ち、幸せな家庭生活を過ごしていた。しかし、ガソリンスタンドに押し入ったギャングの襲撃にあい、ニックの目の前で長男のブレンダンが殺されてしまう。ギャングに加入するための度胸試しが殺人の目的だった。裁判で満足のいく結果が得られないと覚ったニックは、自らの手で犯人への復讐を果たすが、その男はギャングのボスの弟だった。そして復讐は新たな復讐を招き…。
「愛する家族を殺された男が、法に頼らず自らの力で裁きを下す」と言えば、オールド映画ファンにはチャールズ・ブロンソン主演の『狼よさらば』がまず浮かぶだろう。低予算の映画だった『狼よさらば』は、スマッシュヒットを記録し、続編が次々と作られたばかりか、同じテーマの作品も数多く製作された。社会が暴力的になっていく中、理不尽に家族を殺された者の復讐心が共感を呼んだのだろう。そして30年後の今、その『狼よさらば』の原作者によるもうひとつの復讐劇を映画化。決して強くはない普通の男が、暴力の応酬により変貌していく様がリアルに描かれている。駐車場での長回しの追跡シーンは見ものだ。
愛する家族を殺された男の復讐劇を描いた作品。アメリカ版「さまよう刃」といった感じ。どこにでもいる普通の家族に襲い掛かる悲劇。息子を殺された父親は、少年法の壁に疑問を抱き、やがては自らの手で復讐を始める。「家族の仇をとった希望」×「人を殺してしまった絶望」ケヴィン・ベーコンの豹変ぶりは凄い!狂気と絶望に満ちた見事な演技です!復讐を正当化するつもりはないけど、人を殺していながら、これほど加害者が有利になるような世の中は許せない。もし自分の家族が殺されたら…自分もこの作品の主人公のような行動を起こすかもしれない。それが何も解決しないと分かっていても。何も失うものが無くなった人間に待っているのは絶望だけだ…。
人間の内面をえぐるような作品でした。だけど1人で敵のアジトに乗り込んでバッタバッタ倒していくのは、不自然さが少しあるかなと思います。
この作品の評価・・・・76点
製作国 : アメリカ
2009年10月10日公開
監督 : ジェームズ・ワン
出演 : ケビン・ベーコン,ギャレット・ヘドランド,ケリー・プレストン
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投資会社で働く男ニックは、愛する妻と2人の息子を持ち、幸せな家庭生活を過ごしていた。しかし、ガソリンスタンドに押し入ったギャングの襲撃にあい、ニックの目の前で長男のブレンダンが殺されてしまう。ギャングに加入するための度胸試しが殺人の目的だった。裁判で満足のいく結果が得られないと覚ったニックは、自らの手で犯人への復讐を果たすが、その男はギャングのボスの弟だった。そして復讐は新たな復讐を招き…。
「愛する家族を殺された男が、法に頼らず自らの力で裁きを下す」と言えば、オールド映画ファンにはチャールズ・ブロンソン主演の『狼よさらば』がまず浮かぶだろう。低予算の映画だった『狼よさらば』は、スマッシュヒットを記録し、続編が次々と作られたばかりか、同じテーマの作品も数多く製作された。社会が暴力的になっていく中、理不尽に家族を殺された者の復讐心が共感を呼んだのだろう。そして30年後の今、その『狼よさらば』の原作者によるもうひとつの復讐劇を映画化。決して強くはない普通の男が、暴力の応酬により変貌していく様がリアルに描かれている。駐車場での長回しの追跡シーンは見ものだ。
愛する家族を殺された男の復讐劇を描いた作品。アメリカ版「さまよう刃」といった感じ。どこにでもいる普通の家族に襲い掛かる悲劇。息子を殺された父親は、少年法の壁に疑問を抱き、やがては自らの手で復讐を始める。「家族の仇をとった希望」×「人を殺してしまった絶望」ケヴィン・ベーコンの豹変ぶりは凄い!狂気と絶望に満ちた見事な演技です!復讐を正当化するつもりはないけど、人を殺していながら、これほど加害者が有利になるような世の中は許せない。もし自分の家族が殺されたら…自分もこの作品の主人公のような行動を起こすかもしれない。それが何も解決しないと分かっていても。何も失うものが無くなった人間に待っているのは絶望だけだ…。
人間の内面をえぐるような作品でした。だけど1人で敵のアジトに乗り込んでバッタバッタ倒していくのは、不自然さが少しあるかなと思います。
この作品の評価・・・・76点