股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

哀れなるものたち

2024年06月20日 12時48分23秒 | 映画評論ア行

製作年:2023年
製作国:イギリス
日本公開:2024年1月26日
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:エマ・ストーン,マーク・ラファロ,ウィレム・デフォー

哀れなるものたち|映画/ブルーレイ・デジタル配信|20世紀スタジオ公式

『哀れなるものたち』公式サイト。映画史上最も大胆で、空前絶後の“冒険”。アカデミー賞(R)10ノミネート、全世界で大ヒットを記録した『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・...

20th Century Studios JP

 


若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって胎児の脳を移植され、奇跡的に生き返る。「世界を自分の目で見たい」という思いに突き動かされた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体でありながら、新生児の目線で物事を見つめるベラは、貪欲に多くのことを学んでいく中で平等や自由を知り、時代の偏見から解放され成長していく。
『女王陛下のお気に入り』などのヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再び組み、スコットランドの作家アラスター・グレイによる小説を映画化。天才外科医の手により不幸な死からよみがえった若い女性が、世界を知るための冒険の旅を通じて成長していく。エマふんするヒロインと共に旅する弁護士を『スポットライト 世紀のスクープ』などのマーク・ラファロ、外科医を『永遠の門 ゴッホの見た未来』などのウィレム・デフォーが演じる。第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で金獅子賞を受賞。

死から蘇った女性の物語。141分の上映時間があっという間に感じました。上手く表現できないくらい“凄いもの”を見させられた気分。エマ・ストーンの演技が見事でした。アカデミー賞主演女優賞獲得も納得。ベラが社会の出て様々なことを学び経験し、人間として女性としての脳や体が成長していき、自由を手に入れ、自分の生き方を身に着けていく過程が面白くもあり、エロくもあり、グロくもあり、怖くもあり。熱烈ジャンプという表現は斬新(笑)映像、音楽、衣装、その世界観。ファンタジー映画のようなSF映画のような不思議な映画でした。でもストーリーは分かりにくそうに見えて分かりやすかった。
ベラが不完全な人間だったからこそ、周りの男たちは自分色に染めようとする。しかしベラが男たちよりも自分で決断し、強い意志を持ち進んでいく姿がカッコ良かった。“哀れなるもの”とは何なのか。死を選択した者とか、性に貪欲な者でもなく、人として成長することを止めてしまう者なのかと感じました。もしくは人間は皆哀れなのかもしれない。ベラとは対照的に哀れな男たちの姿が観ていて面白かったです。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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