股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ワースト映画 2015

2015年12月31日 16時01分41秒 | 年間・半期 映画ランキング
2015年も駄作映画が豊作でした!


こちらも恒例の


ワースト映画ランキング2015

発表でございます。



1位リアル鬼ごっこ



2位進撃の巨人
ATTACK ON TITAN エンドオブザワールド




3位日々ロック



4位王妃の館



5位神さまの言うとおり



6位LUCY/ルーシー



7位近キョリ恋愛



8位喰女-クイメ-



9位ふしぎな岬の物語



10位チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密




1位はリアル鬼ごっこに決定いたしました!!酷評された「進撃の巨人」を抑えての年間1位。1位から5位まで邦画が占めるとは…やっぱり近年の日本映画はつまらなくなっている。まぁ来年も駄作がたくさん観れることを期待してます♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年 映画ランキング

2015年12月30日 15時24分23秒 | 年間・半期 映画ランキング






映画ランキング2015

発表でございます。


 上半期: 122作品(映画館:32作品  試写会:8作品  DVD:84作品)
 下半期: 112作品(映画館:23作品  試写会:6作品  DVD:77作品)
  年間: 234作品(映画館:55作品  試写会:14作品  DVD:161作品)



昨年よりは減ったものの、これで5年連続の200本超え
相変わらず観てるなぁ…。
そんなに観てる感覚ないのだけど数えると観てるんだな


2005年   未集計
2006年  189作品
2007年  192作品
2008年  181作品
2009年  166作品
2010年  142作品
2011年  211作品
2012年  207作品
2013年  239作品
2014年  250作品
2015年  234作品

これで5年連続の200本超え!
200本越えはあと何年続くのだろうか…。


それでは2015年の年間映画ランキングBEST20の発表です



第1位 KANO 1931海の向こうの甲子園

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 台湾
[監督]マー・ジーシアン
[出演]永瀬正敏 坂井真紀 大沢たかお 伊川東吾 ツァオ・ヨウニン
公式サイト
日本統治下の1931年に台湾代表として見事甲子園出場を果たし、決勝まで進出した台南州立嘉義農林学校の実話を基に描く感動作。1929年、日本統治下にあった台湾で、近藤は弱小チーム嘉義農林野球部の新監督に就任する。日本人、台湾育ちの漢人、台湾原住民の混成チームは新監督の導きでそれぞれの能力をフルに発揮し、猛特訓にも必死で食らいついていく。それまで連敗続きだったチームは少しずつ成長を遂げ、部員たちは甲子園を夢見るようになる。


第2位 セッション

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]デイミアン・チャゼル
[出演]マイルズ・テラー J・K・シモンズ メリッサ・ブノワ ポール・ライザー
公式サイト
サンダンス映画祭でのグランプリと観客賞受賞を筆頭に、さまざまな映画賞で旋風を巻き起こした音楽ドラマ。名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャーだった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。


第3位 セブン

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]デビッド・フィンチャー
[出演]ブラッド・ピット モーガン・フリーマン グウィネス・パルトロー
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンス。職を間近に控えたベテラン刑事サマセットと若手刑事ミルズは猟奇連続殺人事件の捜査にあたる。犯人はキリスト教における7つの大罪に基づいて殺人を繰り返していることが明らかに。やがてサマセットとミルズは容疑者を割り出すが、その人物に逃げられ、さらにミルズの素性が知られていたことも発覚する。そしてさらなる殺人事件が続いた後、驚愕の事態が…。


第4位 マダム・イン・ニューヨーク

[スタッフ・キャスト]
[製作国] インド
[監督]ガウリ・シンデー
[出演]シュリデビ アディル・フセイン アミターブ・バッチャン
公式サイト
英語ができず苦悩する主婦が一念発起して英会話学校に通い、コンプレックスを克服し生きがいを見いだしていく女性賛歌。ビジネスマンの夫、2人の子供のために日々家事をこなす専業主婦シャシは、家族の中で唯一英語ができないことが悩みだった。ある日親戚の結婚式の手伝いを頼まれ単身渡米するも、英語が話せないためつらい思いをする。そんな時「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を見つけた彼女は、身内に黙って学校に通い始めるが…。


第5位 きっと、星のせいじゃない。

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]ジョシュ・ブーン
[出演]シャイリーン・ウッドリー アンセル・エルゴート ローラ・ダーン
公式サイト
ジョン・グリーンのベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」を基にした青春ロマンス。末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガスと知り合う。ヘイゼルに惹かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが…。


第6位 ソウォン/願い

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 韓国
[監督]イ・ジュンイク
[声の出演]ソル・ギョング オム・ジウォン イ・レソウォン キム・ヘスク
2008年に韓国で発生した幼女暴行事件とその裁判結果を軸に、『王の男』などのイ・ジュニク監督が放つ感動作。雨の朝、一人で登校した8歳のソウォンは男に呼び止められ、半死半生の暴行を受けた状態で発見される。病院に運び込まれたまな娘の惨状に、父親ドンフンも、母親ミヒも泣き崩れる。その後、執拗なマスコミの取材攻勢や社会全体からの注目に対し、両親はソウォンを何とか守ろうとするも…。


第7位 くちびるに歌を

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 日本
[監督]三木孝浩
[出演]新垣結衣 木村文乃 桐谷健太 恒松祐里 下田翔大
公式サイト
シンガー・ソングライター、アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を題材にしたテレビドキュメントから着想を得た中田永一の小説を実写化。産休を取ることになった親友の音楽教師ハルコの代理として、生まれ故郷の五島列島にある中学の臨時教師となった柏木。天賦の才能を持つピアニストとして活躍したうわさのある美女だが、その性格はがさつで乗り回す車もボロいトラック。住民たちの注目を浴びる中、彼女はコンクール出場を目標に日々奮闘している合唱部の顧問に。そして部員たちに、課題として15年後の自分に宛てた手紙を書かせる。やがて、部員たちがつづった手紙から、それぞれが抱える苦悩や秘密が浮き上がってくるが…。


第8位 殺人の追憶

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 韓国
[監督]ポン・ジュノ
[出演]ソン・ガンホ キム・サンギョン パク・ヘイル キム・レハ
実際に起きた未解決連続殺人事件をテーマにした衝撃サスペンス。1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見される。地元の刑事パクは地道な取り調べを始めるが、現場は大勢の見物人で荒らされ、なかなか証拠がつかめない。やがて、第ニの事件が起きてしまう。


第9位 キングスマン

[スタッフ・キャスト]
[製作国] イギリス
[監督]マシュー・ボーン
[出演]コリン・ファース マイケル・ケイン タロン・エガートン マーク・ストロング
公式サイト
『英国王のスピーチ』などのオスカー俳優コリン・ファースを主演に迎え、『キック・アス』などのマシュー・ヴォーン監督がメガホンを取って放つ痛快スパイアクション。ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリーもその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジーをスカウトする。


第10位 女神は二度微笑む

[スタッフ・キャスト]
[製作国] インド
[監督]スジョイ・ゴーシュ
[出演]ビディヤ・バラン パラムブラト・チャテルジー ナワーズッディーン・シッディーキー
公式サイト
インドで消息不明となった夫を捜す女性をヒロインに、失踪と地下鉄テロの二つの事件にまつわる壮大な謎を、多彩な伏線を張り巡らせて描いたサスペンス。イギリス・ロンドンに暮らすヴィディヤは、インドへ行ったまま行方不明となった夫のアルナブを捜すためにコルカタにやって来る。しかし、宿泊先や勤務先にアルナブがいた痕跡はなく、やがてアルナブに非常によく似た男が国家情報局に追われていることが判明。ヴィディヤは危険を冒してでも、アルナブの行方を捜そうとするが…。


第11位 ワイルド・スピード SKY MISSION

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]ジェームズ・ワン
[出演]ビン・ディーゼル ポール・ウォーカー ジェイソン・ステイサム
公式サイト
高級車や名車が続々と登場し、迫力満点のカーアクションが繰り広げられるヒットシリーズの第7弾。巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ一味を撃破し、彼から恋人レティを取り戻したドミニク。ロサンゼルスへと戻った彼は、相棒のブライアンや妹のミアらと平穏な毎日を過ごしていた。しかし、オーウェンの兄である特殊部隊出身の暗殺者デッカードが復讐を開始し…。


第12位 アメリカン・スナイパー

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]クリント・イーストウッド
[出演]ブラッドリー・クーパー シエナ・ミラー ルーク・グライムス
公式サイト
アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化したドラマ。イラク戦争に出征した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイル。スナイパーである彼は、「誰一人残さない」というネイビーシールズのモットーに従うようにして仲間たちを徹底的に援護する。人並み外れた狙撃の精度からレジェンドと称されるが、その一方で反乱軍に賞金を懸けられてしまう。故郷に残した家族を思いながら、スコープをのぞき、引き金を引き、敵の命を奪っていくクリス。4回にわたってイラクに送られた彼は、心に深い傷を負ってしまう。


第13位 アゲイン 28年目の甲子園

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 日本
[監督]大森寿美男
[出演]中井貴一 波瑠 和久井映見 柳葉敏郎 門脇麦
公式サイト
『亡国のイージス』などのベテラン俳優中井貴一が主演を務め、重松清原作の小説を映画化した感動のヒューマンドラマ。ある日、晴彦のもとを、高校時代共に甲子園出場を夢見た野球部仲間の娘・美枝が訪ねてくる。彼女は東日本大震災で亡くなった父親の遺品の中から、束になって投函されずに残っていた年賀状を見つけ、晴彦のところへやって来たのだ。その後晴彦は、美枝がボランティアとして参加する「マスターズ甲子園」に誘われ、昔の苦い思い出が頭をよぎるも…。


第14位 ジャッジ 裁かれる判事

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]デビッド・ドブキン
[出演]ロバート・ダウニー・Jr. ロバート・デュバル ベラ・ファーミガ
公式サイト
ロバート・ダウニー・Jrとオスカー俳優ロバート・デュヴァルが初めて共演した法廷サスペンス。金で動く辣腕弁護士として知られるハンク・パーマーは、絶縁状態の父ジョセフが殺人事件の容疑者として逮捕されたことを知る。判事として42年間も法廷で正義を貫き、世間からの信頼も厚い父が殺人を犯すはずがないと弁護を引き受けるハンクだったが、調査が進むにつれて疑わしい証拠が次々に浮上し…。


第15位 アデライン、100年目の恋

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]リー・トランド・クリーガー
[出演]ブレイク・ライブリー ミキール・ハースマン キャシー・ベイカー ハリソン・フォード
公式サイト
若く美しい29歳のまま100年以上生き続けた孤独な女性が、真実の愛を見いだすまでを描くラブストーリー。サンフランシスコの市立資料館に勤務する29歳のきれいな女性ジェニーは、ある年越しパーティーで出会った青年エリス・ジョーンズと恋に落ちる。彼の両親の結婚記念日に招待されたジェニーが実家を訪ねると、初対面のはずのエリスの父親ウィリアムから「アデライン」と呼び掛けられる。それは、ウィリアムが以前真剣に愛した女性の名前で…。

第16位 ナイトクローラー

[スタッフ・キャスト]
[製作国] アメリカ
[監督]ダン・ギルロイ
[出演]ジェイク・ギレンホール レネ・ルッソ リズ・アーメッド
公式サイト
第87回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたサスペンス。人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。


第17位 図書館戦争 THE LAST MISSION

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 日本
[監督]佐藤信介
[出演]岡田准一 榮倉奈々 田中圭 福士蒼汰 西田尚美
公式サイト
岡田准一と榮倉奈々の共演で、有川浩の人気小説シリーズを映画化して好評を博した『図書館戦争』の続編。年号が昭和から正化になってから33年、関東図書隊のタスクフォース所属の堂上篤と笠原郁は、日々理不尽な検閲から図書を守るため奮闘。彼ら図書隊は、全てのメディアを取り締まりの対象とするメディア良化委員会と激しいつばぜり合いを展開していた。読書と表現の自由を守るべく体を張る彼らを、予想外の戦闘が待ち受けていて…。


第18位 シークレット・ミッション

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 韓国
[監督]チャン・チョルス
[出演]キム・スヒョン パク・ギウン イ・ヒョヌ
公式サイト
『怪しい彼女』などのキム・スヒョン、テレビドラマ「フルハウス TAKE 2」などのパク・ギウン、『ホームランが聞こえた夏』などのイ・ヒョヌが共演したアクション。北朝鮮のエリートスパイであるリュファンは、韓国の田舎町に潜入してバカを演じるという命令を受ける。祖国への忠誠を誓って2年もバカを装っていた彼だが、そこへロックミュージシャンにふんした同じスパイのヘランと高校生を装うヘジンが合流する。祖国からの作戦実行の連絡を待ちながら、田舎町の暮らしに慣れ、人々とも交流するリュファンたち。そして、ついに北朝鮮総政治局に動きが。だが、その作戦内容は彼らが想像しているものとはあまりにかけ離れていた。


第19位 最後まで行く

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 韓国
[監督]キム・ソンフン
[出演]イ・ソンギュン チョ・ジヌン シン・ジョングン チョン・マンシク
公式サイト
『ヘウォンの恋愛日記』などのイ・ソンギュンを主演に迎え、『群盗』などのチョ・ジヌンら共演で放つ骨太のサスペンスアクション。突然監査が入ることになり、殺人課に所属する刑事ゴンスは、横領の事実を隠ぺいしようと母親の葬儀をそっと抜け出す。彼は車で警察署に急行するものの、その途中で通り掛かりの人をひいてしまう。結果ひき逃げの隠ぺいまですることになったゴンスは死体を母親の棺おけに隠し、共に埋葬することで事なきを得るが…。


第20位 悪のクロニクル

[スタッフ・キャスト]
[製作国] 韓国
[監督]ペク・ウナク
[出演]ソン・ヒョンジュ パク・ソジュン マ・ドンソク
自ら犯した殺人事件を隠蔽したことがきっかけで罠にはまっていく刑事の運命を描いた韓国製サスペンス。名誉ある賞を受賞され昇進を目前にした敏腕刑事チェ班長は、同僚たちとの会食の後、帰宅途中のタクシーの運転手にナイフで襲われる。乱闘の末に運転手を殺してしまったチェは昇進への影響を恐れ、証拠を隠滅してその場を後にする。ところが翌朝、チェが殺した運転手の死体が、警察署の目の前にある工事現場のクレーンに吊るされた状態で発見される。チェは事実を隠し通すべく奔走するが、不可解な出来事が続発し次第に追いつめられていく。



2015年、年間1位は『KANO 1931海の向こうの甲子園』に決定いたしました!
台湾映画がまさかの年間1位になるとは予想外!
弱小チームが甲子園を目指して起こした奇跡に号泣でした。
上映時間185分の長さを感じさせない素晴らしい作品です。

トップ20の内訳は

 アメリカ:8作品
  韓国:5作品
  日本:3作品
  インド:2作品
イギリス:1作品
   台湾:1作品


ここ数年で韓国映画の追い上げが凄いですが、今年は過去最高のトップ20に5作品入りました。インド映画もトップ10に2作品。日本映画の衰退が目立ちますねぇ…。来年は邦画の底力を見せて欲しい。来年もなんやかんやで200本観ると思いますが、頑張ります
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミケランジェロの暗号

2015年12月28日 11時34分35秒 | 映画評論マ行
製作年:2010年
製作国:オーストリア
日本公開:2011年9月10日
監督:ウォルフガング・ムルンバーガー
出演:モーリッツ・ブライブトロイ,ゲオルグ・フリードリヒ

ユダヤ人美術商の一家に代々伝わるミケランジェロの絵画をイタリアのムッソリーニに送り付け、優位な条約を結ぶ材料にしたいナチス・ドイツは絵画の強奪に成功するも、贋作であることが判明。一方、本物の絵を隠した一家の息子ヴィクトールは、父親が遺した謎のメッセージを受け取っていて家族の命を守るためナチスと駆け引きをしようとするが…。
ユダヤ人美術商の一家に代々伝わるミケランジェロの絵画をめぐって、絵画を政争の道具として利用したいナチス・ドイツを相手に、命を懸けた無謀な行動に出る一家の息子の覚悟を描くサスペンス・ドラマ。自身もユダヤ人であるポール・ヘンゲの実体験を基に執筆された原作を、第80回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『ヒトラーの贋札』のスタッフが映画化。ナチス・ドイツの圧政という歴史を背景に、謎と緊張が連続する手に汗握る展開に注目だ。

代々伝わるミケランジェロの絵画をめぐってナチスドイツを相手に、命がけの行動を取る一家の息子を描いた本作。1枚を絵画を取り合う心理戦は凄い緊張感!騙し、騙されの命がけの展開は、どうなってしまうのか最後まで分かりませんでした。ナチスを騙しつつ、家族を守ろうとする息子のヴィクトールの姿が観ていてとても面白い。重苦しい雰囲気は多少あるが、コミカルな部分もあるので観やすい作品でしょう。正体がバレそうでバレない。いや普通はバレるのだけど、そのコメディっぽさが面白いのです。ラストの爽快感も心地よくて良いね♪最後のウインクがカッコいい!ラストに意外性はないものの、しっかりまとめあげた印象。隠し場所が「そこバレるんじゃないの?」と思うところだったのが引っかかりましたが。タイトルの“暗号”はミケランジェロからではなく父親のからのメッセージでした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

殺人の追憶

2015年12月27日 17時16分20秒 | 映画評論サ行
製作年:2003年
製作国:韓国
日本公開:2004年3月27日
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ,キム・サンギョン,キム・レハ,ソン・ジェホ,ピョン・ヒボン

1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見される。地元の刑事パクは地道な取り調べを始めるが、現場は大勢の見物人で荒らされ、なかなか証拠がつかめない。やがて、第ニの事件が起きてしまう。
実際に起きた未解決連続殺人事件をテーマにした衝撃サスペンス。韓国で560万人を越える動員数を記録。事実を基に綿密に構成された脚本と緊迫感あふれる映像で、犯人を追う刑事たちの焦燥感が身近に迫る。東京国際映画祭アジア映画賞受賞。主役は『シュリ』『JSA』で知られる、韓国の名優、ソン・ガンホ。田舎町の少々、愚鈍な刑事を演じるため、体重を10kg増やし役作りした。監督・脚本は『ほえる犬はかまない』のポン・ジュノ。

観てなかったおすすめ映画を観る。韓国で大ヒットした本作。実際に起きた連続殺人事件をモチーフに作られており、韓国では三大未解決事件の1つとされています。警察の目を掻い潜り、殺人を続けていく犯人と、それを追う刑事たちの姿を描いたサスペンス。怪しい人物は浮かび上がるものの、真犯人は逮捕されない…。最後まで続く緊張感は見物です。見えてこない犯人像、そして刑事たちの心境の変化も面白い。いい加減な警察も妙にリアルだ。ラストも恐怖を残す終わり方。未解決事件だと知っていながらも、展開が気になってしまった。脚本も俳優たちの演技も素晴らしい。暴力シーンは多いものの、主演のソン・ガンホの迫真の演技は凄いです。日常に潜む悪の恐怖を感じさせる秀作。普通…普通の人ほど怖い人はいない…。これだから韓国映画は面白い。日本もこういう映画を作れないものか…

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セブン

2015年12月26日 16時48分58秒 | 映画評論サ行
製作年:1995年
製作国:アメリカ
日本公開:1996年1月27日
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット,モーガン・フリーマン,グウィネス・パルトロー,ジョン・C・マッギンレー

雨降りしきる大都会。 また新たな殺人事件が発生し、退職まであと1週間のベテランサマセットと血気盛んな新人ミルズの両刑事が現場に急行した。 被害者は極限まで肥満した大男で、汚物にまみれ、食べ物の中に顔を埋めた恰好で死んでいた。 現場には、犯人が残したものと思われる〈GLUTTONY=大食〉と書かれた文字が残されていた。 次々と起こる殺人…。サマセットは、犯人がキリスト教における「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」に基づいて殺人を続けていることを確信、ミルズにあと5人殺されるだろうと告げる。
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した。凝りに凝ったオープニングが象徴するように、デヴィッド・フィンチャーのスタイリッシュな画造りと、ブラッド・ピット&モーガン・フリーマンの渋い演技が光る一編。

何か観ていないおすすめ映画を探していたところ見つけた本作。映画史上最も後味の悪い作品と言われている「セブン」。一体どんな結末なんだとワクワクしながら観始めました。サスペンスと言うよりは、もうホラーのレベル。死体の映像や音響など、何かが起きそうな緊張を常に感じます。サマセットとミルズ、2人の刑事の視点から事件を追っていきます。1つ1つの事件が猟奇的であり、現場に謎のメッセージが残されているため観客も推理しながら観れるので楽しめます。前半は全く犯人の正体が掴めません。しかし後半にいきなり犯人が警察署に自首してきます。これで犯人が自供して事件は終わる…と思ってましたが、ここからがこの映画の本当の恐ろしいところ。ラストは絶望へと突き落とされます。観終わったあとに“セブン”というタイトルの恐ろしさを実感します。それを罪だと知っていながらも、その罪を犯さずにはいられない。人を殺すことが正義なのか…考えさせられる作品でもありました。最後のミルズの表情が悲し過ぎる…

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★★(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ken Hirai 20th Anniversary Ken's Bar X'mas Special !!

2015年12月25日 14時30分33秒 | ライブレビュー
クリスマスイヴ!横浜アリーナに平井堅のライブに行ってきました♪



セットリスト(12月24日)
☆1st Stage
1.even if
2.Have yourself A Merry Little X’mas
3.愛にこだわれ
4.お客さんからのリクエスト(1)「キミはともだち」
5.お客さんからのリクエスト(2)「グロテスク」
6.Thinkin'Out Loud (オリジナル:エド・シーラン)
7.ON AIR
8.センチメンタル

(休憩)

☆2nd Stage
9. 瞳をとじて
10.いっそセレナーデ(オリジナル:井上陽水)
11.朝日のあたる道(オリジナル:ORIGINAL LOVE)
12.君の好きなとこ
13.ソレデモシタイ
14.KISS OF LIFE
15.POP STAR

☆Encore
16. Love Love Love
17. half of me


ずっと行ってみたかった平井堅のライブ♪20周年記念のKen's Barスペシャルライブ!中央センターステージでピアノの弾き語りで「even if」から始まりました。もう凄い鳥肌!!既に泣きそう!CDの声と全く一緒!!お客さんからのリクエストでは「キミはともだち」「グロテスク」が選ばれました。どっちも好きな曲だったから嬉しい♪でも「グロテスク」を選んだ親子のやり取りが爆笑でした(笑)「Thinkin'Out Loud」の日本語歌詞がモニターに流れたんだけど、それ見てまた泣きそうに(笑)「センチメンタル」でもう涙腺が~
途中30分の休憩。グッズ売り場が空いていたのでケンカレー(2つで1000円)購入。味はどうでしょうね…
2部の始まり。大ヒット曲「瞳を閉じて」でまたしても泣いてしまった。「君の好きなとこ」「ソレデモシタイ」「KISS OF LIFE」「POP STAR」全部大好きな曲だぁ♪アンコールの「Love Love Love」もまた名曲ですよ。そしてラストの曲は「half of me」。「even if」の10年後をイメージして書いた曲だそうで。2人は別れてしまったという結末…。なんか色々思い出しちゃってまた涙腺が(笑)

今回のライブ、本当に最高でした!!また絶対行く!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パディントン

2015年12月25日 01時02分05秒 | 映画評論ハ行
製作年:2014年
製作国:イギリス
日本公開:2016年1月15日
監督:ポール・キング
出演:ヒュー・ボネヴィル,サリー・ホーキンス,ニコール・キッドマン,ジュリー・ウォルターズ
official site

ある日、大都会ロンドンのパディントン駅に、真っ赤な帽子がトレードマークの小さなクマが降り立つ。南米ペルーの奥深いジャングルから長旅の末ようやくイギリスまでたどり着いた彼は、右も左もわからない状態だった。思い切って丁重な態度で通行人に語りかけるものの、言葉を話すクマに反応してくれる人はおらず…。
長年世界中で愛されている、マイケル・ボンドの児童文学「くまのパディントン」を実写映画化。見知らぬ国にやって来たクマが親切な家族と出会い、パディントンと名付けられて新しい冒険に乗り出す姿を映す。『ハリー・ポッター』シリーズなどのプロデューサー、デヴィッド・ハイマンが製作を手掛け、『追憶と、踊りながら』などのベン・ウィショーがパディントンの声を担当。キュートな主人公の活躍が老若男女の心をわしづかみにする。

試写会にておひとり様限定で鑑賞。試写会に1人で行ったのは久しぶり。世界中で有名なクマのパディントンらしいですが、すいません存じ上げませんでした。
イギリスの児童文学が原作だそうで、大人も楽しめる内容ではあったけど、やっぱり子供向けという印象。分かりやすい展開に、家族愛が盛り込まれていて最後まで安心して観られます。紳士だけど、ちょっとドジで野性的なクマのパディントンが大都会ロンドンで大騒動を巻き起こします。ブラウン一家と仲良くなったが、いつまでもここにはいられないと思ったパディントンは自ら新しい家を探すことに。しかし悪い奴に誘拐されてしまうのです。ミリセントはパディントンが自分の家に来ることを予想していたようなので、わざわざがリスクを冒してまで誘拐する必要があったのかが疑問です。ブラウン一家がパディントンを好きになる過程があっさりしているかなと思いますが、全体的には王道でベタなファミリー向け映画。「テッド」が大人限定だとしたら、本作は幅広い世代が観られる。しかし悪くはないが特に印象にも残らない…。試写会場内は大笑いしている客もいましたが、やっぱり僕は日本人と笑いのツボが違うのかと思う1人試写会でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

2015年12月24日 12時58分48秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年12月18日
監督:J・J・エイブラムス
出演:ハリソン・フォード,キャリー・フィッシャー,アダム・ドライバー,デイジー・リドリー,ジョン・ボイエガ
official site

SF映画の金字塔にして世界中で愛され続ける人気シリーズの新3部作第1章で、『スター・トレック』シリーズなどのJ・J・エイブラムスが監督を務めた超大作。ジョン・ボイエガやデイジー・リドリー、オスカー・アイザック、アダム・ドライバー、旧シリーズのマーク・ハミルやハリソン・フォードらが出演。新たなエピソードやキャラクターと共に、最新鋭の技術とリアルなセット撮影を融合した映像にも期待。

2015年、最大最強の話題作である「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」がついに全世界同時公開となりました。世界中で大ヒットしているみたいですね。僕自身はエピソード1~6まで全て観ましたが、高校生だった10年ぐらい前に観たので覚えている部分もあるし覚えていない部分もある…。

物語は前作の30年後。スター・ウォーズらしい映像美に懐かしさも感じつつ、新ヒロインのレイや新キャラクターも登場して新鮮さも感じられました。ほとんどの主要キャラクターがいなくなってしまったのですが、それでもハン・ソロ、レイア姫、チューバッカなど懐かしい顔ぶれも♪ファンとしては嬉しいですね。ジョージ・ルーカスが製作した前作へ敬意を表しているのは分かりますがエピソード4~6とやっている事が似ている印象を持ちました。ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」に出来るだけ近づける事も大切だが、J・J・エイブラムスらしい「スター・ウォーズ」も見せて欲しかった。やはり相当なプレッシャーもあっただろうな。悪役のカイロ・レンも仮面とったら弱弱しい顔してる…。これが新しい悪役でいいの?ハン・ソロを登場させたと思ったら死ぬって、チューバッカこれからどうすれば…。デス・スターまた攻撃してるけど、なんか簡単に壊されてないか?魅力的なシーンや印象的なシーンも無かった。過去の作品を継ぎ接ぎした感じ。音楽は今回も素晴らしかった♪
エピソード7~9が黒歴史にならないことを願いたい。まぁ新三部作の1作目なので今後の展開次第で面白くなるかもしれません。次回作に期待!!!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母と暮せば

2015年12月23日 00時52分50秒 | 映画評論ハ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年12月12日
監督:山田洋次
出演:吉永小百合,二宮和也,黒木華,浅野忠信,加藤健一,広岡由里子,本田望結,小林稔侍,橋爪功
official site

1948年8月9日、長崎で助産師をしている伸子のところに、3年前に原爆で失ったはずの息子の浩二がふらりと姿を見せる。あまりのことにぼうぜんとする母を尻目に、すでに死んでいる息子はその後もちょくちょく顔を出すようになる。当時医者を目指していた浩二には、将来を約束した恋人の町子がいたが…。
「父と暮せば」などの戯曲で有名な井上ひさしの遺志を名匠山田洋次監督が受け継ぎ、原爆で亡くなった家族が亡霊となって舞い戻る姿を描く人間ドラマ。原爆で壊滅的な被害を受けた長崎を舞台に、この世とあの世の人間が織り成す不思議な物語を映し出す。母親を名女優吉永小百合が演じ、息子を『プラチナデータ』などの二宮和也が好演。ほのぼのとした中にも戦争の爪痕を感じる展開に涙腺が緩む。

戦後70年ですね。長崎に投下された原爆によって亡くなった息子が亡霊になって母親の前に現れる、山田洋次監督が初めてファンタジーに挑戦した作品です。冒頭の原爆投下のシーンは戦争を知らない自分でも恐ろしさを感じました。母が息子を想う気持ち、そして息子が母を心配する気持ち。食べる物も無い貧しかったあの時代だから、いま以上に家族を心配する気持ちは強かったと思います。家族全員を亡くしても、決して悲しみを人に見せずに生きる伸子の姿がとても良かったです。親子愛をとても丁寧に描いている印象ですが、盛り上がりに欠けるというか淡々とし過ぎているというか…。最初から最後まで伸子と浩二のエピソードがほとんどなので、さすがに2時間続くと飽きてします。浩二の恋人だった町子をもう少し物語に絡ませれば良かったと思います。浩二が町子の前にも姿を見せれば多少は盛り上がったのかな。結末もハリウッドが昔から使っているようなオチだし宗教みたいで気持ち悪かった。エンドロールの大合唱も違和感が…。本田望結もわざとらしい泣き演技も引っかかったし…。戦争について考えさせられる作品だし、「なんで私は生き残ってしまったのだろう…」と苦悩する伸子や町子も良かったのだけど何故か泣けなかったんだよなぁ。婚約者に死なれて、挨拶に行った日に婚約者の母親も死んで、同僚の母親からは酷い事を言われた町子が可哀そう過ぎる!浩二にしても、伸子が上海のおじさんから受け取っていた物資を「そんなの受け取るな!」なんて、よく言えたもんだなと思いました。あの時代は、闇ルートであっても食料とか貴重だったと思う。浩二は死んでるから関係ないけど、母親の伸子の健康を考えればそんな事は言えないはず。もしかしてその食料をもらい続けてたら伸子は死なずにすんだ…!?ホントに浩二が死神みたいじゃん(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガタカ

2015年12月20日 14時11分30秒 | 映画評論カ行
製作年:1997年
製作国:アメリカ
日本公開:1998年5月2日
監督:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク,ユマ・サーマン,アラン・アーキン,ジュード・ロウ,ローレン・ディーン

遺伝子操作により管理された近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは、劣性の遺伝子のため希望の無い生活を送っていた。そんなある日、ビンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エリート、ジェロームに成りすます偽装の契約を結ぶ。そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったビンセントは、宇宙飛行施設“ガタカ”に潜り込む。が、そんな中、彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こり…。
DNA優先の管理未来社会の中で、夢を追い求める青年の苦悩と希望を描いたSF青春映画。ヒロインにユマ・サーマン、ほかジュード・ロウ、アラン・アーキン、アーネスト・ボーグナインなどキャストも豪華。監督はニュージーランド出身の新鋭で『トゥルーマン・ショー』の脚本で注目されたアンドリュー・ニコル。

「おすすめ 映画」と検索すると、よくこの作品が紹介されるので、借りてみました。遺伝子で全てが決まってしまう未来を舞台にしたSF作品。イーサン・ホーク,ユマ・サーマン,アラン・アーキン,ジュード・ロウなどなど豪華が顔ぶれです。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは劣性の遺伝子を持つために夢を諦めかけていた。しかし障害者となった優秀な遺伝子を持つ元エリートに成りすますことで、再び夢に近づこうとするのだが…。何もかもが遺伝子で決まってしまう世界で、必死に道を切り開こうとする主人公の姿がとても印象的でした。しかし人生は遺伝子だけでは決まらないということ。自分自身の努力で何とかしなければ何も変わらないというメッセージが伝わってきました。差別や偏見にも負けずに壁を乗り越えることの大切さを感じました。最後は、優秀な遺伝子を持ちながらも事故で夢を断たれた男と、諦めずに夢を持ち続けた男の対照的な運命が見事に描かれていました。しかし期待していたほどではなかったかな…。淡々とし過ぎている展開と、ちょっと安っぽいセットがマイナス点です。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おかあさんの木

2015年12月19日 10時49分57秒 | 映画評論ア行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年6月6日
監督:磯村一路
出演:鈴木京香,志田未来,三浦貴大,田辺誠一,奈良岡朋子
official site

昭和初期、長野県の田舎の村。7人の息子を生んだミツだったが、若くして夫・謙次郎が心臓発作により他界。息子たちは立派に成長するも次々と出征し、ミツはそのたびに畑に桐の木を植えていた。謙次郎の同僚だった昌平やその娘・サユリらに気遣われながら、ミツは木に語り掛け、息子の帰りを待っていた。
小学校の国語教科書に長期にわたり掲載された大川悦生の児童文学を基に、7人の子供を戦地に送り出した母の愛を描いたヒューマンドラマ。貧しいながらも子供たちを育て、戦地へ行った彼らを待つ母親を、『血と骨』などの鈴木京香が演じる。メガホンを取るのは、『解夏』『がんばっていきまっしょい』などの磯村一路。共演には、三浦貴大、志田未来、田辺誠一、奈良岡朋子らが名を連ねる。母と子供の関係性や周囲の人々との交流、どんなつらい時代にも強く生きる登場人物たちの姿が感動を呼ぶ。

教科書にも掲載された児童文学を基に描かれた親子の物語。7人の子供を戦地へと送り出した母親のお話です。こういう事が実際に戦時中に起きていたと思うと、御国ためにと戦地に息子を送る母親の辛さは計り知れないことだろう。7人もの子供を授かりながらも、今では考えられないことです。内容はととても分かりやすくて、子供の目線から、親の目線からきちんと描かれていて、戦争について考えさせられます。息子が1人、戦地に向かうとミツは庭に桐の木の苗を植え、まるで息子に語りかけるように苗を育てていきます。子供を取られることが、いかに辛い事か…。五郎が出発する際、足にしがみついて離れようとしなかったミツの姿に切なくなりました。自分の子供に「生きて欲しい。生きて幸せになって欲しい」と思うことは非国民なのだろうか?命まで捧げた子供たちは遺骨さえ回収されず、家族の元に届けられるのは紙切れ一枚。こんな事が当たり前のように起きていたなんて信じられません。こういう映画をもっと上映するべきだと思います。ストーリーはシンプルで淡々としていますが、心に残る作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪のクロニクル

2015年12月18日 15時45分07秒 | 映画評論ア行
製作年:2015年
製作国:韓国
劇場未公開
監督:ペク・ウナク
出演:ソン・ヒョンジュ,パク・ソジュン,マ・ドンソク,チェ・ダニエル

名誉ある賞を受賞され昇進を目前にした敏腕刑事チェ班長は、同僚たちとの会食の後、帰宅途中のタクシーの運転手にナイフで襲われる。乱闘の末に運転手を殺してしまったチェは昇進への影響を恐れ、証拠を隠滅してその場を後にする。ところが翌朝、チェが殺した運転手の死体が、警察署の目の前にある工事現場のクレーンに吊るされた状態で発見される。チェは事実を隠し通すべく奔走するが、不可解な出来事が続発し次第に追いつめられていく。
自ら犯した殺人事件を隠蔽したことがきっかけで罠にはまっていく刑事の運命を描いた韓国製サスペンス。主人公の刑事チェ役に、「シークレット・ミッション」のソン・ヒョンジュ。「TUBE チューブ」のペク・ウナクが監督・脚本を手がけた。

昇進を目前にした刑事が殺人事件を隠ぺいした翌日、その死体が何故かクレーンに吊るされた状態で発見される。そこから不可解な出来事が続いていく…。以前観た韓国映画「最後まで行く」に結構似ていました。韓国お得意のサスペンス映画!最後までハラハラドキドキでしたが、途中で真犯人が見当がついてしまったのが残念…。まぁ怪しそうなのは限られてくるし真実が明らかになってくるのですが、そこからの展開に再び引き込まれていきます。犯人の行動に。チェが罪を隠すために第二の殺人を犯してしまい、そこから犯人が自首してきて…過去の事件と結びついていきます。犯人がチェをハメた動機が明らかになってくると切なくて悲しくて暗くなりました。とても面白い映画なのだけど、観終わった後に落ち込みました。罪を許すべきなのか、許すべきではないのか…。俳優たちの演技は見応え十分です。ソン・ヒョンジュの追い詰められていく表情は上手過ぎる!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奇跡のひと マリーとマルグリット

2015年12月16日 14時47分09秒 | 映画評論カ行
製作年:2014年
製作国:フランス
日本公開:2015年6月6日
監督:ジャン=ピエール・アメリス
出演:イザベル・カレ,アリアナ・リヴォワール,ブリジット・カティヨン,ジル・トレトン
official site

ある日、聴覚障害のある少女たちの教育施設ラルネイ聖母学院に、父親と一緒にマリーがやって来る。盲目で耳も聞こえない彼女はスキを見て庭に飛び出し、ついには木の上に登ってしまう。マリーを下ろそうとした修道女マルグリットは、受け入れを渋る院長を説得して彼女を学院に迎え入れようとする。
生まれつき耳も目も不自由な少女と、彼女の教育に身をささげたシスターの実話を基に描く感動のヒューマンドラマ。見えない、聞こえない、話せないという三重苦を背負った主人公と、全身全霊を懸けて彼女の教育に力を注いだ修道女の苦難の道のりと深い絆を描く。自身も耳が不自由な新星アリアナ・リヴォワールが主人公を演じ、修道女を『チャーリーとパパの飛行機』などのイザベル・カレが熱演。二人の努力が実を結ぶ奇跡に感極まる。

聴覚障害者の少女と、その少女の教育に身をささげたシスターの交流の日々を描いた実話を基にした本作。目も見えず、耳も聞こえず、心を閉ざしてしまった少女マリーは言う事を聞かずに暴れまくる。それでもシスターのマルグリットはマリーに教育に力を注ぎ続けます。なぜ彼女がそこまで熱心に頑張るのか…。障害に負けずにマリーに生きてもらいたいという願いもあるだろう。そして病魔に侵され、残された時間で何か意味のある事をしたいというマルグリット自身の気持ちも込められているのかなと思いました。死ぬ事の悲しみより、生きる事の喜びをマリーに伝えたかったはずです。目が見えなくても、耳が聞こえなくても…気持ちは必ず伝わり、心は必ず繋がる。誰かのために生きること、人間の温かい気持ちを思い出させてくれる素敵な作品でした。前半が単調で盛り上がりには掛けますが。マリーを演じたアリアナ・リヴォワールの演技は必見です!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

靴職人と魔法のミシン

2015年12月15日 15時41分03秒 | 映画評論カ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年6月5日
監督:トム・マッカーシー
出演:アダム・サンドラー,ダスティン・ホフマン,スティーヴ・ブシェミ,エレン・バーキン
official site

ニューヨークの下町にある小さな靴修理店で働く中年男マックスは、老母と生活しながら特に何の変化もない毎日を送っていた。ある日、愛用のミシンが壊れてしまい先祖より代々伝わる旧式ミシンで直した靴を試し履きしたところ、何と靴の持ち主に変身する。魔法のミシンによって他人の人生を体験できる楽しさに夢中になった彼は親孝行を思い立つが、予期せぬトラブルが生じ…。
俳優としても活躍し、『扉をたたく人』などの監督を務めたトム・マッカーシーによるヒューマンコメディー。さえない靴職人が、他人に変身できる魔法のミシンを手に入れたことで人生の喜びを見いだしていく姿を、行方をくらました父親とのストーリーも盛り込んで描く。恋も冒険も諦めていた孤独な中年男の主人公を、人気コメディアンのアダム・サンドラーが好演。共演にはオスカー俳優ダスティン・ホフマン、『ゴーストワールド』などのスティーヴ・ブシェミらが顔をそろえる。

他人に変身できる魔法のミシンを手に入れた主人公が、様々な人になりきって人生の喜びを感じていくストーリー。コメディ映画と言えばやっぱりこの人、アダム・サンドラー。こんな魔法のミシンがあったら誰だって普段出来ないような贅沢や体験をしてみたくなるもの。でも少しだけ罪悪感もあったりする…。自分の母親のために、出て行った父親の姿になってデートしてあげるシーンは素敵でした♪結局、最後は“地道に自分の人生を生きていきなさい”という感じで終わります。面白そうな設定なのに結構地味でした。父親との再会もあっさりしていて「あっ、そうなんだ…」くらいの感動。もう少しマックスが暴れまくったら良かったのに…。ハッピーエンドのような終わり方にしているが、主人公は殺人を犯しているわけで、父親は死体隠蔽をしているわけで。お父さん金持ちならさっさと正体明かせばいいんじゃないの?これじゃあ死んだ母親が報われないだろ(笑)皆さん、修理を依頼した靴は取りに行きましょう!

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駆込み女と駆出し男

2015年12月14日 15時21分23秒 | 映画評論カ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年5月16日
監督:原田眞人
出演:大泉洋,戸田恵梨香,満島ひかり,内山理名,陽月華,キムラ緑子,木場勝己,武田真治,樹木希林
official site

江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い尼寺の東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできた。女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎は、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていくが…。
劇作家・井上ひさしが晩年に11年をかけて執筆した時代小説「東慶寺花だより」を映画化。江戸時代に幕府公認の縁切寺であった東慶寺を舞台に、離縁を求めて寺に駆け込んでくる女たちの聞き取り調査を行う御用宿の居候が、さまざまなトラブルに巻き込まれながら訳あり女たちの再出発を手助けしていくさまを描く。『クライマーズ・ハイ』、『わが母の記』などの原田眞人監督がメガホンを取り、主演は大泉洋。寺に駆け込む女たちを、『SPEC』シリーズなどの戸田恵梨香、実力派の満島ひかりらが演じる。

演技派俳優陣が揃った時代劇映画。離縁を求めて寺に駆け込んでくる女たちと、御用宿の居候との交流を描いた本作。俳優陣の言い回しが上手!だけどストーリーにはあまり惹かれなかったかな。駆け込み寺や、あの時代の夫婦間のルールは観ていて面白かったけど、歴史に疎い自分としては話についていけなかった…。江戸時代の知識が無いと辛いかもしれません。早口だし独特のなまりがあって聞き取りづらいかも?でも個性的なキャラクターが多いし、女性たちのそれぞれの想いがとても印象的でした。映像も綺麗で良い話!なんだけど自分の勉強不足で退屈に感じてしまった…

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする