股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

きっと、またあえる

2020年08月27日 12時24分45秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:インド
日本公開:2020年8月21日
監督:ニテーシュ・ティワーリ
出演:スシャント・シン・ラージブート,シュラッダー・カプール,ヴァルン・シャルマ
映画『きっと、またあえる』公式サイト

アニ(スシャント・シン・ラージブート)の息子が受験に失敗したことが原因で病院に担ぎ込まれ、集まったアニの旧友たちが大学時代の思い出を語り始める。1990年代、インドの名門ボンベイ工科大学に入学したアニが割り振られた学生寮は、寮対抗の競技会でいつも最下位の“負け犬”こと4号寮だった。4号寮の仲間たちは負け犬の汚名を晴らすため、知恵とやる気で競技会に挑む。
『ダンガル きっと、つよくなる』などのニテーシュ・ティワーリがメガホンを取ったヒューマンコメディー。青春を共に過ごした人々の友情を、学生時代の1990年代と主人公たちが親世代になった時代を交錯させながら描く。主人公をスシャント・シン・ラージブート、ヒロインを『サーホー』などのシュラッダー・カプールが演じる。

今年は例年以上にインド映画にハマっている僕。「きっと、うまくいく」とタイトルが似ていますが続編ではありません。
大学受験に失敗して自殺未遂をした主人公アニの息子。学歴社会インドで負け犬になったと思ってしまった息子。そんな息子を励まそうとアニは昔の悪友たちを集めて自分たちの学生時代を語り始めるのです。アニたちも大学時代、負け犬と呼ばれていた。アニたちが住む学生寮H4の学生たちはエリート集団H3の学生たちに寮対抗の競技大会"GC"で勝とうと奮闘するのです。普通に戦って勝てない!ならば卑怯な手や悪知恵を働かせて大会に挑みます。そのやり方が精神的に追い詰めるような卑怯なやり口なんだけど、どこか憎めないのです。まぁズルしてまで勝って嬉しいのかな?ってちょっと思ってしまいましたが(笑)
人生は勝ち負けじゃない。人生に失敗は無い。結果ではなくてその過程が大事。勉強が出来るとか仕事が出来るとか、それよりももっと大事なことがあるのだとこの映画を観て学びました。アニたちは負け犬なんかじゃなかった。信じあえる仲間がいるって最高じゃないか!支え合える仲間がいるって最高じゃないか!昔のシーンと今のシーンが交互に出てくるのは「サニー 永遠の仲間たち」の男性版ってかんじです。感動して泣けるかなと思いましたが、良い話ではありましたが泣けるほどでもなく、笑えるってほどでもありませんでした。悪友7人の個々のエピソードをもっと見たかったけど尺の関係上、難しいか。息子に聞かせるためにエピソードが細切れになってしまったのも残念なポイント。インド映画に期待し過ぎたかな(笑)あと、息子さんが落ちたバルコニーの手すり、低すぎませんか?あれじゃ自殺願望無くても誤って落ちてしまいそう…
しかしながら生きる意味を教えてくれる素敵な映画でした。主演のスシャント・シン・ラージブートさんは6月に自殺したんですね。生きることの大切さを教えてくれた素晴らしい演技だったのに非常に残念です。ご冥福をお祈りいたします。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ラストレター

2020年08月26日 16時37分10秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2020年1月17日
監督:岩井俊二
出演:松たか子,広瀬すず,庵野秀明,森七菜,豊川悦司,神木隆之介,福山雅治
映画『ラストレター』公式サイト

夫と子供と暮らす岸辺野裕里(松たか子)は、姉の未咲の葬儀で未咲の娘・鮎美(広瀬すず)と再会する。鮎美は心の整理がついておらず、母が残した手紙を読むことができなかった。裕里は未咲の同窓会で姉の死を伝えようとするが、未咲の同級生たちに未咲本人と勘違いされる。そして裕里は、初恋の相手である小説家の乙坂鏡史郎(福山雅治)と連絡先を交換し、彼に手紙を送る。
岩井俊二監督が体験した出来事を基にした物語で、松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治らが共演するラブストーリー。初恋の人と再会したヒロイン、ヒロインを彼女の姉と誤解した小説家、母に送られる小説家からの手紙に返信を書く娘の、心の再生と成長が描かれる。岩井監督の出身地である宮城県で撮影が行われ、音楽を『スワロウテイル』などで岩井と組んだ小林武史が担当する。

初恋の人と再会したヒロインの女性、ヒロインを彼女の姉と勘違いした小説家、母に成りすまして小説家からの手紙に返信する娘。それぞれの想いと成長を描いた岩井俊二監督作品。岩井監督らしさを感じる淡々とした展開の中にも人と人との繋がりを感じられる映画でした。姿かたちは無くても、誰かがその人のことを想い続ければ、死んだ人も生きていることになる…。一途に大切な人を想い続けるって大切だし、人と人ってどこかで繋がっていて素敵なことだなと思いました。ストーリー的には淡々とし過ぎていて少々物足りなさも感じましたし、こんなに都合よく話が進むのかなと不思議に感じました。まぁでも、このSNS時代に手紙で気持ちを伝えるって気持ちがストレートに伝わって良いですね。幸せな気持ちだったり悲しい気持ちだったり、共感できる部分も多かったです。初恋って何年経っても忘れられないものなんだなぁ。仙台・白石の美しい街並みや風景も素敵でした。広瀬すずと森七菜の透明感がすごい(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

2020年08月25日 15時47分48秒 | 映画評論ハ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年8月21日
監督:オリヴィア・ワイルド
出演:ケイトリン・デヴァー,ビーニー・フェルドスタイン,ジェシカ・ウィリアムズ
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』公式サイト

親友同士で成績優秀な女子高生エイミー(ケイトリン・デヴァー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)は、卒業式前日、遊び放題だったクラスメートがレベルの高い進路を決めていることを知って衝撃を受ける。二人は勉強一筋で青春を犠牲にしてきたことを後悔し、残り少ない学園生活を謳歌(おうか)すべく卒業パーティーに繰り出すことを決意。そんな二人の波乱の一夜が幕を開ける。
優等生の女子高生二人が、学園生活最後の一夜に大冒険を繰り広げる青春コメディー。『トロン:レガシー』などの女優オリヴィア・ワイルドが長編初監督を果たし、『俺たち』シリーズなどのウィル・フェレルとアダム・マッケイが製作総指揮を務める。主人公の女子高生コンビを、『ショート・ターム』などのケイトリン・デヴァーと俳優ジョナ・ヒルの妹で『レディ・バード』などのビーニー・フェルドスタインが演じ、ビーニーは本作で第77回ゴールデン・グローブ賞の女優賞(コメディー/ミュージカル)にノミネートされた。

勉強だけしてきた真面目な女子2人が学園生活最後の一夜に大冒険を繰り広げるドタバタなコメディ。良い大学に入ることだけを考えて高校生活を送っていたモリー。イェール大学に進学が決まったことを遊びまくってる同級生に自慢すると…私もイェール大学に行くわよ。俺はスタンフォード。俺はGoogleに就職。ショックでパニックになるモリーはエイミーを誘って残り僅かの学校生活を謳歌しようと羽目を外して卒業パーティに繰り出すのです。純粋で女子の下ネタ全開で友達想いのエイミーとモリーがとてもキュート!やることがもう馬鹿すぎて面白い!真面目な生徒から見ると、遊んでいて友達もたくさんいる人たちって「遊びすぎでしょー」って思う一方で「なんだか羨ましい…」って思う気持ち…なんとなく分かる。一度しかない高校生活だからこそ、悔いがないようにしたい。エイミーとモリーが一生懸命にパリピな生徒たちの輪に入ろうとする姿が健気で可愛かったです。2人が互いの長所と短所を分かっているからこそ、時には優しく時には厳しく接すること。こんななんでも話せる親友がいるってことだけで素敵じゃないか!レズビアンのエイミーに対して、偏見もなく言いたい事言えるモリーの優しさって最高じゃん!勝手な先入観や偏見だけじゃ相手のことなんて分からない。この映画では様々なタイプの人間が登場しますが、皆それぞれに優しい部分があったり魅力的な人たちばかりでした。見た目やセクシャリティーじゃなくて、その人自身を知るってことが大事なのだと改めて思いました。そして居場所なんて人それぞれ違うのだから、自分に嘘をついてまでその場所にいる必要もないのだと。くだらなくて笑えるシーンが多いのですが、後半は熱い友情、絆に心が温まりました。
卒業後それぞれに道に進むエイミーとモリー。笑って笑ってちょっと切なくてちょっとジーンとくる素敵な青春映画でした。パンダのぬいぐるみ、最高です(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ティーンスピリット

2020年08月20日 14時38分34秒 | 映画評論タ行

製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年1月10日
監督:マックス・ミンゲラ
出演:エル・ファニング,ズラッコ・ブリッチ,レベッカ・ホール
映画「ティーンスピリット」公式サイト|

シングルマザーに育てられた移民のヴァイオレット・ヴァレンスキ(エル・ファニング)は、イギリスの片田舎のワイト島で暮らしていた。引っ込み思案で心の支えは音楽だけの彼女はある日、世界的なオーディション番組「ティーンスピリット」の出演者を決める予選がワイト島で開催されることを知る。ヴァイオレットは歌手になる夢をかなえるため、オーディションに参加する。
『ネオン・デーモン』などのエル・ファニングを主演に迎えた青春音楽ドラマ。歌手のオーディションに挑戦する少女の未来が描かれる。ケイティ・ペリーやアリアナ・グランデらの楽曲を、『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフがアレンジ。『アレクサンドリア』などの俳優マックス・ミンゲラが監督を務める。共演は『それでも恋するバルセロナ』などのレベッカ・ホールら。

歌手を夢見る少女がオーディションに挑戦する姿を描いた青春ドラマ。何と言ってもエル・ファニングの魅力が全開なのです。まだ22歳でありながら安定感のある演技力と存在感。彼女のパフォーマンスや歌唱力が素晴らしい!カッコいい!困難を乗り越えるヴァイオレットを応援したくなります。しかしながら、ストーリーが普通すぎて残念でした。まぁ王道のサクセスストーリーなので退屈とまではいきませんが。田舎の町から世界的なオーディションの決勝戦に出場するまでを描いているのですが、尺の問題なのか大きな事件もなく大きな苦労もなくあっという間に決勝戦まで勝ち上がっていった印象。元オペラ歌手のおじさんの過去の栄光や、母親との確執をもっと深く見せて欲しかったところ。決勝前日に昨年の優勝者の男とイチャイチャするって本気で歌手になろうと思ってるの??年齢詐称のことを最後に告白するのかと思ったら何も言わず…なんかスッキリしない(笑)まぁエル・ファニングのプロモーションビデオのような映画と言っていいでしょう。

※決勝会場のバーのシーンで流れていたWHIGFIELDの「SATURDAY NIGHT (BE MY BABY)」。これ気付いた人は少ないだろうけど、MAXのデビューシングル「恋するヴェルファーレダンス 〜Saturday Night〜」の原曲なんですよ。映画を観ていたら、この曲が急に流れたので驚いたのと同時に笑ってしまいました…(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ソワレ

2020年08月19日 14時48分11秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年8月28日
監督:外山文治
出演:村上虹郎,芋生悠,岡部たかし,康すおん,塚原大助,江口のりこ
映画『ソワレ』 | 8.28 FRI Roadshow

役者を目指して東京に出ていた岩松翔太(村上虹郎)が、高齢者施設で演劇を教えることになり、故郷である海辺の街に戻ってくる。そこで働く山下タカラ(芋生悠)と出会った翔太は、ある出来事を契機にして彼女と共に逃避行を始めることに。
『わさび』などの外山文治が、和歌山を舞台に撮り上げたドラマ。高齢者施設で出会った若い男女が、ある事件をきっかけに逃避行を繰り広げていく。『武曲 MUKOKU』などの村上虹郎、『恋するふたり』などの芋生悠、ドラマ「不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事」などの岡部たかしのほか、康すおん、塚原大助、花王おさむ、田川可奈美、江口のりこ、石橋けい、山本浩司らが出演する。

Filmarksさんの試写会にて鑑賞。役者を目指しながらも裏で犯罪を犯している青年・翔太と、介護の仕事をしながら暮らしていたが突発的に殺人を犯してしまった少女・タカラ。そんな2人の逃避行を描いた本作。主演2人の演技に魅了されましたし、カメラワークが2人の心情の変化をとても繊細で綺麗に映しているように感じました。それぞれが過去に過ちや傷を負いながら生きており、どこか似ている2人が互いに支え合いながら逃避行を続ける姿は切なくもあり、何故か応援したくもなりました。誰だって何かを背負いながら生きている。人生は失敗することばかりだし後悔することばかりでもある。でも前に進まないと何も変わらないのだ。過去は変えられないけど未来は変えられるのかもしれない。悪い事ばかりの人生の中でも心から信頼できる相手に出会えただけでも生きる価値ってあるんじゃないかと考えさせてくれる作品でした。孤独を感じていた2人がどうすれば少しでも明るい未来に辿り着けるのかを考え、それぞれの決断をした姿はハッピーエンドと言っていいのかもしれません。
最後まで淡々としすぎていたように感じて、盛り上がるシーンは少ないですが、村上虹郎と芋生悠の体当たりの演技は見応えありました。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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BOYS/ボーイズ

2020年08月16日 23時47分14秒 | 映画評論ハ行

製作年:2014年
製作国:オランダ
日本公開:2020年1月17日
監督:ミシャ・カンプ
出演:ヘイス・ブローム,コ・サンドフリット,トン・カス
BOYS/ボーイズ 公式サイト

陸上部のシーヘル(ヘイス・ブロム)は、チャンピオンシップ大会を目指して結成された強化チームの一員になった。ある日の練習後、シーヘルは新しいチームメートの少年マーク(コ・サンドフリット)らと一緒に泳ぎにいく。いつの間にか二人きりになったシーヘルとマークは口づけを交わし、シーヘルはその日からマークのことばかり考えるようになる。
さまざまな映画祭で上映されたオランダ発の青春ラブストーリー。思春期を迎えた少年たちの恋模様を映し出す。ヘイス・ブロムとコ・サンドフリットが少年を演じ、『孤独のススメ』などのトン・カスらが共演。『はじめて馬に乗った日』などのミシャ・カンプが監督を務めた。

ある夏の日、ヨーロッパの田舎町。思春期を迎えた少年たちの切ない恋模様を描いた本作。同性愛を描いた作品ではあるが、爽やかな恋愛映画に仕上がっていました。シーヘルのマークへの素直な想いと、それを認めたくない葛藤がとても切なかったです。子供でもない大人でもないからこそ、何が正しくて何が間違っているなんて簡単に整理できないのかもしれない。誰が誰を好きになろうと自由であるけど、それが出来るのは大人の世界だけかもしれない。10代のまだ何者でもない子、そして田舎の小さな町という狭い世界の中では、男性に惹かれる気持ちがある一方で、それを認めたくないし、その気持ちを表に出すことは恥ずかしい。“男はこうあるべき”“女はこうあるべき”という考えが先行してしまう不安定な気持ちがとても繊細に描かれていました。女の子とキスをしてもマークのことを考えてしまう。これは愛情なのか?友情なのか?性に目覚めた思春期ならではの気持ちってこんなにも甘酸っぱく切ないものか…。ぶつかったりもしたけど、2人でこっそり話したり合宿中の夜中に抜け出したり、2人が自分の気持ちに素直に生きようと決めたラストはとても爽快な気持ちになりました。会話が少ない分、視線や音楽で気持ちの変化が演出されていたのが好印象。シーヘルの家族に対しての優しさも素晴らしい。この子はきっと素敵な大人になるでしょう(笑)素敵な映画ではありましたが期待を超えるほどではなかったかな。オランダ版「君の名前で僕を呼んで」が好きな人はこの映画も好きになれると思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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キャッツ

2020年08月15日 18時41分10秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年1月24日
監督:トム・フーパー
出演:ジェームズ・コーデン,ジュディ・デンチ,ジェイソン・デルーロ,イドリス・エルバ

空に満月が昇ったある晩、ロンドンの一角にあるゴミ捨て場には個性あふれる“ジェリクルキャッツ”が集う。それは生涯にたった一度、新しい人生を始めることができる一匹の猫が選出される特別な舞踏会が催される夜だった。
大ヒットミュージカル「キャッツ」を実写映画化。ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』などのトム・フーパーが監督を務め、猫たちの姿を生き生きと描く。『ワン チャンス』などのジェームズ・コーデン、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサー、フランチェスカ・ヘイワードをはじめ、『ドリームガールズ』などのジェニファー・ハドソン、『007』シリーズなどのジュディ・デンチ、世界的シンガーのテイラー・スウィフトらが出演した。

大ヒットミュージカルの実写映画化。都会の街角で生きる猫たちの姿を描いています。本国アメリカでは酷評の嵐となり最低映画を決めるラジー賞では最多6冠に輝きました!ミュージカル映画なので歌唱シーンやダンスシーンなどはとても楽しめました。グリザベラの「メモリー」の歌唱シーンが特に素敵。がっ…何よりも気になるのが猫たちの姿なのです。猫なのに顔が人間。猫なのに手が人間。猫なのに普通に二足歩行。こんな生き物が夜道に突然現れたら腰抜かすわ!最初から最後までその違和感が払拭できませんでした。CGはお金をかけているわりには安っぽい。それに加えて、ねずみやゴキブリたちもしっかり人間の顔をしてらっしゃる(笑)ゴキブリの捕食シーンは「進撃の巨人」のようでした。ストーリーの面でも内容が薄すぎる。そもそも舞台版の方でもこの「キャッツ」はストーリーが無く、猫たちのダンスや歌を楽しむショーなのです。ですから実写映画化したところで内容は何も変わりません。ジェリクルキャッツの定義がいまいち理解できないまま話は進んでいきます。ジェリクルキャッツに選ばれるために様々なタイプの猫が登場してパフォーマンスをしていきます。このパフォーマンスがほとんどの時間を占めているので飽きるのです。そしてグリザベラは天上界へと飛んでいくのですが、そもそも天上界というのはどこなのでしょうか(笑)天国?ということは天に召された?死んだ?そして最後のシーンでのカメラ目線での語りも謎…。猫は犬にあらず?猫は犬じゃないよってこと?(笑)マジシャン猫のミストフェリーズと主人公のヴィクトリアがいつのまにラブラブムードになったのかも分からないまま上映終了。
なんでしょう、消化不良とはこの事。ショーと思って観れば多少は楽しめると思います。個人的にはサントラ盤を聴くだけで充分じゃないかと(笑)アカデミー賞監督と豪華俳優陣が集まっても、面白い映画を作るって難しいんですね。生殖器官があるのか気になってしまった…

この作品の評価・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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幼い依頼人

2020年08月14日 15時42分02秒 | 映画評論ア行

製作年:2019年
製作国:韓国
日本公開:2020年3月27日
監督:チャン・ギュソン
出演:イ・ドンフィ,ユソン,チェ・ミョンビン,イ・ジュウォン,コ・スヒ
映画『幼い依頼人』公式サイト|大ヒット公開中

ロースクールを卒業した後、児童福祉館に臨時で就職したジョンヨプ(イ・ドンフィ)は、継母(ユソン)から虐待されている姉のダビン(チェ・ミョンビン)と弟のミンジュンに出会う。その後法律事務所に就職した彼は、ダビンの鼓膜が破れ、さらにミンジュンが死んだことを知る。ダビンが弟の殺害を自白したことに衝撃を受けたジョンヨプは、彼女の弁護を引き受けることにする。
韓国で実際に起こった虐待死事件に基づくサスペンス。出世だけを望んできた弁護士が、10歳の少女のために奔走する。『エクストリーム・ジョブ』などのイ・ドンフィが弁護士、『母なる復讐』などのユソンが継母、子役のチェ・ミョンビンが少女を演じる。『私は王である!』などのチャン・ギュソンがメガホンを取った。

2013年実際に起きた児童虐待事件を基にしたサスペンス。虐待されている少女を救うために奔走する弁護士の姿を描く。最初から最後まで非常に重く苦しい気持ちが続く映画でした。継母から虐待されている姉のダビンと弟のミンジュンは、助けを求めるために児童福祉館に努めるジョンヨプの元を訪れます。しかしジョンヨプは深刻な問題だとは考えずに、軽い気持ちで2人に接するのです。そして起きてはいけない悲劇が…。児童虐待という問題を今一度考えさせられる作品でした。虐待をしている人間は外では良い顔をする。虐待されている子供たちは報復を恐れ、自分を守るために本当のことを言えない。虐待問題が明るみに出ない理由がこの映画を観てよく分かりました。辛くなる虐待シーンが多く、ダビンが徐々に弱っていく姿に途中からは涙が止まりませんでした。「愛し合ってない2人から生まれた子供は生きちゃいけないの?」と10歳の子供にこんな酷い事を言わせ、「子供が死んでもいい」と平気で言える父親に怒りを覚えました。そして児童相談所、警察、学校、近所の人たち…皆が虐待かもしれないと思っていながらも、深刻に捉えなかったり、見てみぬふりをする。規則や法律によって家庭の中まで踏み込めない。これが現実なのだと思うと悲しくて悔しいです。映画冒頭で話題に挙がる有罪無罪の話。これが後半に関係してくる演出は見事です。韓国でも年間3万件以上の虐待事件が起きていて5人に4人が父母が加害者という現実。
本当に観ていてしんどい…しんどいです。久しぶりに号泣してしまった。おすすめ!と気軽に言える映画ではないが、観るべき映画。韓国映画の底力をまたもや見せつけられました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン

2020年08月13日 02時03分13秒 | 映画評論サ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年2月7日
監督:タイラー・ニルソン,マイケル・シュワルツ
出演:シャイア・ラブーフ,ダコタ・ジョンソン,ザック・ゴッツァーゲン
映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』公式サイト

ダウン症のザック(ザック・ゴッツァーゲン)は、老人養護施設で生活していた。ある日、ずっと憧れていたプロレスラーの養成学校に入るために施設を脱走した彼は、兄が他界した漁師のタイラー(シャイア・ラブーフ)と出会い、意気投合する。一方、施設の看護師エレノア(ダコタ・ジョンソン)は、ザックを捜していた。
『リトル・ミス・サンシャイン』などのプロデューサー、アルバート・バーガーとロン・イェルザが組んだドラマ。漁師とダウン症の青年の旅路を描く。『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』などのシャイア・ラブーフ、『フィフティ・シェイズ』シリーズなどのダコタ・ジョンソン、ザック・ゴッツァーゲンが主演を務める。監督と脚本をタイラー・ニルソンとマイケル・シュワルツが担当。

心に傷を負った漁師の男性、ダウン症の少年、施設の看護師の女性。3人の旅路を描いたロードムービー。兄を亡くしたタイラーは養護施設から脱走したダウン症の少年ザックと意気投合して、旅に出るのです。人の優しさ、人の温もりを感じられる映画でした。愛する人を失った悲しみや、過小評価して殻に閉じこもってしまうことだったり、人はそれぞれ色んな傷や悩みを持っている。他人に対しても、その人のためだと思ってしてきたことが実はただの甘やかしだったり。幸せが毎日訪れる人なんていないのかもしれない。けれど過去や容姿なんて関係ない。人それぞれの幸せがあって、どんな幸せを掴むかは自分次第なのだろう。「友達は自分で選べる家族」なんて素敵な言葉だろうか。互いに長所や短所を認め合うタイラー、ザック、エレノアの姿がとても印象的でした。ザックのためにプロレスラーたちが動いてくれたことに感動しました。全編に漂う良い空気というか雰囲気みたいな旅のかんじがとても心地良かったです。ザックが本当に良い子でした。
後半は少々駆け足になってしまい、あっさりした終わり方になってしまったのは惜しいところ。タイラーとエレノアはいつからそんな関係になった?ザックがあの巨体を持ち上げるのはちょっとファンタジー過ぎてやり過ぎ…。タイラーを襲った奴らとの関係はどうなったのかも気になる。
シャイア・ラブーフがいつのまにかワイルドになっていたのは驚きました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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犬鳴村

2020年08月10日 17時44分14秒 | 映画評論ア行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年2月7日
監督:清水崇
出演:三吉彩花,坂東龍汰,古川毅,奥菜恵,須賀貴匡,石橋蓮司,高嶋政伸,高島礼子
犬鳴村 公式サイト

臨床心理士の森田奏(三吉彩花)の周りで、不思議な出来事が起こる。奇妙なわらべ歌を歌う女性、行方不明になった兄弟など、彼らに共通するのは心霊スポット「犬鳴トンネル」だった。さらに突然亡くなった女性が、死ぬ間際にトンネルを抜けた後のことを話していた。奏は何があったのかを確かめるため、兄たちと一緒に犬鳴トンネルに向かう。
『呪怨』シリーズなどの清水崇監督が、福岡県の有名な心霊スポットを舞台に描くホラー。霊が見えるヒロインが、次々と発生する奇妙な出来事の真相を突き止めようと奔走する。主演を『ダンスウィズミー』などの三吉彩花が務める。『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』『貞子3D2』などを手掛けてきた保坂大輔が清水監督と共同で脚本を担当した。

福岡県の有名な心霊スポットを舞台に、その場所に足を踏み入れた人間たちが恐怖のどん底に突き落とされるホラー。霊が見えてしまうヒロインの周囲で奇妙な出来事が次々と起こります。最恐という宣伝文句でキャンペーンをしていましたが、残念ながらジャパニーズホラーならではの怖さが全然感じられませんでした。「リング」や「呪怨」のような精神的にじわじわくるような恐怖がジャパニーズホラーの良さなのに本作は恐怖度が弱い。肝心の犬鳴村がほとんど映らない。前半は犬鳴村の不気味さが出ていたように感じましたが、後半ではそれも皆無。驚かし方が使い古されたものばかりで新鮮味がない。ヒロインの身内だけ何故に生け捕りにされてるの???幽霊かと思ったらゾンビ?モンスター?として襲ってくるし、良い幽霊は映写機を操作して普通にヒロインと会話をして助けてくれるし…。最後のトンネル内でのシーンでは、ゾンビ側は遠慮気味に立ち止まるし、追ってくるかと思ったら急に変な踊りを始めるし、ヒロイン側は全然逃げようとしない…モヤモヤというかイライラというか面白い(笑)犬鳴村の子孫がどうのこうのという展開は切なかったが、その血統問題のせいで何で怖がらせたいのかが分かりませんでした。ヒロインを幽霊がただただ怖がらせるだけの映画を最恐とは言わない。最も見応えがあって怖かったシーンは冒頭のバカップルのシーンでしょうか。一番、可哀相なのは何も悪いことしてないしトンネルにも入ってないのに殺された子分たちよ!!
結局は犬と交わったのか???犬鳴村は実在しないと言われているが…どうなんでしょう…。

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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アンダーバーテイッ!

2020年08月09日 18時56分26秒 | 国内旅々
少し前ですが宮城県の松島に行ってきましたー

新幹線でびゅ~んっと!ではなく、今回は2020年3月に常磐線が全線復旧したので特急ひたち号で行くことに


上野から片道4時間半!なかなか遠かった!途中で素敵な名前の駅があります


寝たり食べたり寝たりして、やっと仙台に到着


ランチは当然、牛タンとずんだシェイクです




久しぶりの松島です。自粛ムードだけど意外と人多め




天気は曇りでしたが、遊覧船でのんびり。ソーシャルディスタンスのおかげなのか船内も空いてます






国宝・瑞巌寺




天長5年、慈覚大師円仁によって開創された奥州随一の禅寺「瑞巌寺」。
正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」とし、現在は臨済宗妙心寺派に属しています。




今回の宿はホテル絶景の館さんです


部屋からは福浦橋や松島湾に浮かぶ島々が一望できます♪






うみねこも人懐っこい。というか餌待ち


夕飯は部屋食で海鮮コースを


※露天風呂からも松島湾が一望できますが、橋から丸見えなので見えそうで見えてただろうな(笑)

翌日。円通院を散策


色彩豊かな庭園があり四季折々の風景が楽しめます。この時期は苔が良い感じ!!










午後は仙石線の終点・石巻に行ってみました。




石ノ森章太郎先生の街ですね。仮面ライダーがお出迎え!




今回の目的は仮面ライダー!ではなく、石巻からフェリーで1時間ほどの島、田代島です


この島は猫の島として有名で、人間の数よりも猫の数が多いという。島内には猫を祀る神社があるほどです


←多い ネコ 少ない→


さっそく猫発見!可愛い!


この島の猫たちは人慣れしているせいか、人懐っこいのです♪








島の頂上付近には田代島にゃんこ共和国 島のえきがあります。


カフェや休憩スペースもあり、猫ちゃんもいっぱいいるので、のんびりしながら猫たちと戯れます♪


















帰りのフェリーまでずっと猫ちゃん遊んでました。猫飼いたくなった…

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レビュー数3000作品突破!

2020年08月08日 17時21分29秒 | 年間・半期 映画ランキング
本日「目撃者」の鑑賞で映画レビュー数3000作品を達成しました!
よくもまぁこんなに観たもんだ。こんなにレビュー書いたもんだ。
これからも頑張ります。。。
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目撃者

2020年08月08日 16時18分46秒 | 映画評論マ行

製作年:2018年
製作国:韓国
日本公開:2019年3月29日
監督:チョ・ギュジャン
出演:イ・ソンミン,キム・サンホ,チン・ギョン,クァク・シヤン

夜中にひどく酔って家に帰ってきた会社員のサンフンは、女性の悲鳴を聞く。ベランダに出た彼は、女性が男性に殴り殺される瞬間を目撃する。翌朝から警察が捜査を開始するが、目撃者は名乗り出なかった。だが犯行当時、犯人はサンフンの部屋の電気がついていることに気付き、何階の部屋かをチェックしていた。
『悪女/AKUJO』などに携ったキム・ウテクがプロデュースを担当したサスペンス。偶然殺人現場を目撃し、殺人鬼に狙われる主人公を映し出す。『さまよう刃』などのイ・ソンミンが主演を務め、体重を13キロ増やして本作に挑んだという、ドラマ「恋は七転び八起き」などのクァク・シヤンが犯人を演じた。監督は『その日の雰囲気』などのチョ・ギュジャン。

殺人現場を目撃してしまった男性が、殺人鬼に狙われるサスペンス作品。さすが韓国映画です。最後まで緊張感が失速することがない演出は見事!油断していると急に恐怖が襲ってくるシーンが何度もありドキドキハラハラさせられました。グロテスクなシーンも容赦なく見せてくる。これよ!これこそ韓国映画よ!走って追いかけてくるシーンや、ハンマーを投げるシーンなど、思わず声が出そうになる場面が幾つかありました。
でもツッコミどころがあったのが残念。目の前で殺人現場を目撃したなら、普通は真っ先に警察に通報しませんか?報復が怖いからって通報できないものなのかな?まぁ犯人が外から自分の部屋を指差して階数を数えてたら恐怖だわ!警察が何度も犯人を見失うのは、韓国映画でもお決まりのパターンなのだろうか…。余罪を明らかにするためなのか、雨で土砂崩れを起こす演出は、ちょっと無理やり過ぎたのではないだろうか。欲を言ってしまうと犯人役をもう少し不気味さがある俳優さんにしてほしかったです。韓流アイドルにいそうなイケメンだったので(笑)
誰もが危険なことだったり面倒なことには関わりたくないって思うことは当たり前なこと。あの夜も本当は皆が悲鳴を聞いていたのだろう。人間の本性が垣間見えて、無関心こそ本当の恐怖なのかもしれない。日々生活している中で、見て見ぬフリって無意識にしてるかもと思ってしまいました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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オールド・ガード

2020年08月07日 13時12分38秒 | 映画評論ア行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年7月10日
監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド
出演:シャーリーズ・セロン,キキ・レイン,マーワン・ケンザリ,ハリー・メリング

永遠の命を持つ傭兵(ようへい)たちで構成された謎の特殊部隊は、大昔からひそかに人類を守り続けてきた。ある日緊急任務のために召集された彼らは、自分たちが不死身の存在であることを何者かによって暴かれ、その能力を複製して兵器に悪用しようとたくらむ謎の組織から狙われてしまう。部隊を率いる女性兵士・アンディ(シャーリーズ・セロン)は、人類の命運をかけた戦いに挑んでいく。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのシャーリーズ・セロンが主演を務めたアクション。作家グレッグ・ルッカのグラフィックノベルを原作に、不死身の傭兵(ようへい)たちから成る特殊部隊が、彼らの能力を悪用しようとする組織の脅威に立ち向かう。共演には『ビール・ストリートの恋人たち』などのキキ・レイン、『それでも夜は明ける』などのキウェテル・イジョフォーらが集結。『リリィ、はちみつ色の秘密』などのジーナ・プリンス=バイスウッドがメガホンを取った。[Netflix作品]

シャーリーズ・セロンが体当たりのアクション演技で魅せるアクション作品。不死身の体を持つ傭兵たちが、巨大な組織の脅威に立ち向かっていく。とにかくシャーリーズ・セロンのカッコよさに惚れ惚れします。この人、本当に老けないなぁ(笑)不死身の彼女の色気とカッコよさは本当に素敵!不死身の傭兵たちですが、重傷を負った場合は完治するまでには時間がかかったり、何世紀も生きてきた彼らも、ある時期を境に傷が治らなくなったりと、不死身ではないところが緊張感を増します。さらに新人の傭兵も加入したり裏切り者が出てきたりと、先が読めない展開。展開が進むにつれて彼らの過去や関係性が見えてくるのが分かりやすくて面白いです。アクションシーンはスピード感があり良いですが、たまに痛々しいシーンもあるのでご注意を。銃で殺されるシーンがほとんどだが、首を斬り落とされたりしても生き返るのかなぁって思ったり…(笑)
不死身というのも幸せに見えて不幸なのかもしれないなぁ。続編ありありな終わり方でした。Netflixオリジナル映画で続編とは珍しいですね!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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男はつらいよ お帰り 寅さん

2020年08月06日 11時51分13秒 | 映画評論ア行

製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年12月27日
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,吉岡秀隆,後藤久美子,前田吟,夏木マリ,浅丘ルリ子
新作映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』公式サイト| 松竹株式会社

車寅次郎(渥美清)のおいである諏訪満男(吉岡秀隆)の妻の七回忌に一同が集まり、法事の後は昔話に花を咲かせていた。満男は長年会社員として働いたが、仕事の合間をぬって執筆していた小説が評価されて小説家に転進した。ある日、彼のサイン会が開かれ、その列に並ぶ人々の中に満男の初恋の相手イズミ(後藤久美子)がいた。
渥美清主演の『男はつらいよ』シリーズ50作目の人間ドラマ。数々の名作を手掛けてきた山田洋次がメガホンを取り、車寅次郎のおいの満男と初恋の人イズミが再会する物語が描かれる。『ALWAYS』シリーズなどの吉岡秀隆が満男を演じ、主題歌を「サザンオールスターズ」の桑田佳祐が歌う。イズミ役の後藤久美子のほか、倍賞千恵子、前田吟、浅丘ルリ子らが共演している。

「男はつらいよ」シリーズ50作目となる作品。と言っても恥ずかしながら、寅さんシリーズを観るのは本作が初めて。話についていけるか不安でしたが、すんなりと物語に入っていけました。まぁ細かい人間関係などは分かりませんが…。寅さんがフルCGで復活するのかと思っていましたが過去作の映像を随所に入れながらでした。“おかえり寅さん”というよりは“おかえり満男”じゃないかと思うくらい、満男の日々が描かれています。寅さんの生き方であったり名言であったり、たまにふざけたりと、あの人柄と笑顔で本当に周囲から愛される人間だなと初見の僕から見てもそう感じました。口は悪いのに憎めない、それどころか好きになってしまう不思議な魅力がありますね。寅さんが登場する度にその言動に笑ってしまいました。一方で、満男が終始ウジウジしていた印象で、泉さんととの再会であったり色んな人が出てくるのですが、とにかく“こんな時、寅さんならどうするんだろう…”っていう展開なので、いい大人なんだからもっと自分で考えたら?と思ってしまいました。
現代社会に寅さんのような人がいたら…もっとみんな優しく気楽に生きられるんじゃないかなぁ。「生まれてきて良かったなぁって思うことが、なんべんかあるじゃない。そのために生きてんじゃねぇかな?」って寅さんの台詞がとても印象に残っています。そして歴代のマドンナたちが回想シーンで登場するのですが、みなさん非常にお綺麗‼‼過去作が観たくなりました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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