股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

アンダーカヴァー

2009年11月30日 01時39分25秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2008年12月27日公開
監督・脚本 : ジェームズ・グレイ
出演 : ホアキン・フェニックス,マーク・ウォールバーグ,エヴァ・メンデス

1988年のニューヨーク。名の知れたナイトクラブのマネージャーとして働くボビーは、名字も変え自分が警官一家の出である事を隠してきた。オーナーとの関係も良好なボビーだったが、そのオーナーの甥に麻薬取締班が目をつける。それを指揮するのはボビーの実兄のジョゼフと父のバート。彼らはボビーに協力を求めるが、ボビーは申し出を断る。しかしジョゼフが撃たれ、父にも危険が迫り、ボビーはどちらの側につくか決断を迫られる。
時代は80年代。厳格な父親、優等生の兄がいる警察一家を出て、裏社会で暮らしていた男が、自分の意思とは裏腹に警察とマフィアの争いに巻き込まれていく。悩める主人公を演じるホアキン・フェニックスがいい。精神的な弱さを抱えながらも、敵に立ち向かうボビーの姿は彼にぴったりの役柄だ。ボビーの兄を演じるマーク・ウォールバーグとは、本作の監督であるジェームズ・グレイの『裏切り者』ですでに共演ずみで、ここでも息の合ったところを見せてくれる。暴風雨の中、ボビーとバートがマフィアに待ち伏せされるカーチェイスのシーンは必見で、ボビーの主観ショットで構成されるこのシーンは、まるで自分がその車に乗っているかのような迫力だ。

兄弟2人の運命を描いた作品。優等生である兄と、自由奔放な弟。対照的な2人は決して交わることがなかったはずなのに、ある事件をキッカケに変わっていきます。マフィアvs警察、派手なアクションシーンは無いもののハラハラさせられました!弟役のホアキン・フェニックス、この人の存在感は凄いです「グラディ・エーター」の皇帝役から大好きな俳優の1人です。金網に腰からぶつかるのは絶対痛いと思うけど(笑)
たとえ、喧嘩し合っても家族の繋がりは強いんだなと思いました。優等生だからといって幸せとは限らない。自由に生きている人間が羨ましく思えてしまうこともあるだろう。事件によって今まで言えなかったことを互いに伝える兄弟2人の姿が良かったです。家族を恨んでも家族を守りたいって気持ちが心の中にはあるんだよね。ストーリーの流れは良かったです。が、よくある話でもあるのでもう少し新鮮な展開が欲しかった

この作品の評価・・・・73点
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歩いても 歩いても

2009年11月29日 00時04分20秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
2008年6月28日公開
監督・原作・脚本・編集 : 是枝裕和
出演 : 阿部寛,夏川結衣,YOU,高橋和也,田中祥平,樹木希林,原田芳雄
official site

ある夏の終わり。横山良多は妻・ゆかりと息子・あつしを連れて実家を訪れた。開業医だった父と昔からそりの合わない良多は現在失業中ということもあり、気の重い帰郷だ。姉・ちなみの一家も来て、楽しく語らいながら、母は料理の準備に余念がない。その一方で、相変わらず家長としての威厳にこだわる父。今日は、15年前に不慮の事故で亡くなった長男の命日なのだ…。
『ワンダフルライフ』や『誰も知らない』など、国内外で高い評価を受けている是枝裕和監督の新作は、成長して巣立った子供たちと老夫婦の、ある一日をたどるホームドラマ。人生の黄昏期を迎えた老夫婦に原田芳雄と樹木希林、息子夫婦に阿部寛と夏川結衣、長女にYOUと、観終わればその見事な役者のアンサンブルに舌を巻くはず。料理する台所の様子、家族そろっての食卓の風景、墓参りへ向かう歩道――そんな何気ない場面で交わされる会話のひとつひとつから、お互いの微妙な関係が判明していくところに、脚本の素晴らしさがある。子を持つ親、親を持つ子なら誰もが自分自身と重ね合わさずにはいられない物語だ。

ゆったりとした映画でした。ある家族のある夏の日…。帰省して集まった3組の家族が過ごす時間。食事の支度をするシーンが自然でとっても好きです。普通に接しているように見える家族であっても、内面は苦しみ続けている…ちょっと切なさを感じました。他人の子を助けるために死んでしまった長男の命日のために集まった家族。15年も前のことであっても家族の傷は一生癒えないのだろう。助けられた少年は毎年、命日に線香をあげにくる。「もういいじゃないか」と言う良多に対して、母が言った言葉がとっても心に響きました。たった1泊2日の話なのに、とっても深くて考えさせられる作品でした。
「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」まさにその通りだと思います。伝えたい事を伝えられない、しておけば良かった事が出来ない。「もしもあの時やっておけば…」人生っていうのは後悔の繰り返しなのかもしれません。
歩いても歩いても、それでも辿り着けない事がある…。観終わってからタイトルの意味がやっと分かりました。

この作品の評価・・・・80点
コメント (2)
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ザ・スピリット

2009年11月28日 15時22分47秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年6月6日公開
監督・脚本 : フランク・ミラー
出演 : ガブリエル・マクト,サミュエル・L・ジャクソン,エヴァ・メンデス
official site

セントラル・シティを悪から守る仮面の男、スピリット。その正体は死んだはずの元刑事デニー・コルトだ。彼は一度死んだもののなぜか墓場から甦り、死なない肉体を武器に戦い続けている。ある日連絡を受けたスピリットは闇取引の現場へと向かうと、そこには凶悪犯罪者オクトパスの姿が。また同じ現場からは宝石泥棒サンド・サレフも脱出を図っていた。スピリットはサンドが自分の初恋の相手であることを知り、彼女を探すが……。
アメリカン・コミックの鬼才フランク・ミラーが、ウィル・アイズナーの原作を元に作り上げたダークヒーロー・アクション。不死の肉体を持つ男・スピリットが自らの存在に悩みながらも悪と戦い街を守る姿を描いていく。映像表現は非常にオリジナリティにあふれたものに。白と黒をベースに1ヵ所だけ原色を配する独特のパートカラー表現により、ハードボイルド感やキャラクターの感情などを表現。その他キレのある演出で観る者を驚かせる。端正な顔にマスクをつけた主演のガブリエル・マクトは、製作陣をして「スピリットそのもの」と言わしめた演技を披露。彼の敵役オクトパスを演じたサミュエル・L・ジャクソンは怪演で凶悪犯を表現した。

「シンシティ」の監督だけあって映像は独特コミックの世界観がそのまま描かれているような斬新さはありました。日本の着物や切腹といったことも物語に埋め込まれていましたが、なんともお粗末な演出外人が楽しめそうな描き方ですねところどころでお笑い要素が入ってて、せっかくのアクションが冷めちゃいました。主人公もアホだし、敵もアホだし、子分もアホだし、結局何がしたいんだか全然伝わってきませんでした。観終わったあとは「ただの女ったらしかぁ」としか感じません(笑)
続編があるみたいですが、絶対観ないだろうな~。

B級映画の帝王のサミュエル・L・ジャクソンが出てる時点で覚悟して観なきゃいけませんね♪

この作品の評価・・・・53点
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デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~

2009年11月27日 05時14分53秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年5月1日公開
監督・脚本 : トニー・ギルロイ
出演 : ジュリア・ロバーツ,クライヴ・オーウェン,トム・ウィルキンソン

CEOハワード率いるトイレタリー業界最大手のB&R社に激しいライバル心を燃やす新興企業エクイクロム社のCEOディックは、強力なスパイ・チームを組織しB&R社の機密を収集することに躍起になっていた。新しくチームに加わったレイは英国の諜報機関MI6の元エージェント。早速、ハワードが世界を牛耳る新製品の発表を控えているという情報を、潜入スパイで元CIAエージェントのクレアから入手する。
嘘つきは泥棒の始まり。そう、嘘つきのプロであるスパイは泥棒なのだ。初監督作『フィクサー』でアカデミー賞7部門ノミネートを果たしたトニー・ギルロイが新作で注目したのは大企業間で展開する諜報合戦。国家の威信をかけて暗躍するより遙かに実入りがいい企業スパイに華麗なる転職を企てる主人公にセクシーなクライヴ・オーウェンとジュリア・ロバーツが扮し、その雇い主には『フィクサー』でも出色の演技で唸らせた老獪なトム・ウィルキンソンと、えげつないほどの上昇志向を体現する個性派ポール・ジアマッティ。いい大人がガキ大将の覇権争いよろしく敵を出し抜く爽快感を求めるこのコメディ、最後の最後まで気を許せない。

騙し騙しあいの頭脳ゲーム!クライヴ・オーウェンってこういうアクション物が似合いますよね。企業の間で繰り広げられるスパイ同士の駆け引きは面白い!んだけど…時系列がバラバラで過去に戻ったり現在に戻ったりで、正直めんどくさい(笑)主役2人の恋の駆け引きは面白かったかな。愛してるけど疑ってしまう…スパイならではの悩みかな。
盛り上がる部分も無く、ハラハラさせられる部分も特には無いので途中で飽きてしまいましたラストの展開は意外と言えば意外ですが、まぁ組織っていうのは何だかんだで凄いんですね(笑)もう少しスッキリしたオチが欲しかったです。つまらなくはないけど、もっと分かりやすく作って欲しかった。

この作品の評価・・・・60点
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スノープリンス 禁じられた恋のメロディ

2009年11月26日 00時49分19秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年12月12日公開
監督 : 松岡錠司
出演 : 森本慎太郎,桑島真里乃,香川照之,壇れい,マイコ,山本學,浅野忠信
official site

昭和11年。ある北国の村。過酷な環境にあっても、人を信じる気持ちを失わずにいる炭焼きの少年、草太。彼の心の支えは、絵描きになるという夢と、聡明で美しい村一番のお嬢様、そして愛犬のチビ。幼い二人はまわりの反対をよそに心を通わせるが、クリスマスの夜、悲しい運命が訪れる…。
誰の心の中にもある、初めての恋の想い出に寄り添うような、美しい作品。監督は『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』で、日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた松岡錠司。主人公の草太を演じるのはジャニーズJr.の森本慎太郎。

試写会での鑑賞。まさに日本版フランダースの犬でした。子供の頃の純粋な気持ちが伝わる作品でしたが、脚本が薄っぺらいというか登場人物の内面の部分が全然伝わってこないので途中で欠伸が…草太と早代の恋愛模様も薄いし、お父さんだってすぐにどっか行っちゃうし。現代になって早代の家に来る男性が、草太と腹違いの兄弟って…分かりづらっ(笑)そこは友達とかでも良かったんじゃ?
「スノープリンス」ってタイトルも“?”って感じです。もっと良いタイトルが他にあっただろうに…。
ラストはフランダースの犬なのでご存知のような終わり方もう少し違った演出をすればいいのに…感動もしませんでした。

主題歌のジャニーズの歌もイラっとしてしまった。ジャニーズ映画って金儲けしようっていう魂胆があるから嫌なんですよ

この作品の評価・・・・62点
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2012

2009年11月25日 00時35分13秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年11月21日公開
監督 : ローランド・エメリッヒ
出演 : ジョン・キューザック,アマンダ・ピート,タンディ・ニュートン
official site

2009年。太陽の活動が活発化し、地球の核が熱せられた結果、3年後に世界は終わりを迎える―。この驚愕の事実をいち早く察知した地質学者エイドリアンは、すぐに米大統領 主席補佐官に報告。やがて世界各国の首脳と一握りの富裕層にのみ事実が知らされ、人類を存続させる一大プロジェクトが極秘に開始される。そして2012年。売れない作家のジャクソンは、子供たちとキャンプにやってきたイエローストーン国立公園で、政府の奇妙な動きを目撃。世界に滅亡が迫っていることを、偶然知ってしまう…。
『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督が放つ、ディザスター・ムービー超大作。古代マヤ人が残した暦がそこで途切れていることから、「世界終末の日」だと囁かれてきた2012年12月21日。あと3年足らずで地球が滅亡するというシナリオを、圧倒的なVFXで描き切る。かつてない規模の地震、噴火、津波…。あらゆる天変地異が世界各地に次々と襲い掛かり、もはや地球上に逃げ場はない。なかでも大都市ロサンゼルスが、あっという間に崩れ落ちるシーンは圧巻! この映画史上最大級の絶望と恐怖は、ぜひ劇場の大スクリーンで体験してほしい。

ローランド・エメリッヒ監督はどんだけ地球を崩壊させれば気が済むんだか…。
マヤ文明の予言どおり、2012年に人類は消滅します。ホントかな?ノストラダムスの大予言の時も何も起きなかったし…まぁ消滅するかしないかはその時に考えましょう。
で、この映画。予告通りの物凄い映像の連発でハラハラさせられましたやっぱりこういう映画は映画館で観ないと損ですよ。地球はアメリカ中心で周っているかと思うくらい、ほとんどアメリカしか映ってないような気がしますが、都市の大地がいきなり割れて、人も車も地下鉄もどんどん落ちていきますそんな中で主人公が乗った車だけは、ギリギリのところで上手い具合にすり抜けて助かっちゃいます。小型飛行機に乗り換えてからもビルとビルの間をプロ並みにすり抜けたり…主人公だから死なないっていうのが映画のダメな部分です
その後も主人公の家族には色んな危機が迫りますが…笑っちゃうくらいギリギリのところで危険を回避しちゃいます整形外科医があれだけのハンドルさばきを持ってることがおかしい!それに、火砕流の中で飛行機が飛べるとは思えませんが…(笑)後半のノアの箱舟は、乗せるならさっさと乗せればいいのに…と思っちゃいました。それにしてもあの犬持ってた女の子は可愛そうだろせっかく船乗ったのに自分だけ死ぬってそれと、整形外科医もあの死に方は痛すぎる殺さなくても良かったんじゃないかな?

脚本は関係無しにCG映像だけで観る価値はあるかな
結局、この映画で一番運が良いのはワンちゃんだ(笑)

この作品の評価・・・・70点
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チェイサー

2009年11月24日 01時22分58秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2008年
製作国 : 韓国
2009年5月1日公開
監督・脚本 : ナ・ホンジン
出演 : キム・ユンソク,ハ・ジョンウ,ソ・ヨンヒ,キム・ユジョン,チョン・インギ
official site

街では連続猟奇殺人事件が起こっている頃、元刑事でデリヘル嬢の斡旋を生業としているジュンホは、彼の元から行方をくらませた2人の女の行方を探っていた。その手がかりを握る男を見つけるも、探りを入れさせたデリヘル嬢ミジンも失踪。だが偶然ジュンホは疑惑の人物ヨンミンを見つけ、捕獲する。すると警察でヨンミンはとんでもない告白を始めた。「女たちは自分が殺した。そして最後の女はまだ生きている」と――
韓国で大ヒットとなり、同国の主要映画賞を総ナメにしたクライムサスペンス・ドラマ。実在の事件をベースに、デリヘル斡旋業を営むジュンホとシリアルキラー・ヨンミンとの対決を、手に汗握る緊迫感と共に描いていく。監督・脚本を務めたのは本作が長編初監督となるナ・ホンジン。ジュンホとヨンミンを中心に様々な人間模様を交錯させながら、精巧かつ重厚な物語を作り上げた。演出面でも慎重さと大胆さを織り交ぜ、しびれる映像を作り上げている。ジュンホ役のキム・ユンスクとヨンミン役のハ・ジョンウの演技も素晴らしく、どちらも息を呑むような演技を披露してくれている。ラストの衝撃は鑑賞後もしばらく心に重く残ることだろう。

2003年、10ヶ月で21人を殺害した韓国に実在した殺人鬼を描いた本作。映画と分かっていても、とてもリアルな描写で怖かったです。泣き叫ぶ女性の頭をトンカチで…年齢制限あるのも納得です。この映画の怖いところは残虐な映像だけでなく、人間の内面的な部分。殺人鬼ヨンミンの冷酷非道な言動はゾっとしますそして元刑事のジュンホのミジンを助けたいと思う気持ち。正義と悪、それぞれの部分が上手く描かれていたと思います。どんなに叫んでも届かない声…それが身近にある恐怖なのかもしれません。警察の怠慢にはかなりイライラしちゃいましたがグロさあり、ハラハラ感あり、切なさありの作品です!これが実話だと思うと、さらに怖くなります
ラストは何とも言えない結末に衝撃を受けました。これだけ最後までテンション下がる映画も久しぶりかな。希望の先には絶望が待っていた…そんな感じです。

恐るべし韓国映画!!

この作品の評価・・・・80点
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スペル

2009年11月23日 00時46分27秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年11月6日公開
監督 : サム・ライミ
出演 : アリソン・ローマン,ジャスティン・ロング,アドリアナ・バラッザ
official site

銀行の融資窓口で働くクリスティンは、誠実な仕事ぶりで評価されている真面目な銀行員。その日、不動産ローンの延長を求めてやってきたガーナッシュ夫人に対し、クリスティンは上司と相談した上で申請を却下することにした。するとガーナッシュ夫人はこれに憤慨し、仕事が終わったクリスティンを駐車場で待ち伏せして襲いかかった。そして別れ際に彼女が発したのは、謎めいた呪文のような言葉だった…。
『スパイダーマン』シリーズで知られるサム・ライミ監督が、『死霊のはらわた』の頃の彼の原点に回帰したかのようなホラー作品。ある銀行のローンデスクで働く女性行員がひょんなことから顧客の老人の恨みを買い、謎の呪縛にかかってしまう。ほんの小さな不親切が底なし沼のような狂気を生んでいく…誰の身にも起こりそうな日常生活に潜むささいな出来事を突くアイデアが恐怖感を倍増させる。と同時にヒロインが追い込まれれば追い込まれるほど、恐怖を通り越して笑いの要素が生じるところが面白い。ヒロインを『ホワイト・オランダー』のアリソン・ローマンが熱演。ガーナッシュ夫人を演じたローナ・レイヴァーの怪演ぶりにも注目だ。

人の恨みというか…ババァの恨みは怖い!その一言です。大勢の前で辱められただけで呪いをかけられて殺されちゃうなんて怖い怖いババァがしつこく迫ってくる脚本は良しとしても、まるでコメディのような演出は何なのだろうか?観客を笑わせたいのか?音響だけで観客を怖がらせようとしている感じがウザったい。入れ歯がドーン!とかゲロがおえ~とか一応はホラーなのに笑っていいのかどうか。つーかあれだけ呪いで投げ飛ばされたり色んな怪我してるのによく死なないなーと関心しちゃいます(笑)
後半は宗教色が強くなっていきますが日本人からしたらそういう魔術的なものって実感わかないんだよねぇ…。ラストの呪いの紙のことだってどう見ても予想出来ちゃう展開だったし

最近のサム・ライミって何でこんなにつまらないのか…あー怖い怖い

この作品の評価・・・・53点
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MW-ムウ-

2009年11月22日 20時37分54秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年7月4日公開
監督 : 岩本仁志
原作 : 手塚治虫
出演 : 玉木宏,山田孝之,石田ゆり子,石橋凌,山本裕典
official site

16年前、ある島の島民全員が死亡する事件が発生。その事実は、政府の手で一夜のうちに闇に葬られ、事件は忘れ去られるはずだった。だが、惨劇のすべてを目撃していた2人の少年が、神の悪戯で生き残っていたのだ…。そして現在。地獄を見た少年の1人・賀来(がらい)は、神の道に救いを求め、教会の神父に。そしてもう1人の結城は、自分の壮大な計画を遂行するためなら、人殺しもいとわない美しきモンスターになっていた。事件を隠蔽した関係者に近づき、次々と地獄へ突き落としていく結城。果たして彼の本当の目的とは…!?
手塚治虫“最大の禁忌(タブー)”と呼ばれた問題作を、実写映画化。表向きはエリート銀行員だが、裏では罪を罪とも思わず残忍な復讐を繰り返していく結城を、いまノリに乗ってる玉木宏が熱演。体重を7キロ絞って役作りしただけあって、シャープでスマート、憎らしいほど隙がないダークヒーローを体現。激しいアクションにも挑戦し、これまでの甘くてロマンティックなイメージを鮮やかに覆す。一方、そんな結城と経験を共にし、彼の苦しみがわかるからこそ彼を止められずに苦悩する神父・賀来役に、山田孝之。結城と対照的な静の演技で圧倒的な存在感を放ち、作品に奥深さを与えている。原作で描かれた結城の女性的な側面を封印したため、作品の妖しさは半減したが、そのぶんサスペンス/アクション部分を大々的に映像化。邦画では希有な“骨太のピカレスク(悪党)映画”になっている。

予告を観た感じでは面白そうなのに実際観ると浅く作ってるような作品でした主演2人は逆の役柄の方が良かったんじゃないかな?玉木宏は悪役には見えないし、山田孝之は神父なんかには全然見えないよ!ストーリーは海外ロケしてる割にはスケールの大きさが感じられず。「やっぱりそうなるんだね」っていうお決まりの展開。言っちゃえば最初から最後まで結城の思い通りに事が進んじゃっててつまらない。玉木宏のPVを見させられてるような気がしました(笑)
手塚治虫の原作では残虐なシーンや性的描写も生々しく描かれているそうですが、映画ではシンプルに描き過ぎてたかなと思います。

この作品の評価・・・・58点
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ホノカアボーイ

2009年11月20日 02時03分35秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2009年3月14日公開
監督 : 真田敦
出演 : 岡田将生,倍賞千恵子,長谷川潤,蒼井優,深津絵里,松坂慶子
official site

ハワイ島の北、ホノカア。ここでは月に虹がかかるとき、願いが叶うという…。恋人に振られ、大学を休学したレオは、とにかく日本を離れ、ただ違う風景の中にいたかった。そして、ひょんなことからホノカアの映画館で映写技師として働くことに。レオが初めてこの町にやってきたのは半年前。見た者に最高の祝福をくれると言われる“月の虹【ムーンボー】”を探し求めて、恋人と一緒にハワイ島に。しかし“月の虹【ムーンボー】”は見られず、かわりに道に迷って辿り着いた町がホノカアだった。不思議な魅力に吸い寄せられるように再びやってきたこの町でレオが出会ったのは、風変わりだけど優しい人たち…。出会い、恋、ごはん、そして別れ。レオが大人になるために必要なもの。そのすべてがホノカアにはあった…。
熱狂的なファンを持つ吉田玲雄の同名作の風と言葉とその温もりを映画化するために、あらゆるジャンルの才能たちが、すべてをハワイ島ロケで実在するホノカアの町を舞台に、優しい映画を作り上げた。監督はユーモアと人間の繊細さを徹底したディテールで描く『いぬのえいが』の短編「ねえ、マリモ」の真田敦。主人公レオを、本作が初主演作品になる若手実力派俳優・岡田将生が演じる。

「ホノカアボーイ」と言うよりは「ホノボノボーイ」って感じかな。ゆっくりした時間が流れるハワイ島。その島には個性的で可愛いらしい人たちがたくさん住んでいます。のんびりし過ぎて若干眠くなりますが、レオの懸命な姿やビーさんの心境を思うと切なくなりますその他のキャストさんや映像や音楽も素敵でしたが、見所やグっとくるほどの展開が無かったので感情移入が出来なかったのが物足りなさが残る作品でした。こういうゆったり映画は個人的にはあまり好きじゃないので「かもめ食堂」とかが好きな人にはピッタリの作品かもしれませんね♪蒼井優をもっと出して欲しかったなー

この作品の評価・・・・66点
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ラスト・ブラッド

2009年11月18日 00時01分06秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2008年
製作国 : 香港=フランス
2009年5月29日公開
監督 : クリス・ナオン
出演 : チョン・ジヒョン,小雪,アリソン・ミラー,リーアム・カニンガム,倉田保昭
official site

セーラー服に身に包み、孤独とともに生きる16歳の少女サヤは、父親を殺したオニゲンへの復讐を胸に、たった一人で生きてきた。今はオニ殲滅のために作られた組織、カウンシルの協力を得ながらオニの処刑人としての日々を送っていた。カウンシルのリーダー、マイケルは、サヤをアメリカ軍基地内の高校に潜入させる。そこでは、女子生徒に化けた2匹のオニが、クラスメイトのアリスに襲いかかろうとしていた…。
日本のフルデジタル・アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を実写映画化したアクション・ホラー。運命のいたずらで人類の未来を背負わされたヒロイン、サヤが世界の危機を救うため、人間界にはびこるバンパイア=オニを退治する。少女サヤを演じるのは、『猟奇的な彼女』で知られる韓国人女優、チョン・ジヒョン。セーラー服姿に日本刀をきらめかせ、華麗でハードな殺陣を見せる。『トランスポーター』『レッド・クリフ』などアクション監督コーリー・ユンの指導のもと、“オニの100人斬り”は圧巻の一言だ。また、サヤと因縁の敵役で小雪が登場。2大アジアンビューティーが体当たりで挑む激しいアクションシーンには、息をのまずにはいられない。

日本が製作してるのかと思いきや、香港とフランスなんですね日本のゲームを実写化させて日本を舞台に描いて、監督が外国人って…多国籍って言えば響きは良いけどおかしくねぇか?観る前からB級アクションと分かっていながらも観ました。上映時間85分ほどでも凄く長く感じた。どう見てもCGだと分かるようなアクションシーンを見たのも久しぶりです。外人が日本を描くとホントに変に感じますよね。実際こんな街ないだろーっていう作り方は悲しくなります電車で誰も乗ってないとかあるか??
主演のチョン・ジヒョンは可愛いし体当たり演技で良かったと思うけど、小雪はミスキャストかなと思います。パッケージに顔が大きく載ってるから終始出てくるのかと思いきや、少ししか出てきません。しかも弱かったような…(笑)小雪はアクションはあまり似合わない女優だと思いますね。

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GOEMON

2009年11月17日 12時44分47秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年5月1日公開
監督 : 紀里谷和明
出演 : 江口洋介,大沢たかお,広末涼子,ゴリ,中村橋之助,寺島進,平幹二朗,伊武雅刀
official site

1852年、豊臣政権下。世は火種を残しつつも、一時の平和を謳歌していた。そこに彗星のように現れた天下の大泥棒・石川五右衛門。超人的な身体能力を武器に、金持ちから盗み、貧しき者に分け与える彼を民衆は義賊ともてはやし、熱狂していた。そんなある夜、紀伊国屋邸に盗みに入った五右衛門は南蛮製の箱を手に入れる。ただの空箱だと思った五右衛門はその場で投げ捨ててしまうが、その箱こそ信長暗殺の真相につながる禁断の箱だったのだ…。
『CASSHERN』から5年ぶりとなる紀里谷和明監督 最新作は、自由なイマジネーションで安土桃山時代を捉え直した、奇想天外な歴史ロマン大作だ。プリプロ、撮影、編集、ポスプロなどの制作に3年、セット数100、CGカット2000、エキストラ1000人、総スタッフ数300人というとんでもない製作規模で作り出された本作は、どのカットもスキがなく美しい。デコラティブで絢爛豪華、時にヨーロッパや古代ローマの匂いがする美術や衣装に負けず、役者陣の演技もまるでオペラのように派手。人々の思惑が錯綜し、欲と業がうずまくストーリーも、シェイクスピアを彷彿とさせる重厚さだ。生々しい人間ドラマを盛り込んだことで、CGを多用した作品にしっかりと血が通った。

「CASSHERN」の失敗から5年ぶりの紀里谷さんの新作。信長や秀吉などなど歴史上の有名人物がこれでもかってぐらい登場します。そして役者陣が豪華過ぎる!!歴史モノというよりはベースが歴史モノのアクション映画って感じです。話もまぁまぁ面白いんだけど、やっぱり紀里谷さんの映画の見所は映像美だろう。スピード感と緊張感がなかなか心地よい♪まぁCGを使い過ぎてて「ありえねーだろ」って何度も思ったし途中CGが嫌になったりもしましたが(笑)前半は登場人物の陰謀だの暗殺だのとテンポは良いんだけど後半に進むにつれてグダグダ感があったのが残念です…。
「CASSHERN」よりは良かったと思うけど紀里谷さんは映画をゲームっぽく作ってしまってるところが嫌いです。この人はPV作ってた方が良いと思うけどな~。

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重力ピエロ

2009年11月15日 01時34分25秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年5月23日公開
監督 : 森淳一
原作 : 伊坂幸太郎
出演 : 加瀬亮,岡田将生,小日向文世,吉高由里子,岡田義徳,鈴木京香,渡部篤郎
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遺伝子を研究する大学院生・泉水と芸術的な才能を持つ2つ年下の弟・春は、仲の良い普通の兄弟だ。優しい父と三人で、平穏に、そして陽気に暮らしている。だが、この家族には春の出生に関わる哀しい“過去”があった。その原因をもたらした“ある男”が街に戻ってきた。そして、時を同じくして不審な連続放火事件が発生する。その現場には謎めいたグラフィックアートが残されていた…。
伊坂幸太郎原作の、70万部を超える大ベストセラー「重力ピエロ」を映画化。物語の核となる兄弟役を演じるのは、『それでもボクはやってない』など、今の日本映画界になくてはならない存在の加瀬亮と、『天然コケッコー』以降『魔法遣いに大切なこと』『ハルフウェイ』など出演作が目白押しの岡田将生。伊坂氏の原作ものとしては『アヒルと鴨のコインロッカー』と同様、原作の舞台でもある仙台でロケを敢行、生活に根ざした仙台の街中が描かれているのが興味深い。数々の伏線を張りながら、絡み合ったすべての謎が解けたとき、過去から現在へとつながる家族の真実が明らかにされる--。監督は『Laundry ランドリー』で高い評価を得た森淳一。

先日観た「フィッシュ・ストーリー」に続き伊坂幸太郎作品3作目の鑑賞です。「ハルが二階から落ちてきた」このセリフで物語りは始まり終わります。シンプルにまとまっていそうで、なかなか奥が深く考えさせられる作品でした。兄役の加瀬亮はこういう役にピッタリですね♪“家族”という枠に入りながらも、人はどこかで影を持っている…。この映画の兄弟は計り知れない重力に悩まされ続けてたのかもしれない。ピエロという仮面を被り、家族の前で普通に振舞っている人間。その仮面を取り去ってあげられるのは家族だけなのかも。なんともいいがたい温かい空気に包まれます。ミステリーを期待してた人には物足りなさが残るかもしれませんが、とても重力がかかった深い映画です。夏子の存在がこの映画を少しだけ軽く明るくしてくれてるのが良かったです☆

劇中の父親のセリフ…「楽しそうに生きていれば地球の重力なんて消してしまえるんだよ」

とても素敵な言葉だと思います。

この作品の評価・・・・78点
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お買いもの中毒な私!

2009年11月14日 02時36分13秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年5月30日公開
監督 : P・J・ホーガン
出演 : アイラ・フィッシャー,ヒュー・ダンシー,クリスティン・リッター
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25歳のレベッカは、一流ファッション誌の記者になることを夢見る普通の女の子。しかし、現実は地味な園芸雑誌の編集者。レベッカは、毎日のストレスを大好きなお買いもので発散していた。そして、月末になると請求書の山と支払い催促の電話に悩まされるのだった。こんな自分を変えたいと、一念発起したレベッカは転職活動を開始。憧れのファッション誌に入るため、同じ出版社のお堅い経済雑誌の編集者として働き始めることに…。
世界中でベストセラーを記録しているソフィー・キンセラの「レベッカのお買いもの日記」シリーズを映画化。ロンドンからニューヨークへ舞台を移し、お買いものがやめられないヒロインの恋も仕事もゲットしちゃうサクセス・ストーリーを描く。不純な動機で、経済雑誌編集者になったヒロインは、買い物から得た知識が武器になり、経済ジャーナリストとして大ブレイク。しかし、カード会社からの支払い催促がついに会社にまで…。レベッカを演じるのは、『スクービー・ドゥー』などで人気沸騰のアイラ・フィッシャー。スターを育てるのを得意とするジェリー・ブラッカイマーがプロデュースしているだけあり、将来有望のキュートさだ。

男性が観ても楽しめる作品でした♪展開もなかなか良くて、ラストに進むにつれて心に響くものもありました。「変わらなきゃいけない自分。変われない自分。」主人公のレベッカは心では思っていても誘惑に負けてしまいます。誰にでもそういう部分ってあるよね?“明日からやればいいかー!”とか“今日だけ今日だけ”みたいな気持ち(笑)そんなレベッカも徐々にお買いもの中毒から一歩ずつ変わろうとしていきます。レッベカの行動はめちゃくちゃ過ぎるとこもあり、多少大袈裟に描かれていますが、そこら辺は愛嬌ってことで可愛い♪レベッカの服装が大阪のおばちゃんが着るような原色ばっかりでセンス無いような気もしますが…でも、見所はそれだけじゃなく友達だったり家族だったり色々あると思います!よくあるラブコメかもしれないけど笑えるシーンも多くて楽しめる作品でした。

この作品の評価・・・・78点
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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿

2009年11月13日 19時45分58秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年3月28日公開
監督 : 長谷部安春
出演 : 六角精児,萩原聖人,市川染五郎,紺野まひる,片桐はいり,伊武雅刀
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東京ビッグシティマラソンでの無差別爆破テロ捜査の最中、鑑識課の米沢守は蒸発した元妻・知子の姿を発見。なんとか彼女の住む部屋をつきとめるが、その翌日、知子は自殺死体となって見つかった。実はよく調べてみるとその女は元妻に瓜二つの同名の別人。ほっとする米沢だったが、証拠不十分のまま自殺として処理されることに疑問を持った。そこで死んだ知子の元夫の刑事・相原と共に極秘の捜査を開始し……。
大人気刑事ドラマであり劇場版も大ヒットとなった「相棒」から、シリーズ初となるスピンオフムービーが誕生。主人公は、ドラマでも度々登場しては杉下と亀山の特命係を助けてきた、鑑識課の米沢守。特命係の2人に次ぐ人気を誇る彼が、熱血漢の所轄刑事・相原と共にとある女性の自殺事件の真相を暴いていく。米沢の謎に包まれた私生活が明らかになるのは、ファンにとっては嬉しいところ。また冷静かつどこか飄々とした米沢と猪突猛進タイプの相原のコンビネーションの良さは、まさに“相棒”といった感じだ。本家に負けない、楽しく、ちょっと考えさせられるサスペンス作品に仕上がっている。原作は長谷部安春監督の実子、ハセベバクシンオー。

相棒のスピンオフ作品。昨年の映画版を観て好きになったけど、ドラマは一話も見たことありません(笑)
つまらなかったわけじゃないけど、相棒にしては結構地味な作品だったかなと思います。米沢さんって脇役だからこそ良い味出してたのに主役に持ってきちゃうと、なんともパっとしない展開もそこまで奥が深くないのも物足りないです…。別れた奥さんとそっくりな女性がいたから何か話が面白くなるのかと思いきや、全然関係なくなっちゃうし。とくに意外な犯人ってわけでもないし…。右京さんたちの相棒コンビをもっと押し出しちゃっても良かったんじゃないかな?全体的に映画向きの作品ではなかったと思います。2時間ドラマで放送した方が高視聴率取れたかもよ!?

この作品の評価・・・・66点
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