股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

タイフーン TYPHOON

2006年09月30日 02時24分42秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2005年
製作国 : 韓国
2006年4月8日公開
監督 : クァク・キョンテク
出演 : チャン・ドンゴン,イ・ミヨン
official site

民間貨物船を装い、米軍の兵器を秘密裏に運んでいたアメリカ船舶が東シナ海の海賊に襲われ、積荷が強奪された。直接介入を避けたい米国防総省は、韓国海軍のエリート将校カン・セジョンに事件の調査を命ずる。一方、兵器を奪った冷酷非情な海賊シンは、生き別れの姉ミンジュを必死に探していた。その情報を知ったセジョンは、シベリアの売春宿に彼女がいることを突き止め、現地に急行。そして彼女と接触したセジョンは、姉弟が脱北者だったことを知る…。
国のトップ俳優チャン・ドンゴンが7キロ以上減量し、野性味あふれる海賊シンを演じたアクション・ドラマ大作。『友へ/チング』のクァク・キョンテク監督のもとに、『ブラザーフッド』のスタッフが集結。150億ウォンという韓国映画史上最高の製作費をかけ、韓国内では不可能と思われていた大規模な海洋アクションに挑戦した、まさに空前絶後のプロジェクトだ。ストーリーのほうも、「北」から抜け出したものの「南」でも拒絶された姉弟の悲劇と、朝鮮半島に復讐を誓う弟シン、彼を執拗に追う将校カン・セジョンの対決を描く、骨太な内容。瞳に深い悲しみをたたえながら、傷ついた獣のようにワイルドなチャン・ドンゴンには、ファンならずともクギ付けだ。チャン・ドンゴンのワイルドさには男から見てもカッコエエって思っちゃいましたテーマは凄く重いですが、その中でも“家族愛”“兄弟愛”を感じられる作品です。しかし少し話が複雑過ぎたと自分は思いました。説明を増やすか、もう少し話を削った方が少なくとも日本人には受け入れられると思いますよ。全体で見れば韓国内向けの作品ですよー。それに日本を皮肉ってる場面と幾つかあったしね(笑)まぁそれは事実なんだから仕方無いかもね。タダの海賊映画って感じじゃなくて血の生臭さを描いて南北統一を主張しているメッセージ性の高い作品でもあります。チャン・ドンゴンとイ・ジョンジェと対決シーンはすごく良かったと思いますよ♪上映時間はちょっと長すぎるかも…

この作品の評価・・・・66点
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ニコラス・ケイジのウェザーマン

2006年09月29日 02時12分27秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2005年
製作国 : アメリカ
劇場未公開作品
監督 : ゴア・ヴァービンスキー
出演 : ニコラス・ケイジ,マイケル・ケイン,ホープ・デイヴィス

人生は予測困難な天気予報と同じ。風向きひとつで全てが変わる・・・。シカゴのお天気キャスター、デイヴ・スプリッツ(ニコラス・ケイジ)は1日2時間勤務で24万ドルを稼ぎ出す男。さらに彼には全国ネットの仕事への誘いも。だがそんな誰もが憧れるようなビジネスの成功も、私生活での失敗を前に輝きを失っている。離婚。自分から離れていく子供たち。そしてピューリッツァー賞受賞者である父親(マイケル・ケイン)からの信頼も得られない…。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のゴア・ヴァービンスキー監督による、シニカルな笑いに包まれた、コメディ・タッチの人間ドラマ。ニコラス・ケイジが人生の崖っぷちに追い込まれた気象予報士に扮し、家族の愛を得るために孤軍奮闘を重ねる男を好演している。夫婦間のいざこざや、子育てに苦労する親の心情などがリアルに描かれて好評を博した。病気の父親を演じるのは、重厚な存在感が光るマイケル・ケイン。「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」の大大大ヒットで今やチョー有名監督になったゴア・ヴァービンスキーですが、そんな彼が監督した作品で日本未公開だったのがこの作品。話はヒューマンドラマと言った感じになっているが、どうも盛り上がる場面が少なくて淡々と物語が進んでいくので途中で飽きてしまいました。ドジばかりしてしまうニコラス・ケイジ扮するデイブですが「ブルース・オール・マイティー」のように神様が助けてくれるわけでもなく、“あぁードジした”“あぁードジした”と観ているこっちが飽きるほどドジしてくれます(笑)これなら日本未公開ってのも分かる気がする(笑)ニコラス・ケイジの演技力は良いけど、役がどうも彼のイメージと合わないと思いました。こりゃあジム・キャリーがやった方が良かったのでは??

この作品の評価・・・・59点
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ドリヴン

2006年09月25日 23時50分46秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2001年
製作国 : アメリカ
2001年08月18日公開
監督 : レニー・ハーリン
出演 : シルヴェスター・スタローン,バート・レイノルズ,キップ・パルデュー
official site

カー・レースのシーズンが開幕。昨年度のチャンピオン、ボー(ティル・シュワイガー)は快進撃を続けていたが、マイアミ・グランプリで無名のルーキー、ジミー(キップ・パルデュー)にポイントでランキング・トップの座を奪われてしまった。しかし続くシカゴ・レースでジミーは無理にボーを抜こうとしてマシンに接触し、レースを放棄。困ったチームのオーナー、カール(バート・レイノルズ)は、元花形レーサーのジョー(シルヴェスター・スタローン)に助けを求める。やがてジミーとジョーは、世代を超えた友情で結ばれる。そして日本の茂木でのレースを経て、暗雲たちこめるドイツのレース場。ジョーからの的確なアドバイスでボーを追い上げていくジミーだが…。
カー・レースの世界に生きる男たちを描いたアクション・ドラマ。監督・製作は「ディープ・ブルー」のレニー・ハーリン。製作・脚本・主演は「追撃者」のシルヴェスター・スタローン。共演は「ブギーナイツ」のバート・レイノルズ、「タイタンズを忘れない」のキップ・パルデュー、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」のティル・シュワイガー、「インサイダー」のジーナ・ガーション、「猿の惑星」のエステラ・ウォーレンほか。
どうも車モノのジャンルは好きになれません。そもそも自分が車に全く興味が無いもんでぇ…。しかも脚本がすごく単純でつまらないディズニー映画「カーズ」のようには作れないけど、もう少し面白くできないものか?誰が観ても脚本の薄っぺらさを感じてしまう作品かなと思います。でもクラッシュシーンでのCGは凄く良かったです。でもよく考えてみれば、あそこまで派手に場外まで吹っ飛んでったのにレースを中止しないってのも変な話かなって(笑)スタローンはこの映画には合ってなかったと思うし…。今年のワーストTOP10に入りそうな作品でした!

この作品の評価・・・・40点
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映画ドラえもん のび太の恐竜2006

2006年09月24日 17時41分54秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
2006年3月4日公開
監督 : 渡辺歩
声優 : 水田わさび,大原めぐみ,かかずゆみ
official site

恐竜の化石の自慢をするスネ夫に対抗し、「自分も恐竜の化石を発掘してみせる」と宣言したのび太は、ひょんなことから恐竜の卵らしきものを発見。その卵を孵化させてみると、なんと生まれたのは白亜紀の日本に生息していたフタバスズキリュウだった! その恐竜に“ピー助”と名づけたのび太はママに内緒で飼い始めるが、ピー助はどんどん成長していき、公園の池に放つことに。やがて町では「公園に怪獣がいる」と大騒ぎになり……。
藤子・F・不二雄の劇場第1作目にして不朽の名作『のび太の恐竜』が、26年ぶりにスクリーンに復活。昨年、大山のぶ代ら声優陣を一新し、新たなキャストで臨む新生「ドラえもん」初の長編劇場公開版となる今回も、頼もしいのび太やかっこいいジャイアンなど、映画版ならではのキャラ設定はもちろん健在。また、本作で描かれている勇気、優しさ、友情など温かいメッセージ性も、オリジナル版と同じく大きな見どころだ。ゲスト声優として、ピー助役に神木隆之介、恐竜ハンターに船越英一郎が出演。実は劇場版ドラえもんを最後まで観るのは今回で2作目なんです少なすぎるよね(笑)前に観たのはかなり前の97年公開の「ねじまき都市冒険記」これは映画館で観た記憶がありますな。
さて。やはり今作の見所は新声優人だねまぁみんな代わっちゃって少しまだ違和感がありました。それにドラえもんのキャラが何だか変!?あんなに馬鹿だっけドラえもんって…(笑)四次元ポケットのはずなのにピンチの時に出てくる道具は毎回“桃太郎印のキビだんご”(笑)四次元ポケットなのに…もっと良い道具あるはずなのに…しかも中盤でドラえもんが“もう秘密道具無いよー”と言いつつ、直後に道具を出したりもうツッコミ所は満載です!でも第劇場版1作目だから少しぐらい変な部分があるのは仕方無いと思うし、そこが逆にリメイクの良さでもあるから許せます。今回は新声優人だけでなくストーリーも良く出来ています。のび太とピー助の友情にはホロっときたし、のび太が落ちそうになるジャイアンを助けるシーンとかは個人的に凄く好きです。「今更ドラえもんなんて観ねぇーよー」と思ってる大人でも改めて友達の大切さを教えてくれる作品だと思います。しかし新声優人にまだ抵抗があって全体的に高評価は付け難いかな。

この作品の評価・・・・76点
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X-MEN:ファイナル ディシジョン

2006年09月24日 02時59分56秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年9月9日公開
監督 : ブレッド・ラトナー
出演 : ヒュー・ジャックマン,ハル・ベリー,ファムケ・ヤンセン,アンナ・パキン,イアン・マッケラン
official site

ミュータントを導くための学校エグゼビア・スクールの主催者、チャールズ・エグゼビアはグレイ家を訪ねる。両親は、一人娘ジーンが病気だと思い世間に隠していた。しかし、彼女は世界最高のミュータントパワーの持ち主のエグゼビアをはるかにしのぐ能力の持ち主だった。それから10年後。大企業ワージントン社の社長の息子、ウォーレンは、自分の背中に翼が生え始め、誰にも言えず悩んでいた。彼が自分の手で翼を切り落とし、手と体が血で染まっているのを父親に見られ、父親は息子がミュータントであると確信する。
大ヒット作、『X-MEN』シリーズがついにクライマックスを迎える。時間軸の描き方がこのシリーズのたまらない魅力だが、3作目もそれは健在。前作のラストでメンバーを洪水から救うために犠牲になったジーンの過去から始まるなど、オープニングからX-MENワールドにどっぷり嵌ってしまいそうだ。監督は、『ラッシュアワー2』のブレット・ラトナー。彼もこのシリーズですっかりヒットメーカーとなった。主演は、ヒュー・ジャクマン、ハル・ベリー、ファムケ・ヤンセンらの他、今後のハリウッドを担うティーンアクターを起用しているのにも注目。エレン・ペイジは、『ハード・キャンディー』でも難しい演技に挑戦しており、今後ブレイクの期待大だ。前作「X-MEN2」が予想以上に面白かったので今回も期待してました。2006年に全米で公開された実写作品としては現在までに「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」に続く興行収入を記録し、軽く2億ドルを突破しました。まぁ「パイレーツ…」が4億ドルも稼いでしまったため今作「X-MEN:ファイナル ディシジョン」は足元にも及ばないわけですが、それでも前作をかなり上回る興行収入なので大成功と言えるでしょうさて感想ですが、今回は人間vsミュータントという印象が強く出ていて“戦争”的なテーマで作られていて楽しめたと思います。主役のウルヴァリンよりストームの方が出番が多いような気がしましたが、実はストーム役のハル・ベリーは最初は本作を出演拒否したため監督が出演シーンを増やして、やっと出演OKしたそうですいやぁーアカデミー賞女優は一味違いますね(笑)まぁこれでハル・ベリーが出演しなかったら話が滅茶苦茶になってただろうから、製作側は何としてでも彼女を出演させようとしたんだろうけど…。
少し話が逸れましたが、肝心の内容の方の感想を言っていきます。まず最初に思う事は「こりゃあ前作2本を観ていないと絶対話分からないだろうな…」ってことです。本作はやはり最終章ってだけあって色んな話が混ざっているので前作を観ていないと混乱します。「X-MEN2」だけでも十分話は理解できるので観る人はパート2だけを観て予習することをおススメします♪CGは申し分ないくらい素晴らしい!橋を移動させるシーンなんて鳥肌たったもん(笑)しかし今回でミュータント達がどんどん死んでいくのは気になりました…。1人ぐらい死んでもいいけど、スコットやジーンまで殺さなくてもいいんじゃね??そして本作の一番の“最低評価シーン”はエンドロールの後の場面です!これは観た人じゃないと分かりませんが「何で最終章なのにあの終わり方なの!?」と思います。このエンドロールの後のシーンで5点以上評価は落ちましたよ…。たぶん自分の予想ではパート4もあるかと…。それにミュータントをキュアという薬で人間にしたがる政府の方々ですが、普通に考えたら他の国との戦争だって起きる可能性はあるんだし、そんな凄い能力を持ってるミュータント達を自国防衛のために使わずに人間にするとは考え難いのですが…(笑)

この作品の評価・・・・77点
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ホテル・ルワンダ

2006年09月23日 00時44分23秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2004年
製作国 : カナダ=イギリス=イタリア=南アフリカ
2006年1月14日公開
監督 : テリー・ジョージ
出演 : ドン・チードル,ソフィー・オコネドー,ホアキン・フェニックス
official site

フツ族とツチ族の間で続いていた内戦が終息、和平協定が結ばれようとしていた1994年、ルワンダの首都キガリ。外資系高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポールは、近くフツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるという噂を耳にする。やがてフツ族大統領暗殺の報道がなされ、フツ族が武器を片手にツチ族を襲撃し始めた。フツ族のポールは、ツチ族の妻・タティアナと息子たち、そして隣人たちを守るため、ホテルに匿うのだが……。
2005年度アカデミー賞で、主演男優賞など3部門にノミネートされた話題作。“アフリカのオスカー・シンドラー”とも言うべき人物を、ドン・チードルが忘れられない名演技で見せてくれる。94年に中央アフリカのルワンダでの民族間抗争が大虐殺に発展し、3ヵ月あまりの間に100万人もの人々が殺された事実にもとづいた話だが、こうした内戦、虐殺の現実はルワンダだけではない、多くのアフリカの貧しい国に起こっている、または起こりえるということに、観た人は改めて気付くことだろう。そして“無関心”が大きな罪であることを。
あの井筒監督が☆3つをつけた作品!自分も久しぶりに泣いてしまった作品でした。3ヶ月で100万人もの人々が殺されたと言われてもあまりピンときません。しかしこんな事件がつい最近起きていた事にすごく衝撃を受けました。種族が違うだけで隣人同士が殺しあう国。赤ん坊の横で銃をかまえる兵士。年齢、性別に関係なく人種が違うというだけで殺す民兵。そして何より、そんな映像をテレビ画面で観て“あっー怖い、あっーかわいそう、あっー残酷”と簡単な言葉で片付けて、おいしい飯を食べ続ける自分たちに凄く腹が立ちました…。最近の戦争作品はどれも“戦争反対!”というテーマをすぐに掲げようとする。しかしこの作品は実際に起きた事件を在りのままに描いているんです。そのせいか作品自体に盛り上がり等は少ないものの、自然と引き込まれていってしまいました自分はこの作品で幾つかの場面で泣いてしまいましたぁ。特に、女性が助けを求める子供達が目の前で射殺されたという話をするシーンは、射殺シーンなどは無いのに凄く胸が苦しくなりました。そして、とにかく主役のドン・チードルの演技が素晴らしい家族や仲間を懸命に守ろうとする勇敢な主人公を自然と演じきってます!残虐なシーンは多いものの、ラストは家族愛を感じさせるシーンがあって、それを見てまたもや涙を流してしまいましたお涙頂戴というのではなく、今まで忘れていた感情がこみ上げてきた感じです。
この映画を観て思った事は“自分たちの無力さ”“日本に生まれたという幸せ”“自分たちも平和のためにきっと何か出来ることがある”という事です。テレビを見て感想を言ってるだけじゃ平和になんてなれません。戦争をしてるのも人間、戦争で殺されていくのも人間、それを他人事のように見て見ぬふりをしてるのも人間。同じ人間が互いに傷つけあっていく世界を変えるには、人が人を心から愛し合えばかならず平和に変わると自分は思います。

この作品の評価・・・・89点
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マインドハンター

2006年09月22日 00時56分25秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
2006年2月25日公開
監督 : レニー・ハーリン
出演 : バル・キルマー,クリスチャン・スレーター,サラ・ムーア
official site

FBIの心理分析官(プロファイラー)を目指す、7人の訓練生。彼らが教官に連れてこられたのは、ノースカロライナ沖の無人島だった。軍の特殊訓練施設で、教官が仕組んだ連続殺人犯をプロファイリングし、犯人を暴くのが最終試験なのだ。翌朝、さっそく捜査のシミュレーションが開始された矢先、第一の罠にハマッた仲間が無残にも殺されてしまう。訓練生たちは状況を受け入れられずパニックに陥るが、犯人は次の殺人予告まで残していた・・・。
『ダイ・ハード2』のレニー・ハーリンがメガホンを取り、クリスチャン・スレイター、LLクールJ、“バレエ界の貴公子”ウィル・ケンプが出演と、やたら豪華な顔ぶれのサイコロジカル・スリラー。“マインドハンター(心を探る者)”を志すFBI訓練生がやってきたのは、忠実に再現されたアメリカ都市部の町並みに、無数のマネキンが佇む特殊訓練施設。この最高に不気味な舞台で、候補生とはいえプロファイラー同士の高度な心理戦が繰り広げられていく。島にいるのは、自分たちだけ。いったい誰が犯人なのか、と疑心暗鬼になっていくさまがスリリング。
今まで在りそうで無かった作品だと思います。一番似てると思われる作品は「アインデンティティ」かな。無人島を舞台にしたのは凄く良かったと思います。登場人物たちの次第に崩れ始めていく精神状態を無人島という舞台で上手く表現されていましたぁ!意外にもグロいシーンが多いのも楽しめます♪(デッドコースターほどじゃないけど)と、映画の設定としてはストーリーには全く問題無いんです!しかし実際に観てみると、どこか物足りなさが残りますここまで面白い設定にしてあるのだから、もう少し映画の完成度を上げられた気がしてならないのです…。“犯人は誰!誰なの!?”とドキドキはしますが、ラストでよくある僅かなドンデン返しがあって終わりなので“ん~”って感じですあれだけ仲間がグロい死に方をしたのに、生き残った奴らが笑顔でヘリに乗ってくのも不思議に思いましたよ。金払ってでも観る価値はあると思いますが、“絶対つまんないー”とあまり期待しないで観た方が凄く楽しめる作品だと思います!

この作品の評価・・・・78点
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パパラッチ

2006年09月20日 18時35分13秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
2006年4月8日公開
監督 : ポール・アバスカル
製作 : メル・ギブソン
出演 : コール・ハウザー,トム・サイズモア,ロビン・タニー
official site

主演映画が大ヒットし、アクション・スターとしての名声を確立したララミーは、成功に酔いしれていた。しかし、その代償は思わぬ形でやってくる。息子ザックの写真を撮られ、報道カメラマンのレックスを殴ってしまったララミーは、その日以来、レックスの執拗な嫌がらせを受けるようになる。そしてある夜、レックスとその仲間の車に追いかけられたララミーは、自動車事故を起こし、ザックは昏睡に陥ってしまった。家族の命まで危険にさらされたララミーは、あることをきっかけに、パパラッチへの反撃を開始する…。
毎日のように届けられる、ハリウッドからのゴシップ。スターの素顔を狙うパパラッチとのいざこざは、ここ最近激化しており、訴訟合戦にも発展している。本作は、そんなハリウッドの実情をベースにした、リアルなサスペンス劇。メル・ギブソンが製作をつとめ、スターとニュースの間に生まれる皮肉をたっぷりと見せ付けている。パパラッチへの逆襲を開始するララミーには、『タイガーランド』のコール・ハウザー。あらゆる卑怯な手を使って特ダネを追うパパラッチ、レックスには、本人もゴシップ欄の常連であるトム・サイズモアが扮し、憎らしさは満点。復讐のプロセスには穴も多いのだが、事件を捜査する刑事との関係も絡んできて、リアルな緊張感が漂っている。
パパラッチと言われても日本人にはあまりピンときませんが簡単に言ってみればストーカーです。しかしパパラッチは本人に身体的に危害を加えるのではなく、精神的ダメージを受けるようなゴシップ記事を書くのです。この作品の中では“ここまでやるか!!”ってぐらいララミーにしつこく付きまとうわけです(笑)そしてララミーは精神的に追い詰められていき、家族までもが傷つけられた時、とうとう復讐を誓うわけですこの流れはすごく良かったと思います。そりゃあ愛する家族をあんな形で傷つけられたら、大スターでも復讐するだろうし。しかし復讐を始めた辺りから何かしっくり来ませんでした果たしてあんなに上手いぐあいに事が進んでくれるんだろうか?まるで神様が見方してくれるほど主人公が考えてるように男達が死んでいってくれるんです(笑)それに、いくら大スターだと言っても人を殺して“一件落着♪”って雰囲気で再び晴れ舞台に堂々と出て行くのもどうかと思いますよ…。少しは罪悪感を持って欲しいです(笑)妻の回復も異様に早かったような…
そして忘れちゃいけないのが中盤で一瞬出てくるメル・ギブソン製作に関わったから出てるのは理解できるけど、とくに出なくても良かったのでは!?きっと話題集めだろうねラストに本人役で出てたマシュー・マコノヒーは違和感なかったからいいけどね♪

この作品の評価・・・・72点
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ファイヤーウォール

2006年09月16日 01時54分30秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2005年
製作国 : アメリカ
2006年4月1日公開
監督 : リチャード・ロンクレイン
出演 : ハリソン・フォード,ポール・ベタニー,バージニア・マドセン
official site

シアトルの銀行で、コンピューター・セキュリティのスペシャリストとして働くジャック(ハリソン・フォード)は、ある日、銀行の資産を狙う強盗グループにより、家族を人質にとられてしまう。犯人の目的は、ジャック自身に自ら構築した盗難防止システムへ侵入させること。愛する妻と子供たちは自宅に監禁され、監視下に置かれている。ジャックは完璧に作られたシステムへ入り込む方法を探し出すとともに、犯人たちの隙を見て家族を助け出そうとするが…。
世代を超えて社会に定着したITテクノロジーと、増幅するコンピューター犯罪への恐怖。本作はそんな現代ツールを背景に、家族を守る父親という人類普遍の姿を折りませて描くサスペンス。これまでに数々のヒーロー像をスクリーンに映し出してきたハリソン・フォードが、冷徹な強盗犯人に立ち向かう。妻と子供たちを監視下に置かれ、絶対服従を強いられた主人公ジャックがいかに完璧なセキュリティをくぐりぬけ、さらに家族の命を守ることができるのか?その過程が緊張感たっぷりに描かれていく。監督は、『ウィンブルドン』のリチャード・ロンクレイン。犯人グループのリーダー、ビルにはポール・ベタニー、ジャックの妻にはバージニア・マドセンという実力派が揃っている。最新のセキュリティシステム“ファイヤーウォール”を使った今までにないサスペンスだったので新鮮な気分で楽しめました。しかし思っていたよりかはドキドキ感というものはありませんでしたやっぱりセキュリティシステムというテーマをこの作品に取り入れるのは難しかったようです。しかもその最新である“ファイヤーウォール”も、なんだか役立たずというか凄さが全然伝わってきませんでしたよ…主役のハリソン・フォードもさすがに歳だなぁと思いました。ラストのアクションシーンは体当たり演技でよかったけどね。こういうサスペンスものじゃなくて、やっぱり彼は秘宝探しをしてた方が似合ってるかもしれません(笑)疑問に思う事は、奥さんが「別れたい」って言ってたけど、あれはちゃんと解決したんかなぁ?

この作品の評価・・・・68点
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ダイヤモンド・イン・パラダイス

2006年09月14日 18時51分09秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
2006年2月25日公開
監督 : ブレット・ラトナー
出演 : ピアース・ブロスナン,サルマ・ハエック,ウディ・ハレルソン

マックスとローラは最高の泥棒コンビであり恋人同士だ。ふたりはナポレオンが所有していたとされる3つのダイヤモンドのうちの2つを、見事、手に入れる。しかし2つめのダイヤを盗んだ際に、マックスはスタン捜査官に胸を撃たれる。姿を消した彼らは、バハマにあるパラダイス・アイランドで新しい生活をスタートさせていた。ローラはマックスに結婚の誓いを求め、危険のない生活を願うが、3つめのダイヤを展示した豪華客船がバハマにやってくる。
『ラッシュアワー』、『レッド・ドラゴン』のヒットメーカー、ブラット・ラトナー監督が、Mr.007のピアース・ブロスナンを迎えて贈るエンタテイメント・アクションムービー。ジェームス・ボンド役は卒業となったブロスナンだが、男の色香をますます強くし、大人の男の渋さを存分に発揮している。ダイヤモンドを巡って繰り広げられる騙し合いはもちろんだが、天敵マックスとスタンの間に流れる友情のような関係もおもしろい。あの007シリーズのピアース・ブロスナン主演なんだから、華麗にダイヤを奪っちゃうような作品を期待しました。しかし彼もやはり年齢には勝てないようで、上半身の中年太りが気になりましたぁストーリーの方はバハナの美しい海は、観ていて「行きてぇなー」って思ったけど、肝心の宝石を盗むシーンなどが少なくてインパクトが出てないと思いました。何かあるたびにマックスとローラのイチャイチャシーンがあって、観ているこっちはウンザリですありがちな話の流れに、退屈するギリギリの雰囲気で観てたよ(笑)ジェームス・ボンドを卒業したとはいっても、やっぱりピアース・ブロスナンは007シリーズの印象が強いんだから、女とイチャイチャする場面とか、格好悪い場面は極力減らして、“かっこよすぎ!!”って思えるぐらい華麗にどんどん泥棒をして欲しかったです。ラストは結局、敵のマックスにダイヤを渡しちゃったわけだしぃ…。泥棒から足を洗いたいなら最初から盗むなよ!って思います(笑)

この作品の評価・・・・71点
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ファイナル・デッドコースター

2006年09月10日 21時38分46秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年9月9日公開
監督 : ジェームズ・ウォン
出演 : メリー・エリザベス・ウィンステッド,ライアン・メリマン
official site

ハイスクールの卒業を控え、ウェンディたちはアミューズメント・パークを訪れていた。ジェットコースターに乗った瞬間、彼女の脳裏に現れた悲惨な事故を伝える恐ろしい予知夢。「このジェットコースターは落ちる!」パニックを起こしたウェンディは、数人の友人と共に機を降ろされるが、直後に事故は現実のものに。生き残ったのは、ジェットコースターを降りた10人のみ。しかし死は追いかけてきた。ウェンディは事故直前に撮られた写真に、自分たちの死に方が暗示されていることに気付くのだが…。
チームとして手がけた最初の作品『ファイナル・デスティネーション』で、イキナリの大ヒットを飛ばしたウォン監督と、製作・共同脚本のグレン・モーガンが、さらなる恐怖を届けるシリーズ最終章。第1作『ファイナル・デスティネーション』では飛行機事故、デヴィッド・リチャード・ハリス監督による続編『デッドコースター』では、ハイウェイでの自動車事故から始まった死の運命との追いかけっこ。そして本作で死のゲームがスタートしたのは、楽しいはずの遊園地。絶叫アトラクションのジェットコースターで待っていたのは、スリルではなく死だった。
まぁ自分の中では「ソウsaw」に並ぶ名作シリーズ物である。1作目「ファイナル・デスティネーション」の評価は94点、そして2作目の「デッド・コースター」が98点となってます。これだけ高い評価を付けたんだからシリーズ最終章の今作は90点は確実!もしかして1作目の点数を超えちゃう!?と観る前は思ってました。がっ…、やっぱりダメだね期待し過ぎると前シリーズ2作のハードルが高すぎたせいで今回はランクダウンとなってしまいましたぁ。
まずストーリーですが、これはシリーズを通して同じ流れです。飛行機事故や自動車事故など死に方は違うものの、死の運命は同じです。やっぱり同じような流れをシリーズで3回も見させられると「またか…」と思ってしまいます。殺人鬼のような実在する敵ではなく目に見えない死神のようなものが敵なので、そこは3作目といっても楽しめたと感じましたよ。死に方なんですが、やっぱり手を抜かずに今回もグロいです。自分がこんな目にあったら…と思うとゾッとしますでも少々気になった事はグロいシーンが映る時間が短いかな?って思います。R-15指定でこっちは覚悟して観てるのだから、もう少しハッキリグロさの強調してくれたら良かったかなと。でも後半は結構グロいシーンが多かった気がします今回、遊園地にあるジェットコースターを舞台にしたのもグッドです。もしジェットコースターが脱線したら間違いなく死にます(笑)自分は絶叫系は大丈夫ですが、この作品を観て「当分の間はジェットコースターは嫌だ」と思いました。それだけこの作品は観ている観客に恐怖を与えてくれます。日サロでのギャル2人の死に方も結構リアルで怖さが増しました。日サロは行かないようにしよう(つーか行った事ねぇよ)3人目の死に方はちょっと早すぎる気が…。もう少し話を延ばしてから死んでくれた方が良かったかなぁ。4人目のマッチョの死に方は予告編で少し流れたんで「どんだけグロいんだ!?」と思ってましたが一瞬で終わってしまったので「えっ??」って感じです。6人目被害者のカップルの女性の死に方なんですが、自分はこの作品の死に方の中では一番印象深いです。なんかホラー映画好きな自分ですら「うわぁ…」って思ったもん。そんでラストの花火大会でのシーンはもうドキドキ続き。死神がどんどん悪い事をしていきます(笑)終わり方はと言うと、ちょっとスッキリしないかなって感じです。まぁ死神を倒してハッピーエンドとかじゃないだけ良いけど、でもこれじゃあ何か「次は電車??」と、飛行機→自動車→ジェットコースター→電車のように3部作が4部作になってしまってますしかもこの電車事故も中途半端だしさぁ。だったら4部作で次は電車事故にしてくれても良いんだけど尼崎の電車脱線事故もあったし、そうなったら日本公開は無理だろうね。まぁ色々言いたい事はありますが、少なくとも観る価値は絶対にある作品です!そりゃあまぁ3作の中で比べたら一番低いかもしれないけどぉ、でも観て後悔はしません!近くで上映してる映画館が無いよぉ~って人はレンタルまでお待ちください
てか上映劇場が5都道府県(東京、千葉、愛知、岐阜、北海道)だったのが驚きです。そこそこ人気のある作品なのに映画ファンには辛いと思いますよ。良かったぁ東京に生まれて(笑)

この作品の評価・・・・85点
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輪廻

2006年09月08日 22時33分48秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
2006年1月7日公開
監督 : 清水崇
出演 : 優香,香里奈,椎名桔平,小栗旬
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昭和45年、あるホテルで11人もの犠牲者を出す大量無差別殺人事件が発生した。犯人は法医学を専門とする大学教授・大森。自らの子供まで殺害した大森の動機は不明で、直後に自殺した。それから35年後の現代。この残虐な事件を映画化しようと執念を燃やす映画監督の松村がいた。そして映画の大役に新人女優の渚が抜擢される。それ以後、彼女は見知らぬ少女の幻覚におびえており、その正体を知って戦慄を覚える。
あの清水監督が贈る恐怖は“前世によって定められた運命”が題材。単館系ホラー作品として、異例のヒットを記録した『呪怨』のハリウッド版『THE JUON/呪怨』を自ら監督し、全米興行ランキング第1位に輝いたのはまだ記憶に新しい。前人未踏の大記録を打ち立てた清水監督がヒロインにと選んだのは、ほんわかした雰囲気で支持の高い優香。いつも見せている親しみやすい笑顔は封印し、恐怖の清水ワールドにチャレンジした。事件に執着する謎に満ちた映画監督・松村に扮した椎名桔平も、ホラーは初挑戦である。また、Jホラーブームの仕掛け人として知られる一瀬隆重プロデュースによる本作は、世界各国での配給も決定している。
今回は“呪怨”のようなホラー映画とは違って、人間の心理を題材にした作品になりました。前世と言われるとまず思い浮かぶのは美輪明宏だろう(笑)しかし前世と言われてもイマイチしっくりこないのが残念たとえ前世が殺害された人だとしても怖さはあまり伝わってきませんでした…。ホラー映画好きの人には少々物足りないと感じるかもしれません。女の子が持ってた人形はかなり怖かったけどね優香の演技力はまぁまぁって感じでした。ホラー映画での演技力で言ったら“着信アリ”の柴咲コウの方が遥かに上だと思います。

この作品の評価・・・・61点
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連理の枝

2006年09月08日 07時36分27秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2006年
製作国 : 韓国
2006年4月15日公開
監督・脚本 : キム・ソンジュン
出演 : チェ・ジウ,チョ・ハンソン,チェ・ソングク,ソ・ヨンヒ
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若き青年実業家ミンスは、数々の女性との恋愛を楽しむプレイボーイ。そんな彼が、ある雨の日に出会ったのは、病院へのバスを待つヘウォンだった。早速ヘウォンを口説きはじめたミンスだが、次第にその明るく純粋な姿に心を奪われていく。それは、ミンスにとって初めての恋だった。しかし、ある日出かけた動物園で、へウォンは突然倒れてしまう。彼女には、生きる時間がわずかしか残されていなかった。
大きく枝を広げる二本の木が、まるで一本の大木のように連なりあう。中国の詩人・白楽天が歌った一節が、本作のタイトルともなっている連理の枝。愛し合うふたりの男女を想像させるこの不思議な木が、チェ・ジウとチョ・ハンソンという韓国スターによって、永遠のラブストーリーへと紡がれた。韓国映画はどうもつまらない…しかもラブストーリーなので自分の中では期待ゼロでしたが、まぁまぁ楽しめました。「やっぱり最後は主人公が死ぬのね」と、韓国では有りがちな結末だったので、少々がっかりしましたが韓国ラブストーリーも良いもんだなぁと思いましたよ。ヘウォンが死んじゃうのは分かるけどミンスまで病気にならなくてもよかったんじゃないかと思いますヘウォンが病気になって少しずつ体が弱っていくのは「涙が出るかも!?」と思ったけど、ミンスも死ぬと知った瞬間「あぁ~冷めたわ…」って感じた。主役2人共死んじゃう設定だったら逆に感動が逃げてしまった気がしましたそれと、へウォンは何度も病院を抜け出してるけど、そんな簡単に抜け出せるものなのか??脱走してる割にはあんまり厳重注意とかされてない気がします…。まぁ全体的に見れば観る価値はある作品だと思います。“私の頭の中の消しゴム”よりは評価は上かと…。幹が2つなのに1つに結ばれるという連理の枝の話はすごく不思議で感動しました

この作品の評価・・・・73点
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オリバー・ツイスト

2006年09月08日 04時38分46秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2005年
製作国 : イギリス
2006年1月28日公開
監督 : ロマン・ポランスキー
出演 : バーニー・クラーク,サー・ベン・キングスレー,ハリー・イーデン
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19世紀の英国。救貧院に連れて来られた、オリバー・ツイストは、粗末な食事に腹をすかせた孤児を代表してお粥のおかわりを要求し、追放処分になる。一旦は葬儀屋に奉公するが、不当な仕打ちに耐え切れず逃げ出してしまう。行く当てもない天涯孤独な身の上では、目の前に延びる街道を遥かロンドンまで、目指すしかなかった。7日間歩き通して、大都会に辿り着いたオリバーは、スリの少年に拾われ、食事と寝床にありつけるからとフェイギンという男に引き合わされる。
これまで何度も映像化されてきた、文豪ディケンズの名作に21世紀の今、ロマン・ポランスキー監督が緻密かつ大胆に挑戦した。ひたすら無力だが、無垢で善良な主人公像は、前作『戦場のピアニスト』にも通じる。愛されたことがないゆえに、どんな小さな親切も心に刻み、たとえ悪党であっても、自分を受け入れて面倒をみてくれたフェイギン(ベン・キングスレー)の恩義を忘れないオリバー。大抜擢された青白き少年バーニー・クラークがほろほろと静かに、涙を流して哀れを誘う。
おすぎとピーコが絶賛した作品。でもおすぎの評価はいつも納得できないんで、そこはシカト。アカデミー賞を受賞した「戦場のピアニスト」の巨匠ロマン・ポランスキー監督の新作。ハッキリ言ってこの人の作品はあまり好きではない。なんか観客を無理矢理泣かせようとしてる感じがしてね…。まぁそんな事はどーでもよくてぇ。本作の見所は何と言っても主人公オリバー役のバーニー・クラーク君でしょ!彼の演技はホント素晴らしかったです!しかし話が少し退屈だったかもしれませんとにかくオリバーの哀れ過ぎる人生を淡々と描かれていてウンザリしました…。結構地味な作品です。子供達を助けるフェイギンの魅力が観る側に伝わってこなかったのも残念2時間の上映時間に収められるほど簡単な作品でもないと思いますよ…。オープンセットはさすが!って感じがしましたが、やっぱり作品全体を見れば地味です主役のバーニー・クラーク君の演技力にこの作品の責任を全て背負わせた感じがしてそっちの方が観ていて、かわいそうでした(笑)

この作品の評価・・・・74点
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空中庭園

2006年09月07日 15時52分30秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
2005年10月8日公開
監督 : 豊田利晃
原作 : 角田光代
出演 : 小泉今日子,板尾創路,鈴木杏,大楠道代
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郊外の団地に住む京橋家には、家族に秘密は持たないというルールがあった。長女のマナは、自分の“出生決定地”が近所のラブホテルだったことを聞かされ、朝から落ち込んでいた。最近マナは高校に行っていない。中学生の弟・コウもさぼりがちのようだ。ラブホテルには窓がないと知って興味を持ったコウは、見学したいと不動産屋を訪ねる。そこでコウを接客した女性・ミナと話が合い、彼女に家庭教師を頼むことに。母の絵里子は喜んでミナを家族の夕食に招待した。ミナを見て、父・貴史は驚く。ミナは貴史の愛人だったのだ。
05年『対岸の彼女』で直木賞を受賞した角田光代の同名の小説を、『青い春』の豊田利晃が独自の視点で映像化した。バブル期に建てられ、今は過去の産物となった、いわゆる“団地”の、平凡だが幸せな家族。秘密を持たないはずの彼らが隠した事こそ、最も話すべき事柄だった。秘密が露呈された家族は、自らの力で再生できるのか。何かの雑誌の映画賞では年間1位に輝いた作品。“ねぇねぇ私の出生決定場所は?”“ラブホテルよ”“どこのラブホ?”“ホテル野猿よ”なぁ~んて朝っぱらから有りえない会話をする家族。現実ではこんな会話をする家族はいない気がします。ストーリーはすごく単純。だけど人の心理状態を上手く描いていて、テレビのドキュメンタリー特集を観ている感じで楽しめました完璧な家庭が少しずつ崩れていく様子も“この先どうなっちゃうの!?”とドキドキしましたよ。小泉今日子の“死ねよ”の一言はゾッとしたし、大楠道代の多重人格も面白いです。他にもソニンや瑛太などが出演してますが瑛太の役はちょっと謎ですドロドロな雰囲気は続きますがラストは“やっぱ家族って良いもんだね”と思わせてくれます♪でも板尾創路とソニンor永作博美はあの後すっきり別れたのか気になるところです…。それと何で空から血が降ってる!?あれは回想シーンだけど空から血っていうのは納得できませんでした

この作品の評価・・・・84点
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