股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ソロモンの偽証 前篇・事件

2015年02月25日 13時24分46秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年3月7日
監督:成島出
出演:藤野涼子,佐々木蔵之介,夏川結衣,永作博美,黒木華,田畑智子,松重豊,小日向文世
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クリスマスの朝、雪に覆われた中学校の校庭で柏木卓也という14歳の生徒が転落死してしまう。彼の死によって校内にただならぬ緊張感が漂う中、転落死の現場を目にしたという者からの告発状が放たれたことによってマスコミの報道もヒートアップ。さらに、何者かの手による殺人計画の存在がささやかれ、実際に犠牲者が続出してしまう。事件を食い止めようともせず、生徒たちをも守ろうとしない教師たちを見限り、一人の女子生徒が立ち上がる。彼女は学校内裁判を開廷し、真実を暴き出そうとするが…。
人気作家・宮部みゆきのベストセラーを実写化した、ミステリー2部作の前編。ある中学校で起きた不可解な生徒死亡事件と、その真相を暴こうする女子生徒が開く学校内裁判の行方を追い掛ける。監督を務めるのは、『孤高のメス』などの成島出。『超高速!参勤交代』などの佐々木蔵之介、『小さいおうち』などの夏川結衣、『八日目の蝉』などの永作博美といった実力派が結集、大規模オーディションを敢行して舞台となる中学校クラスの生徒役33人を選出。事件を機に浮かび上がる、人間が抱える闇の深さに息をのむ。

久しぶりの完成披露試写会に参加。前編・後編に分かれていて今回は前編のみ鑑賞でした。1人の男子生徒の死亡事件の真実を明らかにするために、女子生徒が学内裁判の開くというお話。淡々と描きながらも、グイグイ引き込まれていき2時間あっという間に終わってしまった感じがしてスピード感さえありました。大人になったら嘘を付いたり、人を騙したり、誰かを傷つけたり…世の中、理不尽な事ばかりだけど、女子生徒・藤野涼子だけはその大人の世界の理不尽に立ち向かっていく。真実を明らかにする真っ直ぐな気持ちと、逃げない気持ち…観ていて気持ちがいい!学校・親・マスコミ…それぞれが抱える嘘を徐々に明らかにしていく展開は面白くもあり怖くもありました。雨の中でトラック事故のシーンは明らかにCG丸出しだったなぁ。「えっ?こんなところで終わりなの?」というシーンで後編へ続くので、前編を観た人は後編が気になってしょうがないでしょう(笑)子供たち1人ひとりが抱える問題の行方も気になるところ。とにかく生徒役の子供たちの演技は凄い!オーディションで選ばれた演技初心者とは思えないほど、みんな上手かったなー。上映後、後編の予告編を拝見しましたが、なんだか感動しそうな予感!?後編も試写会当たればいいなぁー。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆
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きっと、星のせいじゃない。

2015年02月24日 14時13分54秒 | 映画評論カ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年2月20日
監督:ジョシュ・ブーン
出演:シャイリーン・ウッドリー,アンセル・エルゴート,ナット・ウルフ,ローラ・ダーン
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末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガスと知り合う。ヘイゼルに惹かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが…。
ジョン・グリーンのベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」を基にした青春ロマンス。ガン患者の集会で出会った若い男女が恋に落ち、憧れの作家と対面しようとオランダへ旅する姿などを追う。『ダイバージェント』に出演したシャイリーン・ウッドリーとアンセル・エルゴートがカップルを熱演、その脇をローラ・ダーン、ウィレム・デフォーら実力派が固める。残り少ない時間の中で懸命に生を全うしようとするヒロインの姿に熱くなる。

末期ガンと戦う少女と、少女に恋をした少年との日々を描いた作品。“きっと、星のせいじゃない。”素敵なタイトルに惹かれて鑑賞。病気をテーマにした作品ってどうしても重くなって観客を泣かせようという演出が出来上がってしまいがちですが、本作は死を目の前にしながら、“生きる喜び”“愛する喜び”を懸命に感じようとする少女と少年の姿が印象的でした。泣かされたというよりは、自然に涙が溢れてきた作品です。限られた時間の中で、あなたが教えてくれた“永遠”。ヘイゼルとガスは残された時間を懸命に生きようとします。何より心に響く台詞が多いのがこの映画の良いところ。ヘイゼルがガスに、ガスがヘイゼルに、失明した親友がガスに贈る言葉は涙無しでは観られませんでした。みんなに愛されるのではなく、1人に愛され、記憶に残ることが大切なのだと…。
予想とは違う思わぬ方向へ物語は展開していきます。病気を描いた映画ではなく、爽やかで素敵なラブストーリーを観てください。前を向いて歩いていく大切さ、人生の素晴らしさ、命を尊さを感じる映画でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★☆
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アメリカン・スナイパー

2015年02月23日 01時49分08秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年2月21日
監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー,シエナ・ミラー,ルーク・グライムス,ジェイク・マクドーマン
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イラク戦争に出征した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイル。スナイパーである彼は、「誰一人残さない」というネイビーシールズのモットーに従うようにして仲間たちを徹底的に援護する。人並み外れた狙撃の精度からレジェンドと称されるが、その一方で反乱軍に賞金を懸けられてしまう。故郷に残した家族を思いながら、スコープをのぞき、引き金を引き、敵の命を奪っていくクリス。4回にわたってイラクに送られた彼は、心に深い傷を負ってしまう。
アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化したドラマ。アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ所属のスナイパーであった彼が、イラク戦争で数々の戦果を挙げながらも心に傷を負っていくさまを見つめる。メガホンを取るのは、『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパーが主演を務め、プロデューサーとしても名を連ねている。戦争とは何かを問うテーマに加え、壮絶な戦闘描写も見もの。

大ファンであるクリント・イーストウッド監督の最新作。正直、最近の監督作品(ヒア アフター,J・エドガー,ジャージー・ボーイズ)は良かったとまでは言えなかった。しかし本作「アメリカン・スナイパー」はイーストウッド監督らしい作品に仕上がっていました♪この撮影の為に主演のブラッドリー・クーパーは20㎏も体重を増やしたそうだ。

アメリカ軍で160人もの人間を殺し、史上最強の狙撃手と言われたクリス・カイルの生涯を描いた本作。祖国を守るために、家族を守るために戦場で女性、子供も関係なく殺し続けるクリスですが、徐々に彼の心の中で苦悩と葛藤が出てきます。戦場から帰ってきた人は人格が変わるほど苦しむそうですが、クリスもその一人…。“英雄”“伝説”と言われることに苦しむクリス。何故戦争をしなければいけないのか…。戦争は絶対に悪いことがだと誰もが分かっていても、何故戦争が世界から無くならないのか…。やられたらやり返すことが本当に正しいことなのか…。イーストウッド監督は“戦争は悪いことだ”という描き方をしているのではなく、あくまでクリス・カイルという1人の人間を軸に置いて描いている。だからこそ、“戦争”“命の重さ”そして“家族”の意味を観客に問いかける作品に仕上がっています。オープニングからエンディングまで緊張感がずっと続きます。戦場でのシーンもリアルに描かれており、特に子供の殺害シーンは本当に恐ろしかったです。いつものようにアメリカ側から見た戦争を描いているので、敵側から見た戦争やその家族を描いていればもっと良かったかなと思います。それとPTSDの描写が薄かったので、クリスの心情に共感しづらかったのも残念。
観終わったあとで“あぁ~感動した!”とか“あぁ~良かった!”と単純に思えない作品です。世界で今、この現実が起きていることを知るために今だからこそ観るべき作品だと思います。エンドロールの無音は…観客に“黙祷”と“考えさせる時間”を与えてくれたのかもしれません。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆
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マルティニークからの祈り

2015年02月22日 15時17分05秒 | 映画評論マ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2014年8月29日
監督:パン・ウンジン
出演:チョン・ドヨン,コ・ス,カン・ジウ,ペ・ソンウ,コリンヌ・マシエロ
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2004年10月、経済的に困窮する家族を救うためある荷物をフランスへ運んだ韓国人主婦ジョンヨンは、オルリー空港で突然逮捕される。夫の友人から金の原石と聞かされていた荷物の正体は、何と麻薬だった。言葉も通じない異国の地でろくに弁解もできないまま、彼女は祖国から1万2,400キロも離れたマルティニークの刑務所に送られ…。
2006年に韓国のドキュメンタリー番組で紹介された衝撃の実話を基に、身に覚えのない麻薬密輸容疑で逮捕され、投獄された主婦と家族の絶望と奮闘の日々を描くドラマ。言葉も通じない異国の地で地獄を味わい家族のもとへ帰るため闘う主人公を、『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したチョン・ドヨンが熱演。妻を取り戻すため奮闘する夫に『高地戦』などのコ・スがふんし、監督を『容疑者X 天才数学者のアリバイ』などのパン・ウンジンが務める。

韓国のドキュメンタリー番組で取り上げられた実話を基にして作られたた作品。麻薬密輸容疑で逮捕され遠い刑務所に投獄された主婦の絶望と希望を描いています。家族に会いたい、家に帰りたいと気持ちを忘れずに生き続けた主婦ジョンヨンの姿に感動しましたし、ジョンヨンのために奮闘し続けた家族や仲間たちとの絆にも感動しました。言葉が通じないというのは恐ろしい…。韓国やフランスの大使館の官僚たちのテキトーな仕事っぷりも腹立たしい!とは言うものの、危ない仕事に手を出したのは紛れも無くジョンヨン本人であり、言ってしまえば自業自得のような気もしました。「2年で帰ってこれたのだから良いとしよう…」なんて言いたくなった。そのせいか、ラストで特別な感動とまではいかなかったです。「良かった!良い話!」というのが正直な感想です。家族の絆を再認識できる作品かな。
主演のチョン・ドヨンの迫真の演技は素晴らしかったです♪カリブ海に行きたい!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆
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テロ,ライブ

2015年02月21日 18時37分43秒 | 映画評論タ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2014年8月30日
監督:キム・ビョンウ
出演:ハ・ジョンウ,イ・ギョンヨン,チョン・ヘジン,キム・ホンファ
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国民的アナウンサーとして活躍していたが、ある不祥事でテレビ局からラジオ局へ飛ばされてしまったユン・ヨンファ。ある朝、生放送中の彼の番組に脅迫電話がかかってくる。イタズラと思って電話を切るが、その瞬間に漢江に架かるマポ大橋が爆破される。やがて、連続する爆破テロの犯人が脅迫電話の相手だと判断したヨンファは、彼との通話をテレビで独占生中継する。その後、大統領の謝罪と21億ウォンの現金を要求した犯人は、ヨンファの耳に付けられたイヤホンにも爆弾を仕込んだことを告げる。
視聴率獲得を重視するメディアのモラルを問い掛ける、韓国発のサスペンススリラー。爆弾テロ犯からの電話を受けたアナウンサーに待ち受ける、思わぬ運命と事件の行方を追い掛けていく。メガホンを取ったのは、新鋭キム・ビョンウ。『ベルリンファイル』のハ・ジョンウが、テロ犯との通話の独占生放送で表舞台に返り咲こうとする主人公の元国民的アナウンサーを熱演する。生々しい迫力に満ちた大橋爆破シーンに加え、リアルタイム形式の演出も物語のテンションを高めている。

ラジオの生放送中に爆弾テロ犯から予告電話がかかってくるサスペンススリラー。テロリストに屈しないのは世界共通。最近起きたイスラム国の人質事件を思い出しました。主人公のアナウンサーがイヤホンを通して犯人との交渉をし、橋に残る人質や、上司、警察幹部、そして自分の命までもが危険にさらされる展開は面白かったです。ほぼテレビ局のスタジオのみで物語が展開していくのもドキドキしました。果たして彼がどう決断ををするのか気になるところですが、色々と詰め込み過ぎてグチャグチャになってしまった感がありました。犯人もそこまで意外性はありませんし、ビル崩壊までしなくてもいいかなと…。なんだかんだ、みんな悪い事してるんじゃんと思ってしまった(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
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監視者たち

2015年02月20日 13時34分17秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2014年9月6日
監督:チョ・ウィソク,キム・ビョンソ
出演:チョン・ウソン,ハン・ヒョジュ,ソル・ギョング,ジュノ
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韓国警察特殊犯罪課で凶悪犯の行動監視を専門とする班長ファン・サンジュンと、記憶力、洞察力、集中力に人一倍たけている新人刑事ハ・ユンジュ。二人はジェームズ率いる武装犯罪グループを追っていた。しかし、ジェームズは巧みな戦略で彼らの監視網をかいくぐっていき…。
監視を専門とする刑事と武装犯罪グループの手に汗握る攻防を描き、韓国でヒットを記録したサスペンスアクション。犯罪グループの統率者を『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンが、凶悪犯の行動を見張る韓国警察特殊犯罪課の刑事を『シルミド/SILMIDO』などのソル・ギョングが演じる。共演は『王になった男』などのハン・ヒョジュと、2PMのメンバーであるジュノ。緊迫感あふれるストーリーとアクションに目を見張る。

2007年の香港映画「天使の眼、野獣の街」の韓国リメイク版。何と言っても冒頭から始まる特殊犯罪課のメンバーが追跡するシーンが見ごたえあり!連係プレーで犯人を尾行していく展開は「すごい…」と素直に思いました。監視チームは犯罪集団の徐々に追い詰めていくのですが、リーダーの男“影”だけはどうしても捕まえられない。心理戦とアクションを織り交ぜながら物語は進んでいきます。相変わらずの派手なアクションシーンは楽しめるし、緊張感もあります。あれだけ頭脳明晰な“影”があんな終わり方をするのは、ちょっと残念ではありました。ラストのもう一人の敵はどうなったのかが気になります…。まさかの続編あり!?主人公が事件を通して成長していく過程は良いが、主人公を含めて人物背景ももう少し欲しかったかな。けどスピード感があって相変わらず韓国映画の質は高い!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆
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ブロークン

2015年02月19日 14時15分11秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:イギリス
日本未公開
監督:ルーファス・ノリス
出演:ティム・ロス,キリアン・マーフィ,エロイーズ・ローレンス,ロリー・キニア

スカンクは、若年性糖尿病を患いながらも、聡明に生きる11歳の少女。離婚した弁護士である父親と兄とイギリス郊外の街に暮らしている。夏休みが近づいたある日、向いに暮らすオズワルド家の娘が、スカンクの隣人で友人のリックにレイプされたと嘘の告発をし、激情した父親がリックに暴力をふるったあげく、リックが逮捕されてしまう。この事件をきっかけに、3つの家族の歯車が狂いだし翻弄されていく…。
ティム・ロス&キリアン・マーフィー共演!憎しみと暴力の連鎖は止めることが出来るのか。ある嘘と事件に翻弄され、壊れゆく家族の運命は…!?BBCフィルム制作による、監督・脚本・俳優・音楽、すべてに英国の粋を集めた傑作サスペンスドラマ。

日本未公開作品でしたが、ティム・ロスやキリアン・マーフィなど豪華な役者も出演しているので鑑賞。隣同士の3組の家族がそれぞれの悩みを抱えながら生活してく中で、1つの嘘と、ある事件をキッカケに運命が狂い始める物語。些細なことで人は弱くなり、自分を守るために他人を傷つける…。ニュースを観ていても、この映画と同じような事が実際に起きています。家族が壊れやすいモノだけど、家族は壊せないモノなんだと感じました。普通のように見えてどの家庭も問題を抱えている。スカンクを演じたエロイーズ・ローレンスちゃんの演技は素晴らしかったです♪重い空気の中でもスカンクの存在は唯一の光でした。ラストはハッピーエンドとは言え…ないか。まとまってはいたものの、それぞれの家族が抱える問題の背景や答えがハッキリ描かれていないのでモヤモヤが残りました。強引にラストに持っていったか…。で、同居人のカシャは何で家にいるんだ?最後まで分からなかった(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆
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喰女−クイメ−

2015年02月18日 13時51分13秒 | 映画評論カ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年8月23日
監督:三池崇史
出演:市川海老蔵,柴咲コウ,中西美帆,マイコ,根岸季衣,勝野洋,古谷一行,伊藤英明
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舞台「真四谷怪談」の看板女優である後藤美雪の推薦により、彼女と付き合っている長谷川浩介が相手役に選ばれる。二人はお岩と伊右衛門にふんすることになり、鈴木順と朝比奈莉緒らの共演も決定する。こうして舞台の稽古がスタートするのだが…。
『一命』の三池崇史監督と市川海老蔵が再びタッグを組み、有名な歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」を題材に描く衝撃作。柴咲コウがヒロインを演じ、虚構と現実の世界が交錯しながらもつれ合う男女の愛と狂気を浮き彫りにする。『悪の教典』などの伊藤英明や『ミロクローゼ』などのマイコ、『永遠の0』などの中西美帆らが共演。身の毛もよだつような戦慄の物語に背筋が凍る。

歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」を題材にした異色ホラー。市川海老蔵は歌舞伎役者だけあって演技が素晴らしかった!舞台装置の凝り方も凄い!でもホラーとしては怖さは全然ありませんでした。現実の世界と舞台の世界で、徐々に崩れていく男女の愛と狂気を描いたわりには、その怖さが全然伝わってこない…。現実と芝居、その境目をもっとハッキリするべきだった。他の女にちょっと優しくしたぐらいで美雪が浩介にあそこまで不信感を募らせる気持ちも理解できなかった。ほとんど舞台を観ているような感覚だったので映画ではなくて舞台として公開すれば良かったのでは?なんだか海老蔵の自己満足で作られた作品な気がします…。ホラー映画なんだから少しぐらい驚かせるような演出入れてもいいのに。四谷怪談ってこんなにつまらない話だったっけ?お岩さんに謝れ!!


この作品の評価・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆
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悼む人

2015年02月17日 02時42分55秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2015年2月14日
監督:堤幸彦
出演:高良健吾,石田ゆり子,井浦新,貫地谷しほり,山本裕典,平田満,椎名桔平,大竹しのぶ
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不慮の死を遂げた死者の追悼を目的に、全国の旅を続けている坂築静人。そんな彼の行動を疑問に感じる雑誌記者の蒔野は、その真意を暴くべく静人の周囲を調査する。一方、過去に殺した夫の亡霊につきまとわれる奈義倖世は、出所後に訪れた殺害現場で静人と出会い、彼の旅に同行する。
人気作家・天童荒太の直木賞受賞作を基に、何の関わりもない死者を悼むため全国放浪の旅をする男性と、彼をめぐる人々が織り成す人間模様を描いたドラマ。2012年に上演された舞台版に携った堤幸彦がメガホンを取り、脚本も舞台版に引き続き大森寿美男が担当。主演は『横道世之介』『武士の献立』などの高良健吾、夫を殺した罪を背負いながら主人公と行動を共にするヒロインを、原作のファンだという石田ゆり子が演じる。

原作を未読のまま本作鑑賞。見ず知らずの死者を悼むために全国を旅する青年の物語。旅の途中で出会う遺族や人々との交流から、その故人がどんな人生を送ったのかが見えてきます。どう死んだのかではなく、その人がどう生きたのか…。これは…観る人によって捉え方が違うのかなと思います。重い、暗い、感動、怖い…感じ方はそれぞれです。何故、静人が悼む旅へ出たのか…その過程が丁寧に描かれていて、静人の周囲の人々との繋がりも上手く描かれていたと思います。僕自身も過去に大切な人の死を経験したことがあるので、静人の気持ちに共感しました。“人を憎むよりも悼むことが大切”静人の言葉に涙が溢れてきました。しかし、静人のエピソードをメインに進めていけばよかったのですが、倖世のエピソードが少し長すぎたかなと思いました。倖世が何故、静人と行動を共にしようとしたのか分かりづらかったし、エロ要素、ホラー要素が強くなってしまって、感動100%とまではいかなかったのが残念。母親の癌のエピソードは良いとして、妹の妊娠や、椎名桔平のエピソードも邪魔。無駄な出来事を描き過ぎてR15+になってしまった…。肝心の“悼む”ということが素直に感じられたのは、イジメで息子を殺された夫婦が泣き叫ぶシーンくらいかな。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆
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余命90分の男

2015年02月16日 12時50分10秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年1月12日
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ロビン・ウィリアムズ,ミラ・クニス,ピーター・ディンクレイジ,メリッサ・レオ

何かにつけて激怒してしまう瞬間湯沸かし器のようなヘンリー。おかげで友人には距離を置かれ、家族とも溝ができてしまっているが、本人は全く意に介さない。ある日、病院で長く待たされた上に、診察にあたったのが主治医ではないシャロンだったことにヘンリーは激怒。そんな彼とけんかしてしまったシャロンは、頭に血が上った揚げ句に余命90分だといいかげんなことを言ってしまう。それを聞いたヘンリーは病院から飛び出し、シャロンもその後を追い掛けるが…。
2014年8月に逝去した、ロビン・ウィリアムズ主演のコメディードラマ。自分の命があと90分だと思い込んだ怒りやすくて嫌われ者の中年男が、それまでの人生で失ったものを取り戻そうとする。監督は、『フィールド・オブ・ドリームス』などのフィル・アルデン・ロビンソン。『ブラック・スワン』などのミラ・クニス、オスカー女優メリッサ・レオ、『X-MEN:フューチャー&パスト』のピーター・ディンクレイジらが出演。笑いあり感動ありの物語はもちろん、ロビンの滋味あふれる演技も見もの。


名優ロビン・ウィリアムズの最後の主演作(本当の遺作は3月公開予定の「ナイトミュージアム3」)。余命90分と告げられた男の人生を描いた作品です。90分と言われたけど、実際にそんな短時間で死ぬわけではなく…。ロビン・ウィリアムズ主演の映画らしいマシンガントークのコメディかと思いきや、残された人生をどう生きるか考えさせられる感動作でした。主人公のヘンリーは自らの人生を振り返り、死が間近にして自分がいま何をしなければならないのか考え、行動していきます。怒りばかりの人生だったけど、彼の心の中にはいつも優しさや思いやりがあった。大切な人たちを思いやるヘンリーの姿に感動しました。面白くてラストにちょっぴり感動する作品でした。自分も残された人生があと僅かだとしたら、何をしなければいけないのか考えておこう。
本当に素晴らしい俳優さんでした!改めてロビン・ウィリアムズのご冥福をお祈りいたします…。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆
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サスペクト 哀しき容疑者

2015年02月15日 11時29分11秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2014年9月13日
監督:ウォン・シニョン
出演:コン・ユ,パク・ヒスン,チョ・ソンハ,ユ・ダイン,キム・ソンギュン
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北朝鮮特殊部隊の元工作員で、すご腕のチ・ドンチョルは運転代行の仕事をしながら、愛する妻子を殺して韓国に逃走した犯人を捜していた。そんなある日、ある要人の殺害現場に居合わせ、死に際に眼鏡を渡される。自分が犯人でないにもかかわらず警察官に現場で目撃されたことで殺人の容疑者となったドンチョルは、対北情報局室長キム・ソッコと防諜専門のミン・セフン大佐に追われることとなり…。
リベンジを誓った追跡者にして、殺人容疑の掛かった逃亡者である北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員を、『トガニ 幼き瞳の告発』などのコン・ユが演じるアクション。妻子を殺した犯人を捜すために脱北した主人公が殺人事件を目にしたことで、憎き敵を追跡しつつも、自らも容疑者として追跡されるさまをスリリングに描く。メガホンを取るのは、『セブンデイズ』などのウォン・シニョン。『依頼人』などのパク・ヒスン、『哀しき獣』などのチョ・ソンハなどが共演。肉弾戦やカーチェイスなど壮絶なアクションはもちろん、登場人物たちの思惑が絡み合うドラマも見応えがある。

愛する妻と子供を殺した犯人を追いながらも、自らが容疑者として追われる身となる男の物語。アクションやカーチェイスなど韓国映画らしい迫力あるシーンが随所に散りばめられています。カーチェイスはドキドキしっぱなしでした。かなりボーンシリーズを意識したような?復讐劇と逃走劇の掛け合いがとても見応えがあって良かったのです。復讐に燃えた人間は首を吊られても何とかしようと思うのか…すげぇ(笑)主人公を演じたコン・ユの研ぎ澄まされた肉体美もすげぇ!でも内容がちょっと分かりづらかった。いやっ、僕がバカなだけだと思うのだが登場人物が似たような名前ばかりで頭の中で関係図が上手く整理できなかった(笑)アクションシーンに力を入れるよりは、もう少し物語に力を入れてスッキリしてればよかったかなと個人的に思いました。ラストも予想付いたし。それでも日本映画よりは遥かに上をいってる韓国映画です。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆
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マダム・イン・ニューヨーク

2015年02月14日 17時59分29秒 | 映画評論マ行
製作年:2012年
製作国:インド
日本公開:2014年6月28日
監督:ガウリ・シンデー
出演:シュリーデヴィ,アディル・フセイン,メーディ・ネブー,アミターブ・バッチャン
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ビジネスマンの夫、2人の子供のために日々家事をこなす専業主婦シャシは、家族の中で唯一英語ができないことが悩みだった。ある日親戚の結婚式の手伝いを頼まれ単身渡米するも、英語が話せないためつらい思いをする。そんな時「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を見つけた彼女は、身内に黙って学校に通い始めるが…。
英語ができず苦悩する主婦が一念発起して英会話学校に通い、コンプレックスを克服し生きがいを見いだしていく女性賛歌。英会話という小さなきっかけを通して人生の喜びを発見するヒロインの日々を、アクションやミュージカルといったこれまでのインド映画とは異なる語り口で描く。本作で長編デビューを飾る新鋭女性監督ガウリ・シンデーがメガホンを取り、数多くの出演作があるインドの女優シュリーデヴィが主演。

英語が話せずに悩む主婦が、英会話学校に行き生きがいを見出していくストーリー。自ら一歩を踏み出してコンプレックスを克服していく過程がとても素敵でした♪「まさか浮気!?」と一瞬ドキドキしましたが、マダムとして女性としての気品を無くさずに自分自身を変えていくシャシの姿はとても良かった。不安でいっぱいだったシャシが、ニューヨークで英会話を学び始め、仲間との絆、そして淡い恋を経験して成長していくにつれて、生き生きとした女性になっていく。シャシの素直で純粋過ぎる表情に癒されます。ラストのスピーチでは何故かこっちまで泣いてしまいました。女性として、妻として、母として、美しい人になったシャシに、フランス人だけでなく誰もが恋をしてしまうかも!真面目な話だけど笑えるし感動するし幸せになれるし元気になる映画です。平凡な人生でも、自分次第で素敵な人生に変えることが出来るのだと教えられた気がします。恐るべしインド映画!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★☆
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はじまりのうた

2015年02月13日 11時56分45秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年2月7日
監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ,マーク・ラファロ,アダム・レヴィーン,ヘイリー・スタインフェルド
official site

ミュージシャンの恋人デイヴと共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダンにアルバムを作ろうと持ち掛けられるが…。
第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞した『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督が、同作に続いて音楽をテーマにして放つヒューマンドラマ。恋人に裏切られた失意を抱えながらバーで歌っていた女性が、音楽プロデューサーを名乗る男との出会いを通して思わぬ運命をたどる。主演は『つぐない』、『プライドと偏見』などのキーラ・ナイトレイと『キッズ・オールライト』などのマーク・ラファロ。キーラが披露する歌声や舞台となるニューヨークの街並みや、人気バンド・Maroon 5のアダム・レヴィーンの出演も見どころ。

全米では5館の限定上映から始まり、口コミから1300館にまで拡大上映された本作。失った喜びや楽しさを音楽を通して取り戻していく王道のストーリーでした。お互いがパートナーから裏切られて失意のどん底にいたグレタとダン。2人がニューヨークの街で出会い、音楽で生きる希望を見出していくというお話です。ストーリーがどうこう言うより、とにかくキーラ・ナイトレイの可愛さが尋常じゃない(笑)笑った時の顔もめちゃくちゃ可愛くて、上映中ずーっと彼女に恋をしていました。それに加えて歌声もキュートです♪劇中で歌われている楽曲も素敵な曲ばかりでした♪マル―ン5のアダム・レヴィ―ンは歌唱力は、やっぱりプロの歌手だから素晴らしい!!!まぁ1300館まで拡大上映されるほどの意外性は無いと思いますが、観終わってから「あぁ~、音楽って素敵だなぁ」って思う作品でした。何気ない風景も音楽と合わせれば、素敵な風景になる。確かにそう思います!とりあえずキーラ・ナイトレイの可愛さに癒されただけで僕は満足です。


この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
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シークレット・ミッション

2015年02月12日 09時49分37秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2014年10月11日
監督:チャン・チョルス
出演:キム・スヒョン,パク・ギウン,イ・ヒョヌ
official site

北朝鮮のエリートスパイであるリュファンは、韓国の田舎町に潜入してバカを演じるという命令を受ける。祖国への忠誠を誓って2年もバカを装っていた彼だが、そこへロックミュージシャンにふんした同じスパイのヘランと高校生を装うヘジンが合流する。祖国からの作戦実行の連絡を待ちながら、田舎町の暮らしに慣れ、人々とも交流するリュファンたち。そして、ついに北朝鮮総政治局に動きが。だが、その作戦内容は彼らが想像しているものとはあまりにかけ離れていた。
『怪しい彼女』などのキム・スヒョン、テレビドラマ「フルハウス TAKE 2」などのパク・ギウン、『ホームランが聞こえた夏』などのイ・ヒョヌが共演したアクション。韓国への潜入を命じられた北朝鮮のエリートスパイたちが、あるミッションをめぐって騒動を引き起こしていく。メガホンを取るのは、長編初監督作『ビー・デビル』で注目を浴びた新鋭チャン・チョルス。原作はインターネットで発表されている人気コミック。主演三人が体を張って繰り出すアクションに加え、人情味あふれるストーリーも魅力。

韓国に極秘スパイとして送り込まれた北朝鮮の若者たち。そのミッションと騒動を描いた本作。前半のコメディ要素に若干の不安を感じましたが、後半にいくにつれてアクションとシリアスな内容に引き込まれていきました。エリートスパイとして任務を果たす事が目的だったはずが、街で暮らすうちに周囲の人々の温かさ、そして祖国に残してきた家族への想いが高まり、本当に大切なものに気付いていくリュファンがとても素敵でした。いくらスパイだと言っても1人の若者。守りたい人がいることは当たり前であり、その先の未来、仲間たち、家族…光に満ちた人生が待っている。リュファン、ヘラン、ヘジン…彼らが韓国での暮らしの中で、最終的に選んだ道に切なさと悲しさを感じました。劇中で歌われる“イムジン河”が心に沁みます。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆
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ファーナス/訣別の朝

2015年02月11日 16時42分30秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年9月27日
監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベイル,ウディ・ハレルソン,ケイシー・アフレック,フォレスト・ウィテカー
official site

寂れた鉄鋼の町ブラドックで育ったラッセルは、製鉄所で勤務しながら高齢の父の世話をしている。一方、彼の弟ロドニーは、イラク戦争のトラウマを抱えて鬱屈した日々を送っていた。ラッセルは平穏な日々に満足していたが、ある晩、予想外の事件が起き…。
レオナルド・ディカプリオやリドリー・スコットが製作に回り、オスカー俳優クリスチャン・ベイル主演で放つドラマ。アメリカの片田舎で暮らす主人公が、ささいなことをきっかけに転落の人生を歩む姿をつぶさに映し出す。弟を『ジェシー・ジェームズの暗殺』などのケイシー・アフレックが演じ、ウディ・ハレルソンやウィレム・デフォーら怪優たちが共演。閉塞感漂う町で必死にあがきつつ生きる男たちの生きざまが胸に突き刺さる。

寂れた田舎町で繰り広げられる復讐劇。クリスチャン・ベイルの演技も素晴らしいが、弟役のケイシー・アフレックの心に闇を抱えた演技も素晴らしかった。オスカー俳優勢揃いの作品になっています。復讐劇なのだが、その復讐が始まるまでが長い…。最後の5分のために残りの2時間があるようなもの。閉塞感や作品全体の重みを感じられて、世界観は好きだ。社会から放り出された兄弟の葛藤や確執が悲しく恐ろしく描かれている。人を殺していまい、刑務所に入り、父親の死にも立ち会えず、弟は殺されて…こんな人間は復讐にしか向かう道がないのだろうか。現実というか運命というか、何もかもが残酷だ。なのだけど、やっぱり前半の尺が長すぎたのが残念…。戦争の恐ろしさや人間の怖さを感じられる良い作品なのに全体のバランスが惜しい!!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
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