股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

愛する人

2011年08月27日 23時25分21秒 | 映画評論ア行
製作年:2009年
製作国:アメリカ=スペイン
2011年1月15日公開
監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:ナオミ・ワッツ,アネット・ベニング,ケリー・ワシントン
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14歳の時、カレンは恋人の子供を身籠るが、母親の反対で娘を手放すことになる。36年後。周囲との深いかかわりを避けてきた彼女は、介護をしながら一緒に暮らす年老いた母に対して、素直に接することができないでいた。職場で出会ったパコはそんな彼女を理解してくれるが、関係はうまくいかない。だた、名前も顔も知らぬわが娘を密かに想い、届く事のない手紙を書き続ける日々。一方、母親の愛情を知らずに育ったエリザベスは、弁護士として成功。孤児であることを否定するように、物事に執着せずキャリアアップの人生を歩んでいたが…。
この作品は『Mother & Child』という原題の通り、“母と子ども(娘)”の物語だ。劇中には、多くの母と娘が登場する。娘を手放した事を悔やみ、常に悔恨に苛まれて生きる母親。母に捨てられ、刹那的に生きる娘。子どもが欲しいと願い、なんとかして養子を貰い受けようとする女性。ロドリゴ・ガルシア監督は、何が正しく、何が間違っているのかと言った主張を述べる事はなく、彼女らの選択を淡々と映し出す。娘を捨てた母親を演じたアネット・ベニング、母親に捨てられた娘を演じるナオミ・ワッツが、心境の変化によって顔つきや表情まで変化していく演技も素晴らしい。

静かで切ない物語。女性たちのそれぞれの人生や愛の形を描かれており、男性向けとは言えないが男性が観ても考えさせられる作品でした。
愛し方が分からない、愛され方が分からない、たった1回の選択ミスで人生は変わってしまう。あの時しておけばよかった…後悔の繰り返しで人生は進み続けている。確かに人間は愛するために愛されるために生まれてきたのだろう。けれど神様は時に残酷な判断をする。
強がっていながらも誰かに愛されたいというカレンとエリザベスの気持ちが伝わってきました。子供が出来ずに養子を求めるルーシーもまた切ない。女性というのはこんなにも強くて弱くて怖い生き物なのかと思いました。そして女性の母性本能というのは本当に凄いんだな。
カレン、エリザベス、ルーシー、3人の女性の人生が1人の赤ちゃんによってクロスしていく展開は見事でした!子供を愛することに理由はない。

人は生まれながらにして幸せになる権利がある。過去に罪を犯したとしても前に進み続ければ誰にでも光は差し込むのだということを気付かせてくれる素敵な作品でした。観終わったあとに、静かで心に染みる感動が味わえます。

この作品の評価・・・・79点
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エンジェル ウォーズ

2011年08月21日 23時08分00秒 | 映画評論ア行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2011年4月15日公開
監督:ザック・スナイダー
出演:エミリー・ブラウニング,アビー・コーニッシュ,ジェナ・マローン
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愛する者を全て奪われたベイビードールは、ある施設に入れられ、暗い現実から逃避するために鮮烈な想像の世界を作り出す。だが自身の意思とは裏腹にその世界に閉じ込められてしまった彼女は、生きて帰るという意思を捨てることなく、自由を求めて戦うことを決心する。5人の女性たちは、バーチャル兵器を駆使してサムライや悪魔が襲いかかる幻想的な戦いに挑んでいく。この驚くべき想像の世界の中でワイズマンの援助を受け、もし成功すれば彼女たちは自由を手に入れる事ができる。しかし、彼女たちは生き残るために何を犠牲にするかという決断に迫られる…。
『300<スリーハンドレッド>』のザック・スナイダー監督が手掛けた、少女たちが異世界で繰り広げるバトル・アクションを描いた本作。5人の少女が巨大なクリーチャーを相手に、マシンガンや日本刀、戦闘用ロボットなどで闘う姿を、凝りに凝った映像で描き出す。主役のベイビードールを演じるエミリー・ブラウニングは大きな瞳に金髪ツインテール、セーラー服にミニスカートという可憐な姿で、体を張ったアクションを繰り広げる。

現実の世界と架空の世界で繰り広げられるバトル。ストーリーより映像重視の作品だと思います。ストーリーに捻りが無いし意味不明な部分も幾つかある。戦闘ゲームが好きな人とコスプレ好きな人は楽しめるかもしれませんが、イマイチ緊張感が無い戦いに飽きてしまいました。『300<スリーハンドレッド>』の時のようなストーリーも映像美もバランス良く作って欲しかった。空想の世界も現実の世界もパっとしない。最後まで暗い内容なのも残念監督の個人的な趣味が満載の映画でした!

この作品の評価・・・・58点
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かぞくはじめました

2011年08月20日 00時34分10秒 | 映画評論カ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2011年3月26公開
監督:グレッグ・バーランティ
出演:キャサリン・ハイグル,ジョシュ・デュアメル,ジョシュ・ルーカス
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レストラン経営で成功したいホリー(キャサリン・ハイグル)と、スポーツ番組のディレクターを目指すエリック(ジョシュ・デュアメル)。二人はデートをするも悲惨な結果に終わるが、突然の悲劇によって彼らが名付け親になった親友の娘ソフィーを預かることに。キャリア志向が強い彼らは仕事の予定を調整しながら、不本意な共同生活を送るが……。
デートが大失敗に終わった上昇志向が強い男女が、ひょんなことから親友の娘を交えて共同生活を送るハメになるラブ・コメディー。テレビ界で活躍するグレッグ・バーランティが監督を務め、個人的な不仲の感情と仕事の予定を調整しながら、まるで本当の家族のように暮らし始める男女の姿をコミカルに描く。男女を演じる『男と女の不都合な真実』のキャサリン・ハイグル、『トランスフォーマー』のジョシュ・デュアメルの奮闘に注目。

震災の影響でDVDスルーになった本作。トランスフォーマー』シリーズの空挺団の隊長だったジョシュ・デュアメルが今度はイクメンに変身です!
まぁよくあるラブコメ作品だ。まぁ親友が親友に我が子を託すっていうのが、ちょっと無理がある設定ですが一つ屋根の下で暮らしていれば誰だって意識するだろうし、予想通りの展開でした。結局最後は結ばれるんだから、もっとコンパクトにまとめて欲しかった。仕事優先、遊び優先の彼らが、後半になるにつれて家族の大切さを知っていく部分は良かった。亡くなった親友の子供を引き取る以外は使い古された設定だけに、暇潰し程度の作品でした。

この作品の評価・・・・65点
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パーフェクト・ホスト-悪夢の晩餐会-

2011年08月19日 01時39分24秒 | 映画評論ハ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2011年5月7日公開
監督:ニック・トムネイ
出演:デヴィッド・ハイド・ピアース,クレイン・クロフォード,ナサニエル・パーカー
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33歳前科持ちのジョン・テイラーは銀行から30万ドルを強奪するが、右足に大怪我を負ってしまう。大金を詰め込んだバッグを隠し、あらかじめ調達しておいた車で逃走する途中、消毒液を買おうと立ち寄ったコンビニで女強盗に出くわす。さらに店内のテレビで銀行強盗のニュースを目の当たりにし、自分の身元や逃亡車の車種まで知れ渡っているのを知る。ジョンは車を捨て、ロサンゼルスの高級住宅街に足を踏み入れる。プール付き豪邸の郵便受けから1枚の絵ハガキをかすめ取ると、その差出人の友人のフリをしてその家の主人ウォーウィックを騙し、家に招かれる。
新人監督の登竜門として名高いサンダンス映画祭で上映され、あまりにも奇想天外なストーリー展開ゆえに大評判となった本作は、オーストラリア出身の新鋭ニック・トムニーの劇場映画デビュー作。数多くの賞に輝いた自作の短編『Host』の長編化に執念を燃やしたトムニー監督は、「ソウ」シリーズのプロデューサー、ステイシー・テストロのサポートを得て、実に9年越しとなる念願の企画を実現させた。主演は、トニー賞最優秀男優賞の受賞経験を持つ実力派デヴィッド・ハイド・ピアース。

SAWのプロデューサーということで期待しましたがミステリーというのかホラーというのか、なんとも不気味で難しい作品でした。騙して騙されて騙しての展開は悪くはないけど、これといって珍しいわけじゃないです。謎の飲み物を飲ませたり、過去に殺人を犯した写真を見せたりと、先の展開を楽しみにさせる演出をしてくれます。形勢が逆転していったり、ウォーウィックが実は刑事だったっていうオチは意外性があって良かったし、パーティに出てくる“ホスト”たちの出した方が新鮮でした♪後半にいくにつれてスピードダウンしていったので、もうちょっと緊張感がある展開だったら良かったです。後半部分に力を入れてくれればもっと引き付けられてたと思います。

SAWのようなグロい感じだとは期待せず、普通のサスペンス映画と思っていただければ…

この作品の評価・・・・63点
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あしたのジョー

2011年08月17日 00時58分53秒 | 映画評論ア行
製作年:2011年
製作国:日本
2011年2月11日公開
監督:曽利文彦
出演:山下智久,香川照之,伊勢谷友介,香里奈
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昭和40年代、東京の下町で殺伐とした生活を送る矢吹丈は、その天性の身のこなしから、元ボクサー・丹下段平にボクサーとしてのセンスを見出される。ところが、問題を起こしたジョーは少年院へ。そこでジョーは、チャンピオンレベルの力を持つプロボクサー・力石徹と運命の出会いを果たし、ふたりは反目しながらも互いの力を認め、ライバルとして惹かれ合うようになっていく。
日本漫画史上の傑作を実写映画化。監督は『ピンポン』でも漫画の映画化に挑んだ曽利文彦。本作ではCGを多用せず、オーソドックスな映像表現で直球勝負。長い原作を映画用に絞り込むため、本作では主なキャラクターを丈と力石、そして段平と葉子の4人に設定。丈にNEWSの山下智久、力石に伊勢谷友介が扮して“いま”の「あしたのジョー」を生み出し、より「宿命の対決」を強調している。

リアルタイムでアニメを観ていたわけじゃないので詳しい事は知りませんが、まぁシンプルな内容でした。原作になるべく近づけて作りましたって感じがするしジョーと力石の宿命の対決が上手く描かれていたと思います。山Pと伊勢谷右介の絞りに絞った肉体には驚かされました計量のシーンの伊勢谷友介は凄すぎですどうやればあんなに体脂肪が落とせるんだ!?丹下段平役の香川照之も良かったけど、唯一ヒロイン役の香里奈が演技が浮いてた気がします。
試合のシーンが何度もスローモーションになるのと、矢吹丈がクロスカウンターばかり使うのが気になりました。悪くはなかったけど、この内容で2時間はちょっと長すぎる…

この作品の評価・・・・65点
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ホームランが聞こえた夏

2011年08月16日 01時58分53秒 | 映画評論ハ行
製作年:2011年
製作国:韓国
2011年8月27日公開
監督:カン・ウソク
出演:チョン・ジェヨン,ユソン,チャン・ギボム,キム・へソン
official site

中学野球の天才ピッチャーと称されながら、試合中に突然聴覚を失ったミョンジェは、野球の夢を諦めろう学校へ転入する。そこへ暴行事件を起こし謹慎処分になったプロ野球のスター選手サンナムが、コーチとしてやってくる。野球部はわずか10人の弱小チーム。まったく気乗りのしないサンナムだったが、ミョンジュを見て「一緒に野球をやろう」と説得、母親に反対されながらも、ミョンジュは再び野球を始める事を決意する。
溢れる才能がありながらも聴覚を失ったため野球への夢を断たれてしまった少年と、暴行事件で謹慎処分になったスター投手の二人を軸に、聴覚障害を持つ少年たちが“韓国の甲子園”と称される高校野球全国大会「鳳凰杯」を目指して奮闘する姿を描いた、実話ベースの感動ストーリー。メガホンをとったのは、ヒットメーカー、カン・ウソク監督。彼と4度目のタッグを組んだチョン・ジェヨンが、プロ野球選手らしい身体を作り上げた上で、少年たちの想いに触れて再起していく姿を見事に演じている。

オンライン試写会に見事当選して鑑賞。

ろう学校の生徒10人が日本でいう甲子園=鳳凰杯での1勝を目指すというお話。実話を基にしているということで爽やかな青春スポーツ映画って感じです。予想通りの展開に新鮮さが感じられませんでしたが聴覚障害を乗り越えて勝利を目指す少年たちの姿に心打たれます。障害を理解することに抵抗がある大人も少なくない。周りが何と言おうと障害を持っていようと努力することが大事なんだ!障碍者だからといって遠慮や手加減をせずに正々堂々と真正面から生徒たちにぶつかっていったサンナムが素敵でした。声が出なくても心の声でチームは1つに繋がっている。良い先生や嫌味な先生、恋する女の子など映画によく出てきそうなキャラクターが出てくるのも普通だし、韓国映画ならではの大げさな部分も幾つかありますが期待せずに観ればそこそこ楽しめるはずです144分はちょっと長いか…

この作品の評価・・・・66点
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空気人形

2011年08月15日 11時56分04秒 | 映画評論カ行
製作年:2009年
製作国:日本
2009年9月26日公開
監督:是枝裕和
出演:ペ・ドゥナ,ARATA,板尾創路,高橋昌也,余貴美子
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川沿いの小さな町。空気人形は、古びたアパートで持ち主の秀雄と暮らすラブドール。空気だけで身体の中は空っぽの空気人形だったが、秀雄が仕事で留守のある日、瞬きをしてゆっくりと立ち上がる。軒先の滴に触れて“キレイ…”と呟き、秀雄が買ったメイド服を身に着けると、街中へ出てゆく。初めての町で様々な人間に出会う空気人形。誰もが心に空虚さを抱えていた。レンタルビデオ店に立ち寄った彼女は、店員の純一と出会い、この店でアルバイトを始める。純一に自分と似た空虚感を感じ取った人形は、彼に惹かれていくのだが…。
09年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門でワールドプレミアを果たした本作は、心を持ってしまった空気人形と人間の交流を温かく見守るファンタジー。『ワンダフルライフ』や『歩いても 歩いても』などで“生きるということ”を見つめてきた是枝監督が、業田良家の短編コミック「ゴーダ哲学堂 空気人形」を映画化した切ないラブストーリー。『リンダリンダリンダ』で日本映画にも出演経験のあるペ・ドゥナが空気人形を熱演。

友人に勧められて鑑賞。「歩いても 歩いても」や今年公開の「奇跡」など、個人的にお気に入りである是枝監督。
淡々と静かに進んでいく物語の中で、心が温まったり感動させてくれるところが是枝監督らしい。人形として生まれ、人間として生きていきたいと願う人形。切ない話だが、所々で小さな幸せや発見に無邪気に喜ぶ空気人形の姿が何とも可愛らしい。人形役のペ・ドゥナという女優さんが韓国人だったからこそ自然な演技で良かったと思います。この役を日本人が演じてたら感動も薄れてしまっていたと思います。

この映画に出てくる人たちは空虚な人間ばかり。誰もが自分が生きている意味が分からず、そして誰かに愛されたいと思っている。代用品なんかじゃないと思いたいのに、どうしたらいいのか分からない。そう考えると今の日本は皆が空気人形なのかもしれない。空っぽの心を隠しながらも生きていかなきゃいけない。この作品に出てくる人形は愛され方も愛し方も知らなかった…。心を持つことがこれほど悲しいこととは思いませんでした。この映画は頑張ったって報われないような今の世の中への是枝監督からのメッセージなのかのしれません。ラストに近づくにつれて暗くなっていくので、何か希望が見えてくれば良かったかなと個人的に思いました。

心を持った人間に生まれたのだからもう少し毎日を大切に生きてみよう。たまには空気を抜いて楽になって、そしてまた空気を入れればいいんだから。

やっぱり是枝監督、好きだ!

この作品の評価・・・・77点
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

2011年08月14日 00時52分21秒 | 映画評論タ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2011年7月29日公開
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ,ロージー・ハンティントン=ホワイトレイ,ジョシュ・デュアメル
official site

1969年、アポロ11号が月面に降り立った。人類は歓喜に沸いたが、実はアポロ11号のクルーたちには、月面に不時着したトランスフォーマーの宇宙船を地球に持ち帰るという極秘ミッションが課されていた。40年後、トランスフォーマーのセンチネル・プライムが、月面から持ち帰られた宇宙船を利用し、故郷のサイバトロン星を復興しようとする。その頃、トランスフォーマーの友人であるサムは、ワシントンDCで新恋人・カーリーの家に居候していた。
「トランスフォーマー」シリーズの完結編である本作は、マイケル・ベイ監督が初めて3Dカメラを利用して製作した意欲作。3Dカメラでロケ撮影を行っているので、臨場感あふれる映像が楽しめる。もちろん、オートボット、ディセプティコンたちの複雑なトランスフォームの様子も迫力たっぷりだ。シカゴの街を壊滅させる戦闘シーンも迫力たっぷり。次から次に襲いかかる危機の連続に、息をつく間もないほど。前2作より男として成長したサムと新恋人のカーリーのラブストーリーや、新しく登場したトランスフォーマー、センチネル・プライムとオプティマス・プライムの信念をかけた戦いなど、ドラマ部分もパワーアップ。

3Dでの鑑賞。154分の上映時間はさすがに疲れました
このシリーズもいよいよ完結。今回はアポロ11号計画は実は極秘の任務が隠されていたという設定になっています。トランスフォーマーたちも3作目までくると人間たちと仲良しになっていて悪に立ち向かっていきます。

話の展開としては前2作と特に変わったところはない。世界中でディセプティコンの軍団が侵略していると言っても結局はアメリカだけが大変なんだと思ってしまうほど、シカゴの戦闘場面しか映さないご都合主義。まぁこのシリーズって映像の凄さを売りにしてるようなものだから脚本に期待しちゃいけないのかも…。3Dはなかなかの迫力がありました♪目は疲れましたけど(笑)変形するシーンやビルが倒壊するシーンは凄い!けどキャラクターが多すぎて敵か味方か分からなくなるのも予想通りだ中盤の中だるみはあるものの、映像技術に助けられて最後まで眠らずに観れました。
サムたちがビルに登った理由はイマイチよく分からないし、上空からムササビみたいに飛び降りていく自衛隊の意味も分からなかった。
ヒロインのミーガン・フォックスが降板してしまい、本作で急に新しい彼女が登場するので何とも不自然でした。2作目よりは今回の方が面白かったけどやっぱり1作目が面白かったです。
地球を3回救えば美女と付き合えるのかな…

この作品の評価・・・・72点
コメント (2)
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悪魔を見た

2011年08月12日 12時34分39秒 | 映画評論ア行
製作年:2010年
製作国:韓国
2011年2月26日公開
監督:キム・ジウン
出演:イ・ビョンホン,チェ・ミンシク,オ・サナ,チョン・グックァン
official site

ある夜、雪の夜道で車がパンクし、レッカー車の到着を待っていた若い女性が、黄色いスクールバスに乗った男に連れ去られる。地元警察は大規模な捜索を開始。まもなく川底から切断された頭部を発見する。このバラバラ殺人事件の被害者は、引退した重犯罪課の刑事チャンの娘ジュヨンだった。一ヵ月前にジュヨンと婚約したばかりの国家情報院捜査官スヒョンは、ジュヨンが事件に巻き込まれる直前まで携帯電話で会話を交わしており、彼女を救えなかった自分のふがいなさを何度も呪う。深い絶望感に苦しむ彼は、自力で犯人を追い詰めると決心。
血も涙もない凶行を繰り返す猟奇殺人鬼と、最愛の婚約者を殺された男の熾烈な攻防を描く“復讐”をテーマとしたサイコ・スリラー。韓国を代表するスター、イ・ビョンホンと、名優チェ・ミンシクの火花を散らす顔合わせが見ものだ。チェ・ミンシクが不気味に演じる仇役は、良心のかけらも持ち合わせていない悪魔そのもの。観る者は、イ・ビョンホン扮する悲劇の主人公に同情し、極悪人に天罰を下すヒーローとみなすに違いない。しかし復讐に執着するあまり、彼自身も血みどろの残虐行為に手を染めてゆく…そんな予測不能な展開は、もはや一介のサイコ・スリラーの域を超えている。

最近の韓国映画は面白い!とことん残虐に潔く作ってくれるのが飽きさせない。日本も見習って欲しいくらいだ。先日観た「完全なる報復」と比べてしまいますが、こっちを観てしまうと「完全なる報復」がまだまだ甘い復讐だなと思ってしまいます。
婚約者を殺されたスヒョン演じるイ・ビョンホンの執念の追跡と、殺人を繰り返していく悪魔を演じるチェ・ミンシク、2人の対決にハラハラさせられっぱなしでした。特にチェ・ミンシクの演技は本当に怖かった!女性の首をギロチンで落としたあとに、アコギを鳴らす猟奇殺人者。彼の性欲や殺人欲に観ていてゾっとしました。

殺さずに悪魔を生かせておくスヒョンもまた怖く思いましたが、結構な強さで殴ったりしてるのによく死なないなぁと不思議に思ってしまいました。
ラストは救いようのない絶望で終わるので観終わったあとは暗い気分になります。復讐することでは何も生まれないことは分かっていても、やはり愛する人を殺した男を苦しみの絶頂の中で殺すことを実行したスヒョンが印象的でした。最後まで目が離せない展開で楽しめました!観る人は覚悟して観た方がいいと思います。

この作品の評価・・・・78点
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ぼくのエリ 200歳の少女

2011年08月11日 00時07分25秒 | 映画評論ハ行
製作年:2008年
製作国:スウェーデン
2010年7月10日公開
監督:トーマス・アルフレッドソン
出演:カーレ・ヘーデブラント,リーナ・レアンデション,ペール・ラグナル
official site

ストックホルム郊外で母親と2人で暮らす12歳の少年オスカーは、毎日学校で同級生からの苛めに遭っていた。大人たちはその事実に気付かず、助けてくれる友達もない。いつも隠し持っているナイフで自宅の木を切りつけることで、辛い思いを1人紛らわせていた。そんなオスカーの前にある日、黒髪の少女が現れる。息も凍りつくような寒さの中、薄手のシャツ一枚で現れた少女は、オスカーの寂しい胸の内を見透かしたような言葉を残す。その頃、町では凄惨な殺人事件が起きていた。
愛されること、満たされること、ただ、だまって受け入れてもらうこと。オスカーとエリが共有するのは孤独と渇望だ。吸い込まれそうな大きな瞳が印象的なリーナ・レアンデションは、撮影当時12歳とは思えないほどの色気でワイルドなヴァンパイアを演じ切る。凄惨だけれど胸のすくクライマックス、わくわくと希望すら感じさせるラストシーンまで目が離せない。原作小説「モールス」の著者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが脚本も担った本作は、トライベッカ映画祭グランプリ他、世界各国で60もの映画賞に輝いている。

先日ハリウッドリメイクの「モールス」が公開されたので、オリジナル版をチェックしました。他のヴァンパイア映画とは一味違った作品。ラブストーリーでありホラーである、切なくて悲しくて恐ろしい作品です。少年オスカーと少女エリの交流。孤独や宿命を受け入れながらも、どうにも抑えられない感情を露わにしていく2人が切なかった。人間と吸血鬼、彼らが生きるのにはあまりにも残酷な世界だった。北米の冷気を感じる幻想的な景色の中に、人々の恐怖や子供たちの繊細な心が感じられる不思議な作品だったことは間違いないです。真っ白な雪景色の中に飛び散る血までもが美しく切なく思えてしまう…。主演の子役2人の演技力は素晴らしい!!
ただし独特の演出方法などは面白かったけど、淡々と進む話なので感動するほどではなかったのが残念。

この作品の評価・・・・70点
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ジーン・ワルツ

2011年08月10日 10時50分51秒 | 映画評論サ行
製作年:2011年
製作国:日本
2011年2月5日公開
監督:大谷健太郎
出演:菅野美穂,田辺誠一,大森南朋,南果歩,白石美帆
official site

帝華大学病院で産科医として働く曾根崎理恵は、師の三枝茉莉亜が経営するマリアクリニックとの二足の草鞋を履いていた。ある日、同僚の三枝久広は帝王切開で医療ミスを犯し逮捕されてしまう。ただでさえリスクの伴う帝王切開手術で、診断の限りなく難しい合併症を見抜けなかったからといって逮捕されてはたまらない。理恵はこれを機に大学病院をやめマリアクリニック一本に尽力し、町医者からの医療改革を目指す。
一方、理恵と久広と共にマリアクリニックで育った清川吾郎は、帝華大学の教授を目前にして理恵の動きに困惑していた。
海堂尊の同名医療ミステリー小説を映画化。今まで「死亡時画像病理診断」「救急医療」などの医療問題にスポットを当ててきた海堂が本作では産婦人科医療の問題点をあぶり出している。タブーに挑む産婦人科医・曾根崎理恵に扮したのは、『パーマネント野ばら』の菅野美穂。彼女を支える清川准教授には田辺誠一が扮している。劇中には、様々な問題を抱える妊婦4人が登場。日本人女性が抱える問題点を体現する彼女らが、それぞれ感動的な生命のドラマを見せる。監督を務めたのは、『NANA』『NANA2』の大谷健太郎。

今の医療が抱える問題は多々あるが、本作は産婦人科にスポットを当てた作品。代理母という日本ではまだ認められていないタブーに挑む物語。「生まれてくる子供に光を見せてあげたい…」という台詞がとても印象的だ。妊娠することは必ずしも嬉しいことではないのかも。欲しくても出来ない人、出来ても下ろさなければならない人、欲しくないのに出来てしまう人…。中絶という問題は生を受けて生まれてくることは奇跡だということを改めて考えさせてくれる感動作なのは間違いない。

しかし医療ミステリーの要素がほとんど無いために、普通に終わってしまいました。陰謀だの裏切りなどもっとドロドロしてるのかと思いきや、そこら辺は謎のままでした。冒頭の産科医の訴訟の話とか、妊婦のたらい回し問題はどうなったのか!?海堂尊が原作とは思えない…。
4組の妊婦が出てきますが、あっさり描かれているので感情移入も出来ず…。話が広がり過ぎててまとまりが無かったし、ラストも予想通りの結果でした。けれど、やっぱり命が誕生する現場は感動しちゃいます。ドラマとして観るなら、まずまずの完成度だと思います。

この作品の評価・・・・65点
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コクリコ坂から

2011年08月09日 00時16分24秒 | 映画評論カ行
製作年:2011年
製作国:日本
2011年7月16日公開
監督 宮崎吾朗
声の出演:長澤まさみ,岡田准一,竹下景子,石田ゆり子,風吹ジュン
official site

東京オリンピック開催を目前に控えた1963年の横浜。女系家族の長女である松崎海(声:長澤まさみ)は高校二年生。父を海で亡くし、仕事を持つ母・良子(風吹ジュン)をたすけて、下宿人もふくめ6人の大世帯の面倒を見ている。そんな海は、同じ高校に通う新聞部の部長・風間俊(岡田准一)に心を寄せるのだが……。
『ゲド戦記』の宮崎吾朗監督がメガホンをとった、スタジオジブリ作品。原作は、1980年頃に少女マンガ誌「なかよし」に連載されていたコミック。ちょっぴりノスタルジックな、だけど今よりずっとエネルギッシュだった1963年を舞台に、高校生の海と俊の純愛と、その両親の青春時代を描く。また併せて、ほどよい距離感で異性を尊敬しあっていた当時の高校生たちを活写。自分たちの聖域である部室棟を死守しようと、学校側に訴える彼らの活動をすがすがしく、活き活きと描く。

昨年の「借りぐらしのアリエッティ」に続き、今年もジブリ作品を鑑賞。
本作はジブリっぽくないジブリ作品でした。学生運動が盛んな時代に、高校生の恋愛や家族の繋がりを描いています。あの時代の学生運動を知るには丁度良いと思いますし、結束して真っ直ぐに1つのことに立ち向かっていく高校生たちは、現代には無い新鮮さを感じます。しかしカルチェラタンでの闘争が分かりづらくて、映画が始まってからしばらくは“???”でした(笑)

恋愛部分はよくある展開ですし、何より登場人物の背景が薄くて誰にも感情移入出来なかったのが残念。海と俊の関係が分かった後の進展が何も描かれてなかったのが気になりました。劇中の音楽も何だか統一感が無くて違和感を感じました。終わり方も“そこで終わり!?”と思うほどの中途半端さ。全体的にすごく悪いわけじゃないけれど、あっさりし過ぎていて途中で飽きてしまいました。わざわざ映画館で観るほどじゃなかったです
今回は大人向けのジブリって感じでした。子供が観たら途中で寝ちゃうんじゃないか?これなら昨年の「借りぐらしのアリエッティ」の方がまだ良かった…。ジブリはどこまで落ちていくのだろうか

この作品の評価・・・・60点
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完全なる報復

2011年08月08日 11時12分50秒 | 映画評論カ行
製作年:2009年
製作国:アメリカ
2011年1月22日公開
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ジェイミー・フォックス,ジェラルド・バトラー,レスリー・ビブ
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幸せな毎日を過ごしていたクライドの眼前で妻子が無残な手口で殺された。犯人は逮捕されるが、上昇志向が強く、有罪率のアップを狙う担当検事ニックの独断によって司法取引が行われ、犯人は極刑を免れる。10年後。本来の罪から逃れ、短い刑期を終えていた犯人が惨殺される。クライドは自分が殺したことを認め、家族を貶めた司法制度の不備と整備を訴える。そしてそれが出来なければ、裁判に関わった全ての人間の命はないと殺害を予告するのだった。クライドは収監されるが、妻子を殺した犯人の弁護士、裁判を担当した判事が次々に暗殺。ニックは、死にゆく仲間のためにも懸命に食い止めようとするが…。
かつて独立宣言が採択され、合衆国誕生の地と呼ばれる都市フィラデルフィアを舞台に、復讐のために法を破る男と検事として法を守る男、この互いが持つ“正義”のぶつかり合いを先の読めないストーリー展開と圧倒的な緊迫感で描く。監督は『交渉人』のF・ゲイリー・グレイ。脚本は『ソルト』を手掛けたカート・ウィマー。司法にも裏切られて復讐に燃える男・クライドを、『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが演じる。また『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスが、上昇志向の強い検事・ニックを演じる。

正義とは何か?悪とは何か?司法制度は本当に正しいのか…!?
犯人に復讐するだけの映画…と思ったら大間違い!最後まで目が離せない展開でした。愛する家族を殺されたクライドの気持ちはすごく分かります。誰だって大切な人を殺されたら、犯人を殺してやりたいと思うだろう。クライドの計画はとにかくド派手だ。主犯格への男への復讐はジグソウも真っ青の殺し方です(笑)
しかし、このままどんな復讐をするのかと思いきや、意外にも序盤であっさりと捕まってしまいます。でもこれこそが彼の計画だったのです。先が読めない展開にハラハラさせられます。復讐の方法とターゲットはやり過ぎかもしれませんが彼の心情を思うと否定も出来ない…。いやっやっぱち復讐はダメなんだ!…けどなぁ…。たった一人でアメリカの司法制度と戦ったクライドが凄い!ジェラルド・バトラーの狂気に満ちた演技は必見ですよ。

何が正しいのかは観終わってからも答えは出ませんでしたが、娯楽作品としては良かったと思います♪ただし、前半はクライドに共感出来たのですが、後半になるとただの殺人者のように思えてしまったのが残念そして、ラストがもう少しまとまってくれれば良かったかなと感じました。

この作品の評価・・・・76点
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ブローン・アパート

2011年08月07日 00時37分09秒 | 映画評論ハ行
製作年:2008年
製作国:イギリス
2011年1月29日公開
監督:シャロン・マグワイア
出演:ミシェル・ウィリアムズ,ユアン・マクレガー,マシュー・マクファディン
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ロンドン・イーストエンドで若い母親は、警察の爆弾処理犯の夫と4歳の息子と暮らしていた。ある夜、爆弾処理に行く夫の無事を祈る緊張に耐えられなくなった彼女は、パブへ出かける。そこで出会った若い男ジャスパーは、彼女に惹かれていく。そのまま2人は関係を持つ。メーデーの日、家族で大ファンのアーセナルの試合に夫と息子を送り出した彼女は、高級車でスタジアムに向かうジャスパーと再会する。ジャスパーを部屋に招き、ソファの上で激しく抱き合っていると、テレビでサッカー中継が始まる。すると突然爆音がし、地獄と化したスタジアムが映る。犠牲者1003人を出したテロ事件により、彼女の夫と息子も犠牲になった。
若い母親が、爆弾テロで夫と幼いわが子を失う。しかも、浮気相手との情事の最中に……そんな衝撃的な悲劇から始まる物語。絶望の淵に叩き落された女性の弱さと強さ、我が子への深い愛と身を切るような哀しみを描きつつ、テロ事件の裏に潜む驚愕の真実が明らかにされていく。デビュー作『ブリジット・ジョーンズの日記』で大ヒットに導いたシャロン・マグアイア監督が、ジャンルは違えど、再び等身大の女性の生き様に迫る一作。

夫と子供を爆弾テロで亡くし、心を閉ざしてしまう女性とその浮気相手の物語。果たして爆弾テロの犯人は誰なのか!?
とりあえず、ユアン・マクレガーはイケメンだ(笑)

罪悪感と喪失感。大がかりな展開に前半の方は楽しめましたが、途中から何が言いたいのか分かりませんでした。亡くなった息子への気持ちは相当あるようなのに、何故に一緒に死んだ夫のことは全く気にしないのかが分かりません。あんなに鬱状態になっていた彼女がいつから立ち直ってもう一度子供を産もうと決心したのかも分からない。途中から息子が出てきたりいなくなったりの繰り返しの展開は飽きてしまいました。
テロの規模だって無駄にデカい。1000人も死ぬようなテロの設定にしなくたって交通事故程度で良いと思うが…。“正義のための犠牲”と言ってるのに、ここまで大勢の犠牲を出しちゃったらなぁ。真実に迫っていく展開はまぁまぁでしたが思っていたより驚愕の結末ではありませんでした。んー何が言いたいんだこの映画は?

この作品の評価・・・・58点
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リセット

2011年08月06日 10時39分59秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2011年2月5日公開
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:ヘイデン・クリステンセン,タンディ・ニュートン,ジョン・レグイザモ
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ある夜、世界規模の大停電が発生し、地球上の人間が服や靴を残して消失してしまう。電気は復旧する気配もなく、夜の時間が長くなっていく。そのとき、偶然光を身につけていたルーク、ローズマリー、ポールら4人の男女は、とあるバーに辿り着く。そこにはガソリンエンジン式の発電機で、かろうじて明かりがともっていた。1587年に起きていまだ謎に包まれている“ロノアーク島集団失踪”と同じく、“CROATOAN”という謎の文字が教会の壁に見つかる。じわじわと迫りくる闇の恐怖のなかで、ルークたちは生き残りをかけ、人類消失の謎の核心に近づいていく。そこには、戦慄の真実が待ち受けていた。
誰もが感じる“闇”に対する得体の知れぬ恐怖を軸に、突如として人類が消失し始めるミステリーを、生き残った登場人物たちの心象とともに描く衝撃作。監督は、サイコ・スリラー『マシニスト』で、1年間眠っていない不眠症の男が不可解な出来事に巻き込まれていく様を描き、世界に衝撃を与えた鬼才ブラッド・アンダーソン。主人公のルークを演じるのは、『スター・ウォーズ エピソードII/III』『ジャンパー』のヘイデン・クリステンセン。

「アイ・アム・レジェンド」のパクりのような気がする作品。目が覚めたら自分以外の人間が消えていて、得体の知れない闇に追いかけられる。ちゃんとした着地点があるのなら納得するけど、90分間ずっと闇に追われるだけの話ってどうなんさ!?最後まで闇の正体が分からずに終わってしまい消化不良でした。ラストは主人公も消えてしまい、子供2人でシカゴを目指すっていう結末。子供だけでシカゴまで辿り着けるとは思えないけどなぁ~。

もう少しヒネりがある展開にして欲しかったです。つーか主人公たちも電気ばっかりじゃなくて早く火を使えばいいのに…。劇場のような暗いところで見れば少しはドキドキ出来るのかな。でも高い入場料払って観たくはありませんが。

この作品の評価・・・・48点
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