股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ミルカ

2015年08月31日 15時26分22秒 | 映画評論マ行
製作年:2013年
製作国:インド
日本公開:2015年1月30日
監督:ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
出演:ファルハーン・アクタル,ソーナム・カプール,ディヴィヤ・ダッタ,アート・マリク
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1960年のローマオリンピックで、インド人選手ミルカ・シンには400メートル走でのメダル獲得の大きな期待が掛かっていた。だが、彼はあろうことかゴールを目前にして後ろを振り返ってしまったことで、4位という結果に終わる。その後、パキスタンとのスポーツ大会が催されることになり、ミルカは団長に選ばれるものの、辞退すると言ってきかなかった。
ボリウッド映画界において著名なファルハーン・アクタルが体脂肪率を5パーセントにまで落とし、実在のインド人ランナーのミルカ・シンを熱演する人間ドラマ。空飛ぶシク教徒と称賛されたランナーの栄光の陰に潜む、国家間の紛争に翻弄(ほんろう)された男の知られざる半生を描き切る。『スタンリーのお弁当箱』などのディヴィヤ・ダッタらインドの実力派俳優が共演。本国インドでヒットを記録した本作で、一人のアスリートの生きざまに目がくぎ付けになる。

たまに観るのがインド映画。ミルカ・シン選手の事は全く知りませんでしたが、インドの英雄だった人物みたいです。主役のファルハーン・アクタルはこの役のために体脂肪を5%にしたというから凄い!冒頭のシーンは1960年のローマ・オリンピックで優勝すると期待されながらも4位になる場面から始まります。なぜ彼が競技中に後ろを振り返ってしまったのか…。その理由が物語が進むにつれて明らかになっていきます。輝かしい記録を持つミルカの過去は、国家間の紛争に巻き込まれ家族を失った悲しみがあった。パキスタンで開かれるインド・パキスタン親善大会への出場を拒否するミルカ。しかし彼の出した決断は前に進むこと。トラウマを抱えながらも、家族のため恋人のため友達のために走り続けるミルカに勇気をもらいました。ただのスポ根映画とは違います。インドとパキスタンの歴史を知ることもできる真面目な映画。でもちょっと上映時間が長すぎた…。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ジミー、野を駆ける伝説

2015年08月30日 00時35分41秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:イギリス/アイルランド/フランス
日本公開:2015年1月17日
監督:ケン・ローチ
出演:バリー・ウォード,フランシス・マギー,アイリーン・ヘンリー,シモーヌ・カービー
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1932年のアイルランド。内戦終結から10年が経過し、元活動家のジミー・グラルトンが10年ぶりにアメリカから故郷の片田舎に戻ってくる。ジミーはかつて仲間たちと芸術やスポーツを楽しみ、語り合ったホールを復活させ、住民たちの間には活気が戻ってくる。しかし、神父のシェリダンが住民を戸別訪問してホールに行かないようにと警告し…。
『麦の穂をゆらす風』などのケン・ローチがメガホンを取り、1930年代のアイルランドを舞台に、庶民の自由のために戦った無名の活動家を描くヒューマンドラマ。アメリカからアイルランドの片田舎に帰郷した主人公が、教会や地主といった権力を持つ者たちに弾圧されながら、それでも仲間たちと共に自由を求めて活動するさまをつづる。主演は、テレビや舞台で活動してきたバリー・ウォード。重厚なテーマや登場人物をみずみずしく描写する、ローチ監督の手腕がさえ渡る。

「麦の穂をゆらす風」「天使の分け前」のケン・ローチ監督作品。権力を持つ者に弾圧されながらも、仲間たちと自由を求めて戦った男の物語。英国やアイルランドの歴史を知らなくても、話の筋はなんとなく理解できると思います。故郷に帰ってきた活動家が、かつて自分らが様々なことを学んだ閉鎖されたホールを再び活気溢れる場所にしようと、教会や地主たちと戦う…。人権、そして自由を勝ち取るために奮闘するジミーの姿は、多くの血を流した内戦のあと、唯一の希望の光に感じました。一生懸命に困難に立ち向かおうとするジミーに仲間が多くいたことに納得できます。平和な日本に住んでいる“不自由だ”“不平等だ”と感じることはありませんが、自ら進んで声を挙げなければ何も変わらないのだと思いました。観終わってみるとホールへのジミーの想いが少し見えてこなかったし、結構地味な作品でした。もう少しアイルランドの歴史を勉強しておけば、もっと共感できる部分が多くなったと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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幕が上がる

2015年08月29日 16時43分17秒 | 映画評論マ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年2月28日
監督:本広克行
出演:百田夏菜子,玉井詩織,高城れに,有安杏果,佐々木彩夏,ムロツヨシ,清水ミチコ,黒木華
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地方都市の県立富士ケ丘高等学校2年生の高橋さおりは、部長を務める演劇部最後の1年を迎えようとしていた。それぞれに個性豊かな部員たちと共に年に1度の大会、地区大会突破を目標に稽古に励む中、元学生演劇の女王だという吉岡先生が赴任してくる。吉岡の指導の下、全国大会出場を目指し彼女たちの演劇に打ちこむ日々が始まる。
劇作家・平田オリザが2012年に発表した小説を、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」主演で映画化した青春ドラマ。地方都市の高校弱小演劇部の女子生徒たちが、元学生演劇の女王だった新任教師の赴任をきっかけに全国大会を目指し奮闘するさまを描く。メガホンを取るのは、『踊る大捜査線』シリーズなどの本広克行監督。演劇部を指導する新任教師に『小さいおうち』などの黒木華がふんするほか、『薔薇色のブー子』などのムロツヨシと志賀廣太郎ら多彩な俳優陣が共演。

ももクロは特に興味が無かったのですが評判が良いので鑑賞。アイドル映画なのかと疑っていましたが、ちゃんとした青春映画に仕上がっていました。ももクロさんたちの演技もなかなか良かった。それ以上に先生役の黒木華の演技が素晴らしかった。高校生活最後の1年を演劇に注ぐ女子高生たちの奮闘は、特に学生生活何も頑張っていなかった自分からしたら、熱中できるモノがあることに羨ましいと感じてしまいました。芝居に関して詳しくはありませんが、芝居をすることの喜びと難しさが伝わってくる作品でした。無駄に恋愛要素などが無く、“演劇”のみを描き切ったことが評価できます。個性的な登場人物たちのキャラクターも面白い♪しかし期待していたほどの感動は無く、「うん、よく頑張ったよ君たちは!」と思える程度。途中で入るももクロの楽曲がちょっと邪魔でした…。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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最後まで行く

2015年08月26日 01時48分28秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:韓国
日本公開:2015年5月17日
監督:キム・ソンフン
出演:イ・ソンギュン,チョ・ジヌン,シン・ジョングン,チョン・マンシク,シン・ドンミ
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突然監査が入ることになり、殺人課に所属する刑事ゴンスは、横領の事実を隠ぺいしようと母親の葬儀をそっと抜け出す。彼は車で警察署に急行するものの、その途中で通り掛かりの人をひいてしまう。結果ひき逃げの隠ぺいまですることになったゴンスは死体を母親の棺おけに隠し、共に埋葬することで事なきを得るが…。
『ヘウォンの恋愛日記』などのイ・ソンギュンを主演に迎え、『群盗』などのチョ・ジヌンら共演で放つ骨太のサスペンスアクション。監査におびえる刑事が、自ら起こしたひき逃げ事件をきっかけにじわじわと追い詰められていくさまが描かれる。『ザ・ファイブ -選ばれた復讐者-』などのシン・ジョングンや『傷だらけのふたり』などのチョン・マンシクらも出演。さまざまな思惑が交錯する、スリル満点の展開にテンションが上がる。

韓国では劇場公開初登場から5週連続1位となった本作。ひき逃げ事件を起こし、遺体を隠した刑事が、謎の人物に追われるサスペンスアクション。一難去ってまた一難。韓国映画らしい見応えたっぷりの作品でした。ホントに“最後まで観る!”作品です(笑)グロさは控えめながら、次に何が起こるのか分からない怖さがジワジワとくる。あまりの緊張感に終始ドキドキしっぱなしでした。自分の母親の棺桶に遺体を隠そうという発想も凄いですし、伏線が張り巡らされた展開は韓国映画の底力を感じさせられます。最後のオチは賛否両論あるかもしれませんが、ああいう終わり方もありかもしれない。タイトルの「最後まで行く」の意味が観終わったあとにやっと理解できた気がします。一度狂いだした歯車は止まらない…最後まで突き進むしかない…

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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パーフェクト・プラン

2015年08月25日 16時44分12秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年2月28日
監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ
出演:ジェームズ・フランコ,ケイト・ハドソン,オマール・シー,トム・ウィルキンソン
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シカゴからロンドンに渡った、請負労働者トムと小学校の先生アナの夫婦。祖母から継いだ屋敷を改築して住みたいと夢見るが、金融引き締めと外国人労働者取り締まりを強化する政府からトムに退去勧告が言い渡される。失意に沈む二人だが、階下の住人が3,500万円もの大金を遺して亡くなっているのを発見。悩んだ果てに金を自分たちのものにするが、フレンチマフィアや麻薬密売人が周囲で動きだした上に刑事までもが彼らの前に現われ、思わぬ事態に引きずり込まれる。
『127時間』などのジェームズ・フランコ、『あの頃ペニー・レインと』などのケイト・ハドソンが共演したサスペンス。急死した階下の住人が遺(のこ)した大金を手にした夫婦が、それを機にマフィアや麻薬密売人が絡んだ陰謀に巻き込まれていく。監督は『ハッダーの世界』のヘンリク・ルーベン・ゲンツ。『最強のふたり』などのオマール・シー、『フィクサー』などのトム・ウィルキンソンが脇を固める。息詰まるタッチもさることながら、実力派俳優たちが織り成す白熱したストーリー展開もスリルに拍車を掛ける。

ある日、大金を手にした夫婦が巨大な陰謀に巻き込まれていくサスペンス映画。突然、大金を手にしたら…何を使うか悩むけど、トムとアナは「えっ、そんな事に使うの?」とツッコミたくなるようなことに使います。組織から追われる展開は、よくある話なので新鮮味はそこまでありませんが、ジェームズ・ブランコとケイト・ハドソンの夫婦役は見応えある!屋敷で仕掛けたトラップも結構本格的で怖いくらい(笑)屋敷内での壮絶なDIYバトルは確かに面白いです。ガチの「ホーム・アローン」を観ているような感覚。それにしても、マフィアも警察も乗り込むならもっと大勢で来いよ。スケールは小さいしツッコミ満載だし“パーフェクト”ではないけど上映時間90分ならまだ許せる範囲です。なんだかんだ楽しめた作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ミッシング・デイ

2015年08月24日 13時18分55秒 | 映画評論マ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年4月4日
監督:アラン・ホワイト
出演:ジョン・キューザック,ライアン・フィリップ,ラシェル・ルフェーブル,ジャッキー・ウィーヴァー
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スティーブンとシャノン夫妻が養女に迎えたばかりのニーナが、プエルトリコの海辺の小さな街で行方不明になってしまう。混乱する二人に接近してきたベンジャミンの助言を受けながらも、夫妻は死に物狂いで失踪した娘の消息を追う。やがて彼らは不審な養子援助施設にたどり着き…。
ジョン・キューザック、ライアン・フィリップ、ジャッキー・ウィーヴァーら実力派俳優が共演を果たし、人身売買を題材に描いたサスペンスアクション。養女にしたばかりの娘を奪われた夫婦が、悪質な人身売買組織相手に捨て身の戦いを挑む姿を映す。『愛を問うひと』などのアラン・ホワイトが監督を務め、『バトルフロント』のラシェル・ルフェーブルが妻を好演。互いに一歩も引かない激しいバトルの行方や、スリリングな展開が見どころ。

人身売買をテーマにしたサスペンスアクション。ジョン・キューザックは今回は悪役を演じています。行方不明になった娘を行方を追っていくと、危険な組織との戦いに発展していく展開は観ていてスリルがあって楽しめました。警察官怪しいなぁ~っと思っていたけど…。悪党ベンジャミンの執拗な追跡は怖かった。ベンジャミンを演じたジョン・キューザックは演技派だけど、イマイチ悪役っぽさが無いのが残念。他に似合う役者がいるような気がする。もう少し悪側のスケールが大きければ楽しめたと思います。1人まだ悪党が逃げたままだし…。(笑)警察も使えなさ過ぎ…。足を痛めたはずのシャノンが普通に歩いていたのが不思議でした。それにしても手数料を搾り取るだけ取ったら、子供を回収して次の獲物を探すなんて養子縁組詐欺って怖いね。なんだかんだハラハラさせられて観て良かったと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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君に泳げ!

2015年08月23日 18時16分44秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2015年2月28日
監督:チョ・ヨンソン
出演:イ・ジョンソク,ソ・イングク,クォン・ユリ,パク・チョルミン,シン・ミンチョル
official site

水泳の韓国代表選手として有望視されているウサン、天才選手として活躍するも両親が亡くなったのを機に意欲を失ったウォニル、プロのミュージシャンを目指すジョンウン。そんな幼なじみであった三人が、7年ぶりの再会を果たすことに。オリンピック候補の選抜大会が近づく中、純粋なジョンウンに惹かれるウォニルと初恋の相手でもある彼女への変わらぬ思いを再確認するウサン。ウォニルはウサンに、大会で勝ったらジョンウンを諦めるよう迫るが…。
テレビドラマ「わたしが一番きれいだったとき」などのイ・ジョンソク、テレビドラマ「ラブレイン」などのソ・イングクら共演の青春作。幼なじみ同士でもあるスイマーたちが、競技と恋をめぐって張り合いながらも固い絆と友情を育んでいく。爽やかで熱いストーリーや、イ・ジョンソクとソ・イングクの鍛え抜かれた肉体に加え、少女時代のユリの出演も見どころ。

幼馴染同士のスイマーが、競技と恋を賭けて競い合いながらも成長していく物語。よくある青春映画の王道を行ってる感じですが、まぁまぁの出来だったと思います。恋愛、友情、家族…それぞれの想いが1つになって試合に臨むウサンとウォニルの姿がカッコ良かったです。まぁ高校生には2人とも見えませんけど…(笑)水泳シーンがイマイチ迫力が無いというか、もっと魅せる演出にして欲しかったです。それと途中でちょいちょい入ってくるバンドによる歌唱シーン。あれは必要?

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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スマート・アス

2015年08月22日 17時23分24秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:フランス
劇場未公開
監督:キム・シャピロン
出演:トマ・ブルメンタル,アリス・イザーズ,ジャン=バプティスト・ラファルジュ

エリート校に入学したダン。彼は女の子にモテないスクールカーストの最下層の人間。だが、レズビアンのケリアと人気者のルイと一緒に、モテない男子学生に街でスカウトしてきた女性を娼婦としてあっせんする仕事を始めたことで、人生が変わりだす…。
モテない男を救うため、3人の若者が経済学の理論を用いてSEXビジネスを展開する青春ドラマ。欧州一のビジネススクールに通うダン、ケリア、ルイの3人は、モテない男女に出会いの斡旋を始め、学校内の性市場を激変させる。だが3人の心は満たされず…。

モテない男たちを救うために特殊なビジネスを始めた若者たちのお話。ジャケット写真から、もっと過激な描写と内容かと思ってましたが、意外や意外…。あっさりしていて色んな意味で期待外れ(笑)経済学の知識を活かして、3人の若者が美女をスカウトしたりイベントを開いたりして、良い感じに計画が進んでいたのですが、徐々に彼らの中で恋愛感情が生まれてきて普通の恋愛映画になってきてしまったのが残念。ラストのちゅぱちゅぱキスシーンのその後が気になるところですし…。

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密

2015年08月21日 10時58分08秒 | 映画評論ナ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年3月20日
監督:ショーン・レヴィ
出演:ベン・スティラー,ロビン・ウィリアムズ,オーウェン・ウィルソン,ダン・スティーヴンス
official site

ニューヨーク自然史博物館の展示物に命を吹き込むエジプトの石板の魔力が消えかけていた。最悪の事態を回避すべく夜警のラリーと仲間たちは、石板の謎を解く鍵を求めロンドンの大英博物館へ向かう。一行はエッシャーのだまし絵に迷い込み、恐竜の化石や九つの頭を持つ大蛇に襲われ、ロンドン市街でチェイスを繰り広げるはめに…。
夜になると博物館の展示物が動き出す『ナイト ミュージアム』シリーズ最終章。展示物に命を吹き込むエジプト王の石板の魔力が消えかかる危機を回避すべく、ニューヨーク自然史博物館からロンドンの大英博物館へ乗り込んだ夜警のラリーと仲間たちが大騒動を繰り広げる。主演のベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソンらおなじみの顔ぶれに加え、オスカー俳優のベン・キングズレー、テレビドラマ「ダウントン・アビー」シリーズなどのダン・スティーヴンスらが新たに登場。

『ナイト ミュージアム』シリーズ最終章。舞台はニューヨーク自然史博物館からロンドンの大英博物館へ。個人的には子供向けの娯楽映画にしか見えなくてあまり好きではないこのシリーズ…。猿や小人や原人などなどお馴染みのキャラクターが本作でも大活躍!小ネタがたくさん詰まっているので、それが笑えるかどうかは人それぞれ。自分としてはそんなに…。石板の魔力が消えて、展示物に影響してしまうのを防ぐためにラリーたちが奮闘するのだけど、石板を月光に当てることで元通りになるっていう設定が単純過ぎるように感じます。3作目までくると。さすがにマンネリ気味ですね。ヒュー・ジャックマンが特別出演していてウルヴァリンのポーズをしてくれたり、故ロビン・ウィリアムズの最後の名演技を見れたりと、印象的なシーンはたくさんありましたが、ロビン・ウィリアムズもいないので、ここら辺で完結したのが丁度いいかもしれません。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

2015年08月20日 14時55分09秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年8月1日
監督:樋口真嗣
出演:三浦春馬,長谷川博己,水原希子,本郷奏多,三浦貴大,桜庭ななみ,石原さとみ,ピエール瀧,國村隼
official site

100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、人類のほとんどが食べられてしまった。生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。エレンやミカサもそんな中の一人だった。そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。
人間を捕食する巨人と人類との壮絶な戦いを描いた諫山創の人気コミックを基に、『巨神兵東京に現わる 劇場版』などの樋口真嗣が実写映画化したアクション大作。100年以上前に出現した巨人が巨大な壁をぶち破り、再び侵攻してきたことから、巨人対人類のバトルが繰り広げられる。エレンを『真夜中の五分前』などの三浦春馬が演じるほか、長谷川博己、水原希子、石原さとみ、國村隼といったキャスト陣が集結。原作にはないキャラクターも登場するなど劇場版ならではの展開や、巨人のビジュアルやすさまじいバトルの描写も見どころ。

ここ数年Yahoo映画をずっと見続けているけど、これほどの大規模公開の作品で、これほど酷評される作品は記憶にないくらい久しぶりです。原作はほぼ未読。観に行く予定はなかったけど友人に誘われ、こんなに叩かれるなら逆に観てみたくなって映画館に足を運びました。原作の世界観と全く別物らしいのですが、自分は原作を知らないので独立した作品として観れば酷評するほどでもないかなと思います。まぁ絶賛するほどでもないけれど…。
CGは予算が少ない邦画のわりには割と頑張っていた方だと思います。巨人に追われて人々が逃げ惑うシーンは迫力あったし、巨人も迫力あったけど顔がリアル過ぎて、ちょっと気持ち悪かった。何度かCG感満載のシーンもありましたが。ストーリーも正直言って内容が薄い。ほとんど説明も無く巨人と人類の戦いが続くので、「ふ~ん…」としか思えない。登場人物たちに背景も描かれていないので、誰ひとりとして感情移入できません。そして無駄に入ってるラブシーン。おっぱい揉ませて「パパになってくれない?」って…コントにしか見えない(笑)結構グロいシーンもたくさんあります。教会のシーンがホラー映画並みに凄いですよ。てかエレンが何のために命がけで戦ってるのか分からなかった…。シキシマがリンゴ食べながら戦いを見てるだけっていう意味不明な行動も謎。
後編の上映時間は87分。87分で残りの物語を整理できるとは思えない。これは…つまらないモノ見たさで観に行くのもありか…。

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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愛のタリオ

2015年08月18日 15時36分43秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:韓国
日本公開:2015年2月7日
監督:イム・ピルソン
出演:チョン・ウソン,イ・ソム,パク・ソヨン,キム・ヒウォン
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ハッキュはソウルの大学で起きたトラブルが原因で、田舎町の講師として単身赴任することに。そこで彼は小さな町での退屈な日々に飽き飽きしていた少女ドクと出会い、激しい愛欲に溺れていく。やがて大学への復帰が決まったハッキュは妊娠したドクに中絶するよう説得し、意気揚々とソウルに戻っていくが…。
『人類滅亡計画書』などのイム・ピルソン監督と、『きみに微笑む雨』などのチョン・ウソンが手を組んだ禁断の愛の物語。韓国の民話「沈清伝」をベースに、自らの欲望に忠実な主人公と彼に純愛と処女をささげた少女、そしてだらしない父親を憎む娘の3人が織り成す危うい関係を活写する。ヒロインを体を張って演じ切ったのは、『サイコメトリー~残留思念~』のイ・ソム。すれ違う男と女の愛の形や、復讐と嫉妬と裏切りが複雑に絡み合う展開に絶句する。

だらしない既婚の男と、その男を愛してしまった女。だらしない父親を憎む娘。3人の危険な関係を描いた韓国映画です。韓国映画らしいエロエロとドロドロの愛憎劇で、最後まで飽きずに観れました。チョン・ウソンとイ・ソムの体を張った演技は見もの!!少しご都合主義な展開もあるのでまぁまぁかな。男も女も、純粋そうに見えて怒らせたら恐ろしい…。何も知らない女性ほど、愛も憎しみも人より何倍も強いのかもしれない。娘の行動もまた容赦ありません。ラストはまさかの逆転の逆転。こんなにも切なくて恐ろしい終わり方は久しぶりだ。誰もが大切な人やモノを失って破滅に追い込まれていく…。1人で観ることをおススメします。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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君が生きた証

2015年08月17日 15時31分11秒 | 映画評論カ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年2月21日
監督:ウィリアム・H・メイシー
出演:ビリー・クラダップ,アントン・イェルチン,フェリシティ・ハフマン,セレーナ・ゴメス
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銃乱射事件で息子がこの世を去りすさんだ生活を送るサムは、別れた妻から息子が遺した自作曲のデモCDを渡される。その曲を聴き息子のことを何も知らなかったことに気付いたサムは、遺品のギターを手に息子の曲を場末のライブバーで演奏する。その演奏に魅了された青年のクエンティンはサムを説得し、年の離れた2人でバンドを結成するが…。
『ファーゴ』などで独特の存在感を放つ名優ウィリアム・H・メイシーの初監督作。銃乱射事件で死んだ息子の遺した楽曲を自らが歌っていこうとする父親と、その曲に心打たれたミュージシャン志望の青年が、音楽を通じて再生していくさまを描く。主演のビリー・クラダップは、彼とバンドを組む青年役のアントン・イェルチンと一緒に、実際に歌とギター演奏を披露。そのほか『スプリング・ブレイカーズ』などのセレーナ・ゴメス、メイシー監督の妻フェリシティ・ハフマンらが脇を固める。

銃乱射事件の起こして死んだ息子が残した曲。その曲を父親が歌い、人生を再生していく物語。息子が何を考えていて、どうして事件を起こしてしまったのか…それを知ろうとする父親の気持ちが切なく伝わってきました。大きな展開は中盤に待っています。音楽を通して人々が変わろうとする努力をする姿を淡々と描いています。しかし父親が曲を聴いて演奏してことで何を思ったのかがいま一つ伝わってこなかったのが残念。息子が何を考えていたのかが観ているこちらも分からず…。音楽ばかりに偏り過ぎていて人間ドラマをもっと濃く描いて欲しかったです。被害者なのかと思ってましたが、中盤でまさかの“加害者”側だったと判明します。被害者だったならもっと共感できたけど、加害者側の遺族として少しは被害者遺族へ何かしらの謝罪や行動をするべきなのでは?本人たちも苦しんでいるだろうけど、両親の罪悪感が全然伝わってきませんでした。とりあえず音楽だけは良かったです♪

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おやすみなさいを言いたくて

2015年08月15日 14時54分16秒 | 映画評論ア行
製作年:2013年
製作国:ノルウェー/アイルランド/スウェーデン
日本公開:2014年12月13日
監督:エリック・ポッペ
出演:ジュリエット・ビノシュ,ニコライ・コスター=ワルドー,ラリー・マレン・Jr
official site

報道写真家のレベッカは愛する家族の理解に支えられ、世界各地の紛争地域を取材で飛び回っていた。常に家族と一緒にいられなくても全て順調だと思っていたが、取材中に巻き込まれた事故を心配した家族から危険な場所へは二度と行かないと約束させられる。それをきっかけに、彼女は自らの信念をささげた仕事が家族を苦しめていることに気付き…。
世界各地を飛び回る女性報道写真家のひたむきな生きざまを描き、2013年モントリオール世界映画祭審査員特別賞など数々の賞を受賞した人間ドラマ。監督は、報道カメラマン出身で『卵の番人』の撮影を務めたエリック・ポッペ。信念を持って戦場カメラマンの仕事に打ち込むも、愛する家族と危険を伴う仕事との間で揺れ動くヒロインを、オスカー女優ジュリエット・ビノシュが熱演する。また人気ロックバンドU2のドラマー、ラリー・マレン・Jrが出演しているのにも注目。

仕事と家族…どちらを取るべきか。紛争地域での取材はいつ命を落とすか分からない状況。家で待つ家族は気が気じゃないと思う。しかしプロの報道写真家として、いま起きている現実を世界に伝える使命を持つレベッカは再び戦地へと向かうのです。どれが正解なのかはわからないけど、ただただ誰も死なないことを祈るのみでした。幼い子供の体に爆薬を巻いて自爆テロを起こすなんて、許されない行為だけど、これが今でもどこかの国では起きていること。そういう事を僕たちは知っておかなければならないし、それを知る事が出来るのは報道写真家の方々の命がけの仕事あるからこそ。一体何が正解なのか、観ている最中ずっと頭の中でループしていました。女性や、子供がいる母親ならさらに共感してしまうシーンが多いと思います。
誰かが現実を伝えなければならない。だけど伝えようとしている人たちが命を落とすような事はあってはならないと思います。

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ビッグ・アイズ

2015年08月14日 12時49分45秒 | 映画評論ハ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年1月23日
監督:ティム・バートン
出演:エイミー・アダムス,クリストフ・ヴァルツ,ダニー・ヒューストン,ジェイソン・シュワルツマン
official site

1950年代から1960年代にかけて、哀愁漂う大きな目の子供を描いた絵画「BIG EYES」シリーズが世界中で人気を博す。作者のウォルター・キーンは一躍アート界で有名人になるものの、何と実際に制作していたのは内気な性格の妻マーガレットだった。自身の感情を唯一表現できるBIG EYESを守るため、マーガレットは自分が描いたという事実の公表を考え…。
世界中でブームとなった絵画シリーズをめぐり、実在の画家マーガレット&ウォルター・キーン夫妻が引き起こした事件の行方を描く伝記作品。妻が描いた絵を夫が自分名義で販売し名声を手にしていたことから、アート界を揺るがす大スキャンダルへと発展していく。監督は、自身もBIG EYESシリーズのファンであるティム・バートン。マーガレットに『アメリカン・ハッスル』などのエイミー・アダムス、夫ウォルターをオスカー俳優クリストフ・ヴァルツが演じる。

少し前にゴーストライターが世間で話題になりましたが、絵画の世界でも起きる出来事なんですね。実在の画家マーガレット&ウォルター・キーン夫妻が引き起こした事件の行方を描く伝記作品。ティム・バートンらしさは良い意味で無かった作品でした。マーガレットを演じたエイミー・アダムスの繊細な演技も良かったが、ウォルター・キーン役のクリストフ・ヴァルツの憎めない演技がとても良かったです♪マーガレットにも弱さはあったし、ウォルターにも弱さはあった。ウォルターの天才的な営業力があったからこそマーガレットは売れることが出来た。ウォルターも鍵穴にマッチ棒をポイポイ投げるシーンや、法廷での1人芝居もウォルターの人間的な小ささを見事に表現されていました。でもウォルターをどうしても悪い人間とは思えない…。最初は純粋にマーガレットの事を想っていたと思う。もう少し2人の幼少期からの生い立ちも観たかったかなと思います。
予告編を観て、大きな目の絵が気持ち悪いなと思ってましたが、観ていくうちに1枚くらい欲しくなりました(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

2015年08月11日 13時46分56秒 | 映画評論マ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年8月7日
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ,ジェレミー・レナー,サイモン・ペッグ,レベッカ・ファーガソン,ヴィング・レイムス
official site

正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハントは、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。
ハリウッドスターのトム・クルーズ主演の世界的大ヒットシリーズ『ミッション:インポッシブル』の第5弾。スパイ組織IMFに所属する腕利きエージェントが、仲間たちと協力して暗躍する無国籍スパイ組織撲滅というハイレベルのミッションに挑戦する姿を活写する。共演は、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、アレック・ボールドウィンら。高度1,500メートル、時速400キロメートルで飛行中の軍用機侵入を試みる、トムの命知らずのアクションも見どころ。

人気シリーズ最新作。「こんなにハラハラするような面白いシリーズだったっけ?」と思うほど今回は良かった!冒頭でいきなり高度1500mで飛ぶ軍用機の上でのアクションはCG一切無し!トム凄いよアンタ!その他にも水中でのシーンや、バイクシーン、ウィーンのオペラ座のシーンなど、緊張高まるシーンが次々と続き飽きることがありません。やはりイーサン・ハントの安定感は観ていて安心します。仲間との連携プレーも見事と言ったところ。しかし敵側の人間が少し広がり過ぎていて誰がどう繋がっているのか少し分かりづらいところがありました。敵側の関係性をスッキリさせてくれたらもっと良かったかもしれない。でも53歳に見えないトム・クルーズのカッコ良すぎる姿は観る価値ありです!

※隣に座ってた女が全く面白くないところで手を叩きながらゲラゲラ笑ってました。こういうマナー悪い客は出入り禁止にして頂きたいです。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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