股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

HACHI 約束の犬

2010年01月31日 13時54分42秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年8月8日公開
監督 : ラッセ・ハルストレム
出演 : リチャード・ギア,ジョーン・アレン,サラ・ローマー,ケイリー=ヒロユキ・タガワ
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アメリカ東海岸。郊外のベッドリッジ駅で寒い冬の夜に、大学教授のパーカー・ウィルソンは迷い犬になった秋田犬の子犬を保護した。妻ケイトの反対を押し切って、飼い主が現れるまで子犬を飼うことにしたパーカーは、子犬の首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づける。パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していったハチは、やがて朝は駅まで見送りに行き、夜は迎えに行くようになっていく。
1987年に公開され大ヒットを記録した『ハチ公物語』。渋谷の駅前で帰らぬ主人を待ち続ける、日本人なら誰もが知っている“忠犬ハチ公”の感動的な物語をハリウッドでリメイク。一人の大学教授と彼に育てられた飼い犬の心温まる愛と絆を描いている。監督は『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』や『サイダーハウス・ルール』のラッセ・ハルストレム。主人公の教授を演じるのは、黒澤明監督作に出演するなど、日本との“縁”があるリチャード・ギアだ。物語の舞台を日本からアメリカに移しても、誇り高くて愛らしい秋田犬の姿は変わらない。パーカーとハチの間にある愛情と信頼が、大きな感動となって胸を打つこと必至だ。

『ハチ公物語』のハリウッドリメイク版。ちょっとは泣けるのかと思ったら、「ふ~ん」って感じの作品でした。というか予告編を90分に拡大しただけって感じまぁハチ公の話だから展開が観る前から分かってはいたものの、どうせリメイクするなら新しい要素を何かしら入れて欲しかった。急にでっかくなったハチの姿にも驚いたし秋田犬の演技は素晴らしい!帰らぬ主人をじっと待ち続けるあの表情は日本の鏡です(笑)リチャードギアの「ハァ~チ~」の声が聞いてるうちに心地よくなってきました。

この作品の評価・・・・66点
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ブラック・ウォーター

2010年01月30日 01時21分57秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2007年
製作国 : オーストラリア
2009年8月22日公開
監督・製作・脚本 : アンドリュー・トラウキ,デイヴィット・ネルリッヒ
出演 : メーヴ・ダーモディ,ダイアナ・グレン,アンディー・ロドレーダ
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北オーストラリアのマングローブ。リーと姉のグレース、そしてグレースの恋人アダムの3人は、川釣り体験ツアーに来ていた。いい釣り場を求めてガイドとともに川を船で上っていくと、突然何かに激突され船が転覆してしまう。なんとかマングローブの木に辿りついたグレースとアダムが辺りを見ると、そこにはガイドをくわえた巨大なクロコダイルの姿が。リーは必死の思いで転覆した船に登ったものの、そこから動くことができず…。
船の転覆でクロコダイルが生息する川へ放り込まれたリーたち。なんとか木の上に逃れるも、辺り一面は川面が広がり、陸地は見当たらない。脱出手段は全くなく、救助が来る可能性もほぼゼロ。そして眼下には凶暴なクロコダイルが見え隠れする――大自然の中、そんな絶体絶命の状況に追い込まれた者たちの恐怖を実話をベースに綴ったのがこの作品。安全な場所が木の上のみという状況、そして時折姿を見せるクロコダイルの姿が、真綿をしめるようにじわじわと伝わる恐怖となって観る者を締め上げる。その一方でクロコダイルがダイナミックに襲い掛かるシーンではストレートな恐怖を演出し、その強弱がさらに恐怖を加速させている。

最も怖い実話というキャッチコピーが付けられたこの作品。確かにこれが実話なら相当怖い水辺には絶対に近寄りたくなくなる映画でした(笑)実話というだけあってか、全体的に地味。ワニと人間の睨めっこがずっと続く展開は少々飽きてしまいましたが、まぁ実話だからと言っちゃえば、それまでだ。この手の映画と言えば「オープン・ウォーター」を思い出すけど、あれよりは充分良くできてる作品なのかと思います。人間って精神が壊れると死体の腕を引きちぎって、ワニをおびき寄せる行動に出るものなのか…。リーだけがワニから好かれてるように思えて仕方ありませんでした(笑)

この作品の評価・・・・68点
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ミスティック・リバー

2010年01月29日 20時57分11秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2003年
製作国 : アメリカ
2004年1月10日公開
製作・監督・音楽 : クリント・イーストウッド
出演 : ショーン・ペン,ティム・ロビンス,ケビン・ベーコン,ローレンス・フィッシュバーン

ボストンの貧困地区。路上ではジミー、デイブ、ショーンの3人組がボール遊びに興じていた。ボールが排水溝に落ちたとき、不審な車が少年たちの傍に停まる。警官を名乗る2人連れは、3人の内からデイブだけを車に乗せ、静かに走り去った。数日後、デイブは暴行を受け、無残な姿で発見される。それから25年、同地区で殺人事件が発生。被害者はジミーの娘だった。捜査を担当するのは、今は刑事となったショーン。やがて捜査線上にデイブの名が浮かぶ。事件は3人の過去を弄ぶようにして、非情な物語を導いてゆく…。
クリント・イーストウッドがベストセラー小説をオールスター・キャストで映画化。幼なじみだった3人の男の物語を、重厚なタッチで描くミステリーだ。本作には謎解きのスリルも用意されているが、筋書きを追うことよりむしろ、登場人物の心象を見つめることに主眼が置かれている。彼らの心に渦巻く家族への愛憎、日常への苛立ち、癒せぬ過去。これらの均衡が崩れたとき、人間はいかに愚かな存在となるか。イーストウッドの冷徹な視線は、生身の人間の在り様を嘘偽りなく映し出す。それは安易な悲劇に留まるものでなく、泣いてすっきり感動できるものでもない。

先日の「インビクタス‐負けざる者たち‐」を観てから、クリント・イーストウッド監督作品を見直そうと思い借りてみました。やはりと言うか、さすがと言うか。ハラハラさせられながらも最後には何とも言いようのない気持ちにさせられてしまった。1人1人の心理描写が見事に描かれていたと思います!子供の頃は親友だったジミー、デイブ、ショーンの3人が大人になり「被害者の父親」「殺人犯」「刑事」という複雑な人間関係になってくいく物語。ジミーの娘が殺され、事件を担当するのはショーン。そして犯人として浮かび上がったのはデイブ。運命のいたずらと言うか、全ては子供の頃のある事件がキッカケなのだ。デイブの「あの時、お前が車に乗っていればよかったんだ」という台詞がとても印象的でした。デイブにはきっと誰も理解出来ないような大きな傷を心に抱えて生きていたのだろう。親友のため、家族のためにという気持ちが引き起こしてしまった結末。ん~観終わったあとにテンションが下がりました主人公3人が辿りついた“家族”という居場所。それは幸せものがある一方で、深い悲しみもある。言っちゃうと、もう少しラストをまとまり良く作って欲しかったかなと思います。あれじゃあ真面目に生きてきたデイブが可哀相過ぎる!!
ショーン・ペン,ティム・ロビンス,ケビン・ベーコンの演技は素晴らしいです!暗いけどなかなか考えさせられる作品でした!

※TSUTAYAの100円レンタルで借りれますよ♪

この作品の評価・・・・78点
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BABY BABY BABY!ベイビィ ベイビィ ベイビィ!

2010年01月27日 10時10分41秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年5月23日公開
監督・脚本 : 両沢和幸
出演 : 観月ありさ,松下由樹,谷原章介,神田うの,伊藤かずえ,藤木直人
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大手出版社に勤務する佐々木陽子は30代・未婚。仕事に生きがいを感じている彼女は、自分が子供を持つ事など想像もしていなかった。ところが編集長の昇進が決まった矢先、突然の妊娠発覚!キャリアを選ぶか、子供を取るか、究極の選択を突き付けられる。おそるおそる訪れた産婦人科で、陽子は、世間知らずの10代カップル、不妊治療中の夫婦、深夜ひそかに診察に訪れる謎のモデルなど、様ざまな事情を抱えた妊婦たちと出会う。4人目の子供を産もうとしている自称ベテラン妊婦の大野春江は、戸惑う陽子の良き相談相手となってくれた。そんな人たちとの出会いが、陽子の出産に対する思いを少しずつ変化させていく。そして9ヶ月が過ぎ、とある満月の夜、妊婦たちの人生最大の戦いが始まった…!
ドラマ「ナースのお仕事」のスタッフ&キャストたちが贈る、様ざまな事情を抱えた妊婦たちが奮闘する出産エンタテインメント・ムービー。陽子役には『ぼくんち』の主演で高い評価を受けた観月ありさ、ベテラン妊婦役に観月との黄金コンビ復活・松下由樹、頼りない二枚目に人気絶頂・谷原章介など豪華キャストが勢ぞろい。脚本、監督は「ナースのお仕事」全シリーズに携わった両沢和幸。

キャストから、どう見ても「ナースのお仕事」にしか見えないのですが…。神田うのの演技力はどうにかならないものか
赤ちゃんを産むか産まないかって話を、シリアスではなくコメディっぽく描いていて、つまらなくはなかったです。ただし、映画にするほどのものではなく、フジテレビのスペシャルドラマで放送した方がいいようなレベル。やっぱりそうなるかっていう、お決まりの展開はいつも通りだけど、やっぱ赤ちゃん欲しいなぁって思ってしまう(笑)キャリアウーマンの陽子が妊娠した途端に会社辞めちゃうっていう気持ちもあまり理解できない。自分が夫なら「産休取りなよ」って言うけどな~。

この作品の評価・・・・66点
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縞模様のパジャマの少年

2010年01月26日 03時12分15秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2008年
製作国 : イギリス=アメリカ
2009年8月8日公開
監督 : マーク・ハーマン
出演 : エイサ・バターフィールド,ジャック・スキャンロン,デヴィッド・シューリス
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第二次大戦下のドイツ。ナチス将校の父の昇進に伴いベルリンを離れ、人里離れた大きな屋敷へ越してきた8歳のブルーノは、寝室の窓から遠くに見える“農場”で働く人々が昼間でも縞模様のパジャマを着ていることを不思議に思っていた。裏庭へ出ることさえ禁じられ、遊び相手もなく退屈しきっていたが、ある日こっそり抜け出すと“農場”にたどり着く。フェンスの向こうにはパジャマ姿の同い年の少年シュムエルがいた。
知らないということは、なんと残酷で罪なことだろう。好奇心に満ちた無邪気な8歳の少年にとって、ユダヤ人は未知の存在であり、ようやく見つけた友だちが置かれている絶望的な状況など知る由もない。けれど、大人の無知は無責任であり、取り返しのつかない過ちを招く。イノセントな子どもの視点でホロコーストの真実と戦争の狂気が引き起こす普遍的な悲劇を見事に描き出したのは、『ブラス!』『リトル・ヴォイス』のマーク・ハーマン監督。ジョン・ボインの同名ベストセラー小説を自ら脚色し、製作総指揮もつとめている。エイサ・バターフィールドとジャック・スキャンロンの子役二人をはじめ俳優陣が揃って素晴らしい。

久しぶりに観終わって、後に引きずった映画でした…。身分の違う2人の少年の交流を描いた作品。戦争は、こんなにも残酷で悲劇なのかと改めて思いました。たとえ身分が違っても、友達のために何かしてあげようという気持ち。その優しさが招いてしまったラストの悲劇は予想以上に衝撃的でした。ブルーノが家の中で過ごすことが、どれほど苦痛だったか。たしかにシュムエルの遊んでいたほうがブルーノにとっては幸せな時間だっただろう。たくさんの出来事が繋がりラストに繋がっていく…何とも言えない恐怖を感じました。「友達のために」「お腹がすいた」「もっと遊びたい」戦争とは無関係の子供すら、関係なく殺していくドイツ軍はホントに憎い。子役2人の演技力には驚かされました。常に孤独や恐怖を子役2人からは感じました。
もうちょっと内容を濃くして欲しかったし、他の人もレビューで書いているように、英語ではなくドイツ語だったらもっと良かったと思います

この作品の評価・・・・79点
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ごくせん THE MOVIE

2010年01月25日 04時21分35秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年7月11日公開
監督 : 佐藤東弥
出演 : 仲間由紀恵,亀梨和也,生瀬勝久,高木雄也,三浦春馬,石黒英雄,中間淳太
official site

熱血教師ヤンクミこと山口久美子が高校教師となって7年。春から新たに赤銅学院高校3年D組の担任になったが、新しい生徒たちはなかなか心を開いてくれず、ヤンクミも手を焼いていた。そんな彼女の前に、元教え子の小田切が教育実習生として現れる。教え子が自分と同じ教員の道を選んだ、とヤンクミは感動しきりだが、実の小田切はやりたいことが見つからず、人知れず悩んでいた。そんな中、卒業生の1人が警察沙汰の事件に巻き込まれ、行方不明になってしまう…。
国民的人気ドラマ「ごくせん」、7年間の集大成にして最終作となる劇場版。その最大の見どころは、亀梨和也、三浦春馬、小栗旬、成宮寛貴、速水もこみち、小池徹平、小出恵介ら、今や主役級俳優に成長した、“伝説の卒業生”たちとヤンクミの再会だ。続々登場する超豪華な顔ぶれに、同シリーズのスゴさを再認識させられる。担任クラスの生徒だけでなく、そんな卒業生までひっくるめて「困ったらいつでも来いよ」と受け止めるヤンクミ。これまで以上に彼女の懐の深さと、教え子の見本となるに足る真っ直ぐで揺るぎない生き様が際だつ作品になっている。これで彼女の勇姿も見納めかと思うと寂しいけれど、最終章にふさわしい華やかで爽快な仕上がりだ。

7年間もやっていてテレビシリーズをちゃんと観た事がありませんそれでもおおよその話の土台は知ってました。映画版で「ごくせん」も見納めってわけですが、映画の割にはスケールが小さかったような気がします。2時間のスペシャルドラマって感じのスケール。これが7年間の集大成って言われると「!?」って思うだろう。つまらなくはないけど、わざとらしさがドラマ版以上に出ていたのが残念でした生徒がボコボコにされてたらヤンクミ登場。そのパターンばっかりだし、展開が読めてしまう。もっと新鮮さが欲しかったです。
ちょい役で豪華な卒業生たちが登場しますが、いかにも商業的って感じの作り方が痛い最近の邦画ってテレビドラマの映画化ばっかりするけどオリジナルの脚本で頑張って欲しいもんです

この作品の評価・・・・67点
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パラノーマル・アクティビティ

2010年01月23日 13時55分54秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年1月30日公開
監督・脚本 : オーレン・ペリ
出演 : ケイティ・フェザーストーン,ミカ・スロート
official site

平凡な一軒家で幸せに暮らす若いカップル。しかし毎晩寝付いた後に家の様子がいつもと変わっていることに気づく。自分たちの家に起こっている“何か”を確認するため、彼らは生活の一部始終をビデオカメラで撮影することにする。真夜中、2人が眠りについた後、何が起きているのか。ビデオには衝撃の映像が映っていた…。
$15,000(約135万円)で制作され限定12館、しかもレイトショー公開でスタートし、公開5週目にして全米1位を獲得、翌週には遂に興行収入1億ドルを突破した超話題作。口コミが口コミを呼び、週を重ねるごとに公開館数を増やして行った本作は、公開3週目には159館で公開、週末だけで790万ドルを記録し、北米において200館以下で上映された作品で歴代1位となる記録を作った。

試写会で鑑賞。本国アメリカでは記録的大ヒットになっている本作。果たしてどこまで怖いのかドキドキしてましたが…

ん?…ん?…でっ?…えっ終わり!?

こんな感じです(笑)主人公のカップルが自宅で起きる怪奇現象に怯え続けるという話なのですが、夜→昼→夜…の繰り返しだけでも飽きるのに、昼間の話が長すぎて眠たくなりました夜のシーンが短すぎて怖さが全く感じられないし、怪奇現象が起きても少しだけ。怖いとは言えない演出でした観客としては怪奇現象が何故起きているのか、そこが一番知りたいとこなんだけど、正直言って何も分かりません(笑)過去にある少女が関係してるという話は出たものの、結局その少女がどう関係しているのかも説明されず…、謎が1つも解決されぬままエンディングでした。つーか、怖いなら部屋のドア閉めろや!!!毎晩毎晩開けてるってどういうことだ??それと、途中で出てきた博士だけど、「私には手におえないから帰るよ」って、役に立たなすぎでしょ(笑)全てがカメラ視点でわざとらしく映されているのも気になりました。
会場からは失笑の声がまぁ自分も笑いましたが。一緒に行った友人と、終わった瞬間「でっ?」と顔を見合わせてしまいました(笑)アメリカ人ってこういう後味悪い映画が好きなのかなぁ?絶対に金払って観たら後悔してました。一番怖かったのは開始10分で寝た、前の席のオジさんのイビキかな(笑)歴代トップ10に入るくらいのつまらなさでした。

この作品の評価・・・・19点
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インビクタス -負けざる者たち-

2010年01月21日 00時51分40秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年2月5日公開
監督 : クリント・イーストウッド
出演 : モーガン・フリーマン,マット・デイモン
official site

新しく就任したネルソン・マンデラ大統領は、アパルトヘイトにより人種差別や経済格差が依然として残っていることを痛感する。誰もが親しめるスポーツを通して、人々を団結させられると信じたマンデラは、南アフリカのラグビーチームの立て直しを図る。マンデラの“不屈の精神”はチームを鼓舞し、団結させ、奇跡の快進撃を呼び起こす。
ネルソン・マンデラ大統領が、アパルトヘイトの余波の残る南アフリカで、ラグビー・ナショナルチームのキャプテン、フランソワ・ピナールと共に、国を、国民の心を一つにしようとした感動のヒューマン・ドラマ。

試写会で鑑賞。「ミリオンダラー・ベイビー」「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」「チェンジリング」「グラン・トリノ」と最近のクリント・イーストウッド監督の作品はどれも素晴らしい。調べてみたら毎年付けてる年間ランキングで上の作品全てがトップ10にランクインしてる。
南アフリカ初の黒人大統領になったネルソン・マンデラ。彼の長い生涯の中では、この物語は僅かな部分なのかもしれないが、ここまで完成された作品を作ったクリント・イーストウッドはやはり凄い物語は人種差別が当たり前の時代。白人からの迫害を受けて27年間も刑務所に入れられたマンデラは、出所後に大統領になる。「この国を1つにしたい!」その気持ちで彼は、弱小チームであったラグビーチームに自分の夢を託すのです。マンデラ大統領の言動1つ1つが印象的でした。「怖がっていては前に進めない」いつ暗殺されてもおかしくない状況においても彼は国のために立ち上がります。ネルソン・マンデラとう人物はノーベル平和賞も受賞した凄い人物ですが、この作品では彼を英雄として描いていないのが面白いところ。27年間の獄中生活を描くわけでもなく、アパルトヘイトの歴史を描くわけでもなく、ラグビーの試合ばかり映しています。過去ではなく未来への物語を描いているところがこの映画の良さかもしれません。面白くしようと思えばもっと感動大作に出来るはずなのにそうしない。静かに進んで行く物語の中に色んなメッセージが感じられました。
人種差別という重いテーマにもかかわらず、何故か重く感じさせずスポーツを通じて繋がる人と人との絆に感動しました。平和というのは政治家が話し合って解決しなくても、互いに真正面から向かっていって同じ汗を流す、それだけで人や国は1つになれるのだと思います。ぜひおススメの1本です!

この作品の評価・・・・83点
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未来を写した子どもたち

2010年01月20日 02時16分03秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
2008年11月22日公開
監督 : ロス・カウフマン,ザナ・ブリスキ
出演 : コーチ,アヴィジット,シャンティ,マニク
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インドのカルカッタ。売春窟で生まれた子どもたちの将来は、親の仕事を継ぐ以外になかった。写真家ザナ・ブリスキは売春窟での撮影を続けるうちに、子どもたちにカメラを与えて写真教室を開く。初めて自分たちの可能性を知った子どもたちは、写真を通して将来に夢と希望を抱くようになる。ザナは子どもたちの将来を案じ、その環境から救い出したいと努力するが、それは苦難に満ちた道のりだった。
インドには「カースト」という身分制度がある。1950年に全廃されているが、5000年以上もの歴史を持ち、ヒンドゥー教との結びつきが強いために、実際には人種差別的に根付いている。抜け出るのは難しいが、その手段のひとつに「教育」がある。しかし子どもたちの親はたいてい貧しく授業料を払えないし、教育の必要性にも理解がない。このドキュメンタリーは、インド有数の大都会ながら貧困が厳しいカルカッタで、ある女性写真家が子どもたちを救おうとする姿を追ったものだ。手助けがあれば、多くの子どもたちを救えることを教えてくれる。それにはまず社会の理解が大切なのだが…。第77回アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞。

知り合いの人から薦められて鑑賞。
今まで知らなかったインドという国。貧困で暮らす子供たちの純粋さと力強さを感じるドキュメンタリー映画でした。子供たちにカメラを与えるという斬新な撮影方法。貧しいながらも懸命に生きる子供たちの視点から描かれたインドという国は、僕の想像を遥かに超えた現状でした。毎日の生活のために自らの身体を売る子供たち。日本では考えられないことが今のインドで起きていることに衝撃を受けました。話としては重い話ですが、カメラを与えられた子供たちのキラキラした笑顔を見ていると、重い作品とは感じませんでした。
子供は親を選べない…その家に生まれた子供たちは、自分の運命を受け入れ、親のために働き続ける。親から叱られても暴力を受けても、それでも親のために家族のために…。それが切っても切れない親子の縁なのかな。
それぞれが夢を持っているけど、日々生きていくのが精一杯というインドを観て、こうやって毎日無駄に生きている自分が恥ずかしくなった。すぐに子供たちのために何か出来るとは思えないけど、簡単に「死にたい」とか「死んじゃえばいいのに」って口にすることは駄目だよね。
カメラを通して、少しだけ希望を持った子供たち。結果としては学校に行けた子供がいた一方、売春婦として働き続けた子供たちもいて全てがハッピーエンドというわけではありませんでした。子供たちを救うために、僕達が出来る事はきっとあるでしょう。世界の人々の目を向けさせるために、まずは知る事が大切なのだろう。

この作品の評価・・・・71点
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バタフライ・エフェクト3/最後の選択

2010年01月19日 02時26分24秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年10月17日公開
監督 : セス・グロスマン
出演 : クリス・カーマック,レイチェル・マイナー
official site

過去と現在を行き来できる特殊な能力を持つ男、サム。しかし彼には、妹のジェナと決めたルールがあった。個人的な理由で過去に戻らないこと、そして過去を変えないこと。ある日、彼は自らルールを破ってしまう。10年前に殺された恋人、レベッカを救うために…。
主人公のサムを演じるのは「The OC」などで人気急上昇中のクリス・カーマック。妹のジェナ役には『ブラック・ダリア』『ブリー』などのレイチェル・マイナー。監督には『The Elephant King』のセス・グロスマンが抜擢された。

この作品も早くも3作目まできましたか。特殊な力で過去や未来に行ったり来たり出来る主人公の話。1作目のような感動作を期待してたのに今回はサスペンス?ホラー?っぽくて結構グロい「バタフライ・エフェクト」を見せられた感じです。“3”って付けて続編っぽいけど、話の繋がりは全くないです。ストーリーが似てるから無理矢理「バタフライ・エフェクト」の続編にしたような雰囲気がある…。登場人物の多さと説明の無さで、今サムはどこを飛んでるのかが分かりづらかったですなんだか簡単にタイムスリップしちゃうので、この作品の一番の要素が薄く描かれている印象を感じました。それに、所々エロい(笑)犯人は一体誰なのか、緊張感はあったものの、急に犯人の正体が明かされたのがガッカリですもっと「こいつは誰なんだ!?」っていうドキドキ感が欲しかった!タイトルの“最後の選択”の意味がラストでやっと分かりましたが、あの終わり方は納得いかないなぁ…。
もう少しまとまりを作って欲しい!続編に期待しています

この作品の評価・・・・64点
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その土曜日、7時58分

2010年01月18日 21時21分21秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年10月11日公開
監督 : シドニー・ルメット
出演 : フィリップ・シーモア・ホフマン,イーサン・ホーク,マリサ・トメイ
official site

ニューヨーク郊外にある小さな宝石店に強盗が押し入る。隙を見て女性店員が強盗を撃つが、彼女もまた銃弾を浴びる。慌てて逃げる共犯者ハンクの車…。強盗3日前、ハンクは兄のアンディから両親が経営する宝石店への強盗計画を持ちかけられる。ハンクは養育費の支払いが滞り、お金に困っていた。一見、贅沢な暮らしを送るアンディもまた、ドラッグに溺れて会社の金に手を出していた。やがて二人は強盗が失敗しただけでなく、撃たれたのが自分たちの母親だと知り愕然とする。
『12人の怒れる男』『狼たちの午後』など硬派な作品で知られる、シドニー・ルメット監督。今年84歳という高齢だが、彼の創作意欲はとどまる事を知らない。本作でも時間軸を何度も過去に戻し、登場人物の各視点で同じ場面を繰り返し、その度に事実が明らかになっていくという手法を使っている。物語の軸となるのは、事件をきっかけに崩壊していく家庭だ。人生にすでに失敗している兄弟は、それを修正しようとしてもすべて裏目に出て、より悪い方にころげ落ちていく…。兄弟役のフィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン・ホークが上手いが、その脇を固めるアルバート・フィニーとマリサ・トメイという二人のアカデミー賞受賞俳優の演技も見事。

前から気になってたんだけど、借りるものが他になければ借りようと思っててずっとスルーしてました。知り合いから薦められたので、借りました。
フィリップ・シーモア・ホフマン、「カポーティ」でアカデミー主演男優賞を獲った彼の存在感はさすがと思うほどでした。時間軸が進んだり戻ったりするのでよく観ていないといけませんが、登場人物それぞれの視点で描かれていて楽しめました♪ある事件をキッカケに崩れていく家族…。1回の過ちがやがて全てを奪い去っていく連鎖は、観ていてゾッとしました。ちょっとした亀裂で、今まで隠していた事が明るみになってしまうのだろう。そしてそれを直そうと、もがけばもがくほど加速していく絶望。この親子も、幼い頃から父親から愛されていないと感じ続けてた兄の感情が、こういう結果に繋がってしまったのだと思います。無言で部屋の中をめちゃくちゃにするアンディの気持ちが何となく分かります。全てを失った時ってきっとあんな風になるのだろう。皿から落ちていく石のように…。
ラストの父の行動は衝撃的でした!あれが全てを知り、失った父親の最後の愛情表現だったのかもしれない。すごく切なかったです。
一見の価値ありの作品です!

この作品の評価・・・・82点
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セブンティーン・アゲイン

2010年01月17日 14時45分39秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年5月16日公開
監督 : バー・スティアーズ
出演 : ザック・エフロン,レスリー・マン,トーマス・レノン,ミシェル・トラクテンバーグ
official site

1989年、17歳のマイクはハイスクールのバスケ部のスター選手。有名大学からのスカウトも確実だったが、恋人のスカーレットが妊娠したことを知る…。2009年、37歳のマイクは妻のスカーレットから離婚を突きつけられ、親友ネッドの家に居候の身。会社でも出世を逃し、今や見る影もない有り様だ。ところが、ある日突然17歳の姿に戻ってしまう。これを機に人生をやり直そうとハイスクールに転入するが…。
ハイスクールの人気者も20年経てば、所詮行き着く先はくたびれた中年オヤジだ。そんなシビアな現実を『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』の今をときめくアイドル・スター、ザック・エフロンが演じる。といっても、心はオヤジのままに肉体のみ17歳に戻るというのがミソで、ついつい親心が顔を出してしまい、本物のティーンの間では浮きまくるのだが。そんなギャップが生み出す笑いに、人生のセカンド・チャンスに懸ける男のドラマを絡めたこのコメディは、『17歳の処方箋』に続くバー・スティアーズ監督の長編第2作。ネッド役のトーマス・レノンと校長先生役のメロラ・ハーディンのマニアックな笑いも楽しい。

冴えない中年男が17歳に戻って人生をやり直そうとするお話。コメディ映画だし、くだらないシーンもあるのだけど、とっても良い話でした♪1度目の人生で家族と離ればなれの生活になってしまった主人公マイク。ある事がキッカケで17歳の自分になってしまうわけです。誰だって「あの頃に戻りたい」とか「あの時、しておけばよかった」とか思うよね。マイクもバスケットのプロ選手になる夢を捨てて妻と結婚し、いつしかそれを後悔している。17歳に戻って、初めて家族の大切さを知ったマイク。そう、大切なものは彼のすぐ傍にあったわけです。結末は予想通りでしたが、とってもスッキリする作品でした♪
いつの頃に戻ったとしても人生っていうのは希望通りにならないのかもしれません。結局、人間って同じ道を歩んでしまうんじゃないのかな。でもそれが自分らしい生き方でもあるわけだ。なら前だけを向いて生きていけばいいじゃないか!!そういうメッセージが伝わってくる作品でした。とか言っても、自分も17歳に戻りたい!!!と思うわけです(笑)

この作品の評価・・・・78点
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かいじゅうたちのいるところ

2010年01月14日 00時06分16秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年1月15日公開
監督 : スパイク・ジョーンズ
出演 : マックス・レコーズ,キャサリン・キーナー,マーク・ラファロ
声の出演 : ローレン・アンブローズ,クリス・クーパー
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空想が大好きな8歳の少年マックスは、母と姉との3人暮らし。しかし、近頃母も姉も自分をあまり構ってくれず、それに怒ったマックスは母とケンカし家出。浜辺にあった船に乗って海に出てしまった。そうしてたどり着いたのは、見たこともないかいじゅうたちが棲む島。マックスはかいじゅうたちの中へと入っていくが、彼らはマックスを食べようとする。そこでマックスは「僕は王様だ!」と空想の物語を語りはじめ…。
原作はモーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」。コールデコット賞をはじめ数々の賞を受賞し、全世界で2,000万部以上を売り上げた20世紀最高の絵本の1つだ。これを『マルコヴィッチの穴』などで知られる鬼才スパイク・ジョーンズ監督が映画化。家出少年と風変わりなかいじゅうたちとの交流と少年の成長を描く物語を、幻想的で不思議な手触りの映像にまとめ上げた。CGとマペット技術を駆使して制作されたかいじゅうはかわいらしく表情も豊かで、その動きを見ているだけでも楽しい。絵本が原作だけに子ども向けの内容ではあるが、大人の胸にもクリアに響く物語。ぜひ家族で楽しんでほしい作品。

原作の絵本を読んだことがないので、40ページの絵本をどれだけ忠実に実写化したのが分かりませんが、まぁまぁの出来だったかなと思います。大人たちに自分の気持ちや存在を認めて欲しいっていう子供ながらの気持ちって何となく分かります。自分の気持ちを伝えたいのに、上手く伝わらないから力で相手をコントロールしようとするキャロルの気持ちも何となく分かるなぁ。かいじゅう達との生活の中で成長していく少年マックスの姿がとっても可愛くて良かったです♪子供の想像力とか発想って凄いよね何にでも挑戦していく姿が素晴らしい!こんな純粋な心を大人になると忘れちゃうものか…
心配だった、かいじゅうの着ぐるみですが観ていくうちに慣れてきて可愛かったです。でも、マックスだけが成長していっても何も解決してないんじゃないかと思います家で男とベタベタしている母親とか、見て見ぬふりをする姉とか、どちらかと言えばこの2人がかいじゅう達のところへ行って成長した方がいいんじゃないだろうか?(笑)島に行ってマックスがせっかく母親の気持ちを理解したと思ったのに…。
一見すると、子供向けっぽい映画ではありますが、大人向けの作品だと思います。誰でも伝えたい気持ちがある…だけどこれを伝えたら相手を傷つけてしまうんじゃないだろうか…。かいじゅうたちは、そんな気持ちを具象化したものなのだろう。ぜひ純粋な気持ちでご覧ください!

この作品の評価・・・・76点
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オーシャンズ

2010年01月13日 00時10分59秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2009年
製作国 : フランス
2010年1月22日公開
監督 : ジャック・ペラン,ジャック・クルーゾー
ナビゲーター : 宮沢りえ
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回転しながら波間を切り裂くハンドウイルカの大群、強大な吸引力でそこに存在するすべてを飲み込まんとするザトウクジラの捕食、しわくちゃの赤ちゃんを前足で抱くアゴヒゲアザラシの愛情、スクリーン一杯に広がる5万匹のクモガニの交尾。凶暴なエネルギーを自在に操り、船や港を襲う巨大な波、海底の暗闇の中で太古の形状のままで躍動する海獣たち…。
「海とは…」そんな途方もない問いかけに答えるための人類の挑戦であり、“海”という名の大いなる生命体の知られざる奇跡と、そこに息づく驚異の生物たちに出会うための時空を超えた旅である、史上最大のドキュメンタリープロジェクト。監督は『WATARIDORI』で飛行する鳥に並走して撮影するという斬新なスタイルを確立したジャック・ペラン。最高のスタッフと最新技術を結集し、本作のために開発された世界初の各種テクノロジーに支えられ、前人未到の大迫力の映像を捉えることに成功した。

1人の少年の言葉から始まる壮大な物語。「海って何?」当たり前のように広がっている海も、たくさんの命があり、ドラマがあり、戦いがある。とっても癒されて感動して考えさせられる作品でした。世界50か所で4年以上かけて100種類以上もの海洋生物を撮影したそうで、一体どうやって撮影したんだろうと驚きの連続です!ホオジロザメのダイナミックなジャンプ、コシオガニの大行進、ケープシロカツオドリの狩り、CGばっかりの最近の映画なんかよりも何倍も迫力がありました!個人的に一番良かったのはアザラシのお母さんが子供が溺れないようにと前足で身体を支えてあげる映像。こんなに愛に溢れた光景が海の中にあるんだと、ちょっぴり泣きそうになってしまった…。壮大さも、優しさも、厳しさも海は持っている…なんだか海に潜りたくなりました(笑)
途中で人間が魚を捕獲するシーンは心が痛みました。ただし、映画のために映像処理したとエンドロール後に補足で説明されて、ちょっと残念ドキュメンタリーなんだからその辺も本物を使って欲しかったそれと、個々の生き物たちをもうちょっと長く映して欲しかったです。「えっそこで終わり!?」っていうのが幾つかあったんで…。しかし私たち人間は、そんな海を自分勝手に変えようとしているのだと改めて思いました。自然界のバランスを人間は壊し続け、その結果多くの動物たちを絶滅に追いやりました。エチゲンクラゲのシーンを見た時、何年か前に日本でエチゼンクラゲが大量発生したニュースを思い出しました。その時は駆除していたけど、あれだって考えてみれば地球温暖化や環境破壊が原因で自然のバランスが崩れたせいじゃないのかな?人間の過ちが、ああいう大量発生に繋がって、それを駆除するするっていうのは自分勝手過ぎるんじゃないかと思いました。
地球は誰のモノでもない。命に順番なんてないことを私たちはもう一度考えなきゃいけないと思います!ぜひ劇場へ!あっ、一緒に行った友人は「退屈で途中で寝ちゃったぁ」って言ってましたドキュメンタリー苦手な人にはおススメできないのかもね…。

この作品の評価・・・・75点
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ドゥームズデイ

2010年01月06日 04時27分18秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年9月19日公開
監督・脚本 : ニール・マーシャル
出演 : ローナ・ミトラ,ボブ・ホスキンス,マルコム・マクダウェル
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2008年、イギリス北部の街グラスゴーで突然発祥した「死のウィルス」。その感染を防ぐため、政府はイングランドとスコットランドの間に巨大な壁を造り、壁の北に住む人々を見捨てた。2035年、根絶したはずのウィルスがロンドンに現れる。政府は壁の北側に生存者がいることから、抗ウィルス剤があると判断。スペシャリストのエデンを送り込む。しかしそこは暴力に支配された世界だった。
ストーリーテリングと演出の妙により、ホラーファン以外にも一目置かれているイギリスのニール・マーシャル監督。閉ざされた環境から脱出を試みる人間を描いた前2作から、本作は近未来のバトルアクションへと大きくスケールアップ。主人公は幼い頃に母と生き別れた若きヒロイン、エデン。『バイオハザード』『ウルトラ・ヴァイオレット』といい、アクションの主人公に女性が多いのはオンナが強い時代の流れか。今回、ホラーテイストは人体破壊描写に残る程度で、基本的には荒廃した近未来で闘う相手は人間たち。ただ、スケールは大きく、アクションは派手になったものの、どこかで見たようなシーンばかりで新味がないのが残念。

観る前までずっと女主人公はケイト・ベッキンセールかと思ってた(笑)
こういう映画ってほぼ当たる事はないが、とりあえず鑑賞「28日後」と「バイオハザード」を足した感じの作品でした。狂った人間たちがギャーギャー騒いでるだけで、話の趣旨もよく分からなかった抗ウイルス剤を探しに主人公達が街に行くっていう話なのだけど、残虐なシーンばっかりでB級の臭いがプンプンでした。人肉を焼いて食ったり、首を切断したり、車で潰したり…まぁそうするしか見せ場がないのだろうけど、もうちょっと脚本をしっかりしろよと言いたい。馬鹿すぎる敵のボスも気になったしどうやら色んな映画をオマージュしてるそうです。そう言われてみれば、エイリアンだのバイオハザードだの似たようなシーンがあった気がします…。だけどオマージュし過ぎてて、まとまり感が全くないよね!(笑)後半の騎士はなんだ??
続編があるような終わり方でしたが、作らないほうがいいんじゃねぇか~

この作品の評価・・・・57点
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