股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

忍びの国

2018年02月28日 03時20分53秒 | 映画評論サ行
製作年:2017年
製作国:日本
日本公開:2017年7月1日
監督:中村義洋
出演:大野智,石原さとみ,鈴木亮平,知念侑李,マキタスポーツ,平祐奈,伊勢谷友介
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戦国時代、忍びの国として名高い伊賀。超人的な戦闘能力を誇り、虎狼の族と呼ばれる伊賀忍者の中でも特に腕の立つという無門は、怠惰な日々を過ごしては妻・お国に稼ぎのなさを叱責されていた。ある日、織田信長の次男・信雄が父ですら手出しするのを恐れていた伊賀への侵攻を、独断で開始する。無門に弟を殺されて伊賀への復讐を果たそうとする下山平兵衛、伊賀の重鎮・百地三太夫や下山甲斐をはじめとする忍者たちの思惑や野望も入り乱れる戦いに、いつしか無門ものみ込まれていくが…。
「のぼうの城」「村上海賊の娘」などの作家・和田竜の小説を実写化したアクション時代劇。伊賀忍者最強とされる男・無門が、織田信長の息子・信雄の軍勢と伊賀の国との戦いに身を投じる姿を追う。メガホンを取るのは、『ジェネラル・ルージュの凱旋』『予告犯』などの中村義洋。中村監督作『映画 怪物くん』などの大野智が、怠け者ながら腕は確かな主人公の忍者を演じる。大野の体を張ったアクションや、武力だけに頼らず知略を駆使した戦いの行方に目を奪われる。

伊賀忍者最強の男・無門が、信長の息子・信雄の軍と伊賀の国の戦いに身を投じる時代劇映画。この映画を観て、改めて映画は俳優次第だなと思わせてくれた。ジャニーズの全面押しで、時代劇の世界観が厚みを感じられない。テレビのコント番組を観ているような安っぽいCGと演出。結局ジャニーズファンのための映画ってかんじ。大野智はこの役には合わない…なんであんなに笑ってばっかりなの。無門の人柄もよく分からないし、お国の存在もよく分からないまま。豪華な脇役を揃えているのに勿体ない!

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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グレイテスト・ショーマン

2018年02月22日 13時10分54秒 | 映画評論カ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年2月16日
監督:マイケル・グレイシー
出演:ヒュー・ジャックマン,ザック・エフロン,ミシェル・ウィリアムズ
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P・T・バーナムは妻と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンドを連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが…。
19世紀に活躍した伝説のエンターテイナー、P・T・バーナムを『X-MEN』シリーズや『レ・ミゼラブル』などのヒュー・ジャックマンが演じるミュージカル。空想家の主人公が卓越したアイデアと野心で世界中を熱狂させるさまと、ロマンチックな愛の物語が描かれる。監督はマイケル・グレイシー。ミシェル・ウィリアムズやザック・エフロンらが共演。『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞歌曲賞を受賞した、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが音楽を担当している。

19世紀アメリカの実在の興行師P・T・バーナムの半生を描いたミュージカル。「ラ・ラ・ランド」の音楽を手掛けたスタッフが再集結しています。劇中の音楽はとても良かった!最初から最後まで出演者たちのパフォーマンスと合わさってショーの出来栄えは素晴らしい!サーカスのシーンは圧巻!映画というよりはショーを観ているような感覚でした。登場人物たちのテンションの高さはミュージカル映画としてはお決まりなのだろうけど、ストーリー的には普通というか人物背景の描き方が弱いのが気になりました。落ち込んだかと思ったら、急に歌いだして踊り出して展開が急すぎる。奥さんの主人公への気持ちや、義父の気持ちももっと詳しく知りたかった。もう少し人間関係を深く見せて欲しかった。“障害や差別、偏見があろうとも自分は自分らしく堂々と生きればいいんだ!”というメッセージがこの映画のテーマなのだが、これも使い古されたテーマであって新鮮味に欠ける。長いミュージックビデオを見させられているような。「THIS IS ME」など音楽は非常に完成度が高かったのに、惜しい作品でした…。でもサントラ欲しいな

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ジョン・ウィック:チャプター2

2018年02月21日 13時34分57秒 | 映画評論サ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年7月7日
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス,コモン,ローレンス・フィッシュバーン
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リベンジから5日後、伝説の殺し屋ジョン・ウィックはイタリアンマフィアのサンティーノから新たな殺人を依頼される。殺し屋稼業から足を洗い静かな生活を望むジョンは断るが、サンティーノによって思い出深い家をバズーカ砲で木っ端みじんにされてしまう。さらにサンティーノに7億円の懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋のターゲットとなり…。
キアヌ・リーヴスふんする元殺し屋の壮絶な復讐劇を描き、銃撃戦とカンフーをミックスしたアクションが話題を呼んだ『ジョン・ウィック』の続編。殺し屋稼業から身を引いて静かに生活していた主人公が、再びし烈な戦いに巻き込まれる。メガホンを取るのは、前作に続きチャド・スタエルスキ。イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモら前作キャストに加え、『マトリックス』シリーズでもキアヌと共演したローレンス・フィッシュバーン、ラッパーのコモンらが新たに参加する。

キアヌ・リーヴス演じる元殺し屋の復讐劇を描いたアクション作品の続編。そういえば1作目はジャパンプレミアで観ました。前作と同じような感想になってしまうが、今回もキアヌが殺しまくるだけの映画になっていました。世界中の殺し屋から命を狙われるのですが、投げて投げられて撃って撃たれての繰り返し…。同じようなシーンだけでは、さすがに飽きてしまう。前作も思ったことだけど復讐の動機が曖昧なんだよねー。ボスもあっけなく死ぬ…。中ボスの方が絶対強い気がするのだが。最後は逃げて終わり?カッコいいのかダサいのか何なのか…。意外と街中至る所に殺し屋っているんだね(笑)アクションのキレが悪いしキアヌ・リーヴスも老いを感じる。マトリックスの頃のカッコ良さはもうない。もう続編はやめといたほうが…

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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エイリアン:コヴェナント

2018年02月20日 01時00分55秒 | 映画評論ア行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年9月15日
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー,キャサリン・ウォーターストン,ビリー・クラダップ
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宇宙移住計画を遂行するため、コールドスリープ中の男女2,000人を乗せた宇宙船コヴェナント号は、植民地の惑星に向かって宇宙を航行する。最新型アンドロイドのウォルターが船の管理を任されていたが、途中で事故が発生。乗組員たちは必死で修復作業に取り組み…。
巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取った『エイリアン』シリーズの原点となるSFホラー。移住のため宇宙船コヴェナント号で旅立ったクルーたちが、ある惑星で遭遇した出来事を描写する。アンドロイドを『スティーブ・ジョブズ』などのマイケル・ファスベンダーが演じ、ヒロインを『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』などのキャサリン・ウォーターストンが熱演。スコット監督が構築した世界観と衝撃の展開に絶句する。

巨匠リドリー・スコットがエイリアンシリーズの原点を描いたのが本作。移住のための宇宙船コヴェナント号に乗ったクルーたちが未知の惑星で恐怖に襲われる。ここ数年のこのシリーズで思うのは、話がどれも似たようなところ。未知の惑星でどんどんクルーたちが襲われていく展開は、今まで観たことがあるような…。クルーたちの人間関係も分からないまま進んでいくので、なんとも言えないモヤモヤ感が。とりあえずエイリアンが今回も最強なので、エイリアンの暴れっぷりを見るには良いかなと思います。途中でオチが分かってしまうので驚きも特になく…。『エイリアンの起源』が分かると思って期待していたのに、結局はアンドロイドの暴走ってこと?それじゃ腑に落ちないよー。無理にこのシリーズを広げなくてもいいと思うのですが…。「プロメテウス」よりはマシか?

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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今夜、ロマンス劇場で

2018年02月17日 11時41分14秒 | 映画評論カ行
製作年:2017年
製作国:日本
日本公開:2018年2月10日
監督:武内英樹
出演:綾瀬はるか,坂口健太郎,本田翼,北村一輝,中尾明慶,石橋杏奈,柄本明,加藤剛
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映画監督志望の健司は、映画館「ロマンス劇場」に通い詰めていた。彼はそこで一人の女性と出会うが、彼女こそ健司がずっと恋い焦がれてきたスクリーンの中のお姫さま・美雪だった。美雪はモノクロの世界から抜け出して、色にあふれた現実の世界を満喫するが…。
『海街diary』などの綾瀬はるかと、『ナラタージュ』などの坂口健太郎を主演に迎えたラブストーリー。映画監督を目指す青年と、スクリーンから飛び出した、長年彼の憧れだったお姫さまとの不思議な恋愛模様を描く。『のだめカンタービレ』シリーズなどの武内英樹がメガホンを取り、脚本を『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』などの宇山佳佑が担当する。

スクリーンから飛び出した映画のお姫様と、映画監督を目指す青年のラブストーリー。ファンタジーような、ラブストーリーのような、コメディのような。話のネタとしては面白いのだけど、まぁ展開としては普通かなと思います。予告編で色々ネタバレし過ぎているのが残念。“触れたら消えてしまう”というオチまで予告編で出してしまったのはダメなとこ。触れたら死んじゃうってことは、あの歳まで2人は何もなく過ごせたのだろうか?でも綾瀬はるかも数十年の人生で他の人と触れ合うことは絶対あっただろうし…ちょっと腑に落ちない部分もありました。ロマンス映画なのだろうけど、まぁ触れちゃいけないわけで2人がお互い愛し合っているような印象的なシーンがあまり無く。そのせいでラストの病室のシーンも感動できませんでした。綾瀬はるかは可愛いし、坂口健太郎はカッコいいし、演者を見るには良い映画だと思います。周りに座っていた女子たちは泣いてましたけど、自分は…。
綾瀬はるかに触れられないなら本田翼に♪っていう考えを持ってる僕は幸せになれないですね(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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善悪の刃

2018年02月16日 01時36分08秒 | 映画評論サ行
製作年:2017年
製作国:韓国
日本公開:2017年7月1日
監督:キム・テユン
出演:チョンウ,カン・ハヌル,キム・ヘスク
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益山市でタクシー運転手が殺害される事件が起き、ナイフを所持していた第一発見者で15歳の少年ヒョヌが逮捕される。有罪判決を受けた彼は、10年の刑期を終えて出所するが、被害者遺族への賠償金の支払いに悩まされる。一方、敗訴が続いていた弁護士ジュニョンは、話題作りのためにヒョヌに再審を提案する。その話に乗ったヒョヌから、殺人を犯していないと告白され…。
『残酷な出勤』のキム・テユンが監督を務め、韓国で実際に起きた殺人事件を題材に描くサスペンス。10年間服役したものの無実を訴える男性と、出世のために注目の事件の再審をもくろむ弁護士の姿に迫る。『ヒマラヤ ~地上8,000メートルの絆~』などのチョン・ウ、『ハッピーログイン』などのカン・ハヌルらが出演。

韓国で実際に起きた殺人事件を映画化した本作。無実の罪を訴えながらも10年間服役した男性が、弁護士と共に事件の真相に挑む。警察や検察もグルになってこのような事が実際に起きていたなんて信じられません。真犯人が自供したにもかかわらず釈放するなんて…。ドロドロした展開は無いが、じわじわと恐怖が襲ってくるような感覚。すぐ隣の国で無実の人間が簡単に殺人犯にされてしまうという事が起きていたことが衝撃でした。権力者の暴走、親子の愛、冤罪に立ち向かう姿勢。いつもの韓国映画にはない、韓国社会の裏の顔を見れた新鮮な作品でした。韓国サスペンスはやっぱり質が良いね。本当にこれが実話だなんて信じられない

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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トリガール!

2018年02月13日 21時15分54秒 | 映画評論タ行
製作年:2017年
製作国:日本
日本公開:2017年9月1日
監督:英勉
出演:土屋太鳳,間宮祥太朗,高杉真宙,池田エライザ,矢本悠馬
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鳥山ゆきなは、一浪を経て理系の大学に入学する。理系独特のノリに戸惑いを覚える中、高橋圭というイケメンの先輩に心を奪われてしまう。彼に誘われて人力飛行サークルに入会し、コンビを組んで鳥人間コンテストへの出場を目指そうと期待に胸を膨らませる。しかし、組むことになったのは圭の元飛行パートナーであるヤンキーっぽい先輩の坂場大志だった。坂場に対し嫌悪感を募らせ、トレーニングなどでも彼と張り合ってしまうゆきなだったが…。
「100回泣くこと」「デビクロくんの恋と魔法」などで知られる作家・中村航の小説を実写化した、青春ラブコメディー。ふとしたはずみで人力飛行サークルに入会した女子大生が、2人の先輩の間で揺れ動きながらコンテストに挑む。メガホンを取るのは、『ヒロイン失格』などの英勉。『orange-オレンジ-』『青空エール』などの土屋太鳳が、毒舌キャラのヒロインを快演する。笑いとときめきが詰まったストーリーや、爽快感に満ちた飛行シーンの数々が魅力。

鳥人間コンテストに青春を賭けた学生たちを描いた作品。人力飛行サークルに入部した女子大生が2人の先輩の間で気持ちが揺れながらもコンテスト優勝に挑む。まぁこの手の話はオチが決まっているので、特に予想外の展開も無く話は進んで行きます。練習したからといって、短期間であんなに飛距離出るのかなと不思議に思ってしまったのですが、本物の「鳥人間コンテスト」自体をちゃんと見たことがないので何とも言えません。コメディ要素としても恋愛要素としても、なんだか中途半端。というかギャーギャーうるさい(笑)そしてコロコロチキチキペッパーズの人の喋り方が最初から最後まで耳障りでした。良いシーンのはずなのに喋り方のせいで感動が全くできない。琵琶湖のスケールの大きさも伝わってこないのも残念。結局、飛行禁止区域に着水したのか?鳥人間コンテストよりも、若者2人の喧嘩シーンを軸に置いてしまった残念な作品でした。もう少し真面目に作るべきです

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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おとなの恋の測り方

2018年02月12日 14時51分42秒 | 映画評論ア行
製作年:2016年
製作国:フランス
日本公開:2017年6月17日
監督:ローラン・ティラール
出演:ジャン・デュジャルダン,ヴィルジニー・エフィラ,セドリック・カーン
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浮気性な夫と離婚して3年が経過したものの、いまだ仕事上のパートナーである彼と衝突を繰り返す弁護士のディアーヌ。ある日、アレクサンドルから彼女がレストランに置き忘れた携帯電話を拾ったという連絡が入る。優しげな声と知的でユーモラスな話し方にディアーヌは、新たな恋を見つけられるかもしれないと期待を抱いて携帯電話を受け取りにいく。だが、アレクサンドルはハンサムだったが自分より身長が低く…。
『アーティスト』などのジャン・デュジャルダン主演のラブストーリー。優しくて知的でハンサムだが、身長が低い男性と出会った女性の恋の行方を追う。メガホンを取るのは、『プチ・ニコラ』『アステリックスの冒険 秘薬を守る戦い』などのローラン・ティラール。『ターニング・タイド 希望の海』などのヴィルジニー・エフィラが共演し、コミカルでハートウォーミングな物語が展開する。

身長が低い男性と出会った女性の恋の行方を描いた作品。ジャン・デュジャルダンってこんなに小さかったの!?と調べたら実際は182cmもあるのね。撮影技術上手い。まぁ顔の大きさは小さかったり大きかったりして不自然でしたが(笑)顔〇、職業〇、性格〇…だけど低身長。コンプレックスだったり、周囲からの視線だったり…恋愛するって様々な困難だったり壁があったりするものだけど、やっぱり一番大切なのは中身。差別も偏見も先入観も、人間なら誰もが必ず持っているもの。誰だって障害の1つは持っている。「障害があるのは、あなたの心ね」という台詞が印象的でした。見方を変えれば個性だし魅力的なのものだろう。ストーリー的には王道のラブストーリー。息子とのやり取りも良い!予想外の展開は起きませんが気軽に最後まで観れます。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

2018年02月11日 18時04分20秒 | 映画評論ハ行
製作年:2016年
製作国:チェコ/イギリス/フランス
日本公開:2017年8月12日
監督:ショーン・エリス
出演:キリアン・マーフィ,ジェイミー・ドーナン,シャルロット・ルボン
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第2次世界大戦下、ナチスの実力者ラインハルト・ハイドリヒは、“金髪の野獣”と恐れられていた。彼の暗殺を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府の指令を受け、ヨゼフやヤンら7人の暗殺部隊がチェコ領内に潜入する。現地のレジスタンスの協力を得て襲撃計画は実行されるが、ナチスは壮絶な報復に乗り出し…。
『死刑執行人もまた死す』『暁の7人』の題材になった第2次世界大戦下の史実を基に、ナチス高官ラインハルト・ハイドリヒ暗殺作戦のてん末を描くサスペンス。ホロコーストに深く関わってきたハイドリヒを7人の実行部隊が襲撃し、その後ナチスの容赦ない報復が始まる過程が描かれる。主演は、『プルートで朝食を』などのキリアン・マーフィと『フィフティ・シェイズ』シリーズなどのジェイミー・ドーナン。『フローズン・タイム』などのショーン・エリスがメガホンを取る。

ナチス高官のラインハルト・ハイドリヒ暗殺計画を企てた英の亡命政府から送り込まれた7人のパラシュート部隊。その男たちの姿を描いた本作。このような歴史、そして作戦があったことは知りませんでした。ハイドリヒ暗殺に命を懸けた男たち。そしてその後のナチスの恐ろしい報復。国のために、プライドのために最後まで諦めずに戦い続けた姿は本当にカッコいい。教会を包囲された時は死を覚悟しただろうな…迫力が凄い!ナチスの怖さも感じられるが、それ以上にこの事件の後でチェコの多くの人々(5000人)が殺害されたことも忘れてはいけない。そう考えるとハイドリヒ暗殺作戦が本当に正しかったのかは分からない…。ずっと重くて苦しい映画であり、誰かが救われるような映画でもないけど、チェコの悲しい史実を知るために、こういう映画は必要だと思います

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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犯人は生首に訊け

2018年02月10日 15時27分44秒 | 映画評論ハ行
製作年:2017年
製作国:韓国
日本公開:2017年7月1日
監督:イ・スヨン
出演:チョ・ジヌン,キム・デミョン,イ・チョンア

妻と別れた医師スンフンは、京畿道の新都市に移り、心機一転を図る。新しい勤め先となった病院で忙しく働く中、漢江で首と手足が切断された女性の死体が見つかる。町の人々は、15年にわたって未解決である連続殺人事件の新たな犠牲者ではないかと不安に陥る。ある日、スンフンは自宅マンションの1階にある精肉食堂の老人チョンを診察。認知症を抱える彼が発した死体処理に関する言葉を耳にしたスンフンは、食堂の一家が連続殺人に関与していると考えるようになり…。
『ファイ 悪魔に育てられた少年』などのチョ・ジヌンら出演のスリラー。連続殺人事件の渦中に飛び込んでしまった医師の姿を描く。メガホンを取るのは『4人の食卓』などのイ・スヨン。共演に『インサイダーズ/内部者たち』『造られた殺人』などのキム・デミョン、テレビドラマ「イケメン・ライダーズ ~ソウルを駆ける恋」などのイ・チョンアら。謎と恐怖が交錯する展開が見どころ。

連続殺人事件に巻き込まれる医師の姿を描いた本作。タイトルが微妙ですが、韓国らしい作品になっていて重くて暗くて恐ろしい雰囲気漂う仕上がりになっています。主人公の医師が精肉食堂の家族を怪しいと思い始めてから物語は進んで行きます。前半は「夢でした」っていうオチが多め。精肉食堂、職場、家庭、警察…周囲で起きる出来事に医師のスンフンは疑いを持ち始めます。緊張感や恐怖は感じましたし、どんでん返しの予想外の展開もありました。しかし期待していたほどの驚きは無かったし、韓国映画独特のグロさやドロドロさが少し欠けていたかなと思います。観終わったあとのモヤモヤ感はある。結局、生首でてきてないよね?生首には訊いてないよね?(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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2大文明の旅~エジプト編~

2018年02月09日 19時54分29秒 | 海外旅行日記
続いて17カ国目のエジプトへ!



カイロ空港到着は夜だったのでそのままホテルへ

五つ星ホテルらしいが…そうかなぁ?(笑)
ホテルの水すら口に入れないでください!と言われ、ミネラルウォーターでうがい



翌日…

いよいよこの旅で一番の楽しみだったピラミッドへ!

見えてきましたクフ王の大ピラミッド
高さ146.7メートル、底辺の一辺が230メートル
平均2.5トンの石材を270万~280万個も積み上げてつくられました。


デカい!予想以上にデカい!これを機械も使わずに積み上げたなんて!


見事な3角形です


クフ王、カフラー王、メンカウラー王の三大ピラミッド


来たならやっぱり乗るでしょラクダ


結構な高さで安定しない怖さ


スフィンクス。人頭獣身の石像。全長57メートル、高さは20メートル。




スフィンクスの前にはケンタッキーとピザハットが!


世界最古の紙と言われるパピルスのお店へ。記念にということで小さいパピルスを買いました


エジプトは街中に結構ゴミが落ちています…


サッカラの階段ピラミッド。ジョセル王の階段ピラミッドで最古のピラミッドです


赤のピラミッド
ギザにある世界最大のピラミッドを建築したクフの父親・スネフェル王のピラミッド


屈折ピラミッド
途中で傾斜角度が変わっているので屈折ピラミッドと呼ばれています


エジプト考古学博物館
ツタンカーメン王の王墓から発掘された黄金のマスクやカフラー王座像、ラムセス2世のミイラなど多くを展示しています
















黄金のマスクは残念ながら撮影禁止…。でも美しかったです!

ムハンマド・アリ・モスク
シャンデリアやライトが美しいカイロで最も有名なモスクです




旅のラストはハンハリーリ市場。まぁ正直言って大したモノは売っていません(笑)


でもエジプトドルを使い切らないといけなかったので無理矢理買い物を…




というわけでギリシャ&エジプトの旅は終了です!行ってしまうとあっという間の1週間。でもヨーロッパとアフリカの2つの面を見れてとても良い旅行になりました。次はどこに行こうかな


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2大文明の旅~ギリシャ編~

2018年02月08日 10時51分02秒 | 海外旅行日記
半年ぶりの海外旅行に行ってきました。通算17回目の海外旅行となる今回は

ギリシャ エジプト

でした

2ヶ国なので日記も2つに分けて書きます。まずは16ヶ国目のギリシャ!


今回は航空会社はターキッシュ・エアラインズ

機内食もまぁまぁの美味しさ



機内の映画も日本語字幕作品がたくさんあって、邦画も数本ありました。



今回はイスタンブールで乗り継ぎ。久しぶりのトルコ。

イスタンブール空港で約3時間の待ち。やっぱりロクムは甘い。



日本から十数時間。やっとギリシャのアテネに到着!!

さっそく古代遺跡が残るアクロポリスへ…

山道を登っていきまして



見えてきました神殿



丘からはアテネの街並みが



ヘロド・アッティクス音楽堂
紀元161年に建設され現在もフェスティバルで使用されています


ディオニソスの劇場
紀元前6世紀に建設されたギリシャ最古の劇場跡


そしてパルテノン神殿
最高の技術者を集結させて造られた最高峰建築


やっぱりすごいなー。ホントに迫力がすごーい




ギリシャの国旗もなびいていました


アクロポリスを後にして…

第一回オリンピック会場になったスタジアム


国会議事堂


お土産屋が立ち並ぶプラカを散策しながら


お昼ご飯はシーフードです。美味しかった♪




アテネの地下鉄は乗換えや路線図もとても分かりやすい




アクロポリスから発掘された出土品を展示するアクロポリス美術館


やっぱりガイドさんがいないと何が何だか分かりませんね(笑)




でもレゴで作られたアクロポリスは感動しました!


るるぶに載っていたフレスコ・ヨーグルトバーへ




ぷらっと立ち寄ったミトロポレオス大聖堂。綺麗でした♪


夜ご飯は有名店でサナシスケバブを


これがなかなかの量があって食べきれなかった…美味しかったけどね!



翌日…


この日は丸一日かけてエーゲ海クルーズへ!



いざ出発でーす


船内は広め


デッキは寒すぎて人がいません


イドラ島→ポロス島→エギナ島の順に周っていきます

まずはイドラ島へ

まもなく到着いたしまーす。エーゲ海らしい景色♪


晴れていたので白い街と青い空のがとてもマッチしていました






ネコも人懐っこい!


イヌも人懐っこい!


可愛い!!


続きましてポロス島へ



丘に立つ時計台が美しい。そこから見るエーゲ海も絶景です!




最後の島、エギナ島へ

神殿や修道院がありますが、僕らはとにかくタコが食べたかったので市場へ(笑)




美味い!美味い!ついでにムール貝も注文したけど美味い!



お口直しはピスタチオのアイス


なぜかずっと後ろをついてくるワンコ



アテネ市内に戻ってきまして、夜はリカヴィトスの丘へ。ケーブルカーで楽ちんです




アテネ市内を見渡せる夜景はとても綺麗でした!!行くの迷ったけど来て良かった!!



翌日…


午前中だけ時間があったので中央市場へ



特に買うモノもなかった。そしてニオイがなかなか強烈。



そして午後はエジプトへ。エジプト編に続く…
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羊の木

2018年02月07日 14時32分04秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:日本
日本公開:2018年2月3日
監督:吉田大八
出演:錦戸亮,木村文乃,北村一輝,優香,市川実日子,水澤紳吾,田中泯,松田龍平
OFFICIAL SITE

刑期を終えた元受刑者を自治体が受け入れる新仮釈放制度により、閑散とした港町・魚深市に男女6人が移住してくる。市役所職員の月末一は彼らの受け入れ担当を命じられるが、移住者たちの過去を住民たちに知られてはならないという決まりがあった。やがて、全員に殺人歴がある犯罪者を受け入れた町と人々の日常に、少しずつ狂いが生じていき…。
山上たつひこといがらしみきおによる、第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞(マンガ部門)に輝いた問題作を、アレンジを加え実写映画化。殺人歴のある元受刑者の移住を受け入れた町を舞台に、移住者の素性を知らされていない町の人々の日常がゆがんでいくさまを描く。『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八監督がメガホンを取る。お人よしな市役所職員を錦戸亮、彼の同級生を木村文乃が演じるほか、元受刑者役で北村一輝、優香、松田龍平らが出演する。

元殺人犯の男女6人を受け入れた町を舞台に、徐々に6人の本性が見えてくる様子を描いた本作。殺人をする人間の気持ちは理解できません。「殺したかった」「ついカッとなって」「殺すつもりはなかった」「気付いたら死んでいた」様々な理由の罪を抱えて魚深市を訪れる6人の元受刑者たち。彼らが普通の日常を取り戻すことは難しい。6人のそれぞれが抱える闇が物語をどこまで盛り上げてくれるのか期待していました。しかしスポットが当てられたのは松田龍平演じる宮腰のみ。あとの5人の過去はほとんど描かれていませんでした。そもそも宮腰の件ですら、そこまで深く描ききっていない。宮腰が何を考えていたのかは、せめて説明するべきだろう。なんというか、全体的に表面だけをなぞっただけの印象。祭りのシーンやバンド練習のシーンはいらないから犯罪者たちの過去をもっと見せるべきでしょう。のろろ様も最後がワザとらしい演出…。本当なら★4つくらいだけど松田龍平の狂気に満ちた演技が良かったから★5つで!結局、一番普通に見える人が一番怖かったりするよね(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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スリー・ビルボード

2018年02月06日 17時29分14秒 | 映画評論サ行
製作年:2017年
製作国:イギリス/アメリカ
日本公開:2018年2月1日
監督:マーティン・マクドナー
出演:フランシス・マクドーマンド,ウディ・ハレルソン,サム・ロックウェル
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ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッドは、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め…。
娘を殺害された母親が警察を批判する看板を設置したことから、予期せぬ事件が起こるクライムサスペンス。本作はベネチア国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭で観客賞に輝いた。娘を失った母をオスカー女優のフランシス・マクドーマンドが演じ、『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソン、『コンフェッション』などのサム・ロックウェルらが共演。ウディやサムも出演した『セブン・サイコパス』などのマーティン・マクドナーがメガホンを取る。

娘を殺害された母親が警察を批判する看板を立てたことから予想外の展開が起きるクライムサスペンス。本年度アカデミー賞で最有力の1つです。娘への想い、犯人への怒り、そして警察への不信感。母親のミルドレッドは事件の進展が無い事に苛立ちと焦りを感じ、行動に移していきます。ミルドレッドの行動は世間から見たら異常かもしれない。しかし被害者家族としての立場に立ったら理解できる気がする。人間なんて自分勝手な生き物なんだよな。田舎町での人間模様。悪い人間だと思っていた人も、実は心優しい人だったりする。愛する人を失って怒りや悲しみを持ちながらも、愛だけは失わずに前に進まないと何も始まらない。辛い時こそ人の優しさが身に沁みるものなのかな。人を愛する事、人を赦す事ってそんなに簡単な事じゃないのかも。でも必ず人は分かりあえる。だからオレンジジュースを渡せたのだから。ミルドヘッドの最後の選択が気になります…

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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デトロイト

2018年02月05日 01時26分04秒 | 映画評論タ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年1月26日
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジョン・ボイエガ,ウィル・ポールター,アルジー・スミス,ジェイコブ・ラティモア
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1967年の夏、アメリカ・ミシガン州デトロイトで大規模な暴動が発生し、街が騒乱状態となる。2日目の夜、州兵集結地の付近で銃声が鳴り響いたという通報が入る。デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元警備隊は、捜査のためにアルジェ・モーテルの別館に入る。数人の警官が、モーテルの宿泊客相手に捜査手順を無視した尋問を開始。自白を強要された宿泊客たちは…。
1967年に起きたデトロイトの暴動を題材にした実録サスペンス。暴動の最中、あるモーテルで警察が宿泊客に行った過酷な自白強要の行方を、息詰まるタッチで映し出す。監督は『ハート・ロッカー』などのキャスリン・ビグロー。『スター・ウォーズ』シリーズなどのジョン・ボイエガ、『レヴェナント:蘇えりし者』などのウィル・ポールター、『リチャードの秘密』などのジャック・レイナーらが熱演する。

1967年のデトロイトで起きた実際の出来事を題材にしたサスペンス。予想はしていましたが冒頭から重い話が続きます。人種差別問題をストレートに描いていて、観ているこちらまで恐ろしく感じました。おもちゃの銃がこんな事になってしまうなんて…。リアルな描写が緊張感を高めます。その当時は警察の中でも他の州警察の事件にはあまり関わりたくないという考えがあったのですね。改めて人種差別について考えさせられる作品なのは間違いありません。少女が窓から外から覗いたら狙撃手と間違われて銃撃されたり、1人ずつ部屋に入れられて尋問を受けるシーンなど、これが現実なんだと思うと言葉を失います。“理不尽”というのは、まさにこういう事を言うのだろう。ただ、リアルな描写を淡々と描いているために、観終わったあとで登場人物1人1人に対しての感想や記憶が残りづらいというのが惜しいところ。裁判の結果もそうだけど、観終わってから色々とモヤモヤが残ってしまうドキュメンタリー映画として観れば良いかもしれません。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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