股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

プレミアム・ラッシュ

2013年03月31日 14時10分09秒 | 映画評論ハ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
劇場未公開
監督:デヴィッド・コープ
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット,マイケル・シャノン,ダニア・ラミレス

ニューヨークでメッセンジャーをしているワイリーは、持ち前の自転車テクニックで日々の仕事をこなし、仲間からの信頼も厚い青年であった。そんなある日、彼は知り合いの中国人女性ニマから一通の封筒を受け取る。彼女のただならぬ雰囲気を怪しむワイリーだったが、その予感は的中してしまう。しばらくしてマンデーと名乗る刑事が現れ、彼に封筒を渡すよう迫ってくる。これを拒否すると、なんと彼はワイリーを銃で脅してくるのだった。
“1通の封筒”をめぐり、メッセンジャーvs.悪徳刑事が大激突!ニューヨークを舞台に壮絶なバイク&カーバトルが展開するハイスピードアクションサスペンス!「LOOPER ルーパー」のジョセフ・ゴードン=レビット主演で描いたサスペンスアクション。監督は「シークレット・ウインドウ」のデビッド・コープ。

この内容で劇場未公開っていうのは勿体ない。メッセンジャーっていう職業が日本じゃ認知度薄いからかな?最近TSUTAYA限定レンタル多いよなぁ…
この爽快感、疾走感、観ていて気持ちいい映画は久しぶりでした。1つの封筒を届けるためにニューヨークの街中を自転車で走り回るのですが、車との追いかけっこや自転車同士の追いかけっこが爽やかすぎる!この疾走感がたまりません!90分という短さもまた良いですね。ジョゼフ・ゴードン=レヴィット自体が爽やかなのに、自転車に乗ったら余計に爽やかになっちゃうじゃないの!(笑)
予想できる展開ではあるものの、スピード感のある作品でした。悪役の警察官が封筒を追う理由が個人的だったのが新鮮でした。映画ってだいたい国家を脅かすからっていう理由が多いからね。B級感は多少あるものの、自転車を使ったアクション映画ってのが面白かったです♪


主演のジョゼフ・ゴードン=レヴィットはこの撮影中にタクシーに激突して右腕を31針縫う怪我を負ったそうです。スタント無しで凄い!!

この作品の評価・・・・74点
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パラノーマル・アクティビティ4

2013年03月30日 15時10分52秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年11月1日公開
監督:ヘンリー・ジュースト,アリエル・シュルマン
出演:ケイティー・フェザーストン
official site

2011年、ネバダ州の外れ。アレックスの家の隣にある人物が引っ越してきた頃から、アレックス一家を不思議な現象が襲う。ある日、アレックスは不思議な現象を撮影しながら、テレビ電話でボーイフレンドと話していた。そして家の前にいた不気味な少年と目が合った瞬間、突然パソコンのディスプレイにノイズが生じ、さらに家中のドアが開き…。
2007年製作の第1作が低予算ながら大ヒットを記録し、シリーズ化となった衝撃的なホラー作品の第4弾。隣人が引っ越してきたのをきっかけにとある少女の家で不思議な現象が起こり始め、過去の作品で登場した数々の超常現象につながる真相が明かされる。監督は、『パラノーマル・アクティビティ3』のヘンリー・ジューストとアリエル・シュルマンのコンビ。第1作の監督であるオーレン・ペリが、テレビドラマ「プリズン・ブレイク」の脚本家ザック・エストリンと共同で脚本を担当する。前3作をしのぐほどの背筋が凍るような驚きの映像が見られるのか、期待が高まる。



前作“3”がなかなかの怖さだったので今回もさらなる恐怖を期待していましたが…全然怖くないし、つまらなかった!毎回似たようなシーンなんだけど、今回はとにかく無駄なシーンが多い。隣の家の男の子が怖そうに見えて怖くないし。主人公の女の子が可愛いのが唯一の救いか。赤外線で見せる手法は「おっ!面白いかも!?」と思ったけど、ほぼ何事もなく終了…。見せ方もワンパターンだし、悪魔的な要素が入ってきているけど、それを上手く活かしきれてなく、謎のままで終わってしまっている。見どころと言えばラストの一か所だけでしょうか。このままズルズルとパート5に続くのかと思うと、そろそろ終わらせて欲しいです(笑)
てか家の中でこんだけハンディカメラ持ち歩く人いるかなー?

この作品の評価・・・・51点
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リンカーン/秘密の書

2013年03月29日 00時50分37秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年11月1日公開
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:ベンジャミン・ウォーカー,ドミニク・クーパー,アンソニー・マッキー
official site

母親が人々を襲うヴァンパイア集団に殺されたことを知ったエイブラハム・リンカーンは、リベンジを果たそうとおのを駆使した戦闘術をマスターしていく。やがて、黒人奴隷の売買によって食料となる人間をヴァンパイアたちが確保し、それを悪用して政治家が富を得ている事実を知る。個人の力だけでは彼らに太刀打ちできないと感じたリンカーンは、政治の道へと進んで大統領に。昼は大統領として責務を果たし、夜はハンターとしてヴァンパイアを倒していくが…。
ジョニー・デップとのタッグでおなじみのティム・バートンが製作を務め、『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフがメガホンを取ったアクション。第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンがヴァンパイアを退治するハンターだったという奇想天外な設定のもと、人類の存亡を懸けたバトルが壮大なスケールで展開する。『父親たちの星条旗』などのベンジャミン・ウォーカーが、知られざる秘密と使命を抱えたリンカーンを快演。



第16代大統領エイブラハム・リンカーンは実はヴァンパイア・ハンターだった!っていうアホな発想を映画にしちゃった作品。これ何のために作られたのだろう?主役をリンカーンにする必要がない。ヴァンパイアとリンカーン大統領を何故掛け合わせちゃったの??雑な脚本と強引な展開についていけませんでした。ヴァンパイア狩りがいつのまにか南北戦争になってるし、ヴァンパイアたちも強そうにみえて意外と弱い(笑)斧振り回してるだけで殺せるヴァンパイアってどんだけ弱いの!?それに対してリンカーンのハンパない強さ。ちょっと練習したくらいで、あんなに強くなれるのか?両親の仇をとるために戦うリンカーンの姿も途中から見てて飽きました。無理やり、歴史モノとヴァンパイアを混ぜるもんじゃないですね。アクションも、他のアクション映画と比べると見劣りしてた気がするし…。
来月公開のスピルバーグ監督「リンカーン」で、きちんとした歴史を観ようと思います(笑)

この作品の評価・・・・58点
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ウェイバック-脱出6500km-

2013年03月28日 16時36分09秒 | 映画評論ア行
製作年:2010年
製作国:アメリカ=UAE=ポーランド
2012年9月8日公開
監督:ピーター・ウェアー
出演:ジム・スタージェス,エド・ハリス,シアーシャ・ローナン,コリン・ファレル
official site

1940年、ポーランド軍兵士のヤヌシュは身に覚えのない容疑でソ連当局に逮捕され、シベリアの矯正労働収容所に収容される。20年の刑期を宣告された彼は、そこで出会った6人の仲間と一緒に収容所から脱出することを試みる。しかし、その前途には数々の苦難が待ち受けていて…。
第2次世界大戦下シベリアの矯正労働収容所から脱出し、6,500キロメートルにも及ぶ距離を歩き続けた兵士による手記を映画化した実録サバイバル。満足な装備も食料もなく、過酷な気候条件や飢餓に苦しみながらもひたすら歩き続けた男たちの壮絶な生きざまを描く。監督は、『トゥルーマン・ショー』の名匠ピーター・ウィアー。主演は『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェス、共演には名優エド・ハリス、『フォーン・ブース』のコリン・ファレルら実力派の面々がそろっている。

実話に基づいた作品。シベリアの収容所から6500キロ離れたインドへと歩き続けた男たちの物語。これが実話なのだから凄すぎる!!命懸けの旅の途中で様々なことが起きる…っていうのを予想していたのですが、思ったよりも出来事が少ない(笑)シベリアの極寒、灼熱の砂漠、女性の途中参加…何か起きそうで面白い事が何も起こらないのです。もっと仲間割れとかあれば面白かったかな。あの女性は結局何のために出てきたの?てか女性は演出だよねきっと。生き延びるために必死で歩き続ける彼らの姿は印象的でした。

感動する人はいるだろうけど自分は泣けませんでした。最後まで飽きることはありませんでしたが、何か起こると最後まで期待していたのに…あれ?って感じでした。まぁこういう方がリアルに近いのかもしれないけど…

この作品の評価・・・・69点
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夢売るふたり

2013年03月27日 13時56分10秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2012年
製作国:日本
2012年9月8日公開
監督:西川美和
出演:松たか子,阿部サダヲ,田中麗奈,鈴木砂羽,安藤玉恵,江原由夏,木村多江
official site

東京の片隅で小料理屋を営む貫也と妻の里子。店は小さいながらも順風満帆だったが、火事で全てを失ってしまう。ある日、貫也が常連客と一夜を共にし、すぐに里子の知るところとなるが、里子は結婚詐欺で金をだまし取ることを考案する。結婚願望の強いOLなど寂しい女たちの心の隙につけ込んで、店を再開するための資金を稼ぐ二人。しかし、夫婦の関係に影が差し始め…。
『ディア・ドクター』などで高評価を得た西川美和監督がメガホンを取り、松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺に手を染める夫婦を演じる異色のラブ・ストーリー。小料理屋を営む夫婦が火事で全てを失ったことから始めた結婚詐欺を通して、複雑で深遠な男と女の関係を描き出す。主演の二人に加えて、結婚詐欺に引っ掛かる女たちを演じる田中麗奈や鈴木砂羽、木村多江のほか、以前西川作品に出演した香川照之や笑福亭鶴瓶などが共演。うそをテーマに人間の業をえぐり出す西川監督らしいストーリーと、豪華キャストによる演技に期待が持てる。

松たか子も阿部サダヲも演技上手!松たか子さん、今までないキャラだったので新鮮でした♪その他にも豪華な俳優陣が出演しています。夫婦って結局は他人なわけで上手くいかないものですね。居酒屋経営から詐欺師へとなる過程はとても良かったです。憎しみや嫉妬がストレートに伝わってくる作品でした。独身女性の寂しさって…寂しいからってちょっと優しくされたらカラダでも金でも出しちゃうっていうのは、女性が観たらどう思うのか?イラっとくる人は間違いなくいそうな気がする。自分は男なので特にコメントはしません。でも男では描けない女性目線の映画なのかなと勝手に解釈しています(笑)

前半はテンポよく進んでいて面白かったのですが、後半になるにつれて中だるみがあったのが残念。里子が結婚詐欺に手を染めるまでの心理が伝わってきませんでした。登場人物が増えていくものの、それがまとまっている印象が持てませんでした。ラストはハッピーエンドとバッドエンドの中間って感じ。終わり方は嫌いじゃないかな

この作品の評価・・・・66点
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オズ はじまりの戦い

2013年03月26日 13時54分48秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2013年3月8日公開
監督:サム・ライミ
出演:ジェームズ・フランコ,ミシェル・ウィリアムズ,レイチェル・ワイズ,ミラ・クニス
official site

傲慢ながらも、どこか憎めない奇術師のオズ。ある日、気球に乗り込んだ彼は竜巻に遭遇し、カンザスから魔法の国オズへとたどり着く。そこは邪悪な魔女に支配されており、人々は予言書に記された魔法使いオズが国を救ってくれると信じていた。その魔法使いと同じ名前だったことから救世主だと思われたオズは、西の魔女セオドラに引き合わされた東の魔女エヴァノラから、南の魔女グリンダの退治を頼まれる。
L・フランク・ボームの児童文学「オズの魔法使い」に登場するキャラクター、オズを主人公にしたファンタジー。魔法の国オズに迷い込んでしまった奇術師が織り成す冒険や、それによって大きく変わる運命を壮大なスケールで活写する。メガホンを取るのは、『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ。『127時間』のジェームズ・フランコ、『マリリン 7日間の恋』のミシェル・ウィリアムズら、実力派スターが結集。最先端VFXとライミ監督のセンスが融合した圧倒的ビジュアルにも目を見張る。



魔法使いの話なのに、あまり魔法が出てきませんでした(笑)まぁオズが魔法使いじゃないから仕方ないのか。主役はオズなのに、結局は魔女同士の戦いに見えました。ファンタジー映画と思ってみたら、ちょっとガッカリするかも。しかしオズの世界はとても魅力的でした♪映像も美しいし、出てくるキャラクターも個性的で楽しめます。主役のジェームズ・フランコは間違いなくイケメン!そしてミシェル・ウィリアムズ×レイチェル・ワイズ×ミラ・クニスの美魔女対決も美し過ぎる!!どの女優さんも好きなので見ていて楽しめました♪ストーリーに新鮮さは無く、大人が観たら少し物足りなさを感じるかもしれませんが、子供でも安心して観られる王道ディズニー映画って感じでした。悪い魔女も何だか憎めないんです。これは3Dで観ることをおススメします。
続編があれば、また劇場で観たいと思います。

この作品の評価・・・・70点
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プラチナデータ

2013年03月25日 11時52分09秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:日本
2013年3月16日公開
監督:大友啓史
出演:二宮和也,鈴木保奈美,生瀬勝久,杏,水原希子,萩原聖人,豊川悦司
official site

政府が極秘に収集した国民の遺伝子情報“プラチナデータ”を基に犯罪捜査が行われ、検挙率は驚異の100パーセントで、冤罪は皆無となった近未来の日本。警察庁の科学捜査機関に所属する科学者の神楽龍平は、DNA捜査システム関係者の連続殺人事件を担当することに。しかし、同システムは神楽自身を容疑者として示し、思考を繰り広げた結果彼は逃亡するが…。
さまざまな作品が映画化されている東野圭吾の小説を、『ハゲタカ』『るろうに剣心』の大友啓史監督が映画化したサスペンス。DNAデータを基に犯罪捜査が行われる近未来を舞台に、自らが携わるDNA解析捜査で連続殺人事件の容疑者となってしまった科学者の逃亡劇を描く。天才科学者から逃亡者へと転落する主人公には、嵐の二宮和也。彼を執拗に追跡するベテラン刑事に豊川悦司がふんするほか、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏ら多彩なキャスト陣がそろった。

東野圭吾原作の実写化作品。原作は読みました。意外な展開があるのが東野圭吾作品の面白いところ!…のはずでしたが、今回はアクションシーンをメインに置いてて肝心な話の核となる部分が細かく描かれていませんでした。逃走劇を見たいわけじゃないのに似たようなシーンばかりでウンザリ。特にバイクシーンは長すぎます。二宮ファンのために、逃走シーンを増やしました感が否めない。これは納得できませんね!二重人格の描き方が雑だし、水上教授は女じゃないんだよ!!原作じゃ、あっさりと二重人格の事をポンポン話すような感じじゃないのにね。途中から、きっとコイツが真犯人だろうっていうのが予想つきました。

役者の演技が良かっただけに、なんとも期待外れの作品に仕上がっていました。原作自体あまり面白いとは思わないので、これを映画化した理由も理解できない。東野圭吾だからって実写化すれば何でも面白いとは限らない!「るろうに剣心」が面白かっただけに、本作の大友監督にはガッカリしました…。ほとんど全ての場所説明のシーンに、いちいち英語と日本語の字幕を出す必要性があるのか?鬱陶しかったです(笑)

この作品の評価・・・・59点
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希望の国

2013年03月24日 01時47分37秒 | 映画評論カ行
製作年:2012年
製作国:日本,イギリス,台湾
2012年10月20日公開
監督:園子温
出演:夏八木勲,大谷直子,村上淳,神楽坂恵,清水優,梶原ひかり,でんでん
official site

泰彦と妻は酪農を営みながら、息子夫婦と一緒に慎ましくも満たされた暮らしをしていた。そんなある日、大地震が村を襲う。泰彦の家は避難区域に指定されたが、長く住んだ家を離れることができない。葛藤の日々を送る中、息子の妻いずみの妊娠が発覚。二人は子どもを守るためにあることを決意する。
『愛のむきだし』『ヒミズ』など衝撃的な作品を次々と世に送り出す園子温監督が、大地震の被害を受けた家族の姿を描くヒューマン・ドラマ。震災の影響で散り散りになりながらも、6人の男女が貫いたそれぞれの愛をつづる。老夫婦をベテランの夏八木勲と大谷直子が演じるほか、『ヒミズ』の村上淳、『冷たい熱帯魚』のでんでんや神楽坂恵などこれまでの園監督の作品でも印象的な演技を披露した俳優陣が出演する。今までの作品で園監督が描いてきたテーマとは異なる、悲しくも美しい愛の物語に期待が高まる。

物語の舞台は架空の長島県。東日本大震災後に起きた大地震によって原発事故が起き、放射能が拡散したことによって引き起こされる3組の家族を描いた本作。架空とは言うものの、福島県の原発事故をモデルにしている。園子温監督からの社会的なメッセージともとれる内容で、色々と考えさせられました。こういう時代に、よくぞこのような作品を世に出してくれた!どの役者さんたちも素晴らしい演技だったし、原発反対のメッセージがあります。

原発の半径20キロの内と外の違い。家の庭に打ち込まれた杭によって家族はバラバラになってしまう。ここは安全だが、一歩先は危険なんて誰も納得出来るはずがない。きっと福島の原発事故の時も同じような事が多くの場所で起きていただろう。希望の国なんてどこにも無いのかもしれない。この映画で描かれているのは希望のよりも絶望だった。けれど人は明日を目指して生きていかなければならない。自分の人生は自分で決める。誰に何と言われようとも…。自分の家にいることが悪いことなのか?生まれてくる子供や、愛する家族を守りたいと思うことが変なことなのか?原発や放射能の恐怖と、絶望の中での家族の愛がストレートに伝わってくる作品でした。

この作品の評価・・・・77点
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闇金ウシジマくん

2013年03月21日 13時22分52秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2012年
製作国:日本
2012年8月25日公開
監督:山口雅俊
出演:山田孝之,大島優子,林遣都,崎本大海,やべきょうすけ,新井浩文,岡田義徳
official site

ギャンブルにハマった母親の借金を背負い、カウカウ・ファイナンスを営む丑嶋の容赦ない取り立てに追われる未來。出会いカフェで働くようになった彼女は、簡単に稼げるのならば体を売ってもいいと考えるように。一方、イケメンダンサーを集めたイベントを企画し、彼ら目当てに集まる女性たちから金を巻き上げる純は、丑嶋によって資金調達の道を閉ざされたことを恨んで復讐を決意する。
真鍋昌平による累計500万部のヒット漫画を原作にした深夜テレビドラマの劇場版。切れ者で冷酷非情、強心臓な闇金業者・丑嶋を中心に、欲望に踊らされる者たちの悲哀を、笑いとエロス、暴力といったスパイスを巧みに利かせて活写する。『鴨川ホルモー』の山田孝之が、ドラマ版に続いて主人公の丑嶋を怪演。人気アイドルグループ・AKB48の大島優子と『荒川アンダー ザ ブリッジ』シリーズの林遣都が、丑嶋とかかわりを持ったばかりに、奈落の底へ急降下する男女にふんして物語を盛り上げる。メガホンを取るのは、ドラマ版の演出などを手掛けていた山口雅俊。

真鍋昌平原作の漫画を実写映画化。ドラマ版もあったそうだが観てません。金やセックスに溺れていく人間の姿を描いた本作。闇金モノだから「アウトレイジ」のようなイメージだったけど、結構漫画のノリだったので所々笑えました。演技派の俳優たちが揃っているので、飽きることなく最後まで観れました。山田孝之の冷酷な雰囲気は凄い!大島優子は汚れ役だったけど、もう少し汚れてくれた方が女優としては良かったのでは?まぁ国民的アイドルがそこまでは出来ないか。思った以上に登場人物が多くて純が誰に幾ら借りているのか途中で混乱しました。

丑嶋って間違ってそうで意外と間違ってない生き方をしてたりする。やっぱり人間、欲深くなったら良い事ありませんね。金を稼ぐって大変だ。真面目に堅実に生きるのが一番だと思いました。闇金に手を出すのは止めよう(笑)

この作品の評価・・・・68点
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白雪姫と鏡の女王

2013年03月18日 01時59分45秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年9月14日公開
監督:ターセム・シン
出演:ジュリア・ロバーツ,リリー・コリンズ,アーミー・ハマー
official site

幼いころに国王であった父を亡くし、邪悪な継母の女王によって城に閉じ込められたまま育った白雪姫。ある日、舞踏会に忍び込んだ彼女は、そこで他国の王子と運命の出会いを果たして恋に落ちる。だが、王子との政略結婚を狙っていた女王は、白雪姫を森へと追放。森で7人の小人と出会った白雪姫は、彼らと生活を共にしながら戦い方や知識を習得する。亡き父の国を守り、愛する王子を取り戻そうと、彼女は女王に戦いを挑む。
『インモータルズ -神々の戦い-』のターセム・シンが、グリム童話「白雪姫」を原作に放つファンタジー。類まれな美しさを女王から嫉妬されて森に追放された白雪姫が、そこで出会った小人たちなどを仲間にして彼女に立ち向かう。名女優ジュリア・ロバーツが邪悪な女王にふんし、キャリア初の悪女を憎々しげに演じ切る。『ミッシングID』のリリー・コリンズ、『J・エドガー』のアーミー・ハマーが、白雪姫と王子のカップルを快演。本作が遺作となった『ドラキュラ』などの石岡瑛子による豪華な衣装をはじめ、アクションやユーモアを交えてポップに描かれる世界観に夢中になる。



世界的に有名な童話「白雪姫」をコメディタッチに描いた本作。まぁ想定内の作品でした。何といっても気になるのが白雪姫を演じたリリー・コリンズの眉毛の太さ!んー正直言って白雪姫、可愛くないです(笑)意地悪な女王役のジュリア・ロバーツは新鮮で良かった♪ストーリーは白雪姫が7人の小人たちと手を組んで、王女を倒して王国を取り戻そうっていう話。まとまってはいるけど、コメディっぽく描かれているから緊張感がないというか、学芸会を見ているよう。監督がインド人だからなのか、インドの踊りが出てきた…。コメディにするのかアクションにするのか、ハッキリして欲しかったです。話が単純過ぎたためか、衣装の綺麗さしか印象に残らない作品でした。

この作品の評価・・・・65点
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ヘッドハント

2013年03月17日 10時14分53秒 | 映画評論ハ行
製作年:2011年
製作国:オーストラリア
2012年11月3日公開
監督:ダニエル・クリーグ
出演:ニコラス・ホープ,ケリー・パタニティ,サム・レイド
official site

薄暗いオフィスに監禁され自由を奪われた6人の男女の前に、社長のトーマス・レッドマンと名乗る男が現われる。連続殺人犯として投獄されていた彼の無実を証明し、彼に罪を着せた真犯人を探し出すよう業務を言い渡す。ミスをするたびにナイフで額を傷つけられ、ミスが5回になるとクビ切り(死)という過酷な状況の中、6人はさまざまな方法で捜査を開始する。
閉鎖されたオフィスに監禁され、自由を奪われた6人の男女が体験する恐怖を描くシチュエーション・スリラー。5回ミスをするとクビ(死)が待ち受ける過酷な状況の中、オフィスを牛耳る男に罪を着せた真犯人を捜し出すという業務を、強制的に命じられた従業員たちのサバイバルが展開。自らの殺人容疑を晴らすため究極の業務を命じる男を、『アブノーマル』のニコラス・ホープが怪演し、特殊メイクをスプラッタ・ホラーの巨匠トム・サヴィーニが手掛ける。

レッドマンの無実を証明するために強制的に監禁された男女6人。彼に罪を着せた真犯人を探し出さないとミス5回で殺されてしまうという恐ろしい設定です。さすがR18指定。首切ったり、目ん玉くり抜いたり、凄いことしている。こういうシチュエーション・スリラーって散々グロテスクな描写を続けて最後のオチが重要なんだけど、まぁオチはあるので納得は出来ます。ただラストに近づくにつれて駆け足になってたかなという印象。レッドマンが最後は良い人に見えてしまって…(笑)こんな残虐な事件に巻き込まれたのに手記を出版しちゃうアメリカ人って凄いよね。
ネタとしては面白いしグロいのが好きな人には、たまらない作品だと思います。何だかんだで好きな映画かもこれ(笑)自分なこんな状況に置かれたら死に物狂いで働きます!!

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ディクテーター 身元不明でニューヨーク

2013年03月16日 18時49分09秒 | 映画評論タ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年9月7日公開
監督:ラリー・チャールズ
出演:サシャ・バロン・コーエン,アンナ・ファリス,ベン・キングズレー
official site

アラジーン将軍は、幼いころから北アフリカにあるワディヤ共和国の独裁者として君臨していた。彼は気に入らない相手を即刻処刑したり、核ミサイルの開発に手を出したりとやりたい放題だったが、ある日、核ミサイルの件で国連から釈明を求められてしまう。そこで将軍は意気揚々とニューヨークに旅立つが、陰謀により捕らえられ、立派な口ひげをそられてしまい…。
『ブルーノ』などのお騒がせ男サシャ・バロン・コーエンが、世界一危険な独裁者を熱演する痛快爆笑ムービー。それまで欲望のままに生きてきた暴君が、ひょんなことからニューヨークに渡り、生まれて初めて庶民の世界を垣間見る様子をブラックな笑いと共に描き出す。将軍の右腕を、『ガンジー』などの名優ベン・キングズレーが好演。観る者を爆笑の渦に巻き込みつつ、時代背景を反映した痛烈な社会批判も込めた力作に脱帽する。

サシャ・バロンって俳優さん、全然知らなかったけどアメリカでは有名人らしいです。彼の主演作『ボラッド』も『ブルーノ』も観ていません。ワディヤ共和国の独裁者であるアラジーン将軍がニューヨークに来るが、そこで陰謀に巻き込まれるというお話。アメリカンジョークって好きじゃないんだけど、この映画は笑ってしまいました。だってオープニングでいきなり「金正日に捧ぐ」なんて出るんですもん(笑)下ネタもあればモザイクシーンもある。だけど、それが物語とバランスが良くて最後までツボにハマりました。83分という短さも良いのかも。各国を批判するアラジーン将軍のやりたい放題っぷりが、たまらない!現代のアメリカ社会への風刺が良い!「死刑!」と即言う将軍が好きです。

下ネタ映画かと思いきや、大物俳優ベン・キングスレーや、ミーガン・フォックス、エドワード・ノートンが登場するので映画ファンとしては「おぉ!ここで出てくるか!」と嬉しくなりました(笑)下ネタがダメな人にとっては苦痛の映画だと思いますが、自分は当たりでした。

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あなたへ

2013年03月15日 15時56分11秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:日本
2012年8月25日公開
監督:降旗康男
出演:高倉健,田中裕子,佐藤浩市,草なぎ剛,余貴美子,綾瀬はるか,三浦貴大,大滝秀治
official site

北陸の刑務所で指導技官として勤務する倉島英二のところに、亡くなった妻・洋子が生前にしたためた1通の手紙が届く。そこには故郷の海に散骨してほしいと書かれており、英二は洋子が生前には語らなかった真意を知るため、車で彼女の故郷・九州へと向かう。その道中で出会ったさまざまな人々と交流するうちに、妻との思い出が頭をよぎり…。
日本映画界屈指の名優・高倉健が、『鉄道員』『ホタル』など数々の名作を送り出してきた降旗康男監督と20作目のタッグを組んだ人間ドラマ。妻の遺骨を散骨するため妻の故郷へ旅立った男が、道中で出会った人々との交流を経て妻の真意を知る姿を描く。『あ・うん』のプロデューサー市古聖智が遺した原案を、降旗監督と脚本家の青島武が再構築。共演にはビートたけし、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるかなど、ベテランから若手まで豪華な顔ぶれがそろう。

高倉健の渋い演技が光っていました。豪華な俳優陣が集結した本作。亡き妻の遺言通りに妻の遺骨を故郷の海へ撒くために、車で旅へと出る男性の物語。行く先々での人々との出会い。それが気付かなかった妻への想いを再び思い出させるのです。出会いというのは人を成長させるというのは共感できます。主人公の倉島英二もまた、彼の中で旅に出る前と何かが変わったのでしょう。良い話で心温まるエピソードが続くのですが、ちょっと淡々と話が進みすぎて物足りなさも感じます。妻の遺骨を海に撒くというだけで、他に目立った話はないからか。登場する人たちが皆良い人ばかりという印象で、車上荒らしの犯人ですら良い人のように描かれています。高倉健の主演作品だから、こういう善人ばかりが出る作品になってしまうのか…!?“静かな感動”というのは、この映画のような作品に似合う言葉だと思いますが、もう少し派手な展開が欲しかった。ただ、こういう真っ直ぐな男に自分もなりたいなと思いました。きっと自分も定年を過ぎたらこの映画の良さが分かるかもしれません。


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シャドー・チェイサー

2013年03月14日 16時34分48秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年10月27日公開
監督:マブルク・エル・メクリ
出演:ヘンリー・カヴィル,ブルース・ウィリス,シガニー・ウィーヴァー
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青年実業家のウィルは家族と共にバカンスを過ごすため、サンフランシスコからスペインにやって来る。ウィルは、迎えに来た父親と久しぶりに顔を合わせるが、話すことがなく気まずい思いをしていた。次の日、家族とクルーザーに乗り込むウィルだったが、自分が原因で弟の恋人にケガをさせてしまう。その場の雰囲気に耐えられなくなったウィルは、買い物に出掛ける。そして戻ってくると、一家全員の姿が消えており…。
『インモータルズ -神々の戦い-』などで注目を集め、新スーパーマンにも抜てきされたヘンリー・カヴィル主演のサスペンス・アクション。休暇で訪れた見知らぬ街で、予想外の陰謀に巻き込まれながらも敢然と相手に立ち向かう若者の姿を臨場感たっぷりに映し出す。主人公の父親をブルース・ウィリス、その同僚をシガーニー・ウィーヴァーという大物俳優が演じ切る。マドリード市内を縦横無尽に駆け巡る迫力のアクションに興奮必至。

これほど豪華な俳優を集めといて、なんだこの薄っぺらい脚本。スーパーマン新作「マン・オブ・スティール」で主役に大抜擢されたヘンリー・カヴィル。「ダイ・ハード」で有名なブルース・ウィリス。「エイリアン」女優のシガニー・ウィーヴァー。主役を張れる俳優が3人も出ているのに、捻りのない作品でした。緊張感はあるものの、どうもストーリーが分かりにくい。誰が何を追いかけて、何か逃げているのかが全然分からなかったです。そもそもカバンの中身が最後までハッキリしないのがモヤモヤ。素人が悪党に追われるっていう典型的な話。ただそれだけなので新鮮さがありません。主人公撃たれたのに、素人の簡単な応急処置で治ったのか??

アクション映画なのだから、ぶっとんだ展開にして欲しかった。冒頭でいきなりブルース・ウィリス死んでしまうのは、ある意味で新鮮か(笑)

この作品の評価・・・・59点
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フライト

2013年03月13日 12時32分01秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2013年3月1日公開
監督:ロバート・ゼメキス
出演:デンゼル・ワシントン,ドン・チードル,ケリー・ライリー
official site

ベテランのウィトカー機長は、いつものようにフロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機に搭乗。多少睡眠不足の状態でも一流の操縦テクニックを持つ彼の腕は確かで、その日もひどい乱気流を難なく乗り越えた。機長は機体が安定すると副操縦士に操縦を任せて睡眠を取るが、その後突然機体が急降下を始め…。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキス監督と『トレーニング デイ』のデンゼル・ワシントンがタッグを組んだ話題作。旅客機の緊急着陸を成し遂げたものの血液中から検出されたアルコールにより英雄から一転、糾弾される主人公の機長の苦悩を描く。弁護士を『アイアンマン』シリーズのドン・チードルが演じ、友人を名脇役のジョン・グッドマンが好演。善悪では割り切れない人間の業の深さを描いた深遠な心理描写にうなる。

アカデミー賞では主演男優賞、脚本賞の2部門にノミネートされた本作。これは…完全に予告編に騙されました。英雄か?犯罪者か?いやっ最低なクズ野郎です(笑)ウィトカー機長は冒頭から女とヤって酒を飲んで薬を吸って…Let'sフライト!!って…えぇぇぇ!?これで旅客機を平気で操縦しようって神経が理解できません。その上、ウィトカーは自分を守るために嘘をついて「酒は飲んでない!薬もやってない!」と言い通す。そしてアルコール依存症からも薬物依存症からも絶とうという気もない。マスコミに追われてようが、お構いなく飲酒運転。なんだコイツ!?(笑)こんなクズを守ろうとする弁護士も何なんだ!ラストは自分の嘘を認めて「あの時、嘘をつかなくて良かった…」みたいな感じで終わるのですが、これで感動しろってことなの?あんなに家族と喧嘩してたのに、急に息子と仲直りしてるのは何故?監督は“誰もが人間であり、その人間がどう選択して人生を生きていくのか”って事を描きたかったのだと思います。そのメッセージが、ウィトカーのダメ男っぷりで薄まってしまっている気がします。

事故シーンはリアルでドキドキするし、CGも迫力凄い。そして何より名優デンゼル・ワシントンの演技が素晴らしかった!人間が持つ卑怯な面や弱い面を見事に表現していました。それなのに、こんな納得いかない脚本で勿体ない。オールヌードなどがあるので子供向けではないと思います。奇跡的なフライトをしたのに、酒や薬物容疑をかけられたパイロットの話かと思っていたので、ちょっと残念でした…

この作品の評価・・・・60点
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