股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

飛んでイスタンブール ~トルコの旅~ Part2

2012年07月30日 22時36分25秒 | 海外旅行日記
【5日目】

コンヤからカッパドキアへ。


隊商宿。商業ルートを旅する行商人のためのホテルだそうです。なんと1229年建設。


隊商宿には入らずに、ひたすら猫を追いかけていた





続いてカイマクルという地下都市。紀元後6~10世紀頃に建設された地下都市。カッパドギア地方にには火山層を掘りぬいた地下8~9階建ての地下都市が多数築造されています。寝室、テーブル、ワイン醸造所、倉庫、教会、井戸、トイレ、キッチン、通風孔までもが建設されている完璧な城!




天井が低いので頭ぶつかりそう…。閉所恐怖症の人はキツいだろうな。

重機もないのに昔の人はどうやってこんな巨大な地下都市を作り上げたのだろうか?中は迷路のようになっていて、敵の侵入防止には完璧と言える。こんなところで、かくれんぼしたら見つからないだろうなぁと、くだらない事を考えてしまいました。

次に向かったのはトルコ絨毯のお店。


絨毯は興味なかったけど、色々見るとオシャレな絨毯もある。


けど安くて3万…う~ん我が家のようなボロ家に合うような絨毯は無い!(笑)とか言いつつ…

友人はお買い上げ!!



再び世界遺産のカッパドキア観光へ!

ウチヒサール。ウチヒサールは、カッパドキア地方で最も高いところにある村で、村の中央にそびえる大きな岩の要塞がシンボルとなっています。


ラクダも歓迎してます


続いて…らくだ岩!その名の通り、ラクダのような形をしている岩。これも何千年という年月をかけて、こういう形になったのだから自然の力って凄い!!






本当にカッパドキアの岩を見ると自然の神秘を感じます。こんなのとか↓


こんなのとか↓


そしてキノコ岩。これも名前のとおり、キノコの形をしているから。




キノコ岩の前ではトルコ風アイスが売ってます。トルコに行くと言ったら、ほぼ全員から「アイス買ってきてー」と言われた(笑) 
本場のトルコ風アイス↓なかなかのお味です



おじさん頑張ってアイス伸ば~す


次に向かったのはギョレメ野外博物館。カッパドキアでは、4世紀頃、多くのキリスト教徒たちが共同生活を営み、ギョレメはその中心地となっていました。イスラム教徒の迫害を逃れた信者たちが9世紀頃から次々と岩窟教会や修道院などを造りはじめ、現在では、約30の教会が集まるギョレメの谷を博物館として保存・公開しています。昔の人はこんなところに住んでいたのか…




ホテルへ帰る途中で陶器工房に立ち寄り。まぁ何も買わなかった…



そしてこの旅の楽しみの1つだったのが洞窟ホテル♪もう、夜になると幻想的過ぎて寝るのが惜しくなるくらい!






なんとワインが飲み放題!!蛇口を捻るとワインが出てくる!!!


洞窟なので同じ部屋がありません。なので他の人のところにお部屋訪問しまくりました。
僕らの部屋の中はこんな感じ↓洗面所が無駄に広い(笑)




トルコと言えば…そうトルコ風呂!!せっかくなので体験してきました。日本じゃ風俗のイメージがあるけど健全としたトルコ風呂に行ってきました。僕らだけしか客がいなかったので貸切状態♪

垢すりと泡マッサージと、まぁ色々としてもらいまして…うん気持ち良かった(笑)



カラダも気持ちよくなったけど、それでも寝るのが惜しくなりまして。深夜0時なのにノリで近くの山の頂上まで行くことに…。でも山頂からの景色が最高でした!星も近いし夜景も綺麗だし♪




カラダも心も満足しまして深夜1時半にやっと就寝…


【6日目】

で。起きたのが2時間後の3時半。この旅で最も楽しみにしていたことが、ついに始まります!!

カッパドキアを気球に乗って見る!

2時間の睡眠時間でかなり眠かった…。でも気球が膨らんでいくにつれてテンションも上がり…


いざ出発じゃー


日の出が近くなるにつれて周囲から気球が現れ…


おぉ幻想的じゃー








ついに日の出が!!


これはねぇ、もう言葉に表せないほどの感動でした!






まるでジオラマのような景色。地球って広い!!


民家の上を通ったりして


素晴らしい景色でした~♪




気球でかなり興奮してしまい眠気も飛んでいきました(笑)

で。カッパドキアはこれで終了。国内線に乗って、この旅最後の都市であるイスタンブールへ!カッパドキアとはまた違った雰囲気のイスタンブール。アジアとヨーロッパの2つの大陸にまたがった都市です。イスタンブールはかつてローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国という3代続いた大帝国の首都でした。

イスタンブールに着いて向かったのがグランドバザール


トルコの工芸品やら何でも売ってる商店街のようなところ。4000軒以上のお店が入っているため、迷子になる確率も高い!中も観光客でごった返しています(笑)とりあえず親に頼まれた鍋しきを購入。






グランドバザールを後にして、貸切のディナークルーズへ。


ご飯は…正直言って美味しくなかった(笑)


目の間にはボスポラス海峡。この橋はファーティフ・スルタン・メフメト橋。イスタンブールを2つに分けているボスポラス海峡に架かる吊り橋です。



そして最後のホテル、リッツ・カールトンに到着!リッツ・カールトンってかなり高級なホテルらしいです。知らないけど(笑)




ベッドも超ふかふか♪気球の疲れもあってか、いつのまにか寝てました


【7日目】

旅の最終日はイスタンブール市街を観光です
イスタンブールが誇るオスマン建築の傑作であるブルーモスク。オスマントルコ帝国当時のスルタン、アフメット一世がミマール・シナンの弟子、メフメット・アーに建設を命じ、7年後の1616年に完成。現在でもモスクという宗教施設として使われており、礼拝が行われています。




中もまた美しい。モスクの内壁などは16~17世紀初頭に作られたイズニックタイルで覆われていて、計2万1043枚もあるらしい。




続いて、アヤソフィア。ビザンチン建築の最高傑作と言われる建築物。コンスタンティヌス帝によって総主教会として建てられましたが、404年に火災で焼失。その後も崩落や建て直しを繰り返しながらも今に至ります。今のアヤソフィア でさえ日本がまだ大和朝廷の頃に建てられたというのだから凄い!






続いて、トプカプ宮殿。コンスタンティノープルを征服したメフメット2世が1459~1465年という7年近くの歳月をかけて建設させたもの。およそ400年、オスマントルコ帝国歴代のスルタンの住居及び政治・行政の中心となってきました。







というわけで、これにてトルコの旅は終了です!いやぁ非常に中身が濃い旅でした♪一番良かったのは、やっぱり気球かなぁ。トルコ、お勧めですよ~♪これだから海外旅行は止められない!! 

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飛んでイスタンブール ~トルコの旅~ Part1

2012年07月29日 20時11分20秒 | 海外旅行日記
旅日記書くのが遅くなりました。というわけで、16日~23日まで友人とトルコに行って参りました!9回目11ヶ国目の海外旅行でしたが…。

トルコ…最高でした!!!


他の国と比べちゃダメだけど、なんかね。いやっ、今まで行った他の国はそれはそれで楽しかったんだよ。でも、トルコは今まで行った中でも一番じゃないかってぐらい楽しくて。観光地だけじゃなくて、ガイドさんだったり一緒のツアーに参加した他の人たちだったり、もう全てが当たりでさ。もし「おススメの国はどこ?」って聞かれたら、迷わず「トルコ!!!」って言っちゃうくらい楽しかったんよ(笑)

もう一週間前の話なので、いま日程表を見て思い出しながら日記を書いてます。


写真を1500枚くらい撮ったので整理するのが大変…てか、めんどくさい…



【1日目】

成田から飛行機で12時間の空の旅。日本とトルコの時差は6時間で、トルコの0時が日本の朝6時。飛行機の中で無理して3本も映画観たせいか、なんか眠かった…
トルコには夕方に到着しまして。トルコは日没が遅い!!たぶん夜8時とか9時くらいです(笑)

ひまわり畑~♪



1日目のホテルがこちら↓↓ 部屋は普通か…





ホテルは普通でしたが、すぐ裏には海が!!夕日は沈んでましたが綺麗でした♪


夜になるとオシャレなバーも営業


しかし、僕らは質より量なのでホテルの近所のバーガーキングへ(笑)てか周りに店がバーガーキングしかない!


せっかくだからということで、夜になって海辺でビール飲みました



【2日目】

朝は5時起きで朝日を見に、昨日の浜辺へ…。方向が悪かったのか太陽が見えない!でも朝の散歩も気持ち良かったです♪


野良犬が多いトルコ。こいつは何をしてるんだろうか?


バスに乗ってトルコ観光に出発です!!!

途中の休憩所でひまわり畑を発見!一度こういう景色を見たかったんだよねぇ


移動だけで昼になってしまったので昼ごはん。トルコでよく売ってるというサバサンド
味は…う~ん二口くらいでギブでした(笑)


でもトルコのお茶、チャイは美味かった!!


再びバス移動開始。そして、またヒマワリ畑。


バスごと船に乗せてダーダネルス海峡を渡り、チャナッカレへ…




まず、最初の観光はトロイ。映画「トロイ」で何となく歴史は勉強済み。紀元前3000年からローマ時代の紀元前334年まで、
大きく分けて9層からなる複雑な都市遺跡。いまだ謎が多いトロイの歴史。実際に戦争があったかも分かっていないし、どんな種族が住んでいたのかも分かっていません。てか9層の都市が混ざっているため、第2の都市のすぐ隣が第3の都市だったりして、ややこしい(笑)




有名なトロイの木馬。中に入って見学もできます。でも中は階段が急だし人多い…


ネコーーーー


2日目はトロイ観光で終了でした。バスだから移動時間が多い。

2日目のホテルはこちら↓ホテルの目の前がプライベートビーチです。




夜になると、寝っころがって夜景を見れるという、とにかくプライベートなホテル



【3日目】

朝早く起きて朝日を狙ったが、なかなか顔を出さず。そうこうしているうちに朝食の時間が…


3日目。まずはトルコ石のお店へ。男からしたらトルコ石の良さが全く分からないため、来店数分で飽きて店の外に逃亡。わんこを撮るのに必死になってました(笑)


バスとロープウェーに乗ってベルガマ遺跡へ。紀元前283年から約150年間エーゲ海沿岸からアナトリア内陸地方に及ぶ地域で繁栄した王国であったという。

標高335mからはベルガマの街が一望できる。






約1万人を収容できるという劇場跡


お昼はトルコ名物というチョプシシ。なんの肉だっけ~?忘れた!

んで、こちらもトルコ名物というヨーグルト↓↓しょっぱ過ぎて全部飲めなかった…


午後はエフェソス遺跡へ。紀元前11世紀に古代ギリシャ人によって建設された。アルテミス神殿を中心に都市国家として発達したもの。
現存するギリシャ文明最大の遺跡で、アルテミス神殿は古代世界七不思議に入っているそうな。

ギリシャ時代の音楽堂↓


ギリシャ神話に出てくる天使の翼。ナイキのマークは彼女の翼からイメージされたもの。


公衆トイレ。こんなにオープンでいいのか!?


セルスス図書館。ギリシャ三大図書館の1つ。


こちらにも大きな劇場が!ギリシャ人は芸術鑑賞が好きだったのかな


ただいまの気温、35度でございまーす



汗だくになりながらも、本日のホテルに到着!


ホテルでは温泉プールに入ったり、ベリーダンスを見たりと、のんびり過ごせました~



【4日目】

朝から世界遺産のパムッカレへ。ここ行きたかったんよ~。パムッカレは石灰華段丘からなる丘陵地の名前であり、2世紀頃、ヒエラポリスというローマ帝国の都市が存在した。二酸化炭素を含む弱酸性の雨水が台地を作っている石灰岩中に浸透し、炭酸カルシウムを溶かした地下水となる。その地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温水中から炭酸カルシウム(石灰)が沈殿して、純白の棚田のような景観を作り出したものである。以上(wikipedia)より

昔はこんなに栄えてたみたいです↓今は遺跡が残ってます。








足湯には丁度いい温度


景色も最高!


再びバスに乗り、コンヤという都市へ。
途中の休憩所でトルコ名物(?)のハチミツヨーグルトを食べてみた。これが意外と美味い♪



コンヤでは、メヴラーナ博物館へ。独特の旋回舞踏で世界的に有名なメヴラーナ教団の創始者ジェラルディン・ルーミーの霊廟。メヴラーナとは「我が師」という意味。


礼拝堂の前には清めるための水道が。


中にはリアルな人形が…。ちょっと怖い(笑)



地元のスーパーでお菓子だの買い物してホテルへ到着!本日のホテルは眺めが最高でした♪
夜、ホテルのプールでスイカボールで遊んでたら風でどこかに飛んでいった(笑)






スイカボールを必死に追いかける僕ら(笑)この後スイカボールは消息を絶ちました



Part2へ続く…
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センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島

2012年07月27日 02時57分20秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年3月31日公開
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドウェイン・ジョンソン,マイケル・ケイン,ジョシュ・ハッチャーソン
official site

17歳になったショーンの元に、無線で祖父・アレクサンダーからと思われる謎の暗号メッセージが届く。ショーンは暗号が示す島に旅に出ようとするが、母親と再婚した義理の父親・ハンクも一緒に行く事になる。ショーンとハンクはガイドのガバチョとその娘・カイラニと共に出発し、かつてジュール・ヴェルヌが描いた“神秘の島”に辿り着く。無事にアレクサンダーとも会う事ができたが、“神秘の島”はあと数日で水没する運命にあった…。
ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」をベースにした冒険映画『センター・オブ・ジ・アース』の第二弾である本作は、同じくヴェルヌの「神秘の島」を映画化。さらには「海底二万里」の要素も取り入れ、空・陸・海を舞台にした手に汗握る冒険の数々を楽しむ事ができる。前作で13歳だった少年・ショーンは17歳に成長し、反抗期や初恋を経験するお年頃に。前作から引き続いて出演しているジョシュ・ハッチャーソンが、見事なティーン俳優への成長を見せてくれる。

大きなハチに、大きなトカゲ、あんなものが襲ってきたら怖すぎる!てか一瞬で食われてる気がする!(笑)前作と似たような展開です。ありえない展開ばかりで、誰も死にましぇん。危険な事は起きるけど、大丈夫って分かっているから先が読めてしまう。“島に行って島から脱出する”それだけのお話です。子供向けに作られていると思いますが、映像の美しさはリアルで凄いと思いました。CG映像技術だけは必見かもしれません!でも映画だから、やっぱり物語に深みが欲しかった!

この作品の評価・・・・61点
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Black & White/ブラック&ホワイト

2012年07月26日 00時14分29秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年4月20日公開
監督:マックG
出演:リース・ウィザースプーン,クリス・パイン,トム・ハーディ


ある日、CIAの凄腕コンビFDRとタックは、闇商人の取引現場を抑える極秘任務でターゲットを逃走させてしまい、謹慎処分になってしまう。暇を持て余したタックは恋人紹介サイトで知り合ったローレンという女性とデートをすることに。一方FDRはレンタルビデオ店でナンパをするが、思い通りにならない美女に夢中になってしまう。その女性はローレンだった。紳士的なタックとロマンチストなFDR、ローレンの心は揺れ動き、ついつい二股をかけてしまう。ところが、とある出来事でFDRとタックはお互いの恋人が同一人物だと知り、ローレンを我がものにするべく、宿命のライバルは史上最大の恋の戦争を始めようとしていた…。
『チャーリーズ・エンジェル』『ターミネーター4』のマックG監督が放つ最新作は、CIAの腕利きエージェント・コンビが挑むミッションと、CIAの人員と技術を惜しみなく駆使して繰り広げるプライベートなミッション(つまり“職権乱用”)を絶妙に絡ませてスピーディーに描いたスパイ・アクションだ。国家の平和を守る事でも、巨悪を倒す事でもない彼らの奮闘ぶりが、これまでのスパイ映画でのエージェントの活躍ぶりを爽やかに裏切る。

同じ女性に恋をしたCIAのエージェント2人の恋の戦いを描いた本作。
タック役のトム・ハーディ。どっかで名前聞いたことなるなぁと調べたら…「ダークナイト ライジング」のべイン役じゃねぇか!!


    ↓↓↓このイケメンが↓↓↓



こうなっちゃうの!?!?俳優って凄いな(笑)


で肝心の内容ですが…うん、まぁまぁ悪くないかな。CIAの特権を使って個人情報だのプライバシーだの関係なく、ライバルのデートを邪魔しちゃうのは良くない事だけど、見ていて面白かったです♪2人のイケメンに誘惑されて、ヒロインはどっちを選ぶのかと思ったら…まぁ綺麗に納まりましたね(笑)どっちも選ばないかと思ったら、結局選ぶのかよ!!!とツッコミたくなりました。CIAエージェントもこんな事している暇があるなら、世の中は平和なほうなのか?

恋の駆け引きばかり目立ってて、悪党たちの戦いが意外とあっさりしてたのが気になりました。目新しさは無いものの安心して楽しめる作品だと思います。

この作品の評価・・・・70点
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ファミリー・ツリー

2012年07月25日 16時10分22秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年5月18日公開
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ジョージ・クルーニー,シャイリーン・ウッドリー,アマラ・ミラー
official site

ハワイ・オアフ島。弁護士のマット・キングは、美しい妻と二人の娘たちを持ち、仕事に粉骨砕身してきて、一見順風満帆な人生を送ってきた。ある日、妻エリザベスがボート事故に遭い、意識不明の重体となる。10歳の次女スコッティはショックから情緒不安定になり、様々な問題を引き起こす。次女の反抗に、これまで家庭を顧みなかったマットはなすすべもなく手を焼いていた。さらに、マットはカウアイ島にある先祖代々受け継がれてきた広大な土地を売却するかどうかという問題を抱えていた。
『サイドウェイ』以来7年ぶりとなるアレクサンダー・ペイン監督作品。ハワイを舞台に、突然身に降りかかった予想外の出来事をきっかけに、人生を見つめなおす事になる男とその家族の物語を、ペイン監督持ち前のユーモアと軽妙な語り口で描いている。洒脱な役柄からシリアスな演技まで、ハリウッド大作からインディペンデントの小粒な良作まで、自由自在に役をこなすジョージ・クルーニーが初めて挑む等身大の父親─妻に浮気され、娘に反抗され、欠点を抱えながらも、父親としての威厳と家族への愛に悩む姿が共感を呼ぶ。

ある家族の物語。妻が事故で昏睡状態になり、そこから夫は妻の秘密を徐々に知っていく…。誰もが秘密を持ってるもの。それが時に残酷な現実であったりする。妻が隠してい秘密は悪い事かもしれませんが、結果的には家族の成長や再生に繋がっていて、最後まで観るとそんなに重くないと感じました。まぁ自分が夫だったらショックだけどさ(笑)映画の中だから許される部分もある。

もっと早く知っておけば良かった…後悔ばかりだけど、それも人生。人は愛され裏切られながら生きているのだと思います。家族ため子供のためと思ってしてきたことでも、時にその全てが簡単に崩壊してしまう。それでも、もう一度立て直そうとする夫の決意は素晴らしい!そしてその夫役のジョージ・クルーニーの演技もまた素晴らしい!
ハワイの気持ちいい風がこっちまで伝わってくるような心温まる作品でした。

この作品の評価・・・・75点
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少年は残酷な弓を射る

2012年07月17日 02時32分45秒 | 映画評論サ行
製作年:2011年
製作国:イギリス
2012年6月30日公開
監督:リン・ラムジー
出演:ティルダ・スウィントン,ジョン・C・ライリー,エズラ・ミラー
official site

自由奔放に生きてきた作家のエヴァはキャリアの途中で、夫フランクリンとの間に子供を授かった。ケヴィンと名付けられたその息子は、なぜか幼い頃から、母親であるエヴァにだけ反抗を繰り返し、心を開こうとしない。やがて美しく、賢い、完璧な息子へと成長したケヴィンであったが、母への反抗心は少しも治まることはなかった。そしてこの悪魔のような息子は、遂にエヴァの全てを破壊するような事件を起こす……。
ほんの赤ん坊の頃から悪魔的な子どもだったケヴィンに身震いさせられる。彼はなぜあれほど母に手ひどい仕打ちを繰り返すのか。『モーヴァン』から9年ぶりにメガホンをとった本作で脚本も手がけたリン・ラムジー監督は、時系列を巧みに入れ替え、極上のサスペンスタッチでこの残酷な母と子の物語を展開させる。原作は英オレンジ賞受賞のライオネル・シュライバーによる同名小説。ラムジー監督と長年の友人であるティルダ・スウィントンが主演だけでなく製作指揮を担っている。

たしかに自然とスクリーンに引き込まれていく作品なのは間違いない。独特の雰囲気を持った作品。全体的に赤をテーマカラーのようだ。
息子ケヴィンの異常なまでの性格。ケヴィンを演じたエズラ・ミラーの演技は見応えがありましたが、それ以上に幼少期のケヴィンを演じた男の子が怖かった望んでいなかった子供なのは分かったけど、あそこまで執拗に母親を嫌う理由が分からなかったし、あんなに凄惨な事件を起こすまでの心情が分かりませんでした。まぁ人の精神というのは様々なので、生まれた時からあんな子供も中にはいるのかもしれない…。もし自分の子どもがあんなのだったら怖すぎるけど(笑)一体ケヴィンは何を望んでいたのかが見えてこなかったので、その点は残念でした。ラストにケヴィンを抱きしめる母親を見ると、何があっても何をしたとしても、やはり息子は息子なのかなと感じました。母親の愛情というのは凄いと思う。世間から憎まれても、愛する家族を失っても、それでも息子を愛そうとする姿は母性という範囲を超えて、もう言葉では言い表せられないものである。楽しむという作品と言うよりは、この世界観を観たい人はどうぞ。


※字幕の文字が真ん中だったり、左下だったり右下だったりして見えづらかったです。劇場で観る際は前の席に人がいない方がいいと思います。

この作品の評価・・・・73点
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BRAVE HEARTS 海猿

2012年07月16日 00時34分54秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:日本
2012年7月13日公開
監督:羽住英一郎
出演:伊藤英明,加藤あい,佐藤隆太,仲里依紗,三浦翔平,平山浩行,時任三郎
official site

仙崎大輔は自ら志願し、海難救助のエキスパートであり最も危険な事案に従事する“特殊救難隊”で、後輩の吉岡と共に海難救助の最前線にいた。嶋副隊長の指導の下、日々苛烈な任務をこなしながらも、充実した日々が過ぎてゆく。大輔の妻・環菜は2人目の子どもを身籠り、吉岡にはキャビンアテンダントの美香という恋人が出来ていた。そんなある日、羽田空港に向けて飛行中のジャンボ旅客機のエンジンが炎上する事故が発生。飛行困難な状況に陥った旅客機の救助方法が検討される中で、総合対策室の下川救難課長は、前代未聞の東京湾への着水を提案するが…
2004年にスタートした「海猿」シリーズの映画版第4弾。本作では、潜水士のエキスパート集団で海難救助の最後の砦と言われる「特殊救難隊」の活躍と、原作最大のエピソードながら映像化不可能と言われて来た“ジャンボジェット機海上着水”のエピソードを迫力の大スケールで描いている。海上への着水を余儀なくされたジャンボ機の乗客乗員346名を救い出そうと、海上保安官、警察、空港、消防、病院、港湾関係者、民間人らが協力し合う様子は、名もなき多くの人びとの“勇気の力”を感じさせ感動的。

「海猿」はシリーズ4作品とも劇場で観ています。なんやかんやで毎回感動させられるのが、この海猿。たしかに海猿の映画版は毎回似たような展開(事故が発生→取り残された救助者を仙崎たちが助けに行く→仲間が死にそうになる→結局みんな助かる)この流れが決まっているので、特に新鮮さはありません。今回も同じく1パターンの展開。でも本作は前作シリーズ3作目よりも良かった!!

今回はジェット機の海上着水からの救助がエピソードになっています。とにかく今回は、きっちりまとまっていて、とても観やすいと感じました。そしてスクリーンから伝わる“一体感”、これは素晴らしいと思いました。海保、警察、消防だけではなく、一般市民も協力して乗客の救助に向かう姿が感動的♪何度かウルウルしてしまいました震災後の日本は“絆”という言葉が広がっていますが、人が人を助けたいと思う気持ち、仲間を救いたいと思う気持ちがこの作品からは伝わってきます。何事も諦めないことって大事なんだなって思いました。
分かっているけどこの展開はやっぱり泣ける!!家族・恋人・仲間・命、これらの要素を見事に盛り込ませた演出は凄い!!
唯一残念だったのは吉岡の恋人が結婚を躊躇した理由を告白するシーンが軽すぎる。そんな理由で?せっかく感動に包まれた終わり方だったのに、ちょっとガクっときた。でもぜひ劇場でご覧ください!

この作品の評価・・・・81点
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トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1

2012年07月15日 02時19分39秒 | 映画評論タ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2012年2月25日公開
監督:ビル・コンドン
出演:クリステン・スチュワート,ロバート・パティンソン,テイラー・ロートナー
official site

いくつもの困難を超えて、遂にエドワード・カレンと同じヴァンパイアとなり“永遠”の生を送る決意をしたベラ・スワン。人間である間に結婚式をあげて、オオカミ族のジェイコブに別れを告げ、ハネムーンに旅立つ。はじめてふたりだけの至福の日々。だがベラが妊娠、その子の成長は余りにも早く、彼女は衰弱していく。さらに友好関係にあったヴァンパイアとオオカミ族は、その子供の存在をめぐり、対立していくのだった。やがてベラの命が危機に瀕したとき、新たな戦いが始まってしまう。ベラとエドワード、そしてジェイコブ、さらに新しい生命の運命は…。
ヴァンパイアと人間の禁断の恋を描いた人気の「トワイライト」シリーズがいよいよ最終章に。これまでプラトニックを保ってきたベラとエドワードが、結婚をきっかけに肉体関係を持つ。しかし、ヴァンパイアと人間という異種族の交歓によってできた禁断の子が、ベラの胎内でベラの体力を奪っていく…。胎児に力を奪われ、痩せ衰えていくベラの様子は凄まじく、恐怖すら感じさせるほどだ。本作から参加した『ドリームガールズ』のビル・コンドン監督は、ハネムーンで幸せそうな前半のベラと、衰弱していく後半のベラを鮮やかに対比させてみせた。

個人的にこのシリーズはどうも好きになれない。人間とヴァンパイアの禁断の恋を描いた作品。いよいよ最終章ということで、なんと今回は主人公2人の間に子供が出来るというお話。前半は結婚式だの新婚旅行だので、超ラブラブなストーリーになっています。もうイチャイチャし過ぎてて見てて腹が立つ!!(笑)そして後半は妊娠が判明して、どうしよう!どうしよう!っていう、ちょっとホラー要素が入った話。オオカミ族が怒ってるけど、そこまで怒らなくてもいいじゃんって思ってしまいました。なんか話がこじんまり過ぎていて「ん?これだけの作品なの!?」と物足りなさを感じました。

弱っていくベラですが、夫のエドワードよりもオオカミ族のジェイコブの方が立派だと思います。自分の子どもでもないのに必死でベラとお腹の子を守ろうとする姿はカッコイイ!俺が女だったらエドワードよりジェイコブを選ぶけどなぁ~(笑)シリーズ1作目から思ってるんだけど、ベラって性格悪いよね?エドワードのことが好きかと思えば、ジェイコブにも助けを求めたり…どっちかハッキリしろよ!!わがまま娘は、ちょっと1人で放っておいたほうがいいのでは?

ベラがヴァンパイアになってPART2に続くわけなんですが…んー、とりあえず最後だから観るか(笑)

この作品の評価・・・・58点
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キツツキと雨

2012年07月14日 13時32分55秒 | 映画評論カ行
製作年:2011年
製作国:日本
2012年2月11日公開
監督:沖田修一
出演:役所広司,小栗旬,高良健吾,臼田あさ美,伊武雅刀,山崎努
official site

人里離れた山間の村。木こりの岸克彦は、早朝から仲間と山林に入り、木々を伐採して生計を立てていた。妻に先立たれ、今は息子の浩一と2人暮らし。定職に就かずにふらふらしている浩一に、克彦は憤りを覚えていた。妻の三回忌はもうすぐ。ある朝、田舎道を行く克彦は、車が溝にはまって立ち往生している2人を発見する。ゾンビ映画の撮影にやってきた映画監督の田辺幸一と鳥居だった。なりゆきから、2人を撮影現場まで案内することになった克彦は、そのままゾンビのメイクでエキストラ出演する羽目になる。
『南極料理人』の沖田修一が監督を務めるヒューマン・ドラマ。下界から離れた山村で、木々を相手に仕事をする木こりの男と、人生の迷子になりかけている新人映画監督との心の交流を描く。子供の頃、父が買ったビデオカメラがきっかけで映画に夢中になり、老舗旅館を継がず監督になった幸一。「父は後悔しているかも」という幸一に、克彦は「自分が買ったビデオが息子の人生を変えたなんて、大喜びしてるよ」と励ますのだった。出演は、役所広司、小栗旬、高良健吾、臼田あさ美他。

木こりと、気弱な映画監督。一見すると交わりそうにない二人が出会うことで、予想外の物語は進んでいきます。役所広司のゾンビ姿が面白かったです♪爆笑するほどではないけれど、所々でくすくすと笑えるシーンがあります。映画製作の裏側も見ることが出来るので「映画作るって大変なんだなぁ」と改めて思ってしまいます。でも監督の権限って絶対だと思うのだけど、頼りなさすぎる田辺が何故監督になれるのかが最後まで分かりませんでした。凄い才能があるわけでもなさそうだし、裏でスポンサーが付いてるとか?(笑)一度は現場を逃げようとまでした監督にスタッフが付いていく理由が分かりません。
まぁ予想できるラストなので新鮮さが足りなかったかな。役者陣の演技は上手いけれど、ほのぼのし過ぎて刺激が足りない。ほのぼので129分もたせるのはキツい…。

この作品の評価・・・・65点
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顔のないスパイ

2012年07月13日 12時39分40秒 | 映画評論カ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2012年2月25日公開
監督:マイケル・ブラント
出演:リチャード・ギア,トファー・グレイス,スティーヴン・モイヤー
official site

メキシコ、アメリカに隣接するソノーラ砂漠。国境警備員を殺害し、アメリカに渡ろうとする一団がいた。6ケ月後、ワシントンで、ロシアと密接な関係を持つダーデン上院議員が暗殺、その手口から浮かび上がったのは、死んだはずのソビエトの伝説のスパイ“カシウス”の痕跡だった。CIA長官ハイランドは、カシウスをリーダーとする暗殺集団“カシウス7”の追跡にキャリアを捧げ、今は引退した元エージェントのポール・シェファーソンを呼び戻し、議員を内偵していたFBIの若手捜査官ベン・ギアリーと共に事件解決にあたらせる。ポールは、すでにカシウスは死亡、議員殺害も模倣犯によるものと考えていたが…。
東西冷戦で活躍した元CIAエージェント、そして冷酷なスパイ“カシウス”の2つの顔をもつ男・ポールを演じるのは、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した『シカゴ』をはじめ、数々の話題作に出演の名優リチャード・ギア。本作では孤独で複雑な二面性を持つ難役に挑み、62歳とは思えぬ壮絶なアクションも披露。そしてポールに憧れ、“カシウス”逮捕に執念を燃やす若きFBI捜査官には、『スパイダーマン3』のヴェノム役でお馴染みの若手俳優トファー・グレイス。

20年前の連続殺人と同じ手口の事件が起きる。元CIAエージェントは、その事件の研究論文を書くほどに入れこんでいる若手FBIと組まされて犯人探しを始めるが…。というお話。
前半にポールは実は○○だったという事実が判明するので、ちょっとガッカリもしますが、それからの展開も意外と楽しめました。意外な展開は結構好き。でも登場人物の説明が足りない気がしました。ポールが良い奴なのか悪い奴なのかとか、ベンの目的など、イマイチ分かりづらい点が幾つかある。

この作品の評価・・・・69点
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崖っぷちの男

2012年07月12日 01時00分15秒 | 映画評論カ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2012年7月7日公開
監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントン,エリザベス・バンクス,ジェイミー・ベル
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30億円のダイヤモンドを横領した罪で服役しているニューヨーク市警の元警察官ニック・キャシディは、脱獄し、高級ホテルの高層階に現れた。そして窓枠を越え、飛び降りようとする。大勢の人が固唾をのみながらニックを見守る。ニックは要求を伝えるための交渉人としてニューヨーク市警の女性刑事リディアを指名する。ニックからある依頼を受けた弟、元同僚のニューヨーク市警警官たち、ニューヨークでも指折りのダイヤモンド王と呼ばれる実業家らの様々な思惑が交錯する中、ニックの本当の目的が明らかになっていく…。
冤罪を晴らすため、偽装自殺という一世一代のギャンブルを企てた男の命懸けの戦いを描いたサスペンス。『アバター』や『タイタンの戦い』でハリウッドスターの仲間入りを果たしたサム・ワーシントンを主演に迎えた本作は、高層ホテルの21階の壁面という、まさに“崖っぷち”に立つ主人公、交渉を試みる警察官の心理戦、それを見守る観衆の視線、さらに同時進行するもうひとつの計画が重層的に組み合わさりスリリングな展開を見せる。

タイトルはB級っぽい。しかし予想外に面白かった!
ホテルの高層階から飛び降りようとする男…果たして彼の正体は?そして何故ここにいるのか?徐々に明らかになっていく背景の真実を描きながらも、緊張感はそのままに。全体的には王道のストーリーかもしれませんが、しっかりとサスペンスのポイントを押さえてアクションシーンも盛り込まれていて観客を飽きさせない演出です。リーマンショックの社会的風刺を込めていて、それが作品と見事にマッチしています。
飛び降りようとする主人公と、同時進行で進められていく計画。予想できる展開ではあったものの、ラストに近づくにつれて「おぉ!まさか!」という展開も待ち構えていて面白い♪弟のプロポーズであったり、父親の正体だったりとハッピーエンドで終わらせるのもスカっとしました♪

自分が主人公だったら、ここまで大掛かりな事は出来ません…てかここまで崖っぷちになるような出来事起きないな(笑)でもやっぱり正義は勝つ!久しぶりに当たりの映画でした♪

この作品の評価・・・・78点
コメント (2)
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スノーホワイト

2012年07月11日 09時58分17秒 | 映画評論サ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年6月15日公開
監督:ルパート・サンダース
出演:クリステン・スチュワート,シャーリーズ・セロン,クリス・ヘムズワース
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スノーホワイトは、マグナス王と王妃に大切に育てられた外見も心も美しいプリンセス。しかし、母亡きあと、新しい王妃に迎えられたラヴェンナに父王を殺されたスノーホワイトは、国を乗っ取られ、7年間の幽閉生活を送ることになる。一方、女王ラヴェンナは魔法の鏡にいつも問いかけていた。「鏡よ、鏡。この世でいちばん美しいのは誰?」「もちろん女王様です」しかしある日、鏡はこう言った。「この世でいちばん美しいのは女王様ですが、やがてあなたよりも美しい娘が現れます。その時、娘の心臓を食べれば、あなたは永遠の美と若さを手に入れ、不死身となるでしょう」その娘が自分の継娘スノーホワイトと知った女王は、彼女を殺そうとするが…。
子供から大人まで多くのファンを持つ名作グリム童話の「白雪姫」を基に、これまでの白雪姫のイメージを一新させたアクション・アドベンチャー大作。監督を務めるのは、人気ゲーム「Halo 3: Believe」のCMでカンヌ広告祭のグランプリの受賞経験もある、CMディレクター ルパート・サンダース。主人公スノーホワイトには、「トワイライト・サーガ」シリーズで絶大な人気を誇るクリステン・スチュワート。また悪魔の女王には、オスカー女優のシャーリーズ・セロン。

白雪姫と言えば、魔女に毒りんごをもられても王子様のキスで目覚めちゃうっていう有名なお話。ですが今回は、その白雪姫をアクション映画にしちゃいました。主演はクリステン・スチュワートですが、完全に女王役のシャーリーズ・セロンの存在感が強すぎです!特殊メイクですが、若返りから老いる姿まで演じ切るシャーリーズ・セロンは凄い女優です!!魔法の鏡の言うとおり、シャーリーズ・セロンの方が絶対に綺麗です。スノーホワイトが女王より美しいと言われても…ねぇ。クリステン・スチュワートは普通の女性に見えました。

さて内容ですが、たしかに途中までは楽しめました。闇の森の不気味さから、それとは対照的な妖精たちがいる美しい森の映像など、CG映像だけ観れば楽しめると思います。
でも脚本が薄い…。

スノーホワイト探しをずっと弟や手下に任せていた女王が、途中からは自分で探しに行く。なら最初から自分で追いかけた方が早いんじゃねか?

スノーホワイトが毒りんごで眠ってしまうのだけど、普通なら王子のウィリアムのキスで目覚めるはずが、ボディーガードのキスで目覚めるという意味不明な展開。その後に2人は結ばれるのかと思いきや何事もない。

あんだけ強かった女王がラストはあっさりと倒される

途中までは良かったのにラストにいくにつれて失速してしまいました。続編があるとかいう噂ですが、ここから続編って難しそうだな。

この作品の評価・・・・67点
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アメイジング・スパイダーマン

2012年07月10日 16時54分25秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2012年6月30日公開
監督:マーク・ウェブ
出演:アンドリュー・ガーフィールド,エマ・ストーン,リス・エヴァンス
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13年前に父リチャードと母メアリーが失踪して以来、伯父夫婦であるベンとメイに育てられてきた高校生のピーター・パーカー。彼は、ニューヨーク市警警部キャプテン・ステイシーの娘で、同級生のグウェン・ステイシーを密かに慕っていた。そんなある日、ピーターは自宅で父親の残していった鞄を見つける。中には、父の親友であった生物学者カート・コナーズ博士と父の関わりを記したメモが入っていた。父のことを知ろうと、ピーターはオズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士を訪ねるが、そこで遺伝子操作の実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。その翌日、ピーターの体内で大きな異変が起こり始める……。
『ソーシャル・ネットワーク』のアンドリュー・ガーフィールドを主役に迎え、『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督の手によって“ニューヨークの親愛なる隣人”スパイダーマンが帰って来た!アンドリュー版スパイダーマンは、やせっぽちでナイーブな雰囲気を持つヒーロー。エマ・ストーン演じるグウェン・ステイシーや早々にニューヨーカーたちに正体を明かし、自分の弱さもさらけ出している。「守ってあげたい」と思わせる、新しいヒーロー像を誕生させた。

あのスパイダーマンがキャストを一新して帰ってきました♪せっかくなので3Dで鑑賞しましたが、あまり3D感は感じられず…。2000円も払ったのに!
こういうのは、やっぱり前3部作と比べてしまうもの。まぁストーリーもサム・ライミ版の前作と特に変わったところもなく新鮮味がありませんでした。全体的に悪くはなかったけど「あぁスパイダーマンだな」程度のレベル。主人公のピーターの精神的な弱さは描かれていたけど、逆に強さが最後まで感じられなかった。新しいスパイダーマンとして今年の期待作の1つだったけど残念…
その点では前作のトビー・マグワイアの演技力は素晴らしかったと思います。アクションも大事だけどもっと心情を描いて欲しかった。前作のピーターは背負うものがたくさんあって、その苦悩が伝わってきたけど、今回のピーターはただ若いだけって感じです。青春真っ只中のガキんちょが街を守ってるだけじゃ感情移入も出来ない。

伯父さんを殺した強盗を追いかけていたのに、途中からトカゲ男を追いかけるし…これじゃあ伯父さんが報われないよ!(笑)トカゲ男はトカゲ男で良い奴になって終わっちゃうし。なんか…敵ってやっぱり死んでもらわんとスッキリしない色々と続編で描かれるのでしょうか?なんだか謎が謎のままで終わっているので何とも評価しづらいのですが、シリーズ1作目の出来としては不安が残る作品でした。やっぱりサム・ライミは超えられないよ!

つまりだ

内容が濃いスパイダーマンを観たい人→サム・ライミ版“こってりスパイダーマン”

とりあえずサクっとスパイダーマンを観たい人→マーク・ウェブ版“あっさりスパイダーマン”

なのです。


この作品の評価・・・・68点
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ビーストリー

2012年07月07日 22時26分55秒 | 映画評論ハ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2012年2月4日公開
監督:ダニエル・バーンズ
出演:アレックス・ペティファー,ヴァネッサ・ハジェンズ,メアリー=ケイト・オルセン
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17歳の高校生カイルは、わがままで考えの浅い少年。だが、高校では絶大な人気を誇り、まるで王子様のように振る舞っている。自分の容姿にうぬぼれ、自信過剰になっているカイルが、愚かにもいじめのターゲットに選んだのは、ゴシック・ファッションに身を包み、陰で魔女と噂されているクラスメイトのケンドラ。しかし、ケンドラはカイルの心無い仕打ちにも動じず、逆にカイルを戒めることにする。魔法を使うことのできる彼女は、カイルの外見を内面と同等の醜い姿に変えてしまったのだ。さらにカイルは、一年以内に外見ではなく内面を見て愛してくれる人を見つけなくてはならなくなる。それができなければ永遠に“ビーストリー(=忌まわしい)”の姿のままだというのだ。果たして、カイルは一年以内に、リンディの愛によって元の姿を取り戻すことができるのか……?
「外見は必ずしも真実ではない。本当の美しさは内面にある。」ことを知っていく現代の若者たちの姿を綴ったロマンティック・ラブストーリー。抜群のルックスで“王子様”的存在のカイル役に、英国出身の若手注目俳優アレックス・ペティファー、控えめだが芯の強いリンディ役に「ハイスクール・ミュージカル」で日本でも絶大な人気を誇るヴァネッサ・ハジェンズ、“美しい魔女”ケンドラ役をオルセン姉妹のメアリー=ケイト・オルセンが演じている。

主演のアレックス・ペティファーってどっかで見た事あるなと思ったら「アイ・アム・ナンバー4」の子かぁ!「アイ・アム・ナンバー4」の方は続編作るんかなぁ??あんだけ中途半端で中身が無いストーリーだったからなぁ…。と関係ない事を考えてしまいましたが。
本作は現代版“美女と野獣”って感じの映画です。オレ様高校生が醜い姿に変えられて、その呪いを解くには“心から愛されること”って…まぁディズニーらしいちゃらしい。アレックス・ペティファー、もともとイケメンだけど、呪いをかけられた後でもイケメンに見えてしまう(笑)でも中途半端でツッコミどころも幾つか。主人公のカイルの性格の変化が突然過ぎて「ん?いつのまに?」って感じだし、最初から自分を好きになってくれそうな子に近づくってのは反則じゃねぇ?(笑)

2人の恋の過程が薄っぺらく描かれているのも感動できない。リンディーは確かに良い子だけど、カイルがそこまでリンディーのことを好きになった理由が分かりません。終わり方も強引だけど、まぁラブストーリーならこんなもんか…。

この作品の評価・・・・63点
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ポネット

2012年07月06日 01時02分46秒 | 映画評論ハ行
製作年:1996年
製作国:フランス
監督:ジャック・ドワイヨン
出演:ヴィクトワール・ティヴィソル,デルフィン・シュルツ,マティアス・ブリュー・カトン

プロヴァンスの田舎の村、秋。交通事故で突然ママを失った4歳の少女ポネットは、パパからそのことを聞かされても、死がまだよくわからないから、泣くこともできない。とまどうポネットは、人形のヨヨットと一緒に、ママの帰りを待つことにする。パパはポネットをおばさんに預け、仕事でリヨンに向かった。年上の従姉妹デルフィーヌとマチアスがどんなに遊ぼうと誘っても、ポネットは庭で、部屋で、一人でママを待ち続ける。おばさんはポネットを膝に抱いて、ママはもう帰らないこと、ママはイエス様と天国にいることを優しく諭すが…
たった4歳で最愛の母の死に向かい合い、それを乗り越えた少女の心の冒険を描いた感動の物語。何百人のも子供たちから“死"についてどう考えているかを聞き、粗筋だけを用意して、台詞は準備期間に子供たちの話から拾い集めたという。主役のポネットを演じるヴィクトワール・ティヴィソルのみずみずしく自然な演技が驚異的で、96年ヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞した。

友人に勧められて鑑賞。ただただひたすらお母さんを待つ映画。何と言っても主役のポネットを演じたヴィクトワール・ティヴィソルちゃん(当時4歳)の演技力はハンパない!!芦田愛菜ちゃんとかレベルじゃなく、4歳にして完璧な演技力です。誰に何と言われても死んだお母さんの帰りを待ち続けるポネットの姿は本当に可哀想でした。でもポネットを見ていると、信じることの大切さを感じました。ラストできっとポネットはお母さんの死を受け入れたのかもしれない。それでも明るく生きていこうとするポネットに、またもや感動(笑)
ラストシーンも良かったけど、個人的には中盤で男の子に「お前が悪い子だから、ママは死んだんだよー」って言われるシーンが可哀想過ぎてウルウル子供目線で描かれていますが、大人に観て欲しい作品です♪

この作品の評価・・・・74点
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