お菓子な時間

お菓子教室『 Rosen Bär 』のblog・・・

フランスで生きる・4

2011-01-16 20:02:50 | 旅行
私は日本が正しくて、ヨーロッパが間違っていると言いたいのではない。
誰が正しくて、誰が間違っているのでも無い。

色々あって当たり前なのだという事。
日本が暮らしやすい素晴らしい国だという事が再確認出来たのも正直な気持ちだけど、
物乞いをしている人も、フランス人の富裕層も、階級の下の人も、
そして、平和ボケしていると言われている日本人も、全てがありなのだという事。
その暮らしの中で得た、その人なりの正しい答え、常識、習慣・・・みたいなものは全てあっていいのだと思った。
物乞いをしなければ生きていけない人も、彼らの中ではそれが正義なのだと。
そうしなければ生きていけないのだとしたら。

日本人は、親切だとか優しいとか言われるけれど、明日生きてるかの約束もされていたなったとしたら?!
だから正しい事は一つでは無いのかもしれない。

若い頃、私が思っていた事。
やりがい、生きがいのある仕事につきたい!
色んな素敵な生徒さん達に接するようになって、そんな考えは少しづつ薄れていっていたけれど、
今回の旅行で、それは確実になった。
明日を生きる事さえ危うい生活をしていたら、そんなやりがいなんて考えたりするだろうか?!
仕事は生きる為の手段であって、やりがいなんて二の次。
やりがいなんて考えられる日本に育ったからこその思考回路なのです。
そんな甘えた考えで仕事を選べる環境に生まれた事に感謝。

フランス、ウィーン、ドイツの3カ国を旅してきましたが、どんなカフェも学生アルバイトなんて全くいなかった。
日本だったら、学生がアルバイトしている様なカフェに、私なんかよりもっと年上の、おば様方やおじ様方がお運びをしている。
失業率が日本なんかより断トツに高いヨーロッパでは、学生に仕事を与える様な余裕なんてないのです。
アルバイト制度自体が無いらしい。違法になってしまう事らしいのです。
全て雇用されているという事。
親より多少年下のおじ様おば様が、しゃきしゃきと立ち仕事をこなしている。

何だか説教臭くなってしまいましたが・・・。
ただ、私自身、恵まれた日本に育った事に感謝・・・を発見出来た旅でした。。
そして、色々考えさせられた旅でした。

それもこれも、松谷のアパルトマン生活に少しだけだけど、お邪魔させて貰えたからだと思う。
旅行会社の至れり尽くせりのツアーでは、気付けなかった事。

だから松谷と松谷のアパルトマンの大家さん、パリでの日本人のご友人のおかげ様。
皆様ありがとうございました♪

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