アフガニスタンでタリバンに死刑判決を受けたハッサン(監督)がヨーロッパに逃げる逃避行のドキュメンタリー。
ほぼ前知識なしで観たからちょっと勘違いしていた。
ひたすらタリバンの追っ手から逃げる映画?と思っていたのだな。
確かにタリバンに死刑判決を受けているのだから、アフガニスタンにいたら危ないから逃げる。
ところがあっという間にアフガニスタンを脱出しちゃった。。。。あれ?
そうなのだ。家族が直面する困難は、そこから始まる。
国を出る。難民となる。庇護を求めて転々とする。
アフガニスタンを出たからもう大丈夫、ではない。
難民条約があったところで、署名していない国だってあるし、していても受け入れてもらえるとは限らない(日本なんかいい例じゃないか!)。
ブローカーに有金全部持っていかれる、国境を越える(密入国の)ために山中で野宿、ようやくたどり着いた場所も屋根があるだけだったり、廊下だったり、南京虫の巣窟だったり。なんとか難民キャンプに入れてもそこで足止め、難民の排斥運動との遭遇。
国という足場を持たない心もとなさ、明日をも知れない不安。
自分たちを保障してくれるナニモノもないという途轍もない底知れなさを、想像することは儂らにはなかなかに難しい。
でもリアルな映像が教えてくれる。
このつらさは作り物ではない、と教えてくれる。
ありがたい。
実は観る前にはちょっと憂鬱だった。
あぁ、このテーマだときっと内容は。。。暗い。辛い。苦しい。のかな?
前々回の事もある。
タイトル通りひたすら夜の闇の中を逃げる話だったりするのだろうか?みたいな。
けれど、実際にはそんなに重苦しい感じは少ない。(そもそも昼に移動することがほとんどだし(笑))
救われるのは子どもたちの屈託のなさだ。
親2人には些細なことでの諍いもある。押し寄せる不安、精神的なストレスも相当なものだろう。
でも、子どもたちの明るさや子どもらしい振る舞いがその重苦しさを吹き飛ばしてくれる感じがするのだ。
わかる。
わかるよ。
儂も一昨年はだいぶ精神的に参っていたけれど、やっぱりウチの子たちにめちゃめちゃ癒されたものな。
子どもってのはなかなかにすごい存在なのだ。
でも、その子どもたちも表面的な明るさとは裏腹に心の傷を負っているであろう事も想像には難くなく。
この世界は。。。まだまだ圧倒的に成熟できていないのだ。
難民なんて、遠い外国人の話。。。。なんて思っている。
果たしてそうだろうか?
今のこの国の状態を見ていて不安になるのだ。
儂らもいつかこの国を捨てなくてはいけない時が来るんじゃないだろうか?
この国にいることで命が危険に晒されるような事態が、このままだと本当に起こるんじゃないだろうか?
その時に私等はどこにどうやってどこに逃げるというのだろうか?
もちろん、そんな国にしないように努めなくてはいけないのだけれど。。。
今年度最後のSOCIAL GIFT THEATER。
(って昨年度は参加してなかったんだけど。。。。)
最後に話している中で、ここで観る映画はモヤモヤする、という話が。
最後の最後にわかった気がするモヤモヤの正体。
問題になっている事や事件、トピックスなどニュースなどで一応は聞き齧っていたりする。聞いた時は、そうか大変だ、そうか問題だ、そうか心配だ、なんて確かに思ったりしているのだけれど映画を見て気づくのだ。本当は全然知らなかったのだと。
きっとニュースで聞いて言葉の上だけでわかったつもりでいるだけでは全然足りない。
もちろん映画を観たからと言って十分なわけでもない。それでも全然足りないのかもしれない。
でも、
それでも、だ。
もっと知るためにせめて映画を観る。
そして、考える。
ありがたい事にここでは他の人の意見、他の人の見方に触れることもできる。
今のところ来年度も予定されているらしい。
願わくば来年度も参加できるといいな。
最後にもう一度このSOCIAL GIFT THEATERを企画運営してくれている株式会社アグティさんと株式会社エージェンシーアシストさんに感謝を。
ほぼ前知識なしで観たからちょっと勘違いしていた。
ひたすらタリバンの追っ手から逃げる映画?と思っていたのだな。
確かにタリバンに死刑判決を受けているのだから、アフガニスタンにいたら危ないから逃げる。
ところがあっという間にアフガニスタンを脱出しちゃった。。。。あれ?
そうなのだ。家族が直面する困難は、そこから始まる。
国を出る。難民となる。庇護を求めて転々とする。
アフガニスタンを出たからもう大丈夫、ではない。
難民条約があったところで、署名していない国だってあるし、していても受け入れてもらえるとは限らない(日本なんかいい例じゃないか!)。
ブローカーに有金全部持っていかれる、国境を越える(密入国の)ために山中で野宿、ようやくたどり着いた場所も屋根があるだけだったり、廊下だったり、南京虫の巣窟だったり。なんとか難民キャンプに入れてもそこで足止め、難民の排斥運動との遭遇。
国という足場を持たない心もとなさ、明日をも知れない不安。
自分たちを保障してくれるナニモノもないという途轍もない底知れなさを、想像することは儂らにはなかなかに難しい。
でもリアルな映像が教えてくれる。
このつらさは作り物ではない、と教えてくれる。
ありがたい。
実は観る前にはちょっと憂鬱だった。
あぁ、このテーマだときっと内容は。。。暗い。辛い。苦しい。のかな?
前々回の事もある。
タイトル通りひたすら夜の闇の中を逃げる話だったりするのだろうか?みたいな。
けれど、実際にはそんなに重苦しい感じは少ない。(そもそも昼に移動することがほとんどだし(笑))
救われるのは子どもたちの屈託のなさだ。
親2人には些細なことでの諍いもある。押し寄せる不安、精神的なストレスも相当なものだろう。
でも、子どもたちの明るさや子どもらしい振る舞いがその重苦しさを吹き飛ばしてくれる感じがするのだ。
わかる。
わかるよ。
儂も一昨年はだいぶ精神的に参っていたけれど、やっぱりウチの子たちにめちゃめちゃ癒されたものな。
子どもってのはなかなかにすごい存在なのだ。
でも、その子どもたちも表面的な明るさとは裏腹に心の傷を負っているであろう事も想像には難くなく。
この世界は。。。まだまだ圧倒的に成熟できていないのだ。
難民なんて、遠い外国人の話。。。。なんて思っている。
果たしてそうだろうか?
今のこの国の状態を見ていて不安になるのだ。
儂らもいつかこの国を捨てなくてはいけない時が来るんじゃないだろうか?
この国にいることで命が危険に晒されるような事態が、このままだと本当に起こるんじゃないだろうか?
その時に私等はどこにどうやってどこに逃げるというのだろうか?
もちろん、そんな国にしないように努めなくてはいけないのだけれど。。。
今年度最後のSOCIAL GIFT THEATER。
(って昨年度は参加してなかったんだけど。。。。)
最後に話している中で、ここで観る映画はモヤモヤする、という話が。
最後の最後にわかった気がするモヤモヤの正体。
問題になっている事や事件、トピックスなどニュースなどで一応は聞き齧っていたりする。聞いた時は、そうか大変だ、そうか問題だ、そうか心配だ、なんて確かに思ったりしているのだけれど映画を見て気づくのだ。本当は全然知らなかったのだと。
きっとニュースで聞いて言葉の上だけでわかったつもりでいるだけでは全然足りない。
もちろん映画を観たからと言って十分なわけでもない。それでも全然足りないのかもしれない。
でも、
それでも、だ。
もっと知るためにせめて映画を観る。
そして、考える。
ありがたい事にここでは他の人の意見、他の人の見方に触れることもできる。
今のところ来年度も予定されているらしい。
願わくば来年度も参加できるといいな。
最後にもう一度このSOCIAL GIFT THEATERを企画運営してくれている株式会社アグティさんと株式会社エージェンシーアシストさんに感謝を。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます