パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

クローバー ★★★

2014年11月05日 | か行の映画
1997年から連載がスタートした稚野鳥子の人気コミックを実写化したラブロマンス。あるホテルで働く恋愛べたなOLと、クールで女性経験豊富な上司が織り成す恋の行方を追い掛けていく。メガホンを取るのは、『今日、恋をはじめます』『ルームメイト』などの古澤健。『るろうに剣心』『愛と誠』などの武井咲と『大奥』『100回泣くこと』などの大倉忠義が、何もかも正反対ながらも惹(ひ)かれ合う男女にふんする。彼らの快演もさることながら、原作の持つトキメキ感を重視したタッチにも注目。
あらすじ:ホテルに勤務する入社2年目のOL鈴木沙耶(武井咲)。持ち前のピュアで一生懸命な性格を生かして仕事に奮闘する中、彼女はイベント企画部に配属されることに。冷静沈着で頭のキレるエリート主任・柘植暁(大倉忠義)の部下となるものの、ミスを繰り返して「バカ!」「お前の脳みそは犬以下だ!」沙耶は毎日、厳しい柘植から叱られてばかり。今日も失敗、・・・早速、柘植からの呼び出し「また怒られる!」

しかし、そんなユーウツな沙耶に、なんとその柘植からいきなり交際の申し込みが、「えっ、なんで?」訳も分からず付きあい始め、次第に柘植の魅力に気づき始めてきた沙耶に対し、申し込んだはずの柘植はちっとも優しくない。むしろ、S度急上昇。挙句の果てに、柘植は社長令嬢の栞と付きあっているのが社内の噂に。「私と付きあっているんじゃないの?」柘植の気持ちがわからず不安になる沙耶。しかし、その沙耶も初恋の人、ハルキと偶然再会する。しかも、ハルキからは「ずっと好きだった」とまさかの告白。平凡だった沙耶の日常にドキドキの恋の季節が訪れるのだ。沙耶と柘植はいったいどうなっちゃうの?。沙耶にとっての幸せの四葉のクローバーって一体なんなの?・・・。
<感想>平凡で恋にちょっと奥手なOLの鈴木沙耶と、超エリート上司の柘植暁の恋愛模様を描いた少女漫画「クローバー」の実写化。原作は読んでいませんが、若い恋人のオフィスラブをリアルに描いています。このような恋愛に憧れてしまう女性ってたくさんいるでしょうね。
物語のメイン舞台となるホテル東洋は、静岡県、浜松にある“オークラアクトシティホテル浜松”の全面協力により、一部を貸し切っての贅沢なロケが実現。メインロビーはスタッフの手によって一から作り込まれ、普段見る事のないホテルの裏側でも撮影OKに。リアルなホテルマンたちの有能な働きぶりを、日々間近で観ることができ、役を演じる手助けになったそうです。

やっぱ、主人公柘植を演じる大倉忠義くんの、ビシッと決めたスーツ&メガネが激クールだったりして。頭脳明晰で仕事ができ、過去の女性遍歴も当然、華やかなのだ。そんな非のうちどころのないイケメンエリート社員を演じる大倉くん。もともと高身長にイケメンぶりに加えて、柘植の最大の特徴であり、これまた実は女子のツボだったりする”ドSぶり”も完璧にキメていましたね。
加えて柘植は、大倉くんが言うところの”単純さ”に+して、ある事情からエリートという”鎧”を身に付けることで自信を守ってきたところのある人間であり、そんな器用に見えても実は不器用な部分も併せ持つ点でも女性がヤラレてしまいがちな男の、いわゆる定番であり、どの角度から見ても女子の憧れの存在なのだ。

そして、ラブコメといえばウキウキのデートシーン。遊園地に中華街、そして社内旅行で訪れた湖などなど。遊園地ではかなりハードなジェットコスターに乗車し、劇中では、柘植が高所恐怖症で気分が悪くなるという。柘植キャラが崩壊寸前だったという、大倉君の熱演ですから。また、修学旅行生がごった返す中華街でも、エキストラに混ざって武井と大倉が移動するという、まるでスパイ大作戦のような方法で何とかクリアしたそうです。

原作で人気が高いハルキには、永山絢斗が、柘植とは真逆のタイプの優しさで沙耶の心を揺り動かす。そして、沙耶の強力なライバルとして登場するのが、ホテルの娘を演じる夏菜の栞である。夏菜の気位の高い気の強い感じと、何事にも積極的な感じ、私には怖いものなんてないというような社長令嬢の気位の強さが現れていました。セクシーさを前面に押し出し、っていうかおっぱい見せてのフッションで、柘植を激しく誘惑する役どころ。睡眠薬を飲ませて、二人で裸で寝ている写真をアップして、積極的に結婚まで漕ぎつけようとするのである。
そんな四角関係のクロ-バーラブを、どこか愉快そうに見守る栞の兄である専務の義道には、上地雄輔が演じて、柘植を仕事のできる奴だと高く評価して、妹との縁談をなんとか結び付けようと画策する。そして、沙耶の上司の松下課長には西村雅彦が、数々のアドリブを繰り出しての喜劇の大物俳優である。何かしでかしては、遠方へ飛ばされるのはサラリーマンの悲しいところですね。

最後に勝利するのはやっぱり女子。この映画の武井咲も、人騒がせで打たれ強くて、いまこういう女子がはやりなのだろうか。最初チラシを観た時は「私の彼氏はドSの上司」がタイトルと思い、何かスゲーと思ってたら全然違っていた。
画面にいろいろ細工した演出や、キャラクターの視覚的単純化は、ファンタジーに近いラブ・コメディとしては効果的だと思いますが、中身があまりにも幼稚でバブリーで、途中で逃げ出したいと思ったことか。

しかし、笑ったのは終盤で大倉君が、武井咲ちゃんに叫ぶ台詞、「キミはボクの心に刺さった抜けない棘だ」というところ。棘くらい男子なら抜けよと、言いたい。仕方ないか、イケメンの草食系なんだよね。
とっても繊細で細身で神経質そうな大倉くん、メガネが似合うし、この役にはぴったりハマリ役ですね。それにもまして、武井咲ちゃんが魅力的でした。「るろうに剣心」でも可愛いかったけれど、この映画ではハッキリとエッチしてますという、ラブシーンがあり、もちろんヌードはないですがね、でも濃厚で、朝シャンした沙耶の髪を柘植が、ドライヤーで乾かしてあげるシーンなんてのもある。それと、二人のキスシーンとかも素敵なカップルになっているところ。

ですが、翌朝は爽やかに、という元気娘に戻って、職場恋愛って大変なんだなぁって思っちゃいました。それに、社長令嬢との婚約って騒動もあり、信じられませんから。
しかし、そんな時に沙耶も、初恋のハルキに優しい言葉をかけられてドギマギするし、でも、誕生日には柘植からのプロポーズと指輪のプレゼントがあり、女性だったら胸キュンになること間違いありませんね。
劇中での柘植が、ぶっきらぼうに彼女に言う言葉、「気持ちが入っていなければキスとは言わない」、「バカ! 手を離すな!」「沙耶! 愛してる」と胸キュンセリフを連発します。
それでも、ラストシーンでは、栞との婚約発表会見でハッキリと自分が栞とは結婚しないことを言う柘植の凛々しさに惚れ直します。沙耶の“泣き顔”に胸がキュンとして、虐め倒した後に「ごめんね」という柘植の優しい声にホット胸をなでおろし、観ているこちらまで泣き出しそうになりました。
とにかくこういう男は、現実にはいないし、この映画には普通の男ならやらないことや、台詞などたくさん出てきます。でも、そこに女子の夢が詰っていて、それこそがこの映画の魅力といっていいのではないかと思うんです。
大倉忠義くんの出演作「100回泣くこと

2014年劇場鑑賞作品・・・333  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング