パピとママ映画のblog

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鏡の中の笑顔たち ★

2015年06月18日 | か行の映画
カリスマ美容師として技術だけを追い求めてきた青年が都会から地元に戻り、人々との触れ合いを通して自身と向き合い成長していく人間ドラマ。メガホンを取るのは、『シェアハウス』などの喜多一郎。訪問美容の仕事を通じて人の心を豊かにする素晴らしさを見いだしていく主人公を、『仮面ライダーウィザード』シリーズなどの白石隼也が熱演。ヒロインには『GANTZ』シリーズなどの夏菜がふんするほか、中尾明慶、松下由樹らが脇を固める。
あらすじ:東京の有名な美容室に勤務する井上遼(白石隼也)は数々のコンクールで結果を出し、技術の向上だけを追い求めてきた。しかし理不尽な理由で解雇された上、自宅を火事で失った彼は帰郷し、地元の美容室で1週間だけ働くことになる。ある日、訪問美容の話を持ち掛けられ、同僚の高橋まり(夏菜)と病院を訪れとある少女の髪を切るが、切り終わった少女の笑顔が遼に変化をもたらしていく。

<感想>ナルシストの美容師が、客の有名モデルからの交際を断ると、店から不当解雇をされてしまう。そして、アパートへ帰ると火事になっていたという何だか爆笑不運な映画かと思ってしまった。ですが、やたらと深刻な作りと、演技と思えない主人公の覇気のなさに驚いた。

実家に戻って高齢者の訪問美容をやるのはいいが、雪が降り積もる中で、温度の下がる日没直前に、施設の松原智恵子をむりやり連れ出したことが、彼女の急死の原因としか見えないのはどうかと思う。

近年は、こぎれいな老女役が多い松原智恵子さんが、ウィッグ(カツラ)を取っかえ引っ替えして登場しているように、もしかしてカツラでなくて、ご自分の髪かもしれませんね。

不和だった母親、松下由樹との関係修復に、髪の毛を切ってあげる場面が、話だけなのが不満です。
どんな仕事にも通じる自分の居場所さがしの、元カリスマ美容師版で、そういう意味では普遍的ですが、ただ、話がいかにもの段取り通りで、始まってすぐに先が読めたりするのは、ちょっとどうかと思う。

そういえば、施設で暮らすミッキー・カーチスが「若いっていいよね。気が付いて直せば、それで済むんだもの」と主人公に言っていたが、本当にこの主人公は、訪問美容師への転身が早いようですね。
ですが、若さってそういうもんでしょ、何度でもやり直して力を作っていくって、大事なことだもの。くじけないで、上を目指して頑張る姿に応援したくなります。
そういえば27日公開の「ストレイヤーズ・クロニクル」で、亘役で出演しています。
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