風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

パンフルート上達講座:多段飛びのスラー

2016-03-20 | パンフルート演奏講座

パンフルート演奏で音を滑らかにつなぐスラーは大切な要素の一つですが、隣の管以外数段飛びのスラーは突然難し

くなります。

   

パンフルート演奏では管の間を行き来する動作の中に上達の秘密が隠されています。

 

 パンフルートでの楽曲のメロディー進行は両手で構えた楽器をスライドさせたり、顔の向きを左右に動かしたりする

2つの動作を併用して管の間を移動、目的の管上に唇のセンターを軽く押当てます。

これを繰り返しながら音を出して行くわけですが、この時の管歌口と唇の関係は音を出し終わった瞬間に両者が離れ

て行きます。

離れる形は前後の直線上の動きではなく、次の音管の方向に斜めに切り離します。

両者を切り離す瞬間から次の準備に入っているのです。

音を出さない管上の移動は大きく離すのではなく、唇が触れるか触れないかの微妙な間隔を保ちながら進みます。

目的地には斜めに着地いたします。

この間音は絶対に出ていないわけですから両者を滑らかにつなぐことは至難の業となります。

私はトのタンギングで前の音を出し、切り離したあとも少し空気をもらしながら次の音の直前にフのタンギングを

始めロケットカプセルが逆噴射するような形で空気を出しながら着地します。

こうすることで両者を滑らかにつなぐ努力をしているわけですが、みなさんも工夫されて良い方法があったら教えて

ください。 

     

 

風の音パンフルート製作工房では暖かく聞く人を包み込む音を持つ広島産竹を使って楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。