ホームに立って、特急<スーパーおき1号>を待つ。
2番・3番ホームには、山陰本線の上り下りの車輌が止まっている。
1輌だけの寂しい姿で。
ふと、遠い昔を思い出した。
12歳の春から、中高の6年間、当時の言葉で言えば、汽車通学をした。
隣市まで、朝夕、片道1時間かけての通学であった。
旅好きの原点は、10代の通学方法と無関係ではないのかもしれない……と思いつつ、遠い日を思い出していると、特急がホームへ近づいてきた。
新大阪行きの<さくら号>車中にて
早速、コーヒーと[生もみじ饅頭]
家や施設を離れ、しばらく自由を楽しむことにする。
今日の朝日新聞で、吉沢久子さんの訃報に接した。101歳の由。
ご長寿でありながら、とてもお元気そうであったが、命には限りがあるという当たり前のことをしみじみ考えさせられた。
書店の書棚には、老いてなおふくよかな写真の添えられた本が、年を追って出版され、並べられていた。私も数冊の本を求めて読んだ。また、赤旗の日曜版には、月々にエッセイが載っており、楽しみに読んでいた。
不平のかけらもなく、おおらかに生きていらっしゃる様子から、日々不安定な精神状態で老いを生きる私に、心の持ちようを語りかけてくださっているように感じたものだ。
そう言えば、今年に入ってからは、そのエッセイを見かけないような気がする。
画家の堀文子さんに次ぐ訃報。いよいよ寂しくなってゆく。
2番・3番ホームには、山陰本線の上り下りの車輌が止まっている。
1輌だけの寂しい姿で。
ふと、遠い昔を思い出した。
12歳の春から、中高の6年間、当時の言葉で言えば、汽車通学をした。
隣市まで、朝夕、片道1時間かけての通学であった。
旅好きの原点は、10代の通学方法と無関係ではないのかもしれない……と思いつつ、遠い日を思い出していると、特急がホームへ近づいてきた。
新大阪行きの<さくら号>車中にて
早速、コーヒーと[生もみじ饅頭]
家や施設を離れ、しばらく自由を楽しむことにする。
今日の朝日新聞で、吉沢久子さんの訃報に接した。101歳の由。
ご長寿でありながら、とてもお元気そうであったが、命には限りがあるという当たり前のことをしみじみ考えさせられた。
書店の書棚には、老いてなおふくよかな写真の添えられた本が、年を追って出版され、並べられていた。私も数冊の本を求めて読んだ。また、赤旗の日曜版には、月々にエッセイが載っており、楽しみに読んでいた。
不平のかけらもなく、おおらかに生きていらっしゃる様子から、日々不安定な精神状態で老いを生きる私に、心の持ちようを語りかけてくださっているように感じたものだ。
そう言えば、今年に入ってからは、そのエッセイを見かけないような気がする。
画家の堀文子さんに次ぐ訃報。いよいよ寂しくなってゆく。