何力の衰え？

　先々週の夜のことであった。
　テレビチャンネルを適当に切り替えていたら、クイズ番組が出た。
　漢字とか歴史とかといった学習能力に関するものではなく、直感力、推理力、多角的なものの見方など総合的な能力を問われる問題だった。

　回答者は、できた人から答えを書いてゆく。
　正解者の数がどんどん増えてゆく。
　私は取り残された思いで、頭を傾げる。………と、時間切れ。
　正解が示されると、なるほどね、と思う。
　自分で答えを出せなかった無念さが残る。

　二問とも答えられなくて、これは何力の衰えだろう？　と考えた。
　老いるということは、何もかも衰えるということか？
　先日検査してもらった骨密度も若い人に比べれば、６０%だった。
　思考力、応用力、観察力その他諸々、骨密度同様に、６０%程度、あるいはそれ以下に衰えているということのようだ。

　問題集があれば挑戦してみよう、と思い、書店の棚を探した。
　が、見当たらない。
　そこで、アマゾンへ注文した。（写真の二冊）

　　　　　　　　

　注文の翌日には入手。
　早速、解答を試みる。
　テレビの出題に苦戦した時と同様、？？？？？と頭を傾げるばかり。
　アッ、分かりました！　と心を踊らせたのは、ごく僅か。
　次ページにはヒントが出ている。それを参考にしても、なお？？？は続く。

　私は図形に弱い。直感力にも欠ける。総合判断力にも問題がある。
　老いのせいなのか、もともと苦手なのかはわからない。
　非常に不得手な分野があることは事実である。
　しかし、遊びとしては面白く、またたまには試みてみようと思っている。


　妹からLINEメールで土筆の写真が届いた。
　私が先日、＜しまだ眼科＞へゆく途中で見た、同じ場所の土筆である。
　五日前に比べれば、その数がかなり増えているようだ。
　いよいよ本格的な春がやってくるらしい。