ぶらぶら人生

心の呟き

K駅裏のピラカンサス

2007-01-07 | 散歩道
 散歩には出かけたが、海が荒れて、渚の散歩ができなかった。当然、いつもより散歩量が少ない。そこで、平素は歩かない道に歩を進めてみた。
 K駅の上りホーム側の裏道で、真っ赤な実をたわわにつけた木に出会った。
 これも、ピラカンサス?
 手袋をはめた手で、枝に触れてみた。棘で痛さを実感して、やはりピラカンサスに違いないと納得した。実のてっぺんに星型の模様もついている。
 昨年の暮れ、草花舎の入り口で、その実に気づき、名前を教えてもらった植物である。
 これで、名と実が相伴うことになった。
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海上の波の高さ 6メートル

2007-01-07 | 散歩道
 昨夜から、今朝の散歩は中止の予定だった。
 天気予報によると、今日も荒れ模様が続くはずだったので。
 確かに昨日の午後は、かなり吹き荒れた。風が空で唸りをあげていた。

 ところが今朝は、風もなく、雨も降ってはいない。
 散歩中止の理由がなくなったので、支度をした。
 出かける前のニュースによると、海は時化模様らしく、<海上の波の高さ 6メートル>と報じていた。その海を見てこようと、潔く出かけた。
 
 山蔭の道を歩く間は、いつもと変わらなかった。
 が、海に向かって下る辺りから、強風がまともに吹きつけてきた。こんな向かい風にはむかって歩くのは久しぶりだった。
 時には、自然の荒々しさの中に身を置くのも悪くはあるまい、そう考えて歩き続けた。風に押し戻されそうになりながら……。
 海辺に軒を連ねて暮らす人たちにとっては、そう珍しくもない時化模様なのだろうけれど。

 海に近づくことはせず、荒れた海を視界にとどめただけで、海に背を向け、帰りの坂を上り始めた。とたんに、身体に受ける風圧は消えて、波の轟音だけが耳に届いた。
 坂を上り詰めたところで、ゆっくり海を眺めた。
 私が、<トランペットの丘>と命名している丘に立って。

 この丘は、散歩の途中、いつも足を休めるところである。
 散歩を始めたころには、トランペットエンジェルスが、黄や白やピンクの花を咲かせていた。あの大柄な花には海がよく似合う、と思ったものだ。
 太宰治が、<富士には月見草がよく似合う>と言った、その有名な言葉に負けないくらいの名言なり(!?)と、自負しながら……。

 今は葉も花もなく、その葉や花に比して意外に繊細な茎が、蕭条として丘に立っている。背景の海原には、広範囲にわたって波が白く砕けている。(写真)
 これが、<海上の波の高さ 6メートル>の海景色である。
 
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