ぶらぶら人生

心の呟き

空を見上げて

2006-10-28 | 散歩道
 散歩の途中、一生のうちに、そう多くは見られそうにない立派な虹を見、さらに、その虹を越えて南に向かう渡り鳥の群を見て以来、空の気配が絶えず気になり始めた。
 気象状態から、虹のかかるはずはないと分かっていても、空の彼方を渡る鳥の姿の方は、この広い空のどこかに、確実に存在する光景ではあるまいか、と思ってしまう。しかも、あの日のように、白銀に輝く鳥の群が。
 一度の僥倖に恵まれて、その僥倖の再来を念じ待つ様は、おめでたさにおいて、中国の故事「守株」に出てくる農夫に似て、愚かしい話だなと思いながら。
 
 そうは思いながらも、ここのところ、私は散歩の途中、しばしば空を見上げているようだ。心の隅で、白銀の鳥影を追いながら。
 
 今朝は、裸木の向こうの空に、遊び戯れているかのような雲の塊が、ほどよく点在しているのを眺めた。
 鳥影ではないけれど、その雲の姿も、これはこれで捨てがたい。(写真)

 (早々に裸木になった樹木はなんだろう? いつも歩く道の側にある木なのに、どんな葉をつけていたかも思い出せない。来春の芽吹きの季節を楽しみに待つことにしよう。)
 
コメント
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