○…会議中に役職者の不見識な恫喝的パワハラ発言が多すぎて、自分は脇で見て、そういう発言が問題だと指摘するんだけどとにかくその場にいるのが非常にキツい。そのストレスだけでも2次的被害というかダメージが大きすぎる。前社長が死んでから重石がとれたどころじゃなく、多分屋根が吹き飛んでメルトダウンで崩壊してる。そういうメタファーを人間という動物の姿に見ている、みたいなものだ。
本日のBGM:「恐怖のカービン銃」(1954)(日本映画専門チャンネル、5/26 13:00~ ※留守録)
天知茂の初主演作で知られる映画。昭和29年っていうと水爆、ゴジラって連想がすぐ浮かぶ。また23歳の天知茂がこれまた怜悧な美貌の若者だってのに性格のコスい嫌~な悪役をやるという。平成ライダーならオーズのカザリやアンクとかグリード人間態側とか龍騎の性格悪いライダーとか美形悪役幹部級の勢いかもしれない(しかし昭和20年代の当時はそういうイケメンとかいう品のない表現は存在しないはずだ)。ドキュメンタリータッチというよりは、フリッツ・ラングのサイレント犯罪映画の字幕を抜いて代わりに音声解説を入れ替えたみたいなクラッシックなテンポで占領後の日本撮りました、なノリを感じたが。自衛隊が保安隊だったり、自動車の型が渋い上に、東京都内の道路に全然車が走ってなかったり。天知茂は格好いい(しかも若いから艶っぽい)のに悪役が多いとか、落ち着いているようで結構熱くなって突っ走っちゃったりずっこけたりとか、ほにょほにょとしてるかと思ったら突然異常に無敵になったりとか、結構とんでもないコスチュームでも全然動じずに出てきちゃったりとか、とにかくなんでも真面目に徹底してやってるのが面白い。だから明智先生とかを演じても泰然と荒井注と漫才ができるんだろう。スガカンと同じく、今長生きしてたらどんな怪老人を演じてたかなと想像すると惜しい。
(…最近は、会社で起こっていることがフィルムノワールなのか現実なのか悪夢なのか区別つかんもんな。もはや。これが映画で最後の画面に「終」って字が出るんだったら、その方がまだましだな)
さてこの土日は雨なのか台風がどこを通るのか非常に気になる。(※写真のおさんぽキイロイトリは先日の晴天時のもの) (20110527)
