サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。野路と言うからには、そのあたりの野路に咲いているのだろうが、絶滅危惧種2類に指定されているように、滅多にお目にかかれない。オカトラノオよりも花穂は短い。しかし、自宅近くの公園の草地には幸いにも群落となって自生している。毎年この花を見るのが楽しみに1つとなっている。7月18日、千葉市内で撮影。
カメムシ目セミ科ニイニイゼミ属の昆虫。大きさは翅の先端まで3cmほどの小さなセミ。夏早くから鳴き出す。平地の明るい雑木林に生息し、都市部の緑地などでも見られるが、幼虫が生存するには湿気を多く含んだ土壌が必要で、乾燥する公園などでは数が少ない。近年は都市部で復活傾向も見られるという。このセミの抜け殻は泥だらけで、幼虫が湿気を多く含んだ土壌に生息しているというのも頷けるところだ。体色は画像のとおりで、樹に止まっていると、その樹の皮に溶け込んだようになって、見つけにくい。いうなれば木遁の術だ。7月18日、千葉市内で撮影。
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。この花を初めて見たのは、もう何十年になるか昔のことだが、印旛捷水のほとりにたった一株咲いていたものだ。これが数年は見られたが、消えてしまった。がっかりしていると、佐倉市の森林公園の様な所で2、3株ほど咲いているのを見つけた。しかし、これも数年で消えてしまった。その後全く見ることができなかったが、あるとき近くの公園の草地でそれを見つけた。それもなんとも嬉しいことに何株も何株も群生しているのだ。だからそれらは消えることもなく今年もたくさんその姿を見せてくれている。嬉しいことではある。7月18日、千葉市内で撮影。
ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草。初めてこの草がゴマノハグサだと知ったとき少しだが感激したものだ。と言うのも、世界に220属3000種、日本には27属98種もの植物が含まれている大きな科の代表がこのゴマノハグサだからだ。その葉がゴマノハに似ているからという和名。7月18日、千葉市内で撮影。
タテハチョウ科キタテハ属の蝶。成虫で越冬するので、春先から秋遅くまで見られる。まて、幼虫の食草はカナムグラで道端や荒れ地などどこにでも生えているので市街地なのでもこの蝶が見られるということになる。7月18日、千葉市内で撮影。
ガマ科ガマ属の多年草。池沼や川の淵などに生えている。高さ2mほどにもなる大型の植物だ。よく見かけるのだが、じっくりと見たことはない。茎の先に茶色の丸く細長い穂状のものは雌花で、その上に雄花が付いている。この雄花の花粉は黄色く、漢方では蒲黃と言い、古来より止血剤として使われているという。因幡の白兎の話もただのお伽話ではなくちゃんとその訳があるということのようだ。7月18日、千葉市内で撮影。
ブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属の留鳥。前回見たのは3月だったので4ヶ月ぶりにカワセミに出会えたということになる。もっとも、この公園へは月1のペースでしか訪れていないので、もっと足繁く通えば、出会う機会も多かったのではとは思う。この日は2羽のカワセミと出会った。しかし、結構遠くに居たので、換算300mmレンズではいかんともしがたかった。7月14日、千葉市内で撮影。
キク科オグルマ属の多年草。カセンソウとはどういう漢字を書くのかと、一時は河川草かななどと勝手に思っていたが、歌仙草だったとは意外だった。ただ、歌仙草の名の由来は不明であるということのようだ。オグルマとよく似ていてその区別がつきにくいというが、図鑑には葉の裏に葉脈が浮き出ているのがカセンソウだとあり、画像のものも葉の裏の葉脈が浮き出ていたので、ほぼ間違い無いだろうと思う。7月7日、千葉市内で撮影。
スイレン科ハス属の多年草。毎年同じように載せているが、今回は2013年の物をそのまま載せてしまう。「千葉市花見川区検見川の泥炭層から出土した種子を大賀一郎博士が発芽させたもの。今では日本各地で栽培されるようになった。画像のものは千葉市中央区の千葉公園内の蓮田に咲くものだが、ここでは、ハスの純血を保つために、種子での繁殖を阻止するために、花が散ったあとに残った花托は種子が池に落ちないうちに、すべて刈り取ってしまうのだと聞いたことがある。だから、この蓮田のハスはすべて分根という方法で繁殖されたものだという。この蓮田を見ると、2千数百年の時空を越えて往時の空気がそこにあるように思われて仕方がない」。画像はまだ蕾から開ききっていない初々しい花。6月27日、千葉市内で撮影。
ユリ科ワスレグサ属の多年草。ヤブカンゾウとやや異なり、田の畦畔や水辺に生えていることが多い。画像のものも休耕田ではあるが田圃の畦に咲いていた。そして、花筒はヤブカンゾウよりも長めである。と言うより花被片は6枚で一重咲きだ。7月8日、千葉市内で撮影。