春咲き竜胆の中でも早い時期に咲き出す。苔というくらいだから、いわゆる小さいということと、地に這うように咲くのでこの名がつけられてのだろう。高さ3、4cm、花の直径も1cmほどの小さな竜胆。それ故に大変愛おしいように薄紫色の花を咲かせている。
ノジスミレの花は、ややまとまりがないというか、きりっとしておらず、どこか崩れたような印象がある。それがこの奇形を生んだ素地になっているのではあるまいか。本体はノジスミレなのだが、距が1~2~3つついている。そのためか花がよく展開しない。距が1つというのは正常なのだが、それでも花は、言うなればぐちゃぐちゃだ。八王子市の裏高尾の駒木野というところで初めて見つかったので、一応コマキノスミレという名はついているようだが、一般的ではないようだ。
画像は市原市のとある田んぼ脇の土手で今年もよく咲いていたコマキノスミレ。
画像は市原市のとある田んぼ脇の土手で今年もよく咲いていたコマキノスミレ。
シハイスミレのところで書いたとおり、東日本にあるマキノスミレについては、見直しがされており、その半分ぐらいはシハイスミレだと言うことなのだが、さてこの画像の菫はどちらなのだろうか。従来はマキノスミレと言うことになっていた。
素人目にはマキノスミレに見えるのだが。それは、葉が細くとがっており、花もやや小振りで、葉の裏の色もほとんど緑色に近く、やや紫がかっている程度だ。一応マキノスミレと言うことで載せることとした。
素人目にはマキノスミレに見えるのだが。それは、葉が細くとがっており、花もやや小振りで、葉の裏の色もほとんど緑色に近く、やや紫がかっている程度だ。一応マキノスミレと言うことで載せることとした。
またまた菫を何点か載せたい。これは、スミレという菫の海岸型と言われており、千葉県から鹿児島県までの太平洋側に生えているという。
この画像は、千葉県の南房総市で撮ったもので、海に突き出たとある岬の芝生園地の桜の木の下に群生していたもの。スミレなのだが葉が厚くやや艶があり、葉が厚いためかスプーン状に丸まっていることが多いようだ。中には側弁に毛がないものもあった。
この岬にはこの他に、タチツボスミレの海岸型と言われるツヤスミレもあり、菫の多様性を見る思いがした。
この画像は、千葉県の南房総市で撮ったもので、海に突き出たとある岬の芝生園地の桜の木の下に群生していたもの。スミレなのだが葉が厚くやや艶があり、葉が厚いためかスプーン状に丸まっていることが多いようだ。中には側弁に毛がないものもあった。
この岬にはこの他に、タチツボスミレの海岸型と言われるツヤスミレもあり、菫の多様性を見る思いがした。
ヨゴレなどという汚名を着せられているのだが、ハナネコノメのあでやかで可愛いという感じとは反対に江戸小紋の紋様にも似て、渋くて粋である。今回の小仏川流域散策ではあまり数多くは見られなかったが、いぶし銀のように光っていた。
ユキノシタ科の多年草。わたくしが見たネコノメの中でも美しさでは一二を争う花だろう。花弁に見える白い萼片と雄蘂の葯の赤い色が大変鮮やかな対比を見せている。美しいと言うよりは今様に言えば「可愛!」いというのだろうか。裏高尾の小仏川流域ではたくさん見られた。
いわゆるヒカゲスミレの変種で花の咲いているときの葉の色が焦げ茶色のものといい、花が終わってからの葉は普通の緑色だという。高尾山だけにあるわけではなく、最初に高尾で発見されたのでその名が付いたらしい。
今回の小仏川流域の散策では、たった1株だけだが見ることが出来た。大変うれしいことだ。数年前に来たときには、ヒカゲスミレはあるのだがタカオスミレは見られず仕舞いだったから余計である。
今回の小仏川流域の散策では、たった1株だけだが見ることが出来た。大変うれしいことだ。数年前に来たときには、ヒカゲスミレはあるのだがタカオスミレは見られず仕舞いだったから余計である。
何とも面白い名前なので、気になる植物だ。まだ、それにしても撮りにくい植物だ。これでもあのユキノシタ科の植物。名前の由来は、果実の開口した形があのチャルメラに似ているからだという。裏高尾の小仏川の流域にはかなりの群落が見られた。
チャルメルはチャルメラのことだったのだ。ラーメン屋の屋台で使われた木管楽器のチャルメラだ。ちなみに広辞苑によれば、チャルメラ=charamelaはポルトガル語で哨吶(さない)は中国語だそうだ。
チャルメルはチャルメラのことだったのだ。ラーメン屋の屋台で使われた木管楽器のチャルメラだ。ちなみに広辞苑によれば、チャルメラ=charamelaはポルトガル語で哨吶(さない)は中国語だそうだ。
いわゆるアマナよりも葉も花びらも細い。裏高尾へ来たのは2度目だが前回は見られなかったので、今回は見られて大変うれしいことだ。
やや薄暗い小仏川沿いに黄色はいかにも鮮やかで、印象に残る花だ。ただ、葉も花も細く、繊細な感じがした。
やや薄暗い小仏川沿いに黄色はいかにも鮮やかで、印象に残る花だ。ただ、葉も花も細く、繊細な感じがした。