備忘簿

日常の呟きを記録する。

ジロボウエンゴサク「薬草」

2009年04月07日 06時20分35秒 | 野草
何年か前にも書いているのでそれをそのままコピーすると以下のようになる。
 これもまたムラサキケマンと共にケシ科の多年草なのだ。ただ違うのはムラサキケマンは毒草だが、ジロボウエンゴサクは薬草だという。全草使われるようだが、特に塊茎が薬効が高いという。漢方の「安中散」の主薬でいわゆる鎮痛剤なのだ。
またまた語源遊びだが、次郎坊とくれば対になって太郎坊がある。次郎坊はエンゴサク、太郎坊はスミレだという。それぞれの距を引っかけ引っ張ってその強さを競った子供の遊びから来ているという。私は子供の頃そう言うたぐいの遊びは松葉でしたことがあるかもしれない。さて、延胡索は実は中国の呼び名そのままだといい、本当は玄胡索だったのだが、玄は、玄宗皇帝の忌み名なので延に変えたのだという。玄は黒、胡はいわゆる西域を指し、索は綱だ。さて、三題噺ではないが、エンゴサクという植物はその塊茎が黒く、西域から唐にもたらされ、細い地下茎をずっと深くたどってゆくと直径10mm前後の塊が見つかるということで、その地下茎を綱と見たもの。日本でもジロボウエンゴサクやヤマエンゴサクが代わりに使われているそうだ。これもまた難しい名前を付けたものだ。
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