備忘簿

日常の呟きを記録する。

クサレダマ<草連玉>

2012年08月17日 06時34分31秒 | 野草
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。何しろその名前が奇抜だ。と言うのも、初めてパソコンでクサレダマと入れて変換すれば、腐れ玉となるに違いないからだ。これを江戸時代の好事家が時空を越えて二百数十年後の世でパソコンを使う人間が驚くのを狙って名前をつけたのではないかと勘ぐってしまう。
江戸時代、マメ科でレタマという低木がもてはやされたことがあったという。それは現在のエニシダに似た黄色い花をつける南欧原産の花木だそうだ。ところが病虫害に弱いためにすぐエニシダに取って代わったらしい。そのレタマに花の色が似ているからと言うだけで草レタマと名付けられたようだ。だが、クサレタマとするところをクサレダマとわざと濁って付けたようだ。まあ、わざとかどうかは空想だが。
retamaをスペイン語辞書で引いてみると、エニシダとなっている。まあ、エニシダによく似た花木だったのだろう。クサレダマは千葉県のとある湿地帯に大きな群落を作って咲いている。毎年見に行くのだが、段々その範囲が増えているように思われて、うれしいことではある。6月26日、千葉県内で撮影。
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